JPH0810046Y2 - ワイパ装置におけるリンク機構のガタ取り構造 - Google Patents

ワイパ装置におけるリンク機構のガタ取り構造

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JPH0810046Y2
JPH0810046Y2 JP1988073929U JP7392988U JPH0810046Y2 JP H0810046 Y2 JPH0810046 Y2 JP H0810046Y2 JP 1988073929 U JP1988073929 U JP 1988073929U JP 7392988 U JP7392988 U JP 7392988U JP H0810046 Y2 JPH0810046 Y2 JP H0810046Y2
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JP
Japan
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link
auxiliary rod
joint
wiper device
pin
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JP1988073929U
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JPH01176568U (ja
Inventor
文雄 伊藤
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車のリヤウインドウ等の窓面を払拭す
るためのワイパ装置におけるリンク機構のガタ取り構造
に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種ワイパ装置の中には、リヤウインドウ
の窓面を払拭するものの如く、モータ駆動によつて回動
するウオームホイールと、ワイパアームが連結される出
力軸に設けたリンクとの間をコンロツドを介して連動連
結し、ウオームホイールの回動によつてリンクを往復反
転揺動させるようにしたものがある。そしてこの場合、
コンロツド等の部材の組付け性や加工精度等の関係を考
慮して、コンロツドは、ウオームホイールとリンクとに
それぞれ突設せしめたジヨイントピン間にガタ(クリア
ランス)を有する状態で取付けられている。
しかるにこのガタは加工寸法のバラツキ等によつて必
ずしも一定しておらず、このため製品ごとにワイパアー
ムの停止位置や反転位置にずれが生じてしまう許りでな
く、初期の払拭角度を確保できないものまでも生じるこ
ととなつて品質が低下し信頼性に欠けるという問題があ
る。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一
掃することができるワイパ装置におけるリンク機構のガ
タ取り構造を提供することを目的として創案されたもの
であつて、モータ駆動に連繋して回動するウオームホイ
ールに突設のジヨイントピンと、ワイパアームが連結さ
れる出力軸に設けたリンクに突設のジヨイントピンとの
間にコンロツドを介装して連動連結してなるワイパ装置
において、前記両ジヨイントピン間に、少なくとも一方
のジヨイントピンのピン軸に対しリンク反転位置で両ジ
ヨイントピンを結ぶ直線方向に向けて偏心するようにし
て補助ロツドを介装すると共に、該補助ロツドは、弾性
伸縮するものとし、かつリンクの両反転位置の途中で自
然長状態となる長さに設定されていることを特徴とする
ものである。
そして本考案は、この構成によつて、コンロツド組付
けに製品ごとにばらついたガタがあつたとしても、この
ガタ取りを確実にして信頼性が高く高精度のワイパ装置
としたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両のリヤウインドウ用のワイパモ
ータであつて、該ワイパモータ1のモータ部を構成する
ヨーク2内にはロータ3が回動自在に軸承されている。
一方、4はヨーク2に一体固定されるギアケースであつ
て、該ギアケース4にはウオームホイール5が支軸5aを
介して回動自在に軸支されているが、このウオームホイ
ール5の外周ギア部には、前記ロータ3におけるロータ
軸3aの先端部に形成したウオームギア3bが常時噛合して
いる。さらにウオームホイール5のボス面にはジヨイン
トピン6が一体的に突設されているが、このジヨイント
ピン6の先端部にウオームホイール5の外周側にXだけ
偏心したピン軸6aが形成されている。
一方、7はギアケース4に回動自在に軸承される出力
軸であつて、該出力軸7の基端部にはリンク8の一端部
が一体的に固着され、このリンク8の他端部にジヨイン
トピン8aが突設されている。そして両ジヨイントピン
6、8aの間に、該各ピン6、8aに係合支持される状態で
コンロツド9が介装されており、モータ駆動に伴うウオ
ームホイール5の回動でリンク8が角度αの範囲で往復
反転揺動し、これによつて出力軸7が往復反転回動する
ことになり、この出力軸7のギアケース4から突出した
先端部にワイパアームのアームヘツド(図示せず)が取
付けられるように構成されている。
10はゴムや合成樹脂等のゴム質弾性を有した樹脂材を
用いて構成される補助ロツド(補助リンク)であつて、
該補助ロツド10の両端部には係合孔10a、10bが穿設され
ている。そして補助ロツド10は、一方の係合孔10aを前
記ジヨイントピン6aに形成のピン軸6a、また他方の係合
孔10bをジヨイントピン8aにそれぞれ嵌合することで両
ジヨイントピン6、8a間に介装されている。そしてこの
ものでは、ピン軸6aが、ジヨイントピン6のピン軸が描
く軌跡とは異なつた大径の軌跡を描いて回動することと
なり、これによつてリンク8の一方の反転位置Aでは、
両ジヨイントピン6、8aを結ぶ直線方向に向け、ピン軸
6aとジヨイントピン8aとの距離がX分だけ偏心して長く
なり、また他方の反転位置Bではジヨイントピン6とジ
ヨイントピン8aとの距離がX分だけ偏心して短くなり、
これによつて補助ロツド10は、各反転位置においてリン
ク長方向に向け互いに逆側に弾性的に押し引きされて緊
張し、コンロツドのガタ取りをするようになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、前述
したようにモータ駆動に伴うウオームホイール5の回動
に連繋してリンク8が往復反転揺動することになるが、
リンク8の反転位置A,Bにおいて、補助ロツド10がジヨ
イントピン6に対して偏心したX分だけ弾性的に押し引
きされて緊張し、コンロツド9を用いたジヨイントピン
6a、8a間の連結関係に設けられるガタを吸収して取り去
ることになる。しかもこのガタ取り作用は、ガタにバラ
ツキがあつたとしても、これが偏心したXの範囲内であ
ればバラツキ量に拘りなく働くものであり、従つて従来
のようにワイパアームの停止位置がずれたり、所定の払
拭角度が確保できなかつたりする不具合を回避できて、
確実なワイパ作動が行われることになる。
しかもこのものは、補助ロツド10の弾性的な緊張作用
が、払拭角度を決定するに重要なリンク8の反転位置A,
Bにおいて押し引きの違いはあるが最大となつて作用
し、リンク揺動範囲の中央部位においては殆ど押し引き
のない自然長状態となり、従つてこの自然長状態で補助
ロツド10を組付けるようにすれば、補助ロツド10は面倒
な緊張状態での組付けが回避され、補助ロツド10および
コンロツド9の組付けが容易に行える。
そのうえ補助ロツド10は、反転位置A,Bに対応する位
置で最も緊張状態となつてガタ取りをするが、この状態
ではモータ駆動に伴うジヨイントピン6aの移動方向がコ
ンロツド9に殆ど直行する方向となつて、モータに対す
るリンク作動負荷が最も軽い状態で作用することにな
り、一方、リンク作動負荷が大きくなるリンクの中間揺
動状態では、補助ロツド10の緊張が小さくなるため、補
助ロツド10の緊張によるモータ負荷への影響を効果的に
小さく抑えることができ、従つてワイパアームの払拭作
動が、緊張によつてガタ取り作用をする補助ロツド10を
設けたものでありながら、その影響を受けることが抑制
されることになる。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものでないこと
は勿論であつて、ジヨイントピンに対する偏心を反対の
中心側に偏位させても良く、またリンク側のジヨイント
ピンに偏心軸を設けてもよく、さらには両ピン間を常時
的に緊張させる構成であつても良いのである。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたもので
あるから、ウオームホイール側のジヨイントピンとリン
ク側のジヨイントピンとの間にコンロツドを介装して連
動連結するに際し、コンロツドの組付け性等を考慮して
ガタが設けられるが、このガタは、リンクの各反転位置
で押し引きの違いは有るものの、コンロツド長方向に弾
性的に緊張するよう少なくとも一方のジヨイントピンの
ピン軸に対しリンク反転位置で両ジヨイントピンを結ぶ
直線方向に向けて偏心する軸に設けられた補助ロツドの
コンロツド長方向の弾性伸縮によつて吸収されて取り去
られることになり、従つてガタにバラツキがあつたとし
ても、これらガタによつてリンクの反転位置がずれたり
する不具合が確実に解消されて、品質が一定し、高い信
頼性を具備したものにできる。
しかも、前記補助ロツドの弾性的なガタ取り作用が、
払拭角度を決定するに重要なリンクの反転位置において
押し引きの違いがある状態で作用するため、この押し引
きの中間となるリンク揺動部位においては殆ど押し引き
のない自然長状態となつており、従つて、この自然長状
態で補助ロツドを組付けるようにすれば、補助ロツドは
面倒な緊張状態での組付けが回避されるうえ、補助ロツ
ドおよびコンロツドの組付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るワイパ装置におけるリンク機構の
ガタ取り構造の実施例を示したものであつて、第1図は
ワイパモータの断面図、第2図はコンロツド部の分解斜
視図、第3図は作用説明図である。 図中、1はワイパモータ、5はウオームホイール、6aは
ジヨイントピン、7は出力軸、8はリンク、8aはジヨイ
ントピン、9はコンロツド、10は補助ロツドである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ駆動に連繋して回動するウオームホ
    イールに突設のジヨイントピンと、ワイパアームが連結
    される出力軸に設けたリンクに突設のジヨイントピンと
    の間にコンロツドを介装して連動連結してなるワイパ装
    置において、前記両ジヨイントピン間に、少なくとも一
    方のジヨイントピンのピン軸に対しリンク反転位置で両
    ジヨイントピンを結ぶ直線方向に向けて偏心するように
    して補助ロツドを介装すると共に、該補助ロツドは、弾
    性伸縮するものとし、かつリンクの両反転位置の途中で
    自然長状態となる長さに設定されていることを特徴とす
    るワイパ装置におけるリンク機構のガタ取り構造。
JP1988073929U 1988-06-03 1988-06-03 ワイパ装置におけるリンク機構のガタ取り構造 Expired - Lifetime JPH0810046Y2 (ja)

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JPH01176568U JPH01176568U (ja) 1989-12-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6057834U (ja) * 1983-09-27 1985-04-22 スズキ株式会社 ロツドとレバ−の係止装置
JPS6087855U (ja) * 1983-11-25 1985-06-17 自動車電機工業株式会社 往復運動機構内蔵型ワイパモ−タ

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JPH01176568U (ja) 1989-12-15

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