JPS6241769Y2 - - Google Patents
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- JPS6241769Y2 JPS6241769Y2 JP1986058037U JP5803786U JPS6241769Y2 JP S6241769 Y2 JPS6241769 Y2 JP S6241769Y2 JP 1986058037 U JP1986058037 U JP 1986058037U JP 5803786 U JP5803786 U JP 5803786U JP S6241769 Y2 JPS6241769 Y2 JP S6241769Y2
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- Japan
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- log
- veneer
- rotary roll
- roll
- speed
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Links
- 239000002023 wood Substances 0.000 claims description 11
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 229920006311 Urethane elastomer Polymers 0.000 description 2
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Landscapes
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はベニヤレースの改良に関するものであ
る。従来のベニヤレースは中心部の柔らかい原木
及び割れ又は腐れを有した原木の切削に不適当で
あり、チヤツクが空回りして動力供給が不可能化
したり、原木が破壊して切削が不可能化する等の
欠点を有していた。また割れ又は腐れを有した原
木の切削時に、刃詰まりの発生が多く、装置の稼
動率及び製品の品質を低下させ、また刃詰まりに
よる異常荷重の発生で原木を破壊させる等の多く
の欠点を有していた。
る。従来のベニヤレースは中心部の柔らかい原木
及び割れ又は腐れを有した原木の切削に不適当で
あり、チヤツクが空回りして動力供給が不可能化
したり、原木が破壊して切削が不可能化する等の
欠点を有していた。また割れ又は腐れを有した原
木の切削時に、刃詰まりの発生が多く、装置の稼
動率及び製品の品質を低下させ、また刃詰まりに
よる異常荷重の発生で原木を破壊させる等の多く
の欠点を有していた。
斯る諸欠点を克服するために、本考案の考案者
は特願昭52−6288号等の外周駆動型ベニヤレース
を開発したが、本考案はそれらのベニヤレースの
構造を更に限定し、即ちチヤツキングされた原木
の周速と該原木の外周に駆動力を伝達する回転ロ
ールの周速との違いによつて生じる問題点を、該
回転ロールの駆動機構中にオーバーランニング装
置を備えることによつて解決せんとするものであ
る。
は特願昭52−6288号等の外周駆動型ベニヤレース
を開発したが、本考案はそれらのベニヤレースの
構造を更に限定し、即ちチヤツキングされた原木
の周速と該原木の外周に駆動力を伝達する回転ロ
ールの周速との違いによつて生じる問題点を、該
回転ロールの駆動機構中にオーバーランニング装
置を備えることによつて解決せんとするものであ
る。
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
例えば、第1図及び第2図に示す様に、原木A
の両木口を支持して回転を与える一対のチヤツク
C,Cと鉋台2に切削用刃物1を備えて成るベニ
ヤレースにおいて、回転可能な回転ロール3を該
鉋台2と一体的に而も前記刃物1の刃先線と平行
に備える。即ち、鉋台2と一体的に設けた刃口台
Dに後述する当接部材6を複数本固定し、該当接
部材6の上側にプレツシヤーバー片19を突設す
る。更にこれらプレツシヤーバー片19の上側に
切欠部19aを設け、前記回転ロール3の回転軸
を回転可能に載置するのである。ここにおいて前
記プレツシヤーバー片は、必ずしも当接部材6と
一体的に形成する必要はなく、例えば回転ロール
3の上方から下方へ延びる形態のもの等、その形
状を適宜選択することができる。因にプレツシヤ
ーバー部材をその長手方向へ分割しても、その間
隔が開き過ぎない限りは、従来の連続状のプレツ
シヤー部材と同じ効果を得ることができ、而も原
木Aを押す力は逆に減少し、押圧力によつて原木
を壊すおもれも、更には切削抵抗も減少すること
が実証されている。該回転ロール3は周囲に接触
面を有し且つ駆動機構Bによつて回転駆動される
よう構成されており、該周囲が切削直後の単板の
表側板面と、刃物1の刃先より原木Aの回転方向
上手の原木外周との両方に共に接触可能な位置に
備える。
の両木口を支持して回転を与える一対のチヤツク
C,Cと鉋台2に切削用刃物1を備えて成るベニ
ヤレースにおいて、回転可能な回転ロール3を該
鉋台2と一体的に而も前記刃物1の刃先線と平行
に備える。即ち、鉋台2と一体的に設けた刃口台
Dに後述する当接部材6を複数本固定し、該当接
部材6の上側にプレツシヤーバー片19を突設す
る。更にこれらプレツシヤーバー片19の上側に
切欠部19aを設け、前記回転ロール3の回転軸
を回転可能に載置するのである。ここにおいて前
記プレツシヤーバー片は、必ずしも当接部材6と
一体的に形成する必要はなく、例えば回転ロール
3の上方から下方へ延びる形態のもの等、その形
状を適宜選択することができる。因にプレツシヤ
ーバー部材をその長手方向へ分割しても、その間
隔が開き過ぎない限りは、従来の連続状のプレツ
シヤー部材と同じ効果を得ることができ、而も原
木Aを押す力は逆に減少し、押圧力によつて原木
を壊すおもれも、更には切削抵抗も減少すること
が実証されている。該回転ロール3は周囲に接触
面を有し且つ駆動機構Bによつて回転駆動される
よう構成されており、該周囲が切削直後の単板の
表側板面と、刃物1の刃先より原木Aの回転方向
上手の原木外周との両方に共に接触可能な位置に
備える。
次に駆動機構Bは、例えば第2図に示すよう
に、ベニヤレースのチヤツクCを回転させる可変
速の主電動機7の軸に直流発電機8を接続し、原
木回転数に比例した発生電圧E1を得、又単板S
の切削に伴なつて原木Aの中心方向へ移動する刃
物1の位置は、原木Aの直径に比例関係にあるの
で、前記刃物1の移動に関連して(実質的には刃
物1を取り付ける鉋台2の移動に関連して)変わ
る可変抵抗器9を例えば送りネジ10の回転に関
連するように取り付け、切削の進行に伴なつて原
木Aの回転数と原木径の変化量(直径)の積に比
例した電圧E2として取り出し、更に、電圧E2
を手動によつて調整する調整器16を設けて、発
生電圧E2を実際の原木周速よりも低く見積つた
回転周速に相当するE2−Exとして取り出し、
回転ロール3を駆動する為の可変速電動機11の
速度制御信号として用いる。一方前記可変速電動
機11には、速度検出用発電機12を接続し、回
転ロール3の回転に比例した発生電圧E3を生じ
せしめて、両者の発生電圧E2−Ex及びE3を
比較器13で比較制御し、所定の偏差電圧E2−
(Ex+E3)を前記可変速電動機11の速度制御
信号として、速度制御盤14に伝えて、可変速電
動機11の速度を制御し、回転ロール3が原木よ
り遅い周速で回転するように構成するものであ
る。更に、回転ロール3と可変速電動機11をオ
ーバーランニング装置Xを介して接続する。
に、ベニヤレースのチヤツクCを回転させる可変
速の主電動機7の軸に直流発電機8を接続し、原
木回転数に比例した発生電圧E1を得、又単板S
の切削に伴なつて原木Aの中心方向へ移動する刃
物1の位置は、原木Aの直径に比例関係にあるの
で、前記刃物1の移動に関連して(実質的には刃
物1を取り付ける鉋台2の移動に関連して)変わ
る可変抵抗器9を例えば送りネジ10の回転に関
連するように取り付け、切削の進行に伴なつて原
木Aの回転数と原木径の変化量(直径)の積に比
例した電圧E2として取り出し、更に、電圧E2
を手動によつて調整する調整器16を設けて、発
生電圧E2を実際の原木周速よりも低く見積つた
回転周速に相当するE2−Exとして取り出し、
回転ロール3を駆動する為の可変速電動機11の
速度制御信号として用いる。一方前記可変速電動
機11には、速度検出用発電機12を接続し、回
転ロール3の回転に比例した発生電圧E3を生じ
せしめて、両者の発生電圧E2−Ex及びE3を
比較器13で比較制御し、所定の偏差電圧E2−
(Ex+E3)を前記可変速電動機11の速度制御
信号として、速度制御盤14に伝えて、可変速電
動機11の速度を制御し、回転ロール3が原木よ
り遅い周速で回転するように構成するものであ
る。更に、回転ロール3と可変速電動機11をオ
ーバーランニング装置Xを介して接続する。
又回転ロール3に接続した可変速電動機11の
動力容量は、チヤツクCを回転させる可変速の主
電動機7よりも大としておく。
動力容量は、チヤツクCを回転させる可変速の主
電動機7よりも大としておく。
又別の実施例としては回転ロール3を一定周速
で駆動し、その周速に対して原木Aの回転周速を
手動的に調整して例えば電気的な速度計で表示す
れば人為的な同期が図れる。この場合も回転ロー
ル3と回転ロールの駆動機構Bとの間にオーバー
ランニング装置を設け、且つ原木周速を回転ロー
ル3の周速よりも高くするのである。
で駆動し、その周速に対して原木Aの回転周速を
手動的に調整して例えば電気的な速度計で表示す
れば人為的な同期が図れる。この場合も回転ロー
ル3と回転ロールの駆動機構Bとの間にオーバー
ランニング装置を設け、且つ原木周速を回転ロー
ル3の周速よりも高くするのである。
尚回転ロール3の周面は平坦でもよいが、単板
Sや原木Aとの摩擦力を高めるために、第3図a
〜第3図dまでに総括的に示すように、凸状3
a、斜め溝状3b、平行溝状3cの刻み目を施す
か、或はウレタンゴムの如き耐摩耗性材料3dを
被覆することが望ましい。又該回転ロール3は、
図示実施例の如く周面に円周方向に延びる溝状部
を複数状備え、周面の接触面が軸方向に適宜間隔
を置いて分割されている。従つて該溝状部の空間
に後述する当接部材6やプレツシヤー部材を介在
させることができ、各部材が有機的に結合し極め
て効果的な機能を発揮することができる利点があ
る。更に該回転ロール3は、周面に接触面を有す
る円盤状の回転体31を軸方向に適当な間隔を置
いて、例えば各回転体31の間にスペーサ32を
介在させて配置することによつて形成することも
でき、このように形成したロールにおいて加工は
コスト及び消耗コストの低減を図ることができ
る。(第5図参照) 尚当該実施例においては、切削直後の単板のカ
ール現象を有効に防止するため次の様な構造とな
つている。即ち前記刃物1のすくい面1aには、
前記回転ロール3の周面に倣う彎曲凹面4a、即
ち回転ロール3の周面と略同心円の円弧状凹面を
有するガイド部材4を一体的に設け、前記回転ロ
ール3の下部周面と前記ガイド部材4の彎曲凹面
4aとの間に、適宜間隔を有する単板の吐出通路
5を形成する。該ガイド部材4は鉋台2の単板吐
出面における凸部となりうる様に構成し、その頂
点4bを前記吐出通路5の末端部とし、該部にお
いて単板Sは解放される。前記彎曲凹面4aの形
状は、回転ロール3a周面と同心円の円弧状凹面
を可及的に呈する方が単板の吐出を円滑に行うこ
とができ好ましいが、回転ロール3の周面と異な
る曲率や傾斜面でも差し支えない。又単板の吐出
通路5の間隔は、通過する単板Sの厚みに応じて
適宜設定されているが、殊に、該吐出通路5の末
端部である頂点4bにおいてはその間隔を単板厚
と同程度とした方が、表割れを発生させるのには
良好である。尚このガイド部材は、刃物1のすく
い面1aに一体又は一体的に設けられても、切削
用刃物の保持部材(鉋台2の先端部を含む)のす
くい面に一体又は、一体的に設けられても、更に
は、その両者に跨がるように設けられてもよい。
次に該単板の吐出通路5の末端付近には、前記回
転ロール3の溝状部内から回転ロール3の回転方
向下手の外方へ傾斜し且つ前記彎曲凹面4aの延
長面と交叉する当接面6aを有する当接部材6を
設け、即ち前述の如く該当接部材6を前記刃口台
dに固定し、該回転ロール3の下部周面に添つて
吐出する単板Sを表側(回転ロール3側)から裏
側(鉋台2側)へ屈曲させるように構成する。
Sや原木Aとの摩擦力を高めるために、第3図a
〜第3図dまでに総括的に示すように、凸状3
a、斜め溝状3b、平行溝状3cの刻み目を施す
か、或はウレタンゴムの如き耐摩耗性材料3dを
被覆することが望ましい。又該回転ロール3は、
図示実施例の如く周面に円周方向に延びる溝状部
を複数状備え、周面の接触面が軸方向に適宜間隔
を置いて分割されている。従つて該溝状部の空間
に後述する当接部材6やプレツシヤー部材を介在
させることができ、各部材が有機的に結合し極め
て効果的な機能を発揮することができる利点があ
る。更に該回転ロール3は、周面に接触面を有す
る円盤状の回転体31を軸方向に適当な間隔を置
いて、例えば各回転体31の間にスペーサ32を
介在させて配置することによつて形成することも
でき、このように形成したロールにおいて加工は
コスト及び消耗コストの低減を図ることができ
る。(第5図参照) 尚当該実施例においては、切削直後の単板のカ
ール現象を有効に防止するため次の様な構造とな
つている。即ち前記刃物1のすくい面1aには、
前記回転ロール3の周面に倣う彎曲凹面4a、即
ち回転ロール3の周面と略同心円の円弧状凹面を
有するガイド部材4を一体的に設け、前記回転ロ
ール3の下部周面と前記ガイド部材4の彎曲凹面
4aとの間に、適宜間隔を有する単板の吐出通路
5を形成する。該ガイド部材4は鉋台2の単板吐
出面における凸部となりうる様に構成し、その頂
点4bを前記吐出通路5の末端部とし、該部にお
いて単板Sは解放される。前記彎曲凹面4aの形
状は、回転ロール3a周面と同心円の円弧状凹面
を可及的に呈する方が単板の吐出を円滑に行うこ
とができ好ましいが、回転ロール3の周面と異な
る曲率や傾斜面でも差し支えない。又単板の吐出
通路5の間隔は、通過する単板Sの厚みに応じて
適宜設定されているが、殊に、該吐出通路5の末
端部である頂点4bにおいてはその間隔を単板厚
と同程度とした方が、表割れを発生させるのには
良好である。尚このガイド部材は、刃物1のすく
い面1aに一体又は一体的に設けられても、切削
用刃物の保持部材(鉋台2の先端部を含む)のす
くい面に一体又は、一体的に設けられても、更に
は、その両者に跨がるように設けられてもよい。
次に該単板の吐出通路5の末端付近には、前記回
転ロール3の溝状部内から回転ロール3の回転方
向下手の外方へ傾斜し且つ前記彎曲凹面4aの延
長面と交叉する当接面6aを有する当接部材6を
設け、即ち前述の如く該当接部材6を前記刃口台
dに固定し、該回転ロール3の下部周面に添つて
吐出する単板Sを表側(回転ロール3側)から裏
側(鉋台2側)へ屈曲させるように構成する。
本考案は以上のように構成するもので、その作
用を説明すると次の通りである。
用を説明すると次の通りである。
先ずチヤツクCにより原木Aが回転を開始する
と、一方では電動機11によつて回転ロール3が
前記原木Aの周速と同じ周速で回転し始める。そ
して送りネジ10の作用で鉋台2が原木Aに向つ
て前進し、やがて回転ロール3の周面が原木Aに
当接すると、該回転ロール3からも原木の回転力
が供給されて原木Aから単板Sが製出される。
と、一方では電動機11によつて回転ロール3が
前記原木Aの周速と同じ周速で回転し始める。そ
して送りネジ10の作用で鉋台2が原木Aに向つ
て前進し、やがて回転ロール3の周面が原木Aに
当接すると、該回転ロール3からも原木の回転力
が供給されて原木Aから単板Sが製出される。
ここで原木Aの周速V1と回転ロール3の周速
V2を同一とすることは、実際的に困難である。
仮にV1>V2であつたとすると、鉋台2が原木
Aに向つて前進して行き、原木Aに回転ロール3
が当接した際、回転ロール3とこれを駆動させる
部材全体が加速されることになり、逆に原木A
は、回転ロール3から回転方向と反対方向に摩擦
力を受け、原木Aの中心を支持しているチヤツク
にも大きい負荷がかかり、中心部が脆弱な原木は
破壊してしまうのである。
V2を同一とすることは、実際的に困難である。
仮にV1>V2であつたとすると、鉋台2が原木
Aに向つて前進して行き、原木Aに回転ロール3
が当接した際、回転ロール3とこれを駆動させる
部材全体が加速されることになり、逆に原木A
は、回転ロール3から回転方向と反対方向に摩擦
力を受け、原木Aの中心を支持しているチヤツク
にも大きい負荷がかかり、中心部が脆弱な原木は
破壊してしまうのである。
しかるに前記の実施例では、原木Aの周速V1
は回転ロール3の周速V2より大であり、しかも
回転ロール3にはオーバーランニング装置を設け
てあるので、原木Aに回転ロール3が当接した
際、オーバーランニング装置の作用で回転ロール
3だけが加速され、その他の部材は加速されない
で済む。従つて原木Aに対して回転ロール3から
作用する摩擦力が小さくなり、チヤツクへの負担
も減つて、前記のような脆弱な原木でも破壊され
ることがないのである。
は回転ロール3の周速V2より大であり、しかも
回転ロール3にはオーバーランニング装置を設け
てあるので、原木Aに回転ロール3が当接した
際、オーバーランニング装置の作用で回転ロール
3だけが加速され、その他の部材は加速されない
で済む。従つて原木Aに対して回転ロール3から
作用する摩擦力が小さくなり、チヤツクへの負担
も減つて、前記のような脆弱な原木でも破壊され
ることがないのである。
又原木が真円となるまでは、原木Aと回転ロー
ル3とが断続的に何度も当ることになるが、前述
のように構成されていれば何ら支障はないのであ
る。
ル3とが断続的に何度も当ることになるが、前述
のように構成されていれば何ら支障はないのであ
る。
切削された単板Sは、回転ロール3とガイド部
材4とで構成された単板吐出通路5において両面
を規制されつつ進行するため、カール現象が一時
的に押えこまれる。そしてガイド部材4の頂点4
bを通過すると、一旦前記規制状態から開放され
るが、その進行方向には当接部材があるため、該
当接部材6の当接面6aに当つて進行方向を強制
的に変更させられる。ここにおいて単板Sは、頂
点4bを境としてその上手側及び下手側が刃物1
側へ押えられた形となり、単板Sの当接部材6側
の表面に割れSaが形成され、該割れSaが連続的
に形成される結果、カール現象が抑止された平坦
な単板が生産されるのである。一方原木Aとプレ
ツシヤーバー片19との間に木片が詰つた場合、
回転ロール3の回転力が直接木片に作用するた
め、該木片は素早く排除されると共に、前記単板
吐出通路中の単板Sに対しても搬送力を与えるこ
とが可能となり、該通路5に単板Sが詰まるとい
うことはなく、円滑に割れSaの形成ができるの
である。次に第6図は、このプレツシヤー部材片
としてローラバー片17を用いた場合を示し、該
ローラーバー片17がローラーバー片取付けアー
ム18を介して、当接部材6に備えられているこ
とが判る。このように回転ロール3の周面に溝状
部を形成し、その溝状部の空間にローラーバーや
プレツシヤーバー等のプレツシヤーバー部材を分
割的に備え、双方を互いに干渉させることによ
り、双方の機能を有効に発揮させることが、即ち
単板の品質安定に極めて有効なプレツシヤー部材
を従来のベニヤレースと同様用いた状態において
原木への回転力を補助的に供給し且つ木片の排除
をも行える回転ロールを原木外周と切削直後の単
板との両方に接触可能な位置に備えることがで
き、極めて有効的である。
材4とで構成された単板吐出通路5において両面
を規制されつつ進行するため、カール現象が一時
的に押えこまれる。そしてガイド部材4の頂点4
bを通過すると、一旦前記規制状態から開放され
るが、その進行方向には当接部材があるため、該
当接部材6の当接面6aに当つて進行方向を強制
的に変更させられる。ここにおいて単板Sは、頂
点4bを境としてその上手側及び下手側が刃物1
側へ押えられた形となり、単板Sの当接部材6側
の表面に割れSaが形成され、該割れSaが連続的
に形成される結果、カール現象が抑止された平坦
な単板が生産されるのである。一方原木Aとプレ
ツシヤーバー片19との間に木片が詰つた場合、
回転ロール3の回転力が直接木片に作用するた
め、該木片は素早く排除されると共に、前記単板
吐出通路中の単板Sに対しても搬送力を与えるこ
とが可能となり、該通路5に単板Sが詰まるとい
うことはなく、円滑に割れSaの形成ができるの
である。次に第6図は、このプレツシヤー部材片
としてローラバー片17を用いた場合を示し、該
ローラーバー片17がローラーバー片取付けアー
ム18を介して、当接部材6に備えられているこ
とが判る。このように回転ロール3の周面に溝状
部を形成し、その溝状部の空間にローラーバーや
プレツシヤーバー等のプレツシヤーバー部材を分
割的に備え、双方を互いに干渉させることによ
り、双方の機能を有効に発揮させることが、即ち
単板の品質安定に極めて有効なプレツシヤー部材
を従来のベニヤレースと同様用いた状態において
原木への回転力を補助的に供給し且つ木片の排除
をも行える回転ロールを原木外周と切削直後の単
板との両方に接触可能な位置に備えることがで
き、極めて有効的である。
以上述べたように、本考案は、原木外周に接触
し原木の回転力を補助的に供給し、且つその装置
自体が刃物とプレツシヤー部材との間の木片を排
除するという機能に加えて、原木に回転ロールが
当接した際、原木を挟持しているチヤツクにかか
る負荷をオーバーランニング装置の作用で小さく
することができ、中心部が脆弱な原木でも破壊す
ることなく切削され、歩留まりが大幅に向上する
のである。
し原木の回転力を補助的に供給し、且つその装置
自体が刃物とプレツシヤー部材との間の木片を排
除するという機能に加えて、原木に回転ロールが
当接した際、原木を挟持しているチヤツクにかか
る負荷をオーバーランニング装置の作用で小さく
することができ、中心部が脆弱な原木でも破壊す
ることなく切削され、歩留まりが大幅に向上する
のである。
第1図は本考案の実施例装置を説明するための
断面図、第2図は同駆動機構の説明図、第3図a
〜第3図dは回転ロールの実施態様図、第4図は
切削速度とオーバーランニング装置を設けた回転
ロール速度の関係を示すグラフ、第5図は接触面
を分割してなる回転ロールの実施態様説明図、第
6図はローラーバーを有するベニヤレースに、接
触面を分割してなる回転ロールを取付けた実施例
を説明する断面図である。 A……原木、B……回転ロールの駆動機構、C
……チヤツク、S……単板、Sa……表割れ、X
……オーバーランニング装置、1……切削用刃
物、1a……刃物のすくい面、2……鉋台、3…
…回転ロール、3a,3b,3c……刻み目、3
d……ウレタンゴム等の耐摩耗性材料、4……ガ
イド部材、4a……彎曲凹面、4b……頂点、5
……単板吐出通路、6……当接部材、6a……当
接面、7……主電動機、8……直流発電機、9…
…可変抵抗器、10……送りネジ、11……可変
速電動機、12……速度検出用発電機、13……
比較器、14……制御盤、16……調整器、17
……ローラーバー片、18……ローラーバー片取
付けアーム、19……プレツシヤーバー片、31
……円盤状の回転体、32……スペーサ。
断面図、第2図は同駆動機構の説明図、第3図a
〜第3図dは回転ロールの実施態様図、第4図は
切削速度とオーバーランニング装置を設けた回転
ロール速度の関係を示すグラフ、第5図は接触面
を分割してなる回転ロールの実施態様説明図、第
6図はローラーバーを有するベニヤレースに、接
触面を分割してなる回転ロールを取付けた実施例
を説明する断面図である。 A……原木、B……回転ロールの駆動機構、C
……チヤツク、S……単板、Sa……表割れ、X
……オーバーランニング装置、1……切削用刃
物、1a……刃物のすくい面、2……鉋台、3…
…回転ロール、3a,3b,3c……刻み目、3
d……ウレタンゴム等の耐摩耗性材料、4……ガ
イド部材、4a……彎曲凹面、4b……頂点、5
……単板吐出通路、6……当接部材、6a……当
接面、7……主電動機、8……直流発電機、9…
…可変抵抗器、10……送りネジ、11……可変
速電動機、12……速度検出用発電機、13……
比較器、14……制御盤、16……調整器、17
……ローラーバー片、18……ローラーバー片取
付けアーム、19……プレツシヤーバー片、31
……円盤状の回転体、32……スペーサ。
Claims (1)
- 周面に接触面を有し且つ駆動機構によつて回転
可能な回転ロールを、その周面が、少なくともベ
ニヤレースの切削用刃物の刃先付近であつて而も
該刃先より原木の回転方向上手の原木外周に接触
可能な位置に、前記切削用刃物の刃先線と平行と
なるよう備えると共に、前記回転ロールの周面に
円周方向に延びる溝状部を複数条備えて外周面の
接触面を軸方向に分割形成し、且つ回転ロールの
溝状部の空間にプレシヤー部材片を介在させ、更
に前記回転ロールの駆動機構中にオーバーランニ
ング装置を備えたことを特徴とするベニヤレー
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058037U JPS6241769Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058037U JPS6241769Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61183603U JPS61183603U (ja) | 1986-11-15 |
JPS6241769Y2 true JPS6241769Y2 (ja) | 1987-10-26 |
Family
ID=30583151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986058037U Expired JPS6241769Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6241769Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1641452A (en) * | 1927-09-06 | Driven pressure bar eor veneer machines | ||
JPS50135703A (ja) * | 1974-04-10 | 1975-10-28 | ||
JPS5138403A (ja) * | 1974-09-23 | 1976-03-31 | Meinan Machinery Works | Benyareesu |
JPS5153699A (ja) * | 1974-11-07 | 1976-05-12 | Uroko Seisakusho Co Ltd | Rootariireesuniokerutanbanno kaaruboshisochi |
-
1986
- 1986-04-17 JP JP1986058037U patent/JPS6241769Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1641452A (en) * | 1927-09-06 | Driven pressure bar eor veneer machines | ||
JPS50135703A (ja) * | 1974-04-10 | 1975-10-28 | ||
JPS5138403A (ja) * | 1974-09-23 | 1976-03-31 | Meinan Machinery Works | Benyareesu |
JPS5153699A (ja) * | 1974-11-07 | 1976-05-12 | Uroko Seisakusho Co Ltd | Rootariireesuniokerutanbanno kaaruboshisochi |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61183603U (ja) | 1986-11-15 |
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