JPH0347716Y2 - - Google Patents

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JPH0347716Y2
JPH0347716Y2 JP1986063552U JP6355286U JPH0347716Y2 JP H0347716 Y2 JPH0347716 Y2 JP H0347716Y2 JP 1986063552 U JP1986063552 U JP 1986063552U JP 6355286 U JP6355286 U JP 6355286U JP H0347716 Y2 JPH0347716 Y2 JP H0347716Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、鋳造ラインにおいて、下型を基準
にして、上、下型の型合せを行なう鋳型合せ装置
に関するものである。
(従来技術) 一般に、鋳造ラインで、上鋳型を保有する上型
と下鋳型を保有する下型とを型合せする鋳型合せ
装置は、型合せ位置に搬入された下型の上方で上
型を保持し、この上型を上記型合せ位置まで下降
させて、上、下型の型合せを行う。
上、下型には、ともに上下に貫通する位置決め
孔が設けられており、鋳型合せ装置は、型合せの
際、上型を下降させるとともに、上記上、下型の
位置決め孔に、ガイドピンを上型の上方から、下
型の下方に向けて貫入する。ガイドピンが貫入さ
れることによつて、たとえば、上型が移動して、
上、下型の位置決め孔が同芯に揃えられ、上型が
下型に対して正しく位置決めされて型合せされる
(たとえば、実開昭57−32741号公報参照)。
ここで、鋳型合せ装置は、型合せ位置にまたが
つて設けられた門形フレームと、この門形フレー
ムに支持されて、上型を型合せ位置上方で保持す
るとともに、型合せ位置まで下降させる型合せ機
構とからなる。また、この型合せ機構は、上記門
形フレームに支持される部分が、台車式になつて
おり、門形フレームに、たとえば、下型の搬入方
向に移動自在に支持されている。
上、下型の位置決め孔にガイドピンが貫入され
て、上型が下型に対して位置決めされる際には、
上記型合せ機構が上型を保持したまま門形フレー
ム上を移動して、上型が下型に対して正しく位置
決めされて型合せされる。
ところが、従来の鋳型合せ装置は、型合せ機構
が門形フレームに移動自在に支持されてはいる
が、上、下型の位置決め孔にガイドピンを貫入さ
せて、上型を移動させるには、大きな力が必要で
あり、型合せの際に、上型が容易には移動できな
いという問題があつた。
とくに、キヤビテイの薄い上型と下型とを型合
せする場合は、ガイドピンが下型の位置決め孔に
貫入する途中、つまり、型合せの途中で、上型
が、下型の中子に接触することがある。このと
き、上型と中子とが接触しても容易に上型が移動
できなければ、上型の下降とともに、上型と中子
とがこすれ合つて、互いに傷が付くことになる。
(考案の目的) この考案は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、上型と下型とのガイドピンに
よる型合せの際に、上型の移動を容易に行ない、
型合せを円滑に行うとともに、型合せの際の鋳型
や中子の傷付きを防止することができる鋳型合せ
装置を提供することを目的とする。
(考案の構成) 下型搬送路上を型合せ位置に搬送される下型
と、該下型上に降下される上型とに対して、該
上、下型の位置決め孔において上方側から進入し
て該上、下型の型合せを行う伸縮動可能なガイド
ピンが設けられている鋳型合せ装置において、 前記型合せ位置上方に昇降動可能に設けられる
昇降フレームと、 前記昇降フレームの下部にフローテイングアー
ムを介して支持され、前記ガイドピンを支持する
と共に、前記上型を前記下型搬送路上方の上型搬
入位置において受入れて該上型を保持する上型保
持ユニツトと、 前記昇降フレームの昇降動に基づいて、前記上
型保持ユニツトが前記上型搬入位置にあるとき、
該上型保持ユニツトに係合して該上型保持ユニツ
トを不動状態とし、該上型保持ユニツトが前記上
型搬入位置よりも下方位置にあるとき、該上型保
持ユニツトの不動状態を解除する制止部材と、 が備えられている、 構成としてある。
上述の構成により、上型と下型とのガイドピン
による型合せ時には、上型がフローテイングアー
ムにより上型保持ユニツトと共に容易に調整移動
できることになる。
その一方、上記型合せ前における上型保持ユニ
ツトへの上型搬入時には、制止部材が上型保持ユ
ニツトを不動状態とすることにより、上型の搬入
に伴う上型保持ユニツトの揺れが制止されること
になり、上型を上型保持ユニツトに的確に受入れ
可能とすると共にその上型の受入れの際にはフロ
ーテイングアームに無理な力が作用しないように
できることになる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図において、1は下型搬送コンベアで、多
数の搬送ローラ1aを有しており、矢印2で示す
方向が搬送方向である。3は下型であり、この下
型3は内部に、前工程で造型された下鋳型(図示
せず)を保有している。
4,4は、上記下型搬送コンベア1をまたぐ形
で4本立設された固定フレームである。上記固定
フレーム4の上部には、前後方向(第1図の左右
方向)Aに延びる左右1対のビーム5Aを介して
支持フレーム5が固定され、この支持フレーム5
の中央部に第1シリンダ6が固定され、この第1
シリンダ6のピストンロツド6aが下方に伸縮自
在となつている。
このピストンロツド6aの先端には、昇降フレ
ーム7がその上面中央部で固定されている。この
昇降フレーム7の前後両端部には、その左右方向
中央部に位置して上方へ伸びる昇降ロツド8が固
定されており、この昇降ロツド8(第2図には図
示せず)が、上記支持フレーム5に設けられた筒
状の昇降ガイド9(第2図には図示せず)内に上
下方向に摺動自在に支持されている。
上記昇降フレーム7の下面の4隅には、フロー
テイングアームを構成する4つのリンク10の各
上端部がピンで連結され、これらリンク10の下
端部が、上型保持ユニツト11の上面の4隅にピ
ンで連結されている。つまり、上型保持ユニツト
11が、4つのリンク10を介して昇降フレーム
7に吊り下げられている。
上記上型保持ユニツト11は、上型12を保持
する前一対、後一対の保持アーム13,13と、
第2図のように、保持アーム13,13を、その
回動軸13aを介して支持する保持フレーム14
と、保持アーム13,13を開閉制御する第2シ
リンダ15とからなる。上記保持アーム13,1
3の先端部には、ローラ16が設けられ、これら
ローラ16が上型12の左右のフランジ部を保持
している。この上型12は、その内部に前工程で
造型された上鋳型(図示せず)を保有している。
第1図の25は、上型12を矢印2方向へ搬送す
る搬送コンベアである。
第2図の上記保持フレーム14の上面の左右両
端部には、第3シリンダ17(第1図には図示せ
ず)が固定されており、この第3シリンダ17
が、長尺のガイドピン18(第1図には図示せ
ず)を下方に伸縮自在に支持している。
これらガイドピン18は先端に円錐部を有して
いる。
上記保持フレーム14の左右両端部の前後方向
中央には、案内部材19が固定されており、ま
た、前後の固定フレーム4,4間に掛け渡され、
上記保持フレーム14の左右両側方に位置する連
結フレーム20に、ブラケツト21を介して案内
ローラ22が固定されている。図のように、昇降
フレーム7が最も高位置にあるとき、つまり、保
持アーム13に上型12が搬入される高さにある
ときに、第2図の方向からの矢視図である第3
図のように、上記案内部材19が案内ローラ22
の溝に係止されている。これら、案内部材19と
案内ローラ22とがこの考案の制止部材を構成し
ている。
上記構成において、第2図の下型搬送コンベヤ
1によつて、下型3が型合せ位置23まで搬入さ
れ、そこで停止する。下型3が搬入されると同時
に、上型12が、保持ユニツト11内に搬入さ
れ、閉じたままの保持アーム13に保持される。
このとき、保持フレーム14に固定された案内部
材19が、連結フレーム20に固定された案内ロ
ーラ22の溝に係止されている。したがつて、上
型12の搬入にともなう上型保持ユニツト11の
すべての方向への揺れが制止され、上型12の搬
入後、直ちに昇降フレーム7を降下させて型合せ
を行えるので、型合せに要する時間が短縮され
る。また、リンク10およびその連結部に揺れに
よる無理な力が加わらないので、装置の耐久性が
向上する。上型12が、保持アーム13に保持さ
れると、第3シリンダ17によつて、ガイドピン
18が下方に伸ばされて、ガイドピン18が想像
線18aで示すように、上型12に設けられた位
置決め孔12aを貫通し、下方に一定量突出す
る。この状態で、第1シリンダ6が、昇降フレー
ム7の下降を開始すると、上型12と下型3との
型合せの際に、まず、上記上型12の下方に突出
したガイドピン18aが、下型3に設けられた位
置決め孔3aに進入し、上型12の下降をガイド
して、上型12と下型3との型合せを行う。
このとき、上記案内部材19は、上記案内ロー
ラ22から離脱している。したがつて、上型保持
ユニツト11は、昇降フレーム7にリンク10を
介して支持されているので、上型12は上型保持
ユニツト11とともに、容易に搬送方向に対して
直交方向に調整移動でき、型合せが円滑に行え
る。
なお、上型12の搬送方向2に対する位置決め
は、第1図の保持アーム13に固定したストツパ
27により行われる。
こうして、正確に位置決めして型合せを行い、
第2図の上型12を下型3に載置したのち、第2
シリンダ15を作動させ、保持アーム13を開い
て上型12から離脱させる。
上記実施例では、搬送方向に対して直交方向に
容易に調整移動可能としたが、この考案はこれに
限られるものでなく、搬送方向に調整移動可能と
してもよく、また、どの方向に調整移動可能とし
ても、上記実施例と同様の効果を奏することがで
きる。
(考案の効果) 本考案は以上述べたように、上型と下型とのガ
イドピンによる型合せ時に、上型が容易に調整移
動できることから、型合せを円滑に行うことがで
き、鋳型や中子の傷つきを防止できる。
また、上型の上型保持ユニツトへの搬入時に
は、上型を上型保持ユニツトに的確に受入れるこ
とができることから、上型の搬入後、直ちに型合
せを行うことができ、型合せに要する時間を短縮
できる。
しかも、上型の受入れの際、フローテイングア
ームに無理な力が作用しないようにできることか
ら、装置の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による鋳型合せ装
置の側面図、第2図は第1図の矢印方向から見
た鋳型合せ装置の正面図、第3図は第2図の方
向からの矢視図である。 1……下型搬送路、3……下型、7……昇降フ
レーム、10……フローテイングアーム、11…
…上型保持ユニツト、19,22……制止部材、
23……型合せ位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下型搬送路上を型合せ位置に搬送される下型
    と、該下型上に降下される上型とに対して、該
    上、下型の位置決め孔において上方側から進入し
    て該上、下型の型合せを行う伸縮動可能なガイド
    ピンが設けられている鋳型合せ装置において、 前記型合せ位置上方に昇降動可能に設けられる
    昇降フレームと、 前記昇降フレームの下部にフローテイングアー
    ムを介して支持され、前記ガイドピンを支持する
    と共に、前記上型を前記下型搬送路上方の上型搬
    入位置において受入れて該上型を保持する上型保
    持ユニツトと、 前記昇降フレームの昇降動に基づいて、前記上
    型保持ユニツトが前記上型搬入位置にあるとき、
    該上型保持ユニツトに係合して該上型保持ユニツ
    トを不動状態とし、該上型保持ユニツトが前記上
    型搬入位置よりも下方位置にあるとき、該上型保
    持ユニツトの不動状態を解除する制止部材と、 が備えられている、 ことを特徴とする鋳型合せ装置。
JP1986063552U 1986-04-25 1986-04-25 Expired JPH0347716Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986063552U JPH0347716Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25

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JPS62174759U JPS62174759U (ja) 1987-11-06
JPH0347716Y2 true JPH0347716Y2 (ja) 1991-10-11

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ID=30898887

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JP1986063552U Expired JPH0347716Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5732741B2 (ja) * 1976-10-05 1982-07-13

Family Cites Families (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235558Y2 (ja) * 1980-07-29 1987-09-10
JPS58189051U (ja) * 1982-06-10 1983-12-15 新東工業株式会社 枠合せ装置
JPS58189050U (ja) * 1982-06-10 1983-12-15 新東工業株式会社 枠合せ装置

Patent Citations (1)

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JPS5732741B2 (ja) * 1976-10-05 1982-07-13

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JPS62174759U (ja) 1987-11-06

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