JP2010173441A - 乗員検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗員判定の誤判定を防止することができる乗員検知装置を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る乗員検知装置1は、車両の座席の座部の荷重を検出する荷重検出手段2と、荷重に基づいて車両の座席における乗員の存在の有無を検知する有無検知手段4aと、荷重に基づいて乗員の体格が大人であるか子供であるかを検知する体格検知を実行する体格検知手段4bと、を含み、体格検知手段4bが体格検知を実行した後で、有無検知手段4aが乗員の存在が無であることを検知する前においては、体格検知手段4bが体格検知を実行しないことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の自動車に適用して好適な乗員検知装置に関する。
近年の車両においては、車両が他車両や前方の障害物が衝突した場合に、車両の乗員が衝突により発生する衝撃力によりフロントガラスやルーフ等の車両の構成部品に衝突して怪我をすること、車両外に放出されて怪我をすることを防止することを主たる目的として、エアバッグシステムが備えられることがある。
このようなエアバッグシステムにおいて、エアバッグを展開させるか否かを判定する技術としては、例えば特許文献1に記載されているような技術があり、乗員の着座している座席の座部に荷重センサを備えて、荷重センサの検出した荷重が予め定められた閾値より大きい場合に、乗員の有無及び乗員が大人であるか子供であるかを判定する乗員判定を実行して、乗員判定結果に基づいてエアバッグを展開することが提案されている。
このような乗員判定において誤判定を防止するために、特許文献1においては、シートベルトが着用されている間は乗員判定を行わないことが提案されており、特許文献2に記載されている技術においては、車両のドアが閉じている場合には、誤判定を防止するために、乗員判定を行わないことが記載されている。
特開2000−302003号公報 特開2007−047035号公報
ところがこのような従来技術に記載されているエアバッグシステムが含む、乗員の有無を判定し、乗員が大人であるか子供であるかを判定する乗員検知装置においては、実際には乗員が入れ替わっていないにもかかわらずに、荷重センサの出力の変化に基づいて乗員の判定結果が大人であるから子供であるに変化し、又は、子供であるから大人であるに変化することがある。
このような変化による誤判定は、シートベルトが着用されている間は発生せず、ドアが閉じている間には発生しないと仮定すれば特許文献1及び特許文献2に記載の技術により防止することはできるが、ドアが閉じている条件でも、例えば、乗員が体重を座部の端部に偏らせた場合等においては、乗員判定において大人であるところを子供であると判定する誤判定は依然として発生することとなり、乗員判定の誤判定が発生する問題が依然として解決されないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、乗員判定の誤判定を防止することができる乗員検知装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明に係る乗員検知装置は、
車両の座席の座部の荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重に基づいて車両の座席における乗員の存在の有無を検知する有無検知手段と、
前記荷重に基づいて乗員の体格が大人であるか子供であるかを検知する体格検知を実行する体格検知手段と、
を含み、
前記体格検知手段が前記体格検知を実行した後で、前記有無検知手段が前記乗員の存在が無であることを検知する前においては、前記体格検知手段が前記体格検知を実行しないこと、
を特徴とする。
本発明に係わる前記乗員検知装置によれば、前記体格検知手段が前記体格検知を実行して前記体格検知の検知結果が大人であるか子供であるかが一旦確定した後で、前記有無検知手段が前記乗員の存在が無であることを検知する前においては、前記体格検知手段が前記体格検知を実行しないこととしているので、特には前記体格検知手段が前記乗員の体格が大人であると検知した後において、前記乗員が体を前後左右に傾けて体重を前記座部の前後左右の端部に偏らせた場合等においては、乗員判定において大人であるところを子供であると判定する誤判定が発生することを防止することができる。
このような本発明に係わる前記乗員検知装置においては、特には前記体格検知手段が前記乗員の体格が大人であると検知した後において、実際には荷物を持った子供が前記座席に着座した後前記荷物を前記車両の床面や隣の座席に載置し直した場合においては、実際に前記座席に着座している乗員が子供であるにもかかわらず、一旦乗員の体格が大人であると検知されて検知結果が確定した後は、前記乗員の体格が大人であると検知される状態が継続されるという課題は残る。
当該課題を解決するために、前記子供用閾値と前記大人用判定閾値とのマージンを、前記子供が所持可能な荷物の重量、例えば十数kg以上に予め設定しておくことも考えられるが、このことは前記子供用閾値と前記大人用判定閾値の設定にあたり制約事項の増加を招くこととなり、設定の自由度の低下を招く。
このため、当該課題を解決するため、本発明に係わる乗員検知装置は、
前記荷重が所定時間以上継続して大人用閾値以上である場合に前記乗員の体格が大人であると検知し、前記荷重が所定時間以上継続して子供用閾値未満である場合に前記乗員の体格が子供であると検知する体格検知を実行する体格検知手段と、
前記体格検知手段が前記体格検知を実行した後においては、前記子供用閾値を前記実行の前よりも小さく変更して、前記所定時間を前記実行の前よりも長く変更する変更手段と、
前記変更手段が前記変更を実行した後に前記体格検知手段に前記体格検知を再度実行させる更新手段と、
を含むこと、
を特徴としてもよい。
本発明に係わる乗員検知装置によれば、
前記体格検知手段が前記乗員の体格が大人であると検知した後において、実際には荷物を持った子供が前記座席に着座した後前記荷物を前記車両の床面や隣の座席に載置し直した場合においてのみ、前記体格検知手段が前記乗員の体格が大人であると検知して、検知結果が確定された後においても、前記変更手段により最初の前記体格検知に使用した前記子供用閾値よりも小さい小値化された子供用閾値を新たに作成し、最初の前記体格検知に使用した前記所定時間よりも長い延長された所定時間を新たに作成して、前記乗員の体格が子供であると再度検知し直して、検知結果を適切なものに更新することができる。
このように、荷物を持った子供が一旦座席に着座して荷物を降ろすという特定の場面においてのみ、前記体格検知手段による前記体格検知の検知結果を、大人であるから子供であるに遷移することを、当該特定の場面以外においてよりも厳しい条件、つまり延長された前記所定時間と、小値化された前記子供用閾値を用いて再度検知して、検知結果を適切なものに更新し直すことを許容することができる。
上述したように、本発明に係わる乗員検知装置によれば、前記体格検知すなわち乗員判定の誤検知を防止して、より適切な前記体格検知の検知結果に基づいて、例えばエアバッグの展開を実行することができる。
本発明によれば、乗員判定の誤判定を防止することができる乗員検知装置を提供すること。
本発明に係る乗員検知装置の一実施形態を示す模式図である。 本発明に係る乗員検知装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る乗員検知装置の一実施形態の検知結果の遷移形態を示す模式図である。 本発明に係る乗員検知装置の一実施形態を示す模式図である。 本発明に係る乗員検知装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る乗員検知装置の一実施形態の検知結果の遷移形態を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態を示す模式図である。
本実施例1のエアバッグシステム1は、荷重センサ2と、フロントセンサ3と、エアバッグECU4 (Electronic Control Unit)と、エアバッグ5とを備えて構成される。
荷重センサ2は、例えば圧電素子等により構成されて、車両の座席の座部の全体にわたって複数個設けられて、座部の上面全体の出力値Pを検出して、検出結果をエアバッグECU4に出力する。
フロントセンサ3は、車両のフロントノーズ内部のフロントサイドメンバ又はラジエータコアサポート等の構造部材のいずれかの箇所に設けられる加速度センサであって、車両の前後方向の加速度を検出して、検出結果をエアバッグECU4に出力する。
エアバッグECU4は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバス、入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うことにより、有無検知手段4a、体格検知手段4b、制御手段4c、を構成するものである。
エアバッグ5は、正面衝突用エアバッグであって、前席用としては、前席のステアリングホイール中央又はフロントパネル、後席用としては前席のシートバックに設けられて、フロントセンサ3から取得した加速度の値が展開閾値以上となり展開条件が成立する場合に、エアバッグECU4の制御手段4cの制御に基づいて展開して、正面衝突時に乗員の主に顔及び胴部が車両の前方及び上方に衝撃力により急激に移動させられて、車両内部に衝突することを防止するものである。
エアバッグECU4の有無検知手段4aは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが有無検知用閾値α以上となった場合に、座部に乗員が着座していることを検知する。
エアバッグECU4の体格検知手段4bは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが大人用閾値β以上である場合に、乗員の体格が大人であることを検知し、合計値ΣPが子供用閾値γ未満である場合に、乗員の体格が子供であることを検知する体格検知を実行する。
エアバッグECU4の体格検知手段4bは、ある座席について前述した体格検知を実行した後で、エアバッグECU4の有無検知手段4aが同じ座席において乗員の存在が無であると検知する前においては、再度の体格検知を実行しない。
エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立し、体格検知の検知結果が大人である場合には、大人用の充填圧に基づいてエアバッグ5を展開動作させる展開信号をエアバッグ5に対して出力する。また、エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立し、体格検知の検知結果が子供である場合には、子供用の充填圧に基づいてエアバッグ5を展開動作させる展開信号をエアバッグ5に対して出力する。さらに、エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立していても、有無検知手段4aによる乗員の存在の有無の検知結果が無である場合には、展開信号をエアバッグ5に対して出力せず、展開を禁止する。
以下本実施例のエアバッグシステム1の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図2は、本発明に係わる乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態による制御内容を示すフローチャートである。
図2に示すステップS1において、それぞれの座席の座部に複数個設置された荷重センサ2が荷重Pを検出して出力した出力値を、エアバッグECU4の有無検知手段4a及び体格検知手段4bが検出する。
ステップS2において、エアバッグECU4の有無検知手段4aは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが有無検知用閾値α以上となった場合に、座部に乗員が着座していることを検知する。
ステップS3において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが大人用閾値β以上である場合には、乗員の体格が大人であることを検知し、合計値ΣPが子供用閾値γ未満である場合には、乗員の体格が子供であることを検知して、体格検知を実行する。
ステップS3が終了した後のステップS4において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、ある座席について前述した体格検知を実行した後で、エアバッグECU4の有無検知手段4aが同じ座席において乗員の存在が無であると検知した場合においては、ステップS5にすすむ。ステップS5において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、再度の体格検知を実行する。ステップS4において、エアバッグECU4の有無検知手段4aが乗員の存在が無であると検知しないつまり、無であると検知する前においては、ステップS6にすすみ、ステップS6において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、再度の体格検知を実行しない。
以上述べた本実施例1のエアバッグシステム1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。以下作用効果について図3を用いて説明する。図3は、本発明に係る乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態の検知結果の遷移形態を示す模式図である。
つまり、本実施例1のエアバッグシステム1によれば、エアバッグECU4の体格検知手段4bがある座席の乗員の体格検知を実行して体格検知の検知結果が大人であるか子供であるかが一旦確定した後で、エアバッグECU4の有無検知手段4aが同じ座席の乗員の存在が無であることを検知する前においては、エアバッグECU4の体格検知手段4bが体格検知を実行しないこととしている。このため、図3の三つの楕円内に示す、乗員の存在の有無の検知又は体格が大人であるか子供であるかの検知に伴い発生する、三つの乗員判定の状態、つまり、C1:乗員判定「大人」、C2:乗員判定「無」、C3:乗員判定「子供」の相互間の遷移において、C1とC3のC2を介さない直接的な遷移を禁止することができる。なお、電源オフとシステム初期化との間、システム初期化が完了した後のC2への遷移は制限しない。
本実施例1によれば、特にはエアバッグECU4の体格検知手段4bが乗員の体格が大人であると検知して、検知結果が状態C1となって確定された後において、乗員が体を前後左右に傾けて体重を座部の前後左右の端部に偏らせた場合において、該当する座席の座部に配置された荷重センサ2の検出した出力値Pの合計値ΣPが子供用閾値γ未満となり、状態C1が状態C3に遷移してしまい、乗員判定において大人であるところを子供であると判定する誤判定が発生することを防止することができる。
なお、本実施例1に係わるエアバッグシステム1においては、エアバッグECU4の体格検知手段4bが乗員の体格が大人であると検知して状態C1が確定された後において、実際には荷物を持った子供が座席に着座した後、荷物を車両の床面や隣の座席に載置し直して降ろした場合においては、実際に座席に着座している乗員が子供であるにもかかわらず、一旦乗員の体格が大人であると検知されて検知結果つまり状態C1が確定した後は、子供が荷物を降ろして出力値Pの合計値ΣPが低下しても、乗員の体格が大人であると検知される状態C1が継続されることとなる。
このことは、大人用閾値βと子供用閾値γとの差すなわちマージンを、子供が所持することが想定される荷物の重量よりも大きくすることにより回避することができるが、制御用の閾値の自由度を高める上においては、大人用閾値βと子供用閾値γとのマージンは小さくすることが求められることもあり、この場合には、実施例1に示したエアバッグシステム1に換えて、下記の実施例2に示すエアバッグシステム11を用いることとしても良い。以下に、実施例2のエアバッグシステム11について述べる。
図4は、本発明に係る乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態を示す模式図である。
本実施例2のエアバッグシステム11は、荷重センサ2と、フロントセンサ3と、エアバッグECU4 (Electronic Control Unit)と、エアバッグ5とを備えて構成される。なお、実施例1に示したエアバッグシステム1と共通する構成要素については同一の符号を付して、重複する説明は割愛し、相違点のみ説明する。
エアバッグECU4は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバス、入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うことにより、有無検知手段4a、体格検知手段4b、制御手段4c、変更手段4d、更新手段4eを構成するものである。
エアバッグECU4の有無検知手段4aは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが所定時間T以上継続して有無検知用閾値α以上となった場合に、座部に乗員が着座していることを検知する。
エアバッグECU4の体格検知手段4bは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが所定時間T以上継続して大人用閾値β以上である場合に、乗員の体格が大人であることを検知し、合計値ΣPが所定時間T以上継続して子供用閾値γ未満である場合に、乗員の体格が子供であることを検知する体格検知を実行する。
エアバッグECU4の変更手段4dは、エアバッグECU4の体格検知手段4bが乗員の対角が大人であるか子供であるかを検知する体格検知を実行した後においては、子供用閾値γを前回の体格検知の実行の前よりも小さく変更して、小値化された子供用閾値γdを新たに作成し、所定時間Tを前回の体格検知の実行の前よりも長く変更して、延長された所定時間Tdを新たに作成する。
エアバッグECU4の更新手段4eは、エアバッグECU4の変更手段4dが、子供用閾値γを小値化された子供用閾値γdに変更し、所定時間Tを延長された所定時間Tdにそれぞれ変更する、変更処理を実行した後に、体格検知手段4bに体格検知を再度実行させる。
エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立し、再度の体格検知の検知結果が大人である場合には、大人用の充填圧に基づいてエアバッグ5を展開動作させる展開信号をエアバッグ5に対して出力する。また、エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立し、再度の体格検知の検知結果が子供である場合には、子供用の充填圧に基づいてエアバッグ5を展開動作させる展開信号をエアバッグ5に対して出力する。さらに、エアバッグECU4の制御手段4cは、展開条件が成立していても、有無検知手段4aによる乗員の存在の有無の検知結果が無である場合には、展開信号をエアバッグ5に対して出力せず、展開を禁止する。
以下本実施例1のエアバッグシステム11の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図5は、本発明に係わる乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態による制御内容を示すフローチャートである。
図5に示すステップS11において、それぞれの座席の座部に複数個設置された荷重センサ2が荷重Pを検出して出力した出力値を、エアバッグECU4の有無検知手段4a及び体格検知手段4bが検出する。
ステップS12において、エアバッグECU4の有無検知手段4aは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが所定時間T以上継続して有無検知用閾値α以上となった場合に、座部に乗員が着座していることを検知する。
ステップS13において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが所定時間T以上継続して大人用閾値β以上である場合には、乗員の体格が大人であることを検知し、合計値ΣPが所定時間T以上継続して子供用閾値γ未満である場合には、乗員の体格が子供であることを検知して、最初の体格検知を実行する。
ステップS13が終了した後のステップS14において、エアバッグECU4の変更手段4dは、子供用閾値γを小値化された子供用閾値γdに変更し、つづいて、ステップS15において、所定時間Tを延長された所定時間Tdに変更する。
ステップS16において、エアバッグECU4の体格検知手段4bは、更新手段4eの再度の体格検知指令に基づいて、複数の荷重センサ2の出力値Pのそれぞれの座部毎の合計値ΣPが延長された所定時間Td以上継続して大人用閾値β以上である場合には、乗員の体格が大人であることを検知し、合計値ΣPが延長された所定時間Td以上継続して小値化された子供用閾値γd未満である場合には、乗員の体格が子供であることを検知して、再度の体格検知を実行する。
以上述べた本実施例2のエアバッグシステム11によれば、以下のような作用効果を得ることができる。以下作用効果について図6を用いて説明する。図6は、本発明に係る乗員検知装置を含むエアバッグシステムの一実施形態の検知結果の遷移形態を示す模式図である。
つまり、エアバッグECU4の体格検知手段4bが乗員の体格が大人であると検知して状態C1が確定した後において、実際には荷物を持った子供が座席に着座した後に、所持していた荷物を車両の床面や隣の座席に載置し直した特定の場合においては、小値化された子供用閾値γd及び延長された所定時間Tdに基づいて、より厳しい条件に基づいて、状態C1から状態C2への遷移を許可する。
このように、特定の場合においては、エアバッグECU4の体格検知手段4bが乗員の体格が大人であると検知して、検知結果すなわち状態C1が確定された後においても、変更手段4dにより最初の体格検知に使用した子供用閾値γよりも小さい小値化された子供用閾値γdを新たに作成し、最初の体格検知に使用した所定時間Tよりも長い延長された所定時間Tdを新たに作成して、子供が荷物を降ろして合計値ΣPが低下して所定時間Td以上継続して子供用閾値γd未満となった場合には、その低下に対応させて乗員の体格が子供であると再度検知し直して、検知結果を現実の状態に合わせた状態C3として適切なものに更新することができる。
上述したように、荷物を持った子供が一旦座席に着座して荷物を降ろすという特定の場面においてのみ、エアバッグECU4の体格検知手段4bによる体格検知の検知結果を、状態C1の大人であるから、状態C3子供であるに遷移することを、特定の場面以外においてよりも厳しい特定の条件、つまり延長された所定時間Tdと、小値化された子供用閾値γdを用いて再度検知し直して、検知結果を適切なものに更新し直すことを許容することができる。
さらに、本実施例2のエアバッグシステム11によれば、実施例1に示したエアバッグシステム1に比べて、子供が荷物を所持して乗車して着座した後、荷物を降ろすことを想定して、大人用閾値βと子供用閾値γとの差すなわちマージンを、子供が所持することが想定される荷物の重量よりも大きくするという、制御用の閾値の自由度を狭くすることを予め廃することができる。また、想定した荷物の重量よりも、実際に子供が所持している荷物の重量が大きくなった場合においても、実際には図6に示した状態C3であるにも係わらずに、検知結果が状態C1で確定されることが継続されることをより確実に防止することができる。
実施例1及び実施例2において述べたように、本発明に係わる乗員検知装置によれば、体格検知すなわち乗員判定の誤検知を防止して、より適切な体格検知の検知結果に基づいて、エアバッグECU4の制御手段4cがエアバッグ5の展開を実行することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
本発明は、自動車に適用されるエアバッグシステムが含む乗員検知装置に関するものであり、比較的軽微な装置の制御内容の変更により、乗員判定の誤判定を防止することができるという効果が得られるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用可能であると共に有用なものである。
1 エアバッグシステム
2 荷重センサ
3 フロントセンサ
4 エアバッグECU
4a 有無検知手段
4b 体格検知手段
4c 制御手段
5 エアバッグ
11 エアバッグシステム
4d 変更手段
4e 更新手段

Claims (2)

  1. 車両の座席の座部の荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重に基づいて車両の座席における乗員の存在の有無を検知する有無検知手段と、前記荷重に基づいて乗員の体格が大人であるか子供であるかを検知する体格検知を実行する体格検知手段と、を含み、前記体格検知手段が前記体格検知を実行した後で、前記有無検知手段が前記乗員の存在が無であることを検知する前においては、前記体格検知手段が前記体格検知を実行しないことを特徴とする乗員検知装置。
  2. 前記荷重が所定時間以上継続して大人用閾値以上である場合に前記乗員の体格が大人であると検知し、前記荷重が所定時間以上継続して子供用閾値未満である場合に前記乗員の体格が子供であると検知する体格検知を実行する体格検知手段と、前記体格検知手段が前記体格検知を実行した後においては、前記子供用閾値を前記実行の前よりも小さく変更して、前記所定時間を前記実行の前よりも長く変更する変更手段と、前記変更手段が前記変更を実行した後に前記体格検知手段に前記体格検知を再度実行させる更新手段と、を含むことを特徴とする乗員検知装置。
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