JPH08115300A - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JPH08115300A
JPH08115300A JP24817394A JP24817394A JPH08115300A JP H08115300 A JPH08115300 A JP H08115300A JP 24817394 A JP24817394 A JP 24817394A JP 24817394 A JP24817394 A JP 24817394A JP H08115300 A JPH08115300 A JP H08115300A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答データの通信タイミングを正確に制御す
ることができ、データ通信を円滑に行うことができるデ
ータ通信装置を提供することである。 【構成】 スレーブ端末装置には予め優先順位に従って
基準値が設定されており、バスアイドル期間が所定期間
継続したことが検知されると(a5)、回数カウンタが
1ずつカウントアップされ(a7)、回数カウンタの計
数値と前記基準値とが一致したスレーブ端末装置が要求
データに対する応答データを送信する(a2,a8,a
9,a10)。応答データの送信が終了してから所定期
間のバスアイドル期間が継続したことが検知される度に
前記回数カウンタの計数値が増加し、下位のスレーブ端
末装置においても基準値と回数カウンタの計数値とが一
致し、順番に応答データを送信してゆく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された複数
のECU(Electronic Control Unit)間のデータ通信
に好適に実施されるデータ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明の前提となるデータ通信
装置1の全体的構成を示すブロック図である。データ通
信装置1は、1つのマスタ端末装置Mと、複数のスレー
ブ端末装置S1〜Sn(総称するときは参照符Sを用い
る)とを含んで構成される。端末装置M,Sは、通信ラ
インKによって接続されている。データ通信装置1は、
ISO9141(国際標準規格)に準拠した通信方式が
実施される。この通信方式は、いわゆるマスタスレーブ
方式であり、マスタ端末装置Mから複数のスレーブ端末
装置Sに対して要求データを送信し、各スレーブ端末装
置Sは要求データを受信し、それぞれのスレーブ端末装
置Sがマスタ端末装置Mに応答データを送信する方式で
ある。スレーブ端末装置S1〜Snには、予め優先順次
が定められており、優先順位の上位のスレーブ端末装置
から順番にマスタ端末装置Mに対して応答データを送信
する。ここでは、参照符Sの添字1〜nが優先順位を表
すものとする。
【0003】端末装置M,Sは、待機状態では予め定め
る第1の電位(ハイレベル)に設定されている通信ライ
ンKを、前記第1の電位より低い予め定める第2の電位
(ローレベル)に引下げる手段を有し、これら2つのレ
ベルを所定のタイミングで切換えることによってビット
データを作成し、データを送信する。予め定める数のビ
ットデータによってバイトデータが構成され、さらに予
め定める数のバイトデータによってメッセージデータが
構成される。このメッセージデータが前記要求データお
よび応答データに相当する。
【0004】図13は、図1に示すデータ通信装置1に
おいて実行される従来の通信手順を説明するためのタイ
ムチャートである。マスタ端末装置Mからの要求データ
を受信してから、各スレーブ端末装置S1〜Snは、そ
れぞれの優先順位に応じて予め定められたタイミングパ
ラメータT1〜Tnだけ経過した後に応答データを送信
するように構成されている。要求データと応答データと
の間は、および応答データ同士の間は、予め定める期間
T0だけ間隔をあける必要がある。
【0005】したがって、スレーブ端末装置S1が要求
データを受信してから応答データを送信するまでの期間
を規定するタイミングパラメータT1は、期間T0に等
しく、またはそれよりも大きく選ばれる。スレーブ端末
装置S2が要求データを受信してから応答データを送信
するまでの期間を規定するタイミングパラメータT2
は、前記タイミングパラメータT1と、スレーブ端末装
置S1が応答データを送信する際に必要とする期間と、
前記予め定める期間T0との総和に等しく、あるいはそ
れよりも大きく選ばれる。他のスレーブ端末装置S3〜
Snについても同様にしてタイミングパラメータT3〜
Tnが決定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の通信手順が実行
されるデータ通信装置1では、スレーブ端末装置Sがマ
スタ端末装置Mに送信する応答データのデータ量が制限
されてしまう。すなわち、送信するデータ量が多く、応
答データの送信期間が長くなると、期間T0を確保する
ことができなくなり、通信エラーが発生するおそれがあ
る。また、次のスレーブ端末装置の応答期間に重なって
しまい、データが破壊されてしまうおそれがある。
【0007】また、前記タイミングパラメータT1〜T
nは、車両に搭載するECUの数および種類に応じて設
定しなければならない。したがって、車両に搭載するE
CUの数や種類は、車種によって異なるため、同一機能
のECUであっても、異なる車種であれば異なるパラメ
ータを設定する必要があり、設定作業が面倒である。
【0008】本発明の目的は、応答データの通信タイミ
ングを正確に制御することができ、データ通信を円滑に
行うことができるデータ通信装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、主端末装置
と、主端末装置ヘのデータ送信の順序を決定する優先順
位が定められている複数の副端末装置とを、1本の通信
ラインで共通に接続し、通信ラインは待機状態では予め
定める第1の電位であり、各端末装置は、第1の電位と
それよりも低い予め定める第2の電位とを所定のタイミ
ングで切換えることによってデータを作成して送信し、
各副端末装置は、主端末装置からの要求データに応答
し、要求データに対する応答データを優先順位に従って
順番に送信するデータ通信装置において、各副端末装置
は、通信ラインが前記第2の電位になるとリセットさ
れ、通信ラインが待機状態である期間を計時する計時手
段と、前記計時手段による計時期間が予め定める待機期
間を超えたことを検知する第1の検知手段と、要求デー
タの受信タイミングでリセットされ、前記第1の検知手
段による検知回数を計数する計数手段とを備え、前記計
数手段による計数値が予め定める基準値と一致し、かつ
前記第1の検知手段によって待機期間を超えたことが検
知されたときに、応答データを送信して通信処理を終了
し、副端末装置に設定される前記基準値は、前記優先順
位に対応して選ばれることを特徴とするデータ通信装置
である。また本発明は、前記副端末装置は、前記計時手
段による計時期間が前記待機期間よりも長い第2の待機
期間を超えたことを検知する第2の検知手段を備え、前
記第2の検知手段の出力に応答して、前記計数手段の計
数値に1加算することを特徴とする。 また本発明は、主端末装置と、主端末装置へのデータ送
信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
端末装置とを、1本の通信ラインで共通に接続し、通信
ラインは待機状態では予め定める第1の電位であり、各
端末装置は、第1の電位とそれよりも低い予め定める第
2の電位とを所定のタイミングで切換えることによって
データを作成して送信し、各副端末装置は、主端末装置
からの要求データに応答し、要求データに対する応答デ
ータを優先順位に従って順番に送信するデータ通信装置
において、各副端末装置は、通信ラインが前記第2の電
位になるとリセットされ、通信ラインが待機状態である
期間を計時する計時手段と、前記計時手段による計時期
間が予め定める待機期間を超えたことを検知する第1の
検知手段とを備え、前記第1の検知手段の出力に応答し
て、応答データを送信して通信処理を終了し、前記待機
期間は、副端末装置毎に異なり、優先順位が低いほど長
い期間に選ばれることを特徴とするデータ通信装置であ
る。また本発明は、前記待機期間は、優先順位が1つ異
なる装置間での差がそれぞれ等しくなるように選ばれ、
副端末装置は、前記計時手段による計時期間が、優先順
位が最上位の副端末装置に設定されている待機期間に等
しい基準期間を超えたことを検知する第3の検知手段を
備え、前記第3の検知手段の出力に応答して、前記第1
の検知手段に設定される待機期間を、前記差の分だけ短
くすることを特徴とする。 また本発明は、主端末装置と、主端末装置へのデータ送
信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
端末装置とを、1本の通信ラインで共通に接続し、通信
ラインは待機状態では予め定める第1の電位であり、各
端末装置は、第1の電位とそれよりも低い予め定める第
2の電位とを所定のタイミングで切換えることによって
データを作成して送信し、各副端末装置は、主端末装置
からの要求データに応答し、要求データに対する応答デ
ータを優先順位に従って順番に送信するデータ通信装置
において、各副端末装置は、通信ラインが前記第2の電
位になるとリセットされ、通信ラインが待機状態である
期間を計時する計時手段を備え、前記計時手段による計
時期間が予め定める待機期間に一致したとき、応答デー
タを送信不可であれば送信を行わず、送信可能であれば
応答データを送信して通信処理を終了し、前記待機期間
は、副端末装置毎に異なり、優先順位が低いほど長い期
間に選ばれることを特徴とするデータ通信装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、主端末装置から要求データが
送信され、副端末装置によって受信されると、計数手段
がリセットされ、また要求データの受信終了時から計時
手段によって、通信ラインが待機状態である期間、すな
わちデータ送信が行われていない期間の計時が開始され
る。計時手段による計時期間が予め定める待機期間を超
えると、基準値として「0」が設定されている優先順位
が最上位の副端末装置は応答データを送信して通信処理
を終了する。これによって第1の検知手段から検知信号
が出力され、計数手段の計数値は「1」になる。各副端
末装置には、優先順位に対応して基準値が設定されてお
り、最上位のものから「0」、「1」、「2」、…のよ
うに選ばれている。この応答データが送信されたことに
よって計時手段はリセットされ、応答データの送信終了
時から再び計時手段による計時動作が開始され、通信ラ
インが待機状態である期間が計時される。予め定める待
機期間を超えると、基準値として「1」が設定されてい
る副端末装置が応答データを送信する。以下、この動作
が優先順位が最下位の副端末装置が応答データを送信す
るまで繰返される。したがって各副端末装置は、主端末
装置からの要求データを受信してから、予め定める待機
期間だけ間隔をあけて優先順位の高いものから順番に応
答データを送信してゆく。このように、副端末装置が応
答データを送信するタイミングを正確に制御することが
できる。
【0011】また好ましくは、第2の検知手段によっ
て、計時期間が待機期間よりも長い第2の待機期間を超
えたことが検知されると、副端末装置は計数手段の計数
値に1加算する。すなわち、計数値と基準値とが一致し
た副端末装置が応答データを送信せずに、待機状態が第
2の待機期間を超えると、副端末装置の計数手段の計数
値が1加算する。これによって本来応答データを送信す
べき副端末装置より1つ下位の副端末装置において、計
数値と基準値とが一致して応答データが送信される。副
端末装置が正常に動作していれば、たとえば計数手段の
計数値が「0」であれば優先順位が最上位の副端末装置
は応答データを送信し、これによって計時手段はリセッ
トされるが、何らかの異常が発生して副端末装置が応答
データを送信できなければ計時手段がリセットされず、
また計数値もたとえば「0」のまま継続し、どの副端末
装置も応答データを送信できなくなる。そこで、計時期
間が待機期間よりも長い第2の待機期間を超えたことが
検知されると、各副端末装置は計数手段の計数値に1加
算する。これによって、疑似的に優先順位が繰上がるこ
とになり、計数値と基準値とが一致した副端末装置は応
答データを送信する。下位の端末装置についても同様で
ある。このように、異常などが発生して応答データを送
信しない副端末装置を飛ばして、それ以降の副端末装置
が順番に応答データを送信してゆく。これによって、デ
ータ送信を確実に行うことができ、データ送信が行われ
ない空白期間が長期間継続することによって通信が強制
的に終了してしまうといった事態が防がれ、データ通信
の信頼性が向上する。
【0012】また本発明に従えば、主端末装置から要求
データが送信され、副端末装置によって受信されると、
要求データの受信終了時から計時手段によって、通信ラ
インが待機状態である期間、すなわちデータ送信が行わ
れていない期間の計時が開始される。計時手段による計
時時間が予め定める待機期間を超えると、第1の検出手
段から検知信号が出力され、この出力に応答して副端末
装置は応答データを送信して通信処理を終了する。前記
待機期間は、副端末装置毎に異なり、優先順位が低いほ
ど長い期間に選ばれる。したがって、待機期間が最も短
く設定されている優先順位が最上位の副端末装置が、要
求データの受信終了後最初に応答データを送信して通信
処理を終了する。応答データが送信されたことによっ
て、計時手段はリセットされ、応答データの送信終了時
から再び計時手段によって計時動作が開始される。この
計時動作では計時期間が、優先順位が第2位の副端末装
置に予め定める待機期間を超えたときに、応答データが
送信される。このようにして上位から下位へと順番に副
端末装置が応答データを送信してゆく。これによって、
副端末装置が応答データを送信するタイミングを正確に
制御することができる。
【0013】さらに好ましくは、副端末装置に設定され
る待機期間は、優先順位が1つ異なる装置間での差がそ
れぞれ等しくなるように選ばれる。前記第2の検知手段
によって計時期間が所定の基準期間を超えたことが検知
されると、第1の検知手段に設定されている待機期間
が、前記差の分だけ短くされる。前記所定の基準期間
は、優先順位が最上位の端末装置に設定されている待機
期間に等しく選ばれる。したがって、待機期間が最も短
く設定されている優先順位が最上位の副端末装置がもつ
第1の検知手段が検知信号を出力したとき、下位の副端
末装置では第2の検知手段からの検知信号が出力され、
この検知信号に応答して第1の検知手段に設定される待
機期間を前記差の分だけ短くする。これによって優先順
位が第2位の副端末装置がもつ第1の検知手段に設定さ
れる待機期間は、最上位の副端末装置に設定される待機
期間と等しくなる。最上位の副端末装置が応答データを
送信し終えた後に、計時手段によって計時動作が開始さ
れると、この計時動作においては第2位の副端末装置が
最上位の副端末装置と同じ待機期間を検知した時点で応
答データを送信する。このように、上位の副端末装置が
応答データを送信する度に、下位の副端末装置では前記
所定の差の分だけ第1の検知手段に設定される待機期間
が短くされる。したがって応答データを等間隔で送信す
ることができるので、上述した応答データ間の間隔が下
位にゆくに従って長くなる場合に比べて、データ送信に
要する期間を短縮することができる。
【0014】また本発明に従えば、主端末装置から要求
データが送信され、副端末装置によって受信されると、
要求データの受信終了時から計時手段よって、通信ライ
ンが待機状態である期間、すなわちデータ送信が行われ
ていない期間の計時が開始される。計時手段による計時
期間が予め定める待機期間と一致すると、副端末装置は
応答データを送信して通信処理を終了する。前記待機期
間は、副端末装置毎に異なる値に選ばれ、かつ優先順位
が低いほど長い期間に選ばれている。副端末装置は、予
め定められている待機期間と一致した時点で応答データ
が送信可能であれば応答データを送信して通信処理を終
了するが、応答データの送信準備等ができておらず、送
信が不可能であれば送信を行わない。応答データが送信
されないので計時手段はリセットされず、下位の副端末
装置において予め定められている待機期間と一致したこ
とが検出され、当該副端末装置がデータ送信可能であれ
ば応答データを送信して通信処理を終了する。この下位
の副端末装置からの応答データの送信によって計時手段
はリセットされ、応答データの送信終了時から再び計時
手段による計時動作が行われる。この計時動作におい
て、まず最初に待機期間と一致したことを検出するの
は、上記応答データを送信しなかった上位の副端末装置
であり、この時点でデータ送信が可能であれば応答デー
タを送信する。このように上位の副端末装置が何らかの
事情で応答データを送信できない場合は、下位の副端末
装置が先に応答データを送信する。これによって、異常
等が発生した副端末装置を飛ばして応答データを送信す
ることができ、いわゆるマスタスレーブ方式でのデータ
通信を確実かつ円滑に行うことができる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の前提となるデータ通信装置
1の全体的構成を示すブロック図である。データ通信装
置1は、1つのマスタ端末装置Mと、複数のスレーブ端
末装置S1〜Sn(総称するときは参照符Sを用いる)
とを含んで構成される。端末装置M,Sは、通信ライン
Kによって接続されている。データ通信装置1は、IS
O9141に準拠した通信方式が実施される。この通信
方式は、いわゆるマスタスレーブ方式であり、マスタ端
末装置Mから複数のスレーブ端末装置Sに対して要求デ
ータを送信し、各スレーブ端末装置Sは要求データを受
信し、それぞれのスレーブ端末装置Sがマスタ端末装置
Mに応答データを送信する方式である。スレーブ端末装
置S1〜Snには、予め優先順位が定められており、優
先順位の上位のスレーブ端末装置から順番にマスタ端末
装置Mに対して応答データを送信する。ここでは、参照
符Sの添字1〜nが優先順位を表すものとする。
【0016】端末装置M,Sは、待機状態では予め定め
る第1の電位(ハイレベル)に設定されている通信ライ
ンKを、前記第1の電位より低い予め定める第2の電位
(ローレベル)に引下げる手段を有し、これら2つのレ
ベルを所定のタイミングで切換えることによってビット
データを作成し、データを送信する。予め定める数のビ
ットデータによってバイトデータが構成され、さらに予
め定める数のバイトデータによってメッセージデータが
構成される。このメッセージデータが前記要求データお
よび応答データに相当する。
【0017】図2は、端末装置Sの構成を示すブロック
図である。なお、端末装置Mを基本的には端末装置Sと
同様の構成であるが、図2に示すように、マスタ端末装
置Mのバッテリ電位+Bを抵抗R1を介して通信ライン
Lに与える構成が設けられている点が、スレーブ端末装
置Sと異なる点である。
【0018】端末装置Sは、データの送信および受信、
各種演算、各種制御を実行する制御回路2を含む。制御
回路2は、マイクロコンピュータなどで実現され、シリ
アルデータ入力端子Sin、シリアルデータ出力端子S
outを備える。端末装置Sは接続端子3を備え、接続
端子3には通信ラインKが接続される。接続端子3に
は、出力バッファ5を介してシリアルデータ出力端子S
outが接続され、さらに入力バッファ6を介してシリ
アルデータ入力端子Sinが接続される。通信ラインK
は、マスタ端末装置Mによって予め定める第1の電位に
設定されている。
【0019】制御回路2は、シリアルデータ出力端子S
outからデータを出力し、出力バッファ5によって通
信ラインKを予め定める第2のレベル(ローレベル、通
常はグランド電位に選ばれる)に選択的に引下げること
で送信データを作成し、マスタ端末装置Mに応答データ
を送信する。マスタ端末装置Mから送信された要求デー
タは、入力バッファ6を介してシリアルデータ入力端子
Sinに与えられ、制御回路2は当該要求データを解析
し、対応する応答データを送信する。
【0020】図3は、スレーブ端末装置Sの通信処理を
説明するフローチャートである。図3に示す通信処理
は、予め定める期間、たとえば1ms毎に繰返して実行
される。
【0021】ステップa1では、通信フラグがオンであ
るかどうかが判断される。通信フラグとは、後述するよ
うにマスタ端末装置からの要求データが送信された時点
でオンとされ、スレーブ端末装置Sが応答データを送信
した時点でオフとされるフラグである。通信フラグがオ
ンであればステップa2に進み、通信フラグがオフであ
れば後述するステップa11に進む。
【0022】ステップa2では、バスアイドル回数カウ
ンタ(以下、「回数カウンタ」という)の計数値cid
lとスレーブ端末装置に予め定められている基準値xと
が一致するかどうかを判断する。一致していなければス
テップa3に進み、一致していれば後述するステップa
8に進む。
【0023】ステップa3では、通信ラインKがバスア
イドルであるかどうかが判断される。バスアイドルと
は、通信ラインKに要求データまたは応答データが送信
されていない状態であり、すなわち通信ラインKが前記
予め定める第1の電位(ハイレベル)であるかどうかに
基づいて判断される。バスアイドルであればステップa
4に進み、バスアイドル時間カウンタ(以下、「時間カ
ウンタ」という)の計数値tidlに1が加算され、処
理を終了する。バスアイドルでなければステップa5に
進む。
【0024】ステップa5では、時間カウンタの計数値
tidlがタイムパラメータの下限値Tsを超えている
かどうかが判断される。判断が否定であればステップa
6に進み、時間カウンタの計数値tidlを0にリセッ
トして処理を終了する。パラメータTsとは、メッセー
ジデータ同士の間、すなわち要求データと応答データと
の間、および応答データ同士の間に最低限確保しなけれ
ばならない期間であり、上記ISO9141によって予
め定められている。時間カウンタの計数値tidlがパ
ラメータTs以下である場合とは、具体的にはメッセー
ジデータを構成するバイトデータ間、あるいはバイトデ
ータを構成するビットデータにおけるハイレベル期間で
ある。
【0025】ステップa5での判断が肯定であれば、ス
テップa7に進み、回数カウンタの計数値cidlに1
を加算し、ステップa6にて時間カウンタtidlの計
数値を0にリセットして処理を終了する。
【0026】ステップa2において判断が肯定であれ
ば、ステップa8において、時間カウンタの計数値ti
dlが予め定める待機期間Tを超えたかどうかが判断さ
れる。待機期間Tは、前記下限値Tsよりも大きい値に
選ばれ、さらにISO9141によって定められる上限
値よりも小さい値に選ばれる。判断が肯定であればステ
ップa9に進み、応答データを送信し、ステップa10
において通信フラグをオフとして通信処理を終了し、ス
テップa3に進む。またステップa8において判断が否
定である場合もステップa3に進む。
【0027】ステップa1において通信フラグがオフで
あればステップa11において、マスタ端末装置Mから
の要求データを受信したかどうかを判断する。要求デー
タを受信した場合はステップa12に進み、通信フラグ
をオンとし、ステップa13において回数カウンタの計
数値cidlを0にリセットしステップa3に進む。ま
たステップa11において判断が否定である場合もステ
ップa3に進む。
【0028】図4は、図3に示すフローチャートに従っ
て行われる通信処理を示すタイムチャートである。マス
タ端末装置Mから要求データが送信され、スレーブ端末
装置Sによって受信されると、回数カウンタがリセット
され、また要求データの受信終了時から時間カウンタに
よって通信ラインKがアイドル状態である期間、すなわ
ちデータ送信が行われていない期間の計時が開始され
る。
【0029】時間カウンタによる計時時間が予め定める
待機期間Tを超えると、優先順位が最上位であるスレー
ブ端末装置S1は応答データを送信して通信処理を終了
する。これによって、回数カウンタの計数値は「1」に
なる。各スレーブ端末装置には優先順位に対応した基準
値が設定されており、最上位のものから「0」、
「1」、「2」、…のように選ばれている。
【0030】この応答データが送信されたことによって
時間カウンタはリセットされ、応答データの送信終了時
から再び時間カウンタによる計時動作が開始され、通信
ラインKがアイドル状態である期間が計時され、予め定
める待機期間Tを超えると、回数カウンタの計数値は
「1」になり、基準値として「1」が設定されているス
レーブ端末装置S2が応答データを送信する。以下、こ
のような動作が最下位のスレーブ端末装置Snまで繰返
し実行される。
【0031】したがって、各スレーブ端末装置Sはマス
タ端末装置Mからの要求データを受信してから予め定め
る待機期間Tだけ間隔をあけて優先順位の高い端末装置
から順番に応答データを送信してゆく。このように、各
スレーブ端末装置Sが応答データを送信するタイミング
を正確に制御することができる。
【0032】図5は、スレーブ端末装置Sの行う他の通
信処理を説明するフローチャートである。図5は、前述
の図3のフローチャートと類似しており、同一ステップ
には同じステップ番号を付して説明を省略する。この通
信処理においては、ステップa14〜a16が付加され
たことが特徴である。この処理も、周期的に、たとえば
1msecごとに繰返し実行される。
【0033】ステップa2における判断が否定である場
合、ステップa8における判断が否定である場合、およ
びステップa10の処理が終了した後に、ステップa1
4に進む。ステップa14では、時間カウンタの計数値
tidlが予め定める第2の待機期間T2を超えたかど
うかを判断する。判断が肯定であればステップa15に
進み、回数カウンタの計数値cidlに1を加算し、ス
テップa16では時間カウンタの計数値tidlを予め
定める第1の待機期間T1に設定し、ステップa3に進
む。ステップa14における判断が否定であればステッ
プa3に進む。
【0034】ステップa5においてバスアイドル期間が
データ間に確保すべき下限値Tsを超えたと判断される
と、ステップa7において回数カウンタは1だけカウン
トアップする。予め設定された基準値と回数カウンタの
計数値cidlとが一致しているスレーブ端末装置Sに
何ら異常がなければ、ステップa2,a8,a9,a1
0の順で処理が実行され通信処理は終了する。これによ
って時間カウンタはリセットされる。
【0035】しかし何らかの異常が発生し送信できなけ
れば時間カウンタが計時動作を継続するだけであり、ど
のスレーブ端末装置Sも応答データを送信しないことに
なり、通信中にあるにも拘わらずバスアイドル期間が長
期間になったことによってマスタ端末装置Mは強制的に
通信処理を終了してしまう。そこでステップa14にお
いて予め定める第2の待機期間を超えた時点で回数カウ
ンタを1加算し、また時間カウンタを予め定める第1の
待機期間T1に設定する。これによって次の処理におい
てエラー等が発生し応答データ送信しなかったスレーブ
端末装置の下位のスレーブ端末装置Sにおいてステップ
a2,a8,a9,a10の処理が行われ、応答データ
が送信される。
【0036】このように、回数カウンタの計数値を強制
的に1だけ加算することによって疑似的にスレーブ端末
装置Sの優先順位が上昇したことになり、異常が発生し
応答データを送信できなかった端末装置Sを飛ばしてそ
れ以下のスレーブ端末装置から応答データを送信させる
ことができる。これにより、異常等が発生し通信中であ
るにも拘わらずバスアイドル期間が長期間継続されるこ
とによって強制的に受信処理が終了されることはなく、
円滑かつ確実にマスタ端末装置Mとスレーブ端末装置S
との間の受信処理を行うことができる。
【0037】図6は、図5に示すフローチャートに従っ
て行われる通信処理を説明するタイムチャートである。
マスタ端末装置Mから要求データが送信され、スレーブ
端末装置Sによって受信されると、回数カウンタがリセ
ットされ、また要求データの受信終了時から時間カウン
タによって通信ラインKが待機状態である期間、すなわ
ちバスアイドル期間が計時される。
【0038】時間カウンタによる計時時間が予め定める
第1の待機期間T1を超えると、優先順位が最上位のス
レーブ端末装置S1は応答データを送信して通信処理を
終了する。これによって、回数カウンタの計数値は
「1」になる。スレーブ端末装置Sには、優先順位に対
応した基準値が予め設定されており、最上位のものから
「0」、「1」、…のように順次番号に選ばれている。
【0039】この応答データが送信されたことによっ
て、時間カウンタがリセットされ、応答データの送信終
了時から再び計時手段による計時動作が開始され、バス
アイドル期間が計時される。予め定める第1の待機期間
T1を超えると、回数カウンタの計数値は「1」となる
が、スレーブ端末装置S2が何らかの異常によって応答
データを送信しなければ時間カウンタはリセットされ
ず、計時動作を続行する。その後予め定める第2の待機
期間を超えると、スレーブ端末装置S3以降では、回数
カウンタの計数値を1加算する。これによって疑似的に
優先順位が上昇したことになり、スレーブ端末装置S3
は、基準値「2」と計数値「2」とが一致し、応答デー
タを送信する。
【0040】このように、異常などが発生し応答データ
を送信できないスレーブ端末装置を飛ばしてそれ以降の
スレーブ端末装置が順番に応答データを送信してゆく。
これによって、データ送信を確実かつ円滑に行うことが
でき、データ通信の信頼性が向上する。
【0041】図7は、第3実施例を説明するフローチャ
ートである。本実施例では、スレーブ端末装置Sに設定
されている待機期間Ta1〜Tanは、それぞれ異なる
値に選ばれ、かつ優先順位の高いものほど短い期間に選
ばれている。このフローチャートに示される処理も、た
とえば1msecごとに繰返し実行される。
【0042】ステップb1では、通信フラグに基づいて
通信が終了したかどうかが判断される。通信が終了して
いなければステップb2に進み、終了していればステッ
プb8に進む。
【0043】ステップb2では、通信ラインKがバスア
イドル状態であるかどうかが判断される。バスアイドル
でなければステップb3に進み、時間カウンタの計数値
tidlが0にリセットされる。バスアイドルであれば
ステップb4に進み、時間カウンタの計数値tidlに
1が加算されステップb5に進む。
【0044】ステップb5では、時間カウンタの計数値
tidlがスレーブ端末装置Si(i=1〜n)に設定
されている待機期間Taiを超えたかどうかが判断され
る。判断が肯定であればステップb6に進み応答データ
を送信し、ステップb7で通信フラグをオフとし、処理
を終了する。ステップb5における判断が否定であれば
処理を終了する。
【0045】ステップb1において通信が終了していれ
ばステップb8に進み、マスタ端末装置Mからの要求デ
ータを受信したかどうかが判断される。要求データが受
信されるとステップb9に進み、通信フラグをオンにし
て処理を終了する。要求データを受信していなければ処
理を終了する。
【0046】図8は、第3実施例に従って実行される通
信処理を説明するタイムチャートである。マスタ端末装
置Mから要求データが送信され、スレーブ端末装置によ
って受信されると、要求データの受信終了時から時間カ
ウンタによってバスアイドル期間が計時される。バスア
イドル期間が予め定める待機期間Ta1(=24mS)
を超えると、優先順位が第1位のスレーブ端末装置S1
は応答データを送信して通信処理を終了する。
【0047】この応答データが送信されたことによって
時間カウンタはリセットされる。時間カウンタは、スレ
ーブ端末装置S1の応答データの送信が終了した時点か
らバスアイドル期間の計時を開始する。バスアイドル期
間が予め定める待機期間Ta2(=28mS)を超える
と、優先順位が第2位のスレーブ端末装置S2が応答デ
ータを送信し、通信処理を終了する。同様にスレーブ端
末装置S2の応答データの送信終了時から予め定める待
機期間Ta3(=32ms)経過した時点でスレーブ端
末装置S3は応答データを送信する。
【0048】このように、各スレーブ端末装置に設定さ
れる待機期間は優先順位の高いものほど短く選ばれてい
るので、優先順位の上位の端末装置から順番に待機期間
が経過したことを検知し、応答データを送信する。これ
によって、スレーブ端末装置Sが応答データを送信する
タイミングを正確に制御することができる。
【0049】図9は、第4実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。本実施例では、前述の第3実施例と
同様に、スレーブ端末装置Sに設定されている待機期間
Trsp1〜Trspnは、それぞれ異なる値に選ばれ
ており、かつ優先順位の高いものほど短い期間に選ばれ
ている。この処理も、たとえば1msecごとに繰返し
実行される。
【0050】ステップc1では、通信フラグに基づいて
通信中であるか否かが判断される。通信中であればステ
ップc2に進み、通信中でなければステップc6に進
む。
【0051】ステップc2では、時間カウンタの計数値
tidlが予め定める待機期間Trspiと一致したか
どうかが判断される。判断が肯定であればステップc3
に進み、判断が否定であれば処理を終了する。
【0052】ステップc3では、受信した要求データに
対応する応答データを送信できるかどうかすなわち、応
答データが用意できてるかどうかを判断する。送信可能
であればステップc4に進み、送信不可能であれば処理
を終了する。
【0053】ステップc4では応答データを送信し、ス
テップc5で通信フラグをオフにして通信処理を終了す
る。
【0054】ステップc1において通信が終了していれ
ばステップc6において、マスタ端末装置Mからの要求
データが受信されたかどうかが判断される。要求データ
を受信した場合はステップc7において通信フラグをオ
ンにし処理を終了する。要求データを受信していなけれ
ば処理を終了する。
【0055】図10は、第4実施例に従って行われる通
信処理を説明するタイムチャートである。図10(1)
に示すように、スレーブ端末装置S1において、予め定
められる待機期間Trsp1が経過する前に要求データ
に対する応答処理が完了し、応答データの準備ができて
いれば、前記待機期間Trsp1が経過した時点で応答
データを送信し、以下同様にスレーブ端末装置S2,S
3,…の順で応答データを送信する。
【0056】しかしながら、図10(2)に示すよう
に、待機期間Trsp1が経過した時点においてもスレ
ーブ端末装置S1が要求データに対する応答処理が完了
していなければ、前述したように時間カウンタは計時動
作を続行し、待機期間Trsp2を超えた時点で優先順
位が第2位のスレーブ端末装置S2が応答データを送信
する。
【0057】この応答データの送信によって時間カウン
タをリセットされ、再びバスアイドル期間を計時する。
スレーブ端末装置S2が応答データを終了した時点から
待機期間Trsp1を経過するまでにスレーブ端末装置
S1において応答処理が完了していれば、応答データ送
信終了時から待機期間Trsp1が経過した時点でスレ
ーブ端末装置S1が応答データを送信し、その後待機期
間Trsp3が経過した時点でスレーブ端末装置S3が
応答データを送信する。
【0058】このように、スレーブ端末装置に設定され
ている待機期間に達した時点において当該端末装置が要
求データに対する応答処理を完了していない場合は送信
処理を行わず、当該端末装置よりも優先順位が下位のス
レーブ端末装置が応答データを送信する。これによっ
て、より柔軟性をもたせた形でいわゆるマスタスレーブ
方式のデータ通信を行うことができ、データ通信におけ
る信頼性が向上する。
【0059】図11は、第5実施例を説明するフローチ
ャートである。本実施例では、スレーブ端末装置S1〜
Snにそれぞれ設定されている待機期間T1〜Tnの間
に、Ti+1−Ti=ΔT(定数)の関係が成立するよ
うに選ばれている。この処理も、たとえば1msecご
とに繰返し実行される。
【0060】ステップd1では、通信フラグに基づいて
通信中であるかどうかが判断される。通信中であればス
テップd2に進み、通信中でなければ後述するステップ
d10に進む。
【0061】ステップd2では、通信ラインKがバスア
イドルであるかどうかが判断される。バスアイドルであ
ればステップd3に進み、バスアイドルでなければステ
ップd7に進む。
【0062】ステップd3では時間カウンタの計数値t
idlが1加算されステップd4に進む。ステップd4
では、時間カウンタの計数値tidlが端末装置に設定
されている待機期間Tiを超えたかどうかが判断され
る。判断が肯定であればステップd5に進み応答データ
を送信し、ステップd6において通信フラグをオフとし
て通信処理を終了し、処理を終了する。ステップd4に
おける判断が否定であれば処理を終了する。
【0063】ステップd2においてバスアイドルでなけ
ればステップd7において、時間カウンタの計数値ti
dlが予め定められる基準期間T−εを超えたかどうか
が判断される。基準期間は、優先順位が最上位であるス
レーブ端末装置S1に設定されている待機期間T1に等
しく選ばれる。待機期間T1を超えていなければステッ
プd8において時間カウンタの計数値tidlを0にセ
ットし、ステップd4に進む。待機期間T1を超えてい
ればステップd9に進み、待機期間Tiから前記差ΔT
を減算する。この処理によって、優先順位が上位の端末
装置において応答処理が終了する度に下位の端末装置に
おける待機期間がΔTずつ短く設定されてゆく。したが
って、各スレーブ端末装置は待機期間T1が経過した時
点で応答データを送信する。
【0064】ステップd1において通信処理が終了した
と判断された場合はステップd10に進み、マスタ端末
装置Mからの要求データが受信されたかどうかが判断さ
れる。要求データを受信した場合はステップd11にお
いて通信フラグをオンとし、処理を終了する。要求デー
タを受信していなければ処理を終了する。
【0065】図12は、第5実施例に従って行われる通
信処理を説明するタイムチャートである。前述したよう
に優先順位が上位のスレーブ端末装置における応答処理
が終了した時点で下位のスレーブ端末装置においては待
機期間をΔTだけ短くしてゆく。したがって図12に示
すように、マスタ端末装置Mからの要求データの送信が
終了した時刻から待機期間T1が経過した時点でスレー
ブ端末装置S1が応答データを送信し、当該応答データ
の送信終了時から待機期間T1が経過した時点でスレー
ブ端末装置S2が応答データを送信し、さらに当該応答
データの送信終了時から待機期間T1が経過した時点で
スレーブ端末装置S3は応答データを送信する。以下ス
レーブ端末装置S4〜Snにおいても、同様に上位の端
末装置Sが応答データを終了した時刻から待機期間T1
が経過した時点で応答データを送信する。本実施例にお
いても、前述した実施例と同様にスレーブ端末装置Sの
通信タイミングを正確に制御することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、副端末装
置は上位の副端末装置が応答データの送信を終了してか
ら予め定められる待機期間が経過してから応答データを
送信することができ、通信タイミングを正確に制御でき
る。これによって通信エラーの発生が防止される。また
応答データのデータ量に制限がなく、データが重なり合
って破壊されることがない。
【0067】また本発明によれば、副端末装置に何らか
の異常が発生して応答データを送信しなかった場合であ
っても、それよりも優先順位が下位の副端末装置が先に
応答データを送信することができ、データ送信が行われ
ない空白期間が継続して通信が強制的に終了してしまう
ようなことがなく、データ通信の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となるデータ通信装置1の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示すスレーブ端末装置Sの概略的構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するフローチャート
である。
【図4】第1実施例に従って行われる通信処理を説明す
るタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例を説明するフローチャート
である。
【図6】第2実施例に従って行われる通信手順を説明す
るタイムチャートである。
【図7】本発明の第3実施例を説明するフローチャート
である。
【図8】第3実施例に従って行われる通信手順を説明す
るタイムチャートである。
【図9】本発明の第4実施例を説明するフローチャート
である。
【図10】第4実施例に従って行われる通信手順を説明
するタイムチャートである。
【図11】本発明の第5実施例を説明するフローチャー
トである。
【図12】第5実施例に従って行われる通信手順を説明
するタイムチャートである。
【図13】従来技術を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 データ通信装置 2 処理回路 3 接続端子 5 出力バッファ 6 入力バッファ S スレーブ端末装置 M マスタ端末装置 Sin シリアルデータ入力端子 Sout シリアルデータ出力端子 K 通信ライン T タイミングパラメータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主端末装置と、主端末装置ヘのデータ送
    信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
    端末装置とを、1本の通信ラインで共通に接続し、通信
    ラインは待機状態では予め定める第1の電位であり、各
    端末装置は、第1の電位とそれよりも低い予め定める第
    2の電位とを所定のタイミングで切換えることによって
    データを作成して送信し、各副端末装置は、主端末装置
    からの要求データに応答し、要求データに対する応答デ
    ータを優先順位に従って順番に送信するデータ通信装置
    において、 各副端末装置は、 通信ラインが前記第2の電位になるとリセットされ、通
    信ラインが待機状態である期間を計時する計時手段と、 前記計時手段による計時期間が予め定める待機期間を超
    えたことを検知する第1の検知手段と、 要求データの受信タイミングでリセットされ、前記第1
    の検知手段による検知回数を計数する計数手段とを備
    え、 前記計数手段による計数値が予め定める基準値と一致
    し、かつ前記第1の検知手段によって待機期間を超えた
    ことが検知されたときに、応答データを送信して通信処
    理を終了し、 副端末装置に設定される前記基準値は、前記優先順位に
    対応して選ばれることを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 前記副端末装置は、前記計時手段による
    計時期間が前記待機期間よりも長い第2の待機期間を超
    えたことを検知する第2の検知手段を備え、 前記第2の検知手段の出力に応答して、前記計数手段の
    計数値に1加算することを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ通信装置。
  3. 【請求項3】 主端末装置と、主端末装置へのデータ送
    信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
    端末装置とを、1本の通信ラインで共通に接続し、通信
    ラインは待機状態では予め定める第1の電位であり、各
    端末装置は、第1の電位とそれよりも低い予め定める第
    2の電位とを所定のタイミングで切換えることによって
    データを作成して送信し、各副端末装置は、主端末装置
    からの要求データに応答し、要求データに対する応答デ
    ータを優先順位に従って順番に送信するデータ通信装置
    において、 各副端末装置は、 通信ラインが前記第2の電位になるとリセットされ、通
    信ラインが待機状態である期間を計時する計時手段と、 前記計時手段による計時期間が予め定める待機期間を超
    えたことを検知する第1の検知手段とを備え、 前記第1の検知手段の出力に応答して、応答データを送
    信して通信処理を終了し、 前記待機期間は、副端末装置毎に異なり、優先順位が低
    いほど長い期間に選ばれることを特徴とするデータ通信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記待機期間は、優先順位が1つ異なる
    装置間での差がそれぞれ等しくなるように選ばれ、 副端末装置は、前記計時手段による計時期間が、優先順
    位が最上位の副端末装置に設定されている待機期間に等
    しい基準期間を超えたことを検知する第3の検知手段を
    備え、 前記第3の検知手段の出力に応答して、前記第1の検知
    手段に設定される待機期間を、前記差の分だけ短くする
    ことを特徴とする請求項3記載のデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 主端末装置と、主端末装置へのデータ送
    信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
    端末装置とを、1本の通信ラインで共通に接続し、通信
    ラインは待機状態では予め定める第1の電位であり、各
    端末装置は、第1の電位とそれよりも低い予め定める第
    2の電位とを所定のタイミングで切換えることによって
    データを作成して送信し、各副端末装置は、主端末装置
    からの要求データに応答し、要求データに対する応答デ
    ータを優先順位に従って順番に送信するデータ通信装置
    において、 各副端末装置は、 通信ラインが前記第2の電位になるとリセットされ、通
    信ラインが待機状態である期間を計時する計時手段を備
    え、 前記計時手段による計時期間が予め定める待機期間に一
    致したとき、応答データを送信不可であれば送信を行わ
    ず、送信可能であれば応答データを送信して通信処理を
    終了し、 前記待機期間は、副端末装置毎に異なり、優先順位が低
    いほど長い期間に選ばれることを特徴とするデータ通信
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013011684A1 (ja) * 2011-07-19 2013-01-24 株式会社デンソー 通信ネットワークシステム
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