JPH0811824A - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JPH0811824A
JPH0811824A JP15118094A JP15118094A JPH0811824A JP H0811824 A JPH0811824 A JP H0811824A JP 15118094 A JP15118094 A JP 15118094A JP 15118094 A JP15118094 A JP 15118094A JP H0811824 A JPH0811824 A JP H0811824A
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JP
Japan
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heater
band
voltage
feed
transformer
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Application number
JP15118094A
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English (en)
Inventor
Kazunari Ooyuri
和成 大由里
Yukio Uchida
幸雄 内田
Shigeru Otake
茂 大竹
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源投入時にヒータープレートがバンド溶着
温度に達するまでの加熱時間を短縮することができるよ
うになされ、しかも、昇温後におけるヒータープレート
のバンド溶着所望温度を効率よく保持することができる
とともに、消費電力を低減させることができ、かつ、作
業能率を向上することのできる梱包機を提供すること。 【構成】 被梱包物Wの外周に巻回せしめられるバンド
Bの送り出し、引き締めを行い、その後、ヒーター作動
機構50により前記バンドBの先端部と後端部との重合
部分を加熱溶融するようにされてなる梱包機において、
前記ヒーター作動機構50は、電源からの電圧を変換し
てヒーター60に出力するヒータートランスTと、該ヒ
ータートランスTの一次側電圧を可変制御するヒーター
制御手段Hと、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物にポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを巻き
付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を
行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バンドを作業テーブル上に置
かれた被梱包物の周りに引き回すべく、前記バンドを回
転駆動せしめられるフィードローラとこれに圧接せしめ
られるフィード用押さえローラとの間に挟んで送り出し
た後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付ける
べくその送出余剰分をバックフィードローラとこれに圧
接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トル
クで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで
強く引き締める二次引き締めを行い、その後、バンド端
処理ユニット(シールユニット)に備えられたヒーター
作動機構によりバンドの先端部と後端部との重合部分を
加熱し、その溶融部分をプレスにより圧着すると同時に
冷却して接合するとともに、前記バンドの後端を切断す
るようにされた梱包機はよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の梱包
機においては、一般に低電圧高電流の電源を投入した
後、ヒータープレートがバンドの重合部分を溶着するに
十分な温度に昇温するまで、例えば約2分間程度も待機
しなければならなかった。そのため、一旦、ヒータープ
レートがバンド溶着温度に達した後は、梱包作業を行わ
ない間でもその高温状態で保持させなければならず、消
費電力が多くなり作業効率が悪いという問題点があっ
た。
【0004】このようなことから、高電圧をヒータート
ランスに入力せしめることによりヒータープレートがバ
ンド溶着温度に到達する時間を短縮させるとともに、そ
の一定の入力電圧下で、トランスの一次巻線側の可変接
点を切替えて一次側(電源側)と二次側(負荷側)の巻
数比を変化させることによりヒータープレートに印加さ
れる二次側電圧を変化させ、非梱包作業時には二次側電
圧を低くしてやや低めの高温状態を保持するとともに、
梱包作業時には二次側電圧を高くしてヒータープレート
がバンドの重合部分を溶着するに十分な高熱温度に昇温
させて溶融接着作業を行うようにしたものがある。この
ようなヒータ加熱装置においては、電源投入時及び梱包
作業時にヒータープレートがバンド溶着温度に達するま
での加熱時間を短縮するとともに、効率的な電力利用を
図ることは可能となるが、一次側巻線の抵抗の変化や漏
れリアクタンス等の影響をも考慮しなければ、ヒーター
プレートの温度の昇降について微妙な制御ができないと
いう問題点があった。
【0005】また、ヒータープレートに取付けられた熱
電対によりヒータープレートに印加される電圧をオン・
オフ制御して、ヒータープレート表面温度を制御するよ
うにしたヒータープレート温度制御装置が知られている
が、この装置では製造コストが高価であるという問題点
があった。本発明は、このような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、電源投入時にヒータープレ
ートがバンド溶着温度に達するまでの加熱時間を短縮す
ることができるようになされ、しかも、昇温後における
ヒータープレートのバンド溶着所望温度を効率よく保持
することができるとともに、消費電力を低減させること
ができ、かつ、作業能率を向上することのできる梱包機
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る梱包機は、被梱包物の外周に巻回せし
められるバンドの送り出し、引き締めを行い、その後、
ヒーター作動機構により前記バンドの先端部と後端部と
の重合部分を加熱溶融するようにされてなる梱包機にお
いて、前記ヒーター作動機構は、電源からの電圧を変換
してヒーターに出力するヒータートランスと、該ヒータ
ートランスの一次側電圧を可変制御するヒーター制御手
段とを備えたことを特徴としている。
【0007】そして、より具体的には、前記ヒーター制
御手段は、電源投入と同時に前記ヒータートランスに高
電圧を印加せしめるとともに、所定時間経過後に前記電
圧を若干降下せしめてこれを保持する手段を備えたこと
を特徴とし、さらに、前記高電圧から若干低い電圧に保
持されているときに、前記ヒータートランスに印加する
電圧を一定期間だけ上昇させる手段を備えたものが好適
な例として挙げられる。
【0008】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係わる梱包機
においては、電源投入と同時にヒータートランスに高電
圧が入力されてヒーターが急速に加熱され、ヒーターが
バンド溶着温度にまで到達した後、ヒータートランスへ
の電圧を若干下げることによりヒーター温度を若干降下
させて保持する。そして、梱包作業中の所望の一定時
間、ヒータートランスにかかる電圧を上げてヒーターの
温度を再上昇させる。このようにして、電源投入時にヒ
ーターが溶着温度に到達するまでの初期加熱時間を短縮
することができるとともに、ヒーターの温度を迅速かつ
的確に制御することができ、電力利用の効率化が図れ
る。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例を、図に基づき詳細に
説明する。図1及び図2は本発明に係る梱包機の一実施
例の主要部のレイアウトを示す概略構成平面図及び正面
図であり、図に示される梱包機1は、基本的には、従来
のものと同様に、被梱包物Wが載置される作業テーブル
4を有する箱型の本体ハウジング3上にバンド案内用の
門型のアーチ部5が設けられ、前記本体ハウジング3内
にバンドコイルが装填されたリールユニット(図示省
略)を収納するリール収納部Rが設けられるとともに、
該リール収納部Rと前記作業テーブル4との間に前記リ
ールユニットから繰り出されたバンドの送り出し、引き
締め、溶着接合、切断等を行うバンド処理機構が配され
ている。
【0010】このバンド処理機構は、前記作業テーブル
4と仕切り部材9(図2)との間の右隅部に水平に配さ
れた高速フィード用モータ10と、前記仕切り部材9の
下側の左側部に水平に配されたカム用モータ30と、前
記作業テーブル4の略中央部分の真下に配されたバンド
端処理ユニット80を備えている。前記高速フィード用
モータ10の回転駆動力は、その出力軸10aに固定さ
れたプーリ11から無端環状のVベルト12によりバッ
クフィードプーリ21及びフィードプーリ22に伝達さ
れ、その駆動力がさらに前記バックフィードプーリ21
から摩擦クラッチ25を介してバックフィード用回転シ
ャフト16及びその一端部に固定されたバックフィード
ローラ51に伝達されるとともに、前記フィードプーリ
22が固定されたフィード用回転シャフト17及びその
一端部に固定されたフィードローラ52にも伝達される
ようになっている。
【0011】より詳細には、図3及び図4を参照すれば
よくわかるように、前記バックフィード用回転シャフト
16及び前記フィード用回転シャフト17は、前記高速
フィード用モータ10とバンド端処理ユニット80との
間に配された枠状のローラ支持ハウジング15の上下に
回転自在にかつ前記モータ10の出力軸10aと平行に
横架されていて、それらのうちの前記バックフィード用
回転シャフト16の一端側(入力部)に前記バックフィ
ードプーリ21がベアリング24を介して回転自在に外
挿されるとともに、このバックフィードプーリ25の外
側面側の前記回転シャフト16上に摩擦クラッチ25の
摩擦要素27を一定の付勢力で前記プーリ25に押し付
ける押圧プレート26がキー等により一体的に外嵌固定
されている。
【0012】前記バックフィード用回転シャフト16の
前記摩擦クラッチ25よりさらに外方側には後述するカ
ム用モータ30からの回転駆動力が伝達されるワンウェ
イクラッチ45が接続されている。このワンウェイクラ
ッチ45は、それ自体はよく知られているタイプのもの
で、内輪と外輪との間に特殊な形状のカム(スプラッ
グ)を備えていて、そのくさび作用で一方向にのみ回転
を伝えるようにされている。
【0013】また、前記ローラ支持ハウジング15に
は、バックフィード用押さえローラ53及びフィード用
押さえローラ54がそれぞれ後述するバックフィード用
ローラ圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62
により前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52に対して選択的に圧接及び離間せしめられるよう
にされて配されている(後に詳述)。
【0014】一方、前記カム用モータ30の回転駆動力
は、その出力軸30a(図2)に固定された小径プーリ
31と大径プーリ32とによって二系統に分けられて伝
達される。すなわち、第1の系統は、前記小径プーリ3
1に上向きに掛け回された無端環状のVベルト33によ
り前記バックフィード用回転シャフト16、前記フィー
ド用回転シャフト17等と平行に配された中継用回転シ
ャフト35の一端部に固定された第1の中継プーリ36
に伝達され、そこから前記中継用回転シャフト35の他
端部に固定された第2の中継プーリ38を経て後述する
減速機40の入力側に配された入力プーリ41へVベル
ト39により伝達される。そして、前記入力プーリ41
からトルクキーパーとして働くようにされた摩擦クラッ
チ42を介して前記減速機40の出力側に固定された出
力プーリ43に伝達され、そこからタイミングベルト4
4を介して前記したワンウェイクラッチ45の入力側
(外輪側)に伝達される。
【0015】また、前記カム用モータ30の回転駆動力
を伝達する第2の系統は、前記大径プーリ32に斜め上
向きに掛け回された無端環状のVベルト34により前記
したバンド端処理ユニット80の近傍に配された電磁ク
ラッチ47の入力側に設けられたプーリ46に伝達さ
れ、そこから前記電磁クラッチ47及び電磁ブレーキ4
8を介して前記バンド端処理ユニット80のカムシャフ
ト90(図2)に伝達され、それによって、前記ユニッ
ト80に備えられた前グリップ81、後グリップ82、
プレス84、スライドテーブル85、スライドガイド8
6の他、後述する(図5及び図6)ヒーター60等の、
この種の梱包機においてはよく知られている可動部材が
所定のタイミングをもって作動せしめられるようにされ
ている。なお、上記電磁クラッチ47と電磁ブレーキ4
8は択一的に駆動され、電磁クラッチ47がONで電磁
ブレーキ48がOFFのときには前記バンド端処理ユニ
ット80が所定の動作を行い、電磁クラッチ47がOF
Fで電磁ブレーキ48がONのときには前記動作が停止
位置で保持せしめられるようになっている。
【0016】以上の如くの全体構成に加えて、本実施例
においては、前記したローラ支持ハウジング15に付設
されたバックフィード用ローラ圧接機構61及びフィー
ド用ローラ圧接機構62により、前記バックフィード用
押さえローラ53及びフィード用押さえローラ54がそ
れぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52の斜め下部に対して選択的に圧接及び離間せしめ
られるようにされている。
【0017】すなわち、前記バックフィード用押さえロ
ーラ53及びフィード用押さえローラ54は、図3及び
図4に示される如くに、それぞれ個別の支持部材55
A、56Aに固着された支持シャフト55、56に回転
自在に支持され、前記両支持部材55A、56Aは、前
記押さえローラ53、54に対して偏心した位置、詳し
く言えば前記両押さえローラ53、54の回転軸線P、
Qに対して偏心した位置に回転軸線X、Yを持つ、前記
ローラ支持ハウジング15に両端を回転自在に支持され
たエキセントリックシャフト57、58の一端部にそれ
ぞれ固定されている。そして、これ等のエキセントリッ
クシャフト57、58に揺動アーム67、68の基端部
が固定されるとともに、該揺動アーム67、68の揺動
端部に形成された長穴67a、68aにソレノイド式ア
クチュエーター63、64の作動ロッド63a、64a
に挿通せしめられたピン65、66が遊挿されていて、
前記作動ロッド63a、64aの上下方向の直線運動が
前記揺動アーム67、68を介して前記エキセントリッ
クシャフト57、58の回転運動に変換され、それによ
って前記バックフィード用押さえローラ54及びフィー
ド用押さえローラ55がそれぞれ前記バックフィードロ
ーラ51及びフィードローラ52に対して選択的に圧接
及び離間せしめられるようにされている。
【0018】これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノ
イド式アクチュエータ63、64は、それらの内蔵ソレ
ノイドが通電励磁されていないとき(OFF時)には、
それぞれに内蔵されたスプリングの付勢力によって前記
作動ロッド63a、64aを図4において一点鎖線で示
される如くに大きく突出させている。従って、このとき
には前記揺動アーム67、68も図4において一点鎖線
で示される如くの位置をとり、それに伴い、前記押さえ
ローラ53、54が図4において一点鎖線で示される如
くに前記バックフィードローラ51、前記フィードロー
ラ52から離間した位置をとる。
【0019】それに対し、前記内蔵ソレノイドが通電励
磁されたとき(ON時)には、図4において実線(又は
破線)で示される如くに、前記内蔵スプリングの付勢力
に抗して前記作動ロッド63a、64aを内方へ引き込
む。従って、このときには前記揺動アーム67、68が
図4において実線(又は破線)で示される如くの位置を
とり、それに伴い、前記エキセントリックシャフト5
7、58が前記OFF時の位置から所定角度だけ回転
し、前記支持部材55A、56Aが揺動して前記押さえ
ローラ53、54が図4において実線示される如くにバ
ックフィードローラ51、フィードローラ52に圧接せ
しめられる。
【0020】なお、前記バックフィードローラ51及び
フィードローラ52の外周面はバンドBの滑りが生じ難
いウレタンゴム製とされている。従って、前記バックフ
ィードローラ51とバックフィード用押さえローラ53
との間、及びフィードローラ52とフィード用押さえロ
ーラ54との間にそれぞれバンドBを挟んでおいて、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用
ローラ圧接機構62を後述するように選択的に作動させ
ることにより、バンドBの送り及び引き戻しを任意のタ
イミングで滑りを生じさせることなく的確に行える。
【0021】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ5
2を通り過ぎる位置まで、リールユニットから自動的に
送り出される)が確認されると、高速フィード用モータ
10が起動されてその出力回転軸10aが正方向に回転
せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機構
62のソレノイド式アクチュエータ64が作動(ON)
せしめられる。
【0022】それにより、前記高速フィード用モータ1
0の回転駆動力がVベルト12からプーリ21及び摩擦
クラッチ25を介してバックフィードローラ51に伝達
されるとともに、プーリ22を介してフィードローラ5
2に伝達され、該フィードローラ52が正方向(送り方
向)に回転する。なお、この時前記ソレノイド式アクチ
ュエータ64の作動ロッド64aが内方へ引き込まれて
揺動アーム68が図4において一点鎖線で示される位置
から破線で示される位置に揺動し、それに伴ってエキセ
ントリックシャフト58及び支持部材56Aが所定の角
度だけ回転(図4において反時計回りの方向)し、前記
フィード用押さえローラ54が間にバンドBを挟んで前
記フィードローラ52に圧接せしめられる。なお、この
時前記バックフィードローラ用ローラ圧接機構61のソ
レノイド式アクチュエータ63はOFFで、バックフィ
ード用押さえローラ53は前記バックフィードローラ5
1から離間した状態にされている。
【0023】上記動作により、バンドBの先端(前回梱
包時の切断部)は、作業テーブル4の下面側を通った
後、門型のアーチ部5に案内されながら被梱包物Wを周
回するように引き回されてバンド端処理ユニット80の
前記スライドガイド86と前記スライドテーブル85と
の間に送られ、前記スライドガイド86の送り方向で見
て先端に配置されたフィード完了検知用の近接スイッチ
(図示省略)により検出される位置まで送られる。
【0024】その際、バンドBの後端側は、バックフィ
ードローラ51と非圧接状態にあるバックフィード用押
さえローラ53との間に形成されている隙間を通ってガ
イド部材59の案内面59a等に案内されながらバンド
端処理ユニット80のスライドガイド86とプレス84
及び後グリップ82との間を抜けるように送り出され
る。
【0025】そして、前記近接スイッチによりバンドB
の先端が検知されると、前記高速フィード用モータ10
が一旦停止せしめられるとともに、前記フィード用ロー
ラ圧接機構62のソレノイド式アクチュエータ64がO
FF状態にされる。それにより、バンド送りが停止せし
められるとともに、前記フィード用押さえローラ54が
元の位置(図4において一点鎖線で示される位置)に戻
される。そして、その後、所定のタイミングで前記カム
用モータ30が起動せしめられるとともに、前記電磁ク
ラッチ47がON状態及び前記電磁ブレーキ48がOF
F状態にされて、前記カム用モータ30の回転駆動力が
前記Vベルト34及び電磁クラッチ47を介してカムシ
ャフト90に伝達され、それによって、前記バンド端処
理ユニット80の前グリップ81が上昇せしめられて、
前記バンドBの先端部が拘持される。
【0026】このバンドBの先端部が拘持されたこと
が、例えば前記カムシャフト90に関連して設けられた
作業動作原点確認用のリミットスイッチ(図示省略)の
ON動作により検知されると、高速フィード用モータ1
0が再起動されてその出力回転軸10aが今度は前記バ
ンド送出時とは逆方向に回転せしめられるとともに、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61のソレノイド式
アクチュエータ63が作動(ON)せしめられる。
【0027】それにより、前記と同様に、前記高速フィ
ード用モータ10の回転駆動力がVベルト12からプー
リ21及び摩擦クラッチ25を介してバックフィードロ
ーラ51に伝達されるとともに、プーリ22を介してフ
ィードローラ52に伝達され、それらローラ51、52
が逆方向(引き戻し方向)に回転し、さらに、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ63の作動ロッド63aが内方
へ引き込まれて揺動アーム67が図4において一点鎖線
で示される位置から実線で示される位置に揺動し、それ
に伴ってエキセントリックシャフト57及び支持部材5
5Aが所定の角度だけ回転(図4において時計回りの方
向)し、前記バックフィード用押さえローラ53が間に
バンドBを挟んで前記バックフィードローラ51に圧接
せしめられる。
【0028】このときには、バックフィードローラ51
はワンウェイクラッチ45が噛み合い状態となる回転速
度より速く回転せしめられているので、該ワンウェイク
ラッチ45(の内外輪間)は滑り状態にあり、前記タイ
ミングベルト44を介しての前記カム用モータ30から
の回転駆動力は前記バックフィードローラ51の回転シ
ャフト16には伝達されない。
【0029】上記動作により、バンドBの送出余剰分が
バックフィードローラ51とこれに圧接せしめられてい
るバックフィード用押さえローラ53との間に挟まれた
状態で高速低トルクで引き戻され、一次引き締めが行わ
れる。そして、バンドBが被梱包物Wの外周面に当接し
てその送出余剰分が引き戻され、バンドBに作用する張
力が急激に大きくなると、高速フィード用モータ10に
作用する負荷が大きくなるとともに、バックフィードロ
ーラ51とバンドBとの間の摩擦力が急激に増大し、そ
れによって前記摩擦クラッチ25が滑り出して前記高速
フィード用モータ10により駆動されていた前記バック
フィードローラ51の回転シャフト16の回転速度が急
速に低下する。
【0030】そして、前記回転シャフト16の回転速度
が前記カム用モータ30により回転させられている前記
ワンウェイクラッチ45の外輪側の回転速度まで低下す
ると、前記ワンウェイクラッチ45のスプラッグが噛み
合って、今度は前記カム用モータ30から減速機40を
介して前記バックフィードローラ51の回転シャフト1
6に低速高トルクの回転駆動力が伝達され、それよっ
て、バンドBが前記バックフィードローラ51とバック
フィード用押さえローラ53との間に挟まれた状態で強
く引っ張られて二次引き締めが行われる。そして、バン
ドBがある程度強く引き締められると、今度は前記減速
機40の入力側に設けられた摩擦クラッチ42が滑り出
し、それによって、被梱包物WがバンドBで過剰に締め
付けられないようにされる。
【0031】このようにして、二次引き締めが行われた
後においては、前記バンド端処理ユニット80におい
て、後グリップ82によるバンドBの後端側の拘持、後
述するヒーター60によるバンドBの先端部と後端部と
の重合部分の加熱溶融、プレス84による前記溶融重合
部分の圧着・冷却及びバンドBの後端の切断等が公知の
態様及び手順で行われ、それによって、被梱包物Wがバ
ンドBにより梱包される。
【0032】以下、図5〜図7を参照しながら前記ヒー
ター作動機構50の構成並びにヒーター制御手段Hにつ
いて説明する。前記ヒーター作動機構50は、図5及び
図6に示される如くに、前記したカムシャフト90の下
側に配設された支軸71を枢軸として、回転駆動される
前記カムシャフト90のカム92のリフト面にコロ73
を当接させた状態で前記カム92のリフト面に追従して
コイルばね78の付勢力に抗しながら揺動するようにさ
れた揺動アーム70と、この揺動アーム70に脱着可能
に装着されたヒーター60と、該ヒーター60に入力さ
れる電源からの電流及び電圧を所望の値に変更させるヒ
ータートランスTと、該ヒータートランスTの一次側電
圧を制御するヒーター制御手段Hと、を備えており、前
記ヒーター60はバンドBの先端部と後端部との重合部
分の間に挿入されて前記ヒータートランスTを介して発
熱せしめられるヒータープレート72を有し、それ全体
が前記揺動アーム70の上部に取り付けられた係止用ボ
ルト95、96に係止されて、コイルばね79により下
方に付勢された状態で保持されている。
【0033】従って、前記ヒーター60は、揺動アーム
70と共に、カム92の輪郭に追従するように揺動せし
められる。この場合、ヒーター60の進退運動は、前記
カム92によりコロ94及び揺動アーム87(図5)を
介して水平移動せしめられるスライドガイド85と連動
したものとなる。すなわち、前記スライドガイド85が
退出する向き(図5で見て右方)に移動せしめられると
きに、前記ヒータープレート72は前記スライドガイド
85に替わって、互いに間隔をあけて上下に緊張状態で
位置せしめられたバンドBの先端部と後端部との重合部
分の間隙に挿入せしめられるとともに、その直後に上昇
せしめられるプレス84の押圧力により前記バンドBの
重合部分の対向面の溶融圧着が行われる。なお、前記プ
レス84は、前記バンドBの重合部分に最初は軽く押圧
され、続いて一旦下降せしめられる。それと同時に前記
ヒータープレート72が前記バンドBの重合部から退出
せしめられ、その後再び前記プレス84が上昇せしめら
れる。この再上昇時には、該プレス84により前記重合
部分が強く押圧されるとともに冷却され、かつ、前記プ
レス84の上端部に設けられたカッター(図示省略)に
よりバンドBの後端部分が切断される。
【0034】図7はヒーター制御手段H周辺の制御回路
図である。図7に示すように、例えば、巻線比が10
0:1.3の前記ヒータートランスTの二次側端子間に
は前記ヒーター60が接続されるとともに、その一次側
端子にはAC100V電源の電源母線が接続されてい
る。そして、前記ヒータートランスTと前記AC100
V電源との間には、以下に説明するようなヒーター制御
手段Hが設けられている。
【0035】前記電源母線の正極側には、電源投入時に
瞬時に閉路するとともに、所定時間経過後に開路する限
時復帰a接点R−aが設けられている。該限時復帰a接
点R−aは、電源投入と同時に作動してAC100Vの
高電圧がそのまま前記ヒータートランスTの一次側に入
力されて前記ヒーター60を急速に加熱し、僅か5〜1
0秒間で前記ヒータープレート72の表面をバンド溶着
温度(例えば300℃程度)にまで到達させることがで
きる。
【0036】このように、前記ヒーター60が急速に加
熱され、所定時間経過後に前記限時復帰a接点R−aが
自動的に開路すると同時に、これと並列に接続され電源
投入から所定時間経過後に閉路する限時復帰b接点R−
bが自動的に閉路し、コンデンサC1 の端子間に常時A
C100Vをかけるようになっている。そして、交流電
力をコントロールする電力用スイッチング素子であるト
ライアックTRにより一次側電圧を下げる(例えば0.
25V程度とする)ことにより二次側電圧を下げ(巻線
比は一定のため)、前記ヒーター60にかかる二次側電
圧の低下により前記ヒータープレート72の表面温度を
バンド溶着可能最低温度(例えば250℃程度)まで降
下させる。なお、この状態では、半固定抵抗からなるボ
リュームVR−4が常時通電されている。そして、前記
ヒータープレート72の表面温度(二次側電圧)の微妙
な制御は、図示しない制御盤のツマミにより操作可能な
可変抵抗からなるヒーターコントロールボリュームVR
を調整して一次側電圧を調整することにより行う。
【0037】そして、前記限時復帰b接点R−bの閉路
後、前記ヒータープレート72の表面温度は常時バンド
溶着可能最低温度に保持されることになるが、前記バン
ドBの溶着作動とタイミングを合わせて、梱包作業の1
サイクル中の一定時間(例えば、1秒間)電磁リレー接
点R−2を自動的に閉路させて、半固定抵抗からなるク
イックチャージボリュームVR−5を作動させて一次側
電圧を若干(例えば0.4V程度に)上げ、前記ヒータ
ー60にかかる二次側電圧を上昇させて前記ヒータープ
レート72の表面温度を上昇(例えば350℃程度に)
させるようになっている。
【0038】このように、本発明による梱包機は、前記
ヒータートランスTの巻線比を変更することなく、該ヒ
ータートランスTの一次側への入力電圧を前記ヒーター
制御手段Hにより可変制御することにより、前記ヒータ
ープレート72の表面温度を迅速かつ的確に制御するこ
とができ、また、効率のよい電力利用が図れるという優
れた効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の梱包機によれば、電源投入時にヒータープレートが
バンド溶着温度に達するまでの加熱時間を短縮すること
ができるようになされ、しかも、昇温後におけるヒータ
ープレートのバンド溶着所望温度を効率よく保持するこ
とができるとともに、消費電力を低減させることがで
き、かつ、作業能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梱包機の一実施例の主要部のレイ
アウトを示す概略平面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部のレイアウトを示す概
略正面図。
【図3】実施例の梱包機のバックフィードローラ周辺を
示す拡大平面図。
【図4】実施例の梱包機のバックフィードローラ周辺を
示す拡大正面図。
【図5】実施例の梱包機のヒーター作動機構周辺を示す
拡大正面図。
【図6】実施例の梱包機のヒーター作動機構周辺を示す
拡大側面図。
【図7】実施例の梱包機のヒーター制御手段周辺の制御
回路図。
【符号の説明】
50…ヒーター作動機構 60…ヒーター B…バンド H…ヒーター制御手段 R−a…限時復帰a接点 R−b…限時復帰b接点 R−2…電磁リレー接点 T…ヒータートランス TR…トライアック VR−4…ボリューム VR−5…クイックチャージボリューム W…被梱包物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物Wの外周に巻回せしめられるバ
    ンドBの送り出し、引き締めを行い、その後、ヒーター
    作動機構50により前記バンドBの先端部と後端部との
    重合部分を加熱溶融するようにされてなる梱包機におい
    て、 前記ヒーター作動機構50は、電源からの電圧を変換し
    てヒーター60に出力するヒータートランスTと、該ヒ
    ータートランスTの一次側電圧を可変制御するヒーター
    制御手段Hと、を備えたことを特徴とする梱包機。
  2. 【請求項2】 前記ヒーター制御手段Hは、電源投入と
    同時に前記ヒータートランスTに高電圧を印加せしめる
    とともに、所定時間経過後に前記電圧を若干降下せしめ
    てこれを保持する手段R−a、R−b、VR、VR−
    4、TRを備えたことを特徴とする請求項1記載の梱包
    機。
  3. 【請求項3】 前記高電圧から若干低い電圧に保持され
    ているときに、前記ヒータートランスTに印加する電圧
    を一定期間だけ上昇させる手段R−2、VR−5を備え
    たことを特徴とする請求項2記載の梱包機。
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