JP3037039B2 - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JP3037039B2
JP3037039B2 JP5226189A JP22618993A JP3037039B2 JP 3037039 B2 JP3037039 B2 JP 3037039B2 JP 5226189 A JP5226189 A JP 5226189A JP 22618993 A JP22618993 A JP 22618993A JP 3037039 B2 JP3037039 B2 JP 3037039B2
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忠成 近藤
彬 長島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梱包機に関し、特に、
被梱包物にポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなるテ
ープ状のバンドを巻き付けるとともにその重合部分を溶
着接合して結束する作業を自動的または半自動的に行う
ことができるようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、梱包作業の効率化及び省力化を
図るため、被梱包物に熱可塑性樹脂からなるテープ状の
バンドを掛け回し、該バンドの引締めを行い、このバン
ドの両端突き合わせ重合部分を加熱溶融圧着せしめると
ともに、その切断までを行う作業を自動的又は半自動的
に行うようにした梱包機が既に実用化されている。すな
わち、既によく知られているように、この種の梱包機
は、電動モータからの駆動力によりカム軸及び該カム軸
に外嵌固定された種々のカムを回転駆動せしめ、プレ
ス、ヒータプレート、スライドテーブル等の機構をタイ
ミングをずらせて作動させ、バンドの把持、押圧、溶
融、切断等の結束作業を行うようにされている。
【0003】このような従来の梱包機にあっては、バン
ドの引締め作動として、高速かつ低トルクでバンドの引
締めを行う一次引締め、及び低速かつ高トルクでの二次
引締めの二段階による引締めが行われることが一般的で
ある(例えば、特公平4−13205号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き従来の梱包
機においては、一次引締めが行われて、バンドが被梱包
物の外周面に当接して所定値以上のトルクを検出すると
一次引締めを終了させ、フィード・バックフィード用モ
ータの運転モードを自動的に二次引締めに移行させる、
例えば、電流センサ等が設けられていた。このように、
電流センサ等の一次引締め完了センサを用いた梱包機に
あっては、センサが高価であるのみならず、センサの応
答性が良好ではない等の理由から一次引締めから二次引
締めへの移行がスムースではなく、しかも、部品点数が
多くなる等の問題点があった。さらに、センサ類の部品
交換や調整等のメンテナンス作業が容易でないという問
題点もあった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、特に、センサ類等の部品
交換や調整等のメンテナンス作業を迅速かつ容易に行う
ことができ、しかも、一次引締めから二次引締めへの移
行がスムースであるとともに、振動や騒音の発生が少な
く、また、簡単で安価に構成することができ、さらに、
各部を合理的に配置することができ、かつ、容易に製作
することができる、梱包機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係わる梱包機は、被梱包物の外周に卷回せ
しめられるバンドの送り出し、引締め等の作業を行う機
構の駆動源であるフィード・バックフィード用ステッピ
ングモータを備えた梱包機において、該フィード・バッ
クフィード用ステッピングモータの出力軸に該出力軸と
同期回転すべく設けられた磁石と、前記モータの本体側
に設けられたホール素子と、から構成されるとともに、
該ホール素子が発生せしめる一つのパルス間隔にカウン
トされる前記出力軸を所定回転数で駆動するモータ駆動
パルス電力発生手段のモータ駆動パルス数が所定値以上
に達すると、前記機構の動作を一次引締めから二次引き
締めに自動的に移行させるようにした一次引締め完了セ
ンサーを備えたことを特徴としている。
【0007】そして、本発明のより好ましい具体例とし
ては、前記磁石は、前記出力軸に設けられた共振防止用
ダンパーに固定されたことを特徴としている。
【0008】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係わる梱包機
においては、バンドの一次引締めが行われると、出力軸
の回転に伴って磁石も回転し、この磁石がホール素子の
配設位置を最初に通過してから次に磁石が通過するまで
の間にモータ駆動パルス電力発生手段により発生される
パルス数をカウントして、その数が所定値を超えた場合
に一次引締めが終了した(モータに強い負荷がかかっ
た)と判断され、この時点で自動的に二次引き締め動作
に移行する。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明に係わる一実施例梱包機の内部全体を
示すために天板を取り外した平面概略図、図2は正面概
略図、図3は図2のIII-III矢視側面概略図である。
【0010】図1〜3において、本図示例の梱包機1
は、下端部にキャスタ2、2、…を装備した支柱3、
3、…と、該支柱3、3、…の各上端に水平状に載架貼
設せしめられた天板4と、四側面を囲繞して貼設せしめ
られた側板5と、該側板5の適宜箇所に開放自在に設け
られた点検口等(図示せず)とからなる、略箱状の梱包
機本体10を枠部材として備えている。さらに、該梱包
機本体10の上部には、下向きに略コ字状に形成された
筒状体からなり、被梱包物の周囲にバンドBを自動的に
配置せしめるバンド案内アーチ(図示せず)が必要に応
じて設置可能となっている。また、前記の支柱3、3、
…、天板4は、例えば、アルミ押し出し成形材で一体的
に形成されている。
【0011】前記梱包機本体10内部には、バンドコイ
ルを装填可能なバンドリール6がその中心軸6aを横向
きにして設置されている。また、前記梱包機本体10内
部における、前記バンドリール6設置側とは反対側(図
1、2では右側)上方部には、水平横方向に延びる板状
の支持板11が横架固設されるとともに、該支持板11
の上面には略コ字状の水平断面を有するフレーム12が
載置固定せしめられている。該フレーム12の左右の側
板12a、12b間には、バンドBを把持、押圧、溶
融、切断等の作業を行わしめる種々のカムやアームから
なる、バンド供給端処理手段K(詳細は後述する)が配
設されている。また、前記フレーム12の左側板12a
の外側面には、前記バンド供給端処理手段Kを駆動せし
める減速機7付きのカム駆動用ステッピングモータM1
が列設されるとともに、前記右側板12bの外方側に、
正逆回転可能なフィード・バックフィード用ステッピン
グモータM2 、フィード・バックフィードローラ8、ロ
ッカーローラ9等からなるバンド供給・引締め(フィー
ド・バックフィード)手段Fが並設され固定されてい
る。
【0012】次に、本図示例の梱包機1の詳細について
説明する。図4は図2の要部拡大図、図5は図3の要部
拡大図である。まず、前記バンド供給端処理手段Kにつ
いて説明する。前記カム駆動用ステッピングモータM1
からの駆動力は、前記減速機7で減速せしめられ、ころ
がり軸受13に軸支されたカムシャフト14に伝達され
るようになっている。該カムシャフト14は、前記フレ
ーム12の両側板12a、12b間に跨設せしめられ、
前記右側板12bにはころがり軸受15により軸支せし
められている。
【0013】図4に示すように、ヒータカム21、前ク
ランプカム22、プレスカム23、スライドカム24、
後クランプカム25、中スライドカム26が、前記カム
シャフト14に嵌挿せしめられ、キー16により固定せ
しめられている。前記各カム21〜26のそれぞれは、
プレスで所定のカム形状に打ち抜き成形された同形状の
板材を二枚重ね合わせて形成されている。そして、互い
に隣接する前記各カム21〜26同志間に形成された間
隙には、該各カム21〜26と同芯状に前記カムシャフ
ト14に挿通せしめられた、プラスチック製等の同形状
の円形板材スペーサ17、17…が介装せしめられると
ともに、該スペーサ17、17、…、及び前記各カム2
1〜26は、ボルト18、18により共締め固定されて
いる。
【0014】前記左右側板12a、12b間には、前記
前クランプカム22の回転に追従して上下動を行う前ク
ランプ40が配設されている。該前クランプ40は、門
形形状の断面を有するスプリング嵌挿部41と、該スプ
リング嵌挿部41に一体成形され、かつ基端部には枢止
軸42に回動自在に係止可能な切り欠きリング部43a
が形成された細長板状のアーム部43と、前記スプリン
グ嵌挿部41の上部にボルト等により固定せしめられた
ヘッド部45から構成されている。この前クランプ40
は、アルミ等の押し形成形材から成形せしめられ、ま
た、前記ヘッド部45にはバンドを供給するときの案内
のためのガイド孔44が穿設されている。
【0015】前記スプリング嵌挿部41の門形断面の左
右両脚部の内側面には、該スプリング嵌挿部41から横
方向(図5の右方向)に、前記アーム部43と平行に延
設せしめられたスチール製のカムローラ支持部材51、
51が取付けられている。該カムローラ支持部材51、
51の上部には、緩衝作用をなすスプリング部材46が
嵌挿せしめられるとともに、その下部には、前記前クラ
ンプカム22に追従して揺動するカムローラ52が挟装
されている。そして、前記カムローラ支持部材51の前
記前クランプ40のアーム部43に枢止された基端部5
1aには、前記カムローラ52を前記前クランプカム2
2に押圧すべく付勢するスプリング部材53が、前記支
持板11との間に介装されている。
【0016】同様にして、プレス55並びに後クランプ
56も、前記前クランプ40とほぼ同一の構成となって
おり、それぞれ前記プレスカム23、前記後クランプカ
ム25に追従して揺動するカムローラ57、58が備え
られている(構成の詳細は省略する)なお、前記プレス
55の上端側部にはバンド切断用のカッタ部材59が一
体に固着されている。
【0017】また、図5に示すように、前記側板12
a、12b間の上端部近傍には、ヒータ部材61、スラ
イド部材62、中スライド部材63が、揺動自在に配置
されている。前記ヒータ部材61は、上端部に位置せめ
られる板状のヒータプレート64と、該ヒータプレート
64の下面に固定され下方向に延びるヒータアーム65
とからなり、該ヒータアーム65は前記側板12a、1
2b間に跨設された枢止軸30に揺動自在に軸支されて
いる。そして、このヒータアーム65は、カムローラ7
1を介して前記ヒータカム21に連動して揺動可能に取
付けられている。
【0018】同様にして、前記スライド部材62は、前
記枢止軸30に軸支せしめられたスライドアーム66の
上端部に、板状のスライドテーブル67が固定されてい
る。前記スライドアーム66は、カムローラ72を介し
て前記スライドカム24に連動して揺動可能に取付けら
れている。さらに、前記枢止軸30に対して、前記ヒー
タ部材61及び前記スライド部材62の配置とは反対側
には、前記中スライド部材63が配設せれている。すな
わち、該中スライド部材63は、前記枢止軸30に軸支
せしめられた中スライドアーム73の上端部に、リミッ
トスイッチLが固着された中スライド74が固定されて
構成されている。前記中スライドアーム73は、カムロ
ーラ75を介して前記中スライドカム26に連動して揺
動可能に取付けられている。なお、前記ヒータ部材6
1、スライド部材62、中スライド部材63の前記各々
のアーム65、66、73の下端部には、前記各カムロ
ーラ71、72、75を前記ヒータカム21、前記スラ
イドカム24、前記中スライドカム26に押圧すべく付
勢せしめるスプリング部材76、76、76が、前記支
持板11との間に介装せしめられている。
【0019】次に、バンド供給・引締め手段Fについて
説明する。図6は、フィード・バックフィード用ステッ
ピングモータM2 の縦断面図、図7は本発明に供される
共振防止用ダンパーの正面図(図6のVII-VII 矢視図)
である。図示例のステッピングモータM2 は、モータ本
体81と、出力軸82の出力側に前記モータ本体81に
一体的に固定せしめられたギアケース83とから構成さ
れている。該ギアケース83内には、ころがり軸受8
4、85を介して前方(図6の左側)に突出せしめられ
たフィード・バックフィードローラ軸86が軸支されて
いる。該フィード・バックフィードローラ軸86の前記
ギアケース83内の端部近傍には、前記出力軸82の先
端部に刻設された歯部87と噛合せしめられるフィード
・バックフィードローラ回動ギア88が固設される一
方、前記フィード・バックフィードローラ軸86の外端
部には、前記フィード・バックフィードローラ8が固設
されている。ここで、図示例の前記フィード・バックフ
ィード用ステッピングモータM2 は、基本的には、前記
モータ本体81の内周壁に沿って固定され、巻線32を
装着したステータコア33と、永久磁石を両側から挟み
込んだ状態で前記出力軸82に外嵌固定されたロータコ
ア35、35とを備えた周知のステッピングモータで構
成されている。また、前記ギアケース83の周辺部近傍
には、前記フィード・バックフィードローラ8の前端部
外側に取付けられるバンド案内カバー98を固定するた
めの取付軸89が、前方に突出して嵌挿せしめられてい
る。
【0020】ところで、一般に、ステッピングモータ
は、入力パルス毎にステップ回転を繰り返して行うた
め、常に多少の振動が発生し、特に、回転系の固有振動
数と駆動振動数が一致すると共振現象が発生したり、あ
るいは、負荷が大きくなり過ぎた場合には大きなトルク
がモータの出力軸に加わり、モータは入力パルスとの同
期を失い、いわゆる脱調による停止やミスステップが発
生してしまう。そこで、前者のような共振振動を抑制す
るためには、例えば、モータの出力軸に共振防止用ダン
パーを設けて、捻り振動をイナーシャにより吸収させる
ことが考えられる。
【0021】また、後者の如く、スルー領域(後述の自
起動領域から周波数を増加させるとき、あるいは負荷ト
ルクを増加させるときにモータが入力信号に同期を保っ
て応答できる領域)での脱調の場合には、再度、自起動
領域(外部から入力されるパルス信号に同期して起動、
正逆回転、停止できる動作領域)に戻して、高トルクに
より起動、加速する必要がある。そのため、脱調したこ
とを瞬時に検知する必要があることから、ホール素子と
磁石を用いてパルス数をCPUでカウントするようにし
た公知の脱調センサを用いて、モータの脱調を検出する
こと自体は既に知られている。
【0022】そこで、本発明に供されるフィード・バッ
クフィード用ステッピングモータM 2 は、上述の構成に
加え、さらに、前記出力軸82を反出力側に延設すると
ともに、その先端部に共振防止用ダンパー101が設け
られている。すなわち、該共振防止用ダンパー101
は、真鍮等からなり前記出力軸82にスプライン嵌合等
により固着せしめられるハブ部101aと、ゴム等から
なり該ハブ部101aの周囲に一体的に外嵌される略円
板状の基部101bと、真鍮等の高比重かつ非磁性材か
らなり前記基部101bの周囲に一体的に外嵌されるド
ーナツ状の外挿部101cとからなる。該外挿部101
cには、例えば互いに180°ずらせて二個の磁石10
2、102が一部表面を露出させて埋設せしめられてい
る。一方、前記モータ本体81の後部カバー81aに
は、前記磁石102、102の回転時に、該磁石10
2、102に対向する位置にホール素子103が貼着さ
れている。該ホール素子103、及び前記磁石102、
102と、から脱調センサである一次引締め完了センサ
Tが構成されている。この一次引締め完了センサTは、
後で詳細に述べるように、前記磁石102、102が前
記ホール素子103の上を最初に通過したときから次に
通過するときまでの間にモータ駆動パルス電力発生手段
Dにより発生されるパルス数を、図示しないCPUによ
りカウントして、その数が所定値を超えた場合(すなわ
ち、バンドBに作用する張力が急激に大きくなって、前
記モータM2 の回転数が所定値以下となった場合)に脱
調が発生した(一次引締め完了)と判断し、二次引締め
に移行させるものである。
【0023】また、前記ロッカーローラ9が、図示しな
い押圧手段により常時、前記フィード・バックフィード
ローラ8に圧接すべく取付けられている(図4参照)。
そして、図4からもわかるように、前記バンドリール6
に巻装された前記バンドBは、ツイストローラ92、ア
イドルローラ93を介して前記フィード・バックフィー
ドローラ8及び前記ロッカーローラ9の圧接部を通過
し、筒状のバンドガイド部材94内部、前記前クランプ
40のガイド孔44、前記プレス55と前記中スライド
74との間隙、前記後クランプ56と前記スライドテー
ブル67との間隙、等を順々に通過して前記天板4から
外部上方に出る。次に、被梱包物の周囲をループ状(バ
ンドアーチが設置されていれば、その内部を通過してル
ープが形成される)に掛け回された前記バンドBの先端
部は、前記スライドテーブル67の側方に形成されたバ
ンド導入口95から再び前記梱包機1内部に導入され、
前記スライドテーブル67と前記中スライド74との間
隙を通り、前記リミットスイッチLに当接してセットが
完了するように構成されている。
【0024】次に、このように構成された本発明の一実
施例の梱包機の作用について説明する。まず、図示しな
い制御装置のスタートスイッチを操作して前記フィード
・バックフィード用ステッピングモータM2 を作動させ
ると、前記フィード・バックフィードローラ8が回転を
開始して前記バンドBを送り出してフィード(供給)
し、該バンドBは、前述した如く、被梱包物の周囲を距
離をおいて周回せしめられ、前記リミットスイッチLに
接触せしめられて前記フィード・バックフィード用ステ
ッピングモータM2 を停止させ、前記バンドBのセット
は完了する。
【0025】次に、前記カム駆動用ステッピングモータ
1 が起動されて前記前クランプカム22が回転し、そ
の従動節である前記カムローラ52の作動により前記ア
ーム部43が前記枢止軸42を中心に上方に揺動して前
記前クランプ40が上昇し、該前クランプ40の上端面
と前記スライドテーブル67の下面とで前記バンドBの
供給先端部をクランプ(拘止)する。それと同時に、前
記カム駆動用ステッピングモータM1 が停止し、前記フ
ィード・バックフィード用ステッピングモータM2 が起
動し、供給(フィード)方向とは逆向きの引締め(バッ
クフィード)方向に回転を始め、高速・低トルク駆動に
より一次引締めが行われる。
【0026】一次引締めが開始されると、前記出力軸8
2の回転に伴って前記共振防止用ダンパー101、及び
該共振防止用ダンパー101に固定された前記磁石10
2、102も一体に回転する。前記磁石102、102
は180°の位相差をもって配置されているので、前記
出力軸82が半回転する毎に前記磁石102、102は
前記ホール素子103上を通過することになり、前記出
力軸82の実際の回転数に対応した間隔でパルスを発生
させることになる。したがって、前記出力軸82が、例
えば、脱調したものとみなす200パルス/回転で回転
しているとすると、前記ホール素子103による一つの
パルス間隔内でカウントされるモータ駆動パルス数は1
00パルス/半回転(以下、単位は省略する)となる。
【0027】図8は前記一次引締め完了センサTの作用
を説明するフローチャートである。まず、前記磁石10
2、102の回転による前記ホール素子103からのパ
ルスの入力があると、前記CPUは、前記パルスモータ
の駆動パルスのカウント数をリセットし、再度カウント
を開始する。このとき、前記磁石102、102には一
定の幅があるので、前記磁石102、102が半回転し
たときには必ず100以下でパルスが入力され、カウン
ターリセットとカウント再開を何回も繰り返すことにな
る。この状態で、前記バンドBが被梱包物の外周面に当
接して所定値の張力が前記バンドBに作用し、前記出力
軸82に所定値以上のトルクが加わるとパルスカウント
が100を超え、したがって脱調したとみなし、次の動
作(二次引締め)に自動的に移行する。すなわち、前記
フィード・バックフィード用ステッピングモータM
2 は、自動的に運転モードが切り換えられて、低速・高
トルク駆動回転せしめられ二次引締めが行われる。一
方、パルスカウントが100を超えない場合には、まだ
脱調していないので、元に戻って前述の動作を繰り返す
(一次引締めを行う)。この一次及び二次引締め期間を
通して前記カム駆動用ステッピングモータM1 の作動は
停止位置に保持せしめられている。
【0028】続いて、前記カム駆動用ステッピングモー
タM1 が再起動すると、それにより、前記後クランプカ
ム25が作動し、前記後クランプ56が上昇する。そし
て、前記バンドBの重合部分の後方部は、前記後クラン
プ56の上面と前記スライドテーブル67の下面とによ
りクランプせしめられる。次に、前記バンドBの巾方向
において互いに対向して取付けられた前記ヒータプレー
ト64及び前記中スライド74を支持固定せしめる前記
ヒータアーム65及び前記中スライドアーム73は、前
記ヒータカム21及び前記中スライドカム26の回転運
動に追従して作動せしめられる前記カムローラ71、7
5を介して、前記枢止軸30を回転中心にして互いに連
動して進退すべく回転を行う。すなわち、前記中スライ
ド74が前記バンドBの重合部分から退出する向き(図
5の右方向)にスライドせしめられると、それと同時
に、(該中スライド74にガイドされて)前記ヒータプ
レート64も同方向(図5の右方向)にスライドせしめ
られる。このようにして、該ヒータプレート64は、前
記中スライド74の位置(図4参照)に替わって、互い
に距離をおいて上下に緊張状態で配置された前記バンド
Bの重合部分の間隙に挿入せしめられるとともに、その
直後に前記プレスカム23及び前記カムローラ57の作
動により上昇せしめられる前記プレス55との同時挟圧
により、前記バンドBの重合部の対向面の溶融圧着が行
われる。ここで、前記プレス55は、前記バンドBの重
合部分に最初は軽く押圧され、続いて、一旦降下せしめ
られる。それと同時に、前記ヒータプレート64はバン
ド重合部分から(図5で見て左側へ)抜脱退出せしめら
れ、続いて、前記プレス55が再度上昇し前記カッタ部
材59により前記バンドBの前記前クランプ40側が切
断される。そして、前記プレス55は前記バンドBの重
合部分に強く押圧せしめられ、その状態で該バンド重合
部分は所定時間(例えば1〜1.7秒)冷却され、前記プ
レス55は下降せしめられる。なお、前記プレス55を
上昇させた一回目の押圧作動時、並びに冷却期間中は、
前記カム駆動用ステッピングモータM1は停止位置に保
持されている。
【0029】最後に、前記全工程期間中、前記天板4の
上面とほぼ同一水平面の位置に保持されていた前記スラ
イドテーブル67は、前記スライドカム24の従動節で
ある前記カムローラ72、及び前記スライドアーム66
等を介して、前記枢止軸30を回転中心にして退出方向
(図5の左方向)に回転せしめられる。このように、本
発明による梱包機は、一次引締め完了センサを、フィー
ド・バックフィード用ステッピングモータの出力軸に該
出力軸と同期回転すべく設けられた磁石と、モータ本体
側に設けられたホール素子と、から構成し、前記ホール
素子が発生せしめる一つのパルス間隔にカウントされる
前記出力軸の駆動パルス数が所定値以上に達すると、一
次引締めから二次引き締めに自動的に移行させるように
したので、迅速かつ的確に一次引締めから二次引締めへ
の移行をスムースに行うことができる。
【0030】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の
設計変更を行うことができる。たとえば、本図示例にお
いては、カム駆動用のモータとしてステッピングモータ
1 を用いているが、誘導電動機等の他のモータを用い
ても良いことは勿論である。
【0031】また、前記出力軸82を中心とする同一半
径上に配置せしめられる前記磁石102、102の均等
な位相差は180°に限定されないことは言うまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、センサ類等の部品交換や調整等のメンテナ
ンス作業を迅速かつ容易に行うことができ、しかも、一
次引締めから二次引締めへの移行がスムースであるとと
もに、振動や騒音の発生が少なく、また、簡単で安価に
構成することができ、さらに、各部を合理的に配置する
ことができ、かつ、容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる梱包機の内部全体を
示すために天板を取り外した平面概略図。
【図2】図1で示した梱包機の正面概略図。
【図3】図2のIII-III矢視側面概略図。
【図4】図2の要部拡大図。
【図5】図3の要部拡大図。
【図6】本発明一実施例の梱包機に供されるフィード・
バックフィード用ステッピングモータM2 の縦断面図。
【図7】本発明一実施例の梱包機に供される共振防止用
ダンパーの正面図(図6のVII-VII 矢視図)。
【図8】本発明一実施例の梱包機に供される脱調センサ
の作用を説明するフローチャートの一例。
【符号の説明】
B バンド D モータ駆動パルス電力発生手段 F 送り出し、引締め作業機構 M2 フィード・バックフィード用ステッピングモータ T 一次引締め完了センサ 81 モータ本体 82 出力軸 101 共振防止用ダンパー 102 磁石 103 ホール素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物の外周に卷回せしめられるバン
    ドBの送り出し、引締め等の作業を行う機構Fの駆動源
    であるフィード・バックフィード用ステッピングモータ
    2 を備えた梱包機において、 該フィード・バックフィード用ステッピングモータM2
    の出力軸82に該出力軸82と同期回転すべく設けられ
    た磁石102、102と、前記モータM2 の本体81側
    に設けられたホール素子103と、から構成されるとと
    もに、該ホール素子103が発生せしめる一つのパルス
    間隔にカウントされる前記出力軸82を所定回転数で駆
    動するモータ駆動パルス電力発生手段Dのモータ駆動パ
    ルス数が所定値以上に達すると、前記機構Fの動作を一
    次引締めから二次引き締めに自動的に移行させるように
    した、一次引締め完了センサーTを備えたことを特徴と
    する梱包機。
  2. 【請求項2】 前記磁石102、102は、前記出力軸
    82に設けられた共振防止用ダンパー101に固定され
    たことを特徴とする請求項一記載の梱包機。
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