JPH08103849A - 冷し金を用いた鋳造用鋳型 - Google Patents

冷し金を用いた鋳造用鋳型

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JPH08103849A
JPH08103849A JP23418394A JP23418394A JPH08103849A JP H08103849 A JPH08103849 A JP H08103849A JP 23418394 A JP23418394 A JP 23418394A JP 23418394 A JP23418394 A JP 23418394A JP H08103849 A JPH08103849 A JP H08103849A
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JP
Japan
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die
chill
mold
chiller
cooling
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JP23418394A
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English (en)
Inventor
Norimasa Nagafuji
則政 長藤
Shikao Miyake
鹿生 三宅
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH08103849A publication Critical patent/JPH08103849A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型合わせ後において冷し金が正規の位置に確
実に保持される鋳造用鋳型を得ること。 【構成】 下型1と、その型合わせ面3から上方に突出
するようにしてセットされる冷し金15と、型合わせし
たとき冷し金の型合わせ面から上方に突出した部分を包
み込む上型2を備えた鋳造用鋳型であって、冷し金15
の上端部にフランジ部17が設けられ、下型の冷し金を
保持する幅木部9aが型合わせ面3から上方に突出して
形成され、さらに、上型の幅木部14a〜cが下型の幅
木部の突出した部分の周囲に係合する。幅木部9aに保
持された冷し金15の姿勢が安定し、上型2と冷し金1
7上面との接触面積がフランジの分だけ大きく冷し金を
確実に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷し金を用いた鋳造用
鋳型に関する。
【0002】
【従来の技術】上下型とその間に保持される冷し金を備
え、冷し金の下半部を下型の幅木部に埋設し、上半部を
下型の型合わせ面から上方に突出するようにセットし、
これに上型を型合わせし、該上型で冷し金の上半部を包
み込むようにした鋳造用鋳型が知られているが、この鋳
造用鋳型では、下型の型合わせ面から突出する部分が多
くなると、重心位置との関係で冷し金の姿勢が不安定な
状態となり、下型に傾いてセットされるという問題があ
る。そして、その状態のまま上下型が型合わせされて鋳
造されると、規格外の製品が形成されることになる。
【0003】また、特開平5−277625号公報に
は、このような鋳造用鋳型において、冷し金に正規のセ
ット状態において型合わせ面と同一平面をなす平面部を
形成することで、冷し金が下型に傾いてセットされたと
しても、型合わせ時に上型が冷し金の平面部に当接して
これを正規のセット状態に押し戻し、上下型を型合わせ
したときは冷し金は正規の位置にセットされることが記
載されている。しかし、この鋳造用鋳型でも、型合わせ
後の冷し金と上型の接触面積が大きくないため、冷し金
に対する上型による押えが十分でなく、冷し金がいつで
も安定して正規の位置に保持されるとは限らないという
問題がある。
【0004】一方、例えば上記公報のような偏平なだけ
の冷し金は、整列して移送し、これを把持装置でつかみ
下型の所定位置(幅木部)に自動的に正確にセットする
のが難しく、これまで冷し金のセットは手作業で行われ
ていた。また、一部に電磁石で冷し金を吸着して所定位
置にセットする方法も知られている(例えば実開平5−
88740号公報)が、これは前記公報における冷し金
の組み付けのように高度な位置決め精度が要求される場
合には適用が難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みてなされたもので、下型と、該下型の
型合わせ面から上方に突出するようにしてセットされる
冷し金と、該下型と型合わせしたとき冷し金の型合わせ
面から上方に突出した部分を包み込む上型を備えた鋳造
用鋳型において、冷し金が上下型の間の正規の位置に確
実に保持されるようにすること、及び冷し金の下型に対
する組み付けを自動化することができる鋳造用鋳型を得
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下型と、該下
型の型合わせ面から上方に突出するようにしてセットさ
れる冷し金と、該下型と型合わせしたとき冷し金の型合
わせ面から上方に突出した部分を包み込む上型を備えた
鋳造用鋳型において、下型の冷し金を保持する幅木部が
型合わせ面から上方に突出して形成されたことを特徴と
する。このとき、上型の幅木部が下型の幅木部の突出し
た部分の周囲に、これを包み込むような形で係合するの
が好ましい。なお、幅木部とは、下型又は上型の冷し金
を保持する部分、すなわち冷し金を収容する凹所を構成
する部分を意味する。
【0007】また、本発明は、下型と、該下型の型合わ
せ面から上方に突出するようにしてセットされる冷し金
と、該下型と型合わせしたとき冷し金の型合わせ面から
上方に突出した部分を包み込む上型を備えた鋳造用鋳型
において、該冷し金の突出した部分の上端部に該冷し金
の幅より広幅のフランジ部が設けられ、型合わせしたと
き上型の幅木部が該フランジ部の上面に当接することを
特徴とする。
【0008】
【作用】上記鋳造用鋳型では、下型の冷し金を保持する
幅木部を型合わせ面から上方に突出するように形成する
ことで、冷し金を下型にセットする際に、冷し金を下型
の幅木部凹所に深く保持することができる。そして、冷
し金の姿勢が安定するので、下型に対し傾いてセットさ
れるようなことが少なくなり、結果的に冷し金を上下型
内において正規の位置にセットすることができるように
なる。
【0009】また、上記鋳造用鋳型では、冷し金の上端
部に該冷し金の幅より広幅のフランジ部を設け、型合わ
せしたとき上型の幅木部が該フランジ部の上面に当接す
るようにすることで、冷し金が多少傾いてセットされた
としても、型合わせ時に上型が冷し金上端のフランジ部
に当たりこれを正規のセット状態に押し戻し、上下型を
型合わせしたときは冷し金は正規の位置にセットされる
ことになり、セット後は上型と冷し金上面の接触面積が
広いので冷し金はその位置に確実に保持され、溶湯の圧
力等による位置ずれを起こしにくい。
【0010】そして、これら2つの構成を組み合わせる
ことで、冷し金が上下型間の正規の位置に一層確実に保
持されるようになる。また、上型の幅木部が下型の幅木
部の突出した部分の周囲に係合するようにした場合、上
型、下型、及び冷し金相互の位置精度をさらに向上させ
ることができる。加えて、冷し金の上端に形成されたフ
ランジ部は冷し金の幅より広くなっているので、例えば
このフランジ部をレールに引っ掛けるなどして整列して
移送したり、把持手段によりつかむことも容易となるの
で、冷し金の下型へのセット作業を自動化することも可
能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を参照し
て説明する。この実施例は自動車のカムシャフトを鋳造
するための鋳型に関し、上下のシェル鋳型とその間に保
持される冷し金を備える。
【0012】下型1及び上型2は、図1、図2に示すよ
うに、幅木部の一部を除いて水平な型合わせ面3、4で
分割されており、下型1には製品形成部5、湯道6、及
び湯口7等の凹所と、冷し金を保持する凹所8を構成す
る幅木部9が形成され、上型2にも製品形成部10、湯
道11、湯口12等の凹所と、冷し金を保持する凹所1
3を構成する幅木部14が下型1の上記各部位に対応し
て形成されている。冷し金15は、図3に示すように、
全体として偏平な板状の本体16と、その上面が本体1
6の上面と面一に形成されたフランジ部17からなり、
フランジ部17が形成されていない側の側面中央部に外
向きの冷却作用面18を有する。
【0013】下型1の幅木部9のうち、製品形成部5か
ら遠い側の幅木部9aは型合わせ面3から突出して形成
され、製品形成部5に近い側の幅木部9bは従来通りそ
の上面が型合わせ面3と一致する。そして、冷し金15
をちょうど収容する幅の凹所8が幅木部9全体にわたり
同一幅に、かつ型合わせ面3を基準とすると同一深さに
形成されている。
【0014】一方、上型の幅木部14は、その下面が型
合わせ面4と一致し、型合わせしたとき下型の幅木部9
aの周囲に係合するとともに、幅木部9aの上面に当接
するようにやや浅く且つ幅広の凹所13aが形成された
幅木部14aと、続いて冷し金のフランジ部17上面に
当接するようにより深い凹所13bが形成された幅木部
14bと、凹所13bに続き凹所13bと同じ深さで冷
し金15をちょうど収容する幅の凹所13cが形成され
た幅木部14cからなる。
【0015】このような下型1に冷し金15を組み付け
たとき(図4(a)参照)、冷し金15の冷却作用面1
8側は、従来のものと同じく下型の型合わせ面3より下
の部分が幅木部9(9b)に保持されるに過ぎないが、
冷却作用面18の反対側はその両側面及び端面とも型合
わせ面3よりかなり上までが幅木部9(9a)によって
保持される。従って、冷し金15の姿勢が安定し、位置
の保持が正確に行われる。
【0016】次に上型2を型合わせしたとき(図4
(b)参照)、上型の幅木部14(14b)が冷し金の
フランジ部17の上面に当たり、冷し金15が傾いてい
るときはこれを正規の位置に押し戻し、セット後はフラ
ンジ部17上面との接触面積が広いので冷し金15をそ
の位置に確実に保持する。また、上型の幅木部14a及
び14bは下型の幅木部9aの突出部にその周囲を包み
込むように係合し、上下型1、2と冷し金15の相互の
位置精度をさらに向上させる。
【0017】下型1に冷し金15をセットするに際して
は、図5及び図6に示すように、まず、冷し金15の幅
よりわずかに広い間隔をおいて平行に配置された2本の
レール20の間に冷し金15を向きを揃えて置き、その
フランジ部17をレール20の上面に引っ掛け、下型1
の側方の所定位置まで滑らせながら移送し、所定位置に
到達すると(ストッパー20aで停止位置を規定)下方
に配置したプッシャー21で下端を支持して持ち上げ、
フランジ部17をレール20から浮かす(図5
(a))。続いて上方に位置していたチャック22を下
降させ、その爪23でフランジ部17を把持し(図5
(b))、上方に持ち上げる(図5(c))。
【0018】このチャック22はレール20に垂直な方
向に水平移動を行うことで、冷し金15を下型の幅木部
凹所8の直上にもたらし(図6(a))、そのまま下降
して冷し金15を凹所8内に収容し(図6(b))、爪
23を開き(図6(c))、上昇して再びレール23の
前記所定位置上方まで水平移動する。冷し金15の組み
付け終了後、上型2を下ろし(図6(d))、型合わせ
する(図6(e))。このように、冷し金15がフラン
ジ部17を有することで、冷し金15の移送及び自動組
み付けが容易となる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、上下型を型合わせした
とき冷し金を正規の位置にセットすることができ、冷し
金の保持力も向上する。また、冷し金の上端にフランジ
を設けることで、冷し金の下型に対する組み付けを自動
化することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上型及び下型の型合わせ面を上に向けた平面図
である。
【図2】図1のX−X断面における上下型の断面図を向
い合わせにして示すもので、(a)は上型、(b)は下
型である。
【図3】冷し金の平面図(a)、正面図(b)、側面図
(c)である。
【図4】下型に対し冷し金を組み付けた状態を説明する
図(a)、及び上型を型合わせした状態を説明する断面
図(b)である。
【図5】冷し金を移送しチャックで把持する工程を順に
示す説明図である。
【図6】チャックで把持した冷し金を下型にセットし、
上型を型合わせする工程を順に示す説明図である。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 3、4 型合わせ面 8 下型の幅木部に形成された凹所 9(9a、9b) 下型の幅木部 13(13a、13b、13c) 上型の幅木部に形成
された凹所 14(14a、14b、14c) 上型の幅木部 15 冷し金 17 フランジ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と、該下型の型合わせ面から上方に
    突出するようにしてセットされる冷し金と、該下型と型
    合わせしたとき冷し金の型合わせ面から上方に突出した
    部分を包み込む上型を備えた鋳造用鋳型において、下型
    の冷し金を保持する幅木部が型合わせ面から上方に突出
    して形成されたことを特徴とする冷し金を用いた鋳造用
    鋳型。
  2. 【請求項2】 上記冷し金の突出した部分の上端部に該
    冷し金の幅より広幅のフランジ部が設けられ、型合わせ
    したとき上型の冷し金を保持する幅木部が該フランジ部
    の上面に当接することを特徴とする請求項1に記載され
    た冷し金を用いた鋳造用鋳型。
  3. 【請求項3】 上型の冷し金を保持する幅木部が、上記
    下型の幅木部の突出した部分の周囲に係合することを特
    徴とする請求項1又は2に記載された冷し金を用いた鋳
    造用鋳型。
  4. 【請求項4】 下型と、該下型の型合わせ面から上方に
    突出するようにしてセットされる冷し金と、該下型と型
    合わせしたとき冷し金の型合わせ面から上方に突出した
    部分を包み込む上型を備えた鋳造用鋳型において、該冷
    し金の突出した部分の上端部に該冷し金の幅より広幅の
    フランジ部が設けられ、型合わせしたとき上型の幅木部
    が該フランジ部の上面に当接することを特徴とする冷し
    金を用いた鋳造用鋳型。
JP23418394A 1994-09-01 1994-09-01 冷し金を用いた鋳造用鋳型 Pending JPH08103849A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102328046A (zh) * 2011-07-12 2012-01-25 中核苏阀横店机械有限公司 冷铁定位铸型箱

Cited By (1)

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