JPH07172404A - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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Publication number
JPH07172404A
JPH07172404A JP31666493A JP31666493A JPH07172404A JP H07172404 A JPH07172404 A JP H07172404A JP 31666493 A JP31666493 A JP 31666493A JP 31666493 A JP31666493 A JP 31666493A JP H07172404 A JPH07172404 A JP H07172404A
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JP
Japan
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band
feed
cam
jam
feeding
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Application number
JP31666493A
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English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
Keisuke Ishii
敬介 石井
Tadashige Kondo
忠成 近藤
Tomohiro Yamaoka
智博 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Publication of JPH07172404A publication Critical patent/JPH07172404A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あまり過度に至らない早期段階でジャムを検
出することができ、しかも、ジャム発生下での復旧作業
を迅速かつ容易に行えるようになされ、また、作業能率
が向上するとともに、モータ等に悪影響を与えることを
抑止することができるようにされた、梱包機を提供する
こと。 【構成】 被梱包物の外周に巻回せしめられるバンドB
のフィード、並びに、バックフィード等の作業を行うよ
うにした梱包機において、前記バンドBのガイド部材9
4の変位を検出するジャム検知用センサL2 を備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梱包機に関し、特に、
被梱包物にポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなるテ
ープ状のバンドを巻き付けるとともにその重合部分を溶
着接合して結束する作業を自動的または半自動的に行う
ことができるようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、梱包作業の効率化及び省力化を
図るため、被梱包物に熱可塑性樹脂からなるテープ状の
バンドを掛け回し、該バンドの引締めを行い、このバン
ドの両端突き合わせ重合部分を加熱溶融圧着せしめると
ともに、その切断までを行う作業を自動的又は半自動的
に行うようにした梱包機が既に実用化されている。すな
わち、既によく知られているように、この種の梱包機
は、電動モータからの駆動力によりカム軸及び該カム軸
に外嵌固定された種々のカムを回転駆動せしめ、プレ
ス、ヒータプレート、スライドテーブル等の機構をタイ
ミングをずらせて作動させ、バンドの把持、押圧、溶
融、切断等の結束作用を行うようにされている。
【0003】このような従来の梱包機にあっては、バン
ドの引締め作動として、高速かつ低トルクでバンドの引
締めを行う一次引締め、及び低速かつ高トルクでの二次
引締めの二段階による引締めが行われることが一般的で
ある(例えば、特公平4−13205号公報参照)。ま
た、本発明の出願人は、先に出願した特願平5−179
262号明細書等により、バンドの供給・引締め(フィ
ード・バックフィード)用のモータ、及びカム駆動用の
モータとして、パルス数に応じた分だけ迅速かつ的確に
回転速度や移動量をコントロールできるステッピングモ
ータを用いた梱包機を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き従来の梱包
機においては、バンドの供給(フィード)時に、例え
ば、バンドが結束機構に引っ掛かったり、あるいはバン
ドガイド部材内で詰まりが生ずる等の何等かの原因によ
り、バンド・フィードに停滞を来し、梱包機の作動が停
止する場合がある(以下、単に「ジャム」という)。こ
のようなジャムが発生した場合には、作業の低能率化は
言うに及ばず、たとえ軽度のものであってもその復旧作
業には多大な時間及び技能をも要するという問題点があ
った。また、過度のジャムに至りバンドのもつれを解く
のが殆ど不可能な場合には、バンドそのものを切断しな
ければならないという事態にもなりかねず、さらに困難
な事後処理を行わなければならなかった。のみならず、
このようなジャム発生下では、モータ等の駆動系にも悪
影響を与えるという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、特に、あまり過度に至ら
ない早期段階でジャムを検出することができ、しかも、
ジャム発生下での復旧作業を迅速かつ容易に行えるよう
になされ、したがって、作業能率が向上するとともに、
モータ等に悪影響を与えることを抑止することができる
ようにされた、梱包機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係わる梱包機は、被梱包物の外周に巻回せ
しめられるバンドのフィード、並びに、バックフィード
等の作業を行うようにした梱包機において、前記バンド
のガイド部材の変位を検出するジャム検知用センサを備
えたことを特徴としている。そして、本発明のより好ま
しい具体例としては、前記ジャム検知用センサにより前
記バンドの停滞が検出されたときには、前記バンドのフ
ィードを中止せしめ、任意のバックフィード長さだけバ
ックフィードさせた後、該バックフィード長さよりも長
いフィード長さだけ緩速度でフィードさせる手段を備え
たことを特徴としている。更に、本発明のより好ましい
具体例としては、前記バンドのフィード及びバックフィ
ードを行う駆動源がステッピングモータであることを特
徴としている。
【0007】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係わる梱包機
においては、バンド・フィード中に、バンドが、そのフ
ィード軌道上で引っ掛かりや詰まり等の原因によりジャ
ムを発生させた場合に、ジャム検知用センサはジャムを
検出し、直ちにバンド・フィードを中止する等の処置を
取ることができる。そして、ジャム状態の解消に十分と
認められる任意のバックフィード長さだけバンドをバッ
クフィードせしめた後、通常のバンド・フィードよりも
かなり遅い速度で、バックフィード長さよりも長いフィ
ード長さだけバンドをフィードさせて前回のバンド・フ
ィードでジャムの原因となった箇所を滞りなく通過させ
る。このようにして、ジャムがあまり過度に至らない早
期段階でジャムを検出することができ、しかも、ジャム
発生後の復旧を迅速かつ容易に行うことが可能となり、
作業能率の低下を防止する。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明に係わる一実施例梱包機の内部全体を
示すために天板を取り外した平面概略図、図2は正面概
略図、図3は図2のIII-III 矢視側面概略図である。
【0009】図1〜3において、図示例の梱包機1は、
下端部にキャスタ2、2、…を装備した支柱3、3、…
と、該支柱3、3、…の各上端に水平状に載架貼設せし
められた天板4と、四側面を囲繞して貼設せしめられた
側板5と、該側板5の適宜箇所に開放自在に設けられた
点検口等(図示せず)とからなる、略箱状の梱包機本体
10を枠部材として備えている。また、前記の各支柱
3、3、…、天板4は、例えば、アルミ押し出し成形材
で一体的に形成されている。
【0010】前記梱包機本体10内部には、バンドコイ
ルを装填可能なバンドリール6がその中心軸6aを横向
きにして設置されている。また、前記梱包機本体10内
部における、前記バンドリール6設置側とは反対側(図
1、2では右側)上方部には、水平横方向に延びる板状
の支持板11が横架固設されるとともに、該支持板11
の上面には略コ字状の水平断面を有するフレーム12が
載置固定せしめられている。該フレーム12の左右の側
板12a、12b間には、バンドBを把持、押圧、溶
融、切断等の作業を行わしめる種々のカムやアームから
なる、バンド供給端処理手段K(詳細は後述する)が配
設されている。また、前記フレーム12の左側板12a
の外側面には、前記バンド供給端処理手段Kを駆動せし
める減速機7付きのカム駆動用ステッピングモータM1
が列設されるとともに、前記右側板12bの外方側に、
正逆回転可能なフィード・バックフィード用ステッピン
グモータM2 、フィード・バックフィードローラ8、ロ
ッカーローラ9等からなるバンド供給・引締め(フィー
ド・バックフィード)手段Fが並設され固定されてい
る。
【0011】次に、本図示例の梱包機1の詳細について
説明する。図4は図2の要部拡大図、図5は図3の要部
拡大図である。まず、前記バンド供給端処理手段Kにつ
いて説明する。前記カム駆動用ステッピングモータM1
からの駆動力は、前記減速機7で減速せしめられ、ころ
がり軸受13に軸支されたカムシャフト14に伝達され
るようになっている。該カムシャフト14は、前記フレ
ーム12の両側板12a、12b間に跨設せしめられ、
前記右側板12bにはころがり軸受15により軸支せし
められている。
【0012】図4に示すように、ヒータカム21、前ク
ランプカム22、プレスカム23、スライドカム24、
後クランプカム25、中スライドカム26が、前記カム
シャフト14に嵌挿せしめられ、キー16により固定せ
しめられている。前記各カム21〜26のそれぞれは、
プレスで所定のカム形状に打ち抜き成形された同形状の
板材を二枚重ね合わせて形成されている。そして、互い
に隣接する前記各カム21〜26同志間に形成された間
隙には、該各カム21〜26と同芯状に前記カムシャフ
ト14に挿通せしめられた、プラスチック製等の同形状
の円形板材スペーサ17、17…が介装せしめられると
ともに、該スペーサ17、17、…、及び前記各カム2
1〜26は、ボルト18、18により共締め固定されて
いる。
【0013】前記左右側板12a、12b間には、前記
前クランプカム22の回転に追従して上下動を行う前ク
ランプ40が配設されている。該前クランプ40は、門
形形状の断面を有するスプリング嵌挿部41と、該スプ
リング嵌挿部41に一体成形され、かつ基端部には枢止
軸42に回動自在に係止可能な切り欠きリング部43a
が形成された細長板状のアーム部43と、前記スプリン
グ嵌挿部41の上部にボルト等により固定せしめられた
ヘッド部45から構成されている。この前クランプ40
は、アルミ等の押し形成形材から成形せしめられ、ま
た、前記ヘッド部45にはバンドを供給するときの案内
のためのガイド孔44が穿設されている。
【0014】前記スプリング嵌挿部41の門形断面の左
右両脚部の内側面には、該スプリング嵌挿部41から横
方向(図5の右方向)に、前記アーム部43と平行に延
設せしめられたスチール製のカムローラ支持部材51、
51が取付けられている。該カムローラ支持部材51、
51の上部には、緩衝作用をなすスプリング部材46が
嵌挿せしめられるとともに、その下部には、前記前クラ
ンプカム22に追従して揺動するカムローラ52が挟装
されている。そして、前記カムローラ支持部材51の前
記前クランプ40のアーム部43に枢止された基端部5
1aには、前記カムローラ52を前記前クランプカム2
2に押圧すべく付勢するスプリング部材53が、前記支
持板11との間に介装されている。
【0015】同様にして、プレス55並びに後クランプ
56も、前記前クランプ40とほぼ同一の構成となって
おり、それぞれ前記プレスカム23、前記後クランプカ
ム25に追従して揺動するカムローラ57、58が備え
られている(構成の詳細は省略する)なお、前記プレス
55の上端側部にはバンド切断用のカッタ部材59が一
体に固着されている。
【0016】また、図5に示すように、前記側板12
a、12b間の上端部近傍には、ヒータ部材61、スラ
イド部材62、中スライド部材63が、揺動自在に配置
されている。前記ヒータ部材61は、上端部に位置せめ
られる板状のヒータプレート64と、該ヒータプレート
64の下面に固定され下方向に延びるヒータアーム65
とからなり、該ヒータアーム65は前記側板12a、1
2b間に跨設された枢止軸30に揺動自在に軸支されて
いる。そして、このヒータアーム65は、カムローラ7
1を介して前記ヒータカム21に連動して揺動可能に取
付けられている。
【0017】同様にして、前記スライド部材62は、前
記枢止軸30に軸支せしめられたスライドアーム66の
上端部に、板状のスライドテーブル67が固定されてい
る。前記スライドアーム66は、カムローラ72を介し
て前記スライドカム24に連動して揺動可能に取付けら
れている。さらに、前記枢止軸30に対して、前記ヒー
タ部材61及び前記スライド部材62の配置とは反対側
には、前記中スライド部材63が配設せれている。すな
わち、該中スライド部材63は、前記枢止軸30に軸支
せしめられた中スライドアーム73の上端部に、リミッ
トスイッチL1 が固着された中スライド74が固定され
て構成されている。前記中スライドアーム73は、カム
ローラ75を介して前記中スライドカム26に連動して
揺動可能に取付けられている。なお、前記ヒータ部材6
1、スライド部材62、中スライド部材63の前記各々
のアーム65、66、73の下端部には、前記各カムロ
ーラ71、72、75を前記ヒータカム21、前記スラ
イドカム24、前記中スライドカム26に押圧すべく付
勢せしめるスプリング部材76、76、76が、前記支
持板11との間に介装せしめられている。
【0018】次に、バンド供給・引締め手段Fについて
説明する。図6は、フィード・バックフィード用ステッ
ピングモータM2 の縦断面図である。図示例のステッピ
ングモータM2 は、モータ本体81と、出力軸82の突
出側に前記モータ本体81に一体的に固定せしめられた
ギアケース83とから構成されている。該ギアケース8
3内には、ころがり軸受84、85を介して前方(図6
の左側)に突出せしめられたフィード・バックフィード
ローラ軸86が軸支されている。該フィード・バックフ
ィードローラ軸86の前記ギアケース83内の端部近傍
には、前記出力軸82の先端部に刻設された歯部87と
噛合せしめられるフィード・バックフィードローラ回動
ギア88が固設される一方、前記フィード・バックフィ
ードローラ軸86の外端部には、前記フィード・バック
フィードローラ8が固設されている。また、前記ギアケ
ース83の周辺部近傍には、前記フィード・バックフィ
ードローラ8の前端部外側に取付けられるバンド案内カ
バー98を固定するための取付軸89が、前方に突出し
て嵌挿せしめられている。そして、前記ロッカーローラ
9が、図示しない押圧手段により常時、前記フィード・
バックフィードローラ8に圧接すべく取付けられている
(図4参照)。該フィード・バックフィードローラ8と
前記ロッカーローラ9の圧接部位から前記前クランプ4
0の手前位置にかけて、適度な可撓性を有する筒状のバ
ンドガイド部材94が取り付けられている(図4)。
【0019】そして、図4からもわかるように、前記バ
ンドリール6に巻装された前記バンドBは、ツイストロ
ーラ92、アイドルローラ93を介して前記フィード・
バックフィードローラ8及び前記ロッカーローラ9の圧
接部を通過し、前記バンドガイド部材94の内部空間、
前記前クランプ40のガイド孔44、前記プレス55と
前記中スライド74との間隙、前記後クランプ56と前
記スライドテーブル67との間隙、等を順々に通過して
前記天板4から外部上方に出る。次に、被梱包物の周囲
をループ状(バンドアーチが設置されていれば、その内
部を通過してループが形成される)に掛け回された前記
バンドBの先端部は、前記スライドテーブル67の側方
に形成されたバンド導入口95から再び前記梱包機1内
部に導入され、前記スライドテーブル67と前記中スラ
イド74との間隙を通り、前記リミットスイッチL1
当接してセットが完了するように構成されている。
【0020】図7はジャムが発生した場合を示す図4の
要部拡大図である。図7に示すように、前記バンドガイ
ド部材94の外表面94aに近接して、該外表面94a
による押圧力によって作動せしめられるリミットスイッ
チ等のジャム検知用センサL 2 が設置されている。次
に、このように構成された本発明の一実施例の梱包機の
作用について説明する。
【0021】まず、図示しない制御装置のスタートスイ
ッチを操作して前記フィード・バックフィード用ステッ
ピングモータM2 を作動させると、前記フィード・バッ
クフィードローラ8が回転を開始して前記バンドBを送
り出してフィード(供給)し、該バンドBは、前述した
如く、被梱包物の周囲を距離をおいて周回せしめられ、
前記リミットスイッチL1 に接触せしめられて前記フィ
ード・バックフィード用ステッピングモータM2 を停止
させ、前記バンドBのセットは完了する。
【0022】次に、前記カム駆動用ステッピングモータ
1 が起動されて前記前クランプカム22が回転し、そ
の従動節である前記カムローラ52の作動により前記ア
ーム部43が前記枢止軸42を中心に上方に揺動して前
記前クランプ40が上昇し、該前クランプ40の上端面
と前記スライドテーブル67の下面とで前記バンドBの
供給先端部をクランプ(拘止)する。それと同時に、前
記カム駆動用ステッピングモータM1 が停止し、前記フ
ィード・バックフィード用ステッピングモータM2 が起
動し、供給(フィード)方向とは逆向きの引締め(バッ
クフィード)方向に回転を始め、高速・低トルク駆動に
より一次引締めが行われる。そして、前記バンドBが被
梱包物の外周面に当接して所定値の張力が前記バンドB
に作用すると、図示しない張力センサ等により、前記フ
ィード・バックフィード用ステッピングモータM2 は、
自動的に運転モードが切り換えられて、低速・高トルク
駆動回転せしめられ二次引締めが行われる。この一次及
び二次引締め期間を通して前記カム駆動用ステッピング
モータM1 の作動は停止位置に保持せしめられている。
【0023】続いて、二次引締めによる前記バンドBの
負荷張力が、張力センサの設定上限値に達すると、前記
カム駆動用ステッピングモータM1 が再起動する。それ
により、前記後クランプカム25が作動し、前記後クラ
ンプ56が上昇する。そして、前記バンドBの重合部分
の後方部は、前記後クランプ56の上面と前記スライド
テーブル67の下面とによりクランプせしめられる。
【0024】次に、前記バンドBの巾方向において互い
に対向して取付けられた前記ヒータプレート64及び前
記中スライド74を支持固定せしめる前記ヒータアーム
65及び前記中スライドアーム73は、前記ヒータカム
21及び前記中スライドカム26の回転運動に追従して
作動せしめられる前記カムローラ71、75を介して、
前記枢止軸30を回転中心にして互いに連動して進退す
べく回転を行う。すなわち、前記中スライド74が前記
バンドBの重合部分から退出する向き(図5の右方向)
にスライドせしめられると、それと同時に、(該中スラ
イド74にガイドされて)前記ヒータプレート64も同
方向(図5の右方向)にスライドせしめられる。このよ
うにして、該ヒータプレート64は、前記中スライド7
4の位置(図4参照)に替わって、互いに距離をおいて
上下に緊張状態で配置された前記バンドBの重合部分の
間隙に挿入せしめられるとともに、その直後に前記プレ
スカム23及び前記カムローラ57の作動により上昇せ
しめられる前記プレス55との同時挟圧により、前記バ
ンドBの重合部分の対向面の溶融圧着が行われる。ここ
で、前記プレス55は、前記バンドBの重合部分に最初
は軽く押圧され、続いて、一旦降下せしめられる。それ
と同時に、前記ヒータプレート64はバンド重合部分か
ら(図5で見て左側へ)抜脱退出せしめられ、続いて、
前記プレス55が再度上昇し前記カッタ部材59により
前記バンドBの前記前クランプ40側が切断される。そ
して、前記プレス55は前記バンドBの重合部分に強く
押圧せしめられ、その状態で該バンド重合部分は所定時
間(例えば1〜1.7秒)冷却され、前記プレス55は
下降せしめられる。なお、前記プレス55を上昇させた
一回目の押圧作動時、並びに冷却期間中は、前記カム駆
動用ステッピングモータM1 は停止位置に保持されてい
る。
【0025】最後に、前記全工程期間中、前記天板4の
上面とほぼ同一水平面の位置に保持されていた前記スラ
イドテーブル67は、前記スライドカム24の従動節で
ある前記カムローラ72、及び前記スライドアーム66
等を介して、前記枢止軸30を回転中心にして退出方向
(図5の左方向)に回転せしめられる。次に、図4及び
図7により、前述した本発明の一実施例の梱包機を用い
て、バンドのフィード(供給)時に、正常にバンドがフ
ィードされる場合と、ジャムが発生する場合とを対比さ
せてその作用を説明する。
【0026】まず、正常に前記バンドBがフィードされ
る場合には(図4参照)、前述したように、前記バンド
Bは、前記フィード・バックフィードローラ8及び前記
ロッカーローラ9の圧接部を通過し、前記バンドガイド
部材94の内部空間、前記前クランプ40のガイド孔4
4、前記プレス55と前記中スライド74との間隙、前
記後クランプ56と前記スライドテーブル67との間
隙、等を順々に通過して前記天板4から外部上方に出
て、被梱包物の周囲をループ状に掛け回された後、前記
バンドBの先端部は、前記スライドテーブル67の側方
に形成されたバンド導入口95から再び前記梱包機1内
部に導入され、前記スライドテーブル67と前記中スラ
イド74との間隙を通り、前記リミットスイッチL1
当接してバンド・フィードが完了する。
【0027】他方、バンド・フィード中に前記バンドB
が、例えば前記前クランプ40の前記ガイド孔44等に
引っ掛かった場合には、前記バンドBはその詰まった部
位よりも前方に進むことができず、ジャムの発生を招
く。図7に示すように、ジャムが発生すると、前記バン
ドBは前記バンドガイド部材94の内部空間に蛇腹状に
圧入せしめられ、それによる膨出力によって前記可撓性
のバンドガイド部材94は外側に押動せしめられる(図
7の仮想線で示す)。こうして、該バンドガイド部材9
4の外表面94aは前記ジャム検知用センサL2 を押圧
する。
【0028】そこで、本発明による梱包機は、ジャムが
発生したと自動的に判断して、図示しない制御手段であ
るマイコンが制御信号を出し、それ以上のバンド・フィ
ードを行うことを中止するとともに、ジャム状態の解消
に十分と認められる任意のバックフィード長さl1
け、前記バンドBをバックフィードせしめる。前記マイ
コンは続いて制御信号を出し、通常のバンド・フィード
よりもかなり遅い速度で、前記バックフィード長さl1
よりも長いフィード長さl2 (l2 >l1 )だけ前記バ
ンドBをフィードさせる。このように、前記バンドBの
先端部が前回のバンド・フィードでジャムの原因となっ
た箇所を通過するまでは緩速度でバンド・フィードが行
われ、それ以後は、通常のフィード速度でバンド・フィ
ードが行われる。こうして、ジャムがあまり過度に至ら
ない早期段階でジャムを検出することができ、しかも、
ジャム発生後の復旧を迅速かつ容易に行うことが可能と
なる。
【0029】なお、本実施例のように、フィード・バッ
クフィード用モータとしてステッピングモータを用いた
場合には、前記バンドBのバックフィード長さl1 及び
フィード長さl2 は、予め設定した長さに対応したパル
ス信号(パルス数)をセットしておけば、前記フィード
・バックフィード用ステッピングモータM2 により正確
に前記バンドを設定した長さにバック・フィード又はフ
ィードさせることができる。
【0030】このように、本発明による梱包機は、ステ
ッピングモータをフィード・バックフィード用のモータ
として用いるとともに、比較的ジャムが軽度な早期段階
でジャムの発生を検知してバンド・フィードを中止する
ようにしたので、特にモータないし駆動系に過負荷等の
悪影響が及ぶことが防止できる。しかも、ジャム状態の
解消に十分と認められる任意のバックフィード長さl1
だけ前記バンドBをバックフィードせしめた後、前記バ
ックフィード長さl1 よりも長いフィード長さl2 だけ
前記バンドBをゆっくりとフィードせしめるようにした
ので、ジャム発生後の復旧作業が結果的には迅速かつ容
易に行うことができ、作業能率が向上する。また、ステ
ッピングモータは、高速低トルク並びに低速高トルクの
両機能をその速度ートルク特性として備えたものであ
り、しかも、起動、停止、逆転、加速、減速を入力信号
に追従して完全に行わせることができるので梱包機には
好適である。さらに、ステッピングモータは、フィード
バック制御を行う必要がなく開ループ制御が行われるた
め制御回路構成が簡単であり、したがって、ステッピン
グモータ自体も構成が簡単でかつコンパクトとなってい
る。そのため、全体を簡単かつ安価に構成することがで
きる。
【0031】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の
設計変更を行うことができる。たとえば、本図示例にお
いては、カム駆動用のモータ及びフィード・バックフィ
ード用のモータとしてステッピングモータM1 、M2
用いているが、誘導電動機等の他のモータを用いても良
いことは勿論である。また、バンドガイド部材94自体
が、ジャム発生時に揺動してジャム検知用センサL2
作動せしめるようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、あまり過度に至らない早期段階でのジャム
を検出することができ、しかも、ジャム発生下での復旧
作業を迅速かつ容易に行えるようになされ、また、作業
能率が向上するとともに、モータ等に悪影響を与えるこ
とを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる梱包機の内部全体を
示すために天板を取り外した平面概略図。
【図2】図1で示した梱包機の正面概略図。
【図3】図2のIII-III 矢視側面概略図。
【図4】図2の要部拡大図。
【図5】図3の要部拡大図。
【図6】本発明一実施例の梱包機に供されるフィード・
バックフィード用ステッピングモータM2 の縦断面図。
【図7】ジャムが発生した場合を示す図4の要部拡大
図。
【符号の説明】
B バンド L2 ジャム検知用センサ M2 フィード・バックフィード用ステッピングモータ 94 バンドガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 智博 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物の外周に巻回せしめられるバン
    ドBのフィード、並びに、バックフィード等の作業を行
    うようにした梱包機において、 前記バンドBのガイド部材94の変位を検出するジャム
    検知用センサL2 を備えたことを特徴とする梱包機。
  2. 【請求項2】 前記ジャム検知用センサL2 により前記
    バンドBの停滞が検出されたときには、前記バンドBの
    フィードを中止せしめ、任意のバックフィード長さl1
    だけバックフィードさせた後、該バックフィード長さl
    1 よりも長いフィード長さl2 だけ緩速度でフィードさ
    せる手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の梱包
    機。
  3. 【請求項3】 前記バンドBのフィード及びバックフィ
    ードを行う駆動源がステッピングモータM2 であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の梱包機。
JP31666493A 1993-12-16 1993-12-16 梱包機 Pending JPH07172404A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017175932A1 (ko) * 2016-04-08 2017-10-12 주식회사 삼정제이피에스 코일 포장용 결속 헤드 모듈
KR20180063461A (ko) * 2016-12-02 2018-06-12 주식회사 삼정제이피에스 코일 포장용 결속 헤드 모듈의 제어 방법

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