JPH05251U - 鋳包み用金属環位置決め機構 - Google Patents

鋳包み用金属環位置決め機構

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JPH05251U
JPH05251U JP5562791U JP5562791U JPH05251U JP H05251 U JPH05251 U JP H05251U JP 5562791 U JP5562791 U JP 5562791U JP 5562791 U JP5562791 U JP 5562791U JP H05251 U JPH05251 U JP H05251U
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metal ring
casting
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JP5562791U
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Inventor
公利 仁科
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳包み用金属環を所定位置に正確且つ容易に
位置決めできるようにすると共に、鋳造中の湯流れを良
くし、湯による鋳包み用金属環表面の酸化膜を除去して
溶着不足による不良品の発生を低減することができる鋳
包み用金属環位置決め機構を提供する。 【構成】 固定ピン40および可動ピン100に、鋳包
み用金属環5の周面5aを下部より係合挟持する位置決
め用段部40a,100aをそれぞれ設け、従来の鋳包
み用金属環の先端周側部に設けた下向きの段部を廃止し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車部品等の鋳造装置に組付けられる鋳包み用金属環位置決め機 構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種鋳包み用金属環位置決め機構には、図4に示すように、金型1には 、図外の注湯口に連通するキャビテイ2が形成されている。そして、金型1の一 側(図中上側)には固定部3が配設されている。この固定部3は、キャビテイ2 内に突出した先端部4aにより鋳包み用金属環5を支持する固定ピン4と、この 固定ピン4を金型1に固定する固定ピン押え6とを備えており、固定部受容穴7 内に収容されている。固定ピン押え6は、ボルト8により取外し可能に金型1に 締付け固定されている。一方、金型1の他側(図中下側)には可動部9が配設さ れている。この可動部9は、キャビテイ2内に突出する可動ピン2を抜く方向に 付勢するスプリング11と、このスプリング11で付勢された可動ピン10を支 持する可動ピン押え12と、金型1の可動部受容穴13内に収容されてボルト1 4で固定されたレバー受け15と、このレバー受け15に軸部16Aが螺合され たレバー16とを備えている。そして、この可動部9は、レバー16を左回動す ることにより、レバー16の軸部16aがレバー受け15に対して抜け方向(図 中下側)に移動するため、可動ピン10および可動ピン押え12がスプリング1 1で押圧されて図中下側に移動する。従って、可動ピン10は、キャビテイ2か ら抜け方向に移動する。一方、可動部9は、レバー16を右回動することにより 、レバー16の軸部16aが可動ピン押え12を介して可動ピン10をキャビテ イ2内に押し込み、鋳包み用金属環5の周面5aを固定ピン4に押圧する。これ によって、鋳包み用金属環5は、キャビテイ2内に載置されると共に、可動ピン 10と固定ピン4とによって狭圧されて保持されている(実開平2−10856 1号公報)。
【0003】 次に、従来の構造の鋳包み用金属環位置決め機構を利用した鋳込み作業につい て説明すると、先ず、可動部9のレバー16が左回動されて、可動ピン10がキ ャビテイ2から抜き方向に移動させられる。次いで、鋳包み用金属環5の段部5 bが固定ピン4および可動ピン10と係合するようにキャビテイ2内に入れられ る。続いて、レバー16が右回動されて、可動ピン10がキャビテイ2内に押し 込まれ、この可動ピン10によって鋳包み用金属環5の周面5aが固定ピン4に 位置決めされて、固定ピン4および可動ピン10間に鋳包み用金属環5が挟持さ れる。その後、キャビテイ2内に湯が注入され、その湯が凝固した後に固定部3 側の金型1aと可動部9側の金型1bとが分離され(図中それぞれ上下に移動さ れ)、固定ピン4および可動ピン10が製品17から抜かれる。これによって、 製品17を金型1から取り出すことができる。金型1から製品17を取り出した 後、固定部3の金型1aと可動部9側の金型1bとを型合わせすることにより前 記鋳込み作業を続行することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来構造の鋳包み用金属環位置決め機構においては、 図5に示すように、鋳包み用金属環5の周部先端に、下向きの段部5bを形成し ておき、この段部5bと前記固定ピン4および可動ピン10とを係合挟持させて 、鋳包み用金属環5の位置決めを行うようになっていた。このため、鋳包み用金 属環5を固定ピン4および可動ピン10の上に載置するとき、鋳包み用金属環5 が固定ピン4および可動ピン10にかぶさる形で作業が行われるため、固定ピン 4および可動ピン10の先端位置が作業者に見え難く、所定位置に位置決めする ことを難しくしていた。鋳包み用金属環5の位置決めが所定位置に行われない場 合には、鋳包み用金属環5はキャビテイ2(製品)の中心軸に対して芯ずれを生 じて鋳包まれることがあり、この結果、鋳包み用金属環5が芯ずれを生じた製品 のうちで、とりわけ高速運動する製品(例えば内燃機関用のピストン)はその重 心位置のずれから生じる弊害を大きくすることとなる。その上、鋳包み用金属環 5の段部5bは酸化膜が除去されにくいので、鋳包み用金属環の溶着不足による 不良品が出易いという問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、鋳包み用金属環を所定位置に正確 且つ容易に位置決めできるようにすると共に、鋳造中の湯流れを良くして、湯に よる鋳包み用金属環表面の酸化膜を除去して溶着不足による不良品の発生を低減 することができる鋳包み用金属環位置決め機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案は、従来の鋳包み用金属環の先端周 側部に設けた下向きの段部を廃止して、固定ピンおよび可動ピンに、それぞれ、 鋳包み用金属環の周部を係合挟持する位置決め用段部を設けたことを特徴とする 。
【0007】
【作用】
このような構成に基づいて、本考案による鋳包み用金属環位置決め機構では、 固定ピンおよび可動ピンに形成した位置決め用段部を見ながら、作業者は鋳包み 用金属環を当該位置決め用段部における所定位置に容易に載置することができ、 この結果、鋳包み用金属環は固定ピンおよび可動ピンによって正確な位置に係合 挟持されることとなる。また、鋳包み用金属環に位置決め用段部を有さないため 、鋳造中の湯流れを良くして、湯による鋳包み用金属環表面の酸化膜を除去する 。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。ただし、従来 構造に対応する部品には同一符号を付して、説明を省略する。
【0009】 図1は、本考案の一実施例を示す鋳包み用金属環位置決め機構の横断面図、図 2は、固定ピンおよび可動ピンと鋳包み用金属環との関係図であり、鋳包み用金 属環5は、固定部3の固定ピン40および可動部9の可動ピン100によって位 置決めされ、キャビテイ2内に保持されている。 そして、本実施例の特徴とするところは、固定ピン40の先端部40aおよび 可動ピン100の先端部100aに、図2に示すように、上向きの位置決め用段 部40bおよび100bをそれぞれ形成したところにある。従って、固定ピン4 0および可動ピン100は、位置決め用段部40bおよび100bが、鋳包み用 金属環5の周部5dに係合し、且つ鋳包み用金属環5の周面5cが位置決め用段 部40bおよび100bの両側壁部41b,101bに当接して鋳包み用金属環 5を挟持して位置決めすることとなる。
【0010】 そして、鋳込み作業時に、可動ピン100がキャビテイ2から抜き方向に移動 させられた状態で、鋳包み用金属環5を可動ピン100および固定ピン40の先 段部100b,40bに係合載置する。続いて、可動ピン100をレバー16を 右回りに回動させてキャビテイ2側に押し込む。このとき、鋳包み用金属環5は 位置決め用段部100bの側壁部101bに押されて、その周面5cが位置決め 用段部40bの側壁部41bに当接することにより固定ピン40および可動ピン 100に鋳包み用金属環5を挟持して位置決めするのである.
【0011】 従って、この位置決め作業において、固定ピン40の段部40bおよび可動ピ ン100の段部100bは、それぞれ上向きの段部であるため、鋳包み用金属環 5の周部5dを係合する際、この係合を周部5dの下部より行い、その位置が作 業者に確実に見えることとなり、正確かつ簡単に位置決めできることとなる。
【0012】 また、従来のように、鋳包み用金属環5の周部5dには、固定ピン40および 可動ピン100に対する位置決め用段部を設けていないため、鋳造中の湯流れを 良くして、湯による鋳包み用金属環表面の酸化膜を除去し、製品の歩留まりを良 好にすることができる。
【0013】 図3は、本考案の他の実施例を示し、図2の円Aで囲んだ部位の拡大図であり 、固定ピン40および可動ピン100の位置決め用段部40bおよび100bの 側壁部41b,101bをα度だけ下向きに拡大するテーパー面にしたもので、 鋳包み用金属環5が可動ピン100および固定ピン40の先端部100a,40 aに載置され、可動ピン100が押し込まれたとき、鋳包み用金属環5の周部5 dがテーパー面にした側壁部41bおよび101bに当接して、その斜面作用に より、鋳包み用金属環5がその厚さ方向に押さえ込まれて、確実に段部40a, 100bに当接係合して、キャビテイ2内の高さ方向(図1の紙面の表裏方向) の位置決めを行う。この結果、鋳包み用金属環5は、その径方向が固定ピン40 および可動ピン100の段部40b,100bの側壁部41b,101bに当接 することにより位置決めされることと相俟って、完全に所定位置に位置決めされ てキャビテイ2内に保持されることとなる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による鋳包み用金属環位置決め機構では、従来の 鋳包み用金属環の先端周側部に設けた下向きの段部を廃止して、固定ピンおよび 可動ピンに、鋳包み用金属環の周面を係合挟持する上向きの位置決め用段部を設 けたことにより、固定ピンおよび可動ピンに形成した位置決め用段部を見ながら 、鋳包み用金属環を位置決め用段部の所定位置に容易に載置することができ、こ の結果、鋳包み用金属環は固定ピンおよび可動ピンによって正確な位置に係合挟 持されることとなる。
【0015】 また、鋳包み用金属環の位置決め用段部を廃止したため、鋳造中の湯流れを良 くして、湯による鋳包み用金属環表面の酸化膜を除去できることとなり、製品の 歩留まりを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す鋳包み用金属環位置決
め機構の横断面図である。
【図2】図2は、固定ピンおよび可動ピンと鋳包み用金
属環との関係である。
【図3】本考案の他の実施例を示すもので、図2の円A
で囲んだ部位の拡大図である。
【図4】従来の鋳包み用金属環位置決め機構の横断面図
である。
【図5】従来の固定ピンおよび可動ピンと鋳包み用金属
環との関係である。
【符号の説明】
2 キャビテイ 3 固定部 5 鋳包み用金属環 9 可動部 40 固定ピン 40b 位置決め用段部 100 可動ピン 100b 位置決め用段部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 キャビテイ内に鋳包み用金属環を保持す
    る機構であって、前記鋳包み用金属環を位置決めする固
    定ピンを有する固定部と、この固定部の固定ピンと共
    に、鋳包み用金属環の周面を押圧して鋳包み用金属環を
    保持する可動ピンを有する可動部とを備えた鋳包み用金
    属環位置決め機構において、前記固定ピンおよび可動ピ
    ンに、それぞれ、前記鋳包み用金属環の周部を係合挟持
    する位置決め用段部を設けたことを特徴とする鋳包み用
    金属環位置決め機構。
JP5562791U 1991-06-21 1991-06-21 鋳包み用金属環位置決め機構 Pending JPH05251U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0775542B1 (en) * 1995-11-24 2000-08-09 Izumi Industries Ltd. Ring carrier for pistons and method for casting pistons using the same
CN109676109A (zh) * 2018-12-28 2019-04-26 太仓海嘉车辆配件有限公司 一种铝合金压铸模具内钢件的固定装置

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EP0775542B1 (en) * 1995-11-24 2000-08-09 Izumi Industries Ltd. Ring carrier for pistons and method for casting pistons using the same
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