JP2003136196A - 枠付砂鋳型の枠合わせ方法 - Google Patents

枠付砂鋳型の枠合わせ方法

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JP2003136196A
JP2003136196A JP2001332275A JP2001332275A JP2003136196A JP 2003136196 A JP2003136196 A JP 2003136196A JP 2001332275 A JP2001332275 A JP 2001332275A JP 2001332275 A JP2001332275 A JP 2001332275A JP 2003136196 A JP2003136196 A JP 2003136196A
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frame
bush
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pin
hole
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Yasuhiko Takao
靖彦 高雄
Yasutsugu Ono
泰嗣 大野
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Sintokogio Ltd
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Sintokogio Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブッシュ・ブッシュ方式の枠合わせにおい
て、枠合わせ途中の鋳型同士の擦れ及び枠合わせピンの
変形を防止することができる枠付砂鋳型の枠合わせ方法
を提供する。 【解決手段】 貫通孔を有すると共に該貫通孔下部にピ
ン孔を穿設した上枠下部ブッシュを装着させた上枠の下
方に、貫通孔を有すると共に該貫通孔上下部にピン孔を
穿設した下枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュを各々
装着させた下枠を対向させて位置させる工程と、前記上
枠下部ブッシュ、下枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシ
ュの各ピン孔に枠合わせピンを貫通させる工程と、該枠
合わせピンをガイドにして上下枠を枠合わせする工程
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠付砂鋳型の枠合
わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、枠付砂鋳型の上下鋳枠を枠合わせ
する方法としては、ピン・ブッシュ方式とブッシュ・ブ
ッシュ方式の二つの方式がある。ピン・ブッシュ方式
は、上枠下部にピン、下枠上下部にブッシュを設け、上
枠ピンを下枠上部ブッシュに挿入することにより上下鋳
枠の位置決めを行うものである。この方式では、鋳型凸
部高さがピン高さより高い場合、又は鋳型抜き勾配がピ
ン勾配より小さい場合、枠合わせ途中の鋳型同士の擦れ
はピンでは防止できない。このため、鋳型同士の擦れを
確実に防止するためには、鋳型凸部高さをピン高さより
低く、鋳型抜き勾配をピン勾配より大きくする必要があ
り、鋳型凸部形状及び鋳型抜き勾配はピン形状に制限を
うける。
【0003】これに対し、ブッシュ・ブッシュ方式は、
上枠下部ブッシュの凹部に下枠上部ブッシュの凸部を挿
入することにより上下鋳枠の位置決めを行うものであ
る。この方式は、枠合わせ前に上枠下部ブッシュ及び下
枠上部ブッシュのピン孔に単独で昇降する枠合わせピン
を挿入することによって枠合わせ途中の鋳型同士の擦れ
を防止するものであるため、鋳型凸部形状及び鋳型抜き
勾配はピン形状に制限をうけない。このため、ピン・ブ
ッシュ方式よりブッシュ・ブッシュ方式が好まれる場合
が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のブッシ
ュ・ブッシュ方式の枠合わせ方法は、枠合わせ前の状態
において、上枠下部ブッシュ及び下枠上部ブッシュの2
箇所でしか枠合わせピンの傾きを拘束していない。この
ため、ピン孔と枠合わせピンの隙間分だけは枠合わせピ
ンが傾きやすく、該枠合わせピンが傾いたまま枠合わせ
が成されると、枠合わせ途中の鋳型同士の擦れが発生し
たり、枠合わせピンが変形したりする問題があった。
【0005】本発明は上記の問題に鑑みて成されたもの
で、ブッシュ・ブッシュ方式の枠合わせにおいて、枠合
わせ途中の鋳型同士の擦れ及び枠合わせピンの変形を防
止することができる枠付砂鋳型の枠合わせ方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における枠付砂鋳型の枠合わせ方法は、貫通
孔を有すると共に該貫通孔下部にピン孔を穿設した上枠
下部ブッシュを装着させた上枠の下方に、貫通孔を有す
ると共に該貫通孔上下部にピン孔を穿設した下枠上部ブ
ッシュ及び下枠下部ブッシュを各々装着させた下枠を対
向させて位置させる工程と、前記上枠下部ブッシュ、下
枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュの各ピン孔に枠合
わせピンを貫通させる工程と、該枠合わせピンをガイド
にして上下枠を枠合わせする工程と、を有することを特
徴とする。
【0007】また本発明における枠付砂鋳型の枠合わせ
方法は、貫通孔を有すると共に該貫通孔上下部にピン孔
を穿設した上枠上部ブッシュ及び上枠下部ブッシュを各
々装着させた上枠の下方に、貫通孔を有すると共に該貫
通孔上下部にピン孔を穿設した下枠上部ブッシュ及び下
枠下部ブッシュを各々装着させた下枠を対向させて位置
させる工程と、前記上枠上部ブッシュ、上枠下部ブッシ
ュ及び下枠上部ブッシュの各ピン孔に枠合わせピンを貫
通させる工程と、該枠合わせピンをガイドにして上下枠
を枠合わせする工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。 (第1実施例)図1は枠合わせ前の状態を示す一部切欠
き正面図であり、図2はその主要部拡大図である。また
図3は枠合わせ完了時の状態を示す主要部拡大図であ
る。
【0009】図1〜3において、上砂鋳型1Aを内蔵し
た上枠1の左右両端には貫通孔1B、1Bが穿設されて
おり、該貫通孔1B、1Bの下部にはピン孔2A、2A
を穿設した凹形の上枠下部ブッシュ2、2が嵌合装着さ
れている。また下砂鋳型3Aを内蔵した下枠3の左右両
端には貫通孔3B、3Bが穿設されており、該貫通孔3
B、3Bの上下部にはピン孔4A、4Aを穿設した凸形
の下枠上部ブッシュ4、4及びピン孔5A、5Aを穿設
した凸形の下枠下部ブッシュ5、5が各々嵌合装着され
ている。なお下枠3は鋳型造型後に毎回、反転されて枠
合わせ装置に搬送されてくるため、前記下枠上部ブッシ
ュ4、4と下枠下部ブッシュ5、5は同じものが用いら
れている。
【0010】さらに前記上枠下部ブッシュ2、下枠上部
ブッシュ4及び下枠下部ブッシュ5の各ピン孔2A、4
A、5Aには枠合わせピン6が貫通されるようになって
おり、該枠合わせピン6の直径は前記各ピン孔2A、4
A、5Aの内径より約0.5mmほど小さくされてい
る。なお前記下枠3は定盤台車7に載置されている。
【0011】このように構成されたものは、図示されな
い昇降手段により上枠1が上昇された後、図示されない
搬送手段により、定盤台車7に載置された下枠3が上枠
1の下方に対向されて位置される。そして、図示されな
い昇降手段により枠合わせピン6、6が下降され、前記
各ピン孔2A、4A、5Aに該枠合わせピン6が貫通さ
れて図1、2の状態にされる。
【0012】次に、この状態で枠合わせピン6、6をガ
イドにして上枠1を図示されない昇降手段により下降さ
せて枠合わせをする。この際、前記上枠下部ブッシュ
2、2の凹部に下枠上部ブッシュ4、4の凸部が挿入さ
れることにより、上下枠1、3の位置決めが成される
(図3参照)。
【0013】次に、図示されない昇降手段により枠合わ
せピン6、6が上昇され、前記各ピン孔2A、4A、5
Aから該枠合わせピン6が抜かれた後、定盤台車7に載
置された前記上下枠1、3は図示されない搬送手段にて
次工程に送られる。
【0014】この枠合わせ方法では、枠合わせ前の状態
において、上枠下部ブッシュ2、2、下枠上部ブッシュ
4、4及び下枠下部ブッシュ5、5の3箇所で枠合わせ
ピン6、6の傾きを拘束することにより、該枠合わせピ
ン6、6が傾き難くなっているため、枠合わせ途中の上
下砂鋳型1A、3A同士の擦れ及び枠合わせピン6、6
の変形を防止することができる。
【0015】(第2実施例)図4は枠合わせ前の状態を
示す一部切欠き正面図であり、図5はその主要部拡大図
である。また図6は枠合わせ完了時の状態を示す主要部
拡大図である。
【0016】第2実施例の構成は上記第1実施例とほぼ
同じである。追加構成として、前記貫通孔1B、1Bの
上部に、ピン孔8A、8Aを穿設した枠合わせピン6、
6ガイド専用の上枠上部ブッシュ8、8が嵌合装着され
ている。なお前記ピン孔8Aの内径は前記枠合わせピン
6の直径よりも約0.5mmほど大きくされている。
【0017】さらに前記定盤台車7上の左右両端に位置
決めピン9、9が取り付けられており、該位置決めピン
9、9が前記下枠下部ブッシュ5、5のピン孔5A、5
Aに挿入されて前記下枠3と定盤台車7の位置決めが成
されている。なお前記枠合わせピン6は、前記上枠上部
ブッシュ8、上枠下部ブッシュ2及び下枠上部ブッシュ
4の各ピン孔8A、2A、4Aに貫通されるようになっ
ている。
【0018】このように構成されたものは、第1実施例
と同様に下枠3が上枠1の下方に対向されて位置された
後、図示されない昇降手段により枠合わせピン6、6が
下降され、前記各ピン孔8A、2A、4Aに該枠合わせ
ピン6が貫通されて図4、5の状態にされる。
【0019】次に、この状態で枠合わせピン6、6をガ
イドにして上枠1を図示されない昇降手段により下降さ
せて枠合わせをする。この際、前記上枠下部ブッシュ
2、2の凹部に下枠上部ブッシュ4、4の凸部が挿入さ
れることにより、上下枠1、3の位置決めが成される
(図6参照)。
【0020】次に、第1実施例と同様に前記各ピン孔8
A、2A、4Aから該枠合わせピン6が抜かれた後、定
盤台車7に載置された前記上下枠1、3は図示されない
搬送手段にて次工程に送られる。
【0021】この枠合わせ方法でも、枠合わせ前の状態
において、上枠上部ブッシュ8、8、上枠下部ブッシュ
2、2及び下枠上部ブッシュ4、4の3箇所で枠合わせ
ピン6、6の傾きを拘束することにより、該枠合わせピ
ン6、6が傾き難くなっているため、枠合わせ途中の上
下砂鋳型1A、3A同士の擦れ及び枠合わせピン6、6
の変形を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、貫通孔を有すると共に該貫通孔下部にピン孔を穿設
した上枠下部ブッシュを装着させた上枠の下方に、貫通
孔を有すると共に該貫通孔上下部にピン孔を穿設した下
枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュを各々装着させた
下枠を対向させて位置させる工程と、前記上枠下部ブッ
シュ、下枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュの各ピン
孔に枠合わせピンを貫通させる工程と、該枠合わせピン
をガイドにして上下枠を枠合わせする工程と、を有する
ようにしたから、若しくは、貫通孔を有すると共に該貫
通孔上下部にピン孔を穿設した上枠上部ブッシュ及び上
枠下部ブッシュを各々装着させた上枠の下方に、貫通孔
を有すると共に該貫通孔上下部にピン孔を穿設した下枠
上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュを各々装着させた下
枠を対向させて位置させる工程と、前記上枠上部ブッシ
ュ、上枠下部ブッシュ及び下枠上部ブッシュの各ピン孔
に枠合わせピンを貫通させる工程と、該枠合わせピンを
ガイドにして上下枠を枠合わせする工程と、を有するよ
うにしたから、ブッシュ・ブッシュ方式の枠合わせにお
いて、枠合わせ途中の鋳型同士の擦れ及び枠合わせピン
の変形を防止することができる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の枠合わせ前の状態を示す一部切欠
き正面図である。
【図2】図1の主要部拡大図である。
【図3】第1実施例の枠合わせ完了時の状態を示す主要
部拡大図である。
【図4】第2実施例の枠合わせ前の状態を示す一部切欠
き正面図である。
【図5】図4の主要部拡大図である。
【図6】第2実施例の枠合わせ完了時の状態を示す主要
部拡大図である。
【符号の説明】 1 上枠 1B 3B 貫通孔 2 上枠下部ブッシュ 2A 4A 5A 8A ピン孔 3 下枠 4 下枠上部ブッシュ 5 下枠下部ブッシュ 6 枠合わせピン 8 上枠上部ブッシュ 9 位置決めピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有すると共に該貫通孔下部にピ
    ン孔を穿設した上枠下部ブッシュを装着させた上枠の下
    方に、貫通孔を有すると共に該貫通孔上下部にピン孔を
    穿設した下枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシュを各々
    装着させた下枠を対向させて位置させる工程と、前記上
    枠下部ブッシュ、下枠上部ブッシュ及び下枠下部ブッシ
    ュの各ピン孔に枠合わせピンを貫通させる工程と、該枠
    合わせピンをガイドにして上下枠を枠合わせする工程
    と、を有することを特徴とする枠付砂鋳型の枠合わせ方
    法。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有すると共に該貫通孔上下部に
    ピン孔を穿設した上枠上部ブッシュ及び上枠下部ブッシ
    ュを各々装着させた上枠の下方に、貫通孔を有すると共
    に該貫通孔上下部にピン孔を穿設した下枠上部ブッシュ
    及び下枠下部ブッシュを各々装着させた下枠を対向させ
    て位置させる工程と、前記上枠上部ブッシュ、上枠下部
    ブッシュ及び下枠上部ブッシュの各ピン孔に枠合わせピ
    ンを貫通させる工程と、該枠合わせピンをガイドにして
    上下枠を枠合わせする工程と、を有することを特徴とす
    る枠付砂鋳型の枠合わせ方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120217677A1 (en) * 2009-09-30 2012-08-30 Ksb Aktiengesellschaft Boxless Casting Mold and Method for the Production Thereof
CN107745098A (zh) * 2017-10-09 2018-03-02 铜陵安东铸钢有限责任公司 一种铁模覆砂砂箱
CN109909456A (zh) * 2017-12-12 2019-06-21 新东工业株式会社 砂箱铸模的型箱对齐偏差检测方法及检测装置

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