JPS59150704A - ベニヤレ−ス - Google Patents

ベニヤレ−ス

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JPS59150704A
JPS59150704A JP22618083A JP22618083A JPS59150704A JP S59150704 A JPS59150704 A JP S59150704A JP 22618083 A JP22618083 A JP 22618083A JP 22618083 A JP22618083 A JP 22618083A JP S59150704 A JPS59150704 A JP S59150704A
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cutting
drive
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Meinan Machinery Works Inc
Meinan Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は改良したベニヤレースに関するものである。
従来のベニヤレースは刃物と固定バーで切削部が構成さ
れ、==・部では固定パーがローラバーに置き換えられ
るが、いするにせよ、動力は原木を保持するスピンドル
を介して切削部へ伝達されており、斯様な従来のベニヤ
レースに終ける問題点を指摘すれば次の通りである。
第1に指摘すべきは、硬い原木、中心部の軟らかい原木
及び割れを含む原木の切削に不適当であり、チャックが
空回りして動力供給が不能化したり、原木が破壊して切
削が不能化したりする点である。これは高い切削抵抗と
、それに対する動力供給が原木両端中心部から切削部ま
での長い距離の原木内部を媒体として行われている為で
あり、材料歩留りを著しく低下させている。第2は刃詰
まりによるトラブル発生であり、割れ又は腐れを含む原
木に多く発生し、装置の稼動率及び材料歩留りを低下さ
せている。
斯様な問題点は確かに原木の品質と関連し、従って従来
のベニヤレースで切削することの困難な原木等を除外す
る為に合板適用材と不適材という名称で選別的に入荷さ
れてきた。ところが原木事情は大きく変化し、かなり低
質の原木の混入をも容認せざるを得ない状況になりつつ
ある。原木を適用材と不適材に容易に選別できる時代に
於けるベニヤレースは、殆ど完成し切った装置の印象で
あった。現在でも尚不、適材が多’に混入していようと
も、経験的な逸速い判断によって不適材は製材等の他用
途へ向けられる為に、ベニヤレースとしての問題点はあ
まり存在しない印象すらある。
しかしながら、客観的実情は文人な損失であり、前記の
問題点は従来のベニヤレースその他のジノ削装置が根本
的に有する重大な欠点として指摘せざるを畳ない。第3
に指摘すべきは、本発明の各効果が述べられるのに従っ
て明確化されるその他の問題点であり、本発明をの説明
を唾って指摘することになる。
ベニヤレース又はスライサー等の切削装置部門は、j;
j木をベニヤレースといフ別物に変化させる合板製造f
程中9唯−且つ重要な部門である。
ベニヤレースその他の切削装置如何によっては材料歩留
りが大きく変化し、どの原木が適用材でどの原木が不適
材であるかを決定し、後工程の流れ及び製品の品質が大
きく左右する。
本発明はこうした認識に基づいて開発され、従来の諸問
題を解決し、従来のベニヤレースで切削が困難であった
硬い原木、中心部の軟らかい原木及び割れを含む原木等
の円滑な切削を可能化すること、及び将来の雑木利用の
必要性をf測し、それに適合し得るベニヤレースを提供
すること等を目的とするもので、その詳Sは次の通りで
ある。
本発明ベニヤレースの基礎は、原木切削の為の動力を積
極的に原木外周から供給し、而も刃物の刃先から幾分り
手の切削直前の原木外周へ供給する構造にある。その動
力供給の媒体は、外周に多数の刃部又は突刺体を有した
ロール、称して駆動ロールであり、従来の考え方のロー
ラパーに比べれば幾分大径であり、その取り伺は位置は
、刃物の刃先・より幾分上手である。
この駆動ロールは、電動機等で駆動され、積極的に原木
に動力を供給する形をとる。尚、前記駆動ロールの刃部
又は突刺体は軸方向に連続している必要はなく、実際の
ところ、外周に刃部又は突刺体を有したロールの原木駆
動能力が想像以上に高いこと、それによって外周の刃部
又は突刺体を、軸方向において相当に間引きし得ること
、それによって従来のローラパー以上の欠点となるはず
であった前記駆動ロールの原木に対するラジアル方向の
押圧力の大幅な低減を図り得ること等の発見が、本発明
開発の大きな動機となり、本発明ベニヤレース完成の基
礎となったものである。
νJ削的前の原木外周に動力を供給するようにした効果
は、先ず動力伝達の原木部分の経路が極端に短いことで
あり、原木の切削部以外の部分にかかる外力は著しく低
減され、また切削部と動力供給部は原木のほぼ同一円周
1−にあるため、その二つの部分及びその中間の材質の
違いが少なく、また動力供給部に従来のような大きな力
のモーメントが生じることはなく、従って原木駆動の不
能化及び原木の破壊が大幅に改善され得ることである。
例えば実験によれば、第1図に例示したように、原木l
にその全長を貫いた割れ8を故意に形成させた場合も、
割れがまったくない場合と同じように円滑に切削するこ
とかできた。第1図に於て2は刃物、3は外周に多数の
刃部又は突刺体4を有した駆動ロールである。
また本発明に於ける駆動ロールは、動力供給の関係」−
従来のローラバーに比べて幾分大径化する必要があり、
面も積極的に駆動する構造である為、刃物と駆動ロール
の間に形成されるベニヤ中板の吐出口の流れは著しく円
滑化され、従って小片が詰まる虞は殆どなく、例えば第
1図に例示したような場合は、従来であれば割れ8で分
離された小片1aが剥離して詰まってしまう可能性が非
常に高かったが、本発明ベニヤレースでは、小片1aに
も確実に動力が供給され、従って刃詰まりの生ずる可能
性は殆どない。
従ってベニヤレースにより円滑にベニヤ中板化し得る適
用原木の範囲は一挙に拡大され、材料歩留りの向上及び
資源の有効利用更には装置の稼動率の向上等を図り得る
ものである。
また本発明ベニヤレースに於ける駆動ロールを、刃物の
刃先より−F二手に備える具体的な一つの例として、前
記駆動ロールの刃部又は突刺体が、刃物の刃先より上手
側の切削直前の原木部と、刃物の刃先より上手側の切削
直後のベニヤ中板化との双ノYを突刺し得る位置に備え
た場合は、前記駆動ロールの刃部又は突刺体によって・
ベニヤ中板の表面からジノ込が入れられるのと相俟って
、前記駆動ロールが駆動されることにより、切削直後の
ベニヤ中板がその吐出方向へ幾分引っ張られ、規制され
た率でベニヤ単板が伸ばされるので、非常にカールの少
ない良好なベニヤ中板が得られる。この効果は実験の過
程で知ることができたもので、実験結果は前記駆動ロー
ルが従動であるときと駆動であるときとの差がwJ箸で
あることを示している。カールの少ないベニヤ単板をベ
ニヤレースに於てilkもれることは、合板製造二[程
の合理化にとって非常にイ1利なことである。
更に本発明ベニヤレースは、前記駆動ロールの駆動によ
りその切削速度、即ちベニヤ中編の吐出速度を一定化す
るのが極めて容易であり、従って後工程との同調が極め
て容易であり、ベニヤレース自体の機構も簡素化し得る
尚、前記駆動ロールの原木駆動の有効度を高める為に、
その径を幾分大径化しト場合は、例えば従来のローラパ
ーと同じ位置に置いたとしても、ローラバーと同じ効果
を得ることは困難な傾向になり、その役目は前記駆動ロ
ール外周の多数の刃部又は突刺体が果すことになる。
例えば第1図に例示したように、駆動ロール3の突刺体
4により原木lはその切削直前の位・1j5でその外側
から切込が形成され、柔軟化された状態で刃物2の進入
を待つ形となる。而もfiii記駆動ロール3には動力
か供給されるので、先割れが駆動ロール3の突刺体4に
よる切込跡の方向を向いて成長する傾向が生ずる。従っ
て先割れが減少する傾向と、先割れが刃物2の進入する
軌道よりも外方へ向く傾向とにより、切削肌の良好なベ
ニヤ単板が得られる。
実験によれば、突刺体4のピッチをある程度まで細かく
するほど、切削肌が良好化する結果が得られ、また第2
図に例示したように、駆動ロール3の外周の突刺体4を
その回転力向へ傾けた場合は、一層柔軟化された状態で
刃物2が進入することになり、ベニヤ゛単板7の切削面
は目彫れ等が減少し、切削肌が良好化する結果が得られ
た。
俳し、現段階の実験結果によれば、本発明ベニヤレース
によって得られるベニヤ単板の総合的な品質については
、必ずしも完全に満足し得るものではなく、更に研究の
余地は残されているが、ともか〈従来に於て不適材と称
された原木をも切削し、ベニヤ単板化し得る効果は絶大
であり、その経済的効果は極めて著しい。
次に本発明の基本的なベニヤレース及びその変更例につ
いて、いくつかの具体的な構造と共に説明すれば次の通
りであるが、図面及び説明は、比較的要所のみを記載す
るに留め、公知技術により容易に実施し得る部分は、煩
雑化を避ける為にできるだけ省略する。
その一つは、第1図に例示したようしこ、外周に多数の
突刺体4を治した駆動ロール3を刃物2の刃先より幾分
」−手の位置、原木lの回転軸と刃物2の刃先を結んだ
線5からリ一16をとった位置に、駆動ロール3の回転
軸をおいて、刃物2と駆動ロール3の間に切削直後のへ
二4・rp板7の通路を形成させると共に、第3図しと
例示したように、動力を切削直前の原木lの外周に供給
する為の駆動ロール3の駆動機構12と、伝達トルク又
は動力容量を一定以下に制限する電気的又は機械的機構
を含むのスピンドル駆動機構等の原木空転機構9とを備
え、更に常法通り原木1の回転に忠実に関連して、刃物
2を原木1の求芯方向へ移、動せしめる送り機構27を
備えた構造であり、前記原木空転機構は具体重重こは、
トルクリミッタ−又はス1ルンプ可能部又はオバーラン
ニング装置11又は動力源の自動遮断機構を含む機構で
ある。図中10及び13は電動機である。
この構造の装置によれば、原木空転機構が備えられてい
ることにより、切削開始時に於て、原木を空転させつつ
該原木に刃物台を接近させることができ、駆動ロールに
よる駆動を円滑に開始させることができる。また伝達ト
ルク又は動力容量を−・定以下に制限する原木空転機構
であることにより、原木空転機構から供給される動力が
チャック等を介して原木に伝達される場合も、その伝達
トルク又は動力容量が制限されているので、原木を破壊
する虞が少ない。また原木の回転に忠実に関連する送り
機構を備えることにより、駆動ロールによる駆動が開始
された後も、均一 なJlさを41するベニヤ単板を切
削し’lる。
尚、駆動ロールの刃部又は突刺体は、前述のように必ず
しも軸方向に連続している感型はなく1例えば第4図に
例示するよ、うに、軸方向に間引きすることができる。
第4図の例は、回転力向の溝状部の形成によって、突刺
体4を間引きした形にしたもので、この場合は突刺体4
の部分が円盤状となり、シャフト28に交換u丁能番こ
取り伺ける構造とすることができ、駆動ロール及び突刺
体の加工及び組立が容易である。図中18は軸受け、1
9は鎖車である。
また駆動ロールの刃部又は突刺体は、原木への切込傷を
少なくしつつ押圧力を低減する意味から、第4図に例示
するように、軸方向にほぼ・[1行であるのが好ましい
が、そうした形5gに限らず、原木外周へ圧入可能な形
態であれば実用上差支えない。
更に原木空転機構としては、スピンドル駆動機構等から
成る原木空転機構に限るものではなく、例えば第3図に
例示したように、電動Jj!j、l?の駆動力を、回転
ロール18′J−を介して原木1の外周面へ伝達し、該
原木を回転せしめるようにした構成の原木空転機構でも
差支えない。
また前記の構成による原木空転機構の回転ロール等の原
木接触部材は、原木の撓み防[ヒの役l」を兼用させる
こともできるが、敢えて言及すれは、原木切削の為の動
力供給の方法及び位置が、従来のベニヤレースとは著し
く異なることから、原木の撓み防止の役目をさする部材
を取り伺けるilfましい位置も、従来のベニヤレース
とは著しく異なる。
また機械的又は電気的トルクリミッタ−又はスリップL
I丁能部を含む原木空転機構の場合は、一定以ドの負荷
に対して確実にスリップさせることかできる。
またオバーランニング装置を含む原木空転機構の場合は
、原木空転機構による原木の空転周速より駆動ロールに
よる原木周速が大であるときのみ有効に働き、その場合
、原木空転用動力は原木空転のためのみに使用され、原
木切削は駆動ロールから供給される動力で行われる。
更に動力源の自動遮断機構を含む原木空転機構の場合は
、一定以北の負荷又は駆動ロールによる原木駆動の開始
に伴って、自動的に原木空転機構の駆動を遮断するが、
トルクリミッター及びオバーランニング装置等の併用も
11f能であり、効果的である。
しかしながら、いずれにせよこの構造の場合は、必ずし
も原木空転機構の動力源容量の大きさを制限する必要は
なく、原木の品質によっては、原木空転機構から駅給さ
れる動力容量が、駆動ロールから供給される動力容量を
越えても差支えないので、原木空転機構の動力容量の大
きさを任意に設定し得る機構を備えれば−・層効果的で
ある。
更にまた、従来、原木の駆動機構に、駆動及び停止の為
の摩擦板クラッチを備えたベニヤレースが存在し、その
構造と、前記トルクリミッタ−を備えた構造とが幾分類
似するきらいがあるが、その目的と効果は全く別であり
、その理由として、゛外周に刃部又は突刺体を有した駆
動ロール及びその駆動機構等との組み合わせによっての
み、本来の・効果を生じさせ得ることを、敢えて明確化
させるものである。
また他の一つは、第1図に例示したように、外周に多数
の突刺体4を有した駆動ロール3を備えて、刃物2と駆
動ロール3の間に切削直後のベニヤ単板7の通路を形成
させると共に、第3図に例示したように、動力を切削直
前の原木lの外周に供給する為の駆動ロール3の駆動機
構12を備え、更“に原木lの空転周速又は駆動周速を
、前記駆動ロール3による原木周速より、通常において
人に保つようにした、スピンドル駆動機構等の原木空転
機構9を備えた構造が挙げられ、原木空転機構を斯様に
制御する制御機3にとして51体的には、公知技術とし
て豊富に用意されている例えば直流電動機を利用した電
気的同調機構その他の電気的制御機構又は変速機を用い
、原木と刃物台の距離と逆比例的に変速させる構造の機
械的同調機構その他の機械型開。
御機構等を簡単に利用し得る。
この構造によれば、原木の空転周速又は駆動周速を、駆
動ロールによる原木周速より大に保ち得るようにしたこ
とによって、駆動ロールによる原木駆動の開始後は、原
木空転機構が幾らか高い周速に上げ得る能力を有しつつ
も、切削中に於ける原木周速は、基本的に駆動ロールに
よる周速に従うものとなる。そこで、原木空転機構から
の動力供給が、駆動ロールによる原木駆動の開始後も継
続されるよう設定された場合の、切削中に於ける原木空
転機構からの動力供給は、その殆どが原木切削の援助及
び送り動力に利用されることになり、効果的である。
尚、第3図に例示するように、原木の外周から動力を供
給するようにした原木空転機構の場合は、原木の外径の
変化に関係なく原木周速を一定化させることが極めて容
易であり、従って原木の空転周速又は駆動周速を、駆動
ロールによる原木周速より大に保ち得るようにすること
も極めて容易である。
またこの構造のベニヤレースは、原木空転機構に、トル
クリミツタ−その他のスリップrv(能都が設けられる
と、より効果的であり、原木の外周から動力を供給する
ようにした原木空転機構の場合は、回転ロール16等の
原木接触部材と原木の外周との接触部が、スリップur
能部となリflIる。
また他の一つは、第1図に例示したように、外周に多数
の突刺体4を有した駆動ロール3を備えて、刃物2と駆
動ロール3の間に切削直後のベニヤ単板7の通路を形成
させると共に、第3図に例示したように、動力を切削直
前の原木lの外周部ご供給する為の駆動ロール3の駆動
機構12と、スピンドル駆動機構等の原木空転機構9と
を備え、更に駆動ロール3の駆動機構12にオバーラン
ニング装置14を備えた構造である。
原木のνJ削開開始時於て、原木の空転周速と駆動ロー
ルの周速を正確に合わせることは困難であり、またたと
え原木空転機構にトルクリミッタ−等を備えたとしても
、トルクリミッター以降の原木その他の慣性エネルギー
を一挙に消滅させることはできず、周速の違いによる喧
嘩現象が生じる虞があるが、前記構造によれば、駆動ロ
ール3の駆動機構12にオバーランニング装置14を備
えたことにより、駆動ロール3が筒rliに増速u丁能
であるから、慣性エネルギー等に起因する周速の違いに
よる喧嘩現象を防止することができる。
また更に他の一つとして、原木空転機構による原木の空
転周速を、駆動ロールの周速よりも積極的に大きくした
構成を前記構造に加えて、駆動ロールの動力供給が不足
がちな切削初期に於ける切削に、原木が有する慣性エネ
ルギーを利用することも可能であり、原木が有する慣性
エネルギーを利用した動力供給は、原木を破壊する虞が
極めて少なく円滑な切削が行い得る。
尚、いずれにしても、オバーランニング装置の取り付け
は、駆動ロールの刃部又は突刺体にできるだけ近い位置
が好ましく、例えば駆動ロールを、軸部と刃部又は突刺
体を含む外周部とから成る構造とし、前記軸部と外周部
との間にオバーランニング装置を介在せしめるようにす
れば、オバーランニング装置以後の慣性が最も少なく、
オバーランニング装置以後の慣性による喧嘩現象が低減
できるので望ましい。
以」二が本発明の基本的なベニヤレース及びその変更例
についての、いくつかの具体的な構造であり、肝要なこ
とは、前記各構造は必要に応じて組み合わせることが0
■能であって、多くのベニヤレースは組み合わせから成
るが、いずれにしても、切削中に於ける原、木の破壊及
び刃詰まりを解決できる効果は高く、従来に於て合扱不
適材とされていた原木等の円滑なりJ削を可能化すると
共に、将来予想される雑木又は小径木等の有効な切削を
も可能化し得る効果は格別なものであり、更に合板製造
二[:程に於ける特に切削丁程を中心とした大幅な生産
性向−Lにr(献するものである昏
【図面の簡単な説明】
図面は本発明ベニヤレースの実施例及び実施態様を例示
したもので、第1図及び第2図は切削部の側断面図、第
3図は駆動系統図、第4図は駆動ロールの正面図である
。 l−φ・原木、2・・・刃物、3・・・駆動ロール、4
壷・・突刺体、9,15ψ・・原木空転機構、12・・
・駆動ロールの駆動機構、27・・・送り機構 特許出願人  株式会社名南製作FWr手 続 補 I
E  書 (自発) 昭和58年11月29E1 1゛ 、敬j 特許庁長官  若杉和夫 殿           −
′°′1、事件の表示 昭和58年it月29【」提出の特許願(1)2、発明
の名称 ベニヤレース 3、補止をする者 事f1との関係     特許出願人 郵便番号  474   電話(05f12)4.7−
’2211自発 5、補11:、の対象 明細占全文ψ図面の「第3図」・「第5図」及び「第6
図」 6、補止の内容 1) 別紙の如く明細書の全文を補正す、る。 2)別紙の如く図面の「第3図」を補正し、「第5図」
及び「第6図」を加入する。 明  細  占 l2発明の名称 ベニヤレース 2、特許請求の範囲 l 外周龜3に多数の友起淋を有した駆動ロールを2刃
物の刃先より幾分11手の位置に備えて、前記刃物と一
駆動ロールの間に、υj削1u後のベニヤ中板の通路を
形成させm±、動力を切削筒+iijの原木外周に供給
する為枠工前記駆動ロール長駆動機構を備え、更に伝達
トルク又は伝達動力8敏を一定以ドに制限する′lL気
的I又は機械的機構を含むスピンドル駆動機構等の級木
剋木(遺を4i11えたことを特徴とするベニヤレース
。 2 外周1公に多数の友起磨をイiした駆動ロールを1
刃物の刃先より幾分、に手の位置に備えて、前記刃物と
駆動ロールの間に、切削直後のベニヤ単板の通路を形成
させ盃コL共」二、動力を切削直前の原木外周に供給す
る為L: ’:” tii7記駆動ロールに駆動機構を
備え、更に伝達トルク又は伝達動力容にを一定以下に制
限する′電気的I又は機械的機構を含むスピンドル駆動
機構聾の原木回転機構を備え、而も該原木回転機構によ
る原木の空転周速又は駆動周速を、+!1j記駆動ロー
ルによ、る原木周速より通常に於て人に保つようにした
ことを特徴とするベニヤレース。 3 外周韻宏に多数の欠起磨を有し、た駆動ロールを工
刃物の刃先より幾分」二手の位置に備えて、前記刃物と
駆動ロールの間に、切削直後のヘニャrit板の通路を
形成させ6 九退刃、動力を切削直前の原木外周に供給
する為に、前記駆動ロール栢駆動機構を備え、更に伝達
トルク又は伝達動力容量を一51!以ドに制限する′;
1気的I又は機械的機構を含むスピンドル駆動機構等の
原木回転lを備え、而も前記駆動ロール若しくはその駆
動機構中にオーバーランニング装置を備えたことを特徴
とするベニヤレース。 4 外周Iに多数の友起淋を有した駆動ロールを工刃物
の刃先より幾分上手の位置に備えて、前記刃物と駆動ロ
ールの間に、切削直後のベニヤ単板の通路を形成させ(
支差玉、動力を切削直前の原木外周に供給する為に、前
記駆動ロールド駆動機構を備え、更に伝達トルク又は伝
達動力容量を一定以下に制限する電気的1肩又は機械的
機構を含むスピンドル駆動機構子の原木回転機構を備え
、面も該綴本回転機構による原木の空転周速又は駆動周
速を、前記駆動ロールによる原木周速より通常に於て大
に保つようにすると共に、前記駆動ロール若しくはその
駆動機構中にオーバーランニング装置を備えたことを特
徴とするベニヤレース。 3、発明の詳細な説明 この発見]は改良したベニヤレースに関するものである
。 従来のベニヤレースは刃物と固定バーで切削部が構成さ
れ、一部では固定バーがローラバーに置き換えられるが
、いずれにせよ、動力は専ら原木を保持するスピンドル
を介して切削部へ伝達されており、斯様な従来のベニヤ
レースに於ける問題点を指摘すれば次の通りである。 第1に指摘すべきは、硬い原木、中心部の軟らかい原木
及び割れを含む原木の切削に不適当であり、チャック部
が損壊して動力供給が不能化したり、原木が破壊して切
削が不能化したりする点である。これは高い切削抵抗と
、それに対する動力供給が原木両端中心部から切削部ま
での長い距離の原木内部を媒体として行われている為で
あり、材料歩留りを著しく低下させている。第2は刃詰
まりにょるトラブル光生であり、割れ又は腐れを含む原
木に多く発生し、装置の稼fJJ率及び材料歩留りを低
下させている。 斯様な問題点は確かに原木の品質と関連し、従って従来
のベニヤレースで切削することの困難な原木等を除外す
る為に合板適用材と不適材という名称で選別的に入荷さ
れてきた。ところが原木事情は大きく変化し、かなり低
質の原木の混入をも容認せざるを得ない状況になりっつ
ある。原木を適用材と不適材に容易に選別できる時代に
於けるベニヤレースは、殆ど完成し切った装置の印象で
あったし、現在でも尚不適材が多少混入していようとも
、経験的な逸速い判断によって不適材は製材等の他用途
へ向けられる為に、ベニヤレースとしての問題点はあま
り存在しない印象すらある。 しかしながら、客観的実情は重大な損失であり、前記の
問題点は従来のベニヤレースが根本的に有する重大な欠
点として指摘せざるを得ない。第3に指摘すべきは、本
発明の各効果が述べられるのに従って明確化されるその
他の問題点であり1本発明の説明を以って指摘すること
になる。 ベニヤレースは、原木をベニヤ単板という別物に変化さ
せる合板製造工程中唯−且つ重要な部門である。ベニヤ
レース如何&÷よっては材料歩留りが大きく変化し、ど
の原木が適用材でどの原木が不適材であるかを決定し、
後工程の流れ及び製品の品質が大きく左右する。 本発明はこうした認識に基づいて開発され、従来の諸問
題を解決し、従来のベニヤレースで切削が困難であった
硬い原木、中心部の軟らかい原木及び割れを含む原木等
の円滑な切削を可能化すること、及び将来の雑木利用の
必要性を予A11IL、それに適合し得るベニヤレース
を提供すること等を1j的とするもので、その詳細は次
の通りである。 本発明に係るベニヤレースの基礎は、原木切削の為の動
力を積極的に原木外周から供給し、而も刃物の刃先から
幾分上手の切削部+111の原木外周部へ供給する構造
にある。その動力供給の奴体は、外周部分に多数の突起
体を有したロール、称して駆動ロールであり、従来の考
え力のローラパーに比べれば幾分大径であり、その取り
(−1け位置は、刃物の刃先より幾分−に1手であって
、該駆動ロールは電動機等で駆動し、積極的に原木に動
力を供給する形をとる。 尚、前記駆動ロールの突起体は軸方向に連続している必
要はなく、実際のところ、外周部分に突起体を有する駆
動ロールの原木駆動能力が想像以上に高いこと、それに
よって外周□部分の突起体を、軸方向において相当に間
引きし得ること、それによっそ従来のローラパー以上の
欠点となるはずであった、前記駆動ロールの原木5対す
るラジアル方向の押圧力の大幅な低減を図り得ること等
の発見が、本発明開発の大きな動機となり、本発明に係
るベニヤレース完成の基礎となったものである。 切削直前の原木外周部に動力を供給するようにした効果
は、先ず動力伝達の原木部分の経路が極端に短いことで
あり、原木の切削部以外の部分にかかる外力は著しく低
減され、また切削部と動力供給部は原木のほぼ同一円周
」―にあるため、その二つの部分及びその中間の材質の
違い゛が少なく、また動力供給部に従来のような大きな
力のモーメントが生じることはなく、従って原木駆動の
不能化及び原木の破壊が大幅に数片され得ることである
。例えば実験によれば、第1図に例示したように、原木
lにその全長を貫いた割れ8を故意に形成させた場合も
、割れがまったくない場合と同じように円滑に切削する
ことができた。第1図に於て2は刃物、3は外周部分に
多数の突起体4を有する駆動ロールである。 また本発明に於ける駆動ロールは、動力供給の関係」;
従来のローラパーに比べて幾分大径化する必要があり、
面も積極的に駆動する構造である為、刃物と駆動ロール
の間に形成されるベニヤ単板の吐出口の流れは著しく円
滑化され、従って小片が詰まる虞は殆どなく、例えば第
1図に例示したような場合は、従来であれは割れ8で分
離された小片1aが剥離して詰まってしまう可能性が非
常に高かったが、本発明に係るベニヤレースでは、小片
1aにも確実に動力が供給され、刃詰まりの生ずる5f
能性は殆どなく、従ってベニヤレースにより円滑にベニ
ヤ単板化し得る適用原木の範囲は一挙に拡大され、材料
歩留りの向」二及び資源の有効利用更には装置の稼動率
の向上等を図り得るものである。 また本発明ベニヤレースに於ける駆動ロールを、刃物の
刃先より上手に備える具体的な一つの例として、前記駆
動ロールの突起体が、刃物の刃先より−L手側の切削直
前の原木部と、刃物の刃先より下手側の切削直後のベニ
ヤ単板部との双方を突刺し得る位置に備えた場合は、前
記駆動ロールの突起体によってベニヤ単板の表面から切
込が入れられるのと相俟って、前記駆動ロールが駆動さ
れることにより、切削直後のベニヤ中板がその吐出方向
へ幾分引っ張られ、規制された率でベニヤ単板が伸ばさ
れるので、非常にカールの少ない良好なベニヤ単板が得
られる。この効果は実験の過程で知ることができたもの
で、実験結果は前記駆動ロールが従動であるときと駆動
であるときとの差が顕著であることを明確化したが、い
ずれにしても、カールの少ないベニヤ単板をベニヤレー
スに於て得られることは、合板製造]−程の合理化にと
って非常に有利なことである。 更に本発明に係るベニヤレースは、前記駆動ロールの駆
動によりその切削速度、即ちベニヤ単板の吐出速度を一
定化するのが容易であり従って後工程との同調転極めて
容易であり、ベニヤレース自体の機構も簡素化し得る。 尚、前記駆動ロールの原木駆動の有効度を高める為に、
その径を幾分大径化した場合は、例えば従来のローラバ
ーと同じ位置に置いたとしても、ローラバーと同じ効果
を得ることは困難な傾向になり、その役目は前記駆動ロ
ール外周部分の多数の突起体が果すことになる。 例えば第1図に例示したように、駆動ロール3の突起体
4により原木lはその切削直前の位14でその外側から
切込が形成され、柔軟化された状態で刃物2の進入を待
つ形となる。而も前記駆動ロール3には動力が供給され
るので、先割れが駆動ロール3の突起体4による切込跡
の方向を向いて成長する傾向が生ずる。従って先割れが
減少する傾向と、先割れが刃物2の進入する軌道よりも
外方へ向く傾向とにより、切削111シの良好なベニヤ
単板が得られる。 実験によれば、突起体4のピッチをある程度まで細かく
するほど、切削肌が良好化する結果が得られ、また第2
図に例示したように、駆動ロール3の外周部分の突起体
4をその回転方向へ傾けた場合は、−・層柔軟化された
状態で刃物2が進入することになり、ベニヤ!′1を板
7の!/J削面は目彫れ等が減少し、切削肌が良好化す
る結果が得られた。 (Bし、現段階の実験結果によれば、本発明に係るベニ
ヤレースによって得られるベニヤ中板の総合的な品質に
ついては、更に研究の余地が残されているが、ともか〈
従来に於て不適材と称された原木をも切削し、ベニヤ単
板化し得る効果は絶大であり、その経済的効果は極めて
著しい。 次に本発明に係るベニヤレース及びその変更例にりいて
、いくつかの具体的な構造と)(に説明すれば次の通り
であるが、図面及び説明は、比較的要所のみを記載する
に留め、公知技術により容易に実施し得る部分は、煩雑
化を避ける為にできるだけ省略する。 本発明の第1番目の発明に係るベニヤレースは、第1図
に例示したように、外周部分に多数の突起体4を有する
駆動ロール3を、刃物2の刃先より幾分」―手の位置、
原木lの回転軸と刃物2の刃先を結んだ線5からリード
6をとった位置に、駆動ロール3の回転軸をおいて、刃
物2と駆動ロール3の間に切削直後のベニヤ単板7の通
路を形成させると共に、第3図に例示したように、動力
を切削直前の原木lの外周に供給する為の駆動ロール3
の駆動機構12と、伝達トルク又は動力容量を一定以下
に制限する電気的機構又は機械的機構11を含むスピン
ドル駆動機構等の原木回転機構9とを備え、更に常法通
り原木l(スピンドル28)の回転に忠実に関連して、
刃物2を原木lの求心方向へ移動せしめる送り機構27
を備えた構造であり、前記原木回転機構は具体的には、
トルクリミッタ−又はスリンブ可能部又はオーバーラン
ニング装置又は動力源の自動遮断機構等を含む機構であ
る。図中lO及び13は電動機である。 この構造の装置によれば、原木回転機構が備えられてい
ることにより、切削開始時に於て、原木を空転させつつ
該原木に刃物台を接近させることができ、駆動ロールに
よる駆動を円滑に開始させることができる。また伝達ト
ルク又は動力容量を一定以下に制限する原木回転機構で
あることにより、原木回転機構から供給される動力がス
ピンドルベびチャックを介して原木に伝達された場合も
、その伝達トルク又は動力容部が制限されているので、
原木を破壊する虞が少ない。勿論、原木の回転に忠実に
関連する送り機構を備えることにより、駆動ロールによ
る駆動が開始された後も、均一な厚さを有するベニヤ単
板を切削し得る。 尚、駆動ロールの突起体は、前述のように必ずしも軸方
向に連続している必要はなく、例えば第4図に例示する
ように、軸方向に間引きすることができる。第4図の例
は、溝状の空間31の形成によって、突起体4を間引き
した形にしたもので、この場合は突起体4を含む部分が
円盤状となり、シャフト28に交換可能に取り付ける構
造とすることができ、駆動ロール及び突起体の加工及び
組立が容易である。図中18は軸受け、18は鎖車であ
る。 また前記突起体は、原木への切込傷を少なく゛しつつ押
圧力を低減する意味から、第4図に例ノ1りするように
、軸方向にほぼ平行であるのが好ましいが、そうした形
態に限らず、原木外周へ圧入ijJ能な形態であれば実
用−ヒ差支えない。 更に原木回転機構としては、スピンドル駆動機構等から
成る原木回転機構に限るものではなく、例えば第6図に
例示したように、電動機17の駆動力を、回転ロール1
6等を介して原木lの外周面へ伝達し、該原木を回転せ
しめるようにした構成の原木回転機構15でも差支えな
い。 また前記の構成による原木回転機構15の回転ロール等
の原木接触部材は、原木の撓み防止の役11を兼用させ
ることもできるが、敢えて言及すれは、原木切削の為の
動力供給の方法及び位置が、従来のベニヤレースとは著
しく異なることから、原木の撓み防止の役目をさせる部
材を取り付ける好ましい位置も、従来のベニヤレースと
は著しく異なる。 また更に原木回転機構が、例えば機械的又は電気的トル
クリミッタ−又はスリップ可能部を含む原木回転機構で
ある場合は、一定態下の負荷に対して確実にスリップさ
せることができ、原木の外周面から動力を供給するよう
にした原木回転機構の場合は、回転ロール等の原木接触
部材と原木の外周面との接触部が、スリップ可能部とな
り得る。また原木回転機構が、オーバーランニング装j
δを含む原木回転機構である場合は、原木回転機構によ
る原木の空転周速より駆動ロールによる原木周速が大で
あるときのみ有効に働き、その場合、原木空転用動力は
原木空転のためのみに使用され、原木切削は駆動ロール
から供給される動力で行゛われる。一方、原木回転機構
が、一定態上の負荷又は駆動ロールによる原木駆動の開
始に伴って、自動的に原木回転機構の駆動を遮断するよ
うにした動力源の自動遮断機構を含む原木回転機構の場
合は、トルクリミッタ−及びオーバーランニング装置等
の併用もof能であり、効果的である。 また前記いずれの構成で成る原木回転機構であるにせよ
、必ずしも動力源容量の大きさを、駆動ロールの動力源
容量以下に制限する必要はなく、原木の品質によっては
、原木回転機構から併給される動力容4)が、駆動ロー
ルから供給される動力容ψより大きくても、単独ではν
J削ができない大きさ以下の動力容疑であれば差支えな
いので、動力容量の大きさを任意に設定し得る調整機構
も合わせて有する原木回転機構であれば一層効果的であ
る。 更にまた、従来、原木の駆動機構に、駆動及び停止の為
の摩擦板クラッチを備えたベニヤレースが存在し、その
構造と、前記トルクリミツタ−を備えた構造とが幾分類
似するきらいがあるが、その目的と効果は全く別であり
、その理由として、外周部分に突起体を有した駆動ロー
ル及びその駆動機構等との組み合わせによってのみ、本
来の効果を生じさせ得ることを、敢えて明確化させるも
のである。 次に本発明の第2番目の発明に係るベニヤレースは、前
記本発明の第1番目の°発明に係るベニヤレースの構成
を基本にして、更に原木回転機構による原木の空転周速
又は駆動周速と、駆動ロールによる原木周速を適宜設定
することにより、同調の容易化並びに動力の有効利用化
を図るようにしたものであり、例えば第1図に例示した
ように、外周部分に多数の突起体4を有した駆動ロール
3を備えて、刃物2と駆動ロール3の間に切削直後のベ
ニヤ単板7の通路を形成させると共に、第3図に例示し
たように、動力を切削直前の原木1の外周部分に供給す
る為に1.駆動ロール3の駆動機構12を備え、更に伝
達トルク又は動力容量を一定以下に制限する電気的機構
又は機械的機構11を含み、且つ原木1の空転周速又は
駆動周速を、前記駆動ロール3による原木周速より、通
常において大に保つようにしたスピンドル駆動機構等の
原木回転機構9を備えた構造であり、原木回転機構を斯
様に制御する制御機器として具体的には、公知技術とし
て豊富に用意されている例えば直流電動機を利用した電
気的同調機構その他の電気的制御機構又は変速機を用い
、原木と刃物台の距離と逆比例的に変速させる構造の機
械的同調機構その他の機械的制御機構等を簡単に利用し
得る。 原木のuJ削開開始時は切削途上に於て、駆動形態並び
に負荷形態がそれぞれ異る駆動ロールの駆動機構と原木
回転機構との厳格な同調を図ることは、実際上極めて困
難であるが、前記構造によれば、原木の空転周速又は駆
動周速を、駆動ロールによる原木周速より大に保ち得る
ようにしたことによって、駆動ロールによる原木駆動の
開始後は、原木回転機構が幾らか高い周速に上げ得る能
力を有しつつも、切削中に於ける原木周速は、°基本的
に駆動ロールによる周速に従うものとなる。そこで、精
密な同調機構を特別に設けずとも、結果的に駆動ロール
の駆動機構と原木回転機構との同調が容易に図り得、而
も原木回転機構からの動力供給が、駆動゛iミールよる
原木駆動の開始後も継続されるよう設定された場合の、
切削中に於ける原木回転機−からの動力供給は、スリッ
プに伴うロス等を除いてその殆どが原木切削の援助及び
送り動力に利用されることになり、効果的である。 尚、前記構造の場合も、原木回転機構から供給される動
力容量が、駆動ロールから供給される動力容量より大き
くても、単独では切削ができない大きさ以t°の動力容
量であれば差支えないので、動力容量の大きさを任意に
設定し得る調整機構も合わせて有する原木回転機構であ
れば一層効果的であり、また第6図に例示するように、
原木の外周面から動力を供給するようにした原木回転機
構の場合は、原木の外径の変化に関係なく原木周速を一
定化させることが極めて容易であり、従って原木の空転
周速又は駆動周速を、駆動ロールによる原木周速より大
に保ち得るようにすることも極めて容易であるが、いず
れにしても、この構造に於ては、オーバーランニング装
置を含む原木回転機構は適切ではなく また駆動口、−
ルと原木回転機構との周速差は、あまり大きくする必要
はない。 一方1本発明の第3番目の発明に係るベニヤレースは、
元肥本発明の第1番11の発明に係るベニヤレースの構
成を基本にして、更に駆動ロール又はその駆動機構中に
オーバーランニング装置を備える日とにより、原木の慣
性エネルギーに起因する周速の違いによる喧嘩現象を防
IFするようにしたものであり、例えば第1図に例リー
シたように、外周部分に多数の突起体4を有する駆動ロ
ール3を備えて、刃物2と駆動ロール3の間に切削直後
のベニヤ単板7の一通路を形成させると共に、第5図に
例、示したように、動力を切削力前の原木1の外周部分
に供給する為に、駆動ロール3の駆動機構12を備え、
更に伝達トルク又は動力容量を一定以下に制限する電気
的機構又は機械的機構11を含むスピンドル駆動機構等
の原木回転機構9を備え、而も駆動ロール3の駆動機構
12にオバーランニング装置14を備えた構造である。 原木の切削開始時に於て、原木の空転周速と駆動ロール
の周速を正確に合わせることは困難であり、またたとえ
原木回転機構にトルクリミッタ−等を備えたとしても、
I・ルクリミッター以降の原木或はその他の部材の慣性
エネルギーを一挙に消滅させることはできなし\ことか
ら、原木の空転速度が設定値よりも増速されることがあ
り、原木と駆動ロールの駆動機構との間に周速の違いに
よる喧嘩現象が生じて、切削速度に脈動が起り、ベニヤ
単板の切削肌等に悪影響を及ぼす等の不都合が発生する
虞があるが、前記構造によれば、駆動ロールの駆動機構
にオーバーランニング装置を備えたことにより、駆動ロ
ールが簡単に増速可能であるから、原木の慣性エネルギ
ー等に起因する周速の違いによる喧嘩現象が防止され、
前記不都合を回避することができるので効果的である。 尚、オーバーランニング装置の取り付けは、駆動ロール
の突起体にできるだけ近1.%位置力’; 、6fFま
しく、例えば駆動ロールを、軸部と突起体を含む外周部
とから成る構造とし、前記軸部と外周PJとの間にオー
バーランニング装置を介在せ“しめるようにすれば、オ
ーツく−ランニング装置以後の慣性が最も少なく、オー
/く−ランニング装置以後の慣性による喧嘩現象が低減
できるので望ましい。 また更に本発明の第4番目の発明に係るベニヤレースは
、前記第3番目の発明に係るベニヤレースの構成と、元
肥第2番目の発明に係るベニヤレースの構成とを組合わ
せて構成したものであって、例えば第1図に例示したよ
う(こ、外JN部分に多数の突起体4を有した駆動ロー
ル3を備えて、刃物2と駆動ロール3の間開こ切削直後
のベニヤ単板7の通路を形成させると共をと、第5図に
例示したように、動力を切肖り直■1の原木lの外周部
分に供給す゛る為に、駆動ロール3の駆動機構12を備
え、更に伝達トルク又t±動力容吊、を一定以下に制限
する電気的機構又t±機械的機構11を含み、且つ原木
lの空転周速又は駆動周速を、前記駆動ロール3による
原木周速より、通常において大に保つようにしたスピン
ドル駆動機構等の原木回転機構9を備え、更に駆動ロー
ル3の駆動機構12にオバーランニング装置14を備え
た構造である。 前記構造によれば、元肥第2番目の発明に係るベニヤレ
ースと同様に、精密な同調機構を特別に設けずとも、結
果的に駆動ロールの駆動機構と原木回転機構との同調が
容易に図り得、而も原木回転機構からの動力供給が、駆
動ロールによる原木駆動の開始後も継続されるよう設定
された場合の、切削中に於ける原木回転機構からの動力
供給は、その殆どが原木切削の援助及び送り動力に利用
されることになり、効果的であると共に、第3番目の発
明に係るベニャレー、スと同様に、原木の慣性エネルギ
ー等に起因する周速の違いによる喧嘩現象な防1できて
効果的であり、而も更に、必要に応じては、駆動ローp
しと原木回転機構との周速差を意識的に太きくして、駆
動ロールによる動力供給が不足がちな、切削初期に於け
る切削に、原木の有する慣性エネルギーを積極的に活用
することも可能であって、原木の有する慣性エネルギー
を利用した!uJ削は、原木を破壊する虞が極めて少な
く、円滑な切削が行ない得るので効果的である。勿論、
前記第2#i目及び第3番目の発明に係るベニヤ1/−
スと同様に、元肥第1番目の発明に係るベニヤレースに
於ける基本的な構成に伴う効果は、いささかも損なわれ
ることはない。 以にが本発明に係るベニヤレース及びその変更例につい
ての、いくつかの具体的な構造であり、+iij記第2
番L1、第3番目及び第4番目の発明に係るベニヤレー
スに於ける駆動ロール及び原木回転R禍の各構造は、本
発明の第1番目の発明に係るベニヤレースの説明で述べ
たのと同様に、適宜変更することが可能であるが、いず
れにしても、本発明に係るベニヤレースによれば、切削
中に於ける原木の破壊及び刃詰まりを解決できる効果は
高く、従来に於て合板不適材とされていた原木等の円滑
な切削を可能化すると共に、将来予想される雑木又は小
径木等あ有効な切削をも可能化し得る効果は格別なもの
工あり、更に合板製造工程に於ける特にシJ削工程を中
心とした大幅な生産性向」二に貢献するものである。 4、図面の簡単な説明 図面は本発明に係るベニヤレースを説明する為のもので
あって一第1図及び第2図は切削部の側断面説明図、第
3図、第5図及び第6図は駆動系統説明図、第4図は駆
動ロールの正面説明図である。 1・・・原木、2・・・刃物、3・・自駆動ロール、4
拳Φ拳突起体、9.15・・・原木回転機構、12・・
・駆動ロールの駆動機構、27・・φ送り機構 特許出願人  株式会社名南製作所 − 第3図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l 外周に多数の刃部又は突刺体を有した駆動ロールを
    刃物の刃先より幾分と手の位置に備えて、前記刃物と駆
    動ロールの間に、νJ削向直後ベニヤ単板の通路を形成
    させ、動力を切削面前の原木外周に供給する為の前記駆
    動ロールの駆動機構を備え、更に伝達トルク又は伝達動
    力容量を一定以rに制限する゛電気的又は機械的機構を
    含むスピンドル駆動機構その他の原木空転機構を備えた
    ことを特徴とするベニヤレース。 2 外周に多数の刃部又は突刺体を有した駆動ロールを
    刃j物の刃先より幾分−に手の位置に備えて、前記刃物
    と駆動ロールの間に、切削直後のベニヤレースの通路を
    形成させ、動力を切削io +njの原木外周に供給す
    る為の前記駆動ロールの駆動機構を備え、更に伝達トル
    ク又は伝達動力容量を一定以下に制限する電気的又は機
    械的機構を含むスピンドル駆動機構羊の他の原木空転機
    構を備え、而も該原木空転機構による原木の空転周速又
    は駆動周速を、前記駆動ロールによる原木周速より通常
    に於て大に保つようにしたことを特徴とするベニヤレー
    ス。 3 外周に多数の刃部又は突刺体を有した駆動ロールを
    刃物の刃先より農1分上手の位置に備・えて、前記刃物
    と駆動ロールの間に、切削直後のベニヤ単板の通路を形
    成させ、動力を切削直前の原木外周に供給する為の前記
    駆動ロールの駆動機構を備え、更に伝達トルク又は伝達
    動力容量を一定以下に制限する電気的又は機械的機構を
    含むスピンドル駆動機構その他の原木空転機構を備え、
    而も前記駆動ロール若しくはその駆動機構中にオー/へ
    一ランニング装置を備えたことを特徴とするベニヤレー
    ス。 4 外周に多数の刃部又は突刺体を有した駆動ロールを
    刃物の刃先より幾分上手の位置に備えて、前記刃物と駆
    動ロールの間に、切削直後のベニヤ単板の通路を形成さ
    せ、動力を切削直前の原木外周に供給する為の前記駆動
    ロールの駆動機構を備え、更に伝達トルク又は伝達動力
    容量を一定以下に制限する電気的又は機械的機構を含む
    スピンドル駆動機構その他の原木空転機構を備え、而も
    該原木空転機構による原木の空転周速又は駆動周速を、
    前記駆動ロールによる原木周速より通畠に於て火に保つ
    ようにすると共に、前記駆動ロール若しくはその駆動機
    構中にオーバーランニング装置を備えたことを特徴とす
    るベニヤレース。
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