JPH0799802B2 - レベルシフト回路 - Google Patents

レベルシフト回路

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JPH0799802B2
JPH0799802B2 JP61061470A JP6147086A JPH0799802B2 JP H0799802 B2 JPH0799802 B2 JP H0799802B2 JP 61061470 A JP61061470 A JP 61061470A JP 6147086 A JP6147086 A JP 6147086A JP H0799802 B2 JPH0799802 B2 JP H0799802B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば論理回路の出力レベルをアナログ回
路の入力レベルに変換する場合に用いて好適なレベルシ
フト回路に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、電源電圧に依存するレベルの信号を電源電
圧に依存しないレベルに変換するレベルシフト回路にお
いて、信号電源回路の電源電圧と対応する電流を発生さ
せ、カレントミラーによりこの電流に対応する電流を抵
抗に流し、この抵抗及びカレントミラーの出力側回路と
の間から出力を得るようにすることにより、入力信号を
レベルシフトすると共に、信号電源回路の電源電圧に依
存しない出力を得るようにしたものである。
〔従来の技術〕
差動回路を基本構成とするECL回路は、第5図に示すよ
うに構成される。
第5図において151及び152が差動回路を構成するトラン
ジスタである。トランジスタ151及び152の互いのエミッ
タが共通接続され、この接続点がトランジスタ153のコ
レクタに接続される。トランジスタ153のエミッタが抵
抗154を介して接地端子155に接続される。トランジスタ
153のベースがトランジスタ156のベースに接続されると
共に、トランジスタ156のコレクタに接続される。トラ
ンジスタ156のエミッタが抵抗157を介して接地端子155
に接続される。トランジスタ156のベースとトランジス
タ156のコレクタの接続点が抵抗158を介して電源電圧Vc
cの電源端子159に接続される。
トランジスタ151のベースが入力端子160に接続される。
トランジスタ152のベースが入力端子151に接続される。
トランジスタ151のコレクタが抵抗162を介して電源端子
159に接続されると共に、エミッタフォロワトランジス
タ164のベースに接続される。トランジスタ152のコレク
タが抵抗163を介して電源端子159に接続されると共に、
エミッタフォロワトランジスタ165のベースに接続され
る。エミッタフォロワトランジスタ164のコレクタが電
源端子159に接続される。エミッタフォロワトランジス
タ165のコレクタが電源端子159に接続される。エミッタ
フォロワトランジスタ164のエミッタが出力端子166に接
続される。エミッタフォロワトランジスタ165のエミッ
タが出力端子167に接続される。
入力端子160にハイレベルが供給され、入力端子161にロ
ーレベルが供給されると、トランジスタ151がオンし、
トランジスタ152がオフする。このため、トランジスタ1
51のコレクタの出力がローレベルになり、トランジスタ
152のコレクタの出力がハイレベルになる。したがっ
て、出力端子166がらローレベルが出力され、出力端子1
67からハイレベルが出力される。
入力端子161にハイレベルが供給され、入力端子160にロ
ーレベルが供給されると、トランジスタ152がオンし、
トランジスタ151がオフする。このため、トランジスタ1
52のコレクタがローレベルになり、トランジスタ151の
コレクタがハイレベルになる。したがって、出力端子16
6からハイレベルが出力され、出力端子167からローレベ
ルが出力される。
出力端子166及び167からの出力信号のハイレベルVHは、
電源端子169に供給される電源電圧Vcc、エミッタフォロ
ワトランジスタ164及び165のベース・エミッタ間電圧を
VBEとすると、 VH=Vcc−VBE となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、ECL回路の出力レベルは、電源端子109に供
給される電源電圧Vccに依存する。論理回路では、この
電源電圧Vccは例えば5Vに定められていて、この電源電
圧Vccを供給する5V電源は、(5V±0.5V)の電圧変動が
許容されている。このため、この電源電圧Vccは、(5V
±0.5V)の範囲内で変動が生じることが考えられる。
一方、アナログ系の回路では、レギュレータを使用して
電源を供給し、電圧変動が殆ど生じないようになされて
いる。このため、ECL回路の出力信号をアナログ系の回
路に入力させる場合、ECL回路の出力レベルをアナログ
系の回路の所定の入力レベルまでレベルシフトさせると
共に、このように、電源電圧Vccに依存して変動するECL
回路の出力を電源電圧Vccに依存せず一定となるように
する必要がある。
したがって、この発明の目的は、電源電圧Vccに依存す
る出力信号を所定レベルまでレベルシフトさせると共
に、電源電圧Vccに依存しない出力信号を取り出すこと
ができるレベルシフト回路を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、信号源回路の電源電圧と対応する電流を発
生する抵抗及びトランジスタと基準電位間に接続された
カレントミラーの入力側回路と、 入力側回路の出力信号が供給されるエミッタフォロワト
ランジスタとこのトランジスタのエミッタと基準電位点
間に接続された抵抗及びカレントミラーの出力側回路と を備え、抵抗及びカレントミラーの出力側回路との間か
ら出力を得るようにしたレベルシフト回路である。
〔作用〕
信号源回路の電源電圧と対応する電流が形成され、この
電流と等しい電流がカレントミラー回路により抵抗33及
び34に流される。入力端子31及び32には、電源電圧Vcc
の依存を受ける信号源回路の出力が供給される。抵抗33
及び34に流れる電流が信号源回路の電源電圧と対応して
変化し、出力端子37及び38から電源電圧Vccに依存しな
い出力が取り出される。
〔実施例〕
この発明の実施例について以下の順序に従って説明す
る。
a.一実施例 b.他の実施例 c.更に他の実施例 a.一実施例 第1図はこの発明の一実施例を示すものである。第1図
において、破線で囲んで示す1がECL回路、2がレベル
シフト回路である。ECL回路1は、差動回路を構成する
トランジスタ11及び12を基本構成としている。
トランジスタ11及び12の互いのエミッタが共通接続さ
れ、この接続点がトランジスタ13のコレクタに接続され
る。トランジスタ13のエミッタが抵抗14を介して接地端
子15に接続される。トランジスタ13のベースがトランジ
スタ16のベースに接続されると共に、トランジスタ16の
コレクタに接続される。トランジスタ16のエミッタが抵
抗17を介して接地端子15に接続される。トランジスタ16
のベースとトランジスタ16のコレクタの接続点が抵抗18
を介して電源電圧Vccの電源端子19に接続される。
トランジスタ11のベースが入力端子20に接続される。ト
ランジスタ12のベースが入力端子21に接続される。トラ
ンジスタ11のコレクタが抵抗22を介して電源端子19に接
続されると共に、エミッタフォロワトランジスタ24のベ
ースに接続される。トランジスタ12のコレクタが抵抗23
を介して電源端子19に接続されると共に、エミッタフォ
ロワトランジスタ25のベースに接続される。エミッタフ
ォロワトランジスタ24のコレクタが電源端子19に接続さ
れる。エミッタフォロワトランジスタ25のコレクタが電
源端子19に接続される。エミッタフォロワトランジスタ
24のエミッタが出力端子26に接続される。エミッタフォ
ロワトランジスタ25のエミッタが出力端子27に接続され
る。
入力端子20にハイレベルが供給され、入力端子21にロー
レベルが供給されると、トランジスタ11がオンし、トラ
ンジスタ12がオフする。このため、トランジスタ11のコ
レクタの出力がローレベルになり、トランジスタ12のコ
レクタの出力がハイレベルになる。したがって、出力端
子26からローレベルが出力され、出力端子27からハイレ
ベルが出力される。
入力端子21にハイレベルが供給され、入力端子20にロー
レベルが供給されると、トランジスタ12がオンし、トラ
ンジスタ11がオフする。このため、トランジスタ12のコ
レクタがローレベルになり、トランジスタ11のコレクタ
がハイレベルになる。したがって、出力端子26からハイ
レベルが出力され、トランジスタ27からローレベルが出
力される。
出力端子26及び27からの出力信号のハイレベルVHは、電
源端子19に供給される電源電圧Vcc、エミッタフォロワ
トランジスタ24及び25のベース・エミッタ間電圧をVBE
とすると、 VH=Vcc−VBE となる。
ECL回路1の出力端子26及び27がレベルシスト回路2の
入力端子31及び32に夫々接続される。入力端子31が抵抗
33を介してトランジスタ35のコレクタに接続され、抵抗
33とトランジスタ35のコレクタとの接続点が出力端子37
に接続される。入力端子32が抵抗34を介してトランジス
タ36のコレクタに接続され、抵抗34とトランジスタ36の
コレクタとの接続点が出力端子38に接続される。
トランジスタ35のエミッタが抵抗39を介して接地端子15
に接続される。トランジスタ36のエミッタが抵抗40を介
して接地端子15に接続される。トランジスタ35及び36の
ベースがトランジスタ41のベースに共通接続される。ト
ランジスタ41のエミッタが抵抗42を介して接地端子15に
接続される。トランジスタ41のベースが抵抗43を介して
接地端子15に接続されると共に、トランジスタ44のエミ
ッタに接続される。トランジスタ41のコレクタがトラン
ジスタ44のベースに接続されると共に、PNP形トランジ
スタ45のコレクタに接続される。
トランジスタ44のコレクタが電源端子19に接続される。
トランジスタ45のエミッタが抵抗46を介して電源端子19
に接続される。トランジスタ45のベースと接地端子15と
の間に基準電圧源47が接続される。
レベルシフト回路2の出力端子37の出力レベルVout
1は、入力端子31に供給される入力レベルをVin1、抵抗3
3の抵抗値をR33、トランジスタ35を流れる電流をi2とす
ると、 Vout1=Vin1−i2R33 ・・・(1) となる。
また、レベルシフト回路2の出力端子38の出力レベルVo
ut2は、入力端子32に供給される入力レベルをVin2、抵
抗34の抵抗値をR34、トランジスタ36を流れる電流をi3
とすると、 Vout2=Vin2−i3R34 ・・・(2) となる。
トランジスタ41,44及びトランジスタ35,36は、カレント
ミラー回路を構成している。したがって、トランジスタ
35及び36を流れる電流i2及びi3は、トランジスタ45を流
れる電流i1に等しく、(i1=i2=i3)である。
基準電圧源47の基準電圧をVR、トランジスタ45をベース
・エミッタ間電圧をVBEとすると、トランジスタ45をエ
ミッタ電圧は、(VR+VBE)である。したがって、抵抗4
6の抵抗値をR46、電源端子19に供給される電源電圧をVc
cとすると、トランジスタ45を流れる電流i1は、 i1=(Vcc−(VR+VBE))/R46 ・・・(3) となる。
(i1=i2=i3)であるから、(1)式,(3)式より、
出力端子37の出力レベルVout1は、 Vout1=Vin1−(Vcc−VR−VBE)R33/R46 ・・・(4) として求められる。また、(2)式,(3)式より、出
力端子38の出力レベルVout2は、 Vout2=Vin2−(Vcc−VR−VBE)R34/R46 ・・・(5) として求められる。
ここで、R46=R33=R34となるように抵抗46,33,34の抵
抗値を設定すれば、 Vout1=Vin1−(Vcc−VR−VBE) ・・・(6) Vout2=Vin2−(Vcc−VR−VBE) ・・・(7) となる。
レベルシフト回路2の入力端子31及び32には、ECL回路
1の出力が供給される。ECL回路1の出力信号のハイレ
ベルVHは、前述のように、 VH=Vcc−VBE ・・・(8) である。このECL回路1の出力がレベルシフト回路2の
入力信号Vin1及びVin2として入力端子31及び32に供給さ
れる。したがって、ECL回路1の出力端子26の出力又は
出力端子27の出力がハイレベルの時には、(6)式,
(7)式より、レベルシフト回路2の出力端子37の出力
又は出力端子38の出力は、夫々、 Vout1=VR ・・・(9) Vout2=VR ・・・(10) となる。上式からわかるように、出力端子37及び38から
出力される信号レベルは、基準電圧源47の基準電圧VR
より設定される。この出力信号レベルは、電源端子19に
供給される電源電圧Vccに依存していない。したがっ
て、電源電圧Vccに変動が生じても、出力端子37及び38
の出力信号レベルの変動は生じない。
ところで、上述の一実施例におけるPNP形トランジスタ4
5としては、その電流増幅率hFEが小さいとそのベース電
流が無視できない程大きくなってしまうため、電流増幅
率hFEの大きいものを用いる必要がある。したがって、
ラテラルトランジスタを使う場合には、第2図に示すよ
うに、PNP形トランジスタ51とNPN形トランジスタ52とを
コンプリメンタリダーリントン接続して、電流増幅率h
FEを高くするようにする必要がある。
ところが、このように、PNP形トランジスタ45を代わり
にPNP形トランジスタ51とNP形トランジスタ52のダーリ
ントン接続を用いると、NPN形トランジスタ52のベース
・エミッタ間電圧VBEが付加されるため、その分PNP形ト
ランジスタ51のベースに供給する基準電圧VRを低く設定
できなくなり、基準電圧VRを3VBE以下にしなければなら
ない。(9)式,(10)式より、出力電圧Vout1及びVou
t2は、基準電圧VRと等しい。このため、基準電圧VRを低
く設定できないと、出力電圧Vout1及びVout2を低く設定
できなくなる。
b.他の実施例 第3図は、この発明の他の実施例を示すものである。第
3図において、1はECL回路である。このECL回路1は、
前述の一実施例と同様に構成されている。ECL回路1の
出力端子26及び27がレベルシフト回路3の入力端子61及
び62に夫々接続される。
入力端子61が抵抗63を介してトランジスタ65をコレクタ
に接続され、抵抗63とトランジスタ65のコレクタの接続
点が出力端子67に接続される。入力端子62が抵抗64を介
してトランジスタ66のコレクタに接続され、抵抗64とト
ランジスタ66のコレクタの接続点が出力端子68に接続さ
れる。
トランジスタ56のエミッタが抵抗69を介して接地端子15
に接続される。トランジスタ66のエミッタが抵抗70を介
して接地端子15に接続される。トランジスタ65及びトラ
ンジスタ66のベースがトランジスタ71のベースに接続さ
れる。トランジスタ71のエミッタが抵抗72を介して接地
端子15に接続される。トランジスタ71のベースが抵抗73
を介して接地端子15に接続されると共に、トランジスタ
74のエミッタに接続される。トランジスタ74のコレクタ
が電源端子19に接続される。
トランジスタ74のベースとトランジスタ71のコレクタと
の接続点がトランジスタ75のエミッタに接続される。ト
ランジスタ75のベースがPNP形トランジスタ76のコレク
タに接続され、トランジスタ75のコレクタがトラジスタ
76のエミッタに接続され、トランジスタ75及び76がコン
プリメンタリダーリントン接続とされる。トランジスタ
75のコレクタとトランジスタ76のエミッタとの接続点が
抵抗77を介して電源端子19に接続されると共に、トラン
ジスタ75のコレクタとトランジスタ76のエミッタとの接
続点が抵抗78の一端に接続される。
抵抗78の他端がダイオード79のアノードに接続されると
共に、抵抗78の他端と接地端子15との間に基準電圧源80
が後続される。ダイオード79のカソードが抵抗81を介し
てトランジスタ76のベースに接続されると共に、抵抗82
を介して接地端子15に接続される。
レベルシフト回路3の出力端子67及び68の出力レベルVo
ut11及びVout12は、入力端子61及び62に供給される入力
レベルを夫々Vin11及びVin12とし、抵抗63及び64の抵抗
値を夫々R63及びR64とし、トランジスタ65及び66を流れ
る電流を夫々i12及びi13とすると、 Vout11=Vin11−i12R63 ・・・(11) Vout12=Vin12−i13R64 ・・・(12) となる。
トランジスタ71,74及びトランジスタ65,66は、カレント
ミラー回路を構成している。したがって、トランジスタ
65及び66を流れる電流i12及びi13は、ダーリントン接続
のトランジスタ75及び76を流れる電流i11に等しく、(i
11=i12=i13)である。
この電流i11は、以下のようにして求められる。基準電
圧源80の電圧をVF1、抵抗81の抵抗値をR81、抵抗82の抵
抗値をR82とし、ダイオード79の電圧降下をVBEとする
と、トランジスタ76のベースに供給される電圧VR1は、 VR1=(VF1−VBE)R82/(R81+R82) ・・・(13) となる。トランジスタ76のエミッタ電圧VEは、この電圧
VR1より、トランジスタ76のベース・エミッタ間電圧VBE
だけ高いレベルにあり、 VE=VR1+VBE ・・・(14) である。したがって、電源端子19の電源電圧Vccとダー
リントン接続のトランジスタ75のコレクタとトランジス
タ76のエミッタとの接続点の電圧VEとの電位差は、 Vcc−VE=Vcc−VR1−VBE ・・・(15) となり、基準電圧VF1と、ダーリントン接続のトランジ
スタ75のコレクタとトランジスタ76のエミッタとの接続
点の電圧VEの電位差は、 VF1−VE=VF1−VR1−VBE ・・・(16) となる。故に、抵抗77の抵抗値をR77とすると、抵抗77
を流れる電流i14は、 i14=(Vcc−VR1−VBE)/R77 ・・・(17) となり、また、抵抗78の抵抗値をR78とすると、抵抗78
を介して流れる電流i15は、 i15=(VF1−VR1−VBE)/R78 ・・・(18) となる。
ダーリントン接続のトランジスタ75及び76を流れる電流
i11は、電流i14と電流i15との和になる。したがって、
ダーリントン接続のトランジスタ75及び76を流れる電流
i11は、 i11=(Vcc−VR1−VBE)/R77+(VF1−VR1−VBE)/R78
・・・(19) となる。
レベルシフト回路3の入力端子61及び62には、ECL回路
1の出力が供給される。ECL回路1の出力信号のハイレ
ベルVHは、 VH=Vcc−VBE である。(i11=i12=i13)であり、出力端子67及び68
の出力レベルVout11及びVout12は、(11)式及び(12)
式で示すように求められるので、入力端子61又は入力端
子62にECL回路1のハイレベルVHが供給された時の出力
端子67の出力レベルVout11又は出力端子68の出力レベル
Vout12は、夫々、 Vout11=Vcc−VBE−R63(Vcc−VR1−VBE)/R77 −R63(VF1−VR1−VBE)/R78 ・・・(20) Vout12=Vcc−VBE−R64(Vcc−VR1−VBE)/R77 −R64(VF1−VR1−VBE)/R78 ・・・(21) となる。
(20)式及び(21)式において、 R63=R64=R77 ・・・(22) とすれば、Vccの項を消すことができる。電圧VR1は、
(13)式より、 VR1=(VF1−VBE)R82/(R81+R82) として求められる。ここで、 R82/(R81+R82)=K とし、 VR1=(VF1−VBE)K とし、(R63=R64=R77)とすると、出力レベルVout11
及びVout12は、 Vout11=((R63+R78)K/R78−R63/R78)(VF1−VBE
・・・(23) Vout12=((R64+R78)K/R78−R64/R78)(VF1−VBE
・・・(24) となる。
(23)式,(24)式より、出力レベルVout11及びVout12
は、電源電圧Vccに依存しない。
(23)式,(24)式より、(VF1−VBE)より温度特性が
決まる。基準電圧80の電圧VF1を例えば0.7Vとすると、 VF1−VBE=3.5V となる。ベース・エミッタ間電圧VBEが例えば1℃あた
り2mV変化するとすると、(VF1−VBE=3.5V)であるか
ら、ベース・エミッタ間電圧VBEが1℃変化したときの
変化に対する(VF1−VBE)の変化の割合は、 (3500/2)×100=0.057% である。上式より、40℃温度変化が生じたとしても、
(VF1−VBE)に対する変化の割合は、 0.057%×40=2.3% 程度である。したがって、第3図に示すレベルシフト回
路は、温度特性が非常に良好であるといえる。
c.更に他の実施例 第4図はこの発明の更に他の実施例である。第4図にお
いては、1はECL回路である。このECL回路1は、前述の
一実施例と同様に構成されている。ECL回路1の出力端
子26及び27がレベルシフト回路4の入力端子91及び92に
夫々接続される。
入力端子91が抵抗93を介してトランジスタ95のコレクタ
に接続されると共に、出力端子97に接続される。入力端
子92が抵抗94を介してトランジスタ96のコレクタに接続
されると共に、出力端子98に接続される。
トランジスタ95のエミッタが抵抗99を介して接地端子15
に接続される。トランジスタ96のエミッタが抵抗100を
介して接地端子15に接続される。トランジスタ95及び96
のベースが共通接続され、この接続点がトランジスタ10
1のベースに接続されると共に、トランジスタ102のエミ
ッタに接続される。トランジスタ101のエミッタが抵抗1
03を介して接地端子15に接続される。トランジスタ102
のエミッタが抵抗104を介して接地端子15に接続され
る。トランジスタ102のコレクタが電源端子19に接続さ
れる。トランジスタ102のベースがトランジスタ101のコ
レクタに接続される。
NPN形トランジスタ105のベースがPNP形トランジスタ106
のコレクタに接続され、トランジスタ105をコレクタが
トランジスタ106のエミッタに接続され、トランジスタ1
05及び106がコンプリメンタリダーリントン接続とされ
る。トランジスタ105のエミッタがトランジスタ102のベ
ースとトランジスタ101のコレクタとの接続点に接続さ
れる。トランジスタ105のコレクタとトランジスタ106の
エミッタとの接続点が抵抗107を介して電源端子19に接
続される。
NPN形トランジスタ108のベースがPNP形トランジスタ109
のコレクタに接続され、トランジスタ108のコレクタが
トランジスタ109のエミッタに接続され、トランジスタ1
08及び109がコンプリメンタリダーリントン接続とされ
る。トランジスタ108のエミッタがトランジスタ102のベ
ースとトランジスタ101のコレクタとの接続点に接続さ
れる。トランジスタ108のコレクタとトランジスタ109の
エミッタとの接続点が抵抗110の一端に接続される。
抵抗110の他端と接地端子15との間に基準電圧源111が接
続されると共に、抵抗112,113,114の直列接続が接続さ
れる。抵抗112と抵抗113の接続点がトランジスタ115の
ベースに接続される。トランジスタ115のコレクタが電
源端子19に接続される。トランジスタ115のエミッタが
トランジスタ109のベースに接続されると共に、抵抗116
を介して接地端子15に接続される。抵抗113と抵抗114の
接続点がトランジスタ106のベースに接続される。
レベルシフト回路4の出力端子97及び98の出力レベルVo
ut21及びVout22は、入力端子91及び92に供給される入力
レベルを夫々Vin21及びVin22とし、抵抗93及び94の抵抗
値をR93,R94とし、トランジスタ95及び96を流れる電流
をi22及びi23とすると、 Vout21=Vin21−i22R93 ・・・(31) Vout22=Vin22−i23R94 ・・・(32) となる。
トランジスタ101,102及びトランジスタ95,96はカレント
ミラー回路を構成している。したがって、トランジスタ
95及び96を流れる電流i22及びi23は、トランジスタ101
を流れる電流i21に等しい。トランジスタ101を流れる電
流i21は、ダーリントン接続のトランジスタ105及び106
を流れる電流i24とダーリントン接続のトランジスタ108
及び109を流れる電流i25との和になる。
ダーリントン接続のトランジスタ105及び106を流れる電
流i24は、以下のようにして求められる。
基準電圧源111の電圧をVF10とするとし、抵抗112,113,1
14の抵抗値を夫々R112,R113,R114とすると、抵抗113と
抵抗114の接続点の電圧V12は、 V12=VF10R114/(R112+R113+R114) ・・・(33) として求められる。ここで、 K11=R114/(R112+R113+R114) とおくとすると、 V12=VF10K11 ・・・(34) である。トランジスタ106のベースには、この電圧V
12(=VF10K11)が供給される。したがって、トランジ
スタ106のエミッタ電圧VE11は、ベース・エミッタ間電
圧をVBEとすると、 VE11=VF10K11+VBE ・・・(35) となる。これにより、電源端子19の電源電圧をVcc、抵
抗107の抵抗値をR107とすると、ダーリントン接続のト
ランジスタ105及び106を流れる電流i24が i24=(Vcc−VF10K11−VBE)/R107 ・・・(36) として求めらる。
一方、ダーリントン接続のトランジスタ108及び109を流
れる電流i25は、以下のようにして求められる。
抵抗112と抵抗113の接続点の電圧V11は、 V11=VF10(R113+R114)/(R112+R113+R114) ・・
・(37) として求めらる。ここで、 K12=(R113+R114)/(R112+R113+R114) とおくとすると、 V11=VF10K12 ・・・(38) である。トランジスタ109のベースには、この電圧V
11(=VF10K12)よりトランジスタ115のベース・エミッ
タ間電圧VBE低い電圧が供給される。したがって、トラ
ンジスタ109のエミッタ電圧VE12は、 VE12=VF10K12 ・・・(39) となる。これにより、抵抗110の抵抗値をR110とする
と、ダーリントン接続のトランジスタ108及び109を流れ
る電流i25が i25=(VF10−VF10K12)/R110 ・・・(40) として求められる。
したがって、トランジスタ101を流れる電流i21は、 i21=(Vcc−VF10K11−VBE)/R107 +(VF10−VF10K12)/R110 ・・・(41) となる。トランジスタ95及び96に流れる電流i22及びi23
は、この電流i21に等しい。
レベルシフト回路4の入力端子91及び92には、ECL回路
1の出力が供給される。ECL回路1の入力信号のハイレ
ベルVHは、 VH=Vcc−VBE である。(i21=i22=i23)であり、出力端子97及び98
の出力レベルVout21及びVout22は、(31)式,(32)式
で示すように求められるので、入力端子91又は入力端子
92にECL回路1のハイレベルVHが供給された時の出力端
子97の出力レベルVout21又は出力端子98の出力レベルVo
ut22は、夫々、 Vout21=Vcc−VBE−(Vcc−VF10K11−VBE)R93/R107 −(VF10−VF10K12)R93/R110 ・・・(42) Vout22=Vcc−VBE−(Vcc−VF10K11−VBE)R94/R107 −(VF10−VF10K12)R94/R110 ・・・(43) となる。
(42)式,(43)式において、 R93=R94=R107 ・・・(44) とすると、 Vout21=VF10(K11−(1−K12)R93/R110) ・・・(4
5) Vout22=VF10(K11−(1−K12)R94/R110) ・・・(4
6) となる。(45)式,(46)式から明らかなように、出力
レベルVout21及びVout22は、電源電圧Vccの項を含ま
ず、また、温度特性の影響を受けるベース・エミッタ間
電圧VBEの項が含まれない。したがって、電源電圧Vccに
依存せず、温度特性が極めて良好である。
(45)式,(46)式より、出力レベルは、直流電圧VF10
の(K11−(1−K12)R93/R110)倍の出力となる。ここ
で、抵抗110の抵抗値R110を十分大きくすると、 Vout21=VF10K11 ・・・(47) Vout22=VF10K11 ・・・(48) となる。抵抗110の抵抗値R110を有限なある値に下げれ
ば、出力レベルVout21及びVout22は、VF10K11以下にす
ることができる。
〔発明の効果〕
この発明に依れば、信号源回路の電源電圧と対応する電
流が形成され、この電流と等しい電流が抵抗33及び34に
流される。入力端子31及び32には、電源電圧Vccの依存
を受ける信号源回路の出力が供給される。抵抗33及び34
を流れる電流が信号源回路の電源電圧と対応して変化す
るため、出力端子37及び38からの出力は、電源電圧Vcc
の依存を受けず、殆ど変動しない。
このため、電源電圧Vccに依存するディジタル回路の出
力を反動の殆ど生じない適当なレベルにレベルシフトし
てアナログ系の回路に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はダ
ーリントン回路の説明に用いる接続図、第3図はこの発
明の他の実施例の接続図、第4図はこの発明の更に他の
実施例の接続図、第5図はECL回路の接続図である。 図面における主要な符号の説明 1:ECL回路、2,3,4:レベルシフト回路、19:電源端子、3
1,32,61,62,91,92:入力端子、37,38,67,68,97,98:出力
端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いのエミッタが共通接続された第1のト
    ランジスタ及び第2のトランジスタと、 上記第1のトランジスタのベース及び上記第2のトラン
    ジスタのベースから夫々導出された第1の入力端子及び
    第2の入力端子と、 上記第1及び第2のトランジスタのコレクタと電源端子
    との間に接続された負荷回路と、 上記第1のトランジスタのコレクタにそのベースが接続
    されたエミッタフォロワ型の第3のトランジスタ及び上
    記第2のトランジスタのコレクタにそのベースが接続さ
    れたエミッタフォロワ型の第4のトランジスタとからな
    るECL回路の出力から所望のレベルの出力を取り出すた
    めのレベルシフト回路において、 上記第3のトランジスタのエミッタと第1の出力端子と
    の間に接続された第1の抵抗及び上記第4のトランジス
    タのエミッタと第2の出力端子との間に接続された第2
    の抵抗と、 上記第1の抵抗に流れる電流を設定する第5のトランジ
    スタ及び上記第2の抵抗に流れる電流を設定する第6の
    トランジスタと、 上記電源端子からの電源電圧の変動に応じた電流を発生
    する電流発生回路と、上記電流発生回路は、電流を形成
    する第7のトランジスタと、上記第7のトランジスタの
    エミッタと電源端子との間に接続された第3の抵抗とか
    らなり、上記第3の抵抗と上記第1の抵抗及び上記第2
    の抵抗との抵抗値とは等しい値に設定され、 上記電流発生回路で発生された電流に基づいて上記第5
    のトランジスタ及び上記第6のトランジスタに流れる電
    流を設定するためのカレントミラー回路と を備えるようにしたレベルシフト回路。
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