JP4718709B2 - 梱包用のバンドの駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アーチ型梱包機のバンドガイドに梱包用バンドを送り込んでから引き戻す梱包用バンドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アーチ型梱包機では、アーチ内のバンドガイドに梱包用バンドを送り込むバンド送り工程、バンドガイド内に送り込まれた梱包用バンドを高速で引き戻して被梱包物に巻き付ける1次締め工程、および被梱包物に巻き付いた梱包用バンドを引き戻して引き締める2次締め工程の後に、被梱包物に巻かれたバンドの後端部の切断及び後端部と先端部との接着(多くの場合、溶着)を行って被梱包物を梱包している。バンド送り工程及び1次・2次締め工程は、バンドを走行操作及び引き締め操作するための複数のローラを有する駆動装置により行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような梱包用バンドの駆動装置は、例えばバンド送り工程及び1次締め工程を行う駆動ローラと2次締め工程を行う駆動ローラとを別々に設けるというように、複数の駆動ローラを使用しているために装置が大型のものとなってしまい、アーチ型梱包機を小型のものに構成する場合の障害となっている。
【0004】
そこで本発明は、小型化に適した梱包用バンドの駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の梱包用バンドの駆動装置は、アーチ型梱包機のバンドガイド内に梱包用バンドを送り込むバンド送り工程と、前記バンドガイド内に送り込まれた梱包用バンドを高速で引き戻して被梱包物に巻き付ける1次締め工程と、被梱包物に巻き付いた梱包用バンドを引き戻して引き締める2次締め工程と、を行う梱包用バンドの駆動装置であって、送り方向及び戻し方向に正逆回転する走行用モータと、この走行用モータの走行用出力軸の一方側に取り付けられたバンド駆動用ローラと、前記走行用モータの前記走行用出力軸の他方側に取り付けられた引き締め用クラッチを介して、この走行用出力軸に連結されている引き締め用モータと、を備え、前記走行用モータの送り方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動でバンド送り工程を行い、前記走行用モータの戻し方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動で1次締め工程を行い、そして、前記引き締め用クラッチを介して伝達された、あるいは前記引き締め用クラッチの接続により伝達された前記引き締め用モータの回転出力(多くの場合、低速高トルクの回転出力)による前記バンド駆動用ローラの回転作動で2次締め工程を行うものである。本発明では、バンド送り工程、1次締め工程及び2次締め工程を直接行なうためにモータによって駆動されるのはバンド駆動用ローラのみである。
【0006】
アーチ型梱包機をより小型のものとするために、引き締め用モータの引き締め用出力軸の一方側に供給用クラッチを介してバンド供給用ローラを取り付け、他方側に減速機を設けて、供給用クラッチの接続によるバンド供給用ローラの回転作動でアーチ型梱包機のバンド貯留チャンバ又はバンド貯留室内への梱包用バンドの供給を行い、減速機からの回転出力によるバンド駆動用ローラの回転作動で2次締め工程を行うように構成するのが好ましく、また、引き締め用モータを、被梱包物に巻き付けられた梱包用バンドの後端部を切断し、後端部と先端部とを接着(あるいは溶着)するシール装置(シール装置の一部を含む)を駆動させるもの(多くの場合、駆動カムが取り付けられたシール軸を回転駆動させるもの)とするのが効果的である。あるいは、シール装置を駆動するシール用駆動モータを2次締め工程の駆動源とするように構成し、シール用駆動モータの回転出力をバンド駆動用ローラに伝達する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
図1は本発明に係る梱包用バンドの駆動装置を備えたアーチ型梱包機の内部構造を概略的に示す全体図、図2はローラユニット部分を示す拡大図、図3はシール装置部分を示す拡大図である。
【0009】
アーチ型梱包機1は、内部にバンド貯留室3を備えた本体5と、この本体5上に設けられ、バンドガイド7を収容するアーチ9と、本体5の外側に取り付けられ、梱包用バンド11のバンドロール(図示せず)が装着されたバンドリール13と、本体5内に設けられ、梱包用バンド11を走行操作及び引き締め操作するローラユニット15と、本体5内に設けられ、梱包用バンド11を切断・溶着するシール装置17と、から構成されていて、梱包用バンド11は、ローラユニット15の供給駆動ローラ又はバンド供給用ローラ19の回転作動(図上時計回り方向の回転作動:矢印A)によりバンドリール13からバンド貯留室3内に供給され、バンド貯留室3内に貯えられた梱包用バンド11は、ローラユニット15の梱包用バンドの駆動装置21によりバンドガイド7内に送り込まれる。
【0010】
供給駆動ローラ19の両側には巻き付け用ローラ23が設けられていて、梱包用バンド11は巻き付け用ローラ23及び供給駆動ローラ19の間を蛇行し、案内ローラ25を通過してバンド貯留室3内に導かれている。梱包用バンドの駆動装置21は、バンド駆動用ローラ27と、このバンド駆動用ローラ27の上側(所定箇所)とで梱包用バンド11を挟む走行用ロッカーローラ29と、2次締め用ソレノイドプランジャ31の作動によりバンド駆動用ローラ27の下側(別の所定箇所)とで梱包用バンド11を挟むように変位する2次締め用ロッカーローラ33とを有していて、案内ローラ25及びガイド35を通り、バンド駆動用ローラ27に巻き付いて走行用ロッカーローラ29を通過し、シール装置17位置まで延びている梱包用バンド11は、バンド駆動用ローラ27の図上反時計回り方向の回転作動(矢印B)により、センターガイド37を通過して先端部がシール装置17位置まで戻ってくるようにバンドガイド7内に送り込まれる(バンド送り工程)。 梱包用バンド11の先端部がシール装置17位置まで到達したことを先端近接スイッチ39が検出すると、バンド送り工程が終了してバンド駆動用ローラ27の回転が停止する。バンドガイド7を巡ってシール装置17位置まで戻った梱包用バンド11の先端部は、固定用ソレノイドプランジャ41の作動によるL字型のレバー43の回転あるいは揺動にともなって上昇作動するライトグリッパ又は先端グリッパ45と、シールアンビル又は金属製シール用受け部材47とで挟まれて図3に示すように固定される(図4も参照:図4はライトグリッパ45の作動構成を示す図であり、図3がライトグリッパ45が上昇した状態を示しているのに対し、図4はライトグリッパ45が下降している状態を示す)。梱包用バンド11の先端部の固定動作とほぼ同時に、バンドガイド開き用プッシュ型ソレノイドプランジャ49が作動し、かつバンドガイド開き用ソレノイドプランジャ51の作動にともなう作動シャフト53の回転によってリンク55が作動して、センターガイド37を含むバンドガイド7全体(センターガイド37はバンドガイドと一体化されていて、バンド通路にずれが生じないように構成されている)を図1上前方に移動させて開き作動させ、アーチ9(より詳しくはアーチ9の一方のアーチプレート)からバンドガイド7を離して梱包用バンド11をバンドガイド7の外側に位置させる。
【0011】
バンドガイド7の開き作動に引き続き、バンド駆動用ローラ27の図上時計回り方向の高速回転作動(矢印C)により梱包用バンド11は高速で引き戻されて被梱包物57に巻き付く(1次締め工程)。1次締め工程の終了とほぼ同時にバンド駆動用ローラ27は低速高トルクで図上時計回り方向に回転作動し、2次締め用ソレノイドプランジャ31の作動により2次締め用ロッカーローラ33がバンド駆動用ローラ27方向に変位してバンド駆動用ローラ27とで梱包用バンド11を強く挟み付ける。したがって、被梱包物57に巻き付いた梱包用バンド11は強く引き戻されて引き締められることとなる(2次締め工程)。なお、走行用ロッカーローラ29には回転パルス発生器(図示せず)が取り付けられていて、走行用ロッカーローラ29の回転停止を、この回転パルス発生器から回転パルスが出力されなくなることにより検出して1次締め工程の終了を確認している。
【0012】
2次締め工程が終了すると、アーチ9と直交する方向に延びる、シール装置17のシール軸59が図3上時計回り方向に一定速度で1回転する(矢印D)。シール装置17は、ライトグリッパ45、レフトグリッパ又は後端グリッパ61及びコンプレッションヘッド又は押し付け切断ヘッド63を有していて、シール軸59に取り付けられた第1駆動カム65及び第2駆動カム67の回転作動によりレフトグリッパ61及びコンプレッションヘッド63が作動する(図5も参照:図5はレフトグリッパ61の作動構成を示す図)。シール軸59がニュートラル位置から回転を開始した直後に第1駆動カム65に押されて上方へ揺動するレバー69に押し上げられてレフトグリッパ61が上昇作動し、梱包用バンド11の後端部をシールアンビル47とで挟んで固定する。レフトグリッパ61の上端面は粗く形成され、このレフトグリッパ61に対応するシールアンビル47の下面部分は平面状に形成されていて、強く張られた梱包用バンド11の後端部を挟み固定する場合に梱包用バンド11を傷付けたり切断したりすることがないように構成されている。
【0013】
そして、センターガイド37とシールアンビル47との間の高さ位置に、あるいはセンターガイド37の上端とほぼ同一の高さ位置に配置されたヒータ71が梱包用バンド11の先端部と後端部との間に入るように前進し、シール軸59がさらに回転すると、第2駆動カム67に押し上げられてコンプレッションヘッド63が上昇作動し、梱包用バンド11の先端部、ヒータ71及び梱包用バンド11の後端部を重ねた状態でシールアンビル47に押し付け、梱包用バンド11の後端部を切断するとともに、梱包用バンド11の先端部と後端部とを溶融させる。シール軸59がさらに回転すると、コンプレッションヘッド63は引っ張りコイルスプリング73に引っ張られて第2駆動カム67のカム面に沿い多少下降し、ヒータ71が梱包用バンド11の先端部と後端部との間から抜け出るように後退する。シール軸59がさらに回転するとコンプレッションヘッド63は再び上昇し、溶融した梱包用バンド11の先端部と後端部とをシールアンビル47とで挟んで押し付け、溶着する。シール軸59がさらに回転すると、ライトグリッパ45、レフトグリッパ61(引っ張りコイルスプリング75によって下降方向へ引っ張られている)及びコンプレッションヘッド63が下降し、シールアンビル47が後退し、シール軸59はさらに回転して360度回転したところ(ニュートラル位置)で停止する(図8も参照:シール軸59がニュートラル位置に復帰したときにはシールアンビル47は前進している)。ところで、図8中77はシール軸59の位置決め装置であり、この位置決め装置77は、シール軸59に取り付けられたディスク78と、このディスク78に当接するローラ79を中間部に有し、支持シャフト81に一端が取り付けられた揺動アーム83とを備え、揺動アーム83にはローラ79をディスク78に押し付ける方向にこの揺動アーム83を引っ張るスプリング(図示せず)が接続されていて、シール軸59がニュートラル位置に復帰したときにディスク78の一個所に形成された凹部(図示せず)にスプリングに引っ張られてローラ79がはまり込み、シール軸59がニュートラル位置に正確に停止するように構成されている。
【0014】
梱包された被梱包物57はアーチ型梱包機1から排出され、バンドガイド開き用プッシュ型ソレノイドプランジャ49及びバンドガイド開き用ソレノイドプランジャ51への通電が遮断されてセンタガイド37を含むバンドガイド7がアーチ9に押し付けられた状態に復帰する。
【0015】
図6はローラユニット15及びシール装置17の駆動機構を示す平面図、図7はローラユニット15及びシール装置17の駆動機構を示す側面図である。
【0016】
バンド駆動用ローラ27は直流モータ85(走行用モータ)の走行用出力軸87の先端に取り付けられ、走行用出力軸87の後端にはプーリ89を有する電磁摩擦クラッチ91(引き締め用クラッチ)が設けられている。シール軸59の後端部にはプーリ93を有するトゥースクラッチ95が設けられ、このシール軸59はシール軸駆動用モータ97(引き締め用モータ)により回転駆動される。シール軸駆動用モータ97の引き締め用出力軸99の先端には電磁クラッチ101(供給用クラッチ)を介して供給駆動ローラ19が取り付けられ、引き締め用出力軸99の後端にはプーリ103を有する減速機105が設けられている。プーリ89、プーリ93及びプーリ103には一本の駆動ベルト107が掛け渡されている。バンド送り工程及び1次締め工程では、直流モータ85の反時計回り方向の高速回転及び時計回り方向の高速回転(送り方向及び戻し方向の高速回転)によるバンド駆動用ローラ27の高速回転作動により梱包用バンド11の走行駆動が行われる。2次締め工程では、電磁摩擦クラッチ91が接続されて直流モータ85の走行用出力軸87に、シール軸駆動用モータ97の減速機105の低速高トルク回転力が伝達され、バンド駆動用ローラ27の低速高トルクの回転作動により梱包用バンド11が強力に引き戻される。2次締め力の調節は電磁摩擦クラッチ91に与える電圧を変化させることにより行われる。2次締め工程が終了すると、トゥースクラッチ95が接続されてシール軸駆動用モータ97によりシール軸59が回転し、レフトグリッパ61が上昇して梱包用バンド11を押さえた後、電磁摩擦クラッチ91が切断され、引き続いてコンプレッションヘッド63が作動する。シール軸59が連続して360度回転するとシール工程が終了するが、シール軸59が360度回転してニュートラル位置に戻ったことが検出されると、トゥースクラッチ95が切断され、シール軸駆動用モータ97は回転を停止する。
【0017】
バンド貯留室3内の梱包用バンド11の貯留量が所定量まで減少したことがバンド量センサ109により検出されると、電磁クラッチ101(供給用クラッチ)が接続され、シール軸駆動用モータ97の駆動力が伝達されて供給駆動ローラ19が回転作動し、バンドリール13から梱包用バンド11が引き出されてバンド貯留室3に補充される。
【0018】
図8はシールアンビル47及びヒータ71の作動構成を示す図である。
【0019】
ヒータ71はヒータ用支持部材111に取り付けられ、このヒータ用支持部材111は前後方向に、すなわちヒータ71の移動方向に延びる支持シャフト81にスライド可能に取り付けられている(図6も参照)。また、シールアンビル47はシール用支持部材113に取り付けられ、このシール用支持部材113はヒータ用支持部材111よりも前側で支持シャフト81にスライド可能に取り付けられている(図6も参照)。ヒータ用支持部材111とアーチ型梱包機1の支持プレート115との間には引っ張りコイルスプリング117が設けられていて、ヒータ用支持部材111、したがってヒータ71は常に前方に引っ張られている。シール用支持部材113はまた、押圧用シャフト119にスライド可能に取り付けられ、押圧用シャフト119の後端部とシール用支持部材113との間には圧縮コイルスプリング121が配置されていて、シール用支持部材113、したがってシールアンビル47も常に前方に押されている。ヒータ用支持部材111には連結棒123が取り付けられていて、この連結棒123はシール用支持部材113をスライド可能に貫通し、先端に引っ張り用頭部125を有している。ヒータ用支持部材111はシール軸59に取り付けられた円筒カム127の後端のカム面に沿って前後方向に移動するように構成されている。図示の状態(シール軸59が回転を開始する前の状態でシールアンビル47が前進し、ヒータ71が後退している)から2次締め工程の終了とほぼ同時にシール軸59が回転すると、レフトグリッパ61の上昇作動に引き続き、ヒータ用支持部材111が引っ張りコイルスプリング117に引っ張られて円筒カム127のカム面に沿って前方に移動し、ヒータ71が梱包用バンド11の後端部と先端部との間に入り込む。シールアンビル47は図示の位置までしか前進できないように構成されている。シール軸59がさらに回転するとヒータ用支持部材111は円筒カム127のカム面に押されて後方に移動し、ヒータ71は後退するが、シールアンビル47は前進したままの状態に保持される。シール軸59の回転にともなって円筒カム127のカム面に押されてヒータ用支持部材111がさらに後退すると、シール用支持部材113は連結棒123に引っ張られて後方に移動し、シールアンビル47は後退する。そして、シール軸59がさらに回転すると、ヒータ用支持部材111は円筒カム127のカム面に沿って前方に移動し、シール用支持部材113も圧縮コイルスプリング119に押されて前方に移動して、シール軸59の360度の回転によりシールアンビル47及びヒータ71が図示の状態に復帰する。
【0020】
なお、円筒カム127には前端にもカム面(特に図示せず)が形成されていて、このカム面はシール軸59が回転を開始すると直ちにライトグリッパ45を操作するレバー43の垂直部129を作動状態に保持してライトグリッパ45を上昇位置に維持するので(図4も参照)、固定用ソレノイドプランジャ41への通電は遮断される。レバー43は、シール軸59が360度回転する直前にスプリング131に押されて円筒カム127の前端のカム面に沿って上昇方向に回転復帰し、ライトグリッパ45を下降させる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の梱包用バンドの駆動装置を用いれば、バンド送り工程、1次締め工程及び2次締め工程をバンド駆動用ローラの回転駆動のみで行うことができるので、アーチ型梱包機を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梱包用バンドの駆動装置を備えたアーチ型梱包機の内部構造を概略的に示す全体図である。
【図2】ローラユニット部分を示す拡大図である。
【図3】シール装置部分を示す拡大図である。
【図4】ライトグリッパの作動構成を示す図である。
【図5】レフトグリッパの作動構成を示す図である。
【図6】ローラユニット及びシール装置の駆動機構を示す平面図である。
【図7】ローラユニット及びシール装置の駆動機構を示す側面図である。
【図8】シールアンビル及びヒータの作動構成を示す図である。
【符号の説明】
1 アーチ型梱包機
7 バンドガイド
11 梱包用バンド
21 梱包用バンドの駆動装置
27 バンド駆動用ローラ
85 直流モータ(走行用モータ)
87 走行用出力軸
91 電磁摩擦クラッチ(引き締め用クラッチ)
97 シール軸駆動用モータ(引き締め用モータ)

Claims (2)

  1. アーチ型梱包機のバンドガイド内に梱包用バンドを送り込むバンド送り工程と、前記バンドガイド内に送り込まれた梱包用バンドを高速で引き戻して被梱包物に巻き付ける1次締め工程と、被梱包物に巻き付いた梱包用バンドを引き戻して引き締める2次締め工程と、を行う梱包用バンドの駆動装置であって、
    送り方向及び戻し方向に正逆回転する走行用モータと、この走行用モータの走行用出力軸の一方側に取り付けられたバンド駆動用ローラと、前記走行用モータの前記走行用出力軸の他方側に取り付けられた引き締め用クラッチを介して、この走行用出力軸に連結されている引き締め用モータと、を備え、
    前記走行用モータの送り方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記バンド送り工程を行い、前記走行用モータの戻し方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記1次締め工程を行い、そして、前記引き締め用クラッチを介して伝達された前記引き締め用モータの回転出力による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記2次締め工程を行うように構成され、
    前記引き締め用モータの引き締め用出力軸の一方側には供給用クラッチを介してバンド供給用ローラが取り付けられ、他方側には減速機が設けられていて、前記供給用クラッチの接続による前記バンド供給用ローラの回転作動で前記アーチ型梱包機のバンド貯留チャンバ内への梱包用バンドの供給を行い、前記減速機からの回転出力による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記2次締め工程を行う、ことを特徴とする梱包用バンドの駆動装置。
  2. アーチ型梱包機のバンドガイド内に梱包用バンドを送り込むバンド送り工程と、前記バンドガイド内に送り込まれた梱包用バンドを高速で引き戻して被梱包物に巻き付ける1次締め工程と、被梱包物に巻き付いた梱包用バンドを引き戻して引き締める2次締め工程と、を行う梱包用バンドの駆動装置であって、
    送り方向及び戻し方向に正逆回転する走行用モータと、この走行用モータの走行用出力軸の一方側に取り付けられたバンド駆動用ローラと、前記走行用モータの前記走行用出力軸の他方側に取り付けられた引き締め用クラッチを介して、この走行用出力軸に連結されている引き締め用モータと、を備え、
    前記走行用モータの送り方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記バンド送り工程を行い、前記走行用モータの戻し方向の回転による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記1次締め工程を行い、そして、前記引き締め用クラッチを介して伝達された前記引き締め用モータの回転出力による前記バンド駆動用ローラの回転作動で前記2次締め工程を行うように構成され、
    前記引き締め用モータは、被梱包物に巻き付けられた梱包用バンドの後端部を切断するとともに、梱包用バンドの後端部と先端部とを接着するシール装置を駆動させるものである、ことを特徴とする梱包用バンドの駆動装置。
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