JPH08108820A - エアーバック起動装置 - Google Patents

エアーバック起動装置

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JPH08108820A
JPH08108820A JP24665394A JP24665394A JPH08108820A JP H08108820 A JPH08108820 A JP H08108820A JP 24665394 A JP24665394 A JP 24665394A JP 24665394 A JP24665394 A JP 24665394A JP H08108820 A JPH08108820 A JP H08108820A
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JP
Japan
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acceleration sensor
acceleration
threshold value
sensor
output signal
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JP24665394A
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English (en)
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Kenichi Kinoshita
健一 木下
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 悪路走行、脱輪等の衝突ではない衝撃により
エアーバッグが作動しないようなエアーバッグの起動装
置を提供することを目的とする。 【構成】 加わった加速度が設定値を超えたときに信号
を出力する主加速度センサを有し、主加速度センサの信
号が出力されると、エアーバッグ点火信号を出力するエ
アーバッグ起動装置において、上下方向に加わった加速
度を検出する副加速度センサを備え、副加速度センサの
出力信号の大きさに応じて、主加速度センサの作動設定
値が複数の異なる値に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の安全装置として
装備されるエアーバッグの起動装置に係り、特に、衝突
ではない衝撃によりエアーバッグが作動するのを防止し
た信頼性の高いエアーバッグの起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エアーバッグの起動装置とし
ては衝突ではない衝撃によりエアーバッグが作動するの
を防止するために、検出感度の異なる複数の衝突検出セ
ンサ(加速度センサとも言う)を備え、その論理積によ
りエアーバッグの点火回路を閉じ、エアーバッグを起動
させる方法が講じられている。
【0003】図4は従来のエアーバッグの起動回路の構
成を示すブロック図である。以下、図に従って説明す
る。31はセーフィングセンサ(Sセンサ)と呼ばれる
加速度センサで、例えばリードスイッチとドーナツ型の
永久磁石により構成され、衝突による慣性力で永久磁石
がバネ圧に打ち勝ちリードスイッチの接点部に近づき接
点が閉じられる。21はGセンサと呼ばれる主加速度セ
ンサで、加わった加速度に応じた信号を出力し、信号処
理部22で処理され、比較器14でこの出力信号とメモ
リ13に記憶されたしきい値が比較され、出力信号がし
きい値を超えるとエアーバッグ起動回路8に信号を出力
する。通常、主加速度センサ21はセーフィングセンサ
31よりも高い加速度で信号を出力するようにしきい値
が設定されている。即ち、セーフィングセンサ31の接
点の方が先に閉じる。8はエアーバッグ起動回路で、セ
ーフィングセンサ31の接点の閉じている間に比較器1
4からの信号を受けると、点火素子に通電して発火さ
せ、薬品に化学変化を起こさせ、ガスを発生させてエア
ーバッグを膨らませる。
【0004】次に、動作について述べる。衝突時には、
先ずセーフィングセンサ31が低い加速度で衝突を検出
し、接点(リードスイッチの接点に相当する)がオンさ
れる。セーフィングスイッチ31、点火素子(図示せ
ず)、Gセンサ21は直列に接続されているため、セー
フィングスイッチ31が先にオンしても、Gセンサ21
がオンしなければ点火素子は点火されない。一方、Gセ
ンサ21の出力信号は信号処理部22で処理され比較器
14で予め設定された値と比較され、設定値を超えると
信号を出力する。
【0005】セーフィングセンサ31と比較器14の両
方の出力がエアーバッグ起動回路に入力されると、点火
素子が点火され、エアーバッグが膨らむ。即ち、2つの
加速度センサの出力の論理積がとられて衝突と判断さ
れ、エアーバックが起動される。このように複数の加速
度センサを用いることにより、エアーバッグ動作の信頼
性の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4の構成では、加速
度の検出感度の異なる2つの加速度センサが設置され、
その出力の論理積によりエアーバッグを起動させるよう
になっている。しかし、エアーバッグは車両の衝突の際
に生ずる加速度を検出して正常に作動する他に、本来、
衝突とは区別されるべき悪路走行や脱輪等の際に生ずる
加速度も、前後方向の加速度成分を含んでおり加速度セ
ンサが検出してエアーバッグを作動させるという問題が
ある。
【0007】本発明は、本来衝突ではない悪路走行や脱
輪を加速度センサが検出してエアーバッグを作動させる
のを防止し、信頼性の高いエアーバッグ起動装置を提供
することを目的とする。また、悪路走行や無謀運転によ
りエアーバッグが作動する前に、運転者に警告を発する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、加わった加速度が設定値を超えたときに信
号を出力する主加速度センサを有し、前記主加速度セン
サの信号が出力されると、エアーバッグ点火信号を出力
するエアーバッグ起動装置において、上下方向に加わっ
た加速度を検出する副加速度センサを備え、前記副加速
度センサの出力信号の大きさに応じて、前記主加速度セ
ンサの前記設定値が複数の異なる値に制御されることを
特徴とするものである。
【0009】また、前記副加速度センサにより検出した
加速度が所定値を超えた時警報を行う警報装置を有する
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】エアーバッグを作動させる衝突による加速度は
車両の前後方向の加速度であり、一方、悪路走行や脱輪
による衝撃(加速度)は上下方向の加速度である。しか
し、上下方向の加速度が大きくなると、必然的に前後方
向の加速度も大きくなる。
【0011】本発明よれば、上下方向の加速度を副加速
度センサが検出する。副加速度センサの出力信号が小さ
い時に、主加速度センサの出力信号が設定値を超えるの
は衝突に起因するもので、主加速度センサは低い設定値
(しきい値)で信号を出す。一方、副加速度センサの出
力信号が大きい時に、主加速度センサの出力信号が設定
値を超えても必ずしも衝突に起因するものではないの
で、主加速度センサは高い設定値(しきい値)で信号を
出す。即ち、副加速度センサの出力信号が大きい程上下
方向の加速度が大きいので、主加速度センサのしきい値
を高くする(感度を悪くする)。その結果、主加速度セ
ンサの感度が制御(可変)でき、悪路走行や脱輪による
衝撃(加速度)では作動しなくなる。
【0012】また、上下方向に加わった加速度を検出す
る副加速度センサが設定値を超えても、この出力信号は
エアーバッグ起動回路には接続されていないのでエアー
バッグは起動しない。この段階で警報を作動させること
により、エアーバッグが起動しないうちに、運転者に乱
暴な運転をしないように注意を促すことができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例のエアーバッグの起
動回路の構成を示すブロック図である。以下、図に従っ
て説明する。31はセーフィングセンサ(Sセンサ)と
呼ばれる加速度センサで、例えばリードスイッチとドー
ナツ型の永久磁石により構成され、衝突による慣性力で
永久磁石がバネ圧に打ち勝ちリードスイッチの接点部に
近づき接点が閉じられる。21はGセンサと呼ばれる主
加速度センサで、加わった加速度に応じた信号を出力
し、信号処理部22で処理され、比較器14でこの出力
信号とメモリ13に記憶されたしきい値(しきい値1〜
3)が比較され、出力信号がしきい値を超えるとエアー
バッグ起動回路に信号を出力する。通常、主加速度セン
サ21はセーフィングセンサ31よりも高い加速度で信
号を出力するようにしきい値が設定されている。即ち、
セーフィングセンサ31の接点の方が先に閉じる。8は
エアーバッグ起動回路で、セーフィングセンサ31の接
点の閉じている間に比較器14からの信号を受けると、
点火素子に通電して発火させ、薬品に化学変化を起こさ
せ、ガスを発生させてエアーバッグを膨らませる。
【0014】11は悪路走行や脱輪等で生ずる上下方向
の加速度を検出するGセンサと呼ばれる第3の加速度セ
ンサで、加わった加速度に応じた信号を出力し、信号処
理部12で処理され、比較器44でこの出力信号とメモ
リ43に記憶されたしきい値(しきい値A,B)が比較
される。その比較結果(しきい値Aより大、しきい値A
とBの中間、しきい値Bより小の3段階)に応じてメモ
リ13に記憶されているしきい値1〜3をスイッチ5を
介して選択(制御)する。しきい値1はエアーバッグが
通常作動する加速度に設定されており、しきい値2はし
きい値1よりもやや高い値に設定され、しきい値3はし
きい値2よりさらに高い値に設定されている。14は前
後方向の加速度をセンサ21により検知された加速度と
選択されたしきい値1〜3を比較し、加速度センサ21
の方の出力信号が大きいとエアーバッグ起動回路8に信
号を出力する。
【0015】23,33はエアーバッグが作動する前に
運転者に警報を発する基準となる加速度の設定値が記憶
されたメモリで、上下方向の衝撃を検知する加速度セン
サ11に対応したしきい値11、前後方向の衝撃を検知
する加速度センサ21に対応したしきい値12が記憶さ
れている。尚、しきい値12はエアーバッグ起動回路に
信号を出力するよりも低い値に設定されている。24,
34は加速度センサ11,21の出力信号とメモリ2
3,33に記憶されたしきい値11,12と比較して出
力信号の方が大きければ警報信号を出す比較器である。
9は比較器24からの出力信号により作動して運転者に
警告する警告灯またはブザー等の警報器である。
【0016】図2は本発明の一実施例を示す図で、マイ
クロコンピュータによりエアーバッグを制御する場合の
マイコンの処理内容を示す図であって、(a)はフロー
チャート、(b)は前後方向の加速度センサの設定状態
を示す図である。以下、図を用いて説明する。本実施例
は上下方向の衝撃が検出された時は、悪路走行や無謀運
転または、脱輪等のためであり、エアーバッグ起動回路
に信号を出力しないように、衝突判定の基準となる加速
度のしきい値を高くし、加速度センサの感度を若干悪く
して、エアーバッグの作動を防止する方法である。尚、
本実施例では上下方向の衝撃の程度は3段階で、(b)
図のごとく上下方向の加速度センサの出力に対応して前
後方向の加速度センサの設定値(しきい値)をしきい値
1(通常値)、しきい値2(通常値よりやや高い値)及
びしきい値3(通常値よりかなり高い値)に変える例に
ついて述べる。
【0017】ステップS1では、上下方向の加速度セン
サ11の出力信号(信号処理部12の出力)とメモリ4
3に予め記憶されているしきい値Aとの大小を比較す
る。検知した上下方向の加速度の方が大きければ、ステ
ップS2に移り、小さければステップS6に移る。即
ち、上下方向の加速度を検知する加速度センサ11の出
力信号が信号処理部12に入力されて、その出力信号が
予め定められた値A(高い値)より大きければ、相当な
悪路走行または相当な無謀運転を行っていると判断す
る。ステップS2では、衝突を判定する前後方向の加速
度センサ21のしきい値をしきい値3に設定し、ステッ
プS3に移る。つまり、衝突を判定する加速度センサ2
1の出力信号と比較するしきい値を高いしきい値3に切
り換える。このことにより、加速度センサ21が通常よ
りもかなり高い加速度を検知しなければ作動(信号を出
力)しないようになる。
【0018】ステップS3では、所定時間t3を経過し
たか否かを判断する。所定時間t3を経過しておれば、
ステップS11に移り、経過してなければ、ステップS
4に移る。つまり、ステップS1で上下方向の加速度が
大きく、相当な悪路走行または無謀運転を行っていると
判断され、加速度センサ21の感度を悪く設定したが、
上下方向の衝撃がなくなってから所定時間t3を経過す
れば、悪路走行は終了したと判断し元の状態に戻すため
である。
【0019】ステップS4では、衝突を検知する前後方
向の加速度センサ21としきい値3との大小を比較す
る。検知した前後方向の加速度の方が大きければ、ステ
ップS5に移り、小さければステップS1に戻る。即
ち、前後方向の加速度を検知する加速度センサ21の出
力信号が信号処理部22に入力されて、その出力信号が
予め定められたしきい値3(最も高い値)より大きけれ
ば、衝突と判断できるので、ステップS5に移り、エア
ーバッグ起動回路8へ衝突信号を出力した後、ステップ
S1に戻る。エアーバッグ起動回路8はこの出力信号と
予め作動している筈であるセースィングセンサ31から
の出力信号との総合判断でエアーバッグの点火回路に点
火信号を送る。このようにしてエアーバッグが膨れる。
【0020】ステップS6では、上下方向の加速度とし
きい値Bとの大小を比較する。検知した上下方向の加速
度の方が大きければ、ステップS7に移り、小さければ
ステップS11に移る。即ち、上下方向の加速度を検知
する加速度センサ11の出力信号が信号処理部12に入
力されて、その出力信号が予め定められた値B(低い
値)より大きければ、悪路走行または無謀運転を行って
いると判断する。ステップS7では、衝突を判定する前
後方向の加速度センサ21のしきい値をしきい値2に設
定し、ステップS8に移る。つまり、衝突を判定する加
速度センサ21の出力信号と比較するしきい値をやや高
いしきい値2にするように、メモリ13に記憶されてい
るしきい値2に切り換える。このことにより、前後方向
の加速度センサ21が通常よりもやや高い加速度を検知
しなければ作動(信号を出力)しないようになる。
【0021】ステップS8では、所定時間t2を経過し
たか否かを判断する。所定時間t2を経過しておれば、
ステップS11に移り、経過してなければ、ステップS
9に移る。つまり、ステップS6で上下方向の加速度が
大きく、悪路走行または無謀運転を行っていると判断さ
れ、加速度センサ21の感度をやや悪く設定したが、上
下方向の衝撃がなくなってから所定時間t2を経過すれ
ば、悪路走行は終了したと判断し元の状態に戻すためで
ある。
【0022】ステップS9では、衝突を検知する前後方
向の加速度センサ21としきい値2との大小を比較す
る。検知した前後方向の加速度の方が大きければ、ステ
ップS10に移り、小さければステップS1に戻る。即
ち、前後方向の加速度を検知する加速度センサ21の出
力信号が信号処理部22に入力されて、その出力信号が
予め定められたしきい値2(高い値)より大きければ、
衝突と判断できるので、ステップS10に移り、エアー
バッグ起動回路8へ衝突信号を出力した後、ステップS
1に戻る。
【0023】ステップS11では、衝突を判定する前後
方向の加速度のしきい値をしきい値1に設定し、ステッ
プS12に移る。つまり、衝突を判定する加速度センサ
21の出力信号と比較するしきい値を通常のしきい値1
にするように、メモリ13に記憶されているしきい値1
に切り換える。このことにより、前後方向の加速度セン
サ21が通常の加速度を検知すれば作動(信号を出力)
するようになる。
【0024】ステップS12では、衝突を検知する前後
方向の加速度センサ21としきい値1との大小を比較す
る。検知した前後方向の加速度の方が大きければ、ステ
ップS13に移り、小さければステップS1に戻る。即
ち、前後方向の加速度を検知する加速度センサ21の出
力信号が信号処理部22に入力されて、その出力信号が
予め定められた値1(通常値)より大きければ、衝突と
判断できるので、ステップS13に移り、エアーバッグ
起動回路8へ衝突信号を出力した後ステップS1に戻
る。
【0025】尚、本実施例では、上下方向の加速度セン
サ11による前後方向の加速度センサ21のしきい値の
変更はステップS3,S8で時間を決めているが、衝撃
は一瞬であり、このステップS3,S8は除くこともで
きる。即ち、前述のフローが繰り返される度にしきい値
の設定を行う。また、本実施例では、上下方向の加速度
センサの出力信号と比較するしきい値をしきい値A,B
の2段階にして、前後方向の加速度センサのしきい値を
しきい値1〜3の3段階にしているが、上下方向の加速
度センサの出力に応じて無段階に制御することも可能で
ある。
【0026】次に、警報器の作動方法について説明す
る。作動方法には次の3通りがある。 セーフィングセンサ31による作動。 セーフィングセンサ31の接点が閉じた段階で、その出
力信号で警報器9を作動させる。セーフィングセンサ3
1は前後方向の加速度を検出する加速度センサ21より
先に閉じるので、エアーバッグの点火回路が起動する前
に警報が発せられて運転者に注意が促される。 衝撃を検出する上下方向の加速度センサ11による作
動。
【0027】上下方向の加速度センサ11の出力信号と
メモリ23に記憶されたしきい値11とを比較器24で
比較して加速度センサ11の出力信号の方が大きけれ
ば、警報信号を出力して警報器9を作動させる。この上
下方向の加速度センサ11は悪路走行、無謀運転等上下
方向の衝撃を検出しているだけで、エアーバッグには起
動信号を出力しないので、エアーバッグの点火回路が起
動することはなく警報が発せられて運転者に注意が促さ
れる。 衝突を検出する前後方向の加速度センサ21による作
動。
【0028】前後方向の加速度センサ21の出力信号と
メモリ33に記憶されたしきい値12とを比較器34で
比較して前後方向の加速度センサ21の出力信号の方が
大きければ、警報信号を出力して警報器9を作動させ
る。しきい値12はエアーバッグを作動させるしきい値
1(通常値)より小さく設定されており、この時点では
エアーバッグ起動信号は出ていないので、エアーバッグ
の点火回路が起動する前に警報が発せられて運転者に注
意が促される。
【0029】以上のように本実施例では、悪路走行や無
謀運転または脱輪等の衝突ではないが、大きな加速度を
検知してエアーバッグ起動回路に信号を出力しないよう
に、上下方向の加速度の大きさによって、衝突を判定す
る加速度センサの感度を制御するので、エアーバッグが
上下方向の衝撃等で作動することが防止できる。また、
エアーバッグが起動する前に警報器により運転者に注意
を促すことができる。
【0030】図3は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、マイクロコンピュータによりエアーバッグを制御す
る場合におけるマイコンの行う処理を示すフローチャー
トである。以下、図を用いて説明する。本実施例は上下
方向の衝撃が前後方向の衝撃より先に検知された時は、
悪路走行や無謀運転または脱輪等のためであり、エアー
バッグ起動回路に信号を出力しないように、衝突判定の
基準となるしきい値を高くして、前後方向の加速度セン
サの感度を若干悪くして、エアーバッグが作動するのを
防止する方法である。尚、上下方向の衝撃の程度は2段
階で、(b)図のごとく上下方向の加速度センサの出力
と前後方向の加速度センサの出力のタイミングによっ
て、前後方向の加速度センサの設定値(しきい値)をし
きい値4,しきい値5の2段階に変える例について述べ
る。尚、しきい値はしきい値4<しきい値5に設定され
ている(しきい値4は通常値である)。また、エアーバ
ッグ起動回路の構成は第1の実施例の場合と同じ図1の
構成であるので説明は省略する。
【0031】ステップS21では、フラッグF(状態記
憶用メモリの値)が1であるか否かを判断する。尚、フ
ラッグF=1は上下方向の加速度センサが前後方向の加
速度センサより先にしきい値を超えた状態を示す。そし
て、F=1ならば、ステップS24に移り、F=0なら
ば、ステップS22に移る。ステップS22では、上下
方向の加速度としきい値との大小を比較する。上下方向
の加速度センサが検知した上下方向の加速度が予め設定
されているしきい値A’より小さければステップS23
に移り、大きければステップS27に移る。ステップS
23では、前後方向の加速度センサのしきい値を4に設
定する。つまり、この操作は衝突を判定する加速度セン
サ21の出力信号と比較するしきい値を高いしきい値4
にするように、メモリ13に記憶されているしきい値を
切り換える。ステップS27では、フラッグをF=1に
する。
【0032】ステップS24では、所定時間t1を経過
したか否かを判断する。所定時間t1を経過しておれ
ば、ステップS26に移り、経過してなければ、ステッ
プS25に移る。つまり、上下方向の加速度センサがし
きい値A’を超えてから時間t1以内は前後方向の加速
度センサがしきい値を超えた場合のみ、上下方向の加速
度センサが先に作動したと判断する。そして、上下方向
の加速度センサがしきい値を超えてから時間t1以上経
過してから前後方向の加速度センサがしきい値を超えた
場合は、全く別の要因でそれぞれのセンサが作動したと
考えられるので、上下方向の加速度センサが先に作動し
たとは判断しない。ステップS26では、フラッグをF
=0にする。即ち、上下方向の加速度センサがしきい値
を超えてから時間t1以上経過し、両加速度センサの動
作に関連性がなくなった状態であると記憶する。ステッ
プS25では、前後方向の加速度を検知する加速度セン
サのしきい値を5に設定する。
【0033】ステップS28では、前後方向の加速度セ
ンサ21と設定されているしきい値(しきい値4または
しきい値5)との大小を比較する。検知した前後方向の
加速度の方が大きければ、ステップS29に移り、小さ
ければステップS21戻る。即ち、前後方向の加速度セ
ンサ21の出力信号が信号処理部22に入力されて、そ
の出力信号が予め定められた値より大きければ、衝突と
判断し、ステップS29に移って、エアーバッグ起動回
路8へ衝突信号を出力する。エアーバッグ起動回路8は
この出力信号と予め作動している筈であるセースィング
センサ31からの出力信号との総合判断でエアーバッグ
の点火回路を点火信号を送る。このようにしてエアーバ
ッグが膨れる。尚、上記処理は繰り返し実行される。
【0034】以上のように本実施例では、上下の衝撃が
前後の衝撃より先に検知した時は、悪路走行や無謀運転
または、脱輪等のためで、エアーバッグ起動回路に信号
を出力しないように、衝突を検知する加速度センサの感
度を制御するので、エアーバッグが作動することが防止
できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では悪路走
行や無謀運転または、脱輪等の衝突ではないが、大きな
加速度を検知してエアーバッグ起動回路に信号を出力し
ないように、上下方向の加速度の大きさによって、衝突
を検知する加速度センサの感度を制御するので、エアー
バッグが作動することが防止できる。
【0036】また、エアーバッグが作動する前に警報が
発せられることにより運転者に注意が促される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエアーバッグの起動回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のエアーバッグ起動回路の動
作を説明する図で、(a)はフローチャート、(b)は
前後方向の加速度センサの設定状態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例のエアーバッグ起動回路
の動作を説明するフローチャートである。
【図4】従来のエアーバッグの起動回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
11・・・上下方向の加速度センサ(副加速度センサ) 21・・・前後方向の加速度センサ(主加速度センサ) 31・・・セーフィングセンサ 13、23、33、43・・・メモリ 14、24、34、44・・・比較器 8・・・エアーバッグ起動回路 9・・・警報器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加わった加速度が設定値を超えたときに
    信号を出力する主加速度センサを有し、前記主加速度セ
    ンサの信号が出力されると、エアーバッグ点火信号を出
    力するエアーバッグ起動装置において、 上下方向に加わった加速度を検出する副加速度センサを
    備え、 前記副加速度センサの出力信号の大きさに応じて、前記
    主加速度センサの前記設定値が複数の異なる値に制御さ
    れることを特徴とするエアーバッグ起動装置。
  2. 【請求項2】 前記副加速度センサにより検出した加速
    度が所定値を超えた時警報を行う警報装置を有すること
    を特徴とする請求項1記載のエアーバッグ起動装置。
JP24665394A 1994-10-13 1994-10-13 エアーバック起動装置 Withdrawn JPH08108820A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056441A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Fujitsu Ten Ltd エアバッグ制御装置
JP2007083964A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Yazaki Corp ドライブレコーダ
JP2012176688A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Autoliv Development Ab 被衝突体保護装置
JP2019535572A (ja) * 2016-11-10 2019-12-12 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 乗員保護装置を制御する方法

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