JPH081074B2 - 住戸ユニットからなる建築物の配管接続構造 - Google Patents

住戸ユニットからなる建築物の配管接続構造

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JPH081074B2
JPH081074B2 JP3286883A JP28688391A JPH081074B2 JP H081074 B2 JPH081074 B2 JP H081074B2 JP 3286883 A JP3286883 A JP 3286883A JP 28688391 A JP28688391 A JP 28688391A JP H081074 B2 JPH081074 B2 JP H081074B2
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JP
Japan
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dwelling unit
pipe
units
building
heat insulating
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博司 織田
英雄 春原
清 富安
潤一 栗原
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各階の住戸を構成する
住戸ユニットを前後左右上下に複数列配設し、前後左右
上下に隣接する各住戸ユニットを相互に一体化してなる
建築物において、各住戸ユニット内に設けられた配管を
住戸ユニット間で接合する際の住戸ユニットからなる建
築物の配管接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大都市の用地不足と、要請される
住宅戸数の消化のために、市街地集合住宅等において
は、中層から例えば10〜15階の高層の集合住宅が建
築されるようになってきた。これらは、一般に、柱をH
形鋼を主材とするSRC造とし、けた行は鉄骨梁と壁の
部分を一体とした大型PC板、戸境壁ははりブレース入
りPC板、床は現場打ちとし、基本的に従来のオフィス
ビルの工法技術を適用したものであった。
【0003】ところで、この種の集合住宅においても、
時間、資材、労力の冗費を削減し、品質の良い住宅を得
るために、戸建て住宅のようなプレハブ化が進められる
ようになってきた。前記プレハブ化の一つとして、ユニ
ット化工法が知られている。このユニット化工法は、鉄
骨造の四角箱状の住戸ユニットを、クレーンにより、現
場で積み上げて行くもので、ブロック工法とも呼ばれて
いるものである。なお、住戸ユニットの外壁は、耐鋼性
鋼鈑によるカーテンウォールが工場で先付けされ、さら
にサッシ、ガラスも工場において取り付けられるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ユニッ
ト化工法においては、ユニット内部の内装等を予め工場
で行うようにすれば、現場での施工の簡略化や内装の品
質の標準化等を図ることができる。しかし、給水及び排
水の配管のように複数の住戸ユニット間に渡って連続し
て設けられる必要があるものは、最低限住戸ユニット間
の接続部分を現場での作業に頼らざるを得なかった。
【0005】そして、前記配管は、内装の内側(床下)
に設けられるものであるから、配管の接続作業を行う部
分の内装を現場作業で行う必要があった。従って、住戸
ユニットからなる建築物において、このような配管の接
続作業が現場での施工を簡略化するために、工場での作
業の比率を上げる際の妨げになっていた。また、配管の
接続部においては、漏水の可能性を完全になくすことが
できないが配管の接続部が住戸ユニット間にある場合
に、そのメンテナンスが困難であった。また、給水用の
配管には、結露が発生する恐れがあり、住戸ユニットの
接続部においては、現場で断熱材の被覆作業を行う必要
があり、住戸ユニットの接合作業を煩雑なものにしてい
た。
【0006】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、住戸ユニット間での配管
の接続作業を容易なものとすることにより、住戸ユニッ
トからなる建築物の現場での施工の簡略化を図ることが
できる住戸ユニットからなる建築物の配管接続構造を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による住戸ユニッ
トからなる建築物の配管接続構造は、各階の住戸を構成
する住戸ユニットを前後左右上下に複数列配設し、前後
左右上下に隣接する各住戸ユニットを相互に一体化して
なる建築物で用いられるものであり、前記配管は、各住
戸ユニット内に予め工場等で設置された管状のサヤ管
と、隣接する住戸ユニット間に渡って、前記サヤ管内に
挿入された柔軟性を有する配水管とからなり、互いに隣
接する住戸ユニットは、それぞれの壁面が間隔をあけて
対向して配置され、これら互いに対向する壁面には、前
記サヤ管端部の接続部が、それぞれの住戸ユニット内部
から外部に向けて、前記住戸ユニットの壁面を貫通する
と共にそれぞれの壁面を貫通した前記接続部が互いに対
向するように配置され、また、前記互いに対向する壁面
には、前記接続部の周囲を囲むようにリング状断熱材が
それぞれ設けられ、これらリング状断熱材の先端面がリ
ング状断熱材内部を密閉するように互いに当接され、こ
れら断熱材内部を前記配水管が挿通していることを前記
課題の解決手段とした。
【0008】
【作用】本発明によれば、住戸ユニットからなる建築物
を施工する際に、隣接する住戸ユニットを所定の位置に
配置した段階で、サヤ管の接続部が対向した位置に配置
され、かつその部分がリング状の断熱材に覆われるよう
になっている。従って、現場での配管の接続作業は、隣
接する住戸ユニット管で連通するように配水管をサヤ管
内部に挿入するだけでよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1ないし図4は、本発明にかかる配管接続構
造を示す図面であり、図5ないし図7は、本実施例にお
いて、本発明が適用された住戸ユニットからなる建築物
Aもしくは住戸ユニット10、20の構成を示す図面で
ある。
【0010】そして、本実施例の配管接続構造は、図1
に示すように、配管1が、後述する各住戸ユニット1
0、20内に予め工場等で設置された管状のサヤ管2
と、隣接する住戸ユニット10、20間に渡って、前記
サヤ管2内に挿入された柔軟性を有する配水管3とから
なり、互いに隣接する住戸ユニット10、20は、それ
ぞれの壁面(本実施例においては、壁面の下端部を構成
する下梁10c、23の外面)が間隔をあけて対向して
配置され、これら互いに対向する壁面には、前記サヤ管
2、2端部の接続部4、4が、それぞれの住戸ユニット
10、20内部から外部に向けて、前記住戸ユニット1
0、20の壁面を貫通すると共にそれぞれの壁面を貫通
した前記接続部4、4が互いに対向するように配置さ
れ、また、前記互いに対向する壁面には、前記接続部
4、4の周囲を囲むようにリング状断熱材5、5がそれ
ぞれ設けられ、これらリング状断熱材5の先端面がリン
グ状断熱材5、5内部を密閉するように互いに当接さ
れ、これら断熱材5、5内部に前記配水管3が挿通され
てなるものである。
【0011】次に、配管接続構造の詳細な説明に入る前
に、建築物Aの説明をする。本実施例中の建築物Aは、
15階程度までの中高層のものであり、図5に示すよう
に、各階の住戸を構成する住戸ユニット10、20を前
後左右上下に複数列配設し、前後左右上下に隣接する各
住戸ユニット10、20を相互に一体化したものであ
る。また、建築物Aの各階には、水平方向の荷重を受け
持たせるために剛性が強化された強化住戸ユニット20
が少なくとも一つ配置され、かつ、これら強化住戸ユニ
ット20は上下方向に連続して少なくとも一列が取り付
けられている。
【0012】そして、この実施例では、剛性強化された
強化住戸ユニット20を、建築物の四隅において積み重
ね、四隅の列の各階に配置された住戸ユニット20によ
って、建築物の水平方向の荷重を受け持たせるようにし
たものである。
【0013】すなわち、図5に示される建築物Aでは、
構築すべき建築物Aの四隅にそれぞれ強化住戸ユニット
20を積み重ねてなる強化住戸ユニット列Bが設けら
れ、これら強化住戸ユニット列Bの間に住戸ユニット1
0が設置されている。
【0014】図7は前記強化住戸ユニット20の斜視図
を示すもので、この強化住戸ユニット20は、4本の柱
部21…と、これら柱部21…の上端をそれぞれ連結す
る上梁部22…と、柱部21…の下端をそれぞれ連結す
る下梁部23…とにより直方体状のボックス型に組まれ
た架構と、該架構の上下面となる天井体(図示略)およ
び床体24と、建築物の外面を形成する壁体26とを具
備したもので、前記架構内部を居住空間Cとするもので
ある。ここで、柱部21…と上梁部22…、下梁部23
…とはピン接合等によって連結されるが、後述するよう
に壁体26により補強されることによって住戸ユニット
20は十分な強度を有したものとなる。
【0015】柱部21は、Lアングル状の鋼材によって
形成されたもので、主に鉛直力(鉛直荷重)に抗するも
のであり、その内角21a側が居住空間Cに向けて配設
され、かつ外角側21bが住戸ユニット20の角部にほ
ぼ一致するよう配設されたものである。また、壁面を形
成する柱部21、21間には、複数の中梁部27…が水
平方向に取付けられており、これら中梁部27…上(住
戸ユニット20の外面側)には壁体26が貼設されてい
る。壁体26は、十分な強度を有する鋼板からなるもの
で、前記中梁部27…に連結されることなどによって全
体が耐震壁とされている。そして、このような耐震壁と
された壁体26により、住戸ユニット20は地震等水平
力(水平荷重)にも十分抗するものとなっている。
【0016】ここで、柱部21を形成する鋼材は、強化
住戸ユニット20の積み上げ状態、すなわち多数の強化
住戸ユニット20…が積み上げられて形成される中高層
建築物Aにおける層位置もしくは建築物Aの高さによっ
て適宜その厚みが選択される。すなわち、強化住戸ユニ
ット20は、柱部21の厚みを変えることで、建築物の
高さ等によって異なる鉛直荷重に対応するようになって
いる。
【0017】なお、図面では、壁体26を耐震要素を構
成する耐力壁として適用しているが、本発明では、この
図示例に限定されるものではなく、例えば壁体26の代
わりに、ブレース、トラス等を設けるようにしても良
い。また、壁体26には、窓等の開口部を形成すること
も可能である。また、図面では、強化住居ユニット20
を構成する6面のうち周囲の4面に耐力壁を設ける構成
としたが、必ずしも周囲の4面に耐力壁を設ける必要は
なく、強化住戸ユニット20の強度を高める上で、最低
6面のうち隣接する2面が耐力壁等により強化されてい
れば良い。
【0018】また、前記強化住戸ユニット20として
は、図5に示す例に限定されるものではなく、その配列
位置も種々の形態が採られることは言うまでもない。
【0019】また、図6は、前記強化住戸ユニット20
の間に配列される住戸ユニット10の具体的な構成を示
す図であり、図示例では、住戸ユニット10は、四隅に
立てられた柱部10aと、これら柱部10aの上端およ
び下端間に架け渡されてユニットの上部および下部の枠
組みとなる上梁部10bおよび下梁部10cと、ユニッ
トの上下に架設された小梁部10fとを主体として構成
されている。
【0020】なお、この住戸ユニット10の構成も、図
示例に限定されるものではなく、構築すべき建築物の設
計要求等に基づき種々変更可能である。
【0021】次に、以上のような建築物における配管接
続構造について説明する。前述のように、本実施例の配
管1は、サヤ管2とこのサヤ管2内部に挿入される配水
管3との二重構造になっている。そして、前記サヤ管2
を柔軟性を有する樹脂から蛇腹の管状に形成されたもの
である。このサヤ管2は、配管1の通り道となる各住戸
ユニット10、20の床下に配管されている。そして、
各住戸ユニット10、20は、サヤ管2が配管され、そ
のサヤ管2上に床が設けられた状態で、工場から現場に
送られる。例えば、バス、トイレ、洗面所等が収納され
る住戸ユニット20は、サヤ管2による配管がなされ、
床材等の内装が施され、さらに、バス、トイレ、洗面台
等が据え付けられた状態で、工場から現場に送られるよ
うになっている。
【0022】前記配水管3は、周知の柔軟性を有する樹
脂からなる耐圧ホースであって、例えば、架橋ポリエチ
レンからなるものを用いている。この配水管3は、図4
に示すように、各階に給水するかもしくは排水を下水道
に導く主配管(図示略)から、蛇口、排水口等まで各住
戸ユニット10、20のサヤ管2を連通して設置される
ものである。従って、配水管3及びサヤ管2からなる配
管1は、各階の蛇口、排水口等の末端の器具の数だけ設
けられ、途中に分岐部が設けられていない構成となって
いる。また、配水管3と主配管との接続は、主配管から
各階の分岐部に多数の接続口を有するヘッダー(図4に
図示)6、7が設けられ、このヘッダー6、7に、周知
のジョイント器具により配水管3が接続されている。
【0023】なお、前記主配管は、給水や給湯や排水用
のものが、一列の強化住戸ユニット20…内にまとめら
れると共に、強化住戸ユニット20の列内に上下各階に
渡って配管されることが望ましい。また、前記バス、ト
イレ、洗面台等を有するユニットも、強化住戸ユニット
に設けられることが望ましい。これは、強化住戸ユニッ
ト20が、その剛性を高める上で、開口部が少ない方が
望ましく、通常の居室に比べて、窓等が少なくてすむ配
管スペースやトイレ等を強化住戸ユニット20に配置す
れば、居住性を低下させることなく建築物Aのスペース
を有効に利用することができる。
【0024】住戸ユニット10、20に配管されたサヤ
管2は、その端部が、配管1の端部でない場合に隣接す
る住戸ユニット10、20のサヤ管2の端部と接合する
ことになる。前記サヤ管2の端部には、図1及び図2に
示すように、管状の接続部4が設けられ、この接続部4
が住戸ユニット10、20の下梁を構成するチャンネル
状鋼材23に設けられた貫通孔6に、挿入されている。
そして接続部4の先端は、僅かに、鋼材23の外面側に
突出した状態で、鋼材23の貫通孔6に嵌合されてい
る。
【0025】また、鋼材23の外面には、鋼材23から
突出した接続部4の先端を囲むようにリング状の断熱材
5が接着されている。この断熱材5の厚みは、接続部4
の突出部分よりも厚く、さらに、互いに隣接する住戸ユ
ニット10、20の下梁23(10c)と下梁23(1
0c)の間の間隔の半分の距離よりも僅かに厚く形成さ
れている。また、この断熱材5は、弾性を有する樹脂、
例えば、天然ゴムや合成ゴムやその他の樹脂により形成
されている。
【0026】そして、互いに隣接する住戸ユニット1
0、20を設置した際には、隣接する住戸ユニット1
0、20の互いに対向する下梁23(10c)にそれぞ
れ設けられた貫通孔6、6同士が重なるようになってい
る。すなわち、それぞれの貫通孔6、6に嵌合された接
続部4、4は、互いの先端を対向配置した状態になる。
また対向する下梁23(10c)に接着されたそれぞれ
の断熱材5、5も重なるようになっている。そして、図
1及び図2(住戸ユニット10同士の接合部分)に示す
ように、断熱材5の厚みが、下梁23(10c)同士の
間隔の半分よりも厚いことから互いに押圧した状態で、
断熱材5、5の先端面同士が当接するようになってい
る。
【0027】従って、先端面を当接した断熱材5、5内
部は、管状の接続部4の内側を除いて密封された状態と
なっている。そして、この断熱材5、5内部には、隣接
する住戸ユニット10、20のそれぞれサヤ管2を連通
するように配水管3が挿通されている。
【0028】次に、住戸ユニット10、20を現場で接
続して建築物Aを構築する際の配管1の接続方法を説明
する。建築物Aを構築するには、強化住戸ユニット10
および住戸ユニット20をそれぞれ工場等において給
水、給湯、排水の流路に沿ってサヤ管2を設置した状態
で製造しておき、これらをトラック等により現場まで運
搬し、1階より住戸ユニット10、20を縦横に4つず
つ配列する。
【0029】これら住戸ユニット10、20の配列は、
強化住戸ユニット20を建築物の4隅に位置するように
設置し、これら強化住戸ユニット20の間に住戸ユニッ
ト10が並ぶように配置する。
【0030】次いで、クレーンにより、強化住戸ユニッ
ト20並びに住戸ユニット10の上にそれぞれ強化住戸
ユニット20、住戸ユニット10をそれぞれ連続して積
み重ねながら、前後左右に隣接するユニット同士を締結
する。この際に、隣接する住戸ユニット10、20のそ
れぞれの下梁23(10c)の貫通孔6が重なり、か
つ、それぞれの下梁23(10c)の弾性を有する断熱
材5、5の先端が当接した状態となる。なお、二つの断
熱材5、5を合わせた厚みは、僅かに対向する下梁23
(10c)の間隔より長くなるが、断熱材が弾性を有す
るので、圧縮された状態でその先端面が当接した状態と
なる。
【0031】次に、各住戸ユニット10、20を接合し
た段階で、各階のヘッダー7、8の部分から、蛇口等の
末端の器具の部分まで、配水管3をサヤ管2内部に挿通
して行き、配水管3の一方の末端をヘッダー7、8に接
続し、他方末端を蛇口等の器具に接続し、配管1の接続
作業が終了する。
【0032】以上のように、この実施例の配管の接続構
造によれば、隣接する住戸ユニット10、20を設置す
るだけで、サヤ管2、2の接続部4、4が重なった位置
で対向していると共に、その周りを断熱材5、5で囲ま
れた状態、すなわち、サヤ管2、2が接続された状態に
なっているので、サヤ管2、2のヘッダー7、8側から
サヤ管2、2内部に配水管3を挿入していった際に、住
戸ユニット10、20間の接続部で、配水管3が、住戸
ユニット10、20同士の隙間に入り込んでしまうよう
なことがない。すなわち、住戸ユニット10、20を設
置するだけで、サヤ管2の接続を行うことができ、ま
た、住戸ユニット10、20を設置後、容易にサヤ管2
内に配水管3を挿入することができる。従って、住戸ユ
ニット10、20間における配管の接続作業において、
この接続部分の内装を後回しにする必要がなく、住戸ユ
ニット10、20の内装の大部分を工場で行うことがで
きる。
【0033】また、サヤ管2の接続部4において、配水
管3が断熱材により密閉されていることにより、結露が
発生しにくく、また、万一結露が発生しても、その結露
が住戸ユニット10、20同士の隙間に漏れることがな
い。また、ヘッダー7、8から各蛇口等の器具まで、そ
れぞれ一本の配水管1でつながれているので、漏水の起
こる可能性が比較的高い分岐部分や接続部分が配管1の
途中になく、漏水の可能性が低い。さらに、配管1の老
化等は、サヤ管2内の配水管3を交換するだけでよく、
この交換も配水管3を設置する場合と同様に容易に行う
ことができるので、メンテナンスが容易である。
【0034】なお、実施例において示した各構成部材の
諸形状や寸法等は一例であって、適用する建築物の設計
要求等に基づき種々変更可能であり、例えば、上記実施
例において、サヤ管2の接続部4がチャンネル状の鋼材
からなる下梁23(10c)を貫通す構成としたが、下
梁に限らず住戸ユニット10、20の壁面部分ならどこ
でもよい。また、下梁の形状もチャンネル状に限らず、
H型鋼、角型鋼管等でも良い。
【0035】また、図2及び図5ないし図7に示す実施
例では、建築物の架構だけを模式的に示したが、各住戸
ユニットには、耐火被覆等の施工がされることは勿論で
ある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
住戸ユニットを設置するだけで、サヤ管を住戸ユニット
間で接合できる。また、サヤ管の住戸ユニット間の接合
部分が断熱材に覆われた状態になり、住戸ユニットを設
置後に、各サヤ管内部に配水管を挿入する際に、配水管
が住戸ユニットの結合部分で、住戸ユニット同士の隙間
に入り込んでしまうことがない。さらに、住戸ユニット
同士の接合部分において配水管は、断熱材に密封された
状態になり、後からサヤ管の接合部分を断熱材で被覆す
る必要がなく、前記接合部分において、結露の発生を防
止すると共に、万一結露が発生してしまった場合に、結
露が住戸ユニット同士の隙間に漏出するのを防止するこ
とができる。以上のことから、住戸ユニット設置後に、
サヤ管の接続作業やサヤ管の接続部分における断熱材の
被覆作業を必要としなので、配管の接続部分の内装を後
回しにする必要がなく、配管の接続部分の内装を予め工
場で行うことができ、住戸ユニットからなる建築物の現
場における施工の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例の配管接続構造を示す断面図であ
る。
【図2】上記配管接続構造の住戸ユニット間の配管の接
続部分を示す斜視図である。
【図3】上記配管接続構造のサヤ管の接続部分を示す斜
視図である。
【図4】上記サヤ管の配置を示す概略斜視図である。
【図5】上記実施例の中高層建築物の構造を示す斜視図
である。
【図6】上記中高層建築物の住戸ユニットを示す斜視図
である。
【図7】上記中高層建築物の強化住戸ユニットを示す斜
視図である。
【符号の説明】
A 中高層建築物 B 強化住戸ユニットの列 1 配管 2 サヤ管 3 配水管 4 サヤ管の接続部 5 リング状断熱材 10 住戸ユニット 20 強化住戸ユニット
フロントページの続き (72)発明者 栗原 潤一 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−274926(JP,A) 特開 平1−322031(JP,A) 実開 平1−162548(JP,U) 実開 昭59−19670(JP,U) 実開 平3−103363(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各階の住戸を構成する住戸ユニットを前
    後左右上下に複数列配設し、前後左右上下に隣接する各
    住戸ユニットを相互に一体化してなる建築物における配
    管接続構造であって、 前記配管は、各住戸ユニット内に予め工場等で設置され
    た管状のサヤ管と、隣接する住戸ユニット間に渡って、
    前記サヤ管内に挿入された柔軟性を有する配水管とから
    なり、互いに隣接する住戸ユニットは、それぞれの壁面
    が間隔をあけて対向して配置され、これら互いに対向す
    る壁面には、前記サヤ管端部の接続部が、それぞれの住
    戸ユニット内部から外部に向けて、前記住戸ユニットの
    壁面を貫通すると共にそれぞれの壁面を貫通した前記接
    続部が互いに対向するように配置され、また、前記互い
    に対向する壁面には、前記接続部の周囲を囲むようにリ
    ング状断熱材がそれぞれ設けられ、これらリング状断熱
    材の先端面がリング状断熱材内部を密閉するように互い
    に当接され、これら断熱材内部を前記配水管が挿通して
    いることを特徴とする住戸ユニットからなる建築物の配
    管接続構造。
JP3286883A 1991-10-31 1991-10-31 住戸ユニットからなる建築物の配管接続構造 Expired - Lifetime JPH081074B2 (ja)

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JPH05132980A JPH05132980A (ja) 1993-05-28
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