JPH0811535A - 自動車用ドアインナ構造 - Google Patents

自動車用ドアインナ構造

Info

Publication number
JPH0811535A
JPH0811535A JP14474994A JP14474994A JPH0811535A JP H0811535 A JPH0811535 A JP H0811535A JP 14474994 A JP14474994 A JP 14474994A JP 14474994 A JP14474994 A JP 14474994A JP H0811535 A JPH0811535 A JP H0811535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
door inner
panel
hinge
inner panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14474994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
雅明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14474994A priority Critical patent/JPH0811535A/ja
Publication of JPH0811535A publication Critical patent/JPH0811535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の増大を伴わず、簡単な構造で、ド
アインナパネルのドア前後方向における強度を向上させ
る。 【構成】 ドアインナパネル(3)のヒンジ接続部(3
3)を補強するヒンジレインフォース(41)に、ドア
インナパネル(3)のヒンジ接続部(33)側からドア
開口側端部までドア前後方向に沿って延設され、ドアイ
ンナパネル(3)に接合されるパネル補強部(45)を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はヒンジレインフォース
を備えた自動車用ドアインナ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用ドアインナ構造として
は、例えば図11に示すようなものがある(特開平1−
249516号構造参照)。
【0003】同図のように車両用ドア1は、ドアインナ
パネル3とドアアウタパネル5から構成されている。ド
アインナパネル3は、パネル本体7、底板部9、及び側
壁部11,13を有し、これらはプレス成形によって一
体的に形成されている。底板部9及び側壁部11,13
は、パネル本体7の端部からドア幅方向外側に屈曲形成
され、側板部11,13の下端は底板部9のドア前後方
向両端に連続している。底板部9及び側壁部11,13
の先端にはフランジ部15がドア下方及びドア前後方向
に屈曲形成され、このフランジ部15にドアアウタパネ
ル5が接合される。パネル本体7には、ドア構成部品
(図示略)の挿入や組付作業のための穴部17が設けら
れ、底板部9にはドア幅方向に沿って延びるビード形状
の部品取付部19が前後2箇所に設けられている。部品
取付部19は底板部9に一体的に形成され、部品取付部
19にはドア幅方向に沿って部品取付穴21が設けられ
てる。ドア前方の側板部11には、アッパ側ドアヒンジ
23の取付穴部25が形成されたアッパ側ヒンジ接続部
27と、ロア側ドアヒンジ29の取付穴部31が形成さ
れたロア側ヒンジ接続部33とが設けられている。かか
るヒンジ接続部27,33は薄板のドアインナパネル3
と一体であるため、ヒンジレインフォース(図示略)を
ヒンジ接続部27,33に設けて補強したものがある。
なお、図中の矢印X方向は、ドア幅方向(内側)を示
し、矢印Y方向は、ドア前後方向(前)を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に車両の車体前部
構造は、前方衝突時における衝撃エネルギをフロントサ
イドメンバ等の変形によって十分に吸収し得る構造とさ
れ、かかる車体前部構造によって車体客室部の変形を抑
制しているが、衝突の態様によっては前方衝突時の衝撃
力の一部が強くドア1に加わる場合があり、かかる衝撃
力はドア前後方向に沿った圧縮加重としてドア1に作用
する。
【0005】ところが、上記のような構造では、底板部
9にビード形状の部品取付部19が形成され、ドア幅方
向から視た底板部9の断面形状はかかる部品取付部19
で局所的に変更を生じている。このため、ドアインナパ
ネル3にドア前後方向に沿った過大な圧縮荷重が作用す
ると、部品取付部19で応力集中が起こり、部品取付部
19がきっかけとなってドア1の座屈が発生する可能性
があった。
【0006】そこでこの発明は、部品点数の増大を伴う
ことなく、簡単な構造によって、ドアインナパネルのド
ア前後方向における強度を向上させることができる自動
車用ドアインナ構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、ドアインナパネルのヒンジ
接続部を補強するヒンジレインフォースを備えた自動車
用ドアインナ構造において、前記ヒンジレインフォース
に、前記ドアインナパネルのヒンジ接続部側からドア開
口側端部までドア前後方向に沿って延設され、該ドアイ
ンナパネルに接合されるパネル補強部を設けたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車用ドアインナ構造であって、前記ヒンジレインフォ
ースのパネル補強部は、前記ドアインナパネルとの間に
閉断面を形成することを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
動車用ドアインナ構造であって、前記ドアインナパネル
の下端には、ドア前後方向に沿った底板部がドア幅方向
に屈曲形成され、前記底板部には、該底板部の断面形状
を局所的に変更する断面変形部が形成され、前記ヒンジ
レインフォースのパネル補強部は、前記断面変形部の外
側を覆うとともに、前記ドアインナパネルの底板部との
間に閉断面を形成することを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2、又は請求項3のいずれかに記載の自動車用ドアイン
ナ構造であって、前記ヒンジレインフォースのパネル補
強部に、ドア前後方向に沿って延びるビード部を設けた
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の自動車用ドアインナ構造であっ
て、前記ヒンジレインフォースのパネル補強部に、該ヒ
ンジレインフォースの重量を軽減する孔部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、ドアインナパネルの
ヒンジ接続部側からドア開口側端部まで延設されたパネ
ル補強部がドアインナパネルに接合されているので、ド
アに対し車両の前方衝突等によりドア前後方向の圧縮加
重が加わった場合、ドアインナパネル自身の反力に加え
て、パネル補強部が前記圧縮加重に抗した反力を生じる
ので、ドアインナパネルのドア前後方向における強度を
増大することができる。
【0013】また、パネル補強部は、ドアインナパネル
のヒンジ接続部を補強するヒンジレインフォースに設け
たので、部品点数の増大を伴うことなく、ドアの座屈を
抑えることができる。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加えて、パネル補強部はドアインナパネル
との間に閉断面を形成しているので、かかる閉断面がよ
り強い反力を生じ、ドアインナパネルのドア前後方向に
おける強度をさらに増大することができる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明の作用に加えて、ドアインナパネルにドア前後方向
の圧縮加重が加わると、底板部がドア前後方向から圧縮
されるため、断面変形部において応力集中が生じ易くな
るが、パネル補強部が断面変形部の外側を覆うとともに
底板部との間に閉断面を形成しているので、このパネル
補強部によって断面変形部への応力集中を緩和すること
ができる。従って、断面変形部がきっかけとなりドアが
座屈を開始するのを的確に抑えることができる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1、請求
項2、又は請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、パネル補強部にドア前後方向に沿って延びるビー
ド部を設けたので、このビード部によりパネル補強部の
反力が増大し、ドアインナパネルのドア前後方向におけ
る強度をさらに増大することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、パネル補
強部に設けた孔部が、ヒンジレインフォースの重量を軽
減するので、ドアの軽量化を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下この発明の請求項1〜請求項3にかかる
第1実施例を説明する。
【0019】図1は第1実施例に係る自動車用ドアイン
ナ構造の斜視図、図2は図1のヒンジレインフォース4
1を示す斜視図、図3は図1のM部を矢印A方向から視
た断面図、図4は図1のN部を矢印B方向から視た断面
図であり、従来と同一の部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0020】図1のように、ドアインナパネル3は、パ
ネル本体7、底板部9、及び側板部11,13を有し、
底板部9及び側板部11,13は、パネル本体7の端部
からドア幅方向外側に屈曲形成されている。側板部1
1,13の下端は底板部9のドア前後方向両端に連続
し、底板部9及び側板部11,13の先端には、フラン
ジ部15がドア下方及びドア前後方向に屈曲形成されて
いる。パネル本体7には、ドア構成部品(図示略)の挿
入や組付作業のための穴部17が設けられている。底板
部9には、ドア幅方向に沿って延びるビード形状の部品
取付部19が一体的に前後2箇所に設けられ、部品取付
部19にはドア幅方向に沿って部品取付穴21が設けら
れてる。部品取付部19は、底板部9をドア幅方向から
視た場合断面形状が局所的に変更されている部分であ
り、本実施例における断面変形部を構成している。ドア
前方の側板部11には、アッパ側ドアヒンジ用の取付穴
部25が形成されたアッパ側ヒンジ接続部27と、ロア
側ドアヒンジ用の取付穴部31が形成されたロア側ヒン
ジ接続部33とが設けられ、両ヒンジ接続部27,33
には、ドアインナパネル3に比し厚肉であるヒンジレイ
ンフォース41(アッパ側は図示略)が設けられてい
る。
【0021】図1及び図2のように、ロア側のヒンジレ
インフォース41は、ロア側ヒンジ接続部33及びドア
インナパネル3の前方下端部3aを補強するヒンジ補強
部43と、ヒンジ補強部43から一体的に延設されたパ
ネル補強部45を備えている。図1及び図3のように、
ヒンジ補強部43は、ヒンジ接続部33に面当接するヒ
ンジ補強板部47と、ヒンジ補強板部47のドア幅方向
外側の端部から屈曲してドアインナパネル3のフランジ
部15に接合されるフランジ接合部49と、ヒンジ補強
板部47のドア幅方向内側の端部から斜め方向に屈曲し
てドアインナパネル3の側板部11及びパネル本体7と
の間に閉断面Hを形成する斜設部51と、斜設部51の
先端からパネル本体7に沿って屈曲してパネル本体7に
接合されるパネル本体接合部53とから構成されてい
る。ヒンジ補強板部47には、ヒンジ接続部33の取付
穴部31に合わせてヒンジ締結穴部55が設けられてい
る。ロア側ドアヒンジ(図示略)は、ヒンジ接続部33
の取付穴部31及びヒンジ補強板部47のヒンジ締結穴
部55を挿通するボルト(図示略)によって、ドアイン
ナパネル3の側板部11の外面に締結固定され、ヒンジ
補強板部47よって、ドアインナパネル3のヒンジ接続
部33が補強される。また閉断面Hを形成する斜設部5
1によって、ドアインナパネル3の前方下端部3aにお
いて側板部11の倒れ変形が防止され、かかる前方下端
部3aが補強されている。
【0022】図1及び図2のように、前記パネル補強部
45は、ドアインナパネル3のヒンジ接続部33側から
ドア開口側端部まで、すなわちドア前方の側板部11か
らドア後方の側板部13までドア前後方向に沿って延設
されている。パネル補強部45は、ドアインナパネル3
の底板部9に沿ってその上方に設けられた平板部57
と、平板部57のドア幅方向外側の端部から下方に屈曲
してドアインナパネル3のフランジ部15に接合される
フランジ接合部59と、平板部57のドア幅方向内側の
端部から上方に屈曲してドアインナパネル3のパネル本
体7に接合されるパネル本体接合部61とから構成され
ている。パネル補強部45のフランジ接合部59及びパ
ネル本体接合部61は、それぞれヒンジ補強部43のフ
ランジ接合部49及びパネル本体接合部53から連続し
た同一面内に形成され、ヒンジ補強部43のヒンジ補強
板部47及び斜設部51は、パネル補強部45の平板部
57の前端57aから屈曲している。そして、図4のよ
うに、平板部57及びフランジ接合部59は、底板部9
との間に閉断面を形成するとともに、部品取付部19の
外側を覆っている。
【0023】なお、図1中の矢印X方向は、ドア幅方向
(内側)を示し、矢印Y方向は、ドア前後方向(前)を
示している。また、ドア閉鎖時におけるドア前後方向
は、車両前後方向とほぼ一致している。
【0024】次に作用を説明する。
【0025】車両の前方衝突によりドアに圧縮加重が作
用した場合、ドア前後方向に延設されドアインナパネル
3に接合されたヒンジレインフォース41のパネル補強
部45では、前記圧縮加重に抗した反力が生じる。すな
わち、ドアインナパネル3において、ドアインナパネル
3自身の反力に加え、パネル補強部45による反力が発
生するので、ドアインナパネル3におけるドア前後方向
の強度が増大する。また、パネル補強部45は底板部9
との間には閉断面Iを形成しているので、かかる閉断面
Iによって、前記圧縮加重に抗したより強い反力が生
じ、ドアインナパネル3の強度がさらに増大する。従っ
て、ドアインナパネル3においてドア前後方向からの圧
縮加重に対し十分な強度が得られ、ドアの座屈が起こり
難くなるので、前方衝突時のドアの座屈に伴う車体客室
部の変形を確実に抑制することができる。
【0026】また、パネル補強部45は、ドアインナパ
ネル3のロア側のヒンジ接続部33を補強するヒンジレ
インフォース41に設けたので、部品点数の増大を伴う
ことなく、ドアの座屈を抑えることができる。
【0027】また、ドアインナパネルにドア前後方向の
圧縮加重が加わった場合、底板部のうち部品取付部19
で応力集中が生じ易いが、パネル補強部45が部品取付
部19の外側を覆うとともに底板部9との間に閉断面を
形成しているので、このパネル補強部45によって部品
取付部19への応力集中を緩和することができる。従っ
て、部品取付部19がきっかけとなってドアが座屈を開
始するのを的確に抑えることができ、部品取付部19を
有するドアインナパネル3を備えたドアの座屈を確実に
抑制することができる。
【0028】次にこの発明の請求項4及び請求項5にか
かる第2実施例を説明する。
【0029】図5は第2実施例に係る自動車用ドアイン
ナ構造の斜視図、図6は図5のヒンジレインフォース7
0を示す斜視図、図7は図5のP部を矢印C方向から視
た断面図であり、第1実施例と同一の部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0030】図5及び図6のように、この実施例のロア
側のヒンジレインフォース70は、ヒンジ補強部43と
パネル補強部45を備えている点で第1実施例と共通す
るが、パネル補強部45に、ドア前後方向に沿って延び
るビード部71,73と、ヒンジレインフォース70の
重量を軽減するための孔部75を設けた点で相違して
る。すなわち、平板部57のドア幅方向外側には上方に
突出する円弧状のビード部71が突設され、パネル本体
接合部61には側方に突出する円弧状のビード部73が
突設されてる。平板部57のドア幅方向内側には、3箇
所の孔部75が形成され、これら3箇所の孔部75はド
アインナパネル3の部品取付部19の上方から外れるよ
うに形成され、図7のように、部品取付部19の上方は
平板部57b,57cによって覆われている。
【0031】本実施例によれば、第1実施例の作用及び
効果に加えて、パネル補強部45にドア前後方向に沿っ
て延びるビード部71,73を設けたので、このビード
部71,73によってパネル補強部45の反力が増大
し、ドアインナパネル3のドア前後方向における強度を
さらに増大することができる。従って、ドアの座屈を一
段と起こり難くすることができる。
【0032】また、パネル補強部45に孔部75を設け
ているので、ヒンジレインフォース70の重量が軽減
し、ドアの軽量化を図ることができる。これにより、ド
ア開閉性の向上を図ることができる。
【0033】また、孔部75はドアインナパネル3の部
品取付部19の上方から外れるように形成しているの
で、部品取付部19の上方は平板部57b,57cによ
って覆われ、ヒンジレインフォース70の軽量化と、部
品取付部19の補強とを、両立して図ることができる。
【0034】次に第2実施例の変形例を図8、図9、及
び図10に基づいて説明する。
【0035】図8は第2実施例の変形例に係る自動車用
ドアインナ構造の斜視図、図9は図8のヒンジレインフ
ォース80を示す斜視図、図10は図8のQ部を矢印D
方向から視た断面図であり、第1実施例及び第2実施例
と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0036】図8及び図9のように、この変形例では、
ドアインナパネル3の底板部9に、備品取付部19に代
えて3箇所のスプリングバック防止部81が設けられて
いる。スプリングバック防止部81は、底板部9のドア
幅方向内側端部から中間位置までドア幅方向に沿って延
びるビード形状に形成され、本実施例の断面変形部を構
成している。
【0037】ヒンジレインフォース80のパネル補強部
45は、ドア前方では、第2実施例と同様に平板部57
が底板部9の上面を覆うように形成され、平板部57の
端部からフランジ接合部59が屈曲形成されている。こ
れに対し、ドア後方では、スプリングバック防止部81
に対応した幅を有するドア幅方向内側の平板部57dの
みがドア後方の側板部13まで延設されてる。延設され
たドア幅方向内側の平板部57dにはビード部83が設
けられ、この平板部57dのドア幅方向外側には、平板
部57dから下方に屈曲した脚部85と、脚部85から
ドア幅方向外側に屈曲して底板部9に接合される底板接
合部85が形成されている。
【0038】図10のように、ドア後方まで延設された
平板部57dは、底板部9との間に閉断面Kを形成する
とともに、スプリングバック防止部81の外側を覆って
いる。なお、第2実施例と同様に、ドア前方の平板部5
7にはヒンジレインフォース80の重量を軽減するため
の孔部75が設けられ、パネル本体接合部61にはドア
前後方向に沿って延びるビード部73が設けられてい
る。
【0039】この変形例によれば、底板部9がスプリン
グバック防止部81を有する場合、スプリングバック防
止部81で応力集中が生じ易くなるが、第1実施例と同
様に、パネル補強部45によってスプリングバック防止
部81への応力集中を緩和することができるので、スプ
リングバック防止部81がきっかけとなってドアが座屈
を開始するのを的確に抑えることができる。
【0040】また、ドア後方の側板部13まで延設する
平板部57dの幅を、スプリングバック防止部81に対
応した幅としたので、底板部9の上方全域に平板部57
を設けた第2実施例に比し、ヒンジレインフォース80
をさらに軽量化することができる。
【0041】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1記載の
発明によれば、ドアに対し車両の前方衝突等によりドア
前後方向の圧縮加重が加わった場合、パネル補強部で前
記圧縮加重に抗した反力が生じ、ドアインナパネルのド
ア前後方向における強度を増大することができるので、
ドアの座屈が起こり難くなり、ドアの座屈に伴う車体客
室部の変形を抑制することができる。
【0042】また、パネル補強部はヒンジレインフォー
スに設けたので、部品点数の増大を伴うことなく、ドア
の座屈を抑えることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、閉断面がより強い反力を生
じ、ドアインナパネルのドア前後方向における強度がさ
らに増大するので、ドアの座屈を一段と起こり難くする
ことができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、パネル補強部によって断面変
形部への応力集中を緩和することができるので、断面変
形部がきっかけとなってドアが座屈を開始するのを的確
に抑えることができ、断面変形部を有するインナパネル
であっても、ドアの座屈を確実に抑制することができ
る。
【0045】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
請求項2、又は請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、ビード部によりパネル補強部の反力が増大
し、ドアインナパネルのドア前後方向における強度がさ
らに増大するので、ドアの座屈を一段と起こり難くする
ことができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、孔部
がヒンジレインフォースの重量を軽減するので、ドアの
軽量化によるドア開閉性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る斜視図である。
【図2】図1のヒンジレインフォースの斜視図である。
【図3】図1の要部断面図である。
【図4】図1の要部断面図である。
【図5】この発明の第2実施例に係る斜視図である。
【図6】図5のヒンジレインフォースの斜視図である。
【図7】図5の要部断面図である。
【図8】この発明の第2実施例の変形例に係る斜視図で
ある。
【図9】図8のヒンジレインフォースの斜視図である。
【図10】図8の要部断面図である。
【図11】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
3 ドアインナパネル 9 底板部 19 部品取付部(断面変形部) 33 ヒンジ接続部(ロア側) 41 ヒンジレインフォース 45 パネル補強部 70 ヒンジレインフォース 71 ビード部 73 ビード部 75 孔部 80 ヒンジレインフォース 81 スプリングバック防止部(断面変形部) 83 ビード部 M 閉断面 N 閉断面 P 閉断面 Q 閉断面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルのヒンジ接続部を補強
    するヒンジレインフォースを備えた自動車用ドアインナ
    構造において、 前記ヒンジレインフォースに、前記ドアインナパネルの
    ヒンジ接続部側からドア開口側端部までドア前後方向に
    沿って延設され、該ドアインナパネルに接合されるパネ
    ル補強部を設けたことを特徴とする自動車用ドアインナ
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ドアインナ構造
    であって、 前記ヒンジレインフォースのパネル補強部は、前記ドア
    インナパネルとの間に閉断面を形成することを特徴とす
    る自動車用ドアインナ構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車用ドアインナ構造
    であって、 前記ドアインナパネルの下端には、ドア前後方向に沿っ
    た底板部がドア幅方向に屈曲形成され、 前記底板部には、該底板部の断面形状を局所的に変更す
    る断面変形部が形成され、 前記ヒンジレインフォースのパネル補強部は、前記断面
    変形部の外側を覆うとともに、前記ドアインナパネルの
    底板部との間に閉断面を形成することを特徴とする自動
    車用ドアインナ構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、又は請求項3のい
    ずれかに記載の自動車用ドアインナ構造であって、 前記ヒンジレインフォースのパネル補強部に、ドア前後
    方向に沿って延びるビード部を設けたことを特徴とする
    自動車用ドアインナ構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    自動車用ドアインナ構造であって、 前記ヒンジレインフォースのパネル補強部に、該ヒンジ
    レインフォースの重量を軽減する孔部を設けたことを特
    徴とする自動車用ドアインナ構造。
JP14474994A 1994-06-27 1994-06-27 自動車用ドアインナ構造 Pending JPH0811535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14474994A JPH0811535A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 自動車用ドアインナ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14474994A JPH0811535A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 自動車用ドアインナ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0811535A true JPH0811535A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15369483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14474994A Pending JPH0811535A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 自動車用ドアインナ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0811535A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004067305A1 (de) * 2003-01-27 2004-08-12 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Coburg Kraftfahrzeugtür
JP2006282068A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Toyota Motor Corp 車両用ドア構造
JP2009501110A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ルノー・エス・アー・エス 側方からの衝撃に対して補強された自動車のドア
US7530624B2 (en) 2006-06-09 2009-05-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle door structure
EP2962880A1 (en) * 2014-07-04 2016-01-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Door structure for vehicle
JP2017149318A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 本田技研工業株式会社 車両のドア構造

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004067305A1 (de) * 2003-01-27 2004-08-12 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Coburg Kraftfahrzeugtür
JP2006282068A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Toyota Motor Corp 車両用ドア構造
JP4622635B2 (ja) * 2005-04-01 2011-02-02 トヨタ自動車株式会社 車両用ドア構造
JP2009501110A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ルノー・エス・アー・エス 側方からの衝撃に対して補強された自動車のドア
US7530624B2 (en) 2006-06-09 2009-05-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle door structure
EP2962880A1 (en) * 2014-07-04 2016-01-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Door structure for vehicle
CN105235478A (zh) * 2014-07-04 2016-01-13 丰田自动车株式会社 用于车辆的车门结构
US9821640B2 (en) 2014-07-04 2017-11-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Door structure for vehicle
CN105235478B (zh) * 2014-07-04 2018-01-05 丰田自动车株式会社 用于车辆的车门结构
JP2017149318A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 本田技研工業株式会社 車両のドア構造
CN107116997A (zh) * 2016-02-25 2017-09-01 本田技研工业株式会社 车辆的门结构
CN107116997B (zh) * 2016-02-25 2019-07-30 本田技研工业株式会社 车辆的门结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7390049B2 (en) Vehicle door
JP4405327B2 (ja) フロントフェンダ構造
JPH0539063A (ja) 自動車の側部車体構造
WO2011080835A1 (ja) 車両用フード構造
US8814228B2 (en) Locking part structure for vehicle
JPH10310006A (ja) バンパリインフォースメント構造
EP1991435A1 (en) Vehicle body side structure
US6550846B1 (en) Aluminum automotive door assembly
JPH0930452A (ja) 自動車用サイドシル補強構造
JPH0811535A (ja) 自動車用ドアインナ構造
JPH082438A (ja) 自動車の車体側部構造
JP6974914B2 (ja) 車両構造
KR100521201B1 (ko) 차량용 끼움 조립식 리어 범퍼
JP3228124B2 (ja) 車両のピラー構造
JP2004216956A (ja) 車両のドア変形防止構造
JP2002249069A (ja) 車両のフロントピラーの補強構造
JP4021821B2 (ja) ドアストライカの取り付け構造
WO2018101197A1 (ja) 車両用バックドアインナパネル
JP2603707Y2 (ja) 自動車のドア構造
CN114718398B (zh) 车辆的车门止挡件安装部结构
JP3183191B2 (ja) ドアチェックの取付構造
JP3518202B2 (ja) 自動車用ドアパネル構造
JPH1178524A (ja) 車両のドア構造
JPH0311049Y2 (ja)
JPH11180147A (ja) 自動車のフロントドア構造