JP2620703B2 - ベニヤレース - Google Patents

ベニヤレース

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JP2620703B2
JP2620703B2 JP8800288A JP8800288A JP2620703B2 JP 2620703 B2 JP2620703 B2 JP 2620703B2 JP 8800288 A JP8800288 A JP 8800288A JP 8800288 A JP8800288 A JP 8800288A JP 2620703 B2 JP2620703 B2 JP 2620703B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ベニヤレースの鉋台を構成するローラーバ
ーの改良に係り、特に、原木の押圧時に発生する反力と
しての撓みを防止し、均一な切削厚みのベニヤ単板を得
るベニヤレースに関するものである。
「従来の技術」 通常、原木を切削するに際しては、スピンドルによっ
て把持回転される原木の外周面に対して、スピンドル1
回転につき所定量だけ鉋台を歩送りさせ、鉋台を構成す
る刃物台に取着された刃物と、刃口台に取着された刃口
間にて所定厚みのベニヤ単板を切削している。
従来より、前記刃口は主として、先端部即ち、原木当
接側にその回転軸芯と平行な稜線を有する固定のノーズ
バーが採用されており、また一部では、スピンドル回転
によって回動される原目に追従するローラーバーが採用
されている。
前者のノーズバーにおいては、先鋭部分である稜線が
切削開始直前の原木の外周を押圧するので、ベニヤ単板
は一旦押圧された状態で切削され、またその直後に急激
に解放される状態となり、結果として、常時、刃物の刃
先線背部はベニヤ単板を介して原木側へ押され、切削時
の振動を間接的に防止して、ベニヤ単板の厚みの均一化
に寄与している。しかしながら、過度の押圧はノーズバ
ーの先鋭部分、並びに刃物の刃先線背部の摩耗の原因と
なり、研磨等の保守管理上において問題となるばかり
か、切削されるベニヤ単板の肌あれの原因にもなる。ま
た特に、原木の硬軟、木口割れ、腐れ、節等の原木の性
状に起因して、切削条件が微妙に変化し、切削時に割
れ、欠け、節等の破片が噛み込み、刃詰まりや刃押され
を起こしたり、切削後のベニヤ単板にナイフマークが付
いてその品質を低下させる結果となる。
後者にあっては、ローラーバーは原木の外周に接し
て、原木回転に伴って従動するので、ローラーバーと原
木の長手方向の各外周が接していれば、即ち、原木が真
円状であれば、仮に上記記載した刃詰まりや刃押されが
発生したとしても、ローラーバーの回動に伴って破片が
滞留する可能性は少なくなり、切削後のベニヤ単板の品
質低下を来す割合は減少する。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、スピンドル回転に伴う原木の回動を、
ローラーバーに対して忠実に従動させるには、原木とロ
ーラーバーの軸芯を平行に保持する必要があるのである
が、スピンドル軸芯を中心として回転する原木と、刃口
台にその両端部が支承されたローラーバーが相互に押し
合う状態となったとき、ローラーバーには曲げ応力が発
生して撓む傾向となる。
しかして、ローラーバーの構造を剛性としたり、より
大径化とすれば、曲げ応力に対する撓みを或る程度解消
することができるが、ローラーバーを大径化とすればす
るほど、原木外周面とのローラーバーの軸芯からの接線
間距離が大となり、原木の外周面に対して、ローラーバ
ーの外周面が均一に当接しない部分が多くなり、ベニヤ
単板の切削状態が不安定となり、品質の低下を来すこと
になる。
「課題を解決するための手段」 本発明は叙上に鑑み、刃物台に取着された刃物に対し
て進退自在に設置された刃口台の前部に、小幅の環状突
起部を軸方向に対して任意間隔をおいて複数個形成した
各ロールブロックを、その両端の嵌合部に軸受を嵌挿し
て複数個相互に嵌合し、前記刃物の刃先線と平行となる
軸線を有する如く構成したローラーバーを、前記軸受に
よってローラーバーの長手方向に亘る複数箇所支持する
と共に、ローラーバーを構成する各ロールブロックの周
面に摺接するブレードを設置し、さらにローラーバーを
原木の周速度と同一若しくは若干速く駆動させて、ベニ
ヤ単板の切削状態を安定的に保持するものである。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき、説明す
る。
原木1を回転切削するベニヤレース2は、原木1の芯
部分を把持回動する左右一対に配置されたスピンドル3
と、刃物台4上に取着された刃物5と、この刃物5に対
して進退自在に設置された刃口台6から成る鉋台7と、
この鉋台7を原木1方向へ所定の歩出し量に基づき、歩
送り軸上をスピンドル3の回転に応じて前進させる鉋台
歩送り機構から構成されている。
前記刃口台6の前部には、図示例の如く、一端に嵌合
凸部8を、また他端に嵌合凹部9を、或いはその両端に
嵌合凸部若しくは嵌合凹部が形成されたロールブロック
10を、相互に複数個嵌合して少なくとも前記刃物5の長
さとすると共に、前記刃物5の刃先線と平行となる軸線
を有する如く構成してなるローラーバー11を配置する。
前記各ロールブロック10には、小幅の環状突起部12
が、本実施例においては1mm〜10mm位の突起幅を、また
0.05mm〜0.1mmの突起高さを想定しているが、その軸方
向に対して任意間隔をおいて複数個形成されている。
この各ロールブロック10の嵌合時、ロールブロック10
の外径より若干小径とした、転がり軸受、すべり軸受等
の軸受13を各軸部に嵌挿して、各軸受13のケーシング14
を前記刃口台6の前部突出凹部に取着することにより、
ローラーバー11の長手方向に亘る複数箇所を支持してい
る。また、ローラーバー11を構成する各ロールブロック
10の下端周面位置には、先端部を先鋭部に形成したブレ
ード15を摺接する如く、前記刃口台6の前部下端部分か
ら突出させている。
さらに、このローラーバー11の何れか一方の軸端部に
は、図示例の如きプーリー16若しくは鎖車等を嵌合し、
前記刃口台6上に設置されたモータ17の駆動を、ベル
ト、チエン等の回転伝達部材(図示せず)を介して、ロ
ーラーバー11を原木1の周速度と同一若しくは若干速く
駆動させるものとする。
次に作用を説明する。
原木1の芯部を左右一対のスピンドル3にて把持した
後、鉋台7をこの原木1の外周に当接する位置まで歩送
り軸上前進させ、スピンドル3の1回転に対する歩送り
量を設定して切削を開始する。
この切削開始時、ローラーバー11の周速は、モータ17
によつて原木1の周速と同一、若しくは若干速い周速で
駆動されることになるが、このモータ17制御について
は、原木1の周速が、原木1把持位置から鉋台7の位
置、即ち、原木1の外周へ鉋台7の先端部に位置するロ
ーラーバー11が当接している位置までの原木1の半径に
よって算出され、原木1の切削が完了するまで、この算
出された原木1の周速と同一、若しくはそれより若干速
い周速にモータ17を常時駆動させる。この場合、切削の
進行につれて原木1径が減少する毎に、スピンドル3の
回転を上げることになる。
また逆に、スピンドル3の回転を一定とするならば、
原木1径の減少につれてその周速は徐々に速くなるが、
鉋台7位置を常時検出しているので、その周速の変化は
常時把持することができ、これをモータ17へ出力してロ
ーラーバー11の周速を原木1の周速と同一、若しくは若
干速い周速で駆動させるものである。
上記初期設定が終わった後、鉋台7を前進させると、
刃口台6の前部に位置するローラーバー11のうち、まず
その軸芯方向に亘って複数個配置された環状突起部12の
部位が、原木の長手方向外周面に局所的に当接すること
になる。即ち、原木の長手方向に対して、これら環状突
起部12を力が分散した状態で当接させ、次いで原木1が
ローラーバー11側へ膨らみながら回転する時、これら環
状突起部12が弾性体である原木1側に徐々に喰い込み、
結果としてベニヤ単板切削間際において、環状突起部12
以外のローラーバー11の外周面へ当接させることによ
り、切削抵抗を減少させながら、刃物台4へ取着された
刃物5によって歩送り量に基づいた厚みでベニヤ単板が
切削される。
この時、ローラーバー11は原木1の周速と同一、若し
くは若干速い周速で回転されているが、原木1の外周面
に当接した時点で、原木1の周速にほぼ同化される。
仮に、原木1が未だ不整形状である場合、その初期に
切削される切削屑、また、原木1の硬軟、木口割れ、腐
れ、節等を切削した場合、切削時に割れ、欠け、節等の
破片が発生しても、原木1とローラーバー11との間にこ
れらが滞留することなく、ローラーバー11の強制回転に
よって、ベニヤ単板と共に直ちに下方へ排出されること
になる。
この排出後の切削屑、破片等は、ローラーバー11の回
転につれて巻き込まれようとするが、ローラーバー11の
ほぼ直下に摺接する如く突出配置されたブレード15の先
端部分にて掻き落とされることになる。
また、上記切削屑、破片等が原木1の長手方向に亘っ
て局部的な部位に発生しても、ローラーバー11はその長
手方向に亘る複数箇所が支持されているので、局部的な
荷重によってその軸芯が撓むことなく、均一な当接状態
を保持し得るものである。
尚、ローラーバー11を構成する各ロールブロック10の
長さは、各個同一としても良いが、切削時、特に抵抗が
掛かる部位である両端近傍部分に位置するロールブロッ
ク10を、中央部位のロールブロック10の長さに比して小
とし、軸受13間隔を密とすることによってローラーバー
11の軸芯の撓みを防止する場合もある。
「効果」 以上のように本発明によれば、刃物台に取着された刃
物に対して進退自在に設置された刃口台の前部に、小幅
の環状突起部を軸方向に対して任意間隔をおいて複数個
形成した各ロールブロックを、その両端の嵌合部に軸受
を嵌挿して複数個相互に嵌合し、前記刃物の刃先線と平
行となる軸線を有する如く構成したローラーバーを、前
記軸受によってローラーバーの長手方向に亘る複数箇所
支持すると共に、ローラーバーを構成する各ロールブロ
ックの周面に摺接するブレードを設置し、さらにローラ
ーバーを原木の周速度と同一若しくは若干速く駆動させ
るので、まず第一に、ローラーバーは自重並びに原木外
周面との当接時に生じるであろう撓みを考慮することな
く、切削条件に適する径まで小とすることができ、した
がって、たとえ原木の偏心等によって発生する衝撃荷重
も、ローラーバーの軸芯方向に亘る複数箇所で分散支承
することによって、軸受の耐久性の向上並びに曲げ応力
の防止が図れ、また、原木外原木外周面とローラーバー
の軸芯からの摺接間距離を可能な限り小とし、原木の外
周面に対して、ローラーバーの外周面を均一に当接さ
せ、ベニヤ単板の切削状態を良好として、品質の向上を
図れるものである。
また、ローラーバーの強制回転動に伴って、原木外周
面との切削抵抗を減少できるばかりか、切削途上、切削
屑や破片等が発生しても原木外周面との間に滞留するこ
となく、直ちに下方へ排出することができる。
さらに、ローラーバーの外周面に摺接するブレードに
よって、排出された切削屑、破片等が再びローラーバー
に巻き込まれることなく、下方へ掻き落とされるので、
刃詰まりや刃押されを確実に防止できることになる。
最後に、近年、雑木と称される未利用樹種の原木にお
いては、原木の硬軟、木口割れ、腐れ等が如実に顕在化
しており、特に1本の原木においてさえ、その長手方
向、並びに半径方向に亘る各部位に局所的に現れるので
あるが、ローラーバーの長手方向に亘って任意間隔をお
いて配置された環状突起部により、切削時において力の
分散が図られ、結果として切削抵抗を減少させることが
できるので、ローラーバーを支承している軸受に掛かる
負担を軽減し得、さらにはベニヤ単板の切削厚みの均一
化を期し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2図は第1
図の一部切欠き正面図である。 1……原木、2……ベニヤレース、 3……スピンドル、5……刃物、 6……刃口台、7……鉋台、 10……ロールブロック、11……ローラーバー、 12……環状突起部、13……軸受、 14……ケーシング、15……ブレード、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物台に取着された刃物に対して進退自在
    に設置された刃口台の前部に、小幅の環状突起部を軸方
    向に対して任意間隔をおいて複数個形成した各ロールブ
    ロックを、その両端の嵌合部に軸受を嵌挿して複数個相
    互に嵌合し、前記刃物の刃先線と平行となる軸線を有す
    る如く構成したローラーバーを、前記軸受によってロー
    ラーバーの長手方向に亘る複数箇所支持すると共に、ロ
    ーラーバーを構成する各ロールブロックの周面に摺接す
    るブレードを設置し、さらにローラーバーを原木の周速
    度と同一若しくは若干速く駆動させることを特徴とする
    ベニヤレース。
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