JP2008080979A - 乗員保護制御装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 圧力センサ2の検出値による判断処理により行う展開判断が展開を行う判断で、且つ加速度センサ3の検出値による判断処理により行う展開判断が展開を行う判断の場合にAND判断部16の判断で、エアバッグの展開判断を展開するものにし、圧力センサ2の検出値のトリガのオンした時点が、加速度センサ3の検出値のトリガのオンより早い場合には、加速度センサ3の検出値による展開判断が展開と判断しやすくなるよう判断基準を閾値処理部14で変更するようにした。
【選択図】 図1
Description
また、判断基準値は通常走行時に発生する衝撃加速度、例えば悪路走行などで発生する加速度で加速度センサでの衝突判断を行わないレベルまでを下限値とする。このレベルは各車両によって異なりそれぞれ設定できる。これは圧力センサが故障した場合、または誤作動した場合、加速度センサは上記説明にあるとおり、判断基準値の設定を下げすぎると通常の走行状態で衝突と誤判断することがあるため、それを規制し、エアバッグを誤展開させない為の、セーフィング機能として正常動作させるものである。
図1は実施例1の乗員保護制御装置の車両側面への衝突モードの際の判断を行うブロック構成を示す図である。
実施例1の乗員保護制御装置1の車両側面への衝突モードの際の判断ブロックは、圧力センサ2と、加速度センサ3からの入力によりエアバッグの展開判断を出力するものである。
圧力センサ2は、例えば、車両の側面のドアにおいて、アウタパネルとインナパネルで密閉する領域の圧力を検出するセンサである。
加速度センサ3は、例えば、車室内位置に設けられ、衝突により乗員に加わるGをセンシングするセンサである。
圧力トリガ判断部11は、衝突の際の圧力検出値の動きによりトリガONと判断し、その判断結果を出力する。
第1展開判断部12は、トリガONが入力されると、圧力検出値が所定の閾値に達するかどうかにより、展開判断を行う。
閾値処理部14は、圧力値のトリガON、もしくは加速度値のトリガONにより、圧力値のトリガON時間と加速度値のトリガON時間を比較し、圧力値のトリガON時間が小さい場合には第2展開判断部15の判断閾値を低い値に変更する。
AND判断部16は、第1展開判断部12と第2展開判断部15の両方が展開と判断している場合に、展開を行う判断出力を行う。
[車両側方への衝突について]
車両側方への衝突について、ここで説明する。
側面衝突において、車両に対し、衝突物がピンポイントにぶつかってくるような衝突事象(ポール衝突)は乗員に対しての衝突物が早く侵入してくるため(車体の構造上、ドアパネルは剛性が比較的低いため)、早期に展開判断する必要がある。ポール衝突であってもドアパネルのつぶれは発生するため圧力変化は検出できるが、ドアパネルは剛性が比較的小さいため、衝突の初期では衝撃が加速度センサに対し伝達の遅延を生じ、且つ減速加速度が小さいため、通常衝突事象と非衝突事象とを切り分けるための判断閾値を超えることができなく早期に衝突判断できないことがある。
図2において、符号100は、OR判断である。
上記及び図2にある通り、圧力センサと加速度センサのどちらかが衝突判断した場合に展開判断を行うと、誤動作する場合があるので両方の判断が成立しないと展開判断しない構成にするが、ポール衝突では加速度センサが遅延して衝突判断するために総合的に展開判断することが遅延することになる。
本実施例1の乗員保護制御装置では、上記の課題を解決している。
図3に示すのは実施例1の乗員保護制御装置の閾値処理部14で実行する加速度センサ衝突閾値変更処理の流れを示すフローチャートである。
図4は図2の側面衝突判断及び展開判断ロジックにおける圧力値、加速度積分値、展開判断のタイムチャートである。
図2に示すような側面衝突判断及び展開判断ロジックでは、圧力センサ2と加速度センサ3のどちらかが衝突判断した場合に展開を許可する判断を行う。
図4に示す場合では、圧力センサ2の検出値のほうが早く閾値に達し(図4(a)参照)、その後に加速度センサ3の検出値の積分値が閾値に達している(図4(b)参照)。これに対して、図2に示すようにOR判断を行うため、圧力センサ2の検出値が閾値に達した時点で、展開を許可する判断が行われている(図4(c)参照)。
図5はAND判断による側面衝突判断及び展開判断のロジック図である。
図6はAND判断による側面衝突判断及び展開判断のロジックにおける圧力値、加速度積分値、展開判断のタイムチャートである。
図6に示す場合では、圧力センサ2の検出値のほうが早く閾値に達し(図6(a)参照)、その後に加速度センサ3の検出値の積分値が閾値に達している(図6(b)参照)。これに対して、図5に示すようにAND判断110を行うため、圧力センサ2の検出値が閾値に達し、その後に加速度センサ3の検出値の積分値が閾値に達した時点で、展開を許可する判断が行われている(図6(c)参照)。
このようにAND判断を行うことにより、異なる2つの検出値による2つの判断の両方が展開を行う判断の場合に、展開を行う出力となるため、誤動作の防止性能が向上する。
しかしながら、ポール衝突では加速度センサが遅延して衝突判断するために総合的に展開判断することが遅延することになる。
図7は実施例1の乗員保護制御装置1における側面衝突判断及び展開判断のロジック図である。
図8は実施例1の乗員保護制御装置1における側面衝突判断及び展開判断の場合の圧力値、加速度積分値、展開判断のタイムチャートである。
実施例1では、閾値処理部14によるステップS1、S2の処理により、圧力センサ2の検出値が先にトリガONとなったことを判断し、閾値処理部14によるステップS3の処理により加速度センサ3の衝突判断閾値を通常閾値より低くなるよう変更する。
実施例1の乗員保護制御装置の制御方法にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
圧力センサは、ドア部における密閉空気の衝突による圧力変化を検出するものとしたが、他の車両の測部、例えば前後輪に近いボディ部分などであってもよく、また、密閉空気の圧力変化でなく、車両の部材の衝突時の変形による圧力変化であってもよい。
11 圧力トリガ判断部
12 第1展開判断部
13 加速度トリガ判断部
14 閾値処理部
15 第2展開判断部
16 AND判断部
2 圧力センサ
3 加速度センサ
Claims (2)
- 車両側部に配置され、衝突を圧力変化により検出する圧力センサと、
車室内に配置され、衝突による加速度変化を検出する加速度センサと、
を備えて、前記圧力センサの検出値による判断処理により行う展開判断と、前記加速度センサの検出値による判断処理により行う展開判断から、エアバッグの展開判断を行う乗員保護制御装置において、
前記圧力センサの検出値による判断処理により行う展開判断が展開を行う判断で、且つ前記加速度センサの検出値による判断処理により行う展開判断が展開を行う判断の場合にエアバッグの展開判断を展開するものにし、
前記圧力センサの検出値のトリガのオンした時点が、前記加速度センサの検出値のトリガのオンより早い場合には、前記加速度センサの検出値による展開判断が展開と判断しやすくなるよう判断基準を変更するようにした、
ことを特徴とする乗員保護制御装置の制御方法。 - 請求項1に記載の乗員保護制御装置の制御方法において、
前記加速度センサの検出値による展開判断は、
検出値の積分値が予め設定した判断閾値に達すると展開を行うと判断するものであり、
前記加速度センサの検出値による展開判断の判断基準の変更は、
前記積分値の判断閾値を低い値に変更するものである、
ことを特徴とする乗員保護制御装置の制御方法。
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JP2006263729A JP2008080979A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | 乗員保護制御装置の制御方法 |
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JP2006263729A JP2008080979A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | 乗員保護制御装置の制御方法 |
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JP2008080979A true JP2008080979A (ja) | 2008-04-10 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012166619A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Toyota Motor Corp | 衝突検知装置及び乗員保護システム |
US8626396B2 (en) | 2008-12-26 | 2014-01-07 | Takata Corporation | Vehicular collision detection apparatus, occupant restraint system, and vehicle |
KR101937215B1 (ko) * | 2016-09-29 | 2019-01-11 | 현대오트론 주식회사 | 차량용 에어백 시스템의 충돌 판단장치 및 그 제어방법 |
CN114132281A (zh) * | 2020-09-03 | 2022-03-04 | 北京宝沃汽车股份有限公司 | 判定车辆碰撞的方法、装置、可读存储介质及电子设备 |
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JPH10152014A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-09 | Toyota Motor Corp | 乗員保護装置の起動制御装置 |
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2006
- 2006-09-28 JP JP2006263729A patent/JP2008080979A/ja active Pending
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