JPH08114715A - プラスチック光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバ母材の製造方法

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JPH08114715A
JPH08114715A JP6249567A JP24956794A JPH08114715A JP H08114715 A JPH08114715 A JP H08114715A JP 6249567 A JP6249567 A JP 6249567A JP 24956794 A JP24956794 A JP 24956794A JP H08114715 A JPH08114715 A JP H08114715A
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core
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plastic optical
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Takeshi Nonaka
毅 野中
Hiroo Matsuda
裕男 松田
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00663Production of light guides
    • B29D11/00721Production of light guides involving preforms for the manufacture of light guides

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、屈折率の差が充分大きく且つ滑ら
かな屈折率分布をもつプラスチック光ファイバ母材を、
生産性良く容易に製造する方法を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明の製造方法によれば、円管状のクラッ
ド部の内側に、モノマーと屈折率降下剤との混合液を重
合することにより、屈折率が漸次上昇する多層から成る
コア外側部を形成し、更にその内側に、モノマーと屈折
率上昇剤との混合液を重合することにより、屈折率が漸
次上昇する多層から成るコア内側部を形成することによ
り、プラスチック光ファイバ母材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック光ファイ
バの母材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コア部及びクラッド部が共にプラスチッ
クから構成されるプラスチック光ファイバは、ガラスフ
ァイバに比べ加工や取扱いが容易で低コストであるた
め、その伝送損失が実質的に問題にされない程度に短距
離の光伝送路等として、多用されている。このような特
徴を有するプラスチック光ファイバは、LAN(local
area network)、ISDN(integrated service digit
al network)等の次世代通信網構想において、その重要
性が増大してきている。
【0003】プラスチック光ファイバとしては、図11
に模式的に示すように、階段状に変化する屈折率分布を
有するステップインデックス型(SI型)ファイバが既
に実用化されている。このSI型ファイバは、極く短距
離の伝送用として、電子機器内部の部品同士の伝送用等
に用いることができるが、伝送容量が少ないため、通信
用としては必ずしも適していない。
【0004】上記SI型ファイバに比較して時間当りの
情報量を多量に送ることが可能(伝送容量が多い)で、
通信用光伝送路としてより好適な特性を有する光ファイ
バとして、図12に模式的に示すように、半径方向に変
化するコア部屈折率分布を有するグレーデッドインデッ
クス(GI)型光ファイバが提案されている。
【0005】従って、本発明は、コア部とクラッド部と
の屈折率の差が充分大きく且つ滑らかな屈折率分布を有
するプラスチック光ファイバ母材を生産性良く容易に製
造する方法を提供することを目的とする。
【0006】GI型のプラスチック光ファイバを作製す
るには、あらかじめ屈折率分布を持ったプラスチック光
ファイバ母材を作製しこれを線引する方法によれば、曲
げ損失の少ないファイバを簡便に製造できる。そして、
このような母材を製造する方法としては、特開平2−1
6504(第1の従来技術)に記載されているように、
屈折率の異なる2種以上の重合性混合物の積層状物を同
心円状に押し出す方法がある。
【0007】また、ポリメタクリル酸メチルから成る円
管内に、屈折率を上昇させる添加剤とメタクリル酸メチ
ルモノマーとの混合液を充填して一段階で重合させて円
管と一体の構造体を得る方法が特開平4−97302
(第2の従来技術)に開示され、この方法では、屈折率
分布をもつ重合物が1回の重合反応により作製される。
この重合物をコア部とし、円管をクラッド部にすること
でプラスチック光ファイバ母材が作製される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の従来技術
における製造方法は積層押し出し法であるため、屈折率
の異なる層は多くとも10層程度しか形成できない。従
って、屈折率分布は階段状を呈することになり、この方
法では図12に示すような、中心部から半径方向外側に
向かって降下する滑らかな屈折率分布を有する母材を作
製することができない。
【0009】また、この方法を利用して、押し出し後に
モノマーを各層間で拡散させることにより、連続した滑
らかな屈折率分布を得る方法もあるが、この場合には工
程数が増加し、その結果、生産性が損なわれる。更に、
この場合は、コア部とクラッド部との屈折率の差を充分
大きくとれない。
【0010】一方、第2の従来技術における製造方法の
場合は、コア部形成の重合反応が一段階であるため、コ
ア部の中心部と最外殻部との屈折率の差を充分に大きく
することはできない。
【0011】従って、これらの母材製造方法で製造され
た母材を線引しても、曲げ特性の優れたファイバを得る
ことはできない。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、より詳しくは、コア部とクラッド部との屈折率
の差が充分大きく且つ滑らかな屈折率分布を有するプラ
スチック光ファイバ母材を生産性良く容易に製造する方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記問題を解決するプラスチック光ファイバ母材の製造方
法を実現するに当たり、クラッド部の内側に屈折率が漸
次高くなる多数の層を形成することによりコア部を作製
する手法を用いることにより、プラスチック光ファイバ
を製造することを考えた。そして、実験と試作とを重ね
た結果、このような手法において各層の形成にはモノマ
ーを投入して重合させる重合法を採用することが、上記
目的を実現するには極めて効果的であることを見出だし
た。
【0014】従って、本発明によるプラスチック光ファ
イバ母材の製造方法は、(1)中空の略円筒形状の部分
を有しポリマーから成る1つのクラッド部に対し、
(a)屈折率降下剤をモノマーに添加した複数の第1の
数iの個数のモノマー屈折率降下剤混合液S(1)〜S
(i)であって、重合した際の屈折率に関して、1<a
≦iの数aに対して(S(a−1)の屈折率)≦(S
(a)の屈折率)の関係をもつモノマー屈折率降下剤混
合液S(1)〜S(i)を用い、1≦x≦iの数xに対
して、クラッド部の側面内側表面上にモノマー屈折率降
下剤混合液S(x)を投入し、クラッド部を長手軸方向
を中心に回転させながらモノマー屈折率降下剤混合液を
重合させて略均一な厚さの層を形成する操作を、数xに
対して1からiまで順に行い、クラッド部の側面内側表
面上に、第1の数i層から成り且つ半径方向内側に向か
って屈折率が上昇する屈折率分布を有するコア外側部を
形成する第1のステップと、(2)1つの前記コア外側
部に対して、(b)屈折率上昇剤をモノマーに添加した
複数の第2の数jの個数のモノマー屈折率上昇剤混合液
T(1)〜T(j)であって、重合した際の屈折率に関
して、1<b≦jの数bに対して(T(b−1)の屈折
率)≦(T(b)の屈折率)の関係をもつモノマー屈折
率上昇剤混合液T(1)〜T(j)を用いて、1≦y≦
iの数yに対して、コア外側部の側面内側表面上にモノ
マー屈折率上昇剤混合液T(y)を投入し、コア外側部
を長手軸方向を中心に回転させながらモノマー屈折率上
昇剤混合液を重合させて略均一な厚さの層を形成する操
作を、数yに対して1からjまで順に行い、コア外側部
の側面内側表面上に、第2の数j層から成り且つ半径方
向内側に向かって屈折率が上昇する屈折率分布を有する
コア内側部を形成する第2のステップとを含むことを特
徴とする。
【0015】この方法によれば、クラッド部の内側に屈
折率降下剤をモノマーに添加した混合液を重合させ多層
に亘って形成することにより、充分に低い屈折率をもつ
コア最外殻を有し内側に向かって漸次屈折率が増加する
コア外側部を形成した後、更にその内側に、屈折率上昇
剤をモノマーに添加した混合液を重合させ多層に亘って
形成することにより、更に内側に向かって漸次屈折率が
増加しコア中心部分で屈折率が充分高くなるコア内側部
を形成するため、コアの中心部分とコア最外殻との屈折
率の差を充分大きくしたプラスチック光ファイバ母材を
製造することが可能となる。また、各層の形成には、作
業性が悪くまた反応に時間のかかるCVDや溶液塗布乾
燥法を用いず、簡便で反応に要する時間の比較的短い重
合法を用いているため、作業性が良好で時間のかからな
いプラスチック光ファイバ母材の製造法が提供される。
更に、回転により生じる遠心力を利用して各層の厚さを
均一にしつつ重合する方法を採用しているので、簡便な
装置を用いることができる。
【0016】尚、本発明ではコア部のうち、屈折率降下
剤を添加したポリマーから成る部分をコア外側部、屈折
率上昇剤を添加したポリマーから成る部分をコア内側部
と称する。また、本発明において長手軸とは、円筒又は
円柱を回転体とみたときに、その回転軸のことである。
また、円柱形状とは、特に中空部分のない円筒形状のこ
とを指す。
【0017】また、本発明によるプラスチックファイバ
母材の製造方法は、第1のステップが、コア外側部の形
成に先立ち、中空の略円筒形状のクラッド部製造モール
ドの側面内側表面にモノマーを投入し、クラッド部製造
モールドを長手軸方向を中心に回転させながらモノマー
を重合させて、略均一な厚さを有する略円管形状のクラ
ッド部を形成するクラッド部製造操作を更に含むことを
特徴としてもよい。
【0018】また、本発明によるプラスチックファイバ
母材の製造方法は、屈折率降下剤と屈折率上昇剤との少
なくとも一方が、ラジカル重合性を有し、且つ第1のス
テップ、第2のステップ、又は第1のステップ及び第2
のステップにおける重合において、屈折率降下剤と屈折
率上昇剤との少なくとも一方の、モノマー若しくはモノ
マーの重合物との反応速度がモノマー単独の重合速度と
異なることを特徴としてもよい。
【0019】徐々に屈折率の差を付けた多層を形成する
ことに加えて、モノマー重合反応と屈折率降下剤あるい
は屈折率上昇剤のモノマーとの共重合反応の速度の差を
利用することにより、各層内において層の外側から内側
に向かって屈折率が上がるように、各層を形成すること
が可能となる。例えば、加熱によるラジカル重合におい
て、回転する円筒の外側から加熱して層状のモノマー屈
折率上昇剤混合液を重合する場合、層の外側から重合反
応が開始するため、屈折率上昇剤をモノマーとの共重合
反応速度がモノマーの重合速度よりも低いように選べ
ば、層の外側は比較的モノマーリッチになり、内側に進
むにつれて屈折率上昇剤の濃度が高くなるような層を形
成することができる。そしてこのような層を、屈折率上
昇剤の添加率を変えつつ多層に亘って形成することによ
り、更に滑らかな屈折率分布をもったコア部を形成する
ことが可能になる。
【0020】また、本発明によるプラスチック光ファイ
バの製造方法は、屈折率降下剤及び屈折率上昇剤の少な
くとも一方の分子における飽和及び不飽和の共有結合の
数が、モノマーの分子における飽和及び不飽和の共有結
合の数よりも多いことを特徴としてもよい。
【0021】この場合も、反応速度の差を利用した場合
と同様に、例えば、加熱によるラジカル重合において、
回転する円筒の外側から加熱して層状のモノマー屈折率
上昇剤混合液を重合する場合、層の外側から重合反応が
開始するため、屈折率上昇剤をモノマーよりも分子のサ
イズが大きくなるように選択することにより、層の外側
は比較的モノマーリッチになり、内側に進むにつれて屈
折率上昇剤の濃度が高くなるような層を形成することが
できる。そしてこのような層を、屈折率上昇財の添加率
を変えつつ多層に亘って形成することにより、更に滑ら
かな屈折率分布をもったコア部を形成することが可能に
なる。この場合、分子サイズは、係る分子内の飽和及び
不飽和の共有結合の数をもって、定義する。
【0022】また、本発明によるプラスチック光ファイ
バの製造方法は、クラッド部がメタクリル酸メチルを重
合させた重合物から成ることを特徴としてもよい。
【0023】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0024】(モノマー又は係るモノマーを重合したポ
リマー)公知の透明なポリマーを特に制限なく用いるこ
とができるが、例えば、メタクリル酸メチルのホモポリ
マー(ポリメタクリル酸メチル)、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンとフェニルエステルとの
エステル交換反応により生成されるポリカーボネート、
並びに、メタクリル酸と、次に挙げる他のモノマーとの
透明な共重合体が、好適に使用可能である。この他のモ
ノマーとは、例えば、単官能性の(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸弗化アルキル、多官能性のアクリル
酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、スチレン、スチレ
ンの塩化物等が使用可能である。更に好適な材料は、ポ
リメタクリル酸メチル(屈折率n=1.490)並びに
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとフ
ェニルステルとのエステル交換反応により生成されるポ
リカーボネート(屈折率n=1.59)である。
【0025】(屈折率上昇剤)本発明では、係るモノマ
ーに添加した混合物を重合させた際、モノマーのみの重
合物の屈折率よりも高い屈折率を与える添加剤を、屈折
率上昇剤と称する。所望の屈折率分布を与え、且つ上記
ポリマーと安定に共存することが可能である限り、屈折
率上昇剤の分子量は特に制限されない。また、屈折率上
昇剤自体が重合性の官能基(例えば、ビニル基等の不飽
和結合を有する官能基等)を有していてもよい。即ち、
屈折率上昇剤は、単量体ないしその混合物であってもよ
く、またオリゴマーないしポリマーであってもよい。メ
タクリル酸メチル(屈折率n=1.490)がモノマー
として用いられた場合、コア部には、好適には以下に挙
げるような屈折率上昇剤を添加したポリメタクリル酸メ
チルが用いられる。この屈折率上昇剤には、例えば、フ
タル酸ブチルベンジルエステル(屈折率n=1.53
6)、酢酸2−フェニルエチル(n=1.51)、フタ
ル酸ジメチル(n=1.515)、ジフェニルスルフィ
ド(n=1.635)、安息香酸ビニル(n=1.57
7)、ベンジルメタクリレート(n=1.568)、フ
タル酸ジアリル(n=1.518)等が好適に使用可能
である。尚、上記した中で、安息香酸ビニル、ベンジル
メタクリレート、フタル酸ジアリルは、重合性の官能基
を有する屈折率上昇剤である。
【0026】(屈折率降下剤)本発明では、係るモノマ
ーに添加した混合物を重合させた際、モノマーのみの重
合物の屈折率よりも低い屈折率を与える添加剤を、屈折
率降下剤と称する。所望の屈折率分布を与え、且つ上記
ポリマーと安定に共存することが可能である限り、屈折
率上昇剤の場合と同様に、屈折率降下剤の分子量は特に
制限されない。また、屈折率降下剤自体が重合性の官能
基(例えば、ビニル基等の不飽和結合を有する官能基
等)を有していてもよい。即ち、屈折率降下剤は、単量
体ないしその混合物であってもよく、またオリゴマーな
いしポリマーであってもよい。メタクリル酸メチル(屈
折率n=1.490)がモノマーとして用いられた場
合、コア部には、好適には以下に挙げるような屈折率上
昇剤を添加したポリメタクリル酸メチルが用いられる。
この屈折率降下剤には、例えば、2,2,2−トリフル
オロエチルメタクリレート、(屈折率n=1.36
1)、酢酸ヘキシル(n=1.408)、フタル酸ビス
(3,5,5−トリメチルヘキシル)(n=1.47
8)、フタル酸ビス(2−メチルヘキシル)(n=1.
486)等が好適に使用可能である。尚、上記した中
で、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートは
重合性の材料である。
【0027】(母材の分子量)本発明においては、光フ
ァイバ母材線引の際の作業性(線引時の断線防止、ない
し母材加熱時の硬さ)の点からは、該母材のコア部とク
ラッド部とを構成する高分子の、GPC(gel permeati
on chromatography )による重量平均分子量が、10,
000以上300, 000以下であることが好ましく、
更には30, 000以上250, 000以下(特に5
0, 000以上200, 000以下)であることが好ま
しい。
【0028】光ファイバ母材のコア部とクラッド部とを
構成する高分子の重量平均分子量は、例えば、以下のよ
うにして測定することが可能である。
【0029】(重量平均分子量の測定方法)平均分子量
を測定すべきプラスチック光ファイバ母材の全体を、テ
トラヒドロフラン(THF)に溶解して、濃度が0.1
mg/ml程度のTHF溶液とする。
【0030】このようにして得たTHF溶液を、必要に
応じてメンブレン・フィルター(例えば、ミリポア社の
メンブレン・フィルター)を通過させた後、GPC測定
系に導入してGPC分析を行い、該GPC分析結果に基
づき光ファイバ母材の重量平均分子量を求める。このG
PC分析の際には、例えば、以下の測定条件が好適に用
いられる。
【0031】 GPC装置:東ソー社製、商品名:HLC-8020 GPCカラム:東ソー社製、商品名:TSK gel 4000HXL TSK gel 2500HXL TSK gel 2000HXL(3本連結) (内径7.8mm×長さ300mm(1本当たり)) カラム槽温度:40℃ 移動相:THF 流量:1.0ml/min 検出器:RI(屈折率) データ処理装置:東ソー社製、商品名:CP-8000 本発明に用いることのできる母材の分子量は、特に制限
されないが、光ファイバ母材線引の際の作業性(線引時
の断線防止、ないし母材加熱時の硬さ)の点からは、コ
ア部を構成する高分子の重量平均分子量(MR )は、1
0, 000以上300, 000以下であることが好まし
い。また、クラッド部を構成する高分子の重量平均分子
量(MD )も、10, 000以上300, 000以下で
あることが好ましい。このようなコア部またはクラッド
部の重量平均分子量も、上記した母材全体の重量平均分
子量と同様に測定することが可能である。
【0032】光ファイバ母材線引の際の作業性(線引時
の断線防止、ないし母材加熱時の硬さ)の点からは、上
記MR とMD との比MD /MR は、0.8〜1.2程
度、更には0.9〜1.1程度であることが好ましい。
【0033】本発明において、上記分子量を得るための
方法は特に制限されないが、例えば、コア部および/又
はクラッド部の重合を、重合開始剤および/又は重合反
応を停止させる連鎖移動剤の存在下に行うことにより、
更には、該重合開始剤および/又は連鎖移動剤の量を調
整することにより、前記した特定の分子量を得ることが
できる。
【0034】(重合反応)例えば、モノマーにメタクリ
ル酸メチルを用いた場合、好適には、O−O結合を有す
る過酸化物やアゾ系化合物等を開始剤とするラジカル重
合が用いられる。この開始剤には、過酸化ベンゾイル、
過酸化ラウロイル等の、約40℃〜約100℃で有効に
ラジカルを解離するいわゆる中温開始剤が好適に使用可
能である。従って、このような中温開始剤を用いた場
合、重合反応の温度条件は、好適には約40℃〜約10
0℃である。重合反応速度は、反応熱や反応自体による
膨脹収縮によって重合反応中若しくは反応後ポリマーに
クラック等が生じないように、並びに、反応熱によって
メタクリル酸メチルモノマーが反応中に沸騰することの
ないように調節される必要があり、これは重合温度と開
始剤添加量との組み合わせにより調節可能である。該開
始剤の添加量は、約40℃〜約100℃において、モノ
マーに対して0.001〜10重量%程度、更には0.
01〜0.3重量%程度(特に0.05〜0.15重量
%程度)であればよい。例えば、メタクリル酸メチルに
0.1重量%の過酸化ベンゾイルを添加し70℃で重合
反応を行えば、クラック等を生じず且つモノマーの沸騰
を起こさずにポリマーを生成することができる。尚、こ
のような熱エネルギーによる塊状重合以外にも、光エネ
ルギーを用いた塊状重合等も使用可能である。また、メ
タクリル酸メチル以外のモノマーを用いた場合でも、同
様に、温度等の入力エネルギー量と濃度との組み合わせ
により、重合反応速度を調節することが可能である。
【0035】また、クラッド部、コア部の重合の際必要
に応じて使用される連鎖移動剤は、上記したプラスチッ
ク母材としての重量平均分子量10, 000〜300,
000を与える限り特に制限されず、公知の連鎖移動剤
から適宜選択して使用することが可能である。このよう
な公知の連鎖移動剤としては、例えば、ベンゼン、イソ
プロピルベンゼン等の芳香族炭化水素;クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化物;ブチルメルカプタン等の
メルカプト系化合物(−SH基を有する化合物)が挙げ
られる。
【0036】(母材製造装置及び回転数)プラスチック
光ファイバ母材及びモールドを一体で回転可能で、且つ
温度制御の機能をもつ加熱手段を有する装置であれば、
形態を問わず、本発明に好適に使用できる。但し、重合
反応には、空気中の酸素に反応の進行が阻害される場合
もあるため、母材をモールドに挿入して設置する際、そ
の両端を封止できる必要がある。
【0037】上記重合反応の際、母材及びモールドを回
転させる場合は、回転数が約10,000rpm以下
(特に、約100rpm〜約5, 000rpm)であ
ることが好ましい。
【0038】(モールド)クラッド部の製造に用いられ
るモールドは、中空の円筒形状であればよく、ガラス等
様々な材料が使用可能である。第2コア部は、コア中心
まで重合を行う必要はなく、途中で重合を終了させコラ
プスして製造してもよい。
【0039】(線引方法)次に、光ファイバ母材を光フ
ァイバに線引する方法について説明する。
【0040】本発明の方法により製造された母材の線引
に使用可能な、図10の模式断面図(縦断面図)を参照
しつつ説明する。なお、以下の図面においては、説明の
便宜のため、実際とは若干異なる縮尺を用いる場合があ
る。
【0041】図10に示されるように、この態様のプラ
スチック光ファイバの線引装置910は、線引炉912
と、外径モニタ914と、巻き取り手段916とから構
成される。
【0042】線引炉912は、金属製のカバー920
と、該カバー920の上下にそれぞれ配置された上部円
筒928と下部円筒932とからなるハウジングを有す
る。線引炉912は、上記ハウジングと、その内部に配
置された円管状の炉芯管922と、該炉芯管922の外
側に配置されたヒータ924と含む。
【0043】上記構成を有する線引装置910を用いて
円筒形状のプラスチック光ファイバ母材926を線引す
る場合、該母材926は、後述するネックダウン部92
7を与えるべきその先端部分を下にして、上部円筒92
8から下方へ向かうように炉芯管922の内側に挿入さ
れ、線引炉912内に配置される。
【0044】線引された母材の一部(すなわち、光ファ
イバ)が巻き取り手段916により巻き取られることに
より、図10に示すように、光ファイバ母材926は加
熱によって生じたネックダウン部927を下にして線引
炉912内に配置されることとなる。
【0045】上記プラスチック光ファイバ母材926
は、通常はカバー920に完全に包囲されず、一部が上
部円筒928の上方に突き出たまま残った状態となって
いる。線引炉912内の気密性を保つために、上部円筒
928の上面は、プラスチック光ファイバ母材926の
外径とほぼ同等の大きさの穴を有するリング930によ
り、シールされている。一方、下部円筒932の下面に
は、金属製のシャッター934が備えられており、該シ
ャッター934の中心付近には、線引されたファイバが
通過可能なように、小さな開口が設けられている。
【0046】上記した図10の線引装置を用いた場合、
プラスチック光ファイバ母材926はヒータ924によ
って加熱され、一方、不活性なガスは、リング930を
通過して線引炉912内へ供給され、矢印929に沿っ
て炉芯管922内部を流れ母材926と接触する。加熱
されて溶融した母材926は、所定の速度で紡糸されて
プラスチック光ファイバ938となり、上記シャッター
934の開口部を通過し、外径モニタ914を通過して
その外径が測定された後、巻き取り手段916に巻き取
られる。
【0047】以下、実施例、比較例により本発明を更に
具体的に説明する。
【0048】
【実施例】以下、添付した図面を必要に応じて参照しつ
つ、実施例により本発明を更に詳細に説明する。尚、添
付した図面の説明において、同一の要素には同一の符号
を付し、重複する説明を省略した。
【0049】図1は、本発明に好適に使用されるプラス
チック光ファイバ母材の製造装置の斜視図である。図1
によれば、製造装置100は、台102と、重合部収容
部104とにより構成される。重合部収容部104に
は、2台の重合部組み立て体108a、bが収容され、
それぞれモータ106a、bに接続されて回転可能な状
態にある。底面部を持たない重合部収容部104は、台
102の上面が無い部分の上に設置される。重合部収容
部104の下方の台102の底面には、ヒータ110
(点線で図示)が配置される。従って、ヒータ110と
重合部組み立て体108a、bとの間には遮るものが存
在せず、重合部組み立て体108a、bは、ヒータ11
0から直接加熱される。ヒータ110は、温度制御の機
能を有している。
【0050】以下、構成の同一な左右の重合部組み立て
体108a及びbのうち、108aに関して説明する。
【0051】図2は、製造途中の母材を設置した状態で
の重合部組み立て体108の断面図である。図1及び図
2によれば、重合部組み立て体108は、両側に1個づ
つの円柱状のテフロン製チャック122、123及びカ
バー124、125とから成り、内部に円管状の製造途
中の母材126を包含する。重合部組み立て体108
は、以下のように重合部収容部に保持される。重合部組
み立て体108の片方の端のチャック122は、モータ
106の駆動を伝える軸128に固定された支持円筒1
32に係合し、他方の端のチャック123は、軸受け1
30に挿入された軸129に固定された支持円筒133
に係合する。即ち、重合部組み立て体108は、モータ
106の駆動によって回転可能な状態でその両端で支持
され、重合部収容部104に保持される。
【0052】図2によれば、チャック122及び123
はそれぞれ、一方の底面の中心に母材126と同じ直径
の円柱状の窪み134及び135を有し、母材126が
これら窪み134及び135に係合される。
【0053】実施例1 図3は、本実施例に係るプラスチック光ファイバの工程
図であり、製造の各工程におけるプラスチック光ファイ
バ母材の側面図である。尚、工程毎の変化をわかり易く
表現するため、図3では厚さの尺度を実際より誇張して
描いている。本実施例では、図1及び図2に示すプラス
チック光ファイバ母材製造装置を用い、モノマーにメタ
クリル酸メチル、屈折率降下剤に酢酸ヘキシル、屈折率
上昇剤にジクロロベンゼンを用いて、GI型プラスチッ
ク光ファイバ母材を作製した。尚、図1に示されるプラ
スチック光ファイバ母材製造装置は、以後全ての実施例
及び比較例において使用される。
【0054】本実施例では、以下のようにプラスチック
光ファイバ母材を作成した。図1及び図3を参照して、
その工程を説明する。まず、内径40mm、外径50m
mのメタクリル酸メチルの重合物から成る円管126を
用意した(図3(a)参照)。これを、クラッド部とし
て用いる。
【0055】コア外側部の形成は、次のように行った。
図1及び図2に示されるように、母材(本明細書の実施
例においては、少なくともクラッド部を有するものを総
称して母材と称する)126を、重合部組み立て体10
8に設置した。このとき、母材126の両端をチャック
122及び123に係合させ、カバー124、125を
配して重合部組み立て体108を形成した。母材126
(即ち、この場合は図3においてクラッド部302)の
内側表面上に、メタクリル酸メチル100部(重量基
準、以下同じ)に酢酸ヘキシル70部を加えた混合液S
(1)に、混合液中のメタクリル酸メチルに対して重量
比で0.1%の過酸化ベンゾイルを混合して注入した。
その後、重合部組み立て体108を製造装置100に設
置し、ヒータ110を70℃の温度に設定して作動さ
せ、同時にモータ106を作動させて重合部組み立て体
108を約1000rpmの回転数で回転させた。重合
部組み立て体108を回転させることにより、クラッド
部の内側に投入された混合液S(1)は遠心力により、
クラッド部の円周方向及び長手方向に均一な厚さで母材
126(この場合はクラッド部302)内側表面上に存
在する。この状態で加熱及び回転を継続し、クラッド部
302の内側にコア外側部第1層304が形成された
(図3(b1)参照)。第1層形成の重合反応が完全に
終了した後、先ほどの混合液に少量のメタクリル酸メチ
ルを添加した新たな混合液S(2)を調整し、これに混
合液中のメタクリル酸メチルに対して重量比で0.1%
の過酸化ベンゾイルを混合して、コア外側部第1層の内
側表面に注入した。そして、第1層形成のときと同じ条
件で加熱及び回転を行い、コア外側部第2層を形成し
た。更に少量のメタクリル酸メチルを添加した新たな混
合液S(3)を用いて、同様の操作をもう1度行いコア
外側部第3層を形成して、クラッド部302の内側に、
3層から成り内側に向かって屈折率が上昇するコア外側
部305が形成された(図3(bi)参照、本実施例で
はi=3)。
【0056】次に、上述したコア外側部の形成方法と同
様に、コア内側部を形成した。即ち、図1及び図2によ
れば、母材126は両端でチャック122及び123と
係合して、重合部組み立て体108をなした。母材12
6の内側表面上(即ち、図3ではコア外側部305の内
側表面上)に、メタクリル酸メチルにジクロロベンゼン
を加えた混合液T(1)に、混合液中のメタクリル酸メ
チルに対して重量比で0.1%の過酸化ベンゾイルを混
合して注入した。その後、重合部組み立て体108を製
造装置100に設置し、ヒータ110を70℃の温度に
設定して作動させ、同時にモータ106を作動させて重
合部組み立て体108を約1000rpmの回転数で回
転させた。この回転によって生じた遠心力によって、混
合液t(1)は、円周方向及び長手方向に均一な厚さを
もって、母材126(この場合はコア外側部305)の
内側表面上に存在する。この状態で加熱及び回転を継続
し、コア外側部305の内側にコア外側部第1層306
が形成された(図3(c1)参照)。第1層形成の重合
反応が完全に終了した後、先ほどの混合液に少量のジク
ロロベンゼンを添加した新たな混合液T(2)を調整
し、これに混合液中のメタクリル酸メチルに対して重量
比で0.1%の過酸化ベンゾイルを混合して、コア内側
部第1層306の内側表面に注入した。そして、第1層
形成のときと同じ条件で加熱及び回転を行い、コア外側
部第2層を形成した。そして、このメタクリル酸メチル
とジクロロベンゼンとの混合液T(2)にジクロロベン
ゼンを添加して、順に屈折率が高くなるT(3)〜T
(20)を調製しつつ、これを1つずつ用いて同様の操
作を第3層(T(3))から第20層(T(20))ま
で行い、20層から成り内側に向かって屈折率が上昇す
るコア内側部307が形成され、円柱状、即ち中空では
ない母材126が作成された(図3(cj)参照)。こ
こで、プラスチック光ファイバ母材の製造工程は終了し
た。
【0057】以上のように形成されたプラスチック光フ
ァイバ母材の屈折率分布を、プリフォームアナライザ法
(測定装置名:P−101、ヨーク社製、以下、全ての
実施例及び比較例の屈折率分布測定において、この方法
及び装置を用いる)調べたところ、図4のような滑らか
な屈折率分布を有することが明らかになった。
【0058】そして、このプラスチック光ファイバ母材
を、図10に示される線引装置を用いて線引し、直径6
50μmのプラスチック光ファイバを作製した。このプ
ラスチック光ファイバを、直径10mmのマンドレルに
巻き付けた状態で、まきつけ法により(測定装置名:A
Q−6315B 光スペクトラムアナライザ(安藤電気
社製)、以下、全ての実施例及び比較例の曲げ損失測定
において、この方法及び装置を用いる)曲げ損失を測定
した。このとき波長650nmでの曲げ損失の値は、
0.5dBであった。
【0059】尚、実施例1と同様の操作で、コア外側部
及びコア内側部を形成する際の層の数を、コア外側部が
2層、コア内側部が3層の、計5層として行った例も、
比較のために示しておくと、この場合に作製された母材
の屈折率分布は、図5のように階段状であった。
【0060】実施例2 図6は、図2に示した重合部組み立て体108の断面図
であり、本実施例のクラッド部の形成の工程における充
填前の様子を示す。本実施例では、図1、図2及び図6
に示すプラスチック光ファイバ母材製造装置を用い、モ
ノマーにメタクリル酸メチル、屈折率降下剤に酢酸ヘキ
シル、屈折率上昇剤にフタル酸ブチルベンジルエステル
を用いて、図3に示される工程により、クラッド部、コ
ア外側部及びコア内側部の全てを重合により形成して、
GI型プラスチック光ファイバ母材を作製した。尚、フ
タル酸ブチルベンジルステルは、メタクリル酸メチルよ
りも分子サイズが大きく、これを共有結合の数で比べれ
ば、フタル酸ブチルベンジルステルの1分子内の飽和及
び不飽和の共有結合が43個に対して、メタクリル酸メ
チルのそれは14個である。
【0061】まず、以下のようにしてクラッド部を作製
した。図1、図3及び図6によれば、内径50mmの円
管形状のガラス製クラッド部製造モールド120の両端
をチャック122及び123に係合させて重合部組み立
て体108を作製した。このとき、クラッド部製造モー
ルド120の内部は円筒状の空洞141である。この空
洞141内に、過酸化ベンゾイルを0.1重量%添加し
たメタクリル酸メチルを注入した。次いで、注入が終了
した後、モールド組み立て体108を製造装置100に
設置し、ヒータ110を70℃の温度に設定して作動さ
せ、同時にモータ106を作動させて重合部組み立て体
108を約4000rpmで回転させた。この回転によ
って生じた遠心力によって、混合液は、円周方向及び長
手方向に均一な厚さをもって、モールドの内側表面上に
存在する。この状態で加熱及び回転を続け、外径50m
m、内径40mmの均一な厚さを有する円筒状のクラッ
ド部を形成した(図3(a)参照)。
【0062】そして、実施例1のコア外側部及びコア内
側部の形成方法と全く同様に、図3(b)及び(c)に
示される工程を行い、コア中心部の上にコア内側部及び
コア外側部とを重合により形成して、直径50mmのプ
ラスチック光ファイバ母材を作製した。
【0063】以上のように形成されたプラスチック光フ
ァイバ母材の屈折率分布を調べたところ、図4のような
滑らかな屈折率分布を有することが明らかになった。
【0064】そして、このプラスチック光ファイバ母材
を、図10に示される線引装置を用いて線引し、直径6
50μmのプラスチック光ファイバを作製した。このプ
ラスチック光ファイバを、直径10mmのマンドレルに
巻き付けた状態で曲げ損失を測定した。このとき波長6
50nmでの曲げ損失の値は、0.4dBであった。
【0065】実施例3 実施例3では、図1及び図2に示すプラスチック光ファ
イバ母材製造装置を用い、モノマーにメタクリル酸メチ
ル、屈折率降下剤に酢酸ヘキシル、屈折率上昇剤にフタ
ル酸ブチルベンジルエステルを用いて、図3に示される
工程により、クラッド部、コア外側部及びコア内側部の
全てを重合により形成して、GI型プラスチック光ファ
イバ母材を作製した。
【0066】本実施例では、実施例2のクラッド部形成
方法と同様に、メタクリル酸メチルに過酸化ベンゾイル
を添加してクラッド部製造モールドの内側に注入し、7
0℃及び4000rpmの条件で重合させてクラッド部
を作製した(図3(a)参照)。その後、実施例1及び
2のコア部形成方法と同じ層の数及び温度、回転数等の
重合条件で、図3(b)及び(c)に示される工程を行
い、メタクリル酸メチルと酢酸ヘキシルとの混合物によ
りコア外側部を形成し、メタクリル酸メチルとフタル酸
ブチルベンジルエステルとの混合液によりコア内側部を
形成して母材を作製した。
【0067】以上のように形成されたプラスチック光フ
ァイバ母材の屈折率分布を調べたところ、図4のような
滑らかな屈折率分布を有することが明らかになった。
【0068】そして、このプラスチック光ファイバ母材
を、図10に示される線引装置を用いて線引し、直径6
50μmのプラスチック光ファイバを作製した。このプ
ラスチック光ファイバを、直径10mmのマンドレルに
巻き付けた状態で曲げ損失を測定した。このとき波長6
50nmでの曲げ損失の値は、0.6dBであった。
【0069】実施例4 本実施例では、図1及び図2に示すプラスチック光ファ
イバ母材製造装置を用い、モノマーにメタクリル酸メチ
ル、屈折率降下剤に2,2,2−トリフルオロエチルメ
タクリレート、屈折率上昇剤にフタル酸ブチルベンジル
エステルを用いて、図3に示される工程により、予め用
意したメタクリル酸メチルの重合物から成るクラッド部
の内側に、コア外側部及びコア内側部を重合により形成
して、GI型プラスチック光ファイバ母材を作製した。
尚、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート
は、ラジカル重合性を有する屈折率降下剤である。
【0070】本実施例では、メタクリル酸メチルの重合
物から成る外径50mm、内径40mmのロッドを用意
し、これをクラッド部とした(図3(a)参照)。そし
て、実施例1〜3のコア部形成方法と同じ層の数及び温
度、回転数等の重合条件で、図3(b)及び(c)に示
される工程を行い、メタクリル酸メチルと2,2,2−
トリフルオロエチルメタクリレートとの混合物によりコ
ア外側部を形成し、メタクリル酸メチルとフタル酸ブチ
ルベンジルエステルとの混合液によりコア内側部を形成
して母材を作製した。
【0071】以上のように形成されたプラスチック光フ
ァイバ母材の屈折率分布を調べたところ、図4のような
滑らかな屈折率分布を有することが明らかになった。
【0072】そして、このプラスチック光ファイバ母材
を、図10に示される線引装置を用いて線引し、直径6
50μmのプラスチック光ファイバを作製した。このプ
ラスチック光ファイバを、直径10mmのマンドレルに
巻き付けた状態で曲げ損失を測定した。このとき波長6
50nmでの曲げ損失の値は、0.5dBであった。
【0073】実施例5 本実施例では、図1及び図2に示すプラスチック光ファ
イバ母材製造装置を用い、モノマーにメタクリル酸メチ
ル、屈折率降下剤に酢酸ヘキシル、屈折率上昇剤に安息
香酸ビニルを用いて、図3に示される工程により、予め
用意したメタクリル酸メチルの重合物から成るクラッド
部の内側に、コア外側部及びコア内側部を重合により形
成して、GI型プラスチック光ファイバ母材を作製し
た。尚、安息香酸ビニルは、ラジカル重合性を有する屈
折率上昇剤である。
【0074】本実施例では、メタクリル酸メチルの重合
物から成る外径50mm、内径40mmのロッドを用意
し、これをクラッド部とした(図3(a)参照)。そし
て、実施例1〜4のコア部形成方法と同じ層の数及び温
度、回転数等の重合条件で、図3(b)及び(c)に示
される工程を行い、メタクリル酸メチルと酢酸ヘキシル
との混合液によりコア外側部を形成し、メタクリル酸メ
チルと安息香酸ビニルとの混合液によりコア内側部を形
成して母材を作製した。
【0075】以上のように形成されたプラスチック光フ
ァイバ母材の屈折率分布を調べたところ、図4のような
滑らかな屈折率分布を有することが明らかになった。
【0076】そして、このプラスチック光ファイバ母材
を、図10に示される線引装置を用いて線引し、直径6
50μmのプラスチック光ファイバを作製した。このプ
ラスチック光ファイバを、直径10mmのマンドレルに
巻き付けた状態で曲げ損失を測定した。このとき波長6
50nmでの曲げ損失の値は、0.7dBであった。
【0077】比較例1〜4 以上のように説明した実施例1〜5によるプラスチック
光ファイバ母材の製造方法との比較のため、以下の比較
例1〜4を示す。重合により多層を形成することにより
コア部を形成する方法であるが、本発明の製造方法によ
らず、屈折率上昇剤又は屈折率降下剤のいずれかのみを
用いてコア部を形成する方法によって、プラスチック光
ファイバ母材を作成した例を3例、並びにクラッド部の
内側にコア部を1段階で形成した例を1例挙げておく。
【0078】図7は、比較例1〜3における工程図であ
り、製造の各工程におけるプラスチック光ファイバ母材
700の側面図である。比較例1〜3では、図1及び図
2に示すプラスチック光ファイバ母材製造装置を用い、
モノマーにメタクリル酸メチル、屈折率上昇剤にフタル
酸ブチルベンジルエステルを用いて、図7に示される工
程により、モノマーに屈折率上昇剤を比率を変えて加え
た多数の混合液によりコア部の層701を多数形成し、
多数の層から成り屈折率が中心に向かって増加するコア
部702をクラッド部704の内側に形成して、GI型
プラスチック光ファイバ母材を作製した。
【0079】比較例4では、クラッド部の内側の空洞部
にモノマーと屈折率上昇剤を加えた混合液を1度に充填
して重合することにより、プラスチック光ファイバ母材
を作製した。
【0080】比較例1では、メタクリル酸メチルの重合
物から成る外径50mm、内径40mmのロッドを用意
し、これをクラッド部とした。そして、実施例1のコア
内側部の形成方法と同様の条件で、図7(b)に示され
る工程を行い、メタクリル酸メチルにフタル酸ブチルベ
ンジルエステル(屈折率上昇剤)を濃度が徐々に高くな
るように添加した多数の混合液を重合させることにより
多数の層から成るコア部を形成して、直径50mmの母
材を作製した。
【0081】比較例2では、実施例2のクラッド部の形
成方法と同様に、内径50mmのガラス製クラッド部製
造モールド内部にメタクリル酸メチルを投入して400
0rpmで回転しながら重合し、クラッド部を形成し
た。そして、実施例1のコア内側部の形成方法と同様の
条件で、図7(b)に示される工程を行い、メタクリル
酸メチルにフタル酸ブチルベンジルエステル(屈折率上
昇剤)を濃度が徐々に高くなるように添加した多数の混
合液を重合させることにより多数の層から成るコア部を
形成して、直径50mmの母材を作製した。
【0082】比較例3では、実施例5と同じ条件で、メ
タクリル酸メチルの重合物から成るクラッド部の内側
に、図7(b)に示される工程を行い、メタクリル酸メ
チルに安息香酸ビニル(屈折率上昇剤)を濃度が徐々に
高くなるように添加した多数の混合液を重合させること
により多数の層から成るコア部を形成して、直径50m
mの母材を作製した。
【0083】比較例4では、メタクリル酸メチルの重合
物から成るクラッド部の内側空洞に、メタクリル酸メチ
ルに安息香酸ビニル(屈折率上昇剤)を加えた混合液を
1度に充填し、これを1度に重合させてコア部を形成し
て、直径50mmの母材を作製した。
【0084】このようにして比較例1〜3において作製
された3本のプラスチック光ファイバ母材の屈折率分布
のグラフを図8に、比較例4における屈折率分布のグラ
フを図9に表した。図8によれば、コア部形成におい
て、屈折率上昇剤のみを用いて徐々に屈折率が変化する
多層を形成して作製された母材は、屈折率降下剤を用い
る多層形成と屈折率上昇剤を用いる多層形成との2つの
ステップによる方法による母材と比べれば、屈折率差の
あまり大きくないGI型の分布をもつことが明らかにな
った。また、図9から明らかなように、コア部を1層で
形成した比較例4では、GI型の分布は得られず、即ち
SI型の母材が作製された。
【0085】また、これらを実施例1〜5と同じ条件で
線引した直径650μmの光ファイバについて、それぞ
れ直径10mmのマンドレルに巻き付けた状態で曲げ損
失を測定した。このときの波長650nmでの曲げ損失
の値は、比較例1及び比較例2では2.0dB、比較例
3及び比較例4では2.5dBであった。
【0086】線引した光ファイバの曲げ損失に関して、
屈折率上昇剤にフタル酸ブチルベンジルエステルを用い
た実施例2、3及び4と、同じく屈折率上昇剤にフタル
酸ブチルベンジルエステルを用いた比較例1及び2とを
比較するため、これらの結果を表1に纏めて示す。表1
によれば、屈折率上昇剤を用いたコア部を形成するステ
ップのみの比較例1及び2による光ファイバの曲げ損失
が2.0dBであったのに対し、コア部形成において、
屈折率降下剤を用いてコア外側部を形成するステップと
屈折率上昇剤を用いてコア内側部を形成するステップと
の2つのステップから成る本発明の実施例2、3及び4
による光ファイバの曲げ損失は、0.4〜0.6dB
と、顕著に向上している。
【0087】
【表1】
【0088】同様に、屈折率上昇剤に安息香酸ビニルを
用いた実施例5と、同じく屈折率上昇剤に安息香酸ビニ
ルを用いた比較例3とを比較するため、これらの結果を
表2に示す。表2によれば、屈折率上昇剤を用いたコア
部を形成するステップのみの比較例3では、曲げ損失が
2.5dBであったのに対し、コア部形成において、屈
折率降下剤を用いてコア外側部を形成するステップと屈
折率上昇剤を用いてコア内側部を形成するステップとの
2つのステップから成る本発明の実施例5では、曲げ損
失が0.7dBと、顕著に向上している。
【0089】
【表2】
【0090】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、コア部
の形成に対して、屈折率降下剤を用いたコア外側部形成
のステップと、屈折率上昇剤を用いたコア内側部形成の
ステップとを含む本発明のプラスチック光ファイバ母材
の製造法によれば、滑らかな屈折率をもち且つ屈折率差
の大きなプラスチック光ファイバ母材を、生産性良く容
易に製造することが可能となる。
【0091】従って、この母材を線引することにより、
曲げ損失の低いGI型のプラスチック光ファイバを容易
に製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適に使用されるプラスチック光ファ
イバ母材製造装置の斜視図である。
【図2】本発明に好適に使用されるプラスチック光ファ
イバ母材製造装置の重合部組み立て体の縦断面図であ
り、母材を内部に包含している状態を表す。
【図3】実施例1〜5の工程図である。
【図4】実施例1〜5により作製されたプラスチック光
ファイバ母材の半径方向屈折率分布を表すグラフであ
る。
【図5】実施例1により作製されたプラスチック光ファ
イバ母材の半径方向屈折率分布を表すグラフである。
【図6】本発明におけるクラッド部製造操作に好適に使
用されるプラスチック光ファイバ母材製造装置の重合部
組み立て体の縦断面図である。
【図7】比較例1〜3の工程図であり、各工程毎のプラ
スチック光ファイバ母材の状態を表す。
【図8】比較例1〜3により作製されたプラスチック光
ファイバ母材の半径方向屈折率分布を表すグラフであ
る。
【図9】比較例4により作製されたプラスチック光ファ
イバ母材の半径方向屈折率分布を表すグラフである。
【図10】本発明で作製された母材の線引に使用可能な
線引装置の縦断面図である。
【図11】ステップインデックス(SI)型ファイバの
屈折率分布を示すグラフである。
【図12】グレーデッドインデックス(GI)型ファイ
バの屈折率分布を示すグラフである。
【符号の説明】
100…製造装置、102…台、104…重合部収容
部、106a、b…モータ、108a、b…重合部組み
立て体、110…ヒータ、120…モールド、122
a、b、123…チャック、124a、b、125…カ
バー、126a、b…母材、128a、b、129a、
b…軸、130a、b…軸受け、132a、b、133
…支持円筒、134、135…窪み、141…空洞、3
02…クラッド部、304…コア外側部第1層、305
…コア外側部、306…コア内側部第1層、307…コ
ア内側部、700…母材、701…コア部第1層、70
2…コア部、704…クラッド部、910…線引装置、
912…線引炉、914…外径モニタ、916…巻取手
段、920…カバー、922…炉芯間、924…ヒー
タ、926…母材、927…ネックダウン部、928…
上部円筒、929…矢印、930…リング、932…下
部円筒、934…シャッター、938…プラスチック光
ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 裕男 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱形状の部分をもちコア外側部とコ
    ア内側部とから成るコア部を有するプラスチック光ファ
    イバの母材を製造する方法であって、 (1)中空の略円筒形状の部分を有しポリマーから成る
    1つのクラッド部に対し、(a)屈折率降下剤をモノマ
    ーに添加した複数の第1の数iの個数のモノマー屈折率
    降下剤混合液S(1)〜S(i)であって、重合した際
    の屈折率に関して、1<a≦iの数aに対して(S(a
    −1)の屈折率)≦(S(a)の屈折率)の関係をもつ
    モノマー屈折率降下剤混合液S(1)〜S(i)を用
    い、1≦x≦iの数xに対して、前記クラッド部の側面
    内側表面上に前記モノマー屈折率降下剤混合液S(x)
    を投入し、前記クラッド部を長手軸方向を中心に回転さ
    せながら前記モノマー屈折率降下剤混合液を重合させて
    略均一な厚さの層を形成する操作を、数xに対して1か
    らiまで順に行い、前記クラッド部の側面内側表面上
    に、前記第1の数i層から成り且つ半径方向内側に向か
    って屈折率が上昇する屈折率分布を有するコア外側部を
    形成する第1のステップと、 (2)1つの前記コア外側部に対して、(b)屈折率上
    昇剤をモノマーに添加した複数の第2の数jの個数のモ
    ノマー屈折率上昇剤混合液T(1)〜T(j)であっ
    て、重合した際の屈折率に関して、1<b≦jの数bに
    対して(T(b−1)の屈折率)≦(T(b)の屈折
    率)の関係をもつモノマー屈折率上昇剤混合液T(1)
    〜T(j)を用いて、1≦y≦iの数yに対して、前記
    コア外側部の側面内側表面上に前記モノマー屈折率上昇
    剤混合液T(y)を投入し、前記コア外側部を長手軸方
    向を中心に回転させながら前記モノマー屈折率上昇剤混
    合液を重合させて略均一な厚さの層を形成する操作を、
    数yに対して1からjまで順に行い、前記コア外側部の
    側面内側表面上に、前記第2の数j層から成り且つ半径
    方向内側に向かって屈折率が上昇する屈折率分布を有す
    るコア内側部を形成する第2のステップと、を含むこと
    を特徴とするプラスチック光ファイバ母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のステップが、前記コア外側部
    の形成に先立ち、中空の略円筒形状のクラッド部製造モ
    ールドの側面内側表面にモノマーを投入し、前記クラッ
    ド部製造モールドを長手軸方向を中心に回転させながら
    前記モノマーを重合させて、略均一な厚さを有する略円
    筒形状のクラッド部を形成するクラッド部製造操作を更
    に含むことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック
    光ファイバ母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記屈折率降下剤と前記屈折率上昇剤と
    の少なくとも一方が、ラジカル重合性を有し、且つ前記
    第1のステップ、前記第2のステップ、又は前記第1の
    ステップ及び前記第2のステップにおける前記重合にお
    いて、前記屈折率降下剤と前記屈折率上昇剤との少なく
    とも一方の、前記モノマー若しくは前記モノマーの重合
    物との反応速度が前記モノマー単独の重合速度と異なる
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の
    プラスチック光ファイバ母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記屈折率降下剤と前記屈折率上昇剤と
    の少なくとも一方の分子における飽和及び不飽和の共有
    結合の数が、前記モノマーの分子における飽和及び不飽
    和の共有結合の数よりも多いことを特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載のプラスチック光ファイバ母
    材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記クラッド部がメタクリル酸メチルを
    重合させた重合物から成ることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のプラスチック光ファイバ母材の製
    造方法。
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