JP6265181B2 - 車両用エアバッグ制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアバッグの制御システムに関する。
下記特許文献1には、エアバッグ展開制御装置が搭載された車両が記載されている。この車両における左右のセンタピラーの下部には、横方向の加速度(左右加速度)を検出する左右の側突センサが取り付けられている。そして、右側の側突センサの検出加速度が基準値以上になると、右側の側突用エアバッグ(カーテンエアバッグ、サイドエアバッグ等)が展開され、左側の側突センサの検出加速度が基準値以上になると、左側の側突用エアバッグが展開されるように構成されている。
また、上記のエアバッグ展開制御装置は、車両の前端部の左右にそれぞれ配置され、前後加速度を検出する左右のサテライトセンサと、エアバッグECUとを備えている。エアバッグECUは、左右のサテライトセンサによって検出された前後加速度の差が所定以上の場合、オフセット衝突が発生したと判断し、左右の側突用エアバッグのうち前後加速度が大きい側の側突用エアバッグを展開させる。これにより、オフセット衝突時のように、衝突の衝撃によって乗員が横方向にも移動する前面衝突時に、乗員を側突用エアバッグによって保護するようにしている。
特開2006−160066号公報
しかしながら、上記構成のエアバッグ展開制御装置では、左右のサテライトセンサが前後加速度を検出する構成、すなわち前突用とされている。このため、例えば、車両における車室よりも前方側の部分に対して他車両等が斜めに側面衝突した場合のように、車両前端部の前後加速度が大きくならない衝突形態では、左右のサテライトセンサによって上記の衝突(斜め側面衝突)を検出することが困難である。このような場合、センタピラーの下部に取り付けられた側突センサの検出加速度が基準値以上になるまで側突用エアバッグが展開されないことになり、側突用エアバッグの展開が遅くなる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両における車室よりも前方側で斜め側面衝突が発生した場合に、側突用エアバッグを従来よりも早期に展開させることに寄与する車両用エアバッグ制御システムを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用エアバッグ制御システムは、車室の前方側で車両の幅方向両側に取り付けられ、前後加速度及び左右加速度を検出する左右のサテライトセンサと、車室の車両幅方向両端側に配設され、作動することにより側突用エアバッグを展開させる左右の側突用エアバッグ装置と、前記左右のサテライトセンサのそれぞれが検出した左右加速度の大小又は検出タイミング、及び、前記左右のサテライトセンサのうちの少なくとも一方が検出した前後加速度と左右加速度との大小に基づき、斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置を作動させる制御装置と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、車両における車室よりも前方側で衝突が発生した際には、車室の前方側で車両の幅方向両側に取り付けられた左右のサテライトセンサによって、前後加速度及び左右加速度が検出される。そして、左右のサテライトセンサのそれぞれが検出した左右加速度の大小又は検出タイミング、及び、左右のサテライトセンサのうちの少なくとも一方が検出した前後加速度と左右加速度との大小に基づき、制御装置が斜め側面衝突を検知(センシング)した場合、当該制御装置によって衝突側の側突用エアバッグ装置が作動される。これにより、衝突側の側突用エアバッグが展開される。このように、車室の前方側で車両に取り付けられた左右のサテライトセンサを用いて斜め側面衝突をセンシングするため、車両における車室よりも前方側で斜め側面衝突が発生した場合に、側突用エアバッグを従来よりも早期に展開させることに寄与する。
請求項2に記載の発明に係る車両用エアバッグ制御システムは、請求項1において、車室の車両幅方向中央側に配設され、作動することによりファーサイドエアバッグを展開させるファーサイドエアバッグ装置を備え、前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置、前記ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の前記側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる。
請求項2に記載の発明では、制御装置は、左右のサテライトセンサの検出結果に基づき斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の側突用エアバッグ装置、ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる。これにより、衝突側の側突用エアバッグ、ファーサイドエアバッグ、反衝突側の側突用エアバッグの順で前記各エアバッグが展開するので、斜め側面衝突時の乗員の挙動に応じて適切に乗員を保護することが可能になる。
請求項3に記載の発明に係る車両用エアバッグ制御システムは、請求項2において、車室の側部に対する側面衝突を検出する側突検出手段を備え、前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知しない場合で且つ前記側突検出手段が側面衝突を検出した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置、前記ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の前記側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる。
請求項3に記載の発明では、制御装置は、左右のサテライトセンサの検出結果に基づき斜め側面衝突を検知しない場合でも、側突検出手段が車室の側部に対する側面衝突を検出した場合には、衝突側の側突用エアバッグ装置、ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる。これにより、衝突側の側突用エアバッグ、ファーサイドエアバッグ、反衝突側の側突用エアバッグの順で前記各エアバッグが展開するので、側面衝突時の乗員の挙動に応じて適切に乗員を保護することが可能になる。
請求項4に記載の発明に係る車両用エアバッグ制御システムは、請求項1において、前記左右のサテライトセンサよりも車両後方側で車両に取り付けられ、前後加速度及び左右加速度を検出するフロア加速度センサを備え、前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知した場合、当該検知から予め定められたディレイ時間が経過した後に反衝突側の前記側突用エアバッグ装置を作動させると共に、前記左右のサテライトセンサ及び前記フロア加速度センサのうちの少なくとも二つのセンサの検出結果を用いて求めた車両の旋回速度が基準値以上の場合、基準値未満の場合よりも、前記ディレイ時間を短くする。
請求項4に記載の発明では、制御装置は、左右のサテライトセンサの検出結果に基づき斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の側突用エアバッグ装置を作動させると共に、前記検知から予め定められたディレイ時間が経過した後に、反衝突側の側突用エアバッグ装置を作動させる。また、制御装置は、左右のサテライトセンサ及びフロア加速度センサのうちの少なくとも二つのセンサの検出結果を用いて求めた車両の旋回速度が基準値以上の場合、基準値未満の場合よりも、上記のディレイ時間を短くする。これにより、斜め側面衝突に伴う車両の旋回(回転)によって衝突側から反衝突側へと振り回される乗員を、反衝突側の側突用エアバッグによって適切に保護することが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る車両用エアバッグ制御システムでは、車両における車室よりも前方側で斜め側面衝突が発生した場合に、側突用エアバッグを従来よりも早期に展開させることに寄与する。
本発明の第1実施形態に係る車両用エアバッグ制御システムが適用された車両を示す概略的な平面図である。 第1実施形態に係る制御システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る制御システムの制御手順を示すフローチャートである。 車両の左側で斜め側面衝突が発生した場合に、左右のフロントサテライトセンサが検出する左右加速度と時間との関係を示す線図である。 車両の左側で斜め側面衝突が発生した場合に、左フロントサテライトセンサが検出する前後加速度及び左右加速度と時間との関係を示す線図である。 車両の左側で斜め側面衝突が発生した場合に、右フロントサテライトセンサが検出する前後加速度及び左右加速度と時間との関係を示す線図である。 車両の左側で斜め側面衝突が発生した場合に、フロアGセンサが検出する前後加速度及び左右加速度と時間との関係を示す線図である。 比較例に係る車両用エアバッグ制御システムが搭載された車両を示す概略的な平面図である。 比較例に係る制御システムの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る車両用エアバッグ制御システムが適用された車両を示す概略的な平面図である。 第2実施形態に係る制御システムの制御手順を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用エアバッグ制御システム10(以下、単に「制御システム10」と称する)について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印RHは、車両の前方向(進行方向)、右方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右を示すものとする。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る制御システム10は、セダンタイプの車両12(自動車)に適用されている。この車両12では、車室14の前方側における車両幅方向両側に、車両前後方向に延びるフロントサイドメンバ16がそれぞれ配設されている。左右のフロントサイドメンバ16の前端部は、車両幅方向に延びるフロントバンパリインフォースメント18によって連結されている。これらのフロントサイドメンバ16及びフロントバンパリインフォースメント18は、車体の骨格の一部を構成している。
車室14の車両幅方向両側部には、それぞれフロントサイドドア20、Bピラー22、リヤサイドドア24、及びCピラー26が配設されている。また、車室14の前部側には、左右のフロントシート28(シートバックのみ図示)が配設されており、車室の後部側には、図示しないリヤシートが配設されている。本実施形態では、例えば左側のフロントシート28が、運転席とされている。なお、図1においては、左右のフロントシート28に着座した乗員にそれぞれ符号Pを付している。
上記の車両12に適用された制御システム10は、図1及び図2に示されるように、左右のカーテンエアバッグ装置30と、左右のサイドエアバッグ装置32と、ファーサイドエアバッグ装置34と、エアバッグECU36と、フロアGセンサ38と、左右の側突センサ40と、左右のフロントサテライトセンサ42(以下、「FSセンサ34」と称する)とによって構成されている。左右のカーテンエアバッグ装置30及び左右のサイドエアバッグ装置32は、それぞれ本発明の「側突用エアバッグ装置」に相当し、エアバッグECU36は、本発明の「制御装置」に相当する。また、本実施形態では、フロアGセンサ38及び左右の側突センサ40によって、本発明の「側突検出手段」が構成されている。以下、各構成要素について説明する。
左右のカーテンエアバッグ装置30(以下、「CSA装置30」と称する)は、車室14の車両幅方向両端部に配設されている。各CSA装置30は、カーテンエアバッグ46と、図示しないインフレータ(ガス発生手段)とを備えている。カーテンエアバッグ46は、本発明の「側突用エアバッグ」に相当する。このカーテンエアバッグ46は、通常時には折り畳まれて長尺状にされた上で、車室14の側部の上端部(ルーフサイド部)にインフレータと共に収納されている。インフレータは、後述するエアバッグECU36からの作動信号により、スクイブが点火されてガス発生剤が燃焼し、カーテンエアバッグ46内にガスを噴出する。これにより、図1に示されるようにカーテンエアバッグ46が膨張展開すると、図示しないフロントサイドウインドウ及びリヤサイドウインドウと、Bピラー22とが、カーテンエアバッグ46によって覆われる構成になっている。なお、図1においては、膨張展開したカーテンエアバッグ46を認識し易くするために、カーテンエアバッグ46にハッチングを付している。
左右のサイドエアバッグ装置32(以下、「SAB装置32」と称する)は、車室14の車両幅方向両端側において、左右のフロントシート28における車両幅方向外側の側部に配設されている。各SAB装置32は、サイドエアバッグ48と、図示しないインフレータ(ガス発生手段)とを備えている。サイドエアバッグ48は、本発明の「側突用エアバッグ」に相当する。このサイドエアバッグ48は、通常時には折り畳まれた状態で、フロントシート28の車幅方向外側の側部内に収納されている。インフレータは、後述するエアバッグECU36からの作動信号により、スクイブが点火されてガス発生剤が燃焼し、サイドエアバッグ48内にガスを噴出する。これにより、図1に示されるようにサイドエアバッグ48が膨張展開すると、乗員Pと車室14の側部との間にサイドエアバッグ48が介在される構成になっている。なお、図1においては、膨張展開したサイドエアバッグ48を認識し易くするために、サイドエアバッグ48にハッチングを付している。
ファーサイドエアバッグ装置34(以下、「FarSAB装置34」と称する)は、車室14の車両幅方向中央側において、左側のフロントシート28(ここでは運転席)における車両幅方向内側の側部に配設されている。このFarSAB装置34は、ファーサイドエアバッグ49と、図示しないインフレータ(ガス発生手段)とを備えている。ファーサイドエアバッグ49は、通常時には折り畳まれた状態で、左側のフロントシート28の車両幅方向内側の側部内に収納されている。インフレータは、後述するエアバッグECU36からの作動信号により、スクイブが点火されてガス発生剤が燃焼し、ファーサイドエアバッグ49内にガスを噴出する。これにより、図1に示されるようにファーサイドエアバッグ49が膨張展開すると、左右の乗員Pの間にファーサイドエアバッグ49が介在される構成になっている。なお、図1においては、膨張展開したファーサイドエアバッグ49を認識し易くするために、ファーサイドエアバッグ49にハッチングを付している。
エアバッグECU36(以下、単に「ECU36」と称する)は、例えば車室14の前部の車両幅方向中央側に配置された図示しないセンタコンソールの下方で車体(車両12)に取り付けられており、車両12の中央部付近に配設されている。このECU36は、バスを介して互いに接続された制御部、ROM、RAM、入出力インターフェース、駆動回路等を備えている。ROMには、車両用エアバッグ制御方法が適用されたプログラムが格納されている。そして、制御部は、ROMに格納されたプログラムを、RAMの一時記憶機能を利用しながら実行するようになっている。図2に示されるように、このECU36には、フロアGセンサ38と、左右の側突センサ40と、左右のFSセンサ42とが接続されている。また、このECU36には、左右のCSA装置30と、左右のSAB装置32と、FarSAB装置34とが接続されている。
フロアGセンサ38は、ECU36内に実装されており、後述する左右のFSセンサ42よりも車両後方側で車両12に取り付けられている。このフロアGセンサ38は、車両12の中央部付近に生じる前後加速度及び左右加速度を検出するように構成されている。このフロアGセンサ38は、予め定められた基準値(閾値)以上の前後加速度及び左右加速度を検出した場合に、内部のスイッチがオンして、ECU36の制御部にオン信号を出力する構成になっている。以下、前後加速度を「前後G」と称し、左右加速度を「左右G」と称する。
左右の側突センサ40は、フロントサイドドア20内及びリヤサイドドア24内にそれぞれ配設されたドア内センサ50と、Bピラー22内及びCピラー26内にそれぞれ配設されたピラー内センサ52とによって構成されている。ドア内センサ50は、例えば圧力センサ又は加速度センサとされており、ピラー内センサ52は、例えば加速度センサとされている。上記の圧力センサは、フロントサイドドア20内及びリヤサイドドア24内に配設された圧力チャンバ内の圧力を検知するものであり、上記の加速度センサは、左右Gを検出するものである。
ドア内センサ50は、予め定められた基準値(設定値)以上の圧力変化又は左右Gを検出した場合に、内部のスイッチがオンして、ECU36の制御部にオン信号を出力する構成になっている。ピラー内センサ52は、予め定められた基準値(設定値)以上の左右Gを検出した場合に、内部のスイッチがオンして、ECU36の制御部にオン信号を出力する構成になっている。前述したように、左右の側突センサ40は、フロアGセンサ38とともに、側突検出手段を構成しており、車室14の側部に対する側面衝突を検出する。以下、左側の側突センサ40を「左側突センサ40」と称し、右側の側突センサ40を「右側突センサ40」と称する。
左右のFSセンサ42は、車室14の前方側で車両幅方向両側に配設されており、本実施形態では、左右のフロントサイドメンバ16の前部側に取り付けられている。なお、左右のFSセンサ42の取付位置は上記に限るものではない。例えば、左右のFSセンサ42が、ラジエータサポートの上部を構成するラジサポアッパに取り付けられた構成にしてもよい。
左右のFSセンサ42は、車両12の前端部付近に生じる前後G及び左右Gを検出するように構成されている。これらのFSセンサ42は、予め定められた基準値(閾値)以上の前後G及び左右Gを検出した場合に、内部のスイッチがオンして、ECU36の制御部にオン信号を出力する構成になっている。以下、左側のFSセンサ42を「左FSセンサ42」と称し、右側のFSセンサ42を「右FSセンサ42」と称する。
ここで、本実施形態では、ECU36は、左FSセンサ42及び右FSセンサ42のそれぞれが検出(ディテクト)した左右Gの大小、及び左右のFSセンサ42のうちの少なくとも一方が検出した前後Gと左右Gとの大小に基づき、斜め側面衝突を検知(センシング)可能とされている。そして、ECU36は、斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の側突用エアバッグ装置(CSA装置30及びSAB装置32)、FarSAB装置34、反衝突側の側突用エアバッグ装置(CSA装置30及びSAB装置32)の順で前記各エアバッグ装置を作動させる構成になっている。
また、ECU36は、斜め側面衝突を検知しない場合でも、側突検出手段が側面衝突を検出した場合、すなわち左右の側突センサ40のうちの何れか一方と、フロアGセンサ38とからオン信号が出力された場合には、衝突側の側突用エアバッグ装置(CSA装置30及びSAB装置32)、FarSAB装置34、反衝突側の側突用エアバッグ装置(CSA装置30及びSAB装置32)の順で前記各エアバッグ装置を作動させる構成になっている。
なお、本実施形態においては、フロントサイドメンバ16に対して主に車両前方側から衝突荷重が入力される衝突を「前面衝突」とし、フロントサイドメンバ16に対して主に側方(車両幅方向外方側)から斜めに衝突荷重が入力される衝突を「斜め側面衝突」としている。
次に、本実施形態に係る制御システム10の具体的な制御手順について、図3に示されるフローチャートを参照しながら説明する。なお、図3に示されるフローチャートは、図1に示されるように、車両12における車室14よりも前方側の部分に対して他車両54が左側から斜め側面衝突をした場合の制御システム10の制御内容を示している。
ECU36は、先ずステップS1において、左右のFSセンサ42のうちの少なくとも一方からオン信号が出力されたか否かを判断する。この判断が肯定された場合、ECU36は、左FSセンサ42及び右FSセンサ42のそれぞれが検出した左右G(図4参照)を比較することにより、衝突方向を判別する。具体的には、左FSセンサ42が検出した左右Gが、右FSセンサ42が検出した左右Gよりも大きい場合、ECU36は、車両12の左側で衝突が発生したと判断する。これに対し、右FSセンサ42が検出した左右Gが、左FSセンサ42が検出した左右Gよりも大きい場合、ECU36は、車両12の右側で衝突が発生したと判断する。図4に示される例では、左FSセンサ42が検出した左右Gが、右FSセンサ42が検出した左右Gよりも大きいため、ECU36は、車両12の左側で衝突が発生したと判断する。
次いで、ECU36は、左右Gが大きい方のFSセンサ42(ここでは左FSセンサ42)が検出した前後Gと左右G(図5参照)とを比較することにより、前面衝突と斜め側面衝突との判別をする。具体的には、左FSセンサ42が検出した前後Gが左右Gよりも大きい場合、ECU36は、前面衝突が発生したと判断する。これに対し、左FSセンサ42が検出した左右Gが前後Gよりも大きい場合、ECU36は、斜め側面衝突が発生したと判断する。図5に示される例では、左FSセンサ42が検出した左右Gが前後Gよりも大きいため、ECU36は、斜め側面衝突が発生したと判断し、ステップ2に移行する。
なお、左右Gが小さい方のFSセンサ42(ここでは右FSセンサ42)が検出した前後Gと左右G(図6参照)とを比較することによっても、前面衝突と斜め側面衝突との判別をすることが可能である。したがって、左右のFSセンサ42の両方が検出した前後Gと左右Gとを比較することにより、ECU36が前面衝突と斜め側面衝突とを判別する構成にしてもよい。
ステップS2では、ECU36は、衝突側(ここでは左側)のCSA装置30及びSAB装置32の各インフレータに作動信号を出力する。これにより、左側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48が膨張展開するので、左側からの斜め側面衝突の衝撃によって前方斜め左方へ移動しようとする左側の乗員Pを、左側のカーテンエアバッグ46及び左側のサイドエアバッグ48によって保護することができる。このステップ2での処理が完了すると、ステップ3に移行する。
ステップ3では、ECU36は、ステップ1において斜め側面衝突を検知した時点から、予め定められたディレイ時間T1(例えば、5〜10mmsec)が経過した時点で、FarSAB装置34のインフレータに作動信号を出力する。これにより、ファーサイドエアバッグ49が膨張展開するので、左側からの斜め側面衝突の衝撃によって前方斜め左方へ移動しようとする右側の乗員Pを、ファーサイドエアバッグ49によって保護することができる。このステップ3での処理が完了すると、ステップ4に移行する。
ステップ4では、ECU36は、ステップ1において斜め側面衝突を検知した時点から、予め定められたディレイ時間T2(例えば、50〜100mmsec)が経過した時点で、反衝突側(ここでは右側)のCSA装置30及びSAB装置32の各インフレータに作動信号を出力する。これにより、右側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48が膨張展開するので、ファーサイドエアバッグ49に当たった後に右方へ移動しようとする右側の乗員Pを、右側のカーテンエアバッグ46及び右側のサイドエアバッグ48によって保護することができる。このステップ4での処理が完了すると、ECU36は図3に示される制御を終了する。
一方、ステップ1において、左右のFSセンサ42の何れからもオン信号が出力されなかった場合、ECU36は、ステップ5に移行する。ステップ5では、ECU36は、左右の側突センサ40のうちの何れか一方と、フロアGセンサ38とからオン信号が出力されたか否かを判断する。この判断が否定された場合、ステップ1に移行する。
これに対し、左側突センサ40とフロアGセンサ38とからオン信号が出力された場合には、ECU36は、車室14の左側部に対して側面衝突が発生したと判断する。また、右側突センサ40とフロアGセンサ38とからオン信号が出力された場合には、ECU36は、車室14の右側部に対して側面衝突が発生したと判断する。このように、車室14の左側部又は右側部に対して側面衝突が発生したと判断した場合、ECU36は、ステップ2に移行し、ステップ2〜ステップ4の処理を実行する。つまり、ECU36は、左右のFSセンサ42の検出結果によって衝突を判別できないときは、ECU36内のフロアGセンサ38が検出した前後G及び左右G(図7参照)を用いて衝突を判別する(フロアGセンサ38の検出結果を優先する)構成になっている。そして、ステップ4での処理が完了すると、ECU36は図3に示される制御を終了する。
なお、車両12における車室14よりも前方側の部分に対して他車両54が右側から斜め側面衝突をした場合の制御システム10の制御は、上記の説明と左右の方向が反対になる以外は、同様である。
また、詳細な説明は省略するが、ECU36は、ステップS1において、前面衝突を検知した場合、フルラップ衝突とオフセット衝突とを判別するための処理を実施する。そして、ECU36は、フルラップ衝突が発生したと判断した場合、図示しない前面衝突用のエアバッグ装置を作動させるための制御を実施する。また、ECU36は、オフセット衝突が発生したと判断した場合、前面衝突用のエアバッグ装置及び側面衝突用のエアバッグ装置(CSA装置46、SAB装置48、FarSAB装置48)を作動させるための制御を実施する。
また、本実施形態では、ECU36は、左右のFSセンサ42のそれぞれが検出した左右Gの大小に基づいて、左右の衝突方向を判別する構成にしているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、左右のFSセンサ42のそれぞれが検出した左右Gの検出タイミング(左右のFSセンサ42による左右Gの検出タイミング)に基づいて、ECU36が左右の衝突方向を判別する構成にしてもよい。
すなわち、斜め側面衝突が発生した場合、衝突側のFSセンサ42が検出する左右Gは、反衝突側のFSセンサ42が検出する左右Gよりも早いタイミングでピーク値(最大値)に達する。したがって、当該ピーク値の検出タイミングの差(時間差)に基づいて、ECU36が左右の衝突方向を判別する構成にしてもよい。例えば、図4に示される例では、左FSセンサ42によって検出される左右Gがピーク値に達する時点t1は、右FSセンサ42によって検出される左右Gがピーク値に達する時点t2よりも早いタイミングになる。したがってこの場合、車両12の左側で斜め側面衝突が発生したと判断することができる。
また例えば、左右のFSセンサ42が検出する左右Gが、予め定められた閾値に達するタイミングによって、ECU36が左右の衝突方向を判別する構成にしてもよい。つまり、斜め側面衝突が発生した場合、衝突側のFSセンサ42が検出する左右Gは、反衝突側のFSセンサ42が検出する左右Gよりも早いタイミングで立ち上がる。例えば、図4に示される例では、左FSセンサ42によって検出される左右Gが閾値G1に達する時点t3は、右FSセンサ42によって検出される左右Gが閾値G1に達する時点t4よりも早いタイミングになる。したがってこの場合、車両12の左側で斜め側面衝突が発生したと判断することができる。
(作用及び効果)
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の制御システム10では、車両12における車室14よりも前方側で衝突が発生すると、車室14の前方側で車両12の幅方向両側に取り付けられた左右のFSセンサ42によって、前後G及び左右Gが検出される。そして、左右のFSセンサ42のそれぞれが検出した左右Gの大小、及び左右のFSセンサ42のうちの少なくとも一方が検出した前後Gと左右Gとの大小に基づき、ECU36が斜め側面衝突を検知(センシング)した場合、ECU36によって衝突側のCSA装置30及びSAB装置32が作動される。これにより、衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48が展開される。このように、車室14の前方側で車両12に取り付けられた左右のFSセンサ42を用いて斜め側面衝突をセンシングするため、車両12における車室14よりも前方側で斜め側面衝突が発生した場合に、カーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48を従来よりも早期に展開させることに寄与する。
また、本実施形態では、ECU36は、上記のように斜め側面衝突を検知した場合、衝突側のCSA装置30及びSAB装置32→FarSAB装置34→反衝突側のCSA装置30及びSAB装置32の順で前記各エアバッグ装置を作動させる。これにより、衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48→ファーサイドエアバッグ49→反衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48の順で前記各エアバッグが展開するので、斜め側面衝突時における左右の乗員Pの挙動に応じて、左右の乗員Pを適切に保護することができる。
上記の効果につき、図8に示される車両用エアバッグ制御システム100(比較例:以下、「制御システム100」と称する)を用いて補足する。なお、図8では、本実施形態と同様の構成には同符号を付しているが、右側のフロントシート28及び乗員Pの図示を省略している。
この制御システム100は、本実施形態に係る制御システム10と基本的に同様の構成とされているが、左右のFSセンサ42を用いて斜め側面衝突をセンシングしない点が、本実施形態とは異なっている。この制御システム100では、ECU36は、図9に示されるように、先ずステップS101において、本実施形態のステップ5と同様の処理を実施する。つまり、このステップS101では、ECU36は、左右の側突センサ40のうちの何れか一方と、フロアGセンサ38とからオン信号が出力されたか否かを判断する。この判断が肯定されるまで、ECU36は上記の処理を繰り返す。
一方、ステップS101での判断が肯定された場合、ステップS102に移行する。このステップS102では、本実施形態のステップS2と同様の処理が実施され、衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48が膨張展開する。次いで、ステップS103では、本実施形態のステップS3と同様の処理が実施され、ファーサイドエアバッグ49が膨張展開する。
この比較例に係る制御システム100では、左右のFSセンサ42を用いて斜め側面衝突をセンシングしない構成であるため、車両12における車室14よりも前方側の部分に他車両54が斜め側面衝突をした時点(図8の一点鎖線参照)では、斜め側面衝突をセンシングすることができない。また、上記のように斜め側面衝突をした他車両54が、図8に二点鎖線で示されるように車室14側へ侵入するまで、衝突側の側突センサ40(フロントサイドドア20内のドア内センサ50)がオン信号を出力しない。つまり、他車両54が衝突側のフロントサイドドア20に衝突するまで、衝突側のCSA装置30及びSAB装置32が作動されないことになり、衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48の展開が遅くなる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、左右のFSセンサ42を用いて斜め側面衝突をセンシングするため、他車両54が衝突側のフロントサイドドア20に衝突する前に、衝突側のCSA装置30及びSAB装置32を作動させることができ、カーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48を早期に展開させることができる。
また、本実施形態では、ECU36は、左右のFSセンサ42の検出結果に基づき斜め側面衝突を検知しない場合でも、側突センサ40及びフロアGセンサ38によって車室14の側部に対する側面衝突を検出した場合には、衝突側のCSA装置30及びSAB装置32を作動させる。これにより、衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48が展開するので、車室14の側部に対する側面衝突に対して乗員を保護することができる。しかもこの場合、ECU36は、衝突側のCSA装置30及びSAB装置32→FarSAB装置34→反衝突側の前記CSA装置30及びSAB装置32の順で前記各エアバッグ装置を作動させるので、側面衝突時における左右の乗員Pの挙動に応じて、左右の乗員Pを適切に保護することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図10には、本発明の第2実施形態に係る車両用エアバッグ制御システム60(以下、単に「制御システム60」と称する)が適用された車両12が概略的な平面図にて示されている。この制御システム60は、前記第1実施形態に係る制御システム10と基本的に同様の構成とされているが、制御手順の一部が前記第1実施形態とは異なっている。以下、制御システム60の具体的な制御手順について、図11に示されるフローチャートを参照しながら説明する。なお、図11に示されるフローチャートは、図10に示されるように、車両12における車室14よりも前方側の部分に対して他車両54が左側から斜め側面衝突をした場合の制御システム60の制御内容を示している。
この制御システム60では、図11に示されるように、ECU36は、ステップS1〜ステップS3及びステップS5において、前記第1実施形態と同様の処理を実施するが、ステップS3での処理が完了した後で、ステップS6に移行する。ステップS6では、ECU36は、左右のFSセンサ42及びフロアGセンサ38のうちの少なくとも二つのセンサの検出結果を用いて車両12の旋回速度(平面視での回転の速度:以下、「回転速度」と称する)を算出する。
具体的には、ECU36は、衝突側のFSセンサ42とフロアGセンサ38とが検出した前後G及び左右Gと、時間との関係から、車両12の回転速度を求める(算出する)。そして、ECU36は、算出した車両12の回転速度が、予め定められた基準値(閾値)未満の場合、車両12の回転速度が遅いと判断し、ステップS4に移行する。ステップS4では、ECU36は、ステップS1において斜め側面衝突を検知した時点から、予め定められたディレイ時間T2(例えば、50〜100mmsec)が経過した時点で、反衝突側(ここでは右側)のCSA装置30及びSAB装置32の各インフレータに作動信号を出力する。
一方、ECU36は、算出した車両12の回転速度が、予め定められた基準値(閾値)以上の場合、車両12の回転速度が速いと判断し、ステップS7に移行する。ステップS7では、ECU36は、ステップS1において斜め側面衝突を検知した時点から、予め定められたディレイ時間T3(例えば、5〜50mmsec)が経過した時点で、反衝突側のCSA装置30及びSAB装置32の各インフレータに作動信号を出力する。上記のディレイ時間T3は、ステップS4におけるディレイ時間T2よりも短く設定されている。
つまり、本実施形態では、ECU36は、車両12の回転速度が基準値以上の場合(速い場合)、基準値未満の場合(遅い場合)よりも、反衝突側のCSA装置30及びSAB装置32を作動させるまでのディレイ時間を短くするように構成されている。これにより、斜め側面衝突に伴う車両12の回転(図10の矢印R参照)によって衝突側から反衝突側へと振り回される乗員P(図10の矢印M参照)を、反衝突側のカーテンエアバッグ46及びサイドエアバッグ48によって適切に保護することが可能になる。
なお、上記第2実施形態では、ECU36は、ステップS3でFarSAB装置34を作動させた後に、ステップS6において車両12の回転速度を算出する構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ECU36が、ステップS1又はステップS2の処理を行う際に、車両12の回転速度を算出し始める構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、車両用エアバッグ制御システム10、60が、セダンタイプの車両12に適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明に係る車両用エアバッグ制御システムは、ステーションワゴンやミニバン等、他の種類の車両に対しても適用可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
なお、上記各実施形態は、車両用エアバッグ制御システムの発明の実施形態として説明したが、これに限らず、上記各実施形態を、斜め側面衝突を検知するための斜め側突検知装置又は斜め側突検知方法の発明の実施形態として捉えることもできる。
つまり、上記各実施形態は、車室の前方側で車両の幅方向両側に取り付けられ、前後加速度及び左右加速度を検出する左右のサテライトセンサと、前記左右のサテライトセンサのそれぞれが検出した左右加速度の大小又は検出タイミング、及び、前記左右のサテライトセンサのうちの少なくとも一方が検出した前後加速度と左右加速度との大小に基づき、斜め側面衝突を検知する制御装置と、を備えた斜め側突検知装置の発明の実施形態として捉えることができる。
また、上記各実施形態は、車室の前方側で車両の幅方向両側に取り付けられた左右のサテライトセンサのそれぞれが検出した左右加速度の大小又は検出タイミング、及び、前記左右のサテライトセンサのうちの少なくとも一方が検出した前後加速度と左右加速度との大小に基づき、斜め側面衝突を検知する斜め側突検知方法の発明の実施形態としても捉えることができる。
上記の斜め側突検知装置及び斜め側突検知方法によれば、車室の前方側で車両に取り付けられた左右のサテライトセンサを用いて斜め側面衝突を検知(センシング)するため、従来よりも早期に斜め側面衝突をセンシングすることができる。これにより、例えば、車両の乗員を斜め側面衝突から保護する乗員保護装置を、従来よりも早期に作動させることが可能になる。
10 車両用エアバッグ制御システム
12 車両
14 車室
30 カーテンエアバッグ装置(側突用エアバッグ装置)
32 サイドエアバッグ装置(側突用エアバッグ装置)
34 ファーサイドエアバッグ装置
36 エアバッグECU(制御装置)
38 フロアGセンサ(フロア加速度センサ:側突検出手段)
40 側突センサ(側突検出手段)
42 フロントサテライトセンサ(サテライトセンサ)
46 カーテンエアバッグ(側突用エアバッグ)
48 サイドエアバッグ(側突用エアバッグ)
49 ファーサイドエアバッグ
60 車両用エアバッグ制御システム

Claims (4)

  1. 車室の前方側で車両の幅方向両側に取り付けられ、前後加速度及び左右加速度を検出する左右のサテライトセンサと、
    車室の車両幅方向両端側に配設され、作動することにより側突用エアバッグを展開させる左右の側突用エアバッグ装置と、
    前記左右のサテライトセンサのそれぞれが検出した左右加速度の大小又は検出タイミング、及び、前記左右のサテライトセンサのうちの少なくとも一方が検出した前後加速度と左右加速度との大小に基づき、斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置を作動させる制御装置と、
    を備えた車両用エアバッグ制御システム。
  2. 車室の車両幅方向中央側に配設され、作動することによりファーサイドエアバッグを展開させるファーサイドエアバッグ装置を備え、
    前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置、前記ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の前記側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる請求項1に記載の車両用エアバッグ制御システム。
  3. 車室の側部に対する側面衝突を検出する側突検出手段を備え、
    前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知しない場合で且つ前記側突検出手段が側面衝突を検出した場合、衝突側の前記側突用エアバッグ装置、前記ファーサイドエアバッグ装置、反衝突側の前記側突用エアバッグ装置の順で前記各エアバッグ装置を作動させる請求項2に記載の車両用エアバッグ制御システム。
  4. 前記左右のサテライトセンサよりも車両後方側で車両に取り付けられ、前後加速度及び左右加速度を検出するフロア加速度センサを備え、
    前記制御装置は、前記斜め側面衝突を検知した場合、当該検知から予め定められたディレイ時間が経過した後に反衝突側の前記側突用エアバッグ装置を作動させると共に、前記左右のサテライトセンサ及び前記フロア加速度センサのうちの少なくとも二つのセンサの検出結果を用いて求めた車両の旋回速度が基準値以上の場合、基準値未満の場合よりも、前記ディレイ時間を短くする請求項1に記載の車両用エアバッグ制御システム。
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