JP2007137332A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両ドアに物体が衝突した場合以外の事象が生じた場合に、不要な乗員保護デバイスを起動させることを防止できる車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】車両ドアが開状態の間、車両ドアが開状態から閉状態へ動作してから第1所定時間T1を経過するまでの間、及び、フロントエアバッグ装置16が起動してから第2所定時間T2経過を経過するまでの間は、起動禁止処理部32が判定部31によるサイドエアバッグ装置17の起動を禁止する禁止処理を行う。ただし、車速センサ13により検出される車速が所定車速閾値よりも大きい場合には、起動禁止処理部32は禁止処理を行わない。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両ドアに物体が衝突した場合に乗員を保護する車両用乗員保護装置に関するものである。
従来から、例えば車両側方に配置される車両ドアに物体が衝突した場合には、側突用の乗員保護デバイスを起動させるものがある。そして、車両ドアに物体が衝突したことを検知するために、特許文献1には、車両ドアの内部空間内の圧力を用いることが記載されている。すなわち、車両ドアの内部空間内の圧力が所定圧力閾値より大きくなる場合に、車両ドアに物体が衝突したこととしている。
特開平2−249740号公報
ここで、車両ドアのインナパネルの剛性は、それほど高いものではない。従って、これら車両ドアのインナパネルは、比較的容易に変形する。そのため、車両ドアのインナパネルにより形成される内部空間内の圧力は、車両ドアが物体と衝突する場合以外の事象が生じた場合にも変化することがある。例えば、車両ドアが開状態から閉状態へ動作する場合に、当該動作に伴ってインナパネルが変形する。また、前突用のエアバッグ装置が展開した場合には、車室内の圧力が大きくなることに伴って、インナパネルが変形する。このようなインナパネルの変形により、車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなることがある。その結果、不要な側突用の乗員保護デバイスが起動するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両ドアに物体が衝突した場合以外の事象が生じた場合に、不要な乗員保護デバイスを起動させることを防止できる車両用乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用乗員保護装置は、車両ドアに物体が衝突した場合に乗員を保護する車両用乗員保護装置であって、車両ドアの内部空間に配置され、該内部空間内の圧力を検出する圧力センサと、圧力センサにより検出された圧力が所定圧力閾値より大きい場合に起動するドア衝突用乗員保護デバイスと、所定車載部品の所定動作を検出する車載部品動作検出手段と、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作を検出した場合に、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する起動禁止手段とを備える。
ここで、車両ドアは、車両の側方に配置される側面ドア、及び、車両の後方に配置される後方ドアなど、車両に備えられた何れのドアを対象としてもよい。例えば、車両ドアを側面ドアとすると、本発明の車両用乗員保護装置は、車両の側面に物体が衝突した場合、いわゆる側突の場合に、乗員を保護する装置となる。また、車両ドアを後方ドアとすると、本発明の車両用乗員保護装置は、車両の後方に物体が衝突した場合、いわゆる後突の場合に、乗員を保護する装置となる。
そして、圧力センサは、車両ドアの内部空間に配置されている。ここで、車両ドアは、車室内側のインナパネルと、車外側のアウタパネルとを備えている。つまり、車両ドアの内部空間とは、インナパネルとアウタパネルとの間に形成される空間のことである。従って、圧力センサは、インナパネルとアウタパネルとの間に形成される空間に配置され、当該空間内の圧力を検出する。
また、ドア衝突用乗員保護デバイスは、エアバッグ装置などである。例えば、側突の場合に起動するドア衝突用乗員保護デバイスは、車両ドアと乗員との間に展開するエアバッグ装置などである。このドア衝突用乗員保護デバイスは、車両ドアの内部空間内の圧力が所定圧力閾値より大きい場合に起動するようにしている。ここで、車両ドアに物体が衝突した場合には、アウタパネルがインナパネル側へ変形する。従って、車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなる。このように、衝突により車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなるので、当該圧力は所定圧力閾値より大きくなり、ドア衝突用乗員保護デバイスが起動することになる。
また、車載部品動作検出手段は、所定車載部品の所定動作を検出する。ここで、所定車載部品及び所定動作とは、車両ドアの内部空間内の圧力変化に影響を及ぼす車載部品の動作である。所定車載部品の所定動作は、例えば、以下のものである。また、所定車載部品は、車両前方に物体が衝突した場合に起動する前突用乗員保護デバイスであり、所定動作は、前突用乗員保護デバイスの起動動作である。所定車載部品は、車両ドアであり、所定動作は、車両ドアの開状態から閉状態への動作である。これらの動作が生じた場合には、車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなることがある。
さらには、所定車載部品及び所定動作とは、上記の他に、本来ドア衝突用乗員保護デバイスを起動すべきではない状態、例えば、乗員が車両から乗降する場合を含めるようにしてもよい。乗員が車両から乗降することの検出方法としては、例えば、車両ドアが開状態であるか否かにより行うことができる。つまり、この場合、所定車載部品は、車両ドアであり、所定動作は、車両ドアの開状態となる。
そして、車載部品動作検出手段が上述した所定車載部品の所定動作を検出した場合には、起動禁止手段により、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止している。つまり、衝突以外の事象により車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなったとしても、ドア衝突用乗員保護デバイスは起動しない。
つまり、本発明の車両用乗員保護装置によれば、車両ドアに物体が衝突した場合以外の事象が生じた場合であっても、不要な乗員保護デバイスを起動させることを防止できる。
ここで、起動禁止手段は、上述したように、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する。この具体的な手段は、以下のようになる。例えば、起動スイッチのON信号が入力された場合にドア衝突用乗員保護デバイスが起動するようなシステムにおいては、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作を検出した場合に、起動禁止手段は、例えば起動スイッチのOFF状態を維持するようにする。起動スイッチがOFF状態であれば、ドア衝突用乗員保護デバイスが起動することはない。
また、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作を検出した場合に、起動禁止手段は、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動の際に用いられる所定圧力閾値を上昇させるようにしてもよい。ここで、車両ドアの内部空間内の圧力が所定圧力閾値より大きくならなければ、ドア衝突用乗員保護デバイスは起動しない。従って、車両ドアの内部空間内の圧力の変化が所定圧力閾値に対して相対的に小さい事象になり、ドア衝突用乗員保護デバイスが起動しない。例えば、車両ドアの開状態から閉状態への動作の場合及び前突用乗員保護デバイスの起動動作の場合には、車両ドアに物体が衝突した場合に比べて、車両ドアの内部空間内の圧力の上昇値が小さいと考えられる。従って、所定圧力閾値を上昇させることにより、衝突以外の事象により車両ドアの内部空間内の圧力が大きくなったとしても、ドア衝突用乗員保護デバイスが起動しないようにできる。なお、仮に衝突以外の事象と衝突とが同時に生じた場合には、衝突以外の事象が生じた場合に所定圧力閾値を上昇させたとしても、ドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることが可能となる。これは、衝突による車両ドアの内部空間内の圧力の変化は、衝突以外の事象との相互作用により大きくなるためである。
そして、所定圧力閾値の上昇値は、所定車載部品の所定動作に応じて異なるようにするとよい。車両ドアの内部空間内の圧力の変化に与える影響は、所定車載部品の所定動作に応じて異なる。そこで、それぞれの動作に応じて所定圧力閾値の上昇値を異なるようにすることで、ドア衝突用乗員保護デバイスを起動させる場合と起動させない場合とを適切に区分けすることができる。
ここで、上述したように、前突用乗員保護デバイスの起動動作や、車両ドアが開状態から閉状態への動作が生じた場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止するようにした。しかし、例えば走行中に、これら衝突以外の所定の事象と衝突とが同時に生じた場合には、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることが望ましい場合がある。
また、車両ドアが開状態の場合に、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止すると、例えば、僅かに車両ドアが開状態のまま(半ドアのまま)走行しているときであっても、ドア衝突用乗員保護デバイスが起動しないことになってしまう。しかし、このように半ドアのまま走行している場合に、車両ドアに物体が衝突したときには、ドア衝突用乗員保護デバイスは起動させるようにすることが望ましい。
そこで、走行中、すなわち車速が所定車速閾値より大きい場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止しないようにする。つまり、本発明の車両用乗員保護装置は、車速を検出する車速検出手段をさらに備えるようにする。そして、起動禁止手段は、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作を検出し、且つ、車速検出手段により検出される車速が所定車速閾値以下の場合に、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止するとよい。つまり、車速検出手段により検出される車速が所定車速閾値より大きい場合には、起動禁止手段は、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止しない。
従って、車速が所定車速閾値より大きい場合、すなわち走行中の場合であって、衝突以外の事象と衝突とが同時に生じた場合には、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることができる。さらに、車速が所定車速閾値より大きい場合であって、車両ドアが開状態の場合に、車両ドアに物体が衝突したときには、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることができる。つまり、半ドア状態で走行しているような場合に、車両ドアに物体が衝突したときに、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることができる。
ここで、上述においては、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作が検出されたとしても、車速が所定車速閾値より大きい場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止しないように処理することとした。しかし、より確実に不要なドア衝突用乗員保護デバイスの起動を防止する観点からすると、車速が所定車速閾値より大きい場合であっても、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作が検出されている場合には、やはりドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止するようにすることが望ましい場合がある。一方では、特に車速が所定車速閾値より大きい場合などに、車両ドアに物体が衝突した場合には、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させる必要がある。
そこで、本発明の車両用乗員保護装置は、車速を検出する車速検出手段と、車速検出手段により検出される車速が所定車速閾値より大きい場合に、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する旨の警告を行う警告手段とをさらに備えるようにしてもよい。
つまり、車速が所定車速閾値より大きい場合に、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動が禁止されているような場合には、乗員に対して警告を行うようにする。例えば、車速が所定車速閾値より大きい場合であって、車両ドアが開状態の場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスに関する警告ランプを点灯させるなどを行う。これにより、乗員、特に運転者は、ドア衝突用乗員保護デバイスに関して何らかの異常が発生していることを認識することができる。乗員が当該異常を認識することができれば、乗員は、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動が禁止されない状態に移行することができる。
また、前突用乗員保護デバイスの起動動作や、車両ドアが開状態から閉状態への動作が生じた場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止するようにした。このような場合には、これらの動作が生じた瞬間のみ、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止すれば足りる。そこで、起動禁止手段は、車載部品動作検出手段により所定車載部品の所定動作を検出した場合に、当該動作を検出してから所定時間経過するまでの間、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止するようにすればよい。
これにより、仮に、車載部品動作検出手段が当該動作を検出してから所定時間経過したときに、車両ドアに物体が衝突した場合には、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止することなく、確実にドア衝突用乗員保護デバイスを起動させることができる。
この場合、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する前記所定時間は、所定車載部品の所定動作に応じて異なるようにするとよい。例えば、ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する前記所定時間は、前突用乗員保護デバイスの起動動作の場合と、車両ドアが開状態から閉状態へ動作する場合とに応じて、それぞれ異なるようにするとよい。これにより、不要なドア衝突用乗員保護デバイスの起動をより適切に防止することができる。
本発明の車両用乗員保護装置によれば、車両ドアに物体が衝突した場合以外の事象が生じた場合に、不要な乗員保護デバイスを起動させることを防止できる車両用乗員保護装置を提供することを目的とする。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)第1実施形態
第1実施形態の車両用乗員保護装置について図1〜図4を参照して説明する。図1は、第1実施形態の車両用乗員保護装置を示すブロック図である。図2は、起動禁止処理部32の起動禁止判定処理を示すフローチャートである。図3は、車両ドアが開閉状態に応じた圧力センサ11の圧力値の変化、及び、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示すタイムチャートである。図4は、フロントエアバッグ装置16の起動に応じた圧力センサ11の圧力値の変化、及び、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示すタイムチャートである。
第1実施形態の車両用乗員保護装置の概要は、以下の通りである。圧力センサ11により車両側面の車両ドア(以下、「サイドドア」という)(図示せず)の内部空間内の圧力に基づいて、サイドエアバッグECU15にて、サイドドアに物体が衝突したか否かを判定する。そして、サイドドアに物体が衝突したと判定された場合には、サイドエアバッグ装置17を起動する。
以下、第1実施形態の車両用乗員保護装置の詳細な構成について説明する。図1に示すように、車両用乗員保護装置は、圧力センサ11と、ドア開閉スイッチ12と、車速センサ13と、フロントエアバッグECU14と、サイドエアバッグECU15と、フロントエアバッグ装置16と、サイドエアバッグ装置17とから構成される。
圧力センサ11は、サイドドアの内部空間に配置されている。ここで、サイドドアは、車室内側のインナパネルと、車外側のアウタパネルとを備えている。そして、この圧力センサ11は、インナパネルとアウタパネルとの間に形成される内部空間内に配置されている。例えば、圧力センサ11は、インナパネル側に固定されている。そして、圧力センサ11は、サイドドアの内部空間内の圧力を検出する。
具体的には、圧力センサ11は、センサチップ21と、増幅回路22と、A/Dコンバータ23とから構成される。センサチップ21は、シリコンチップの中央部を薄く加工して形成したダイヤフラム上に、ホイートストンブリッジとなるように拡散抵抗を形成されたものである。そして、センサチップ21に圧力が付与されてダイヤフラムが変形した場合には、センサチップ21の図1の左右端の電位差が変化する。そして、センサチップ21は、図1の左右端の電位差の信号を出力する。
増幅回路22は、センサチップ21により出力される電位差の信号に対して増幅処理を行う。そして、A/Dコンバータ23は、増幅回路22にて増幅処理された信号をA/D変換する。このA/Dコンバータ23は、A/D変換された信号SpをサイドエアバッグECU15へ出力する。つまり、このA/D変換された信号(以下、「圧力信号」という)Spは、サイドドアの内部空間内の圧力に相当する信号である。
ドア開閉スイッチ12(本発明における車載部品動作検出手段)は、サイドドアの開閉状態に応じた開閉信号Sdを後述するサイドエアバッグECU15に出力する。具体的には、ドア開閉スイッチ12は、サイドドアが開状態の場合にはOFF信号を出力し、サイドドアが閉状態の場合にはON信号を出力する。車速センサ13は、車速Vを検出して、車速信号Svを後述するサイドエアバッグECU15に出力する。
フロントエアバッグECU14(本発明における車載部品動作検出手段)は、例えば加速度センサ(図示せず)などにより、車両前方に物体が衝突したか否かを検知する。そして、車両前方に物体が衝突したと判定した場合には、フロントエアバッグ装置16を起動する。フロントエアバッグ装置16(本発明における前突用乗員保護デバイス)は、例えば、ステアリングホイールや、インストルメントパネルなどに配置されたエアバッグを備える。そして、フロントエアバッグECU14は、フロントエアバッグ装置16の起動信号Sfを後述するサイドエアバッグECU15に出力する。
サイドエアバッグECU15は、圧力センサ11、ドア開閉スイッチ12、車速センサ13、及びフロントエアバッグECU14から出力されるそれぞれの信号Sp、Sd、Sv、Sfに基づいて、サイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。このサイドエアバッグECU15は、判定部31と、起動禁止処理部32とから構成される。
判定部31は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spに基づいてサイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。具体的には、判定部31は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが所定の圧力閾値Pthを超えたか否かを判定して、圧力信号Spが所定の圧力閾値Pthを超えた場合にサイドエアバッグ装置17を起動させる。ただし、判定部31は、起動禁止処理部32により禁止処理が行われていない場合、すなわち起動禁止処理部32により許可処理が行われている場合にのみサイドエアバッグ装置17を起動させることができる。ここで、サイドエアバッグ装置17(本発明におけるドア衝突用乗員保護デバイス)は、例えば、サイドドアと車両の間に展開するエアバッグなどを含む。
ここで、圧力信号Spが圧力閾値Pthを超えるか否かにより、サイドドアに物体が衝突したか否かを判定することができる。この理由について説明する。物体が車両側方から衝突した場合には、サイドドアのアウタパネルに物体が衝突することになる。そうすると、アウタパネルがインナパネル側へ変形する。このアウタパネルの変形により、サイドドアの内部空間内の圧力は急激に大きくなる。つまり、サイドドアの内部空間内の圧力は、物体によるサイドドアへの衝突力に応じたものとなる。このように、サイドドアに物体が衝突した場合には、圧力センサ11により検出される圧力信号Spが急激に大きな値を示す。従って、圧力信号Spが所定の圧力閾値Pthを超えた場合に、サイドドアに物体が衝突したと判定することができる。
起動禁止処理部32(本発明における起動禁止手段)は、下記に説明する起動禁止判定処理を行う。起動禁止判定処理とは、判定部31によりサイドエアバッグ装置17の起動を許可するか、禁止するかを決定する処理である。起動禁止判定処理は、サイドドアに物体が衝突する場合以外の事象により圧力信号Spが大きくなるような場合に、サイドエアバッグ装置17が起動することを禁止する処理である。この起動禁止判定処理の詳細について、図2のフローチャートを参照して説明する。
図2に示すように、起動禁止判定処理は、まず、車速センサ13から出力される車速信号Svが、所定の車速閾値Vthより大きいか否かを判定する(ステップS1)。つまり、走行中であるか否かを判定している。続いて、車速信号Svが車速閾値Vthより大きい場合には(ステップS1:Yes)、許可処理を行い(ステップS2)、リターンする。ここで、許可処理とは、判定部31によるサイドエアバッグ装置17の起動を何ら制限することなく、サイドエアバッグ装置17を起動可能な状態とする。つまり、起動禁止処理部32が許可処理を行う場合には、圧力センサ11から出力される圧力信号Spと予め記憶された圧力閾値Pthとを比較することにより、サイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。
つまり、車速が所定車速Vthより大きい場合に、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが圧力閾値Pthを超えると、サイドエアバッグ装置17が起動する。
一方、車速信号Svが車速閾値Vth以下の場合には(ステップS1:No)、サイドドアが開状態か否かを判定する(ステップS3)。具体的には、ドア開閉スイッチ12から出力される開閉信号SdがOFF信号であるかを判定する。そして、サイドドアが開状態と判定された場合には(ステップS3:Yes)、禁止処理を行い(ステップS4)、リターンする。ここで、禁止処理とは、判定部31の処理を可能な状態とする起動スイッチをOFF状態とする処理である。つまり、起動禁止処理部32が禁止処理を行う場合には、判定部31自身が処理を行わない状態となる。従って、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが圧力閾値Pthより大きくなったとしても、サイドエアバッグ装置17は起動しない。
ここで、このステップS4における禁止処理が行われる場合とは、サイドドアが開状態である。このような場合とは、例えば、乗員が乗降する場合や、荷物の積み卸しを行う場合などである。つまり、このような場合には、そもそもサイドエアバッグ装置17を起動させる必要はない。従って、不要なサイドエアバッグ装置17の起動をさせないようにすることができる。
ところで、サイドドアが開状態であって、車速が所定車速Vthより大きい場合があり得る。いわゆる半ドア状態で走行しているような場合である。このような場合には、サイドドアが開状態であっても、サイドドアに物体が衝突したときには、サイドエアバッグ装置17を起動させる必要がある。起動禁止処理部32における起動禁止判定処理では、車速が所定車速Vthより大きい場合には、禁止処理を行わないので(ステップS1)、上記の場合に、確実にサイドエアバッグ装置17を起動させることができる。
続いて、サイドドアが開状態でないと判定された場合には(ステップS3:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間であるか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、ドア開閉スイッチ12から出力される開閉信号SdがOFF信号からON信号に変化したか否かを判定する。そして、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間であると判定された場合には(ステップS5:Yes)、禁止処理を行う(ステップS6)。禁止処理とは、上述した禁止処理と同様であるので、判定部31の処理を可能な状態とする起動スイッチをOFF状態とする処理である。
続いて、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した時点からの経過時間が、第1所定時間T1を経過したか否かを判定する(ステップS7)。そして、当該経過時間が第1所定時間T1を経過するまで、この判定を繰り返す。そして、当該経過時間が第1所定時間T1を経過した場合には(ステップS7:Yes)、許可処理を行い(ステップS2)、リターンする。
つまり、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した場合には、その時点から第1所定時間T1を経過するまで、禁止処理が行われる。ここで、インナパネルはそれほど高い剛性を有していないため、サイドドアが開状態から閉状態へ動作することに伴って、インナパネルが変形することがある。この変形に伴って、サイドドアの内部空間内の圧力が大きくなる。つまり、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した場合には、その瞬間的に、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが圧力閾値Pthを超えるおそれがある。このような場合に、不要なサイドエアバッグ装置17が起動するおそれがある。しかし、サイドドアが開状態から閉状態へ動作してから第1所定時間T1が経過するまでの間は、禁止処理が行われているため、サイドドアが開状態から閉状態へ動作したとしてもサイドエアバッグ装置17が起動することはない。
また、サイドドアが開状態でもなく(ステップS3:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作していない場合には(ステップS5:No)、フロントエアバッグ装置16が起動したか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、フロントエアバッグECU14から起動信号Sfが起動禁止処理部32へ出力されたか否かを判定する。そして、フロントエアバッグ装置16が起動したと判定された場合には(ステップS8:Yes)、禁止処理を行う(ステップS9)。禁止処理とは、上述した禁止処理と同様であるので、判定部31の処理を可能な状態とする起動スイッチをOFF状態とする処理である。
続いて、フロントエアバッグ装置16が起動した時点からの経過時間が、第2所定時間T2を経過したか否かを判定する(ステップS10)。そして、当該経過時間が第2所定時間T2を経過するまで、この判定を繰り返す。そして、当該経過時間が第2所定時間T2を経過した場合には(ステップS10:Yes)、許可処理を行い(ステップS2)、リターンする。
つまり、フロントエアバッグ装置16が起動した場合には、その時点から第2所定時間T2を経過するまで、禁止処理が行われる。ここで、フロントエアバッグ装置16が起動すると、フロントエアバッグが車室内に展開する。そうすると、車室内の圧力が上昇する。この車室内の圧力の上昇に伴って、サイドドアのインナパネルが変形する。この変形に伴って、サイドドアの内部空間内の圧力が大きくなる。つまり、フロントエアバッグ装置16が起動した場合には、その瞬間的に、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが圧力閾値Pthを超えるおそれがある。このような場合に、不要なサイドエアバッグ装置17が起動するおそれがある。しかし、フロントエアバッグ装置16が起動してから第2所定時間T2が経過するまでの間は、禁止処理が行われているため、フロントエアバッグ装置16が起動したとしてもサイドエアバッグ装置17が起動することはない。
また、フロントエアバッグ装置16が起動していないと判定された場合には(ステップS8:No)、許可処理を行い(ステップS2)、リターンする。つまり、車速が所定車速Vth以下であっても、サイドドアが開状態でなく、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した場合でもなく、フロントエアバッグ装置16が起動していないのであれば、許可処理が行われる。
次に、図3を参照して、サイドドアの開閉状態に応じた起動禁止処理部32の許可禁止状態について説明する。図3(a)は、サイドドアの開閉状態を示し、図3(b)は、圧力センサ11の圧力値の変化値ΔPを示し、図3(c)は、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示す。
図3(a)(b)に示すように、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間に、圧力センサ11の圧力値は急激に大きく変化している。ここで、図3(a)(c)に示すように、サイドドアが開状態の間、及び、サイドドアが開状態から閉状態へ動作してから第1所定時間T1を経過するまでの間は、起動禁止処理部32は禁止処理が行われている。そして、サイドドアが開状態から閉状態へ動作してから第1所定時間T1を経過したときに、起動禁止処理部32は許可処理が行われる。
つまり、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間に圧力センサ11の圧力値が大きく変化しているが、このときは、起動禁止処理部32が禁止処理を行っているので、サイドエアバッグ装置17が起動することはない。
次に、図4を参照して、フロントエアバッグ装置16の起動に応じた起動禁止処理部32の許可禁止状態について説明する。図4(a)は、フロントエアバッグ装置16の起動信号のON、OFF状態を示し、図4(b)は、圧力センサ11の圧力値の変化値ΔPを示し、図4(c)は、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示す。ここで、フロントエアバッグ装置16は、起動信号がONになった瞬間に起動する。
図4(a)(b)に示すように、フロントエアバッグ装置16の起動信号がONになった直後に、圧力センサ11の圧力値は急激に大きく変化している。ここで、図4(a)(c)に示すように、フロントエアバッグ装置16の起動信号がONになってから第2所定時間T2を経過するまでの間は、起動禁止処理部32は禁止処理が行われている。そして、フロントエアバッグ装置16の起動信号がONになってから第2所定時間T2を経過したときに、起動禁止処理部32は許可処理が行われる。
つまり、フロントエアバッグ装置16が起動した直後に圧力センサ11の圧力値が大きく変化しているが、このときは、起動禁止処理部32が禁止処理を行っているので、サイドエアバッグ装置17が起動することはない。
このように、サイドドアが開状態の場合、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した場合、及び、フロントエアバッグ装置16が起動した場合には、車速が所定車速以下であれば、サイドエアバッグ装置17が起動しないようにされている。これにより、不要なサイドエアバッグ装置17の起動を防止できる。
(2)第1実施形態の変形態様
上記第1実施形態において、起動禁止処理部32による禁止処理は、判定部31の処理を可能な状態とする起動スイッチをOFF状態とする処理とした。この他に、以下のようにしてもよい。禁止処理は、判定部31において判定に用いる圧力閾値Pthを変更する処理とすることもできる。具体的には、禁止処理は、圧力閾値Pthを大きくする処理である。
より詳細には、以下のようになる。まず、第1実施形態における起動禁止判定処理を示す図2のステップS4、S6の禁止処理にて、圧力閾値Pthを第1圧力閾値Pth1に変更する。つまり、この禁止処理が行われている間は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが第1圧力閾値Pth1を越えなければ、サイドエアバッグ装置17が起動しない。
ここで、サイドドアが開状態から閉状態へ動作することにより上昇する圧力センサ11の圧力信号Spは、サイドドアに物体が衝突する場合に上昇する圧力センサ11の圧力信号Spに比べて小さいと考えられる。従って、サイドドアが開状態及び開状態から閉状態へ動作すると同時に、サイドドアに物体が衝突する場合には、圧力センサ11の圧力信号Spは第1圧力閾値Pth1を越えるようにすることができる。従って、このように、両事象が同時に生じる場合には、確実にサイドエアバッグ装置17を起動させることができる。これに対して、サイドドアが開状態及び開状態から閉状態へ動作することのみが生じる場合には、圧力センサ11の圧力信号Spは第1圧力閾値Pth1を越えない。従って、この場合には、サイドエアバッグ装置17が起動しない。
また、第1実施形態における起動禁止判定処理を示す図2のステップS9の禁止処理にて、圧力閾値Pthを第2圧力閾値Pth2に変更する。つまり、この禁止処理が行われている間は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが第2圧力閾値Pth2を越えなければ、サイドエアバッグ装置17が起動しない。
ここで、フロントエアバッグ装置16が起動することにより上昇する圧力センサ11の圧力信号Spは、サイドドアに物体が衝突する場合に上昇する圧力センサ11の圧力信号Spに比べて小さいと考えられる。従って、フロントエアバッグ装置16が起動すると同時に、サイドドアに物体が衝突する場合には、圧力センサ11の圧力信号Spは第2圧力閾値Pth2を越えるようにすることができる。従って、このように、両事象が同時に生じる場合には、確実にサイドエアバッグ装置17を起動させることができる。これに対して、フロントエアバッグ装置16が起動することのみが生じる場合には、圧力センサ11の圧力信号Spは第2圧力閾値Pth2を越えない。従って、この場合には、サイドエアバッグ装置17が起動しない。
なお、第1圧力閾値Pth1と第2圧力閾値Pth2は、それぞれ適宜異なる値にすることができる。
(3)第2実施形態
次に、第2実施形態の車両用乗員保護装置について図5及び図6を参照して説明する。図5は、第2実施形態の車両用乗員保護装置を示すブロック図である。図6は、起動禁止処理部51の起動禁止判定処理を示すフローチャートである。ここで、第2実施形態の車両用乗員保護装置において、第1実施形態の車両用乗員保護装置と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の車両用乗員保護装置の詳細な構成について説明する。図5に示すように、車両用乗員保護装置は、圧力センサ11と、ドア開閉スイッチ12と、車速センサ13と、フロントエアバッグECU14と、サイドエアバッグECU41と、フロントエアバッグ装置16と、サイドエアバッグ装置17と、警告表示部42とから構成される。
サイドエアバッグECU41は、圧力センサ11、ドア開閉スイッチ12、車速センサ13、及びフロントエアバッグECU14から出力されるそれぞれの信号Sp、Sd、Sv、Sfに基づいて、サイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。さらに、サイドエアバッグECU41は、それぞれの信号Sp、Sd、Sv、Sfに基づいて、警告表示部42の表示を行う。このサイドエアバッグECU41は、判定部31と、起動禁止処理部51と、警告処理部52とから構成される。
判定部31は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spに基づいてサイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。具体的には、判定部31は、圧力センサ11から出力される圧力信号Spが所定の圧力閾値Pthを超えたか否かを判定して、圧力信号Spが所定の圧力閾値Pthを超えた場合にサイドエアバッグ装置17を起動させる。ただし、判定部31は、起動禁止処理部51により禁止処理が行われていない場合、すなわち起動禁止処理部51により許可処理が行われている場合にのみサイドエアバッグ装置17を起動させることができる。
起動禁止処理部51(本発明における起動禁止手段)は、下記に説明する起動禁止判定処理を行う。起動禁止判定処理とは、判定部31によりサイドエアバッグ装置17の起動を許可するか、禁止するかを決定する処理である。起動禁止判定処理は、サイドドアに物体が衝突する場合以外の事象により圧力信号Spが大きくなるような場合に、サイドエアバッグ装置17が起動することを禁止する処理である。さらに、この起動禁止判定処理は、警告処理を含む。以下に、起動禁止判定処理の詳細について、図6のフローチャートを参照して説明する。
警告処理部52は、起動禁止処理部51が警告処理を行うようにされた場合に、警告表示部42に対して警告表示を行うように処理する。ここで、警告処理部52は、起動禁止処理部51が警告処理を行うようにされた場合には、その後継続的に、警告表示部42に対して警告表示を行うようにする。なお、警告表示は、警告ランプの点灯などである。
次に、起動禁止判定処理について、図6を参照して説明する。図6に示すように、起動禁止判定処理は、まず、サイドドアが開状態か否かを判定する(ステップS21)。具体的には、ドア開閉スイッチ12から出力される開閉信号SdがOFF信号であるかを判定する。そして、サイドドアが開状態でないと判定された場合には(ステップS21:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、ドア開閉スイッチ12から出力される開閉信号SdがOFF信号からON信号に変化したか否かを判定する。
そして、サイドドアが開状態から閉状態へ動作していないと判定された場合には(ステップS22:No)、フロントエアバッグ装置16が起動したか否かを判定する(ステップS23)。具体的には、フロントエアバッグECU14から起動信号Sfが起動禁止処理部51へ出力されたか否かを判定する。
そして、フロントエアバッグ装置16が起動していないと判定された場合には(ステップS23:No)、許可処理を行い(ステップS24)、リターンする。ここで、許可処理とは、判定部31によるサイドエアバッグ装置17の起動を何ら制限することなく、サイドエアバッグ装置17を起動可能な状態とする。つまり、起動禁止処理部51が許可処理を行う場合には、圧力センサ11から出力される圧力信号Spと予め記憶された圧力閾値Pthとを比較することにより、サイドエアバッグ装置17を起動するか否かを判定する。
一方、サイドドアが開状態と判定された場合には(ステップS21:Yes)、禁止処理を行う(ステップS25)。ここで、禁止処理とは、判定部31の処理を可能な状態とする起動スイッチをOFF状態とする処理である。続いて、車速信号Svが車速閾値Vthより大きいか否かを判定する(ステップS26)。そして、車速信号Svが車速閾値Vth以下の場合には(ステップS26:No)、処理はリターンされる。一方、車速信号Svが車速閾値Vthより大きい場合には(ステップS26:Yes)、警告処理を行い(ステップS26)、リターンする。ここで、警告処理とは、警告処理部52が警告表示部42に対して警告表示を行うようにする処理である。
また、サイドドアが開状態でないと判定された場合であって(ステップS21:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した瞬間であると判定された場合には(ステップS22:Yes)、禁止処理を行う(ステップS28)。続いて、車速信号Svが車速閾値Vthより大きいか否かを判定する(ステップS29)。そして、車速信号Svが車速閾値Vth以下の場合には(ステップS29:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した時点からの経過時間が、第1所定時間T1を経過したか否かを判定する(ステップS30)。そして、当該経過時間が第1所定時間T1を経過するまで、この判定を繰り返す。そして、当該経過時間が第1所定時間T1を経過した場合には(ステップS30:Yes)、許可処理を行い(ステップS24)、リターンする。一方、車速信号Svが車速閾値Vthより大きい場合には(ステップS29:Yes)、警告処理を行い(ステップS31)、ステップS30に続く。
また、サイドドアが開状態でなく(ステップS21:No)、サイドドアが開状態から閉状態へ動作していない場合に(ステップS22:No)、フロントエアバッグ装置16が起動した場合には(ステップS23:Yes)、禁止処理を行う(ステップS32)。続いて、車速信号Svが車速閾値Vthより大きいか否かを判定する(ステップS33)。そして、車速信号Svが車速閾値Vth以下の場合には(ステップS33:No)、フロントエアバッグ装置16が起動した時点からの経過時間が、第2所定時間T2を経過したか否かを判定する(ステップS34)。そして、当該時間が第2所定時間T2を経過した場合には(ステップS34:Yes)、許可処理を行い(ステップ24)、リターンする。一方、車速信号Svが車速閾値Vthより大きい場合には(ステップS33:Yes)、警告処理を行い(ステップS35)、ステップS34に続く。
このように、サイドドアが開状態の場合、サイドドアが開状態から閉状態へ動作した場合、及び、フロントエアバッグ装置16が起動した場合には、禁止処理を行う。つまり、サイドドアが開状態から閉状態へ動作すること、及び、フロントエアバッグ装置16が起動することに伴って、圧力信号Svが圧力閾値Pthより大きくなったとしても、サイドエアバッグ装置17を起動させないようにしている。つまり、不要なサイドエアバッグ装置17の起動を確実に防止している。
さらに、車速信号Svが車速閾値Vthより大きい場合には、警告表示部42が警告表示を行うようにしている。つまり、乗員に対して、サイドエアバッグ装置17が起動しない状態が存在することを警告している。
第1実施形態の車両用乗員保護装置を示すブロック図である。 起動禁止処理部32の起動禁止判定処理を示すフローチャートである。 車両ドアが開閉状態に応じた圧力センサ11の圧力値の変化、及び、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示すタイムチャートである。 フロントエアバッグ装置16の起動に応じた圧力センサ11の圧力値の変化、及び、起動禁止処理部32の許可禁止状態を示すタイムチャートである。 第2実施形態の車両用乗員保護装置を示すブロック図である。 起動禁止処理部51の起動禁止判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
11:圧力センサ、 12:ドア開閉スイッチ(車載部品動作検出手段)、
13:車速センサ(車速検出手段)、
14:フロントエアバッグECU(車載部品動作検出手段)、
15、41:サイドエアバッグECU、
16:フロントエアバッグ装置(前突用乗員保護デバイス)、
17:サイドエアバッグ装置(ドア衝突用乗員保護デバイス)、
31:判定部、 32、51:起動禁止処理部(起動禁止手段)、
52:警告処理部(警告手段)

Claims (10)

  1. 車両ドアに物体が衝突した場合に乗員を保護する車両用乗員保護装置であって、
    前記車両ドアの内部空間に配置され、該内部空間内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサにより検出された前記圧力が所定圧力閾値より大きい場合に起動するドア衝突用乗員保護デバイスと、
    所定車載部品の所定動作を検出する車載部品動作検出手段と、
    前記車載部品動作検出手段により前記所定車載部品の前記所定動作を検出した場合に、前記ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する起動禁止手段と、
    を備えることを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記起動禁止手段は、前記車載部品動作検出手段により前記所定車載部品の前記所定動作を検出した場合に、前記所定圧力閾値を上昇させる請求項1記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記所定圧力閾値の上昇値は、前記所定車載部品の前記所定動作に応じて異なるようにする請求項2記載の車両用乗員保護装置。
  4. 車速を検出する車速検出手段をさらに備え、
    前記起動禁止手段は、前記車載部品動作検出手段により前記所定車載部品の前記所定動作を検出し、且つ、前記車速検出手段により検出される前記車速が所定車速閾値以下の場合に、前記ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
  5. 車速を検出する車速検出手段と、
    前記車速検出手段により検出される前記車速が所定車速閾値より大きい場合に、前記ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する旨の警告を行う警告手段と、
    をさらに備える請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
  6. 前記起動禁止手段は、前記車載部品動作検出手段により前記所定車載部品の前記所定動作を検出してから所定時間経過するまでの間、前記ドア衝突用乗員保護デバイスの起動を禁止する請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
  7. 前記所定時間は、前記所定車載部品の前記所定動作に応じて異なるようにする請求項6記載の車両用乗員保護装置。
  8. 前記所定車載部品は、車両前方に物体が衝突した場合に起動する前突用乗員保護デバイスであり、
    前記所定動作は、前記前突用乗員保護デバイスの起動動作である請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
  9. 前記所定車載部品は、車両ドアであり、
    前記所定動作は、前記車両ドアの開状態から閉状態への動作である請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
  10. 前記所定車載部品は、車両ドアであり、
    前記所定動作は、前記車両ドアが開状態である請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用乗員保護装置。
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