JPH08116826A - 水中清掃ロボット - Google Patents
水中清掃ロボットInfo
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- JPH08116826A JPH08116826A JP28583094A JP28583094A JPH08116826A JP H08116826 A JPH08116826 A JP H08116826A JP 28583094 A JP28583094 A JP 28583094A JP 28583094 A JP28583094 A JP 28583094A JP H08116826 A JPH08116826 A JP H08116826A
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- JP
- Japan
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- cleaning
- reaction force
- robot
- nozzle device
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- Special Spraying Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、走行性能の向上と、システ
ム全体の軽量化が可能であり、且つ安価に生産できる水
中清掃ロボットを提供するにある。 【構成】 第1発明は、ロボット本体1の移動手段2
と、清掃対象の表面に加圧水を噴出させる清掃用ウオー
タジェットノズル装置3と、該清掃用ノズル装置用のポ
ンプ4と、清掃対象への加圧水噴出時に生じるロボット
本体への反力を打ち消す反力生成用ウオータジェットノ
ズル装置5と、該反力生成用ノズル装置用のポンプ6と
を有して成り、前記清掃用ノズル装置(3)は互いに反
転する2個を1組とし少くとも1組以上をロボット本体
に配設する。第2発明は、清掃時における加圧水噴出の
反力を打ち消すため、互いに反転する2個を1組とする
反力生成用スラスタ11を少くとも1組以上を配設す
る。第3発明は、第1発明の清掃用ノズル装置3と、第
2発明のスラスタ11とを少くとも1組づつ配設する。
ム全体の軽量化が可能であり、且つ安価に生産できる水
中清掃ロボットを提供するにある。 【構成】 第1発明は、ロボット本体1の移動手段2
と、清掃対象の表面に加圧水を噴出させる清掃用ウオー
タジェットノズル装置3と、該清掃用ノズル装置用のポ
ンプ4と、清掃対象への加圧水噴出時に生じるロボット
本体への反力を打ち消す反力生成用ウオータジェットノ
ズル装置5と、該反力生成用ノズル装置用のポンプ6と
を有して成り、前記清掃用ノズル装置(3)は互いに反
転する2個を1組とし少くとも1組以上をロボット本体
に配設する。第2発明は、清掃時における加圧水噴出の
反力を打ち消すため、互いに反転する2個を1組とする
反力生成用スラスタ11を少くとも1組以上を配設す
る。第3発明は、第1発明の清掃用ノズル装置3と、第
2発明のスラスタ11とを少くとも1組づつ配設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養殖魚網の清掃、船舶
の外殻洗浄等に使用される水中清掃ロボットに関する。
の外殻洗浄等に使用される水中清掃ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の技術による水中清掃ロボッ
トの構成と使用状況の説明図で、図(a)、(b)は、
それぞれロボット本体回りの上方及び下方からの斜視図
で、図(c)は清掃中の状況説明図である。次に図5を
参照して従来例の構成と作用について説明する。図にお
いて、1はロボット本体、2は移動用車輪、3は清掃用
ウオータジェットノズル装置、4は清掃用ウオータジェ
ット用ポンプ、5は反力生成用ウオータジェットノズル
装置、6は反力生成用ウオータジェット用ポンプで、図
(c)での20は清掃の対象物である。
トの構成と使用状況の説明図で、図(a)、(b)は、
それぞれロボット本体回りの上方及び下方からの斜視図
で、図(c)は清掃中の状況説明図である。次に図5を
参照して従来例の構成と作用について説明する。図にお
いて、1はロボット本体、2は移動用車輪、3は清掃用
ウオータジェットノズル装置、4は清掃用ウオータジェ
ット用ポンプ、5は反力生成用ウオータジェットノズル
装置、6は反力生成用ウオータジェット用ポンプで、図
(c)での20は清掃の対象物である。
【0003】図(b)に見られるように、複数個のノズ
ルを有し、それらのノズルからの噴流によって回転する
清掃用ウオータジェットノズル装置(以降、清掃用ノズ
ル装置と略記する)3がロボット本体1の下面に1個配
設されている。図(a)に示したように、清掃用ジェッ
トによるロボット本体1への反力を打ち消すため、前記
ロボット本体1の上面には1個ないし2個の反力生成用
ウオータジェットノズル装置(以降、反力生成用ノズル
装置と略記する)5が配設されている。図(c)に見ら
れるように前記清掃用ノズル装置3は清掃用ウオータジ
ェット用ポンプ(以降、清掃用ポンプと略記する)4
と、前記反力生成用ノズル装置5は反力生成用ウオータ
ジェット用ポンプ(以降、反力生成用ポンプと略記す
る)6と耐圧ホースによって結ばれ加圧水が圧送され
る。
ルを有し、それらのノズルからの噴流によって回転する
清掃用ウオータジェットノズル装置(以降、清掃用ノズ
ル装置と略記する)3がロボット本体1の下面に1個配
設されている。図(a)に示したように、清掃用ジェッ
トによるロボット本体1への反力を打ち消すため、前記
ロボット本体1の上面には1個ないし2個の反力生成用
ウオータジェットノズル装置(以降、反力生成用ノズル
装置と略記する)5が配設されている。図(c)に見ら
れるように前記清掃用ノズル装置3は清掃用ウオータジ
ェット用ポンプ(以降、清掃用ポンプと略記する)4
と、前記反力生成用ノズル装置5は反力生成用ウオータ
ジェット用ポンプ(以降、反力生成用ポンプと略記す
る)6と耐圧ホースによって結ばれ加圧水が圧送され
る。
【0004】水中清掃ロボットは清掃用ノズル装置3か
らの噴流によって清掃対象物(養殖魚網や船舶の外殻
等)20の清掃を行いつつ、反力生成用ノズル装置から
の噴流によって清掃対象物20に押しつけられ、移動用
車輪2を駆動することにより清掃対象物20上を清掃し
ながら移動していく。
らの噴流によって清掃対象物(養殖魚網や船舶の外殻
等)20の清掃を行いつつ、反力生成用ノズル装置から
の噴流によって清掃対象物20に押しつけられ、移動用
車輪2を駆動することにより清掃対象物20上を清掃し
ながら移動していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術による水中清掃ロボットには次のような問題点が
ある。即ち、清掃用ノズル装置3の配設が1個のみであ
るため、その回転力によってロボットが走行する際に直
進性が損なわれる。また、清掃用ジェットによるロボッ
ト本体1への反力を打ち消すため、反力生成用ノズル装
置5から反力生成用ジェットを噴射させているので、清
掃用と反力生成用とを合わせると極めて大きな容量のウ
オータジェット用のユニットが必要となり、該ユニット
の重量が増大する。従って、水中清掃ロボットのシステ
ムを搭載する船舶の大きさが大きくなり、システム全体
の価格も上昇する。(ウオータジェット用ユニットの市
販価格は、吐出量が増大すると指数関数的に上昇す
る。)
来技術による水中清掃ロボットには次のような問題点が
ある。即ち、清掃用ノズル装置3の配設が1個のみであ
るため、その回転力によってロボットが走行する際に直
進性が損なわれる。また、清掃用ジェットによるロボッ
ト本体1への反力を打ち消すため、反力生成用ノズル装
置5から反力生成用ジェットを噴射させているので、清
掃用と反力生成用とを合わせると極めて大きな容量のウ
オータジェット用のユニットが必要となり、該ユニット
の重量が増大する。従って、水中清掃ロボットのシステ
ムを搭載する船舶の大きさが大きくなり、システム全体
の価格も上昇する。(ウオータジェット用ユニットの市
販価格は、吐出量が増大すると指数関数的に上昇す
る。)
【0006】本発明の目的は前記問題点を解決し、走行
性能の向上と、システム全体の軽量化が可能であり、且
つ安価に生産し得る水中清掃用ロボットを提供するにあ
る。
性能の向上と、システム全体の軽量化が可能であり、且
つ安価に生産し得る水中清掃用ロボットを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の水中清掃ロボ
ットは、水中にある清掃対象物の表面上を清掃しつつ移
動できる水中清掃ロボットであって、ロボット本体1の
移動手段2と、清掃対象物の表面に加圧水を噴出させる
清掃用ウオータジェットノズル装置3及び該清掃用ノズ
ル装置用のポンプ4と、清掃対象物に加圧水を噴きつけ
るときに生じるロボット本体への反力を打ち消す反力生
成用ウオータジェットノズル装置5及び該反力生成用ノ
ズル装置用のポンプ6とを有して成り、前記清掃用ウオ
ータジェットノズル装置3については、互いに反対方向
に回転する2個を組み合わせて1組とするユニットを構
成し、少くとも1組以上の複数組がロボット本体に配設
されていることを特徴とする。
ットは、水中にある清掃対象物の表面上を清掃しつつ移
動できる水中清掃ロボットであって、ロボット本体1の
移動手段2と、清掃対象物の表面に加圧水を噴出させる
清掃用ウオータジェットノズル装置3及び該清掃用ノズ
ル装置用のポンプ4と、清掃対象物に加圧水を噴きつけ
るときに生じるロボット本体への反力を打ち消す反力生
成用ウオータジェットノズル装置5及び該反力生成用ノ
ズル装置用のポンプ6とを有して成り、前記清掃用ウオ
ータジェットノズル装置3については、互いに反対方向
に回転する2個を組み合わせて1組とするユニットを構
成し、少くとも1組以上の複数組がロボット本体に配設
されていることを特徴とする。
【0008】第2発明の水中清掃ロボットは、水中にあ
る清掃対象物の表面上を清掃しつつ移動できる水中清掃
ロボットであって、ロボット本体1の移動手段2と、清
掃対象物の表面に加圧水を噴出させる清掃用ウオータジ
ェットノズル装置3及び該清掃用ノズル装置用のポンプ
4と、清掃対象物に加圧水を噴きつけるときに生じるロ
ボット本体への反力を打ち消す反力生成用スラスタ11
とを有して成り、前記反力生成用スラスタ11について
は、互いに反対方向に回転する2個を組み合わせて1組
とするユニットを構成し、少くとも1組以上の複数組が
ロボット本体に配設されていることを特徴とする。
る清掃対象物の表面上を清掃しつつ移動できる水中清掃
ロボットであって、ロボット本体1の移動手段2と、清
掃対象物の表面に加圧水を噴出させる清掃用ウオータジ
ェットノズル装置3及び該清掃用ノズル装置用のポンプ
4と、清掃対象物に加圧水を噴きつけるときに生じるロ
ボット本体への反力を打ち消す反力生成用スラスタ11
とを有して成り、前記反力生成用スラスタ11について
は、互いに反対方向に回転する2個を組み合わせて1組
とするユニットを構成し、少くとも1組以上の複数組が
ロボット本体に配設されていることを特徴とする。
【0009】第3発明の水中清掃ロボットは、請求項1
に記載の清掃用ウオータジェットノズル装置3と請求項
2に記載の反力生成用スラスタ11の両装置とも、少く
とも1組づつがロボット本体に配設されていることを特
徴とする。
に記載の清掃用ウオータジェットノズル装置3と請求項
2に記載の反力生成用スラスタ11の両装置とも、少く
とも1組づつがロボット本体に配設されていることを特
徴とする。
【0010】
【作用】本発明の水中清掃ロボットは次のように作用す
る。ノズルからの噴流によって互いに反転する清掃用ノ
ズル装置3によって清掃対象物20の清掃を行いつつ、
互いに反転駆動される民生用スラスタ11によって前記
清掃対象物に押しつけられ、ロボットの移動手段として
の車輪/キャタピラ装置を駆動することにより、清掃対
象物上を清掃しつつ、直進性を保ちながら移動する。
る。ノズルからの噴流によって互いに反転する清掃用ノ
ズル装置3によって清掃対象物20の清掃を行いつつ、
互いに反転駆動される民生用スラスタ11によって前記
清掃対象物に押しつけられ、ロボットの移動手段として
の車輪/キャタピラ装置を駆動することにより、清掃対
象物上を清掃しつつ、直進性を保ちながら移動する。
【0011】このとき、2個で1組の構成単位となって
いる清掃用ノズル装置3と反力生成用スラスタ11と
は、2台が互いに反転することによって回転力による作
用を打ち消し合い、それによってロボット本体1には回
転力による作用が加わらず直線性が損なわれない。な
お、反力の生成に電動機/油圧モータ13とプロペラ1
4からなるスラスタ機構を採用していることにより、軽
量化と製造コストの低減が図られている。
いる清掃用ノズル装置3と反力生成用スラスタ11と
は、2台が互いに反転することによって回転力による作
用を打ち消し合い、それによってロボット本体1には回
転力による作用が加わらず直線性が損なわれない。な
お、反力の生成に電動機/油圧モータ13とプロペラ1
4からなるスラスタ機構を採用していることにより、軽
量化と製造コストの低減が図られている。
【0012】
【実施例】図1(a)、(b)、(c)に、本発明の第
1実施例に係る水中清掃ロボットの構成説明図と部分詳
細図を示し、図1(d)に清掃中の状況説明を示した。
次に図1を参照して、第1実施例の構成と作用について
説明する。図1のうち(a)、(b)と(d)におい
て、符号1〜6で示した要素および20で示した部分の
名称は、図5で示した従来例の場合と同様である。図1
(c)は清掃用ノズル装置3の部分詳細図で、7はノズ
ル、8はノズル支持リング、9は回転軸である。
1実施例に係る水中清掃ロボットの構成説明図と部分詳
細図を示し、図1(d)に清掃中の状況説明を示した。
次に図1を参照して、第1実施例の構成と作用について
説明する。図1のうち(a)、(b)と(d)におい
て、符号1〜6で示した要素および20で示した部分の
名称は、図5で示した従来例の場合と同様である。図1
(c)は清掃用ノズル装置3の部分詳細図で、7はノズ
ル、8はノズル支持リング、9は回転軸である。
【0013】水中清掃ロボットは、ノズル7とノズル支
持リング8と回転軸9からなる2個1組の清掃用ノズル
装置3と、2個1組の反力生成用ノズル装置5と、移動
用車輪2とをロボット本体1に配設し、清掃用ノズル装
置3は清掃用ポンプ4と、反力生成用ノズル装置5は圧
力生成用ポンプ6と耐圧ホースで結ばれて構成されてい
る。
持リング8と回転軸9からなる2個1組の清掃用ノズル
装置3と、2個1組の反力生成用ノズル装置5と、移動
用車輪2とをロボット本体1に配設し、清掃用ノズル装
置3は清掃用ポンプ4と、反力生成用ノズル装置5は圧
力生成用ポンプ6と耐圧ホースで結ばれて構成されてい
る。
【0014】ロボット本体1の下面に配設されている清
掃用ノズル装置3は、ノズル7が円周接線方向に向けら
れているため、清掃用ポンプ4から圧送されてきた高圧
水のジェット噴流による反動力で回転軸9を軸心として
回転する。ノズル7からの噴流噴出方向が2個の清掃用
ノズル装置間で互いに反対になっているため、それぞれ
の清掃用ノズル装置3は反対方向に回転して回転力によ
る作用を打ち消し合い、ロボットは直進性を損なうこと
なく清掃対象物20上を清掃しつつ移動できる。なお、
清掃用ノズル装置3は噴流の反動力によらず、電動機/
油圧モータによって回転軸9を駆動し回転させることも
可能である。
掃用ノズル装置3は、ノズル7が円周接線方向に向けら
れているため、清掃用ポンプ4から圧送されてきた高圧
水のジェット噴流による反動力で回転軸9を軸心として
回転する。ノズル7からの噴流噴出方向が2個の清掃用
ノズル装置間で互いに反対になっているため、それぞれ
の清掃用ノズル装置3は反対方向に回転して回転力によ
る作用を打ち消し合い、ロボットは直進性を損なうこと
なく清掃対象物20上を清掃しつつ移動できる。なお、
清掃用ノズル装置3は噴流の反動力によらず、電動機/
油圧モータによって回転軸9を駆動し回転させることも
可能である。
【0015】ロボット本体1の上面に配設されている反
力生成用ノズル装置5は、該装置のノズルからの噴流に
よってロボット本体1を清掃対象物20に押しつける方
向の力を生成することにより、清掃用の噴流の反力を打
ち消し、ロボット本体1が清掃対象物20から離れるこ
となく清掃することを可能としている。
力生成用ノズル装置5は、該装置のノズルからの噴流に
よってロボット本体1を清掃対象物20に押しつける方
向の力を生成することにより、清掃用の噴流の反力を打
ち消し、ロボット本体1が清掃対象物20から離れるこ
となく清掃することを可能としている。
【0016】移動用車輪2は、反力生成用ノズル装置5
のノズルからの噴流によってロボット本体1が清掃対象
物20に押しつけられる際の車輪5と清掃対象物20と
の間の摩擦力を用いて、移動用車輪2を駆動させること
によりロボット本体1の移動を可能としている。なお、
移動用車輪2をキャタピラ装置としてもよく、その場合
には不斉な表面でも走行できるようになる。
のノズルからの噴流によってロボット本体1が清掃対象
物20に押しつけられる際の車輪5と清掃対象物20と
の間の摩擦力を用いて、移動用車輪2を駆動させること
によりロボット本体1の移動を可能としている。なお、
移動用車輪2をキャタピラ装置としてもよく、その場合
には不斉な表面でも走行できるようになる。
【0017】図2(a)、(b)に、本発明の第2実施
例に係る水中清掃ロボットの構成説明図、図(c)に清
掃中の状況説明図を示し、図3に第2実施例での特徴で
ある反力生成用スラスタの要部拡大図を示した。次に図
2、3を参照して、第2実施例の構成と作用について説
明する。図2において符号1〜4で示した要素および2
0で示した部分の名称は、図1での第1実施例、図5で
の従来例の場合と同様である。図3は図1における反力
生成用スラスタ11の要部拡大図で、符号12はスラス
タケース、13は電動機/油圧モータ、14はプロペラ
であり、1はロボット本体である。
例に係る水中清掃ロボットの構成説明図、図(c)に清
掃中の状況説明図を示し、図3に第2実施例での特徴で
ある反力生成用スラスタの要部拡大図を示した。次に図
2、3を参照して、第2実施例の構成と作用について説
明する。図2において符号1〜4で示した要素および2
0で示した部分の名称は、図1での第1実施例、図5で
の従来例の場合と同様である。図3は図1における反力
生成用スラスタ11の要部拡大図で、符号12はスラス
タケース、13は電動機/油圧モータ、14はプロペラ
であり、1はロボット本体である。
【0018】ロボット本体1には、移動用車輪2、下面
に清掃用ノズル装置3、上面に反力生成用スラスタ11
が配設されているが、移動用車輪2と清掃用ノズル装置
3の作用は、第1実施例の場合と同様であり、2個で1
組の清掃用ノズル装置3は互いに反対方向に回転しなが
ら清掃対象物20上を清掃する。
に清掃用ノズル装置3、上面に反力生成用スラスタ11
が配設されているが、移動用車輪2と清掃用ノズル装置
3の作用は、第1実施例の場合と同様であり、2個で1
組の清掃用ノズル装置3は互いに反対方向に回転しなが
ら清掃対象物20上を清掃する。
【0019】反力生成用スラスタ11は、図3に見られ
るように電動機/油圧モータ13とプロペラ14及びス
ラスタケース12からなり、ロボット本体1の上面に配
設されるが、スラスタケース12はロボット本体1と一
体になっていてもよい。プロペラ14の羽根の枚数は適
宜に設定してよく、2重反転式としてもよい。プロペラ
14の駆動手段には、電動機/油圧モータ13の出力軸
に連結とするほか、歯車による伝動、ベルトやチェンに
よる巻掛け伝動などがあり、後者の手段による場合は、
電動機/油圧モータ13と動力伝達用の機構をロボット
本体1の内部に格納することも可能である。
るように電動機/油圧モータ13とプロペラ14及びス
ラスタケース12からなり、ロボット本体1の上面に配
設されるが、スラスタケース12はロボット本体1と一
体になっていてもよい。プロペラ14の羽根の枚数は適
宜に設定してよく、2重反転式としてもよい。プロペラ
14の駆動手段には、電動機/油圧モータ13の出力軸
に連結とするほか、歯車による伝動、ベルトやチェンに
よる巻掛け伝動などがあり、後者の手段による場合は、
電動機/油圧モータ13と動力伝達用の機構をロボット
本体1の内部に格納することも可能である。
【0020】反力生成用スラスタ11では電動機/油圧
モータ13によってプロペラ14が駆動され、第1実施
例での反力生成用ノズル装置の作用と同じように、ロボ
ット本体1を清掃対象物20に押しつける力を生成す
る。これにより、清掃用の噴流によるロボット本体1へ
の反力を打ち消すことが可能となり、ロボット本体1が
清掃対象物20から離れることなく清掃できるようにな
る。
モータ13によってプロペラ14が駆動され、第1実施
例での反力生成用ノズル装置の作用と同じように、ロボ
ット本体1を清掃対象物20に押しつける力を生成す
る。これにより、清掃用の噴流によるロボット本体1へ
の反力を打ち消すことが可能となり、ロボット本体1が
清掃対象物20から離れることなく清掃できるようにな
る。
【0021】なお、2台の反力生成用スラスタ11の電
動機/油圧モータ13の回転方向及びプロペラ14のね
じり方向を反対向きとし、プロペラ14を互いに反対方
向に回転させる。これにより清掃用ノズル装置3のノズ
ル支持リング8を互いに反対方向に回転させた場合と同
じように、ロボット本体1の直進性を損なうことなく移
動させることが可能となる。なお、スラスタを使用した
反力生成機構では反力生成用ポンプも必要としないの
で、軽量且つ安価に反力生成機構を形成できる。
動機/油圧モータ13の回転方向及びプロペラ14のね
じり方向を反対向きとし、プロペラ14を互いに反対方
向に回転させる。これにより清掃用ノズル装置3のノズ
ル支持リング8を互いに反対方向に回転させた場合と同
じように、ロボット本体1の直進性を損なうことなく移
動させることが可能となる。なお、スラスタを使用した
反力生成機構では反力生成用ポンプも必要としないの
で、軽量且つ安価に反力生成機構を形成できる。
【0022】図4(a)、(b)に本発明の第3実施例
に係る水中清掃ロボットの構成説明図を示した。図4
(a)、(b)に見られるように、第3実施例では清掃
用ノズル装置3は2個を1組として、反力生成用スラス
タ11は4個を2組としてロボット本体1に配設し、図
2の第2実施例と較べて反力生成用スラスタ11を2個
1組増設した構成となっている。本実施例のように、清
掃用ノズル装置3ならびに反力生成用スラスタ11の両
装置について、2個1組を構成の単位としてロボット本
体1に配設すれば、ロボットの直進性が損なわれること
はない。
に係る水中清掃ロボットの構成説明図を示した。図4
(a)、(b)に見られるように、第3実施例では清掃
用ノズル装置3は2個を1組として、反力生成用スラス
タ11は4個を2組としてロボット本体1に配設し、図
2の第2実施例と較べて反力生成用スラスタ11を2個
1組増設した構成となっている。本実施例のように、清
掃用ノズル装置3ならびに反力生成用スラスタ11の両
装置について、2個1組を構成の単位としてロボット本
体1に配設すれば、ロボットの直進性が損なわれること
はない。
【0023】なお、清掃用ノズル装置3と反力生成用ス
ラスタ11とをロボット本体1へ配設する際に、両装置
の個数、組数を同数で対応させる必要はない。第3実施
例での組み合わせのように、清掃用ノズル装置3が2個
1組で反力生成用スラスタ11が4個2組の場合のほ
か、清掃ノズル装置3が2組4個で反力生成用スラスタ
が1組2個の場合や、清掃用ノズル装置3が2組4個で
反力スラスタ11が3組6個という組み合わせでもよ
い。
ラスタ11とをロボット本体1へ配設する際に、両装置
の個数、組数を同数で対応させる必要はない。第3実施
例での組み合わせのように、清掃用ノズル装置3が2個
1組で反力生成用スラスタ11が4個2組の場合のほ
か、清掃ノズル装置3が2組4個で反力生成用スラスタ
が1組2個の場合や、清掃用ノズル装置3が2組4個で
反力スラスタ11が3組6個という組み合わせでもよ
い。
【0024】
【発明の効果】本発明を水中清掃ロボットに適用するこ
とにより次のような効果が得られる。互いに反対方向に
回転する2個1組の清掃用ウオータジェットノズル装置
を少くとも1組使用することにより、ロボットの直進性
を向上させることができる。反力生成機構をウオータジ
ェットノズル装置からスラスタに置き換えることによ
り、システム全体の軽量化と、生産コストの低減を図る
ことができる。なお、反力生成用スラスタも2個を1組
として互いに反対方向に回転させることにより、ロボッ
トの直進性を保証しつつ十分な反力を発生させることが
できる。
とにより次のような効果が得られる。互いに反対方向に
回転する2個1組の清掃用ウオータジェットノズル装置
を少くとも1組使用することにより、ロボットの直進性
を向上させることができる。反力生成機構をウオータジ
ェットノズル装置からスラスタに置き換えることによ
り、システム全体の軽量化と、生産コストの低減を図る
ことができる。なお、反力生成用スラスタも2個を1組
として互いに反対方向に回転させることにより、ロボッ
トの直進性を保証しつつ十分な反力を発生させることが
できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る水中清掃ロボットの
構成説明図を図(a)、(b)に示し、部分詳細図を図
(c)に示した。図(d)は清掃中の状況説明図であ
る。
構成説明図を図(a)、(b)に示し、部分詳細図を図
(c)に示した。図(d)は清掃中の状況説明図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例に係る水中清掃ロボットの
構成説明図を図(a)、(b)に、清掃中の状況説明図
を図(c)に示した。
構成説明図を図(a)、(b)に、清掃中の状況説明図
を図(c)に示した。
【図3】図2における反力生成用スラスタ11の要部拡
大図。
大図。
【図4】本発明の第3実施例に係る水中清掃ロボットの
構成説明図を図(a)、(b)に示した。
構成説明図を図(a)、(b)に示した。
【図5】従来の水中清掃ロボットの構成説明図を図
(a)、(b)に、清掃中の状況説明図を図(c)に示
した。
(a)、(b)に、清掃中の状況説明図を図(c)に示
した。
1…ロボット本体、2…移動用車輪、3…清掃用ウオー
タジェットノズル装置、4…清掃用ウオータジェット用
ポンプ、5…反力生成用ウオータジェットノズル装置、
6…反力生成用ウオータジェット用ポンプ、7…ノズ
ル、8…ノズル支持リング、9…回転軸、11…反力生
成用スラスタ、12…スラスタケース、13…電動機/
油圧モータ、14…プロペラ、20…清掃対象物。
タジェットノズル装置、4…清掃用ウオータジェット用
ポンプ、5…反力生成用ウオータジェットノズル装置、
6…反力生成用ウオータジェット用ポンプ、7…ノズ
ル、8…ノズル支持リング、9…回転軸、11…反力生
成用スラスタ、12…スラスタケース、13…電動機/
油圧モータ、14…プロペラ、20…清掃対象物。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B63B 59/06 Z 8408−3D B63C 11/00 E 7447−3D // B05C 9/10
Claims (3)
- 【請求項1】 水中にある清掃対象物の表面上を清掃し
つつ移動できる水中清掃ロボットであって、ロボット本
体(1)の移動手段(2)と、清掃対象物の表面に加圧
水を噴出させる清掃用ウオータジェットノズル装置
(3)及び該清掃用ノズル装置用のポンプ(4)と、清
掃対象物に加圧水を噴きつけるときに生じるロボット本
体への反力を打ち消す反力生成用ウオータジェットノズ
ル装置(5)及び該反力生成用ノズル装置用のポンプ
(6)とを有して成り、前記清掃用ウオータジェットノ
ズル装置(3)については、互いに反対方向に回転する
2個を組み合わせて1組とするユニットを構成し、少く
とも1組以上の複数組がロボット本体に配設されている
ことを特徴とする水中清掃ロボット。 - 【請求項2】 水中にある清掃対象物の表面上を清掃し
つつ移動できる水中清掃ロボットであって、ロボット本
体(1)の移動手段(2)と、清掃対象物の表面に加圧
水を噴出させる清掃用ウオータジェットノズル装置
(3)及び該清掃用ノズル装置用のポンプ(4)と、清
掃対象物に加圧水を噴きつけるときに生じるロボット本
体への反力を打ち消す反力生成用スラスタ(11)とを
有して成り、前記反力生成用スラスタ(11)について
は、互いに反対方向に回転する2個を組み合わせて1組
とするユニットを構成し、少くとも1組以上の複数組が
ロボット本体に配設されていることを特徴とする水中清
掃ロボット。 - 【請求項3】 請求項1に記載の清掃用ウオータジェッ
トノズル装置(3)と請求項2に記載の反力生成用スラ
スタ(11)の両装置とも、少くとも1組づつがロボッ
ト本体に配設されていることを特徴とする水中清掃ロボ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28583094A JPH08116826A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 水中清掃ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28583094A JPH08116826A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 水中清掃ロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08116826A true JPH08116826A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17696636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28583094A Withdrawn JPH08116826A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 水中清掃ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08116826A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076030A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Niigata Kiki Kk | 洗浄装置及びユニットクーラーの洗浄装置 |
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-
1994
- 1994-10-26 JP JP28583094A patent/JPH08116826A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |