JPH04264321A - 有極電磁継電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は小型有極電磁継電器、特
に、電磁コイルに沿って永久磁石が延在する小型有極電
磁継電器において、耐電圧特性を改善せしめる構成に関
する。

【０００２】近年、電磁継電器を小型化，省電力化する
取り組みが盛んに行われている。そのため、コイル−接
点間，ヨーク−接点間等のギャップが狭くなり、耐電圧
を如何に確保するかが問題である。

【０００３】

【従来の技術】図２は従来の有極電磁継電器の主要構成
を示す側面図であり、シーソーバランスアマチュア駆動
式の信号小型有極電磁継電器１は、ボビン２に電磁コイ
ル３を巻回し、ボビン２（電磁コイル３）をコ字型ヨー
ク４が貫通する。電磁コイル３の一側に沿って延在する
永久磁石５は、一端がヨーク４の一方の先端部に接合（
溶接）し、他端がヨーク４の他方の先端部に接合（溶接
）する。アマチュア６は、長さ方向の中央部下面より突
出する突起７が永久磁石５に当接して揺動可能である。 アマチュア６に固着した絶縁部材８に可動ばね９を固着
する。可動ばね９の先端に固着した可動接点１０は、固
定端子１１の先端に固着した固定接点１２に対向する。

【０００４】図示の有極電磁継電器１は電磁コイル３に
駆動電流を流さない状態であり、電磁コイル３に所定の
電流を流すとアマチュア６は反時計方向に揺動し、それ
まで開離していた左側の可動接点１０が対向する固定接
点１２に接触し、それまで接触していた右側の可動接点
１０と固定接点１２とが開離する。次いで、電磁コイル
３に流す電流を断つとアマチュア６は、永久磁石５の磁
気力によって時計方向に揺動し、それまで接触していた
左側の可動接点１０と固定接点１２とが開離し、それま
で開離していた右側の可動接点１０と固定接点１２とが
接触し図示状態に戻る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】一般に電磁継電器は、
小型化が進むのにつれて継電器を構成する導体部品が接
近するようになるため、原則的に耐電圧が低下するよう
になる。図２に示す如き永久磁石５を具えない電磁継電
器の耐電圧は、一般に固定端子−電磁コイル間，可動ば
ね−電磁コイル間について配慮した設計である。そのよ
うな設計思想に基づいて小型化したシーソーバランスア
マチュア駆動式有極電磁継電器１に、耐電圧がＡＣ１．
５〜１．８Ｖのものがある。かかる電磁継電器１に対し
、ユーザーから耐電圧がＡＣ１．５〜１．８Ｖのものと
同じ大きさで、ＡＣ２Ｖ以上の耐電圧が要求されるに到
り、新規の耐電圧対策が必要になった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の実施例を示す図
１において、耐電圧が向上する有極電磁継電器２１は電
磁コイル３、電磁コイル３を貫通するコ字形ヨーク４、
電磁コイル３の一側に沿って延在し一端がヨーク４の一
方の先端部に接続し他端がヨーク４の他方の先端部に接
続する永久磁石５、永久磁石５に沿って延在し一端がヨ
ーク４の一方の磁極面に対向し他端がヨーク４の他方の
磁極面に対向し揺動可能なアマチュア６、電磁コイル３
と永久磁石５との間に挿入した絶縁シート２２を具えて
なる。絶縁シート２２は電磁コイル３または永久磁石５
の少なくとも一方より広く、かつ、電磁コイル３より長
いものを使用する。

【０００７】

【作用】従来の有極電磁継電器１の耐電圧特性が、通常
の電磁継電器の設計思想に従って可動ばね，固定端子の
配設位置に着目した設計であるのに対し、本願発明の有
極電磁継電器２１は、有極電磁継電器１の耐電圧試験を
繰り返しその損傷状態の調査によって、電磁コイル３と
永久磁石５との間で絶縁破壊が発生し易いことが判明し
た結果に基づき、電磁コイル３と永久磁石５との間に絶
縁シート２２を挿入したものである。その結果、本願発
明の有極電磁継電器２１はＡＣ２Ｖ以上の耐電圧が確保
された。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の実施例による有極電磁継電器
の概略を示す側面図（イ）　とそのアマチュアを取り除
いた平面図（ロ）　ある。有極電磁継電器１と共通部分
に同一符号を使用した図２において、シーソーバランス
アマチュア駆動式の信号小型有極電磁継電器２１は、ボ
ビン２に電磁コイル３を巻回し、ボビン２（電磁コイル
３）をコ字型ヨーク４が貫通する。電磁コイル３の一側
に沿って延在する永久磁石５は、一端がヨーク４の一方
の先端部に接合（溶接）し、他端がヨーク４の他方の先
端部に接合（溶接）する。

【０００９】アマチュア６は、長さ方向の中央部下面よ
り突出する突起７が永久磁石５に当接して揺動可能であ
り、アマチュア６に固着した絶縁部材８に可動ばね９を
固着する。可動ばね９の先端に固着した可動接点１０は
、固定端子１１の先端に固着した固定接点１２に対向す
る。電磁コイル３と永久磁石５との間には、例えは厚さ
　　ｍｍ程度のポリエステルの絶縁シート２２を挿着（
ボビン２に接着）する。絶縁シート２２は、電磁コイル
３より幅の狭い永久磁石５より広く、電磁コイル３より
長いものとする。そして、ボビン２は箱型の絶縁容器２
３に収容し、その容器２３に固定端子１１を植設する。

【００１０】図示の有極電磁継電器２１は電磁コイル３
に駆動電流を流さない状態であり、電磁コイル３に所定
の電流を流すことによって、有極電磁継電器１と同様に
動作するが、その耐電圧は絶縁シート２２を挿着したこ
と、即ち、耐電圧がＡＣ１．５〜１．８Ｖの有極電磁継
電器１に絶縁シート２２を挿着したことによって、ＡＣ
２．２〜２．４Ｖが確保される。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、耐
電圧がＡＣ１．５〜１．８Ｖであった従来の有極電磁継
電器を大型化することなく、耐電圧をＡＣ２．２〜２．
４Ｖとなし得た効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の実施例による有極電磁継電器の概
略構成図である。

【図２】　　従来の有極電磁継電器の主要構成図である
。

【符号の説明】

３は電磁コイル ４はヨーク ５は永久磁石 ６はアマチュア ２１は有極電磁継電器 ２２は絶縁シート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電磁コイル（３）　、該電磁コイル（
   ３）　を貫通するコ字形ヨーク（４）　、該電磁コイル
   （３）　の一側に沿って延在し一端が該ヨーク（４）　
   の一方の先端部に接続し他端が該ヨーク（４）の他方の
   先端部に接続する永久磁石（５）　、該永久磁石（５）
   　に沿って延在し一端が該ヨーク（４）　の一方の磁極
   面に対向し他端が該ヨーク（４）　の他方の磁極面に対
   向し揺動可能なアマチュア（６）　、該電磁コイル（３
   ）　と該永久磁石（５）　との間に挿入した絶縁シート
   （２２）を具え、該絶縁シート（２２）が該電磁コイル
   （３）　または該永久磁石（５）　の少なくとも一方よ
   り広く、かつ、該電磁コイル（３）　より長いことを特
   徴とする有極電磁継電器。