JPH08110766A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH08110766A
JPH08110766A JP22689295A JP22689295A JPH08110766A JP H08110766 A JPH08110766 A JP H08110766A JP 22689295 A JP22689295 A JP 22689295A JP 22689295 A JP22689295 A JP 22689295A JP H08110766 A JPH08110766 A JP H08110766A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イネーブルチェーン方式の液晶駆動回路におい
て、該液晶駆動回路からのイネーブル信号の遅延を抑制
し、高速動作可能な駆動回路を提供する。また、該駆動
回路を用いて大容量表示可能な液晶表示装置を実現す
る。 【解決手段】前記液晶駆動回路は、表示データを転送す
るシフトクロックを計数するカウンタと、所定カウント
計数後に出力される前記カウンタのパルス出力と前記シ
フトクロックとの論理積を取る論理回路と、前記論理回
路の出力を入力とし、後段の前記液晶駆動回路にイネー
ブル信号を出力する保持回路とを具備し、前記イネーブ
ル信号は前記論理回路の出力タイミングに応じて出力さ
れる。また、該液晶駆動回路からの出力に基づいて液晶
パネルを駆動することで液晶表示装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶駆動回路の特
にイネーブル制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年200×640画素などの、表示容
量の大型化が進むドットマトリックス液晶パネルを駆動
するには、複数の液晶騨動回路をカスケード接続して使
用するのが一般的である。前記カスケード接続された複
数の液晶駆動回路は、低消費電力化を計る為、イネーブ
ル状態にある液晶駆動回路だけ動作する。つまりn個の
液晶駆動回路をカスケード接続する場合は、イネーブル
状態にある第一番目の液晶駆動回路が所定の動作を完了
すると、イネーブル状態が第二番目の液晶駆動回路に伝
播される。同様にしてn番目の液晶駆動回路まで、イネ
ーブル状態が伝播される。この方式はイネーブル・チェ
ーン方式と呼ばれている。前記イネーブル・チェーン方
式について、カラム側液晶駆動回路を例にとって示した
ものが図3である。7,8,9はカラム側液晶駆動回路
てある。信号XSCLは表示データのシフト・クロック
てある。信号DATAは表示データの入力信号である。
信号LPはラッチ・パルス信号で、液晶駆動回路を初期
状態にリセットする。BIはイネーブル入力であり、
“H”が入力すると当該液晶駆動回路はイネーブル状態
になる。E0はイネーブル出力で、イネーブル状態を伝
播する。第一番目の液晶駆動回路7のイネーブル入力E
Iは、“H”に固定されている。イネーブル出力EOは
第2番目の液晶駆動回路8のイネーブル入力EIに接続
されている。同様にして最終番目の液晶駆動回路9ま
で、イネーブル出力EOとイネーブル入力EIは接続さ
れている。信号LPに“H”のパルスが印加されると、
第1番目の液晶駆動回路はイネーブル状態となり、表示
データDATAの取り込みを開始する。その後、所定ビ
ットの表示データDATAの取り込みを完了すると、非
イネーブル状態(以下、デゼーブル状態)に切り換り、
同時にイネーブル出力EOに“H”を出力する。第2番
目の液晶駆動回路8は、第1番目の液晶駆動回路7のイ
ネーブル出力EOの“H”を、イネーブル入力EIに入
力するのてイネーブル状態になり、表示データDATA
の取り込みを開始する。その後所定ビットの表示データ
DATAの取り込みを完了すると、デゼーブル状態に切
り換り、同時にイネーブル出力EOに“H”を出力す
る。同様にして、イネーブル状態が最終番目の液晶駆動
回路9まで順次伝播されていく。イネーブル状態は外部
より制御されず、液晶駆動回路自身がイネーブル状態を
伝播していく。
【0003】上述したイネーブル・チェーン方式のタイ
ミング関係を、図4のタイミング・チャート図で説明す
る。n番目の液晶駆動回路が、シフト・クロックXSC
LのP1 のパルスの立ち下がりによって所定の表示デー
タの取り込みを完了すると、イネーブル状態からデゼー
ブル状態に切り換る。同時にイネーブル出力EOに
“H”を出力する。
【0004】n+1番目の液晶駆動回路は、n番目の液
晶駆動回路のイネーブル出力EOの“H”をイネーブル
入力EIに入力して、イネーブル状態になる。これによ
り、シフト・クロックXSCLのP2 のバルスから表示
データの取り込みを開始する。
【0005】以上のように、n番目の液晶駆動回路はシ
フト・クロックXSCLのP1 のパルスまで動作し、n
+1番目の液晶駆動回路はシフト・クロックXSCLの
2のパルスより動作の開始するので、イネーブルの伝
播はシフト・クロックXSCLのP1 のパルスの立ち下
がりから、シフト・クロックXSCLのP2 のパルスの
立ち上がりの間に行なう必要がある。もし、イネーブル
の伝播がP2 のパルスの立ち上がりより更に遅れた場合
には、以下に述べる不具合が発生する。図5を用いて説
明する。n番目の液晶駆動回路から、n+1段目の液晶
駆動回路へのイネーブルの伝播の遅延が大きく、n+1
段目の液晶駆動回路がイネーブル状態になるのがシフト
・クロックXSCLのP2 のバルスまで遅れると、n+
1番目の液晶駆動回路が最初に表示データを取りこむ内
部シフト・クロックT1のパルス巾が、削れてしまう。
また、イネーブルの伝播がP2 のパルスの立ち下がりよ
り遅れた場合は、内部シフト・クロックT1のパルスは
消滅してしまう。このようになると、内部シフト・クロ
ックT1のタイミングで表示データを取り込むことがで
きなくなる為、液晶表示部の表示が1列ずれてしまう。
上述した不具合を防止するには、シフト・クロックXS
CLのP1 のパルスの立ち下がりから、P2のパルスの
立ち上がりまでの時間を、イネーブル伝播時間よりも長
くとれば良いが、その事は、シフト・クロックXSCL
の周期の低速化を意昧する。しかしながら、近年CRT
デイスプレイに迫る勢いで大容量化している、ドット・
スプレイに迫一る勢いで大容量化しているドット・マト
リックス液晶パネルを駆動するには、シフト・クロッタ
XSCLを高速化し、一定の時間内に、大量の表示デー
タを処理する事が最も必要である。
【0006】従って、大容量液晶パネルを駆動するに
は、イネーブル状態の伝播遅延を極力少なくし、シフト
・クロックXSCLの高速化を可能にすることが必須の
条件である。
【0007】従来より、前述したイネーブル.チエーン
方式を制御するイネーブル回路としては、図6に示す方
式が多く用いられている。図6の動作を以下に説明す
る。信号XSCLは、表示データ取り込み用のシフト・
クロック、信号EIはイネーブル入力、信号EOはイネ
ーブル出力である。フリップ・フロップ11はイネーブ
ル・コントロール用のフリップ・フロップで、Q出力が
“L”の時イネーブル状態となり、Q出力が“H”の時
デゼーブル状態となる。カウンタ10は、シフト・クロ
ックXSCLを計数して、液晶駆動回路内部へタイミン
グ信号を出力すると共に、フリップ・フロップ11のセ
ット信号を制御する。この回路に於いて、イネーブル入
力EIに“H”が入力されている状態で、信号LPに
“H”のパルスが印加されると、カウンタ10とフリッ
プ・フロップ11がリセットされる。これによりフリッ
プ・フロップ11のQ出力は“L”となり、信号12を
“H”にし、ゲート13を能動させるから、カウンタ1
0にシフト・クロックXSCLが入力する。カウンタ1
0は、シフト・クロックが所定の表示データを取り込ん
だ事を計数すると、信号14に“H”を出力し、フリッ
プ・フロップ11をセットする。これにより、フリップ
・フロップのQ出力は“H”となり、信号12が“L”
になってゲート13を非能動とし、当該液晶駆動回路は
デゼーブル状態に切換る。同時に、イネーブル出力EO
に“H”を出力して、次段の液晶駆動回路にイネーブル
状態を伝播する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の場合、液晶駆動
回路が、所定の表示データを取り込み終り、動作を完了
するシフト・クロックXSCLのタイミングが、フリッ
プ・フロップ11をセットするまでに、ゲート13とカ
ウンタ10を経由してくる為の遅延時間を生じてしまう
という欠点があった。この事により、次段の液晶駆動回
路にイネーブル状態を伝播するイネーブル出力EOが
“H”に切り換るまでに遅延時間を生じてしまい、高速
化が困難であった。本発明は、このような問題点を解決
するもので、シフト・クロックXSCLがフリップ・フ
ロップ11のセットを制御するまでの遅廷時間を最小限
にするものである。この事により、シフト・クロックX
SCLの高速化を可能にして、大表示容量のドヅト・マ
トリックス液晶パネルを駆動する回路を提供する事を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶駆動回路
は、イネーブル状態とデゼーブル状態を切換える為のフ
リップ・フロップを動作させるクロック信号に、表示デ
ータのシフト・クロックとの同期信号を入力する事に特
徴がある。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、イネーブル状態と
デゼーブル状態を切り換えるフリップ・フロップを動作
させるクロック信号に、表示データのシフト・クロック
との同期信号を入力する為、前記シフト・クロックが、
前記フリップ・フロップを動作させるまでの遅延時間が
極めて少なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による液晶駆動回
路の一実施例をカラム側液晶ドライバを用いて説明す
る。カウンタ1は、ゲート4が能動の時、シフト・クロ
ックXSCLを入力し、表示データDATAを取り込む
タイミング信号を第1ラッチ回路に出力する。第1ラッ
チ回路に取り込まれた表示データDATAは、ラッチ・
パルスLPにより第2ラッチ回路に取り込まれ、ドライ
バにより、液晶駆動電庄にレべルをシフトしてX0 〜X
n として液晶表示パネルに出力される。カウンタ1は、
同時にゲート6を信号5により制御する。フリップ・フ
ロップ2は、イネーブル・コントロール用のフリップ・
フロップであり、ラッチ・パルスLPが“H”の時リセ
ットされ、Q出カに“L”を出力する。
【0012】この状態から、フリップ・フログプ2のク
ロック信号であるゲート6の出力が“H”から“L”に
立ち下がると、Q出力は“L”から“H”に切り換わ
る。
【0013】ここで、イネーブル入力EIが“H”の
時、ラッチ・パルスLPに“H”のパルスが印加される
と、カウンタ1とフリップ・フロップ2がリセットされ
る。これにより、フリップ・フロップ2のQ出力は
“L”を出力し、信号3を“H”にしてゲート4を能動
させイネーブル状態となる。カウンタ1はシフト・クロ
ックXSCLを入力し始め、その後表示データを所定数
取り込んだ事を計数すると、信号5を“H”から“L”
に切り換える。
【0014】信号ライン5が“H”から”L”に切り換
わるタイミングは、シフト・クロックXSCLのタイミ
ングより、ゲート4とカウンタ1を通過してくる分だけ
遅延しているが、アンド・ゲート6によりシフト・クロ
ックXSCLと同期をとった信号となって、フリップ・
フロップ2にクロック信号として入力される。この事を
図2で説明する。
【0015】シフト・クロックXSCLの立ち下がりに
よって信号5は立ち下がるが、ゲート4とカウンタ1を
経由して来た分だけ遅延している。ここでゲート6によ
りシフト・クロックXSCLと信号5とのアンドをとる
ことにより、フリップ・フロップ2のクロック入力は、
シフト・クロックXSCLに対して遅廼時間が極めて少
なくなる。
【0016】フリップ・フロップ2は、クロック入力が
“H”から“L”に切り換わる事により、Q出力を
“L”から“H”にし、これにより信号3を“L”にし
てゲート4を非能動にする事によりデゼーブル状態に切
り換わる。同時に、イネーブル出力EOに“H”を出力
して、次段の液晶駆動回路へイネーブル状態を伝播す
る。イネーブル状態は外部より制御されず、液晶駆動回
路自身がイネーブル状態を伝播していく。
【0017】本発明は、カウンタ1の出力信号(信号
5)に入力信号(シフト・クロックXSCL)との同期
をとる事であり、同様に、カウンタ1から第1ラッチ回
路に出力する信号に、シフト・クロックXSCLと同期
をとる事によって高速化を図るなどの応用ができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、イネーブル・コントロ
ール用のフリップ・フロップ2は、ゲート6によりシフ
ト・クロックXSCLとの同期信号で動作するので、シ
フト・クロックXSCLが、ゲート4並びにカウンタ1
により遅延する時間を無視できる。従って、シフト・ク
ロックXSCLのタイミングに対して次段の液晶駆動回
路にイネーブル状態を伝播するイネーブル出力EOの遅
延時間を極めて少なく押える事ができる。この事によ
り、シフト・クロックXSCLの高速化が可能となり、
大表示容量のドット・マトリックス液晶パネルを駆動で
きる。
【0019】また、本発明はゲート6を付加する事によ
りシフト・クロックXSCLの高速化が可能となるか
ら、従来の液晶駆動回路の回路構成を変更する必要がな
い。従って、低コストで大表示容量のドット・マトリッ
クス液晶パネルのドライバが実現できる。
【0020】従来の方式であるとシフト・クロックXS
CLの転送速度は4MHZ 程度が限界であったが、本発
明によれば、6MHZ 程度まで動作でき、転送速度は約
5割ほど向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶駆動回路の一実施例を示す図。
【図2】本発明のタイミング・チャート。
【図3】イネーブル・チエーン方式を示す構成例を示す
図。
【図4】イネーブル・チエーン方式のタイミング・チャ
ート。
【図5】従来技術のイネーブル伝播の一例を示すタイミ
ング・チャート。
【図6】従来技術の液晶駆動回路の一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・カウンタ 2・・・・・フリップ・フロップ 4,6・・・アンド・ゲート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 駆動装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 駆動装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置、特に、
イネーブル制御及びこれに係る駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年200×640画素などの、表示容
量の大型化が進むドットマトリックス液晶パネルを駆動
するには、複数の液晶動回路をカスケード接続して使
用するのが一般的である。前記カスケード接続された複
数の液晶駆動回路は、低消費電力化を計る為、イネーブ
ル状態にある液晶駆動回路だけ動作する。つまりn個の
液晶駆動回路をカスケード接続する場合は、イネーブル
状態にある第一番目の液晶駆動回路が所定の動作を完了
すると、イネーブル状態が第二番目の液晶駆動回路に伝
播される。同様にしてn番目の液晶駆動回路まで、イネ
ーブル状態が伝播される。この方式はイネーブル・チェ
ーン方式と呼ばれている。前記イネーブル・チェーン方
式について、カラム側液晶駆動回路を例にとって示した
ものが図3である。7,8,9はカラム側液晶駆動回路
ある。信号XSCLは表示データのシフト・クロック
ある。信号DATAは表示データの入力信号である。
信号LPはラッチ・パルス信号で、液晶駆動回路を初期
状態にリセットする。Iはイネーブル入力であり、
“H”が入力すると当該液晶駆動回路はイネーブル状態
になる。Eはイネーブル出力で、イネーブル状態を伝
播する。第一番目の液晶駆動回路7のイネーブル入力E
Iは、“H”に固定されている。イネーブル出力EOは
第2番目の液晶駆動回路8のイネーブル入力EIに接続
されている。同様にして最終番目の液晶駆動回路9ま
で、イネーブル出力EOとイネーブル入力EIは接続さ
れている。信号LPに“H”のパルスが印加されると、
第1番目の液晶駆動回路はイネーブル状態となり、表示
データDATAの取り込みを開始する。その後、所定ビ
ットの表示データDATAの取り込みを完了すると、非
イネーブル状態(以下、デゼーブル状態)に切り換り、
同時にイネーブル出力EOに“H”を出力する。第2番
目の液晶駆動回路8は、第1番目の液晶駆動回路7のイ
ネーブル出力EOの“H”を、イネーブル入力EIに入
力するのイネーブル状態になり、表示データDATA
の取り込みを開始する。その後所定ビットの表示データ
DATAの取り込みを完了すると、デゼーブル状態に切
り換り、同時にイネーブル出力EOに“H”を出力す
る。同様にして、イネーブル状態が最終番目の液晶駆動
回路9まで順次伝播されていく。イネーブル状態は外部
より制御されず、液晶駆動回路自身がイネーブル状態を
伝播していく。
【0003】上述したイネーブル・チェーン方式のタイ
ミング関係を、図4のタイミング・チャート図で説明す
る。n番目の液晶駆動回路が、シフト・クロックXSC
LのP1 のパルスの立ち下がりによって所定の表示デー
タの取り込みを完了すると、カウンタから取り込み終了
のパルス信号14が出力され、この信号14の立ち上が
りでイネーブルコントロール用フリップフロップ出力が
反転し、イネーブル状態からデゼーブル状態に切り換
る。同時にイネーブル出力EOに“H”を出力する。
【0004】n+1番目の液晶駆動回路は、n番目の液
晶駆動回路のイネーブル出力EOの“H”をイネーブル
入力EIに入力して、イネーブル状態になる。これによ
り、シフト・クロックXSCLのP2 のバルスから表示
データの取り込みを開始する。
【0005】以上のように、n番目の液晶駆動回路はシ
フト・クロックXSCLのP1 のパルスまで動作し、n
+1番目の液晶駆動回路はシフト・クロックXSCLの
2のパルスより動作の開始するので、イネーブルの伝
播はシフト・クロックXSCLのP1 のパルスの立ち下
がりから、シフト・クロックXSCLのP2 のパルスの
立ち上がりの間に行なう必要がある。もし、イネーブル
の伝播がP2 のパルスの立ち上がりより更に遅れた場合
には、以下に述べる不具合が発生する。図5を用いて説
明する。n番目の液晶駆動回路から、n+1段目の液晶
駆動回路へのイネーブルの伝播の遅延が大きく、n+1
段目の液晶駆動回路がイネーブル状態になるのがシフト
・クロックXSCLのP2 ルスまで遅れると、n+
1番目の液晶駆動回路が最初に表示データを取りこむ内
部シフト・クロックT1のパルス巾が、削れてしまう。
また、イネーブルの伝播がP2 のパルスの立ち下がりよ
り遅れた場合は、内部シフト・クロックT1のパルスは
消滅してしまう。このようになると、内部シフト・クロ
ックT1のタイミングで表示データを取り込むことがで
きなくなる為、液晶表示部の表示が1列ずれてしまう。
上述した不具合を防止するには、シフト・クロックXS
CLのP1 のパルスの立ち下がりから、P2のパルスの
立ち上がりまでの時間を、イネーブル伝播時間よりも長
くとれば良いが、その事は、シフト・クロックXSCL
の周期の低速化を意昧する。しかしながら、近年CRT
デイスプレイに迫る勢い大容量化しているドット・マ
トリックス液晶パネルを駆動するには、シフト・クロッ
XSCLを高速化し、一定の時間内に、大量の表示デ
ータを処理する事が最も必要である。
【0006】従って、大容量液晶パネルを駆動するに
は、イネーブル状態の伝播遅延を極力少なくし、シフト
・クロックXSCLの高速化を可能にすることが必須の
条件である。
【0007】従来より、前述したイネーブルチエーン
方式を制御するイネーブル回路としては、図6に示す方
式が多く用いられている。図6の動作を以下に説明す
る。信号XSCLは、表示データ取り込み用のシフト・
クロック、信号EIはイネーブル入力、信号EOはイネ
ーブル信号である。11は保持装置となるフリップフロ
ップを示す。フリップ・フロップ11はイネーブル・コ
ントロール用のフリップ・フロップで、Q出力が“L”
の時イネーブル状態となり、Q出力が“H”の時デゼー
ブル状態となる。カウンタ10は、シフト・クロックX
SCLを計数して、液晶駆動回路内部へタイミング信号
を出力すると共に、フリップ・フロップ11のセット信
号を制御する。この回路に於いて、イネーブル入力EI
に“H”が入力されている状態で、信号LPに“H”の
パルスが印加されると、カウンタ10とフリップ・フロ
ップ11がリセットされる。これによりフリップ・フロ
ップ11のQ出力は“L”となり、信号12を“H”に
し、ゲート13を能動させるから、カウンタ10にシフ
ト・クロックXSCLが入力する。カウンタ10は、シ
フト・クロックが所定の表示データを取り込んだ事を計
数すると、信号14に“H”を出力し、この信号14の
立ち上がりでフリップ・フロップ11をセットする。こ
れにより、フリップ・フロップのQ出力は“H”とな
り、信号12が“L”になってゲート13を非能動と
し、当該液晶駆動回路はデゼーブル状態に切換る。同時
に、イネーブル出力EOに“H”を出力して、次段の液
晶駆動回路にイネーブル状態を伝播する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の場合、液晶駆動
回路が、所定の表示データを取り込み終り、動作を完了
するシフト・クロックXSCLのタイミングが、フリッ
プ・フロップ11をセットするまでに、ゲート13とカ
ウンタ10を経由してくる為の遅延時間を生じてしまう
という欠点があった。この事により、次段の液晶駆動回
路にイネーブル状態を伝播するイネーブル出力EOが
“H”に切り換るまでに遅延時間を生じてしまい、高速
化が困難であった。本発明は、このような問題点を解決
するもので、シフト・クロックXSCLがフリップ・フ
ロップ11のセットを制御するまでの遅廷時間を最小限
にするものである。この事により、シフト・クロックX
SCLの高速化を可能にして、大表示容量のドト・マ
トリックス液晶パネルを駆動する装置を提供する事を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶駆動回路
は、表示装置を複数の領域に分割し、前記複数の領域の
表示データが伝送されるデータ線から前記各領域に対応
した表示データをシフトクロックに応じて順次格納する
データ保持手段を有し、前記各領域を駆動するイネーブ
ルチェーン方式の駆動回路を複数個備える駆動装置にお
いて、前記駆動回路は、前記シフトクロックを計数する
カウンタと、所定カウント計数後に出力される前記カウ
ンタのパルス出力と前記シフトクロックとの論理積を取
る論理回路と、前記論理回路の出力を入力とし、該論理
回路の出力タイミングに応じて後段の前記駆動回路へ出
力されるイネーブル信号を保持する保持回路とを具備す
ることを特徴とする
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、イネーブル状態と
デゼーブル状態を切り換えるフリップ・フロップを動作
させるクロック信号に、表示データのシフト・クロック
との論理積を取った同期信号を入力する為、前記シフト
・クロックが、前記フリップ・フロップを動作させるま
での遅延時間が極めて少なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による駆動装置
一実施例をカラム側液晶ドライバを用いて説明する。カ
ウンタ1は、ゲート4が能動の時、シフト・クロックX
SCLを入力し、表示データDATAを取り込むタイミ
ング信号を第1ラッチ回路に出力する。第1ラッチ回路
に取り込まれた表示データDATAは、ラッチ・パルス
LPにより第2ラッチ回路に取り込まれ、ドライバによ
り、液晶駆動電庄にレべルをシフトしてX0 〜Xn とし
て液晶表示パネルに出力される。カウンタ1は、同時に
ゲート6を信号5により制御する。フリップ・フロップ
2は、イネーブル・コントロール用のフリップ・フロッ
プであり、ラッチ・パルスLPが“H”の時リセットさ
れ、Q出に“L”を出力する。
【0012】この状態から、フリップ・フロプ2のク
ロック信号であるゲート6の出力が“H”から“L”に
立ち下がると、Q出力は“L”から“H”に切り換わ
る。
【0013】ここで、イネーブル入力EIが“H”の
時、ラッチ・パルスLPに“H”のパルスが印加される
と、カウンタ1とフリップ・フロップ2がリセットされ
る。これにより、フリップ・フロップ2のQ出力は
“L”を出力し、信号3を“H”にしてゲート4を能動
させイネーブル状態となる。カウンタ1はシフト・クロ
ックXSCLを入力し始め、その後表示データを所定数
取り込んだ事を計数すると、信号5を“H”から“L”
に切り換える。
【0014】信号ライン5が“H”から”L”に切り換
わるタイミングは、シフト・クロックXSCLのタイミ
ングより、ゲート4とカウンタ1を通過してくる分だけ
遅延しているが、アンド・ゲート6によりシフト・クロ
ックXSCLと同期をとった信号となって、フリップ・
フロップ2にクロック信号として入力される。この事を
図2で説明する。
【0015】XSCLは図4と同様のシフト・クロック
を、信号5は図4の信号14と同様にカウント終了時に
カウンタより出力されるパルス信号を示す。そして、図
2はこれらの信号の立ち下がり部のみを、時間軸を拡大
して示したものである。カウンタでシフト・クロックを
計数している間は、信号5(カウンタ出力)は図6から
もわかるとおり“L”に保持されているため、ゲート6
の出力も“L”に保たれたままとなる。そして、カウン
トが終了すると信号5は立ち上がり、次にシフト・クロ
ックXSCLの立ち下がりによって信号5は立ち下がる
が、ゲート4とカウンタ1を経由して来た分だけ遅延し
ている。ここでゲート6によりシフト・クロックXSC
Lと信号5とのアンドをとることにより、フリップ・フ
ロップ2のクロック入力は、シフト・クロックXSCL
に対して遅時間が極めて少なくなる。
【0016】フリップ・フロップ2は、クロック入力が
“H”から“L”に切り換わる事により、Q出力を
“L”から“H”にし、これにより信号3を“L”にし
てゲート4を非能動にする事によりデゼーブル状態に切
り換わる。同時に、イネーブル出力EOに“H”を出力
して、次段の液晶駆動回路へイネーブル状態を伝播す
る。イネーブル状態は外部より制御されず、液晶駆動回
路自身がイネーブル状態を伝播していく。
【0017】本発明は、カウンタ1の出力信号(信号
5)に入力信号(シフト・クロックXSCL)との同期
をとる事であり、同様に、カウンタ1から第1ラッチ回
路に出力する信号に、シフト・クロックXSCLと同期
をとる事によって高速化を図るなどの応用ができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、イネーブル・コントロ
ール用のフリップ・フロップ2は、ゲート6によりシフ
ト・クロックXSCLとの同期信号で動作するので、シ
フト・クロックXSCLが、ゲート4並びにカウンタ1
により遅延する時間を無視できる。従って、シフト・ク
ロックXSCLのタイミングに対して次段の液晶駆動回
路にイネーブル状態を伝播するイネーブル出力EOの遅
延時間を極めて少なく押える事ができる。この事によ
り、シフト・クロックXSCLの高速化が可能となり、
大表示容量のドット・マトリックス液晶パネルを駆動で
きる。
【0019】また、本発明はゲート6を付加する事によ
りシフト・クロックXSCLの高速化が可能となるか
ら、従来の液晶駆動回路の回路構成を変更する必要がな
い。従って、低コストで大表示容量のドット・マトリッ
クス液晶パネルの駆動装置が実現できる。
【0020】従来の方式であるとシフト・クロックXS
CLの転送速度は4MHZ 程度が限界であったが、本発
明によれば、6MHZ 程度まで動作でき、転送速度は約
5割ほど向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動装置の一実施例を示す図。
【図2】本発明のタイミング・チャート。
【図3】イネーブル・チエーン方式を示す構成例を示す
図。
【図4】イネーブル・チエーン方式のタイミング・チャ
ート。
【図5】従来技術のイネーブル伝播の一例を示すタイミ
ング・チャート。
【図6】従来技術の液晶駆動回路の一例を示す図。
【符号の説明】 1・・・・・カウンタ 2・・・・・フリップ・フロップ 4,6・・・アンド・ゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示データを転送するシフト・クロック
    を計数するカウンタ、および前配カウンタが所定の計数
    を行ったタイミングて動作するフリップ・フロップを有
    する液晶駆動回路に於いて、前記フリップ・フロップを
    動作させるクロック信号に、前記表示データを転送する
    シフト・クロックとの同期信号を入力する事を特徴とす
    る液晶駆動回路。
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