JP2999329B2 - ワイパー駆動装置 - Google Patents

ワイパー駆動装置

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JP2999329B2
JP2999329B2 JP4114862A JP11486292A JP2999329B2 JP 2999329 B2 JP2999329 B2 JP 2999329B2 JP 4114862 A JP4114862 A JP 4114862A JP 11486292 A JP11486292 A JP 11486292A JP 2999329 B2 JP2999329 B2 JP 2999329B2
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林 京 二 小
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自動車電機工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の窓ガラスを払
拭するワイパーを駆動するワイパー駆動装置に関し、特
に自動車のリヤウインドの窓ガラスを払拭するのに適し
たワイパー駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】往復運動機構をケース内に収容したワイ
パー駆動装置が、例えば実公昭63−47166号公報
に記載されている。この従来の装置は、モータの回転に
よって回転される出力歯車の回転運動が、コンロッド及
びアームによって、アームの揺動運動すなわち、往復運
動に変換され、アームの揺動運動がワイパーを回動する
揺動中心軸すなわちワイパー軸に伝達される。
【0003】また、実開昭57−65151号公報に
も、往復運動機構をケース内に収容したワイパー駆動装
置が開示されている。この装置では、モータにより回転
される中継歯車と、中継歯車の中心に対し、偏心した位
置に設けられたクランクギヤと、このクランクギヤによ
り駆動される歯車を備え、この歯車によってワイパーの
ワイパー軸が回動される。同様な構成により、リヤウイ
ンドの窓ガラスを払拭するワイパ駆動装置が特公昭61
−49137号公報にも記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭63−4716
6号公報に記載された従来のワイパー装置では、出力歯
車の回動運動を確実にアームの揺動運動に変換し、揺動
運動を持続するために、アームの揺動運動の角度は最大
でも130°程度に選ばざるを得ない。したがって、ワ
イパーを回動するためのワイパー軸も最大130°程度
しか回動することができない。
【0005】また、実開昭57−65151号公報及び
特公昭61−49137号公報に開示されたワイパー装
置では、クランクギヤと、このクランクギヤによって駆
動される歯車とが離れてしまうことがないよう歯車方向
へクランクギヤを押圧する押圧力を加えなければならな
い。その結果、クランクギヤを移動させるために、押圧
力によって生ずる摩擦力に打ち勝つ多大な力が必要とな
る。
【0006】本発明はワイパーを180°以上の角度で
回動させることが可能で、且つ、ワイパーのワイパー軸
を比較的容易に回動させることが可能なワイパー駆動装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
め本発明においては、モータによって回転される出力歯
車と、出力歯車に偏心して係止されたコンロッドと、こ
のコンロッド上に予め定められた距離だけ離れて両端が
固定された可撓性部材からなるベルトとを有する。そし
て、このベルトはワイパーを固定するワイパー軸に巻回
され、且つ、その一部分がワイパ軸に固定される。
【0009】
【作用】モータが回転し、モータによって駆動される出
力歯車が回転されると、出力歯車に偏心保持されたコン
ロッドは往復揺動運動をする。可撓性部材からなるベル
トは、その両端がコンロッドに固定されているため、ベ
ルトがコンロッドとともに移動すると、ワイパー軸はベ
ルトとともに回転する。
【0010】ワイパー軸とコンロッドとはベルトによっ
て結合されているため、両者が互いに離れてしまうこと
はなく、したがってコンロッドに対しワイパー軸の方向
へコンロッドを押圧する外力を加える必要はない。ま
た、コンロッドの移動距離がベルトが巻回されたワイパ
ー軸の周の長さの1/2に選ばれれば、ワイパー軸は1
80度以上の角度で回動する。
【0011】
【実施例】図1に本発明によるワイパ駆動装置の平面図
が示され、図2にはその断面図が示されている。
【0012】ワイパー駆動装置10は、ハウジング11
を有し、ハウジング11の内側に設置されたモータ1
2、モータ12によって回転されるウオーム軸21、ピ
ン13によってハウジング11に回転可能に保持され、
且つウオーム軸21に係合したウオームホイール14、
ウオームホイール14と一体で回転するピニオン15、
軸16によってハウジング11に回転可能に保持され、
且つピニオン15によって回転される出力歯車17から
なる減速機構を備えている。
【0013】出力歯車17には、その軸16から離れた
位置に軸18が形成されたプレート19が固定されてい
る。プレート19の軸18には、コンロッド22が回転
可能に支持され、コンロッド22は、ベルト1によって
ワイパー軸20に結合されている。ハウジング11は図
2に示されるように、カバー23によって閉じられる
が、図1においては、カバー23は取り除かれている。
【0014】また、ハウジング11の内側には、出力歯
車17によって回転し、ワイパーを予め定められた定位
置で電気的に停止させるオートストップ板24、及びオ
ートストップ板24に電気的に接続された配線基板25
が収容されている。
【0015】図3、図4に本発明における主要部の構成
が示されている。
【0016】軸16を中心として回転する出力歯車17
にはプレート19が固定され、プレート19上には、軸
16から偏心した位置に軸18が固定されている。な
お、図1において、プレート19は長板状に形成されて
おり、図3においては円板状に形成されているが、機能
上格別の差異はない。
【0017】軸18にはコンロッド22の端部28aが
止め輪29によって回転可能に保持されている。コンロ
ッド22には、ワイパー軸20を挟んで互いに離れた位
置に穴26、27が形成され、穴26、27には、ベル
ト1の両端2、3が挿入され、ベルト1の両端2、3は
コンロッド22に結合されている。また、ベルト1はワ
イパー軸20に巻回され、図4に示されるように、ベル
ト1は、ほぼその中央付近において例えば溶接などの結
合手段4によりワイパー軸20に結合されている。ベル
ト1は、例えば金属ワイヤーによって形成されている。
【0018】モータ12によってウオーム軸21が回転
すると、ウオームホイール14、ピニオン15及び出力
歯車17が回転し、プレート19に設けられた軸18が
軸16を中心に回転をする。軸18が軸16を中心に回
転することにより、コンロッド22は往復揺動をする。
ベルト1はコンロッド22に固定されているため、コン
ロッド22とともに往復運動をする。一方、ワイパー軸
20は軸受30によってハウジング11に保持されてお
り、それ故ワイパー軸20は、ベルト1とともに移動す
ることはできない。その結果、ワイパー軸20はベルト
1の移動とともに軸受30内で回動運動する。ベルト1
の移動距離がワイパー軸20の周囲の長さの約半分であ
ればワイパー軸20は角度で約180°の回動をし、ベ
ルト1の移動距離がワイパー軸20の周囲の長さの3/
4であれば、ワイパー軸20は約270°の回動をす
る。コンロッド22は揺動運動をし、ワイパ軸20は回
動運動をするが、両者はベルト1によって結合されてお
り、両者が互いに離れてしまうことはない。
【0019】図5、図6には、コンロッド22とワイパ
ー軸20をベルト1で結合する別の構成例が示されてい
る。図5においてはベルト1がワイパー軸20に2回巻
回されている。図6においてはワイパー軸20につば部
6、6及び筒部7を有するリール5が設けられ、リール
5の筒部7にベルト1が巻回されるとともに、ベルト1
が結合手段4によりリール5の筒部7に結合されてい
る。リール5は、ワイパー軸20に一体的に形成されて
もよく、また、ワイパー軸20に嵌合固定されてもよ
い。さらにまた、この構成例においてはコンロッド22
が幅広に形成され、リール5のつば部6がコンロッド2
2上を回転する。リール5の筒部7は円形に形成されて
もよく、また図7に示されるように、断面楕円形に形成
されてもよい。
【0020】図8には、出力歯車17の回転角と、ワイ
パー軸20の角速度の関係が示されている。図8におい
て、横軸は出力歯車17の回転角を示し、縦軸はワイパ
ー軸20の角速度を示している。リール5の筒部7の形
状が適当に選ばれ、ワイパー軸20及びベルト1に対す
るリール5の固定位置が適当に選ばれると、ワイパー軸
20の回転の角速度は実線Aまたは破線Bに示されるよ
うに、必要に応じて変えられる。もちろんその結果、ワ
イパーの払拭の1周期内での速度が変わる。なお、必要
があれば、リール5の筒部7の断面形状がハート形、そ
の他、任意の形に形成されてもよい。
【0021】図9には、本発明のワイパー駆動装置の主
要部の他の実施例が示されている。この実施例において
は、コンロッド22がねじり部29によって角度にして
約90°ねじ曲げられ、コンロッド22とワイパー軸2
0とはY字形に形成されたスチールベルト8によって固
定部8a,8b,8cで結合されている。また、スチー
ルベルト8とワイパー軸20とは例えば溶接などの結合
手段9により結合されている。この実施例において、コ
ンロッド22が往復揺動運動をすると、スチールベルト
8がコンロッド22とともに移動し、ワイパー軸20が
回動をする。
【0022】図10、図11には、図4ないし図6に示
した本発明のワイパー駆動装置の主要部における結合手
段の他の構成例が示されている。この実施例においては
ワイパー軸20の外周の一部に凹部40が設けられてい
るとともに、この凹部40のほぼ中央にねじ穴41が設
けられており、ワイパー軸20に2回巻回されたベルト
1の凹部40部分に、矩形状をなす押さえ座金42を挿
通したねじ43をねじ穴41にねじ込ませることにより
ベルト1がテンションを有する状態でワイパ軸20に結
合されている。この構成例においてもコンロッド22が
幅広に形成され、ワイパー軸20はコンロッド22上を
回転する。なお、この構成例においては、ねじ43およ
び押さえ座金42がワイパー軸20に巻回されたベルト
1の外周から外側に飛び出ないようにすることが望まし
い。
【0023】図12は、本発明のワイパ駆動装置によっ
て駆動されるワイパーを示したものであり、ワイパー軸
20に固定されたワイパーアーム32に保持されたブレ
ード33によって車両のリヤウインド31が180°の
角度範囲34で払拭される。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係わる
ワイパー駆動装置は、ワイパー軸に巻回されるとともに
ワイパー軸に一部分が保持され、且つ、ワイパ軸を挟ん
で予め定められた距離だけ離れて両端がコンロッド上に
固定され、可撓性の部材からなるベルトを備えている構
成としたことから、ワイパーのワイパー軸を180度以
上の角度で回動させることが可能で、且つ、必要以上の
力を加えることなく、比較的容易にワイパー軸を回動す
ることが可能なワイパー駆動装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイパー駆動装置の平面図であ
る。
【図2】本発明によるワイパー駆動装置の断面図であ
る。
【図3】本発明によるワイパー駆動装置の要部の斜視図
である。
【図4】本発明によるワイパー駆動装置の要部の平面図
である。
【図5】本発明によるワイパー駆動装置の要部の第2の
構成を示す平面図である。
【図6】本発明によるワイパー駆動装置の要部の第3の
構成を示す平面図である。
【図7】本発明によるワイパー駆動装置の要部において
使用されるリールの一例を示す断面図である。
【図8】本発明によるワイパー駆動装置におけるワイパ
ー軸の回動の角速度を示すグラフである。
【図9】本発明によるワイパー駆動装置の他の実施例の
主要部を示す斜視図である。
【図10】本発明によるワイパー駆動装置の要部の第4
の構成を示す断面図である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】本発明によるワイパー駆動装置によって払拭
されたリヤウインドウを示す概略図である。
【符号の説明】
1 ベルト 10 ワイパー駆動装置 11 ハウジング 12 モータ 17 出力軸 20 ワイパー軸 22 コンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−12853(JP,A) 特開 昭52−48767(JP,A) 実開 昭60−87855(JP,U) 実開 平1−122355(JP,U) 実開 昭63−108850(JP,U) 実開 平4−62256(JP,U) 実開 昭63−47166(JP,U) 実開 昭57−65151(JP,U) 特公 昭61−49137(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/20 B60S 1/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 上記ハウジング内に収容されたモータと、 上記ハウジング内に収容され、上記モータの回転を減速
    し、出力歯車を備えた減速機構と、 上記ハウジング内に設けられた軸受により上記ハウジン
    グに回転可能に保持されたワイパー軸とを備えたワイパ
    駆動装置において、 上記出力歯車の回転軸から偏心し、上記出力歯車に回転
    可能に結合されたコンロッドと、 上記ワイパー軸に巻回されるとともにワイパー軸に一部
    分が保持され、且つ、上記ワイパ軸を挟んで予め定めら
    れた距離だけ離れて両端が上記コンロッド上に固定さ
    れ、可撓性の部材からなるベルトとを備えていることを
    特徴とするワイパー駆動装置。
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