JPH08105518A - 歯 車 - Google Patents
歯 車Info
- Publication number
- JPH08105518A JPH08105518A JP26156994A JP26156994A JPH08105518A JP H08105518 A JPH08105518 A JP H08105518A JP 26156994 A JP26156994 A JP 26156994A JP 26156994 A JP26156994 A JP 26156994A JP H08105518 A JPH08105518 A JP H08105518A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- tooth
- collar
- forging
- metal mold
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度の大なる鍔付き歯車の提供を目的とす
る。 【構成】 金型1を用い、鍛造,圧造,サイジング工法
で歯部5の歯幅方向端部に鍔部7を一体形成する。
る。 【構成】 金型1を用い、鍛造,圧造,サイジング工法
で歯部5の歯幅方向端部に鍔部7を一体形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍔部を一体形成した
歯車に関するものである。
歯車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、歯車の歯は、ピニオ
ンカッターまたはホブ等の切削工具を用いて切削工法に
より形成されており、歯車の強度を高めるために歯幅方
向端部に鍔部を形成させようとすると、例えば図8に示
すように、ピニオンカッター55により歯部51を切削
形成し、鍔部53を端部に形成させようとする場合に
は、歯部51と鍔部53間に歯底52よりも凹んだ逃げ
溝54を予め形成させておく必要があり、このような逃
げ溝54を形成させずにピニオンカッター55で歯部5
1を造形すると、図9に示すように、鍔部53の近傍で
相当の範囲に亘り不完全歯形部Aが形成されてしまい、
歯車としての機能が果たせないものとなってしまうとい
う問題点があり、また、図10に示すように、ホブ56
により切削工法で形成させる場合にも、同様に鍔部53
の近傍に相当の範囲で不完全歯形部Aが形成されてしま
い、不完全歯形部Aを縮小しようとすると図11に示す
ように、鍔部53を一部切削してしまうという問題点が
あった。
ンカッターまたはホブ等の切削工具を用いて切削工法に
より形成されており、歯車の強度を高めるために歯幅方
向端部に鍔部を形成させようとすると、例えば図8に示
すように、ピニオンカッター55により歯部51を切削
形成し、鍔部53を端部に形成させようとする場合に
は、歯部51と鍔部53間に歯底52よりも凹んだ逃げ
溝54を予め形成させておく必要があり、このような逃
げ溝54を形成させずにピニオンカッター55で歯部5
1を造形すると、図9に示すように、鍔部53の近傍で
相当の範囲に亘り不完全歯形部Aが形成されてしまい、
歯車としての機能が果たせないものとなってしまうとい
う問題点があり、また、図10に示すように、ホブ56
により切削工法で形成させる場合にも、同様に鍔部53
の近傍に相当の範囲で不完全歯形部Aが形成されてしま
い、不完全歯形部Aを縮小しようとすると図11に示す
ように、鍔部53を一部切削してしまうという問題点が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、良好な鍔付き
歯車を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、金
型を用い鍛造,圧造,サイジング工法等で歯部の歯幅方
向端部に鍔部を一体形成させたことである。また第2の
要旨は、前記鍔部の高さを、歯元円よりも高く、噛合す
る相手方歯車の歯先円の位置よりも低い範囲内に設定し
たことである。
歯車を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、金
型を用い鍛造,圧造,サイジング工法等で歯部の歯幅方
向端部に鍔部を一体形成させたことである。また第2の
要旨は、前記鍔部の高さを、歯元円よりも高く、噛合す
る相手方歯車の歯先円の位置よりも低い範囲内に設定し
たことである。
【0004】
【作用】鍛造工法または圧造工法またはサイジング工法
等で金型を用いて不完全歯形部の少ない良好な鍔付き歯
車を形成することができる。また、鍔部の高さを、歯元
円よりも高く、噛合する相手方歯車の歯先円の位置より
も低い範囲内に設定したことにより、相手方歯車と噛み
合った際に、相手方歯車の歯部が鍔部に当接せず、相手
方歯車との干渉が生じることがない。
等で金型を用いて不完全歯形部の少ない良好な鍔付き歯
車を形成することができる。また、鍔部の高さを、歯元
円よりも高く、噛合する相手方歯車の歯先円の位置より
も低い範囲内に設定したことにより、相手方歯車と噛み
合った際に、相手方歯車の歯部が鍔部に当接せず、相手
方歯車との干渉が生じることがない。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、金型1を用いて鍔付き歯車を造形する斜
視構成図であり、本例では金型1を用い、鍛造工法また
は圧造工法またはサイジング工法等により冷間,温間,
熱間を問わず良好な鍔付き歯車を造形しようとするもの
であり、金型1を押圧移動させて歯部5を盛り上げ状に
形成させ、同時に金型1の端部で鍔部7を歯部5と一体
で形成させようとするものである。
する。図1は、金型1を用いて鍔付き歯車を造形する斜
視構成図であり、本例では金型1を用い、鍛造工法また
は圧造工法またはサイジング工法等により冷間,温間,
熱間を問わず良好な鍔付き歯車を造形しようとするもの
であり、金型1を押圧移動させて歯部5を盛り上げ状に
形成させ、同時に金型1の端部で鍔部7を歯部5と一体
で形成させようとするものである。
【0006】即ち、図2に要部斜視図で示すような鍔付
き歯車を造形するものであり、図3に示すように、金型
1を歯底6に押し付けながら矢印方向、即ち鍔部7方向
に押圧移動させて歯部5を盛り上げ形成させ、同時に歯
部5の幅方向端部に鍔部7を一体形成させるものであ
り、金型1の先端のアール部Rにより鍔部7の内側に僅
かに不完全歯形部aが形成されることとなるが、この不
完全歯形部aは極めて小さい範囲に形成されるものであ
り、従来の切削工法による不完全歯形部Aとは比較にな
らないほど狭い範囲であり、この不完全歯形部aを、使
用時には相手方歯車との噛合範囲の外側に位置するよう
な構造にすれば、使用上問題はなく、鍔部7により強度
が極めて向上した歯車となる。
き歯車を造形するものであり、図3に示すように、金型
1を歯底6に押し付けながら矢印方向、即ち鍔部7方向
に押圧移動させて歯部5を盛り上げ形成させ、同時に歯
部5の幅方向端部に鍔部7を一体形成させるものであ
り、金型1の先端のアール部Rにより鍔部7の内側に僅
かに不完全歯形部aが形成されることとなるが、この不
完全歯形部aは極めて小さい範囲に形成されるものであ
り、従来の切削工法による不完全歯形部Aとは比較にな
らないほど狭い範囲であり、この不完全歯形部aを、使
用時には相手方歯車との噛合範囲の外側に位置するよう
な構造にすれば、使用上問題はなく、鍔部7により強度
が極めて向上した歯車となる。
【0007】なお、歯部5の歯先8と同一高さまで鍔部
7を立ち上げ形成したものを例示したが、図4に示すよ
うな段部1aを有する金型1を用いて、低い鍔部7aを
有する歯車を造形することもでき、この鍔部7aの高さ
を、歯元円bよりも高く、相手方歯車10の歯先円cの
位置よりも低い範囲内に設定しておけば、図6に示すよ
うに、相手方歯車10と噛み合った際に、相手方歯車1
0の歯部が鍔部7aに当接せず、相手方歯車10との干
渉が生じることがなく、鍔部7aにより歯車全体の強度
を高めることができるとともに、不完全歯形部の存在し
ない良好な歯車とすることができるものである。
7を立ち上げ形成したものを例示したが、図4に示すよ
うな段部1aを有する金型1を用いて、低い鍔部7aを
有する歯車を造形することもでき、この鍔部7aの高さ
を、歯元円bよりも高く、相手方歯車10の歯先円cの
位置よりも低い範囲内に設定しておけば、図6に示すよ
うに、相手方歯車10と噛み合った際に、相手方歯車1
0の歯部が鍔部7aに当接せず、相手方歯車10との干
渉が生じることがなく、鍔部7aにより歯車全体の強度
を高めることができるとともに、不完全歯形部の存在し
ない良好な歯車とすることができるものである。
【0008】なお、図7に示すような形状の鍔部7bと
することもでき、このような鍔部7bを一体形成させた
場合に、相手方歯車10の歯幅方向端部に対応する切欠
部10aを形成させておけば、切欠部10aを介し鍔部
7bと当接することがなく、相手方歯車との干渉が生じ
ることがなく、良好な歯車の使用状態を得ることができ
るものである。
することもでき、このような鍔部7bを一体形成させた
場合に、相手方歯車10の歯幅方向端部に対応する切欠
部10aを形成させておけば、切欠部10aを介し鍔部
7bと当接することがなく、相手方歯車との干渉が生じ
ることがなく、良好な歯車の使用状態を得ることができ
るものである。
【0009】
【発明の効果】本発明の歯車は、金型を用い鍛造,圧
造,サイジング工法等で歯部の歯幅方向端部に鍔部を一
体形成したことにより、従来の切削工法で生じる不完全
歯形部を極めて少なくした良好な歯車を金型により容易
に造形することができ、鍔部を良好に一体形成させて歯
車の強度を高めることができる効果を有する。また、鍔
部の高さを、歯元円よりも高く、噛合する相手方歯車の
歯先円の位置よりも低い範囲内に設定したことにより、
相手方歯車と噛み合った際に、相手方歯車の歯部が鍔部
に当接せず、相手方歯車との干渉の生じない良好な歯車
を造形することができる効果を有する。
造,サイジング工法等で歯部の歯幅方向端部に鍔部を一
体形成したことにより、従来の切削工法で生じる不完全
歯形部を極めて少なくした良好な歯車を金型により容易
に造形することができ、鍔部を良好に一体形成させて歯
車の強度を高めることができる効果を有する。また、鍔
部の高さを、歯元円よりも高く、噛合する相手方歯車の
歯先円の位置よりも低い範囲内に設定したことにより、
相手方歯車と噛み合った際に、相手方歯車の歯部が鍔部
に当接せず、相手方歯車との干渉の生じない良好な歯車
を造形することができる効果を有する。
【図1】金型により鍔付き歯車を造形する要部斜視構成
図である。
図である。
【図2】造形された鍔付き歯車の要部斜視構成図であ
る。
る。
【図3】金型による造形作業説明図である。
【図4】異なる形状の金型により高さの低い鍔部を形成
する作用説明図である。
する作用説明図である。
【図5】図4の金型により造形された鍔付き歯車の要部
斜視図である。
斜視図である。
【図6】図5の鍔付き歯車と相手方歯車との噛合状態の
説明図である。
説明図である。
【図7】鍔部を変形した場合の相手方歯車との噛合状態
の説明図である。
の説明図である。
【図8】従来のピニオンカッターにより鍔付き歯車を造
形する場合の説明図である。
形する場合の説明図である。
【図9】同様にピニオンカッターにより鍔付き歯車を造
形する説明図である。
形する説明図である。
【図10】従来のホブにより鍔付き歯車を造形する説明
図である。
図である。
【図11】従来のホブにより鍔付き歯車を造形する説明
図である。
図である。
1 金型 1a 段部 5 歯部 6 歯底 7 鍔部 7a,7b 鍔部 10 相手方歯車 10a 切欠部 a 不完全歯形部 R アール部
Claims (2)
- 【請求項1】 金型を用い鍛造,圧造,サイジング工法
等で歯部の歯幅方向端部に鍔部を一体形成してなる歯
車。 - 【請求項2】 前記鍔部の高さを、歯元円よりも高く、
噛合する相手方歯車の歯先円の位置よりも低い範囲内に
設定した請求項1に記載の歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26156994A JPH08105518A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 歯 車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26156994A JPH08105518A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 歯 車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105518A true JPH08105518A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17363738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26156994A Pending JPH08105518A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 歯 車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105518A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998057071A1 (fr) | 1997-06-13 | 1998-12-17 | Unipres Corporation | Element de transmission de couple de transmission d'automobile, et procede et appareil pour former des rainures constituant des dents |
JP2014105744A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | O-Oka Corp | 歯車 |
CN103967922A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-08-06 | 济钢集团有限公司 | 一种装配齿轮轴 |
JP2021514307A (ja) * | 2018-02-16 | 2021-06-10 | エルンスト グロープ アクチェンゲゼルシャフトErnst Grob AG | 内歯および外歯を備える薄肉の中空ホイール、およびその製造装置および方法 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26156994A patent/JPH08105518A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998057071A1 (fr) | 1997-06-13 | 1998-12-17 | Unipres Corporation | Element de transmission de couple de transmission d'automobile, et procede et appareil pour former des rainures constituant des dents |
JP2014105744A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | O-Oka Corp | 歯車 |
CN103967922A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-08-06 | 济钢集团有限公司 | 一种装配齿轮轴 |
JP2021514307A (ja) * | 2018-02-16 | 2021-06-10 | エルンスト グロープ アクチェンゲゼルシャフトErnst Grob AG | 内歯および外歯を備える薄肉の中空ホイール、およびその製造装置および方法 |
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