JPH0799774A - 共振型スイッチング電源装置 - Google Patents

共振型スイッチング電源装置

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JPH0799774A
JPH0799774A JP26288993A JP26288993A JPH0799774A JP H0799774 A JPH0799774 A JP H0799774A JP 26288993 A JP26288993 A JP 26288993A JP 26288993 A JP26288993 A JP 26288993A JP H0799774 A JPH0799774 A JP H0799774A
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JP
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winding
primary winding
control
power supply
capacitor
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JP26288993A
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Inventor
Shinji Aso
真司 麻生
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグアンプを使用した共振型スイッチング電
源装置の制御電流を小さくし且つ過大な出力を防ぐ。 【構成】 直流電源1の一端と他端との間に第1のトラ
ンジスタQ1 とマグアンプの第1及び第2の1次巻線N
11a 、N11b と第2のトランジスタQ2 との直列回路を
接続する。出力トランスT2 の1次巻線N1 に直列に共
振用コンデンサC1 を接続する。マグアンプT1 の第1
及び第2の2次巻線N21、N22を第1及び第2のトラン
ジスタQ1 、Q2 のベースに接続する。マグアンプT1
の制御巻線Nc の電流をマグアンプT1 の飽和レベル以
下に設定する。制御巻線Ncに並列にコンデサC7 を接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力トランスの1次巻
線のインダクタンスとこれに直列接続されたコンデンサ
との共振を使用した共振型スイッチング電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1は可飽和トランスの1種である磁気
増幅器(以下、マグアンプと呼ぶ)を使用した従来の共
振型スイッチング電源装置を示す。このスイッチング電
源装置は、直流電源1の一端と他端との間に接続された
第1及び第2のスイッチング素子としてのトランジスタ
Q1 、Q2 の直列回路と、マグアンプT1 と、出力トラ
ンスT2 と、この出力トランスT2 の1次巻線N1 に直
列に接続された共振用の第1のコンデンサC1 と、第1
及び第2のトランジスタQ1 、Q2 に並列接続された第
2及び第3のコンデンサC2 、C3 と、第1及び第2の
トランジスタQ1、Q2 に逆方向並列に接続された第1
及び第2のクランプ用ダイオードD1 、D2 と、第1及
び第2のトランジスタQ1 、Q2 のベース(制御端子)
に接続された第4及び第5のコンデンサC4 、C5 と、
第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のコレクタ・ベ
ース間に接続された第1及び第2の起動抵抗R1 、R2
と、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のエミッタ
・ベース間に接続されたダイオードD3 、D4 と、出力
トランスT2 の2次巻線N2a、N2bと、この2次巻線N
2a、N2bに接続されたダイオードD5 、D6 と平滑用コ
ンデンサC6 とから成る整流平滑回路と、制御巻線Nc
に制御電流Ic を供給する制御回路2とを有する。
【0003】マグアンプT1 は可飽和磁心3に対して1
次巻線N11、制御巻線Nc 、第1及び第2の2次巻線N
21、N22を巻き回すことによって構成されている。マグ
アンプT1 の1次巻線N11は第1及び第2のトランジス
タQ1 、Q2 の接続中点と出力トランスT2 の1次巻線
N1 の一端(共振回路の一端)との間に接続されてい
る。1次巻線N1 と第1のコンデンサC1 とから成る共
振回路の他端は直流電源1の他端即ち第1及び第2のト
ランジスタQ1 、Q2 の直列回路の下端に接続されてい
る。
【0004】マグアンプT1 の第1及び第2の2次巻線
N21、N22は共振用コンデンサC4、C5 を介して第1
及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のベース・エミッタ
間に接続されている。
【0005】制御巻線Nc の一端は電流制限抵抗R3 を
介して出力端子4に接続され、この他端は制御回路2の
誤差増幅器5に接続されている。誤差増幅器5の一方の
入力端子は出力端子4に接続され、他方の入力端子は基
準電圧源6に接続されている。
【0006】
【動作】図1のスイッチング電源装置において、直流電
源1をオンにすると、起動抵抗R1 又はR2 を介して第
1又は第2のトランジスタQ1 又はQ2 がオンになる。
今、トランジスタQ1 がオンの時には、電源1と第1の
トランジスタQ1 とマグアンプT1 の1次巻線N11と出
力トランスT2 の1次巻線N1 とコンデンサC1とから
成る回路に電流が流れる。この電流は1次巻線N1 とコ
ンデンサC1 との直列共振に基づく電流であって、正弦
波に近似した波形となり、ターンオン時のゼロ電流スイ
ッチングが可能になり、スイッチング損失が小さくな
る。ところで、第1のトランジスタQ1 のベース駆動回
路もコンデンサC4 と2次巻線N21のインダクタンスL
との共振回路で構成されており、ここでも共振が生じ
る。第1のトランジスタQ1 はベース駆動回路の共振動
作でベース電流が供給されている間のみオンを維持し、
この後オフになる。第1のトランジスタQ1 がオフにな
ると、これに代って第2のトランジスタQ2 がオンにな
り、コンデンサC1 と出力トランスT2 の1次巻線N1
とマグアンプT1 の1次巻線N11と第2のトランジスタ
Q2 とから成る回路に共振電流が流れる。これと共に、
第2のトランジスタQ2 のベース駆動回路のコンデンサ
C5 と2次巻線N22との共振動作が生じ、これによって
第2のトランジスタQ2 が駆動される。上述の動作の繰
返しによって出力トランスT2 の1次巻線N1 に第1及
び第2の方向の電流が交互に流れ、2次巻線N2a、N2b
にこれに対応した出力電圧が得られ、これがダイオード
D5 、D6 とコンデンサC6 で整流平滑される。
【0007】ところで、図1の装置では制御巻線Nc に
比較的大きな制御電流Ic を流している。即ち、図2に
示すBH曲線の飽和領域の磁束密度が得られるレベルま
で制御電流Ic が流されている。磁心3の透磁率μは図
2に示すように磁心3の飽和領域においては磁界の強さ
Hが大きくなると逆に小さくなる。マグアンプT1 の2
次巻線N21、N22のインダクタンスLは透磁率μにほぼ
比例して変化するので、制御電流Ic を変えることによ
って2次巻線N21、N22のインダクタンスLを制御でき
る。
【0008】図1の装置において出力端子4の電圧が所
定値よりも高くなった時には、制御巻線Nc の電流Ic
が増加し、2次巻線N21、N22のインダクタンスL1 、
L2が小さくなり、L1 、L2 とC4 、C5 との各共振
回路の共振周波数f2 が高くなり、第1及び第2のトラ
ンジスタQ1 、Q2 のオン・オフ繰返し周波数が高くな
る。
【0009】出力トランスT2 の1次巻線N1 の電圧V
n1の振幅は第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のオ
ン・オフ周波数f2 に依存して変化する。図3は1次巻
線N1 のインダクタンスLn1とコンデンサC1 との共振
回路のレスポンスを示す。Ln1とC1 とで決定される固
有の共振周波数f1 よりも高い周波数でトランジスタQ
1 、Q2 がオン・オフすると、レスポンスが低下する。
図4はこれを説明するためのものであり、図4の前半分
に示すf2 が低い場合には1次巻線N1 の電圧Vn1の振
幅が大きいが、後半分に示すf2 が高い場合には電圧V
n1の振幅が低下する。この結果、制御電流Ic の増加に
よって出力電圧が低下し、電圧制御が達成される。
【0010】図1の電源装置では、トランジスタQ1 、
Q2 の駆動回路の共振周波数をインダクタンスL1 、L
2 に依存して変える構成であるために、図2から明らか
なように大きな制御電流Ic を流すことが必要になる。
この結果、誤差増幅器5の電流容量も大きくしなければ
ならず、必然的にコストの上昇を招いた。
【0011】この欠点を解決するために、本件出願人は
図5に示すスイッチング電源装置を試作した。次に、図
5の共振型スイッチング電源装置を説明する。但し、図
5において図1と共通する部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。図5においてはマグアンプT1 に
第1及び第2の1次巻線N11a 、N11b が設けられてい
る。第1の1次巻線N11a は第1の逆流阻止用ダイオー
ドD7 を介して第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2
の相互接続点と出力トランスT2 の1次巻線N1 との間
に接続されている。第2の1次巻線N11b は第2の逆流
阻止用ダイオードD8 を介して出力トランスT2 の1次
巻線N1 と第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の接
続点との間に接続されている。図5においては図1の共
振用コンデンサC4 、C5 の代りにベース電流制限用抵
抗Rb1、Rb2が接続されている。また、図5の装置では
制御巻線Nc の電流Ic が磁心3の飽和レベルよりも低
く設定されている。図5において上記以外は図1と実質
的に同一である。
【0012】図6は図5のマグアンプT1 の構成を示
す。三脚型可飽和磁心3は第1、第2及び第3の脚3
a、3b、3cを有し、中央脚3aに制御巻線Nc が巻
回され、第1の外脚3bに第1の1次巻線N11a と第1
の2次巻線N21が巻回され、第3の外脚3cに第2の1
次巻線N11b と第2の2次巻線N22が巻回されている。
図6の各線の端子a〜jは図5のa〜j点に対応してい
る。
【0013】図7は制御電流Ic とBH曲線との関係を
示す。制御電流Ic は飽和磁束密度を得るための磁界の
強さH2 よりも低いH1 を得るレベルに設定されてい
る。従って、磁心3を飽和に至らしめるためには1次巻
線N11a 又はN11b の電流I1又はI2 を流さなければ
ならない。制御電流Ic のレベルを変えると、第1又は
第2のトランジスタQ1 又はQ2 がオンしてから飽和に
至るまでの時間幅が変化する。即ち、図5の回路におい
ては、2次巻線N21、N22のインダクタンスを制御して
第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 をオン・オフ制
御するのではなく、1次巻線N11a 、N11b による自己
帰還によって磁心3が飽和に至るまでの時間を制御電流
Ic で制御することによって第1及び第2のトランジス
タQ1 、Q2 をオン・オフ制御している。例えば、第1
の1次巻線N11a による帰還で磁心3が飽和すると、第
1のトランジスタQ1 を駆動する電圧が得られなくな
り、第1のトランジスタQ1 がターンオフする。これと
共に、今迄オフ状態にあった第2のトランジスタQ2 を
オンにする向きの電圧が発生し、第2のトランジスタQ
2 がオンになる。図8は第1及び第2のトランジスタQ
1 、Q2 のコレクタ・エミッタ間電圧VCE1 、VCE2 、
コレクタ電流Ic1、Ic2及び出力トランスT2 の1次巻
線N1 の電流In1を示す。図8(E)の電流In1の領域
E1 の電流は、直流電源1とコンデンサC2 とマグアン
プ1次巻線N11a とダイオ−ドD7 と出力トランス1次
巻線N1 とコンデンサC1 からなる共振回路とコンデン
サC1 とコンデンサC3 とマグアンプ1次巻線N11a と
ダイオードD7 と出力トランス1次巻線N1 とから成る
並列共振回路に基づいて流れる。電流In1の領域E2 の
電流は上記の共振回路のコンデンサC3 の代りにダイオ
ードD2 を通って流れる。負の半波における領域E3 、
E4 の電流は、コンデンサC1 と出力トランス1次巻線
N1 とダイオ−ドD8 とマグアンプ1次巻線N11b とコ
ンデンサC2 及びC3を通って流れ、その後、コンデン
サC2 の代わりにダイオ−ドD1 を通って流れる。
【0014】第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の
オン時間幅即ちオン・オフの繰返し周波数を変えること
によって出力電圧を制御する原理は、図3及び図4に示
した原理と同一である。図5の回路では制御電流Ic が
小さくなるので、誤差増幅器5の電流容量の小さい安価
なものにすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図5のスイッチング電
源装置は、上述から明らかなように、制御電流を低減で
きるという効果を有するが、制御巻線Nc又はこの接続
線が断線した時に、出力電圧が異常に高くなるという欠
点がある。即ち、制御巻線Ncが断線すると、制御巻線
Ncによる磁束が発生しなくなるために、第1の1次巻
線N11a 又は第2の1次巻線N11b によって磁心3が飽
和するまで、第1又は第2のトランジスタQ1 又はQ2
がオンを継続し、図4の左半分に示すように高い出力電
圧が発生し、出力端子4に接続する負荷が破損する恐れ
がある。この種の問題を解決するために、異常出力電圧
を抑制するための特別な回路を設けることができるが、
このように構成すると必然的にコスト高になる。
【0016】そこで、本発明の目的は制御巻線の電流を
小さくすることができると共に、制御巻線の断線等で制
御電流を流すことができなくなった場合において負荷に
過電圧が印加されることを防止することができる共振型
スイッチング電源装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、直流電源と、前記直流電源の一端と他端と
の間に接続された第1及び第2のスイッチング素子と、
第1及び第2の起動抵抗と、第1及び第2の1次巻線と
第1及び第2の2次巻線と制御巻線と可飽和磁心とを有
する可飽和トランスと、インダクタンスを有する1次巻
線と2次巻線とを備えた出力トランスと、前記出力トラ
ンスの1次巻線に直列に接続された共振用コンデンサ
と、前記制御巻線に制御電流を供給する制御回路とから
成り、前記第1の1次巻線は前記第1のスイッチング素
子に直列に接続され、前記第2の1次巻線は前記第2の
スイッチング素子に直列に接続され、前記第1及び第2
のスイッチング素子と前記第1及び第2の1次巻線は前
記直流電源の一端と他端との間で互いに直列に接続さ
れ、前記出力トランスの1次巻線と前記共振用コンデン
サとから成る直列共振回路は前記第2の1次巻線と前記
第2のスイッチング素子との直列回路に対して並列に接
続され、前記第1の起動抵抗は前記直流電源の一端と前
記第1のスイッチング素子の制御端子との間に接続さ
れ、前記第2の起動抵抗は前記第1及び第2のスイッチ
ング素子の間の点と前記第2のスイッチング素子の制御
端子との間に接続され、前記第1の2次巻線は前記第1
のスイッチング素子の制御端子に接続され、前記第2の
2次巻線は前記第2のスイッチング素子の制御端子に接
続され、前記第1の1次巻線はここに流れる電流によっ
て前記第1のスイッチング素子をオンする方向の電圧を
前記第1の2次巻線に誘起するように前記磁心に巻回さ
れ、前記第2の1次巻線はここに流れる電流によって前
記第2のスイッチング素子をオンする方向の電圧を前記
第2の2次巻線に誘起するように巻回されていることを
特徴とする共振型スイッチング電源装置に係わるもので
ある。なお、請求項2に示すように、磁心を三脚構造と
し、且つ制御巻線に並列にコンデンサ又は浮遊容量又は
抵抗を接続することが望ましい。また、請求項3に示す
ように、第1及び第2のスイッチング素子に並列にコン
デンサを接続することが望ましい。また、請求項4に示
すように、第1及び第2のスイッチング素子に逆並列に
ダイオードを接続することが望ましい。また、請求項5
に示すように、出力トランスの2次巻線に整流平滑回路
を接続することが望ましい。
【0018】
【発明の作用及び効果】本発明においては第1及び第2
のスイッチング素子のオン期間を可飽和トランスの2次
巻線のインダクタンスに基づく共振を使用して決定して
いない。第1及び第2のスイッチング素子のオン期間
は、これ等を通って流れる電流を可飽和トランスの第1
及び第2の1次巻線を使用して自己帰還し、この帰還に
よる励磁で可飽和トランスが飽和するまでとされてい
る。制御巻線の制御電流は可飽和トランスを飽和に導く
ためのバイアス電流として使用されているので、大きな
値にする必要がない。即ち、本発明によれば、制御電流
Ic を図1の従来装置のそれよりも小さくすることがで
きる。また、本願発明においては、第1のスイッチング
素子と第1の1次巻線と第2の1次巻線と第2のスイッ
チング素子との直列回路が形成され、これが電源に接続
されている。従って、制御巻線が断線した時に、第1及
び第2の起動抵抗によって第1及び第2のスイッチング
素子が同時になって前述の直列回路に過大な電流が流
れ、第1及び第2のスイッチング素子の破壊又は電源に
設けられたヒュ−ズが溶断し、負荷に対する過電圧の印
加を防止することができる。この発明では第1及び第2
のスイッチング素子が破壊するおそれがあるので、負荷
が第1及び第2のスイッチング素子に比べて高価な場合
に特に有益である。請求項2の発明によれば、制御巻線
に並列にコンデンサ又は抵抗が接続されているために、
正常動作時において、例えば第1の1次巻線に第1のス
イッチング素子をオンするための電流が流れている場合
に、制御巻線が交流的ににコンデンサ又は抵抗で短絡さ
れ、制御巻線が巻かれている中央脚に第1の1次巻線に
よる磁束の流れ込みが抑制され、第1の1次巻線の磁束
が第2の1次巻線及び第2の2次巻線の巻かれている外
脚に流れる。この結果、第1の2次巻線が第1のスイッ
チング素子をオン駆動している時に、第2のスイッチン
グ素子を逆バイアスする逆さの電圧が第2の2次巻線に
発生し、第2のスイッチング素子を確実にオフに保つこ
とができる。請求項3の発明における第1及び第2のス
イッチング素子に対して並列に接続されたコンデンサは
第1及び第2のスイッチング素子のオフ時において出力
トランスT2 の1次巻線N1 のインダクタンスと並列共
振回路を形成し、ターンオフするスイッチング素子の電
圧の立上りに遅延を与える。請求項4の発明のダイオー
ドはクランプ機能を有する。請求項5の発明によれば直
流出力電圧が得られ、これによって制御巻線に電流を流
すことができる。
【実施例】
【0019】次に、図5〜図8を参照して本発明の実施
例に係わる共振型スイッチング電源装置を説明する。但
し、図9において図1及び図5と共通する部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0020】図9のスイッチング電源装置は、図5の回
路において第1及び第2の1次巻線N11a 、N11b の接
続を変更し、且つ逆流阻止用ダイオ−ドD7 、D8 を省
き、且つ制御巻線Ncに並列にコンデンサC7 を接続し
たものであって、その他は図5と同一に構成されてい
る。即ち、図9では、第1のトランジスタQ1 と第1の
1次巻線N11a と第2の1次巻線N11b と第2のトラン
ジスタQ2 とが直列に接続され、この直列回路が電源1
の一端と他端との間に接続されている。出力トランスT
2 の1次巻線N1 とコンデンサC1 との共振回路は第2
の1次巻線N11bと第2のトランジスタQ2 との直列回
路に対して並列に接続されている。コンデンサC7 は抵
抗R3 を介して制御巻線Ncに並列に接続されている。
なお、コンデンサC7 はコンデンサC6 に比べて極めて
小さい容量のものであり、浮遊容量であっても良い。
【0021】図9の装置の正常時の動作は図5とほぼ同
一である。即ち、第1のトランジスタQ1 のオン時に
は、第1のトランジスタQ1 と第1の1次巻線N1 と出
力トランスの1次巻線N1 と共振用コンデンサC1 の回
路に電流が流れる。これにより、第1の1次巻線N11a
に基づく自己帰還が生じ、第1の2次巻線に第1のスイ
ッチング素子Q1 をオンにする電圧が発生する。第1の
1次巻線N11a の電流に基づいて図6に示す磁心3の第
1の外脚3bに発生する磁束φ1 は中央脚3aと第2の
外脚3cを通る。この磁束φ1 は第2の外脚3cの第2
の2次巻線N22に第2のトランジスタQ2 を逆バアスす
る向きの電圧を誘起させるように作用する。これによ
り、第2の1次巻線N11b と第2の起動抵抗R2 とを通
して第2のトランジスタQ2 をオンする動作が禁止され
る。制御巻線Ncに並列に接続されたコンデンサC7 は
正常動作をより確実なものにする。即ち、トランジスタ
Q1 、Q2 のオン・オフに基づく磁束変化によって生じ
る制御巻線Ncの高周波成分に対してはコンデンサC7
のインピ−ダンスがほぼゼロとなり、制御巻線Ncが短
絡されたと等価な状態となる。これにより、第1のトラ
ンジスタQ1 のオン時に第1の外脚3bに発生した磁束
が中央脚3aに流れ込むことが制限され、第2の外脚3
cにより大く流れ込む。この結果、第2の2次巻線N22
による第2のトランジスタQ2 の逆バアスがより強くな
り、第2のトランジスタQ2 のオフ状態を確実に保つこ
とができる。第1のトランジスタQ1 のオンの継続によ
って第1の外脚3bが飽和した時には、第1の2次巻線
N21に第1のトランジスタQ1 をオン駆動する電圧が発
生しなくなり、第1のトランジスタQ1 はオフに転換す
る。しかる後、コンデンサC1 を電源として図1及び図
5と同様に、コンデンサC1と出力トランスの1次巻線
N1 と第2の1次巻線N11b と第2のトランジスタQ2
の回路に電流が流れる。
【0022】制御巻線Nc又はこれに電流を流す配線が
が断線すると、可飽和磁心3に制御磁束φc を与えるこ
とができなくなる。今、第1のトランジスタQ1 のオン
期間であるとすれば、磁心3の第1の外脚3bが直ちに
飽和しなくなり、共振用コンデンサC1 が所定値まで充
電された後に第2の1次巻線N11b と第2の抵抗R2と
を通って第2のトランジスタQ2 のベ−ス電流が流れ、
第2のトランジスタQ2 がオンになる。これにより、第
1のトランジスタQ1 と第1の1次巻線N11aと第2の
1次巻線N11b と第2のトランジスタQ2 との直列回路
に電流が流れ、第1及び第2の2次巻線N21、N22に第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 をオンにするため
の電圧が発生し、この直列回路に過大な電流が流れ、第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のいずれか一方又
は両方が破壊するか、電源1に直列に接続するヒュ−ズ
(図示せず)が溶断し、出力端子4から負荷に過電圧が
印加される状態を防ぐことができる。
【0023】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 制御マグアンプの飽和を利用しているため、図
9の抵抗Rb1、Rb2の代わりにコンデンサ又はダイオ−
ドを接続することができ、また場合によってはRb1、R
b2を省くことができる。また、図5の抵抗Rb1、Rb2に
直列に逆流阻止用ダイオ−ドを接続すること、及びこれ
等に並列にスピ−ドアップコンデンサを接続することが
できる。 (2) ダイオ−ドD5 、D6 、コンデンサC6 を省い
てインバ−タにすることができる。 (3) 2次巻線N2a、N2bの巻数を変えて2つの異な
った出力をとることができる。また、出力トランスT2
の2次巻線N2a、N2bの一方を省く構成にすることがで
きる。 (4) トランジスタQ1、Q2 を電界効果トランジス
タ等の他のスイッチング素子に置き換えることができ
る。 (5) 第1の1次巻線N11a を第1のスイッチング素
子Q1 のコレクタ側に直列に接続すること、第2の1次
巻線N11b を第2のトランジスタQ2 のエミッタ側に直
列に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチング電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】図1のマグアンプのBH曲線及び透磁率μと制
御電流との関係を示す図である。
【図3】図1及び図5及び図9のQ1 、Q2 のオン・オ
フ周波数とN1 とC1 の共振回路のレスポンスとの関係
を説明するための図である。
【図4】Q1 、Q2 のオン・オフ周波数と1次巻線N1
の電圧との関係を示す図である。
【図5】本件出願人が試作した従来のスイッチング電源
装置を示す回路図である。
【図6】図5及び図9のマグアンプを示す斜視図であ
る。
【図7】図5のマグアンプのBH曲線と制御電流の関係
を示す図である。
【図8】図5の各部の状態を示す波形図である。
【図9】本発明の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【符号の説明】
T1 マグアンプ T2 出力トランス N11a 、N11b 1次巻線 C1 共振用コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子と、 第1及び第2の起動抵抗と、 第1及び第2の1次巻線と第1及び第2の2次巻線と制
    御巻線と可飽和磁心とを有する可飽和トランスと、 インダクタンスを有する1次巻線と2次巻線とを備えた
    出力トランスと、 前記出力トランスの1次巻線に直列に接続された共振用
    コンデンサと、 前記制御巻線に制御電流を供給する制御回路とから成
    り、 前記第1の1次巻線は前記第1のスイッチング素子に直
    列に接続され、 前記第2の1次巻線は前記第2のスイッチング素子に直
    列に接続され、 前記第1及び第2のスイッチング素子及び前記第1及び
    第2の1次巻線は前記直流電源の一端と他端との間で互
    いに直列に接続され、 前記出力トランスの1次巻線と前記共振用コンデンサと
    から成る直列共振回路は前記第2の1次巻線と前記第2
    のスイッチング素子との直列回路に対して並列に接続さ
    れ、 前記第1の起動抵抗は前記直流電源の一端と前記第1の
    スイッチング素子の制御端子との間に接続され、 前記第2の起動抵抗は前記第第1及び第2のスイッチン
    グ素子の間の点と前記第2のスイッチング素子の制御端
    子との間に接続され、 前記第1の2次巻線は前記第1のスイッチング素子の制
    御端子に接続され、 前記第2の2次巻線は前記第2のスイッチング素子の制
    御端子に接続され、 前記第1の1次巻線はここに流れる電流によって前記第
    1のスイッチング素子をオンする方向の電圧を前記第1
    の2次巻線に誘起するように前記磁心に巻回され、 前記第2の1次巻線はここに流れる電流によって前記第
    2のスイッチング素子をオンする方向の電圧を前記第2
    の2次巻線に誘起するように巻回されていることを特徴
    とする共振型スイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記磁心は中央脚と一方及び他方の側の
    外脚とを有する三脚構造の磁心であり、前記第1の1次
    巻線及び前記第1の2次巻線は前記一方の側の外脚に巻
    回され、前記第2の1次巻線及び前記第2の2次巻線は
    前記他方の外脚に巻回されており、更に、前記制御巻線
    に並列にコンデンサ又は浮遊容量又は抵抗が接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の共振型スイッチン
    グ電源装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記第1及び第2のスイッチング
    素子に並列に接続された第1及び第2のコンデンサを有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の共振型スイ
    ッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1及び第2のスイッチング
    素子に対して逆方向並列に接続された第1及び第2のダ
    イオードを有することを特徴とする請求項1又は2又は
    3記載の共振型スイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記出力トランスの2次巻線に接
    続された整流平滑回路を有し、前記制御回路は前記整流
    平滑回路の出力電圧を一定にするように前記制御電流を
    供給するものであることを特徴とする請求項1又は2又
    は3又は4記載の共振型スイッチング電源装置。
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