JPH08105516A - 高強度歯車 - Google Patents

高強度歯車

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Publication number
JPH08105516A
JPH08105516A JP26156194A JP26156194A JPH08105516A JP H08105516 A JPH08105516 A JP H08105516A JP 26156194 A JP26156194 A JP 26156194A JP 26156194 A JP26156194 A JP 26156194A JP H08105516 A JPH08105516 A JP H08105516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
gear
shaving
section
cut
Prior art date
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Pending
Application number
JP26156194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Haruhara
好夫 春原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP26156194A priority Critical patent/JPH08105516A/ja
Publication of JPH08105516A publication Critical patent/JPH08105516A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯のシェービング工程,歯の研磨工程の終了
後に切欠段部の生じない強度的に優れた歯車の提供を目
的とする。 【構成】 歯のシェービング工程,歯の研磨工程で切削
される切削代に相当する膨出部11を有する歯形形状に
あらかじめ鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等で歯
車を造形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯形創成理論に基づ
かない歯形に形成される高強度歯車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、歯車の歯面の断面輪
郭は図4に示すように標準化したものとなっており、歯
元円6に沿って歯底1が形成され、歯先円8に沿って歯
先5が形成されるものであり、一般的に上記歯車は、歯
切工具であるホブにより歯形創成理論に基づくインボリ
ュート曲線Aを有した歯面形状に形成され、その後に、
歯のシェービング工程または歯の研磨工程により仕上げ
られるもので、歯のシェービング工程では0.01〜
0.2mm程度歯面が切削されて仕上げられ、また歯の研
磨工程では約0.01〜0.5mm程度歯面が切削される
ものである。このような歯のシェービング工程または歯
の研磨工程での切削が行なわれると、図5に示すよう
に、切削部Kの下端部分に切欠段部9が形成されること
となり、この切欠段部9の部分に応力が集中し易い形状
となり、強度が劣るという問題点があった。また、図6
に示すような形状の歯車においても、歯のシェービング
工程または歯の研磨工程で切削される切削部Kの下端に
切欠段部9が形成されるものであり、この切欠段部9の
部分に応力が集中し易いという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、歯のシェービング工程
または歯の研磨工程の終了後に切欠段部が生ずることの
ない強度的に優れた歯車を提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、歯車の歯部のシェービング,歯車の歯部の研
磨工程により仕上げ加工されて製作される歯車におい
て、前記シェービング,研磨工程で切削される切削代に
相当する膨出部を有する歯形形状にあらかじめ鍛造工
法,圧造工法,サイジング工法等で造形したことであ
る。また、前記シェービング,研磨工程で切削された後
には、歯元円と噛合される相手歯車の歯先円間が、応力
集中を緩和し得る残存形状となるような歯形形状にあら
かじめ造形したことである。
【0004】
【作用】歯のシェービング工程または歯の研磨工程の前
工程で、鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等により
歯形創成理論に基づかない膨出部を形成した歯面を形成
させておき、後の歯のシェービング工程または歯の研磨
工程で、この膨出部を切削して仕上げられた後には、従
来のような切欠段部が生ずることがなく、歯底から円滑
に立ち上がる歯面を形成させることができ、従来のよう
に切欠段部が存在せず、この部分に応力集中が起こるこ
ともなく、強度的に優れた歯車とすることができる。ま
た、前記シェービング,研磨工程で切削された後には、
歯元円と噛合される相手歯車の歯先円間が、応力集中を
緩和し得る残存形状となるような歯形形状にあらかじめ
造形してあれば、歯元部分に応力集中が起こることがな
く、強度的に優れた歯車とすることができる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明は、一般的なインボリュート曲線を有する
スーパー歯車,ヘリカル歯車,ハイポイド歯車,カサ歯
車に適応され、また、トロコイド曲線を有した歯車にも
適応することができるもので、図1では本例の歯車を造
形する金型10の一例を示しており、本例の歯車は金型
10を用いて鍛造工法または圧造工法またはサイジング
工法により歯形を形成するものであり、金型10に形成
された底部10aが歯車の歯底1を形成するものであ
り、また、底部10aから連続して立ち上がる金型10
の側面部10bにより歯面が形成されるもので、金型1
0を押し付ける等して図1のように歯車の歯を盛り上げ
させて形成することができる。尚、あらかじめ切削加工
により歯形を形成させた後に前記金型10を用いて鍛造
工法または圧造工法またはサイジング工法により歯面部
分等を形成することもでき、冷間,温間,熱間を問わず
行なうことができ、金型10を押圧させて形成させる際
に、金型10からの押圧力を受けて歯車には矢印方向に
押圧力が作用し、ファイバーフローが歯形の内側に連続
状に形成されるものである。
【0006】すなわち、本例では従来のような歯形創成
理論に基づくカッターの形状により決定される歯形では
なく、図2に示すように、歯面部に内側に膨出して膨出
部11が形成されるものであり、この膨出部11は、金
型10の側面部10bの形状を膨出部11に対応した形
状に形成させておけば、容易に形成させることができ、
この膨出部11は、後の歯のシェービング工程または歯
の研磨工程での切削代に相当する厚みに形成されたもの
であり、シェービング工程が後に存在する場合には、こ
の膨出部11の厚みは0.01〜0.2mm程度に形成さ
せておくことができ、また後に歯研工程が存在する場合
には、膨出部11は約0.01〜0.5mm程度の厚みに
形成させておくことができる。
【0007】このように、あらかじめ鍛造工法または圧
造工程またはサイジング工法等により膨出部11を形成
させておけば、後に歯のシェービング工程または歯の研
磨工程で膨出部11が切削されることにより、正規のイ
ンボリュート曲線Aに沿う歯面が最終的に得られること
となり、従来のように切欠段部9が発生することがな
く、歯底1から滑らかに繋がる歯面が形成されるもので
ある。したがって、従来のような切欠段部9が発生しな
いため応力集中が生ずる部分がなく、歯のシェービング
工程または歯の研磨工程により極めて表面精度の良好で
強度の高い歯車を製造することができる。
【0008】尚、図3に示すように、歯元円6と、噛合
される相手歯車Gの歯先円8aとの間に、湾曲部12等
を鍛造工法または圧造工法またはサイジング工法により
あらかじめ形成させておけば、シェービング,研磨工程
の終了後には、歯元部分に応力集中を緩和し得る形状が
残存することとなり、歯元部分に応力集中が起こること
がなく、強度的に優れた歯車とすることができる。
【0009】
【発明の効果】歯のシェービング工程または歯の研磨工
程の前工程で、鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等
により歯形創成理論に基づかない膨出部を形成した歯面
を形成させておき、後のシェービング工程または歯の研
磨工程で、この膨出部を切削して仕上げられた後には、
従来のような切欠段部が生ずることがなく、歯底から円
滑に立ち上がる歯面を形成させることができ、従来のよ
うに切欠段部が存在せず、この部分に応力集中が起こる
こともなく、強度的に優れた歯車とすることができる効
果を有する。また、シェービング,研磨工程で切削され
た後には、歯元円と噛合される相手歯車の歯先円間が、
応力集中を緩和し得る残存形状となるようにあらかじめ
造形してあれば、歯元部分に応力集中が起こることがな
く、強度的に優れた歯車とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等による
歯車の成形状態の斜視構成図である。
【図2】鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等により
歯面にあらかじめ膨出部を一体形成させた概略構成図で
ある。
【図3】鍛造工法,圧造工法,サイジング工法等により
歯元部にあらかじめ湾曲部を形成させた概略構成図であ
る。
【図4】従来のインボリュート曲線による歯形図であ
る。
【図5】歯のシェービング工程または歯の研磨工程によ
り切欠段部が生じた歯車の概略構成図である。
【図6】切欠段部が生じた異なる歯形の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 歯底 9 切欠段部 10 金型 10b 側面部 11 膨出部 12 湾曲部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車の歯部のシェービング,歯車の歯部
    の研磨工程により仕上げ加工されて製作される歯車にお
    いて、前記シェービング,研磨工程で切削される切削代
    に相当する膨出部を有する歯形形状にあらかじめ鍛造工
    法,圧造工法,サイジング工法等で造形したことを特徴
    とする高強度歯車。
  2. 【請求項2】 前記シェービング,研磨工程で切削され
    た後には、歯元円と噛合される相手歯車の歯先円間が、
    応力集中を緩和し得る残存形状となるような歯形形状に
    あらかじめ造形したことを特徴とする請求項1に記載の
    高強度歯車。
JP26156194A 1994-09-30 1994-09-30 高強度歯車 Pending JPH08105516A (ja)

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JP26156194A JPH08105516A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 高強度歯車

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JP (1) JPH08105516A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046030A (ja) * 2000-08-04 2002-02-12 Yutaka Seimitsu Kogyo Ltd 傘状歯車の製造方法,傘状歯車用素材および傘状歯車
JP2010216650A (ja) * 2009-02-19 2010-09-30 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 樹脂製歯車の製造方法

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Effective date: 20040107

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Effective date: 20040203

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