JPH08100348A - 柄物ダブルパイル織物製造法 - Google Patents

柄物ダブルパイル織物製造法

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JPH08100348A
JPH08100348A JP25894294A JP25894294A JPH08100348A JP H08100348 A JPH08100348 A JP H08100348A JP 25894294 A JP25894294 A JP 25894294A JP 25894294 A JP25894294 A JP 25894294A JP H08100348 A JPH08100348 A JP H08100348A
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稔 妙中
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TAENAKA PILE ORIMONO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイル糸のロスを少なくし、図柄・模様の形
際が鮮鋭でパイル密度が緻密な柄物ダブルパイル織物を
経済的に得る。 【構成】 筬羽間に引き込まれた異色数種のパイル糸1
1・12・31・32の中で、杼打時にパイルを形成す
るために選択されたパイル糸以外の残余のパイル糸21
・22・41・42を、その残余のパイル糸21・22
・41・42がパイルを形成するために選択される爾後
の杼打時までの数杼打間にわたって、柄物ダブルパイル
原反19の外側となる上糸13および下糸33の外側に
迂回させずに上布10と下布30の間に閉じ込め、上布
10と下布30を連結する残余のパイル糸21・22・
41・42を含むパイル糸11・12・31・32をカ
ットし、上布10と下布30とに切り離して突き出た残
余のパイル糸21・22・41・42の先端をシャーリ
ングにより切除してカットパイル39の長さを均一に揃
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダブルモケット或いは
ダブルウイルトンカーペットと称され、壁張地、カーテ
ン地、椅子張地、カーペット地として使用されるパイル
織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】異色数種のパイル糸11・12・31・
32によってパイル面に図柄や模様が描出された柄物ダ
ブルパイル織物は、筬羽間に引き込まれた異色数種のパ
イル糸11・12・31・32を、上布19を構成する
緯糸(本発明において『上糸』とも言う。)13と下布
30を構成する緯糸(本発明において『下糸』とも言
う。)33に、それらの上糸13または下糸33を打込
む所定の杼打時において、柄物ダブルパイル原反19の
織前において選択的に昇降させて、その打ち込まれる上
糸13または下糸33に係止させ、その後、柄物ダブル
パイル原反19の上布10と下布30を連結するパイル
糸11・12・31・32を上布10と下布30の間で
カット(所謂センターカット)し、上布10と下布30
を切り離して製造される。
【0003】その柄物ダブルパイル原反19の製織過程
において、所定の杼打時に選択されずに残る各筬羽間の
残余のパイル糸21・22・41・42の処理の仕方と
しては、図3に図示する如く地経糸と共に上布10また
は下布20の地織組織20・40に織り込む方法と、図
4に図示する如く地織組織20・40に織り込まずに地
織組織20・40の外側に浮かせる方法がある。以下の
説明においては、地経糸と共に地織組織に織り込まれる
残余のパイル糸を『沈糸』と称し、地織組織の外側に浮
き上がる残余のパイル糸は『浮糸』と称する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】経糸が太く経糸密度が
緻密になるにつれて、織物は重厚になると共に、筬打時
に緯糸を織前に強く打ち込み難くなって緯糸密度を緻密
にし難くなり、パイル織物では、長さ方向(経糸方向)
のパイル密度を高密にすることが困難になる。
【0005】特に、異色数種のパイル糸11・12・3
1・32を筬羽間に引き込んで織成される柄物パイル織
物の地織組織が、地経糸が緯糸1本毎に上を越えて下に
潜る一越組織の場合において、その地織組織に織り込ま
れる残余のパイル糸を沈糸21・22・41・42とす
る場合には、地経糸と共に織り込まれるに沈糸21・2
2・41・42によって緯糸13(33)と緯糸13
(33)の間が押し広げられることになるので(図
3)、パイル密度の高密な柄物パイル織物は得難くな
る。
【0006】勿論、パイル織物の地織組織には、地経糸
が緯糸数本毎に上を越えて下に潜る地織組織もあり、そ
のような地織組織は地経糸が数本毎に上を越えて下に潜
る緯糸の数に応じて二越組織、三越組織、四越組織と称
されているのであるが、その多越組織の半完全を構成す
る複数本の緯糸を沈糸を境に上下に分け、その上下の緯
糸間を沈糸が真っ直ぐに続くようにして、そうすること
によって緯糸と緯糸の間が沈糸によって押し広げられな
いようにする方法もある。然るに、そのように沈糸が地
織組織内で真っ直ぐに連続するようにする場合でも、パ
イル糸は毛羽立っていて地経糸よりも太くなっており、
而も、パイル糸のテンション(張力)は地経糸に比して
遙かに弱いので、沈糸は緯糸や地経糸に擦れ合ってだぶ
つくように織り込まれ、そのダブツキ分が順次打ち込ま
れる緯糸13(33)と緯糸13(33)の間を押し広
げる恰好にするので、緯糸密度やパイル密度を高密にす
ることが難しくなり、又、その沈糸のダブツキ分だけが
パイル糸のロスとなる。
【0007】この点で残余のパイル糸21・22・41
・42を浮糸とする場合(図4)、浮糸は地織組織20
・40の外側に浮いて真っ直ぐに連続し、順次打ち込ま
れる緯糸13(33)と緯糸13(33)の間に浮糸2
1・22・41・42のダブツキ分が挟み込まれること
はないので、緯糸密度やパイル密度を高密にすることが
出来、又、そのように地織組織20・40の外側に浮く
浮糸21・22・41・42は筬打時に左程強く緯糸や
地経糸に擦れ合わないので、浮糸21・22・41・4
2のダブツキも少なく、その分だけパイル糸のロス分も
少なくなる。
【0008】しかしその場合、柄物ダブルパイル織物
は、上布10と下布30をパイル糸11・12・31・
32によって連結して二重に織成される柄物ダブルパイ
ル原反19の当該上布10と下布30を連結するパイル
糸11・12・31・32をセンターカットして製造さ
れ、そのカットされたパイル糸11・21・31・32
は上布10と下布30のカットパイルを形成するもので
あり、その根元が浮糸21・22・41・42となって
地織組織20・40の裏面に浮き出るカットパイル18
・38は(図5)、浮糸21・22・41・42と共に
地織組織20・40の裏面から引き抜かれ易く、それを
防ぐために浮糸21・22・41・42を地織組織20
・40に固着するように十分な接着剤を上布10・下布
30の裏面に多量塗布して仕上げなければならなくなる
ので、得られる柄物ダブルパイル織物はコスト高で粗硬
なものとなり、カーペットには適してもカーテン地や椅
子張地には不向きなものとなる。
【0009】勿論、浮糸21・22・41・42を接着
剤によって地織組織20・40に固着せずに全て抜き取
ってしまう方法もあり、その場合には、浮糸21・22
・41・42に続くカットパイル18・38も当然に抜
き取られてしまうことになる(図5)。ところで、浮糸
21・22・41・42に続くカットパイル18・38
は、筬羽間に引き込まれた異色数種のパイル糸11・1
2・31・32の中でカットパイルを形成するため選択
されたパイル糸(本発明では『被選択パイル糸』とも言
う。)が連結して形成する数個のカットパイル39に成
る特定の色彩のカットパイル群の中の最初と最後のカッ
トパイルであり、パイル面に織り出される図柄・模様の
形際に位置するものである(図5)。このため、浮糸2
1・22・41・42を抜き取ることとする場合には、
パイル面の図柄・模様の形際を鮮鋭にし難しくなるし、
上布10と下布30の図柄・模様を対称にすることも出
来ず、所要の図柄・模様を上布と下布の何れか一方にし
か描出し得ないと言う不都合が生じることにもなる(図
5)。
【0010】かかる不都合を回避するため、浮糸21・
22・41・42が上布10と下布30の何れか一方
(30)にのみ出来るようにし、パイル糸をセンターカ
ットして上布10と下布30とによって切り離してか
ら、浮糸21・22・41・42を有する他方のパイル
織物(30)を捨て去ると言う方法が採られる場合もあ
るが(図6)、その場合は得られる柄物ダブルパイル織
物(10)が余りにも高価なものになってしまう。
【0011】このため一般には残余のパイル糸を沈糸と
し、隣合う一方の筬羽間において被選択パイル糸を上糸
に係止させる場合には、その隣の筬羽間において被選択
パイル糸を下糸に係止させるようにして沈糸が上布と下
布の双方にバランスよく出来、上布と下布の一方の地織
組織だけが沈糸によって分厚くならないようにする方法
が採られる。しかしその場合でも、各筬羽間において沈
糸21・22・41・42が上布10と下布30にバラ
ンスよく出来るようにすると、上布に浮糸として織り込
まれるパイル糸と下布に浮糸として織り込まれるパイル
糸との間で被選択パイル糸が切り替わる図柄・模様の形
際にカットパイルが形成されない無パイル箇所17が出
来てしまう。
【0012】かかる不都合を回避するには、隣合う一方
の筬羽間に引き込まれる異色数種のパイル糸11・12
・31・32の全てが下布30にだけ沈糸21・22・
41・42が形成され、その隣の筬羽間では上布10に
だけ沈糸(21・22・41・42)が形成されるよう
にすることによって、被選択パイル糸が切り替わる図柄
・模様の形際が無パイルにならないようにする方法もあ
るが(図7)、その場合には順次打ち込まれる緯糸間1
3・13(33・33)に挟み込まれる沈糸21・22
・41・42の本数とそのダブツキ分が多くなり、パイ
ル糸のロス分が多く高密柄物ダブルパイル織物が得難く
なる。
【0013】
【発明の目的】そこで本発明は、パイル糸のロスを少な
くし、図柄・模様の形際が鮮鋭でパイル密度が緻密な柄
物ダブルパイル織物を経済的に得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る柄物ダブル
パイル織物製造法は、筬羽間に引き込まれた異色数種の
パイル糸11・12・31・32を、上布19を構成す
る緯糸(上糸)13と下布30を構成する緯糸(下糸)
33に、それらの上糸13または下糸33を打込む所定
の杼打時において選択的に係止させて柄物ダブルパイル
原反19を織成する製織過程において、選択されずに残
る残余のパイル糸21・22・41・42を、それぞれ
図柄・模様を形成するために選択されて上糸13または
下糸33の何れか一方の裏側に潜った後、次に選択され
るまで上糸13および下糸33の何れの裏側にも潜ら
ず、それらの上糸13と下糸33の内側の上を越え、上
布10と下布30の何れの地織組織20・40にも織り
込まれることなく、その残余のパイル糸21・22・4
1・42が選択されて上糸13または下糸33に係止さ
れる次の杼打時までの数杼打間にわたって、柄物ダブル
パイル原反19の外側となる上糸13および下糸33の
外側に迂回させずに、柄物ダブルパイル原反19の上布
10と下布30の間に閉じ込めることを特徴とするもの
である。
【0015】従って本発明に係る柄物ダブルパイル原反
19は、上布10と下布30の間に閉じ込められて上糸
13から下糸33まで続く長さが上布10と下布30の
間の距離(柄物ダブルパイル原反の厚み)の1.5倍以
上となる残余のパイル糸21・22・41・42が上布
10と下布30の間に閉じ込められていることを特徴と
する。
【0016】この柄物ダブルパイル原反19の上布10
と下布30を連結する残余のパイル糸21・22・41
・42を含むパイル糸11・12・31・32はカット
され、柄物ダブルパイル原反19は上布10と下布30
とに切り離され、その後、上布10と下布30の各パイ
ル面にシャーリングが施されて、それら各布10・30
のカットパイル39の長さが均一に揃えられる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係る柄物ダブルパイル原反
19を図示し、図2は、図1に図示する柄物ダブルパイ
ル原反19の上布10と下布30を連結している被選択
パイル糸11・21・31・32を上布10と下布30
の間でカットして出来る柄物ダブルパイル織物37を図
示するものである。図1と図2において、13は、上布
10の地織組織20を構成する緯糸(上糸)であり、3
3は、下布30の地織組織40を構成する緯糸(下糸)
である。
【0018】上布10と下布30の地織組織20・40
は一越組織、即ち、地経糸が緯糸1本毎に緯糸13(3
3)の上を越えて次の緯糸13・33の下に潜る平織組
織になっている。そのように本発明において、地織組織
として一越組織を例示し、そこでは製図の都合上緯糸1
3(33)に交絡して一越組織を構成する地経糸を省略
して図示している。又、一般に柄物ダブルパイル織物の
図柄・模様は、ジャカードやドビーその他の柄出装置と
の関係上奇数色、即ち、三色又は五色の色彩によって描
出されるようになっており、各筬羽間には奇数本、即
ち、異色三種又は五種のパイル糸が引き込まれるが、本
発明では説明の都合上異色四種のパイル糸11・12・
31・32によって図柄・模様を描出する場合を例示し
ており、各筬羽間には異色四種のパイル糸11・12・
31・32が引き込まれている。
【0019】被選択パイル糸11・12・31・32
は、上下何れか一方の緯糸13(33)の裏側に潜って
から次に打ち込まれた上下何れか他方の緯糸33(1
3)の裏側に潜って上布10と下布30を連結してい
る。被選択パイル糸以外の残余の三種のパイル糸は、そ
れぞれ図柄・模様を形成するために選択されて上糸13
または下糸33の何れか一方の裏側に潜った後、次に選
択されるまで上糸13および下糸33の何れの裏側にも
潜らず、それらの上糸13と下糸33の内側の上を越
え、従って上布10と下布30の何れの地織組織20・
40にも織り込まれることなく、それら上布10と下布
30の間に閉じ込められた状態におかれ、次に選択され
るときに、他方の上糸13または下糸33の裏側に潜っ
て上布10と下布30を連結する。
【0020】このようにして織成された柄物ダブルパイ
ル原反のパイル糸をセンターカットして上布10と下布
30に切り離すとき、残余のパイル糸21・22・41
・42は上布10と下布30のパイル層16から引き出
され、残余のパイル糸21・22・41・42となって
上布10と下布30の間で連続した長さ分36だけ上布
10と下布30のパイル面から長く突き出ることにな
る。このようにパイル面から長く突き出た余長分36
は、シャーリング工程でカットされて除去され、上布1
0と下布30のカットパイルは一定の長さに揃えられ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、残余のパイル糸21・
22・41・42は、それぞれ図柄・模様を形成するた
めに選択されて上糸13または下糸33の何れか一方の
裏側に潜った後、次に選択されるまで上糸13および下
糸33の何れの裏側にも潜らず、それらの上糸13と下
糸33の内側の上を越え、それら上布10と下布30の
間に閉じ込められた状態におかれ、その後選択されて他
方の上糸13または下糸33の裏側に潜って上布10と
下布30を連結しており、それがセンターカット時に上
布10と下布30のパイル層16から引き出されて長く
突き出たカットパイル(36)を形成する。このため、
筬羽間に引き込まれる異色数種のパイル糸の中の何れか
のパイル糸から他のパイル糸に被選択パイル糸11・2
1・31・32が切り替わる図柄・模様の形際箇所が無
パイル(17)となることはない。
【0022】そのように残余のパイル糸21・22・4
1・42が、次にパイルを形成するために選択されるま
で上糸13および下糸33の何れの裏側にも潜らず、そ
れらの上糸13と下糸33の内側の上を越え、それら上
布10と下布30の間に閉じ込められた状態におかれて
いるので、緯糸13・33の織前への打ち込みの妨げに
ならず、又、順次打ち込まれる緯糸13(33)と緯糸
13(33)の間に挟み込まれることもないので、緯糸
密度が高密な、従って、パイル密度の高密な柄物ダブル
パイル織物37が得られる。
【0023】確かに、この上布10と下布30の間に挟
まれて長く続く残余のパイル糸21・22・41・42
は、その後切り捨てられるので、その切り捨てられる余
長分36はパイル糸のロスとなる。然るに、この切り捨
てられる残余のパイル糸の余長分36は、沈糸のように
地織組織内にだぶついて連続したり緯糸間を上下に折れ
曲がってジグザグに連続せず(図3・図7)、被選択パ
イル糸として緯糸13(33)に係止されてから次に被
選択パイル糸として緯糸33・13に係止されるまで、
地経糸のテンションよりも弱いとは言え少なからず緊張
されてパイル層内(16)に真っ直ぐに引き込まれるも
のであるから、切除される残余のパイル糸から生じるロ
ス分36は、沈糸として地織組織に織り込んで生じるパ
イル糸のロス分に比して遙かに少なくなる。
【0024】そして本発明では、残余のパイル糸を浮糸
としないので、浮糸を柄物ダブルパイル織物の裏面から
抜き取る手間もかからず、浮糸を抜き取った箇所が無パ
イル17になるようなこともなく(図5)、従って、上
糸13と下糸33に一回だけ被選択パイル糸を係止させ
て出来る一個(一対)のカットパイルによって繊細な図
柄・模様をパイル面に描出させることも可能になる。
【0025】而も、浮糸を抜き取らずに接着剤によって
地織組織に固着させると言うことも不要となるので、柄
物ダブルパイル織物37に寸法・形状安定性と所要のパ
イル抜糸強度を付与するためにバッキング仕上げをする
場合でも、その塗布する接着剤の塗布量が少なくて済
み、柔軟可撓に仕上げることが出来る。
【0026】このように本発明によると、パイル糸のロ
スを少なくし、図柄・模様の形際が鮮鋭でパイル密度が
緻密な柄物ダブルパイル織物を経済的に得ることが出来
る。
【0027】尚、この明細書の特許請求の範囲の欄の記
載事項には、図面に表示した番号に対応する番号を付記
しているが、その付記した番号は、この明細書の内容を
理解し易くするためのものであり、その付記した番号に
よって、その付記された特許請求の範囲の欄の記載事項
が、図面の記載事項に限定されることを意味するもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る柄物ダブルパイル原反の断面側面
図である。
【図2】本発明に係る柄物ダブルパイル織物の断面側面
図である。
【図3】従来技術に係る柄物ダブルパイル原反の断面側
面図である。
【図4】従来技術に係る柄物ダブルパイル原反の断面側
面図である。
【図5】従来技術に係る柄物ダブルパイル織物の断面側
面図である。
【図6】従来技術に係る柄物ダブルパイル織物の断面側
面図である。
【図7】従来技術に係る柄物ダブルパイル原反の断面側
面図である。
【符号の説明】
10 地織組織 11 パイル糸 12 パイル糸 13 上糸(緯糸) 16 パイル層 17 無パイル箇所 18 残余のパイル糸に続く最初のカットパイル 19 ダブルパイル原反 20 地織組織 21 残余のパイル糸 22 残余のパイル糸 30 下布 31 パイル糸 32 パイル糸 33 下糸(緯糸) 36 残余のパイル糸の余長分 37 柄物ダブルパイル織物 38 残余のパイル糸に続く最後のカットパイル 39 カットパイル 40 地織組織 41 残余のパイル糸 42 残余のパイル糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筬羽間に引き込まれた異色数種のパイル
    糸11・12・31・32を、上布19を構成する緯糸
    (上糸)13と下布30を構成する緯糸(下糸)33
    に、それらの上糸13または下糸33を打込む所定の杼
    打時において選択的に係止させて柄物ダブルパイル原反
    19を織成する製織過程において、選択されずに残る残
    余のパイル糸21・22・41・42を、それぞれ図柄
    ・模様を形成するために選択されて上糸13または下糸
    33の何れか一方の裏側に潜った後、次に選択されるま
    で上糸13および下糸33の何れの裏側にも潜らず、そ
    れらの上糸13と下糸33の内側の上を越え、上布10
    と下布30の何れの地織組織20・40にも織り込まれ
    ることなく、その残余のパイル糸21・22・41・4
    2が選択されて上糸13または下糸33に係止される次
    の杼打時までの数杼打間にわたって、柄物ダブルパイル
    原反19の外側となる上糸13および下糸33の外側に
    迂回させずに、柄物ダブルパイル原反19の上布10と
    下布30の間に閉じ込めることを特徴とする柄物ダブル
    パイル織物製造法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の柄物ダブルパイル
    織物製造法において、柄物ダブルパイル原反19の上布
    10と下布30を連結する残余のパイル糸21・22・
    41・42を含むパイル糸11・12・31・32をカ
    ットして上布10と下布30とに切り離し、上布10と
    下布30の各パイル面にシャーリングを施して各布10
    ・30のカットパイル39の長さを均一に揃えることを
    特徴とする柄物ダブルパイル織物製造法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の柄物ダブルパイル
    織物製造法において、上布10と下布30の間に閉じ込
    められて上糸13から下糸33まで続く長さが上布10
    と下布30の間の距離(柄物ダブルパイル原反の厚み)
    の1.5倍以上となる残余のパイル糸21・22・41
    ・42が柄物ダブルパイル原反19の上布10と下布3
    0の間に閉じ込められていることを特徴とする柄物ダブ
    ルパイル織物製造法。
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