JPH06142834A - シリンダブロックの鋳造装置 - Google Patents

シリンダブロックの鋳造装置

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JPH06142834A
JPH06142834A JP30392692A JP30392692A JPH06142834A JP H06142834 A JPH06142834 A JP H06142834A JP 30392692 A JP30392692 A JP 30392692A JP 30392692 A JP30392692 A JP 30392692A JP H06142834 A JPH06142834 A JP H06142834A
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JP
Japan
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water jacket
core
casting
cylinder
pin
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JP30392692A
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English (en)
Inventor
Masao Yasukawa
雅夫 安川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォータジャケット用中子をキャビティ内に
安定した状態で位置決めし、しかも溶湯圧によるウォー
タジャケット用中子の内側および外側への変形を防止す
る。 【構成】 ウォータジャケット用中子11の両方の内側
面に支持用凹部12をそれぞれ形成し、複数の第1の鋳
抜きピン15によってウォータジャケット用中子11の
各支持用凹部12の側面12aおよび天井面12bを支
持し、複数の第2の鋳抜きピン21、22によってウォ
ータジャケット用中子11の外側面14aおよび頂部1
4bを支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのシリンダブ
ロックを鋳造するための鋳造装置に関し、とくにキャビ
ティ内に配置されるウォータジャケット用中子を安定か
つ溶湯圧に対して精度よく支持することが可能なシリン
ダブロックの鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのシリンダブロックには、冷却
水を流すためのウォータジャケットが形成される。シリ
ンダブロックの鋳造に際しては、ウォータジャケットを
形成するために、キャビティ内にウォータジャケット用
中子が配置されるが、従来では、ウォータジャケット用
中子は、シリンダヘッド接合側端部のみを鋳型に吊持さ
せるようにしている。
【0003】ウォータジャケット用中子を上述のように
吊持させる場合は、中子が不安定になるので、キャビテ
ィ内への溶湯充填中および溶湯の加圧中に中子が動いた
り、中子が気筒配列方向と直交方向に膨らみ、シリンダ
バレルの肉厚が不均一となる問題がある。この対策とし
て、特開昭62−84857号公報では、ウォータジャ
ケット用中子の側面に巾木を設け、対応する側型の凹部
に当てたり、挟持させたりして中子の膨らみを防止して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウォー
タジャケット用中子の動きには膨らみばかりでなく、シ
リンダヘッド接合面側の固定端部を中心とした首振り
や、中子より外側のキャビティの溶湯圧が高くなって起
こる内側への変形もあり、これによってシリンダバレル
の肉厚が部分的に薄くなるという問題もある。したがっ
て、シリンダブロックの鋳造にあたっては、ウォータジ
ャケット用中子の首振り現象や溶湯圧による内側および
外側への変形を防止することが要求される。
【0005】本発明は、上記の問題に着目し、ウォータ
ジャケット用中子をキャビティ内に安定した状態で位置
決めすることができ、しかも溶湯圧によるウォータジャ
ケット用中子の外側および内側への変形を防止すること
が可能なシリンダブロックの鋳造装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係るシリンダブロックの鋳造装置は、下型と側型と上型
の型締めによって形成されるキャビティ内に、ウォータ
ジャケットを形成するためのウォータジャケット用中子
を配置するシリンダブロックの鋳造装置において、前記
ウォータジャケット用中子の両方の内側面に支持用凹部
をそれぞれ形成し、前記下型に、ウォータジャケット用
中子の前記各支持用凹部の側面および天井面を支持する
とともに、鋳抜き後にシリンダヘッド側に開口する水穴
を形成する複数の第1の鋳抜きピンを設け、前記側型
に、型締めによって前記ウォータジャケット中子の外側
面および頂部を支持する複数の第2の鋳抜きピンを設け
たものから成る。
【0007】
【作用】このように構成されたシリンダブロックの鋳造
装置においては、下型にウォータジャケット用中子を支
持する複数の第1の鋳抜きピンが設けられる。第1の鋳
抜きピンは、ウォータジャケット用中子の両方の内側面
にそれぞれ形成された支持用凹部の側面および天井面を
支持するので、ウォータジャケット用中子は内側を両方
から規制されることで側面方向のガタつきがなくなり、
ウォータジャケット用中子の首振り現象が防止される。
【0008】また、ウォータジャケット用中子に作用す
る外方からの溶湯圧は第1の鋳抜きピンによって受け止
めることができ、ウォータジャケット用中子に作用する
内方からの溶湯圧は第2の鋳抜きピンによって受け止め
ることができる。したがって、ウォータジャケット用中
子の溶湯圧による外側および内側への変形を防止するこ
とが可能となる。第1の鋳抜きピンは、鋳抜き後はウォ
ータジャケットと連通する水穴を形成するものであるの
で、第1の鋳抜き後のピン穴を塞ぐ必要もなくなる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るシリンダブロックの鋳
造装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0010】第1実施例 図1ないし図6は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに直列4気筒エンジンのシリンダブロックに適用し
た場合を示している。図1において、1はシリンダブロ
ック鋳造用金型を示しており、シリンダブロック鋳造用
金型1は、下型2、側型3、4、上型5に分割されてい
る。下型2は、所定の位置に固定されている。上型4
は、下型2の上方に位置しており、図示されない駆動手
段に連結されている。上型4は、中心軸線Aに沿って下
型2に対して昇降可能となっている。
【0011】側型3、4は、上型5を通る中心軸線Aを
境にして左右にそれぞれ位置している。各側型3、4に
は、図示されない駆動手段が連結されている。各側型
3、4は、下型2の上面に沿って往復動するようになっ
ている。型締め時には、上型5が下型2に向って下降す
るとともに、各側型3、4が中心軸線Aに向って移動す
るようになっている。型締め完了時には、図3に示すよ
うに、下型2、側型3、4、上型5の包囲によってキャ
ビティ6が形成されるようになっている。
【0012】上型5の下端部には、シリンダブロックに
鋳ぐるまれるシリンダライナ8を固定するためのボアピ
ン部5aが形成されている。下型2には、シリンダライ
ナ8の芯出しを行うためのボアピン部2aが形成されて
いる。本実施例では、シリンダブロックの鋳込み姿勢
は、シリンダヘッド接続端面側が下方に位置する倒立と
なっている。
【0013】キャビティ6内には、ウォータジャケット
を形成するためのウォータジャケット用中子11が配置
されている。ウォータジャケット用中子11は、鋳物砂
を固めたものであり、図4に示すように、筒状の中子が
4つ連らなった形状をしている。ウォータジャケット用
中子11の両方の内側面には、支持用凹部12、13が
形成されている。一方の支持用凹部には、#1気筒と#
2気筒との間、および#3気筒と#4気筒との間にそれ
ぞれ位置している。他方の支持用凹部13は、#2気筒
と#3気筒との間に位置している。
【0014】一方の支持用凹部12は、上下方向に延び
る平坦な側面12aと、この側面12aの頂部に位置し
水平面に形成された天井面12bから構成されている。
他方の支持用凹部13は、上下方向に延びる円弧状の側
面13aと、この側面13aの頂部に位置し水平面に形
成された天井面13bから構成されている。
【0015】下型2には、ウォータジャケット用中子1
1の各支持用凹部12、13を支持する複数の第1の鋳
抜きピン15、16が取付けられている。一方の第1の
鋳抜きピン15は、#1気筒と#2気筒との間、および
#3気筒と#4気筒との間に位置する支持用凹部12を
支持するようになっている。他方の第1の鋳抜きピン1
6は、#2気筒と#3気筒との間に位置する支持用凹部
13を支持するようになっている。
【0016】一方の第1の鋳抜きピン15には、支持用
凹部12の側面12aと接触可能な平坦な側面部15a
と、支持用凹部12の天井面12bと当接可能な頂面部
15bが形成されている。他方の第1の鋳抜きピン16
には、支持用凹部13の側面13aと接触可能な円弧状
の側面部16aと、支持用凹部13の天井面13bと当
接可能な頂面部16bが形成されている。
【0017】ウォータジャケット用中子11の下端面に
は、下方に突出する複数の突起部14cが形成されてい
る。各突起部14cは、下型2の上面に形成された凹部
18と僅かな隙間をもって嵌合可能となっている。下型
2には、キャビティ6内に突出する鋳抜きピン20が取
付けられている。鋳抜きピン20は、ウォータジャケッ
ト用中子11の外側面と側型3、4との間に位置してい
る。この鋳抜きピン20は、鋳抜き後にシリンダブロッ
クにボルト下穴(図示略)を形成するものである。
【0018】一方の側型3には、水平方向に延びる第2
の鋳抜きピン21が取付けられている。第2の鋳抜きピ
ン21の先端には、切欠部21aが形成されている。第
2の鋳抜きピン21は、型締め時にウォータジャケット
用中子11に向って移動し、型締め完了時にはウォータ
ジャケット用中子11の一方の外側面14aおよび頂部
14bは、第2の鋳抜きピン21の切欠部21aによっ
て支持されるようになっている。
【0019】他方の側型4には、水平方向に延びる別の
第2の鋳抜きピン22が取付けられている。第2の鋳抜
きピン22の先端には、切欠部22aが形成されてい
る。第2の鋳抜きピン22は、型締め時にウォータジャ
ケット用中子11に向って移動し、型締め完了時にはウ
ォータジャケット用中子11の他方の外側面14aおよ
び頂部14bは、第2の鋳抜きピン22の切欠部22a
によって支持されるようになっている。
【0020】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。シリンダブロック鋳造用金型1が開いた状態
では、図2に示すように、側型3、4が中心軸線Aから
遠ざかっており、上型5は上昇している。この状態で、
下型2に取付けられた第1の鋳抜きピン15、16への
ウォータジャケット用中子11のセットが行われる。第
1の鋳抜きピン15、16へのウォータジャケット用中
子11のセットが完了した状態では、ウォータジャケッ
ト用中子11の内側面に形成された各支持用凹部12、
13が第1の鋳抜きピン15、16によって支持され
る。
【0021】支持用凹部12、13には、天井面12
b、13bが形成されるので、天井面12b、13bと
鋳抜きピン15、16の頂面部15b、16bとの当接
によってウォータジャケット用中子11は上下方向に位
置決めされる。また、支持用凹部12、13には、側面
12a、13aが形成されるので、側面12a、13a
と第1の鋳抜きピン15、16の側面部15a、16a
との接触によりウォータジャケット用中子11は気筒列
と直交する方向に位置決めされる。
【0022】ここで、ウォータジャケット用中子11の
両方の側面12a、13aが第1の鋳抜きピン15、1
6によって位置決めされるので、ウォータジャケット用
中子11は、気筒列と直交する方向にガタなく位置決め
される。したがって、ウォータジャケット用中子11
は、鋳抜きピン15、16の頂部を支点として首振りす
ることもなくなり、ウォータジャケット用中子11は所
定の位置に正確に位置決めされる。
【0023】また、ウォータジャケット用中子11の#
2気筒と#3気筒との間に位置する支持用凹部13の側
面13aは円弧状に形成されており、この側面13aは
第1の鋳抜きピン16の円弧状の側面部16aと接触す
るので、側面13aと側面部16aとが気筒列方向に係
合することになり、ウォータジャケット用中子11の気
筒列方向の位置決めも正確に行われる。
【0024】ウォータジャケット用中子11のセットが
完了すると、型締めが開始され側型3、4が第1の鋳抜
きピン15、16側に向ってそれぞれ移動し、所定の位
置に位置決めされる。側型3、4が所定の位置に位置決
めされた状態では、図1に示すように、側型3、4に取
付けられた第2の鋳抜きピン21、22の切欠部21
a、22aによってウォータジャケット用中子11の外
側面14aおよび頂部14bが支持される。
【0025】側型3、4の移動が完了すると、上型5の
下降が開始され、上型5はウォータジャケット用中子1
1に向って降下する。上型5が所定の位置に位置決めさ
れた状態では、型締め完了となり、下型2、側型3、
4、上型5の包囲によってキャビティ6が形成される。
また、この状態では上型5に取付けられたシリンダライ
ナ8が下型2のボアピン2aと嵌合し、シリンダライナ
8の芯出しが行われる。
【0026】型締めが完了すると、図3に示すように、
キャビティ6内にはアルミ合金溶湯30が充填され、シ
リンダブロックの加圧鋳造が行われる。この状態ではシ
リンダライナ8はアルミ合金溶湯30によって鋳ぐるま
れる。キャビティ6内にアルミ合金溶湯30が充填され
る状態では、ウォータジャケット用中子11に外方から
溶湯圧が作用するが、この溶湯圧をウォータジャケット
用中子11を支持する複数の第1の鋳抜きピン15、1
6で受け止めることができ、溶湯圧によるウォータジャ
ケット用中子11の内側への変形が防止される。
【0027】また、#1気筒と#2気筒との間、および
#3気筒と#4気筒との間に位置する支持用凹部12を
支持する第1の鋳抜きピン15、側面部15aは、ウォ
ータジャケット用中子11との接触面が平坦になってい
るので、ウォータジャケット用中子11気筒列方向に熱
収縮などを生じても、側面部15aは滑り面として機能
することになる。したがって、ウォータジャケット用中
子11が熱変形しても、熱応力によるウォータジャケッ
ト用中子11の損傷は回避される。
【0028】キャビティ6内へのアルミ合金溶湯30の
充填時には、ウォータジャケット用中子11には、浮き
上がり方向への力や外方への力が作用するが、ウォータ
ジャケット用中子11の外側面14aおよび頂部14b
は第2の鋳抜きピン21、22の切欠部21a、22a
によって支持されるので、アルミ合金溶湯30によるウ
ォータジャケット用中子11の浮き上がりや外方への膨
らみも防止される。
【0029】さらに、ウォータジャケット用中子11の
下端には、下型2の凹部18と係合する複数の突起部1
4cが形成されているので、ウォータジャケット用中子
11の下部が溶湯圧によって外側に脹らむことも抑制さ
れる。
【0030】ウォータジャケット用中子11の支持用凹
部12、13と第1の鋳抜きピン15、16との間の隙
間、ウォータジャケット用中子11の外側面14aおよ
び頂部14bと第2の鋳抜きピン21、22との間の隙
間、ウォータジャケット用中子11の突起部14cと下
型2の凹部18との間の隙間には、それぞれアルミ合金
溶湯30が侵入するので、結果としてウォータジャケッ
ト用中子11はすべてアルミ合金溶湯30で包まれるこ
とになる。したがって、後処理工程への搬送時に、ウォ
ータジャケット用中子11を構成する鋳物砂が外部にこ
ぼれるという問題もない。
【0031】キャビティ6内に充填されたアルミ合金溶
湯30が完全に凝固すると、型開きが開始され、上型5
が上昇するとともに、側型3、4が第1の鋳抜きピン1
5、16から遠ざかる方向に移動される。これにより、
シリンダブロック35の取出しが可能となる。シリンダ
ブロック鋳造用金型1から取り出されたシリンダブロッ
ク35は、図6に示すように、シリンダヘッド側へ突出
した突出部37が機械加工によって切削され、鋳物砂の
排出が行われる。
【0032】第1の鋳抜きピン15、16が鋳抜かれた
ことによって形成される水穴(図示略)は、第1の鋳抜
きピン15、16の径に近いドルル(図示略)によって
穿孔され、溶湯の侵入によるバリの切除が行なわれる。
これにより、第1の鋳抜きピン15、16の鋳抜きによ
って形成された水穴とウォータジャケット36とを連通
させることができる。また、第2の鋳抜きピン21、2
2が鋳抜かれたことによって形成される穴は、図示され
ないプラグによって穴埋めされる。
【0033】第2実施例 図7ないし図9は、本発明の第2実施例を示している。
第2実施例が第1実施例と異なるところは、第3の鋳抜
きピンの有無であり、その他の部分は第1実施例に準じ
るので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すこ
とにより準じる部分の説明を省略し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0034】図7において、図示されない側型3、4に
は第3の鋳抜きピン25、26が取付けられている。第
3の鋳抜きピン25、26は、図7に示すように、ウォ
ータジャケット用中子11の各#1〜#4気筒の中心軸
線B上に位置している。第3の鋳抜きピン25、26
は、側型3、4の型締め時に、図8に示すように、ウォ
ータジャケット用中子11の下端部外側面14dを支持
するようになっている。
【0035】このように構成された第2実施例において
は、キャビティ6内に充填されたアルミ合金溶湯30の
溶湯圧を第3の鋳抜きピン25、26によって受け止め
ることができ、溶湯圧によるウォータジャケット用中子
11のシリンダヘッド接合面側の外方への膨らみが防止
される。第3の鋳抜きピン25、26の鋳抜きによって
形成されたシリンダブロック35のピン穴37は、図9
に示すように、プラグ38によって塞がれる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0037】(1)複数の第1の鋳抜きピンによってウ
ォータジャケット用中子の各支持用凹部の側面および天
井面を支持し、複数の第2の鋳抜きピンによってウォー
タジャケット用中子の外側面および頂部を支持するよう
にしたので、ウォータジャケット用中子の首振り現象や
溶湯圧による内側および外側へ変形を防止することがで
きる。したがって、シリンダブロックを所定の形状に精
度よく鋳造することができ、シリンダブロックの品質を
向上させることができる。
【0038】(2)型に取付ける鋳抜きピンを利用して
ウォータジャケット用中子を支持するようにしているの
で、型締めに伴う型の移動によって鋳抜きピンを移動さ
せることができ、ウォータジャケット用中子を支持する
ための特別の駆動装置も不要となり、鋳造装置の構成を
簡素化することができる。
【0039】(3)第1の鋳抜きピンによって鋳抜かれ
たピン穴は、ウォータジャケットと連通する水穴として
機能するので、第1の鋳抜ピンの鋳抜き後のピン穴を塞
ぐ必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシリンダブロック鋳
造装置におけるウォータジャケット用中子の支持完了状
態を示す断面図である。
【図2】図1の装置におけるウォータジャケット用中子
の支持開始状態を示す断面図である。
【図3】図1の装置による鋳造状態を示す断面図であ
る。
【図4】図1のウォータジャケット用中子の鋳抜きピン
による支持状態を示す底面図である。
【図5】図1のウォータジャケット用中子の鋳抜きピン
による支持状態を示す斜視図である。
【図6】図1の装置によって鋳造されたシリンダブロッ
クの断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るシリンダブロック鋳
造装置におけるウォータジャケット用中子の鋳抜きピン
による支持状態を示す底面図である。
【図8】図7のウォータジャケット用中子の鋳抜きピン
による支持状態を示す斜視図である。
【図9】図8の支持構造によって鋳造されたシリンダブ
ロックの断面図である。
【符号の説明】
2 下型 3 側型 4 側型 5 上型 6 キャビティ 11 ウォータジャケット用中子 12 支持用凹部 12a 側面 12b 天井面 13 支持用凹部 13a 側面 13b 天井面 14a 外側面 14b 頂部 15 第1の鋳抜きピン 16 第1の鋳抜きピン 21 第2の鋳抜きピン 22 第2の鋳抜きピン 25 第3の鋳抜きピン 26 第3の鋳抜きピン 30 アルミ合金溶湯 35 シリンダブロック 36 ウォータジャケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と側型と上型の型締めによって形成
    されるキャビティ内に、ウォータジャケットを形成する
    ためのウォータジャケット用中子を配置するシリンダブ
    ロックの鋳造装置において、前記ウォータジャケット用
    中子の両方の内側面に支持用凹部をそれぞれ形成し、前
    記下型に、ウォータジャケット用中子の前記各支持用凹
    部の側面および天井面を支持するとともに、鋳抜き後に
    シリンダヘッド側に開口する水穴を形成する複数の第1
    の鋳抜きピンを設け、前記側型に、型締めによって前記
    ウォータジャケット中子の外側面および頂部を支持する
    複数の第2の鋳抜きピンを設けたことを特徴とするシリ
    ンダブロックの鋳造装置。
JP30392692A 1992-11-13 1992-11-13 シリンダブロックの鋳造装置 Pending JPH06142834A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1498197A1 (de) * 2003-07-18 2005-01-19 Man Nutzfahrzeuge Ag Verfahren zum Giessen von Kurbelgehäusen für Hubkolbenbrennkraftmaschinen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1498197A1 (de) * 2003-07-18 2005-01-19 Man Nutzfahrzeuge Ag Verfahren zum Giessen von Kurbelgehäusen für Hubkolbenbrennkraftmaschinen

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