JPH08111160A - 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法 - Google Patents

回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH08111160A
JPH08111160A JP6242960A JP24296094A JPH08111160A JP H08111160 A JPH08111160 A JP H08111160A JP 6242960 A JP6242960 A JP 6242960A JP 24296094 A JP24296094 A JP 24296094A JP H08111160 A JPH08111160 A JP H08111160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
iron core
electromagnet
block
fulcrum type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6242960A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuki Nagamoto
光樹 永本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6242960A priority Critical patent/JPH08111160A/ja
Publication of JPH08111160A publication Critical patent/JPH08111160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線部と鉄芯との間に非常に薄い絶縁被膜を
形成して電磁石を小型で絶縁性に優れたものとし、スイ
ッチと組合わせてリレーを構成したとき、このリレーを
小型且つ絶縁性に優れたものとする。 【構成】 端子を備えたコイル枠2Cに鉄芯2Bを組み
付け、これにコイル2Aを巻いたコイルブロック2と、
コイルブロック2の磁極3A、3B間に挿入して固定
し、鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成する平板状継鉄4
と、平板状継鉄4の凹部4Aに配置した矩形状永久磁石
5と、センタ部を支点として回転し、端部6A、端部6
Bがそれぞれ磁極3A、磁極3Bと接触する接極子6と
からなり、鉄芯2Bはコイル枠2Cと同時成形され、さ
らに端子を除いた全体に非常に薄い絶縁被膜を形成し、
スイッチと組合わせてリレー50を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転支点型有極電磁石、
これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の回転支点型有極電磁石の一
例としてのシングルステイブル型有極電磁石の概略断面
図、図7にコイル枠を備えた鉄芯の斜視図を示す。従来
のシングルステイブル型有極電磁石100は、コイル枠
101Cが成形された略コの字型の鉄芯101Bにコイ
ル101Aを巻いて組立てたコイルブロック101と、
鉄芯101Bの磁極102Aおよび磁極102B間にレ
ーザ溶接等で固定した山型永久磁石103と、山型永久
磁石103の頂点に接した支点104Aを中心として回
転運動する接極子104とから構成される。
【0003】コイル枠101Cが成形された略コの字型
の鉄芯101Bは、鉄芯101Bにコイル101Aを巻
回する前に、この鉄芯101Bに巻回するコイル101
Aとの絶縁をとるために、コイル枠101Cの成形と同
時に射出成形等によって鉄芯の周囲に絶縁被膜105を
形成したり(図7(a)参照)、鉄芯101Bのみ先に
非常に薄い絶縁被膜を施してからコイル枠101Cの成
形を行なっていた(図7(b)参照)。
【0004】接極子104は、支点104Aを中心にシ
ーソー運動し、コイルブロック101に予め決められた
極性の電源が印加された場合にのみ一方の磁極(例え
ば、磁極102A)から他方の磁極(例えば、磁極10
2B)へ接続が切替えられ、電源が除かれた場合には元
の磁極(例えば、磁極102A)側に戻るよう構成され
る。
【0005】このような単安定(シングルステイブル)
状態を構成するため、山型永久磁石103は、長手方向
の両端がS極、山型の頂点Cから所定の距離xの位置が
N極に磁化され、シングルステイブル型有極電磁石10
0を構成した場合の配置精度を保つため、磁極102A
および磁極102B間にレーザ溶接等で固定される。
【0006】このように構成された従来の回転支点型有
極電磁石は、単安定動作をするので、接極子に可動接点
(図示せず)を搭載し、固定接点(図示せず)との間で
機械的な断続を行うことにより、回転支点型有極リレー
が構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鉄芯にコイル
を巻回する前において、コイル枠の成形と同時に射出成
形等によって鉄芯の周囲に絶縁被膜を形成する場合は、
絶縁を図ることはできても厚い被膜によって電磁石全体
が大きくなってしまい、また、鉄芯のみ先に非常に薄い
絶縁被膜を施してからコイル枠の成形を行なう場合は、
鉄芯の外形寸法に絶縁被膜によるバラツキが発生し、成
形時に鉄芯の角部にバリが発生し易く、コイル巻線時に
断線等の不良を発生し易い。
【0008】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、その目的は巻線部と鉄芯との間に非常に
薄い絶縁被膜を形成して電磁石を小型で絶縁性に優れた
ものとし、スイッチと組合わせてリレーを構成したと
き、このリレーを小型且つ絶縁性に優れたものとするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る回転支点型有極電磁石は、鉄芯をコイル枠
と同時成形し、その全体に蒸着による非常に薄い絶縁被
膜を形成した。また本発明に係る回転支点型有極リレー
は、鉄芯をコイル枠と同時成形し、端子を除いた全体に
蒸着による非常に薄い絶縁被膜を形成した。更に本発明
に係る回転支点型有極リレーの製造方法は、端子を備え
たコイル枠に鉄芯を組み付け、この鉄芯にコイルを巻回
する前に全体に蒸着による絶縁被膜を形成し、この後、
前記端子表面に形成された絶縁被膜をレーザ光等で剥離
するようにした。
【0010】
【作用】本発明に係る回転支点型有極電磁石は、コイル
枠と同時成形される鉄芯の全体に非常に薄い絶縁被膜を
形成して、鉄芯にバリが発生し難くなり寸法精度が向上
する。本発明に係る回転支点型有極リレーは、コイル枠
と同時成形される鉄芯の端子を除いた全体に非常に薄い
絶縁被膜を形成して、回転支点型有極電磁石を小型と
し、鉄芯にバリが発生し難く且つ寸法精度が極めて良く
なり、コイル巻線と鉄芯との間の絶縁性が向上する。
【0011】また、本発明に係る回転支点型有極リレー
の製造方法は、端子を備えたコイル枠に鉄芯を組み付
け、この鉄芯にコイルを巻回する前に全体に絶縁被膜を
蒸着し、この後、前記端子表面に形成された絶縁被膜を
剥離して鉄芯にバリが発生し難くなり鉄芯とコイルとの
絶縁を確保するとともにリレーとして構成するときの導
通を確保できる。且つ端子表面に形成された非常に薄い
絶縁被膜はレーザ光で容易に剥離する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1及び図2は本発明に係る回転支
点型有極リレーの製造方法に用いられる回転支点型有極
電磁石の構成を示し、このうち図1は回転支点型有極電
磁石の全体構成図、図2は回転支点型有極電磁石の組立
図を示す。
【0013】図1および図2において、回転支点型有極
電磁石1はシングルステイブル型を示し、略コの字型の
鉄芯2Bにコイル2Aを巻いたコイルブロック2と、コ
イルブロック2の磁極3A、3B間に挿入して固定して
鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成するとともに、貫通部
や切欠部からなる磁気抵抗調整部4Bを備えた平板状継
鉄4と、平板状継鉄4の中央部から片側に偏って設けら
れた凹部4Aに配置した矩形状永久磁石5と、中心部に
設けた凸部6Cを支点として回転し、端部6A、端部6
Bがそれぞれ磁極3A側、磁極3B側と接触する接極子
6とから構成する。
【0014】上記コイル2Aの巻回に先立ってコイル枠
2Cを成形した鉄芯2Bは表面全体を、例えば無色透明
なキシレン樹脂を蒸着塗装(化学蒸着(CVD))し、
表面に極めて薄い(5μm〜10μm程度)絶縁被膜を
形成する。具体的には、原料であるジパラキシリレン
(DPX)個体ダイマーを気化させ、このダイマーの熱
分解によって安定したジラジカルパラキシリレンモノマ
ー(PX)を発生させ、基材へのジラジカルパラキシリ
レンの吸着と重合を同時に行ない、高分子量のポリパラ
キシリレン(PPX)の薄膜を成形する。
【0015】このようにして成形された鉄芯は、キシレ
ン樹脂が均一な厚さに形成されるため鉄芯寸法にバラツ
キが発生し難く、コイル枠成形時のバリが発生し難く、
寸法精度も極めて高くでき、さらに電気絶縁性、誘電性
等の電気特性い優れたものとなる。なお、上記はキシレ
ン樹脂を蒸着塗装した場合について説明したが、フッ素
樹脂をコーティング塗装することでも行なうことができ
る。
【0016】なお、回転支点型有極電磁石1は、シング
ルステイブル型に限るものではなく凹部4Aを平板状継
鉄4の中心線Xに対して対称に形成し、磁気抵抗調整部
4Bを設けないようにすることで、双安定状態を形成す
るラッチング型有極電磁石を構成してもよい。
【0017】コイルが巻回されて形成されたコイルブロ
ック2は、鉄芯2Bに行なったと同様にその全体を、例
えば無色透明なキシレン樹脂を蒸着塗装(化学蒸着(C
VD))し、表面に極めて薄い(5μm〜10μm程
度)絶縁被膜を形成するのが好ましい。なお、従来既知
の絶縁テープによる絶縁を行なうようにしてもよい。
【0018】コイルブロック2は、コイル電極(+)2
a、コイル電極(−)2b間に予め極性が決定された電
源を印加することにより電磁石を形成し、コイル2Aに
流れる電流の方向に対応(右手親指の法則)した磁極3
A、3Bの極性(N、S極)が設定され、一方、コイル
2Aの巻数とコイル2Aに流れる電流値の積(起磁力)
に比例し、磁気回路の抵抗(磁気抵抗)に反比例した磁
束を発生する。
【0019】平板状継鉄4は、図2に示すように、コイ
ルブロック2の磁極3A、磁極3B間の中心線Xに非対
称に凹部4Aを形成し、矩形状永久磁石5を収容した場
合の無励磁状態において、矩形状永久磁石5の磁力によ
って形成される磁気回路が常に磁極3A側に偏るように
する。
【0020】また、平板状継鉄4は、中心線Xを中心と
して凹部4Aの容積が少ない側の磁気抵抗を増加するよ
うな、切欠きや穴からなる磁気抵抗調整部4Bを形成す
る。磁気抵抗調整部4Bを形成して磁気抵抗を増加さ
せ、凹部4Aを中心線Xに非対称に形成して矩形状永久
磁石5を偏らせて配置することにより、無励磁には接極
子6が磁極3Aに接触する単安定状態を確実に実現す
る。
【0021】矩形状永久磁石5は、平板状継鉄4に設け
られた矩形状の凹部4A内に収容されるよう、凹部4A
の形状に合せて構成し、凹部4Aの底面と接する面側を
S極、反対面側がN極となるよう磁化する。
【0022】このように、凹部4Aおよび磁気抵抗調整
部4Bを平板状継鉄4に設け、矩形状永久磁石5を凹部
4Aに配置して磁化作用および磁気抵抗を中心線Xに対
して非対称にすることにより、単純な構成で単安定(シ
ングルステイブル)状態を形成できる。
【0023】接極子6は、中心線X上で矩形状永久磁石
5と接触する部分に、凸部6Cを設け、矩形状永久磁石
5または電磁石の磁化作用により、接極子6が凸部6C
を支点として回転し、端部6Aと磁極面3a、端部6B
と磁極面3bがそれぞれ接触するよう構成する。
【0024】図3は本発明に係る回転支点型有極電磁石
の動作説明図であり、同図(a)はコイルブロック2に
電源が印加されていない無励磁の安定状態を示し、接極
子6は端部6A、6Bが矩形状永久磁石5の磁化作用に
よって共にN極となり、一方、磁極3Aは前述した構成
から常にS極、磁極3BはN極の状態にあるため、接極
子6は磁極3A側に接触した安定状態となっている。こ
の状態では、磁極3A―平板状継鉄4―矩形状永久磁石
5―接極子6―磁極3Aのループで磁気回路が形成さ
れ、磁束Φ1が矢印の向きに発生する。
【0025】無励磁状態から、同図(b)のようにコイ
ルブロック2に予め極性が決定された電源を印加した励
磁直後、コイルブロック2で構成される電磁石は、磁極
3AがS極からN極、磁極3BはN極からS極に変化す
るため、接極子6と磁極3Aには反発力、接極子6と磁
極3Bには吸引力が作用する。この状態では、同図
(a)の磁束Φ1に加え、電源印加に伴う鉄芯2B―平
板状継鉄4―鉄芯2Bのループで磁気回路が形成され、
磁束Φ2が発生する。
【0026】同図(c)は(b)状態から接極子6が磁
極3A側から離れて磁極3B側に接触した反転状態を示
す。この状態では、矩形状永久磁石5により、磁極3B
―平板状継鉄4―矩形状永久磁石5―接極子6―磁極3
Bのループで磁気回路が形成されて磁束Φ3が発生する
とともに、電磁石により、鉄芯2B―平板状継鉄4―矩
形状永久磁石5―接極子6―磁極3B―鉄芯2Bのルー
プで磁気回路が形成されて磁束Φ4が発生する。
【0027】この状態から電源を除くと、接極子6の磁
極3B側(端部6B側)の磁気抵抗が磁極3A側(端部
6A)より大きいため、矩形状永久磁石5の磁力による
磁束(Φ1)が磁束Φ3よりも大きくなり、接極子6は
反転して端部6Aは磁極3A側に接触して同図(a)の
無励磁状態に戻り単安定(シングルステイブル)状態を
保つ。
【0028】図4は上記構成の回転支点型有極電磁石を
適用した有極リレーの組立図、図5はその有極リレーの
全体構成図であり、図1〜図3と同一部分には同一符号
を付して示す。
【0029】図4の組立図において、ボディブロック1
0は、有極電磁石ブロック20を収納するケースを構成
するとともに、有極電磁石ブロック20のコイル2Aに
電源を印加するための2組の電源端子(+)11Aおよ
び電源端子(−)11B、接点バネブロック30の4個
の接点バネ31Aとそれぞれ接触し、2回路のブレーク
接点を形成する固定接点12Aおよび2回路のメーク接
点を形成する固定接点13A、固定接点12Aと導通の
ある2個の固定接点端子12B、固定接点13Aと導通
のある2個の固定接点端子13B、接点バネブロック3
0の固定部31Cと導通のある2個の固着片14および
共通端子14Bを備える。
【0030】ボディブロック10側面の固着片14には
接点バネブロック30の固定部31Cがレーザ溶接等で
固定され、固定部31Cおよび固着片14を介して接点
バネブロック30の可動接点31Bとボディブロック1
0の共通接点端子14Bは電気的に導通された状態にあ
る。
【0031】ボディブロック10に有極電磁石ブロック
20を挿入して固定し、有極電磁石ブロック20の矩形
状永久磁石5上に接点バネブロック30を配置し、接点
バネブロック30の固定部31Cをボディブロック10
の固着片14にレーザ溶接等で固定することにより一方
向の組立ができ、カバー40で覆って図5に示す回転支
点型有極リレー50を構成する。
【0032】有極電磁石ブロック20を構成するコイル
ブロック2のコイル電極2a,2bは前述したキシレン
樹脂等の蒸着塗装によって非常に薄い絶縁被膜が形成さ
れてしまっているので、これをレーザ光で予め剥離し、
コイル電極2a,2bがボディブロック10の端子11
a,11bと電気的に結合可能とする。
【0033】なお、絶縁被膜を剥離する時期はボディブ
ロックに固定する前であれば何時でもよく上記したよう
にボディブロックへの固定時に限るものではない。ま
た、剥離はレーザ光を用いて行っているが、要は被膜を
剥離できるものであればその方法は上記のものに拘泥す
るものではない。
【0034】このように一方向に組立られた回転支点型
有極リレー50は、矩形状永久磁石5が磁極3A側に偏
って設けられ、シングルステイブル型リレーを構成する
ので、有極電磁石ブロック20のコイル電極(+)2
a、コイル電極(−)2b間に電源が印加されない無励
磁の状態には、矩形状永久磁石5の磁化作用により、接
点バネブロック30の接極子6が端部6Aを磁極3Aに
接触した状態にあり、矩形状永久磁石5―接極子6―磁
極3A―平板状継鉄4―矩形状永久磁石5のループで磁
束を発生する磁気回路を形成し、接極子6の端部6Aは
磁極3Aと接触が安定した単安定(シングルステイブ
ル)状態を維持する。
【0035】単安定状態では、接点バネブロック30の
接極子6の端部6A側に配置された可動接点31Bはボ
デイブロック10の固定接点12Aに接触し、その結
果、ボディブロック10の固定接点端子12Bと共通接
点端子14Bが電気的導通状態を形成する。
【0036】一方、有極電磁石ブロック20のコイル電
極(+)2a、コイル電極(−)2b間に予め設定され
た極性の電源が印加された励磁状態には、有極電磁石ブ
ロック20が電磁石を形成し、接極子6は凸部6Cを支
点として回転し、接極子6の端部6Aは磁極3Aから離
れて接極子6の端部6Bが磁極3Bと接触し、鉄芯2B
―平板状継鉄4(磁気抵抗調整部4B)―矩形状永久磁
石5―接極子6―磁極3B―鉄芯2Bのループで磁束を
発生する磁気回路を形成し、接極子6の端部6Bは磁極
3Bと接触が安定した状態を電源が印加されている限り
維持する。
【0037】この状態では、接点バネブロック30の接
極子6の端部6A側に配置された可動接点31Bはボデ
イブロック10の固定接点12Aから離れ、接極子6の
端部6B側に配置された可動接点31Bはボデイブロッ
ク10の固定接点13Aに接触し、その結果、ボディブ
ロック10の固定接点端子12Bと共通接点端子14B
が電気的に絶縁され(ブレーク状態)、固定接点端子1
3Bと共通接点端子14Bが電気的に導通状態(メーク
状態)を形成する。
【0038】この状態から、有極電磁石ブロック20の
コイル2Aに印加した電源を除くと、接極子6は反転
し、最初の無励磁状態に戻り、ボディブロック10の固
定接点端子12Bと共通接点端子14Bが電気的導通状
態を形成する安定状態に復帰する。
【0039】上記の回転支点型有極リレー50はシング
ルステイブル型について説明したが、既に説明したよう
に有極電磁石ブロック20の平板状継鉄4に、中心(回
転軸X)に対称な凹部4Aのみを設けることにより、例
えば無励磁状態ではボディブロック10の固定接点端子
12Bと共通接点端子14Bが電気的導通状態を形成
し、励磁状態では固定接点端子13Bと共通接点端子1
4Bが電気的に導通状態を形成するととともに、この状
態から無励磁状態にしても同じ状態を保つラッチング
(双安定)型リレーを構成することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、回転支点型有極電
磁石は、コイル枠と同時成形される鉄芯の全体に非常に
薄い絶縁被膜が形成されるため、小型とすることができ
るとともにコイル枠と同時成形される鉄芯にバリが発生
し難くなり寸法精度が向上する。
【0041】本発明に係る回転支点型有極リレーは、鉄
芯はコイル枠と同時成形され、端子を除いた全体に非常
に薄い絶縁被膜が形成されるため、回転支点型有極電磁
石を小型とすることができ、その鉄芯はコイル枠と同時
成形時にバリが発生し難く且つ寸法精度が極めて良く、
コイル巻線と鉄芯との間の絶縁性に優れる。
【0042】また、本発明に係る回転支点型有極リレー
の製造方法は、端子を備えたコイル枠に鉄芯を組み付
け、この鉄芯にコイルを巻回する前に全体に絶縁被膜を
蒸着し、この後、前記端子表面に形成された絶縁被膜を
剥離するため、回転支点型有極電磁石が小型となり、バ
リが発生し難く且つ寸法精度が極めて良い鉄芯を容易に
形成でき、コイル巻線と鉄芯との間の絶縁性が向上す
る。端子表面に形成された絶縁被膜は非常に薄いのでレ
ーザ光で容易に剥離する。よって、非常に小型で絶縁性
の良い回転支点型有極リレーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転支点型有極電磁石の全体構成図
【図2】同回転支点型有極電磁石の組立図
【図3】同回転支点型有極電磁石の動作説明図
【図4】同回転支点型有極電磁石を適用したリレーの組
立図
【図5】回転支点型有極電磁石とカバーとの関係を示す
有極リレーの組立図
【図6】従来の回転支点型有極電磁石の一例としてのシ
ングルステイブル型有極電磁石の概略断面図
【図7】同コイル枠を備えた鉄芯の斜視図
【符号の説明】
1…回転支点型有極電磁石、2…コイルイルブロック、
2A…コイル、2B…鉄芯、、2C…コイル枠、2a,
2b…コイル電極、3A,3B…磁極、4…平板状継
鉄、4A…凹部、4B…磁気抵抗調整部、5…矩形状永
久磁石、6…接極子、6A,6B…端部、6C…凸部、
10…ボディブロック、11A,11B…電源端子、1
2A,13A…固定接点、12B,13B…固定接点端
子、14…固着片、14B…共通端子、20…有極電磁
石ブロック、30…接点バネブロック、31A……接点
バネ、31B…可動接点、31C…固定部、40…カバ
ー、50…回転支点型有極リレー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コの字型の鉄芯にコイルが巻かれ且つ対
    向する両端が磁極を形成するコイルブロックと、前記対
    向する磁極間に装着された永久磁石と、この永久磁石に
    接触し電磁石の作用により回転運動して前記磁極に接触
    する接極子とを備えた回転支点型有極電磁石において、
    前記鉄芯はコイル枠と同時成形され、その全体に蒸着に
    よる絶縁被膜が形成されることを特徴とする回転支点型
    有極電磁石。
  2. 【請求項2】 端子を備えたコイル枠に組付けられた略
    コの字型の鉄芯にコイルが巻かれ且つ対向する両端が磁
    極を形成するコイルブロックと、前記対向する磁極間に
    装着された永久磁石とからなる有極電磁石ブロックを備
    えるとともに、前記矩形状永久磁石に接触し前記有極電
    磁石ブロックの電磁石作用により回転運動して前記磁極
    に接触する接極子と、可動接点とからなる接点バネブロ
    ックを備えた回転支点型有極リレーにおいて、前記鉄芯
    はコイル枠と同時成形され、前記端子を除いた全体に蒸
    着による絶縁被膜が形成されることを特徴とする回転支
    点型有極リレー。
  3. 【請求項3】 端子を備えたコイル枠に鉄芯を組み付
    け、この鉄芯にコイルを巻回してコイルブロックとし、
    このコイルブロックに永久磁石と接極子を組み付け、こ
    れをリレーのボディブロックに組み込むようにした回転
    支点型有極リレーの製造方法において、前記端子を備え
    たコイル枠に鉄芯を組み付け、この鉄芯にコイルを巻回
    する前に全体に蒸着による絶縁被膜を形成し、この後、
    前記端子表面に形成された絶縁被膜を剥離することを特
    徴とする回転支点型有極リレーの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回転支点型有極リレー
    の製造方法において、前記端子表面に形成された絶縁被
    膜の剥離はレーザ光で行なうことを特徴とする回転支点
    型有極リレーの製造方法。
JP6242960A 1994-10-06 1994-10-06 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法 Pending JPH08111160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242960A JPH08111160A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242960A JPH08111160A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08111160A true JPH08111160A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17096796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6242960A Pending JPH08111160A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08111160A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113707405A (zh) * 2021-08-05 2021-11-26 北京航空航天大学 一种适用于真空镀膜设备的磁场发生装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864728A (ja) * 1981-10-14 1983-04-18 日豊通信工業株式会社 リ−ドリレ−の製造方法
JPH04264321A (ja) * 1991-02-19 1992-09-21 Fujitsu Ltd 有極電磁継電器
JPH05325764A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Matsushita Electric Works Ltd 有極リレー
JPH06168818A (ja) * 1993-01-14 1994-06-14 Matsushita Electric Works Ltd 鉄 心
JP4120205B2 (ja) * 2001-11-13 2008-07-16 セイコーエプソン株式会社 界面付近の液体物性の測定方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864728A (ja) * 1981-10-14 1983-04-18 日豊通信工業株式会社 リ−ドリレ−の製造方法
JPH04264321A (ja) * 1991-02-19 1992-09-21 Fujitsu Ltd 有極電磁継電器
JPH05325764A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Matsushita Electric Works Ltd 有極リレー
JPH06168818A (ja) * 1993-01-14 1994-06-14 Matsushita Electric Works Ltd 鉄 心
JP4120205B2 (ja) * 2001-11-13 2008-07-16 セイコーエプソン株式会社 界面付近の液体物性の測定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113707405A (zh) * 2021-08-05 2021-11-26 北京航空航天大学 一种适用于真空镀膜设备的磁场发生装置
CN113707405B (zh) * 2021-08-05 2022-07-15 北京航空航天大学 一种适用于真空镀膜设备的磁场发生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020140533A1 (en) Method of producing an integrated type microswitch
JPH08111160A (ja) 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法
JPH08111159A (ja) 回転支点型有極電磁石、これを組込んだ回転支点型有極リレーおよびその製造方法
JP3013864U (ja) 回転支点型有極電磁石およびこれを組込んだ回転支点型有極リレー
JP2755364B2 (ja) 回転支点型有極電磁石およびこれを組込んだ回転支点型有極リレー
JP3003916U (ja) 回転支点型有極リレー
JP2601998B2 (ja) 回転支点型有極リレー
JP2833075B2 (ja) 接点装置
US5686875A (en) Mercury wetted switch
JP2601995B2 (ja) 回転支点型有極リレー
JP3004522U (ja) 回転支点型有極リレー
JP2601994B2 (ja) 回転支点型有極リレー
JP3004016U (ja) 回転支点型有極リレー
JP2755363B2 (ja) 回転支点型有極電磁石
JPS6260786B2 (ja)
JP3912231B2 (ja) 同軸リレー
JPH0119308Y2 (ja)
JPH07312161A (ja) シングルステイブル型有極電磁石
JP2525994Y2 (ja) 電磁スイッチ
JP3004893U (ja) 回転支点型有極リレー
JP3007809U (ja) 電磁石
JPH0612960A (ja) 電磁継電器
JP2634768B2 (ja) シングルステイブル型有極電磁石
JP2630098B2 (ja) シーソーバランス型有極継電器
JP2897860B2 (ja) シングルステイブル型有極電磁石

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980721