JPH0799529A - 通信方式 - Google Patents

通信方式

Info

Publication number
JPH0799529A
JPH0799529A JP6101828A JP10182894A JPH0799529A JP H0799529 A JPH0799529 A JP H0799529A JP 6101828 A JP6101828 A JP 6101828A JP 10182894 A JP10182894 A JP 10182894A JP H0799529 A JPH0799529 A JP H0799529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
communication
data transmission
random number
devices
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6101828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3410209B2 (ja
Inventor
Susumu Fujioka
進 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10182894A priority Critical patent/JP3410209B2/ja
Priority to US08/250,520 priority patent/US5495285A/en
Publication of JPH0799529A publication Critical patent/JPH0799529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3410209B2 publication Critical patent/JP3410209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/40Network security protocols

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対向通信する2装置が同時にテレライティン
グ通信を開始しようとして送信信号が衝突するという通
信エラーの発生を防止する。 【構成】 2装置は、通信チャネルを形成した後、それ
ぞれ乱数を発生して互いに交換し、発生した乱数値の大
きい装置が、所定のデータ伝送用コネクション確立手順
を起動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議などに利用
される通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】CCITTにより、ISDNで通信する
マルチメディア通信装置の各種仕様が勧告されている。
【0003】図27は、このようなマルチメディア通信
装置により、通信会議を実行する場合のプロトコル仕様
の従来例を示している。すなわち、ISDN回線は、D
チャネルとBチャネルとで構成されるが、各チャネルの
OSI参照プロトコルにおけるレイヤ1は勧告I.43
0に準拠している。
【0004】そして、Dチャネルでは、レイヤ2とレイ
ヤ3の各処理により呼制御を実行する。Bチャネルで
は、勧告H.221に従って、音声信号、動画信号、M
LP(Multi Layer Protocol)お
よびBAS(Bit rateAllocation
Signal)を多重化して伝送する。
【0005】上記音声信号は、通話音声であり、動画信
号は、テレビカメラによる撮像画像である。また、ML
Pは、C&I(Control&Indicatio
n)信号やテレライティング(以下、TWと略す)通信
の通信情報である。C&I信号は、この場合、TW通信
の起動や終了などの通信制御に利用する。また、TW通
信の通信情報は、手書き入力した描画情報や画面操作用
の制御情報などである。上記C&I信号とTW通信の通
信情報は、勧告X.225、X.224およびQ.92
2に従って、MLPにより伝送する。
【0006】上記BASでは、装置の能力情報や制御コ
マンドを勧告H.242に従って伝送する。
【0007】いま、このようなマルチメディア通信装置
で1対1の通信会議を実行するものとする。この場合、
一方の通信装置のオペレータは、図28に示すように、
通信相手先を設定して発信動作を起動する。起動された
通信装置は、通信相手先に発呼し、発呼側と着呼側との
間で第1チャネルの呼接続手順を実行する。第1チャネ
ルとは、Bチャネルの1つのことである。ここで、獲得
したBチャネルの1つで直ちに音声信号の伝送が開始さ
れ、両者オペレータは通話可能になる。
【0008】次に、両者通信装置は、互いに能力情報を
交換して、相手先の装置機能を確認した後、第2チャネ
ルの呼接続手順を実行する。これにより、2つのBチャ
ネルを獲得する。そして、獲得した2つのBチャネルを
使用して、音声と動画を伝送するための通信モードを設
定する。ここで、動画つまりテレビカメラの撮像画像の
伝送が開始され、オペレータは、通話と共に相手先の撮
像画像を見ることができるようになる。
【0009】ここで、さらにTW通信を実行する場合に
は、一方のオペレータがTW通信を起動する。同図の例
では、発呼側で起動操作している。発呼側は音声,動画
に加え、MLPの通信チャネルも獲得するよう送信モー
ドを変更する。着呼側もオペレータの操作によるか、あ
るいは受信モードの変更に追従して自動的に発呼側と同
じ送信モードに変更する。そして、発呼側は、送信モー
ドが受信モードと同じとなった後にC&I接続要求を着
呼側に送出し、着呼側とC&I接続プロトコルを実行し
て、両者装置間のC&Iコネクションが確立する。
【0010】次いで、発呼側は、確立したC&Iコネク
ションを使用して着呼側にTW通信開始要求を送信す
る。着呼側は、そのTW通信開始要求に応答する。発呼
側は、その応答を受信すると、TW接続要求を着呼側に
送信して、着呼側とTW接続プロトコルを実行する。こ
れにより、TWコネクションが確立し、TW通信が可能
になる。
【0011】ここで、各オペレータが、手書き画像を入
力すると、入力された描画情報が、そのTWコネクショ
ンを介して相手先に伝送され、相手先装置で画像表示さ
れるようになる。また、オペレータが、表示画像の改ペ
ージなど画面操作を実行すると、所定の制御情報が伝送
されて、該当する表示制御が実行される。
【0012】両者オペレータは、このようなTW機能を
利用して通信会議を実行する。そして、通信会議を終了
するとき、一方のオペレータが、TW通信の終了を指示
する。同図の例では、発呼側がTW通信の終了を指示し
ている。この場合、発呼側は、C&Iコネクションを介
してTW切断要求を着呼側に送出し、着呼側はそのTW
切断要求に応答する。次いで、発呼側は、TW解放要求
を着呼側に送出して、着呼側とTW解放プロトコルを実
行する。これにより、TWコネクションが解放される。
さらに、発呼側は、C&I解放要求を着呼側に送出し
て、着呼側とC&I解放プロトコルを実行する。これに
より、C&Iコネクションが解放される。この後、両者
通信装置は、所定の呼切断手順を実行して通信動作を終
了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記TW通
信の起動は、オペレータが任意に実行する操作である。
従来、この起動操作は、例えば、発呼側だけというよう
に、一方の通信装置のみ実行可能にする場合と、どちら
の通信装置でも任意に実行可能にする場合とがあった。
【0014】一方の通信装置のみ実行可能にした場合、
他方の装置のオペレータは、TW通信を起動操作するこ
とができないという不都合がある。また、どちらの通信
装置でも任意に実行可能にした場合、両者オペレータ
が、同時にTW通信を起動操作してしまうことがある。
【0015】両者オペレータが、同時にTW通信を起動
操作した場合、図29に示すように、通信装置は互いに
相手先にC&I接続要求を送信することになる。この接
続要求は、前記勧告X.225に準拠した伝送制御によ
り伝送する。この伝送制御では、通信する両者が同時に
接続要求を出す場合を想定していないので、その場合、
通信エラーとして伝送制御を中止することになる。従っ
て、この場合、C&Iコネクションが確立されない。
【0016】このような場合、オペレータが、再度TW
通信を起動操作しなければならない。一方のオペレータ
が、このように再起動すれば、所定の伝送制御が実行さ
れ、C&Iコネクションが確立するようになる。ところ
が、その再起動操作を、両者オペレータが、同時に実行
してしまうと、再度通信エラーが発生して、上記と同様
の結果になっていた。この場合、さらにもう一度、起動
操作を繰り返さなくてはならなかった。
【0017】このように、従来は、どちらの通信装置で
も、オペレータが任意にTW通信を起動操作できるよう
にした場合、通信手順における送信信号が衝突して通信
エラーが発生し、起動操作をやり直さなくてはならない
場合が起こるという問題があった。
【0018】また、従来では、テレビ会議装置(本体)の
外部に接続された付属装置間でコネクション確立を行な
うのに、オペレータの操作が必要になるという問題もあ
った。
【0019】本発明は、上記の問題を解決し、送信信号
の衝突による通信エラーの発生を防止することができる
マルチメディア通信装置の通信方式を提供することを目
的とする。
【0020】また、本発明は、テレビ会議装置(本体)の
外部に接続された付属装置間でコネクション確立を行な
うのに、オペレータの操作を必要とせずに、コネクショ
ンを自動的に確立することの可能な通信方式を提供する
ことを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、請求項1,請求項2記載の発明では、2つ
のマルチメディア通信装置は、データ伝送用のコネクシ
ョンの確立を行なうに際し、それぞれ乱数を発生して互
いに交換し、発生した乱数の大小関係に基づいて決定し
た一方の装置が、データ伝送用のコネクション確立手順
を起動するようにしている。このように、請求項1,請
求項2記載の発明では、データ伝送用のコネクション確
立手順を起動する一方の装置が自動的に決定されるの
で、送信信号の衝突による通信エラーの発生を防止する
ことができる。また、この場合、通信チャネルを形成し
た後、自動的にデータ伝送用のコネクション確立手順を
実行することができるので、オペレータの起動操作が不
要になり、操作の手間が軽減する。
【0022】また、請求項3,請求項4記載の発明で
は、通信チャネルを形成した後、予め設定した一方の装
置が通信手順を起動して全二重データ伝送用の第1のコ
ネクションを確立する一方、第2のコネクションを確立
する場合、各装置は、第1のコネクションを介して事前
に相手先にその旨を通知し、その通知が両者から同時に
出された場合には、各装置はそれぞれ乱数を発生して互
いに交換し、発生した乱数の大小関係に基づいて決定し
た一方の装置が、第2のコネクション確立手順を起動す
るようにしている。このように、第1のコネクション確
立は、予め設定した一方の装置が起動する一方、第2の
コネクション確立は、2つの装置が同時に起動しようと
した場合、どちらか一方の装置が自動選択されて、その
装置が起動することになるので、送信信号の衝突による
通信エラーの発生を防止することができる。
【0023】また、請求項5,請求項6記載の発明で
は、一方の装置で、コネクション確立の要求がある場合
には、その一方の装置からデータ伝送用のコネクション
確立手順を起動し、他方の装置で、データ伝送用のコネ
クション確立の要求がある場合には、その要求を一方の
装置に通知し、常に一方の装置からデータ伝送用のコネ
クション確立手順を起動するようにしている。請求項
5,請求項6記載の発明では、どちらの装置で起動操作
されても、常に一方の装置からコネクションの確立手順
を起動するので、送信信号の衝突による通信エラーの発
生を防止することができる。
【0024】また、請求項7乃至請求項9記載の発明
は、2つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続され
ている付属装置間でデータ伝送用のコネクション確立を
行なうときに、自付属装置で発生した乱数と相手付属装
置で発生した乱数との大小比較を行ない、その結果に基
づき、いずれか一方の付属装置だけから接続要求を出す
ようにしている。これにより、両方の付属装置の電源O
N等で自動的にデータ伝送用のコネクション確立を行な
う場合、両方の付属装置の電源が同時にONとなるとき
にも、コネクション確立の衝突を回避することができ
る。また、オペレータの操作によりデータ伝送用のコネ
クション確立を行なう場合、自システムおよび相手シス
テムの両方でほぼ同時に接続要求が出されるときにも、
コネクション確立の衝突を回避することができる。
【0025】また、請求項10記載の発明は、データ伝
送用のコネクション確立を自動的に行なうモードとオペ
レータの操作により行なうモードとを切替え可能となっ
ている。これにより、データ伝送用のコネクション確立
を電源ON等で自動的に行なうこともできるし、あるい
はオペレータの操作により行なうこともできる。
【0026】また、請求項11記載の発明は、付属装置
の電源ON等により自動的にデータ伝送用のコネクショ
ン確立を行なうときに、所定の時間内にデータ通信に必
要な同期信号または通信開始信号が相手装置から送られ
て来ない場合には、オペレータの操作によりデータ伝送
用のコネクションの確立を行なうモードに切替わるよう
になっている。これにより、オペレータに相手が準備で
きていないことを知らせることができ、オペレータは次
の動作に迅速に移ることができて、操作性を向上させる
ことができる。
【0027】また、請求項12記載の発明は、2つのマ
ルチメディア通信装置にそれぞれ接続された付属装置間
でオペレ−タの操作でデータ伝送用のコネクション確立
を行なう際、各々の付属装置が操作メニュ−または操作
ガイダンスを表示する表示手段を備えており、データ伝
送用のコネクション確立の衝突を回避するため、データ
伝送用のコネクションの確立に先立って、各々の付属装
置で乱数を発生させ、その乱数を互いに交換し、自付属
装置で発生させた乱数と相手付属装置から受信した乱数
との比較の結果、自付属装置で接続要求を出すと判断さ
れたときには、前記表示手段に接続開始ボタンを表示す
るか、あるいは接続開始ボタンをオンにすることを促す
表示を行ない、オペレ−タが該接続開始ボタンをオンに
すると接続要求を出す一方で、自付属装置が相手付属装
置からの接続待ちであると判断された場合には、前記表
示手段に接続開始ボタンを表示しないか、あるいは接続
開始ボタンをオンにすることを禁止する表示を行ない、
相手からの接続待ちとなっている。このように、データ
伝送用のコネクションを確立するための操作を一方の装
置から行なうため、データ伝送用のコネクション確立の
衝突を回避することができる。
【0028】また、請求項13記載の発明は、2つのマ
ルチメディア通信装置にそれぞれ接続されている付属装
置間で、データ伝送用のコネクションの確立を行なう
際、付属装置間で接続要求側を決めるのではなく、マル
チメディア通信装置において、いずれの付属装置を接続
要求側にするかを指定するようになっている。これによ
り、データ伝送用のコネクション確立の衝突を生じさせ
ることなくコネクション確立がなされるとともに、付属
装置間で接続要求側を決める動作が不要となり、システ
ムの利便性を向上させることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る通信方式が適用される通信シ
ステムの一構成例を示す図である。
【0030】図1を参照すると、この通信システムは、
マルチメディア通信装置(より具体的には通信会議装置)
SYS11,SYS12が公衆回線としてのISDN回
線10に接続されて構成されている。
【0031】図2は各通信会議装置SYS11,SYS
12の構成例を示す図であり、各通信会議装置SYS1
1,SYS12は、マイク51と、スピーカー52と、
音声CODEC53と、タッチパネル54と、LCD表
示器55と、描画入出力部56と、テレビカメラ57
と、CRTモニタ58と、動画CODEC59と、スキ
ャナ60と、静止画CODEC61と、ISDN通信部
62と、記憶部63と、操作部64と、システム制御部
65とを有している。ここで、マイク51は、通話の際
に送話音声を入力するもので、スピーカー52は、受話
音声を出力するものである。音声CODEC53は、音
声信号をデジタル信号に変換したり、その逆変換を実行
したりするものである。
【0032】また、タッチパネル54は、テレライティ
ング通信の際に手書き画像を入力するほか、ペンタッチ
操作により、装置に対して各種操作を実行するものであ
る。LCD表示器55は、その入力画像や受信画像を表
示するほか、上記各種操作のための操作メニューなどを
表示するものである。なお、タッチパネル54はLCD
表示器55の画面上に固定され、両者は一体化されてい
る。描画入出力部56は、手書き画像の画情報を入力し
たり、LCD表示器55に画像表示させたりするもので
ある。
【0033】テレビカメラ57は、オペレータの人物像
などを撮像するものである。CRTモニタ58は、受信
した通信相手先の撮像画像を表示するものである。動画
CODEC59は、テレビカメラ57のアナログのビデ
オ信号をデジタル信号に変換し、さらに勧告H.261
に従って符号化する一方、その逆変換、つまり符号デー
タを同勧告に従って復号化し、さらにアナログビデオ信
号に変換するものである。スキャナ60は、原稿画像を
読み取るものである。静止画CODEC61は、画情報
をデータ圧縮したり、圧縮データを元の画情報に復元し
たりするものである。
【0034】また、ISDN通信部62は、ISDNに
対して所定の発着信手順を実行して、他の通信会議シス
テムと通信するものである。記憶部63は、装置に予め
登録しておく情報を格納したり、送受信情報を必要に応
じて一時格納したりするものである。
【0035】操作部64は、装置に対して各種操作を行
なうものである。システム制御部65は、上記各部を監
視制御するマイクロコンピュータである。
【0036】また、図3は本発明に係る通信方式が適用
される通信システムの他の構成例を示す図である。図3
を参照すると、この通信システムは、マルチメディア通
信システム(より具体的には例えば通信会議システム)S
YS1,SYS2が公衆回線としてのISDN回線10
に接続されて構成されている。図3の例では、各マルチ
メディア通信システムSYS1,SYS2には、CCI
TT勧告H.221を用いた通信を実行するテレビ会議
装置2,12と、テレライティング通信を実行するテレ
ライティング装置(TW装置)1,11とが設けられて
おり、TW装置1,11とテレビ会議装置2,12とは
RS−232Cケーブル3,13によって接続され、ま
た、テレビ会議装置2,12間は、ISDN回線10を
介して通信が実行されるようになっている。なお、以下
では、TW装置1とTW装置11とは同じ構成のもので
あるとし、また、テレビ会議装置2とテレビ会議装置1
2とも同じ構成のものであるとする。
【0037】図4はTW装置1(または11)のシステ
ム構成例を示す図である。図4を参照すると、TW装置
1(または11)は、全体を制御するシステム制御部2
0と、制御プログラム等が格納されているROM21
と、各種の処理データ等が記憶されるRAM22と、画
像メモリ23と、通信インタフェース部24と、描画入
力ユニット25と、VRAM(Video RAM)26と、LC
Dユニット27と、システムバス28とを有している。
【0038】ここで、通信インタフェース部24は、R
S−232Cインタフェースを有し、また、バイト同期
通信を実行するハードウェアを有している。また、描画
入力ユニット25は、例えばタッチパネルと接触点(ポ
イント)検出回路とからなり、専用のペン先が接触した
部分を検出してその位置情報を取り込むよう構成されて
いる。なお、タッチパネルは、描画データを入力するエ
リアと、後述のような接続ボタン,切替ボタンなどの各
種のボタンエリアとを有し、ペン先が描画データを入力
するエリアに接触するときには描画データを入力するこ
とができ、ペン先がボタンエリアに接触するときには、
そのボタンに割り当てられた機能を選択できるようにな
っている。また、画像メモリ23は、ハードディスク等
の記憶装置であって、描画データをファイルとして記憶
するようになっている。また、LCDユニット27は、
図示しないが、データ表示用のLCDと、LCDの表示
内容の拡大・縮小やマルチウィンドウ等の表示制御を行
なうLCD制御部とからなっている。また、VRAM2
6は、LCDユニット27のLCDに表示するデータを
記憶するようになっている。なお、描画入力ユニット2
5のタッチパネルは、LCDユニット27のLCDと密
着して形成されている。
【0039】図5はテレビ会議装置2(または12)の
システム構成例を示す図である。図5を参照すると、テ
レビ会議装置2(または12)は、全体を制御するシス
テム制御部30と、制御プログラム等が格納されている
ROM31と、各種の処理データ等が格納されるRAM
32と、操作部33と、通信制御部34と、送受話器3
5と、マイク36と、スピーカ37と、テレビカメラ3
8と、動画像コーデック39と、CRT40と、表示制
御部41と、システムバス42とを有している。
【0040】ここで、通信制御部34は、図示しない
が、RS−232CインタフェースとISDNインタフ
ェ−スとを有しており、RS−232Cインタフェ−ス
にはRS−232Cケーブル3(または13)を介して
TW装置1(または11)が接続され、また、ISDN
インタフェースにはISDN回線10が接続されてい
る。また、通信制御部34には、送受話器35、マイク
36、スピーカ37等が接続されている。通信制御部3
4は、また、音声信号のA/D変換を行なう音声コーデ
ックおよびCCITT勧告H.221に準拠した各種メ
ディアデータの多重・分離制御部等を有しており、CC
ITT勧告H.242に準拠した通信を制御するように
なっている。また、テレビカメラ38は、入力映像情報
をNTSC(National Television System Committee)
信号として出力するようになっており、動画像コーデッ
ク39は、テレビカメラ38から入力されたアナログN
TSC信号をA/D変換した後にNTSC/CIF(Co
mmon Intermediate Format)変換し、これをCCITT
勧告H.261の規定に従って符号化して通信制御部3
4に与えるとともに、通信制御部34からの符号化され
た動画像データを勧告H.261の規定に従って復号化
し、これをCIF/NTSC変換し、さらにD/A変換
して表示制御部41に出力するようになっている。ま
た、表示制御部41は、動画像コーデック39からの動
画像信号をCRT40に与えて、CRT40に動画像を
表示させ、また、表示画面の分割制御等を行なうように
なっている。また、CRT40は、NTSC端子を有
し、表示制御部41からの信号に基づき、画像を表示す
るようになっている。また、操作部33は、テンキー等
を有し、オペレータが宛先の電話番号を入力したり、C
RT40への画面分割表示操作やテレビカメラ38のズ
ーム操作、また使用するメディアの選択操作等がなされ
るようになっている。
【0041】また、図6はTW装置1,11のプロトコ
ル構成を示す図である。図6を参照すると、TW装置
1,11は、アプリケーションと、TWプロトコル実行
部と、セッションプロトコル実行部と、トランスポート
プロトコル実行部と、ネットワークプロトコル実行部
と、データリンクプロトコル実行部とのプロトコル構成
で、OSI(Open Systems Interconnection)に準拠し
たプロトコルを実行するようになっている。但し、デー
タリンク層は、ビット同期通信を行なう代わりに、バイ
ト同期通信を実行するが、データフィールドで送受信さ
れるコマンドやレスポンスの種類、およびシーケンスの
制御については、HDLC(High Level Data Link Con
trol Procedure)に準じるといった独自なものとなって
いる。
【0042】このような構成において、TW装置1とT
W装置11との間で通信を行なうためには、テレビ会議
装置2とテレビ会議装置12が勧告H.221および勧
告H.242を用いた通信を実行しており、データ転送
が可能な状態である必要がある。ここで、データ転送が
可能な状態とは、勧告H.221に定義されている例え
ばLSD−6400やMLP−6.4kなどのデータ用
のBAS(Bit rate Allocation Signal)コマンドをテ
レビ会議装置2とテレビ会議装置12とが互いに送信
し、また互いに受信した状態にあることを意味してい
る。そして、TW装置1からTW装置11にTWデ−タ
を送る場合、TW装置1とテレビ会議装置2との間で
は、RS−232Cケ−ブル3を介して通信が行なわ
れ、テレビ会議装置2は、TW装置1から受信したTW
データを勧告H.221で規定された方法で音声データ
や動画像データと多重してテレビ会議装置12に送信
し、また、テレビ会議装置12は、受信した多重データ
を勧告H.221で規定された方法でメディア毎にデー
タを分離し、TWデータをRS−232Cケ−ブル13
を介してTW装置11へ送る。
【0043】なお、TW装置1とTW装置11との間の
通信には、バイト同期通信等が用いられ、テレビ会議装
置2とテレビ会議装置12は、このTW装置1,11間
で送受信されるデータの内容には関与しない。具体的に
は、TW装置1とTW装置11が、バイト同期のシンク
モード(モノシンクモードまたはバイシンクモード)を
用いて通信を行なう場合、互いに相手から送られる同期
パターンを検出することにより通信が開始される。
【0044】ところで、本発明においては、図1のよう
なマルチメディア通信装置間で、あるいは図3のような
通信システムの2つのマルチメディア通信装置に接続さ
れている付属装置間で、データ伝送用のコネクション確
立を行ない、また、このときに衝突が生ずるのを有効に
回避することを意図している。以下、本発明の各実施例
について詳細に説明する。なお、以下の各実施例では、
いずれも2つの通信会議装置の一方から他方に発呼して
所定の通信を実行するものとする。
【0045】より具体的には、発呼側オペレータは、所
定の操作で通信相手先を設定して、通信会議装置の発信
動作を起動し、これにより、通信相手先に発呼するよう
になっているとする。
【0046】図7は、本発明の第1の実施例における発
呼側と着呼側の各通信会議装置の動作を示す図である。
なお、この動作は、通信会議のアプリケーション・ソフ
トウェア(以下、単にアプリケーションという)が各部
を制御して実行されるものである。すなわち、発呼側と
着呼側の各通信会議装置は、発着信により相手先と呼接
続し、図28に示した通信手順により、2つのBチャネ
ルを獲得する。そして、第1の実施例では、オペレータ
のTW起動操作なしに、直ちに音声と動画とMLPの通
信モードを設定する(ステップS101)。
【0047】ここで、図8に示すように、各通信会議装
置のアプリケーションは、中間レイヤのプロトコル実行
部を介してLAPF実行部にC&I通信開始要求を出
す。LAPF実行部は、勧告Q.922に準拠したLA
PF(Link AccessProcedure f
or FMBS)の伝送制御手順を実行するものであ
る。これにより、LAPF実行部は、まず通信相手先と
の競合制御を実行する。
【0048】図9は、競合制御動作を示している。すな
わち、LAPF実行部は、アプリケーションからC&I
通信開始要求を受けると、内部処理により乱数を発生
し、発生した乱数をUIコマンドにセットして相手先に
送信する。発呼側と着呼側の各装置がこの動作を実行す
ることにより、互いに発生した乱数を交換する(ステッ
プS201)。そして、各装置は、相手先からのUIコ
マンドを受信すると、UIレスポンスを送信すると共
に、互いにUIレスポンスの受信を確認する(ステップ
S202)。
【0049】次いで、各装置は、自装置で発生した乱数
と、相手先から受信した乱数とを比較する(ステップS
203)。その結果、自装置で発生した乱数値が、相手
先から受信した乱数値よりも大きい場合には、アプリケ
ーションに「接続要求可」の旨を通知する(ステップS
204)。一方、発生した乱数値が、受信した乱数値よ
りも小さい場合には、アプリケーションに「接続要求不
可」の旨を通知する(ステップS205)。
【0050】また、ステップS203の比較の結果、上
記2つの乱数値が同一値であった場合には、ステップS
201に戻り、再度乱数を交換して同様の処理を実行す
る。これにより、2つの乱数値に必ず差が生じるように
なり、LAPF実行部は、アプリケーションに対して
「接続要求可」または「接続要求不可」を通知すること
になる(以上、図7のステップS102の処理であ
る)。
【0051】アプリケーションは、LAPF実行部から
の通知を判別し(ステップS103)、この結果、「接
続要求可」の場合には、C&I接続要求を相手先に送信
し、C&I接続プロトコルを実行して、C&Iコネクシ
ョンを確立する(ステップS104)。さらに、図28
に示したように、TW通信開始要求やTW接続要求を順
次送出してTW接続プロトコルを実行し、TWコネクシ
ョンを確立する(ステップS105)。
【0052】一方、ステップS103の判別の結果、
「接続要求不可」の場合には、相手先から送信されるC
&I接続要求に応答してC&I接続プロトコルを実行す
る。また、次に送信されるTW通信開始要求に応答す
る。さらに次に送信されるTW接続要求に応答してTW
接続プロトコルを実行する。このようにして、C&Iコ
ネクションとTWコネクションを順次確立する(ステッ
プS106)。
【0053】これにより、例えば図1,図2の構成例に
おいて、通話とテレビカメラ57の撮像画像およびタッ
チパネル54の手書き画像の交換が可能になる。各通信
会議装置のオペレータは、それらの通信機能を利用して
通信会議を実行する。
【0054】以上のように、第1の実施例では、各通信
会議装置は、MLPの通信チャネルを形成した後、デー
タリンクレイヤのUIコマンドを利用して、互いに乱数
を交換し、自装置で発生した乱数が、相手先から受信し
た乱数よりも大きい場合に、自装置側から、所定のデー
タ伝送用コネクションの確立手順を起動するようにして
いる。
【0055】これにより、従来のような送信信号の衝突
による通信エラーの発生を防止することができる。ま
た、この場合、通信チャネルを形成した後、オペレータ
がTW通信の要求操作を実行しなくても、所定のデータ
伝送用コネクションが確立されて、TW通信が可能にな
るので、オペレータの操作の手間が軽減する。
【0056】図10は、本発明の第2の実施例における
発呼側と着呼側のそれぞれの通信会議装置の動作を示す
図である。第2の実施例においても、各通信会議装置
は、前述の実施例と同様に、まず音声、動画およびML
Pの通信モードを設定する(ステップS301)。そし
て、第2の実施例では、発呼側から着呼側にC&I接続
要求を送信することにより、C&Iコネクションを確立
する(ステップS302)。
【0057】この後、オペレータのTW起動操作を監視
するとともに、相手先からTW通信開始要求を受信しな
いかどうかを監視する(ステップS303,S30
4)。
【0058】ステップS303において、いま、オペレ
ータによりTW起動操作が実行されたとすると、相手先
にTW通信開始要求を送信して、相手先からの応答を待
つ(ステップS305)。
【0059】このとき、受信信号を監視して相手先が同
時にTW通信開始要求を送信していないかどうか判定す
る(ステップS306)。
【0060】ここで、例えば、図11に示すように、発
呼側と着呼側のオペレータがたまたま同時にTW起動操
作を実行することがある。この場合、各装置は、それぞ
れ相手先に対してTW通信開始要求を同時に送信し合う
ことになる。なお、これは、通知情報の衝突現象である
が、C&Iコネクションでは、C&I信号を全二重方式
で伝送するので、通信エラーにはならない。
【0061】このように、ステップS306でTW通信
開始要求の要求動作が衝突した場合、各装置は、内部処
理により乱数を発生し、発生した乱数をC&I信号にセ
ットして相手先に送信する。発呼側と着呼側の各装置が
この動作を実行することにより、互いに発生した乱数を
交換する(ステップS307)。この第2の実施例で
は、C&Iコネクションを介して、乱数を送信したりそ
れに対して応答したりするC&I信号を新たに定義して
いる。
【0062】相手先から乱数を受信するとそれに応答す
るとともに、自装置が送信した乱数に対する相手先から
の応答を確認する(ステップS308)。
【0063】この後、各通信会議装置は、自装置で発生
した乱数と、相手先から受信した乱数とを比較する(ス
テップS309)。この結果、自装置で発生した乱数値
が、相手先から受信した乱数値よりも大きい場合、TW
接続要求を送信する。これにより、両装置は、TW接続
プロトコルを実行して、TWコネクションを確立する
(ステップS310)。一方、ステップS309の比較
の結果、発生した乱数値が、受信した乱数値よりも小さ
い場合、相手先から送信されるTW接続要求を受信し、
TW接続プロトコルを実行して、TWコネクションを確
立する(ステップS311)。また、ステップS309
の比較の結果、上記2つの乱数が同一値であった場合に
はステップS307に戻り、再度乱数を交換する。これ
により、上記2つの乱数値に必ず差が生じるようにな
り、上記TWコネクションの確立手順を実行することが
できる。
【0064】TWコネクションが確立すると、前述の第
1の実施例と同様に、通信会議を実行する。
【0065】ところで、ステップS306において、上
記TW通信開始要求の要求動作が衝突しない通常時に
は、その通知動作を実行した装置から、TW接続要求を
送信してTWコネクションを確立する(ステップS31
0)。また、ステップS304において、相手先からT
W通信開始要求を受信した場合には、それに対する応答
を返した後(ステップS312)、相手先からのTW接
続要求に応じて、TW接続プロトコルを実行しTWコネ
クションを確立する(ステップS311)。
【0066】以上のように、第2の実施例では、MLP
の通信チャネルを形成すると、発呼側がC&I接続要求
を送信してC&Iコネクションを確立するようにしてい
る。そして、その後、オペレータにより、TW起動操作
が実行されると、相手先に「TW通信開始」を通知する
と共に、その通知動作が両装置から同時に実行された場
合には、各装置はそれぞれ乱数を発生して互いに交換
し、発生した乱数の大きい装置が、TW接続要求を送信
してTWコネクションを確立するようにしている。
【0067】これにより、発呼側と着呼側のどちらのオ
ペレータでも、任意にTW通信を起動することができる
と共に、両者オペレータが同時に起動操作した場合で
も、送信信号の衝突による通信エラーの発生を防止する
ことができる。
【0068】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0069】第3の実施例においても、上記実施例と同
様に、一方の装置から他方の装置に発呼して通信が開始
する。すなわち、発呼側は、図12に示すように、呼接
続すると、音声、動画およびMLPの通信モードをそれ
ぞれ設定する(ステップS401)。そして、着呼側に
C&I接続要求を送信してC&Iコネクションを確立す
る(ステップS402)。
【0070】この後、オペレータのTW起動操作を監視
するとともに、着呼側からTW通信開始要求を受信しな
いかどうかを監視する(ステップS403,S40
4)。
【0071】ここで、ステップS403において、オペ
レータが、TW起動操作を実行したとすると、着呼側に
TW通信開始要求を送信して、相手先からの応答を確認
する(ステップS405)。そして、TW接続要求を送
信し、相手先とTW接続プロトコルを実行して、TWコ
ネクションを確立する(ステップS406)。
【0072】また、ステップS404において、着呼側
からTW通信開始要求を受信すると、応答を返した後
(ステップS407)、TW接続要求を送信し、同様に
TWコネクションを確立する(ステップS406)。
【0073】一方、着呼側は、図13に示すように、呼
接続すると上記通信モードを設定し(ステップS50
1)、発呼側からC&I接続要求を受信すると、C&I
接続プロトコルを実行してC&Iコネクションを確立す
る(ステップS502)。この後、発呼側と同様に、オ
ペレータのTW起動操作を監視するとともに、発呼側か
らTW通信開始要求を受信しないかどうかを監視する
(ステップS503,S504)。
【0074】ここで、ステップS503において、着呼
側オペレータが、TW起動操作を実行したとすると、発
呼側にTW通信開始要求を送信して、相手先からの応答
を確認する(ステップS505)。
【0075】そして、発呼側からTW接続要求が送出さ
れるのを待って、TW接続要求を受信すると、TW接続
プロトコルを実行してTWコネクションを確立する(ス
テップS506)。
【0076】また、ステップS504において、発呼側
からTW通信開始要求を受信した場合には、応答して
(ステップS507)、上記と同様に発呼側からのTW
接続要求に応じてTWコネクションを確立する(ステッ
プS506)。
【0077】ここで、例えば、図14に示すように、発
呼側と着呼側のオペレータが、同時にTW起動操作を実
行したとする。この場合、各装置が互いに相手先に「T
W通信開始」を通知すると共に応答を返すことになる。
なお、これは通知情報の衝突現象であるが、前述したよ
うに、C&Iコネクションでは通信エラーにならない。
第3の実施例では、この場合でも、発呼側からのみTW
接続要求が送出され、所定のTWコネクションを確立す
るようになる。
【0078】以上のように、第3の実施例では、TW起
動操作が発呼側で実行された場合でも着呼側で実行され
た場合でも、必ず、発呼側からTW接続要求を送出して
TWコネクションを確立するようにしている。これによ
り、発呼側と着呼側のオペレータが、同時にTW起動操
作を実行しても、従来のような送信信号の衝突による通
信エラーの発生を防止することができる。
【0079】なお、第2および第3の実施例では、C&
I接続要求を、必ず発呼側が送信するようにしたが、着
呼側が送信するようにしてもよい。また、発呼側や着呼
側という区別でなく、どちらか一方が送信するように予
め条件設定してもよいことはいうまでもない。
【0080】また、上述の各実施例では、勧告.221
に規定されているMLPを使用してTW通信を実行する
場合を説明したが、同勧告に規定されているLSD(L
owSpeed Data)を使用しても同様の通信を
実行することができる。さらに、TW通信に限らず、例
えば、ファクシミリ通信などの他の通信を実行すること
も可能である。
【0081】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。第4の実施例では、通信システムが例えば図3の
ものであるとした場合、2つのマルチメディア端末装置
(テレビ会議装置2,12)の付属装置であるTW装置
1,11の電源ON等でデータ伝送用のコネクション確
立を自動的に行なうことを意図しているが、TW装置
1,11の電源ON等で自動的にコネクション確立を行
なう場合には、両方のTW装置1,11から同時に接続
要求が出されることがありうる。しかしながら、TW装
置1とTW装置11の両方から同時に接続要求が出され
ると、セッションレイヤの勧告X.225プロトコルで
支障が生じる。すなわち、勧告X.225では、相手か
らの接続確認待ちのときに接続指示が来ることはありえ
ないと規定されており、従って、X.225の規定によ
り、必ずいずれか一方のTW装置より接続要求を出す必
要がある。
【0082】そこで、本発明の第4の実施例の通信方式
では、2つのマルチメディア通信システム間で通信を行
なう場合、例えば、通信システムが図3のようになって
いて、CCITT勧告H.221を用いた通信を実行す
るマルチメディア端末装置(テレビ会議装置2,12)
に接続された付属装置(TW装置1,11)間で通信を
行なう場合、TW装置1,11の電源ON等で自動的に
コネクション確立を行なう際に、コネクション確立の衝
突を回避するため、コネクションの確立に先立って、各
マルチメディア通信システムSYS1,SYS2で乱数
を発生させ、その乱数を互いに交換し、自システムで発
生させた乱数と相手システムから受信した乱数とを比較
し、その大小関係に基づいて決定した一方のシステムが
コネクション確立手順を起動するようになっている。よ
り具体的には、各々のTW装置1,11で乱数を発生さ
せ、その乱数をデータリンク層でUI(Unnumbered Inf
ormation)コマンドを用いて互いに交換し、自装置で発
生させた乱数が相手装置から受信した乱数よりも値が大
きければ接続要求を出し、これと反対に、自装置の乱数
が小さければ相手からの接続待ちとなるよう制御するよ
うにしている。
【0083】次にこのような構成の第4の実施例の通信
方式のコネクション確立の処理動作を図15,図16,
図17を用いて説明する。なお、図15は本発明の第4
の実施例におけるコネクション確立のシーケンスを示す
図、図16,図17は第4の実施例におけるコネクショ
ン確立の処理動作を示すフローチャートである。図15
において、点線で囲まれた部分は、概略シーケンスであ
る。図15,図16,図17を参照すると、第4の実施
例の通信方式では、TW装置1またはTW装置11の電
源スイッチがONになると(ステップS1)、TW装置
1またはTW装置11のアプリケーションはデータリン
クプロトコル実行部へ通信開始要求を出す(ステップS
2)。データリンクプロトコル実行部はこれを受け取る
と、同期パターン(同期信号)の送信を開始するととも
に、相手装置から同期信号が送られたか否かをチェック
する(ステップS3)。この結果、相手装置から同期信
号が送られていなければ相手装置の電源がまだオンとな
っていないと判断し、相手装置の電源がオンとなるのを
待つ。すなわち相手装置から同期信号が送られるのを待
つ。
【0084】相手装置から同期信号が送られ、これを受
信すると、TW装置1とTW装置11とは、コネクショ
ンの確立に先立って乱数Xを発生し、両装置1,11
は、それぞれ、この乱数をUIコマンドを用いて相手装
置に送信する(ステップS4)。次いで、両装置1,1
1は相手装置で発生した乱数YをUIコマンドにより受
信したときには、受信確認の情報をUIレスポンスに含
めて相手装置に返す(ステップS5)。
【0085】このようにして、相手装置で発生した乱数
Yを受信すると、この乱数Yの大きさと自装置で発生し
た乱数Xの大きさとを比較する(ステップS6,S
7)。この結果、乱数の大きさが同じ場合は、ステップ
S4に戻って、再度、乱数を発生させ同様の手順で相手
と乱数の交換を行なう。これに対し、自装置で発生した
乱数Xの大きさが相手装置で発生した乱数Yの大きさよ
りも大きければ、接続要求可の情報をアプリケーション
に渡し(ステップS8)、また、これと反対に、相手装
置で発生した乱数Yの大きさよりも小さければ、接続要
求不可の情報をアプリケーションへ渡す(ステップS1
0)。アプリケーションは、接続要求可の情報を受け取
った場合のみ下位レイヤへ接続要求を出し(ステップS
9)、接続要求不可の情報を受け取った場合は相手から
の接続指示待ちとなる(ステップS11)。このように
して、TW装置1とTW装置11との間でデータ伝送用
のコネクションを確立することができる(ステップS1
2)。
【0086】このように、本発明の第4の実施例では、
付属装置(TW装置1またはTW装置11)の電源スイ
ッチがONになると、自動的に相手側の付属装置(TW
装置11またはTW装置1)とデータ伝送用のコネクシ
ョンが確立されるので、オペレータによる接続操作が不
要となり、装置の利便性を向上させることができる。ま
た、この場合、両方のTW装置1,11の電源スイッチ
が同時にONとなるときにも、自装置で発生した乱数X
と相手装置で発生した乱数Yとの大小比較を行ない、そ
の結果に基づき、いずれか一方の装置だけから接続要求
を出すようにしているので、データ伝送用のコネクショ
ン確立の衝突を回避することができる。
【0087】また、本発明の第5の実施例は、TW装置
1とTW装置11との間でのデータ伝送用のコネクショ
ン確立をオペレータの操作により行なうときにデータ伝
送用のコネクション確立の衝突が起こっても、オペレー
タが再操作することなしに自動的にコネクション確立を
正しく行なうことの可能な通信方式を意図している。
【0088】このため、第5の実施例の通信方式は、オ
ペレータの操作によりデータ伝送用のコネクション確立
を行なうときにコネクション確立の衝突が起こる場合に
も、TW装置1とTW装置11とは、乱数の交換により
接続要求側を決めて正しいコネクション確立を行なうよ
うになっている。
【0089】このような構成の第5の実施例の通信方式
のコネクション確立の処理動作を図18,図19,図2
0を用いて説明する。なお、図18は本発明の第5の実
施例におけるコネクション確立のシーケンスを示す図、
図19,図20は第5の実施例におけるコネクション確
立の処理動作を示すフローチャートである。図18にお
いて、点線で囲まれた部分は、概略シーケンスである。
図18,図19,図20を参照すると、第5の実施例の
通信方式では、TW装置1とTW装置11との間のコネ
クション確立を行なうため、オペレータが描画入力ユニ
ット25の接続ボタンのエリアを専用のペンでポイント
すると(ステップS21)、アプリケーションは、下位
レイヤへ接続要求を出す(ステップS22)。このと
き、データリンクプロトコル実行部は、乱数の発生,お
よび相手装置との乱数の交換は行なわず、SABM(Se
t Asynchronous Balanced Mode)コマンドを相手装置に
送信する。そして、相手装置からUA(Unnumbered Ack
nowledge)レスポンスを受信すると、データリンクコネ
クションが確立し、引き続き上位レイヤのコネクション
が確立する。
【0090】この際、オペレータ間の合意無しに、ある
いはオペレータの誤操作で、両方のTW装置1,11か
ら同時に接続要求が出される場合がありうる。この場合
には、セッションプロトコル実行部等でコネクション確
立の衝突が起こり、接続エラーとなる。従って、両装置
1,11はコネクション確立の衝突が発生したか否かを
調べ(ステップS23)、セッションプロトコル実行部
で衝突が発生していないときには、TW通信を実行する
が(ステップS24)、セッションプロトコル実行部で
衝突が発生したときには、セッションプロトコル実行部
はアプリケーションへ衝突エラーを通知する(ステップ
S25)。この場合、アプリケーションはLCDにエラ
ー表示は行なわず、データリンクプロトコル実行部へ接
続要求側を決めるための依頼情報を渡す(ステップS2
6)。
【0091】データリンクプロトコル実行部は、この情
報を受けると、図16,図17のステップS4乃至S1
2の処理と同様に、先ず、乱数を発生し、相手装置とU
Iコマンド、UIレスポンスを用いた乱数の交換を行な
い(ステップS27,S28)、自装置で発生した乱数
Xの大きさと相手装置で発生した乱数Yの大きさとを比
較し(ステップS29,S30)、乱数Xの大きさが乱
数Yの大きさよりも大きければ接続要求可の情報をアプ
リケーションへ渡し(ステップS31)、また、これと
反対に、乱数Xの大きさが乱数Yの大きさよりも小さけ
れば接続要求不可の情報をアプリケーションへ渡す(ス
テップS33)。アプリケーションは、接続要求可の情
報を受け取った場合のみ下位レイヤへ接続要求を出し
(ステップS32)、接続要求不可の情報を受け取った
場合は相手からの接続指示待ちとなる(ステップS3
4)。このようにして、オペレ−タの操作によりコネク
ション確立を行なうときに衝突エラ−が起こっても、オ
ペレ−タが再操作せずとも、TW装置1とTW装置11
との間で自動的にコネクションを確立することができる
(ステップS35)。なお、衝突エラーは、任意のプロ
トコル実行部で発生する可能性があり、上述の説明で
は、セッションプロトコル実行部で衝突エラ−が発生す
るとして説明したが、図18では、データリンクプロト
コル実行部で衝突エラーが発生した場合が示されてい
る。
【0092】上述した第4の実施例では、コネクション
確立を電源ON等で自動的に行なう場合について説明
し、また、第5の実施例では、コネクション確立をオペ
レータの操作により行なう場合について説明したが、コ
ネクション確立を電源ON等で自動的に行なうモードと
オペレータの操作により行なうモードとを、切替えて選
択できるように構成することもできる。
【0093】本発明の第6の実施例は、コネクション確
立を電源ON等で自動的に行なうモードとオペレータの
操作により行なうモードとを、ユーザの要望に合わせて
選択できることを意図しており、このため、第6の実施
例の通信方式では、上記2つのモードを切替えるスイッ
チが設けられている。なお、このスイッチは、オペレー
タが例えば描画入力ユニット25を操作することにより
切替可能なソフトスイッチ(例えばLCDに表示された
切替ボタン)として構成され、これが操作されると、そ
のスイッチ情報,すなわち、選択されたモードが、RA
M22に記憶されるようになっている。
【0094】このように、第6の実施例では、オペレー
タは、例えばLCD上に表示されたメニューを選択する
などの操作により、付属装置(TW装置1,11)間の
コネクション確立を自動的に行なうモードとオペレータ
の操作により行なうモードとを切替えることができ、コ
ネクション確立を第4の実施例のように電源ON等で自
動的に行なうこともできるし、あるいは第5の実施例の
ようにオペレータの操作により行なうこともできる。
【0095】また、本発明の第7の実施例の通信方式
は、TW装置1,11の電源ON等により自動的にコネ
クション確立を行なう場合において、所定の時間内にデ
ータ通信に必要な同期信号または通信開始信号が相手装
置から送られて来ないときに、オペレータの操作により
コネクションの確立を行なうモードに切替わるようにな
っている。
【0096】本発明の第7の実施例におけるコネクショ
ン確立の処理動作を図21,図22のフローチャートを
用いて説明する。TW装置1またはTW装置11の電源
スイッチがONになると(ステップS41)、TW装置
1またはTW装置11のアプリケーションは、データリ
ンクプロトコル実行部へ通信開始要求を出し(ステップ
S42)、これとともに、タイマを起動する(ステップ
S43)。また、アプリケーションは、この時点からデ
ータリンクプロトコル実行部からの接続要求可または接
続要求不可の情報の受取りを監視する(ステップS4
4)。そして、アプリケーションがデータリンクプロト
コル実行部へ通信開始要求を出してから接続要求可また
は接続要求不可の情報を受け取るまでの時間(タイマに
より計時された時間)が所定の時間を越えたか否かを判
断する(ステップS45)。所定の時間を越えていない
場合には、TW装置1またはTW装置11は、図17の
ステップS9,S12またはステップS11,S12と
同様のコネクション確立処理を行なう(ステップS4
6)。これに対し、所定の時間を越える場合には、アプ
リケーションは、コネクション確立をオペレータの操作
により行なうモードに切替える(ステップS47)。す
なわち、所定の時間内にテレビ会議装置2との間でRS
−232Cの通信が実行できない場合やデータ通信に必
要な同期信号または通信開始信号が相手から送られて来
ない場合には、アプリケーションは、コネクションの確
立をオペレータの操作により行なうモードに切替える。
この際、アプリケーションは各プロトコル実行部へ初期
状態に戻るよう通知する。このようにして、モードが切
替わった後に相手装置から乱数の入ったUIコマンドを
受信したか否かを判断し(ステップS48)、UIコマ
ンドを受信したときには、コネクションの確立をオペレ
ータの操作により行なうモードに切替えるという情報を
UIレスポンスに含めて相手に返す(ステップS4
9)。TW装置1またはTW装置11はこのUIレスポ
ンスを受信すると、コネクションの確立をオペレータの
操作により行なうモードに切替える。以後、図19のス
テップS21乃至図20のS35と同様の処理を行なう
(ステップS50)。
【0097】このように、第7の実施例では、TW装置
間のコネクション確立を自動的に行なおうとしたが、相
手装置の準備ができていない場合などのように、所定の
時間内に相手から所定の信号が来ないときに、コネクシ
ョン確立処理をオペレータの操作により行なうモードに
切替えるので、オペレータに相手が準備できていないこ
とを知らせることができ、オペレータは次の動作に迅速
に移ることができて、操作性を向上させることができ
る。すなわち、オペレータは、相手側の準備ができてい
ないことを知り、例えば、相手装置のオペレータに準備
を催促するなど、次の動作を迅速に実行することができ
る。
【0098】また、本発明の第8の実施例の通信方式
は、TW装置1とTW装置11との間でコネクションの
確立を行なうとき、TW装置1,11間で接続要求側を
決めるのではなく、本体装置,すなわちテレビ会議装置
2またはテレビ会議装置12から接続要求側を指定する
ようになっている。
【0099】すなわち、第4乃至第7の実施例の通信方
式では、テレビ会議装置2,12は、TW装置1とTW
装置11との間で送受信されるデータの内容については
全く認知せず、TW装置1とTW装置11は、接続に関
しテレビ会議装置2やテレビ会議装置12から何等有益
な情報を得ることができなかったが、第8の実施例で
は、TW装置1とTW装置11との間でコネクションの
確立を行なうとき、TW装置1とTW装置11とのいず
れを接続要求側にするかをテレビ会議装置2またはテレ
ビ会議装置12から指定するようになっている。
【0100】次にこのような構成の第8の実施例の通信
方式のコネクション確立の処理動作を図23,図24を
用いて説明する。なお、図23は第8の実施例における
コネクション確立のシーケンスを示す図、図24は第8
の実施例におけるコネクション確立の処理動作を示すフ
ローチャートである。いま、例えば、TW装置1の電源
スイッチがONになると(ステップS61)、TW装置
1は、TW装置11と通信を開始する前に、テレビ会議
装置2に対し接続要求可能か否かの問い合わせをUIコ
マンドを用いて行なう(ステップS62)。テレビ会議
装置2は、この問い合わせに対して、もし自装置が発呼
側であれば接続要求可の情報を、逆に着呼側であれば接
続要求不可の情報をUIレスポンスに含めて応答する。
TW装置1は、テレビ会議装置2からのUIレスポンス
を受信し(ステップS63)、このUIレスポンスに接
続要求可の情報が含まれているか、または接続要求不可
の情報が含まれているかを判断する(ステップS6
4)。TW装置1は、テレビ会議装置2からのUIレス
ポンスに接続要求可の情報が含まれていれば、発呼側で
あると判断する。すなわち、相手装置に対して接続要求
が可能であると判断する。この場合には、TW装置1
は、以後、電源がOFFになるまで接続要求が可能とな
り、オペレータによる接続要求操作を待ち(ステップS
65)、接続要求操作があったときには(ステップS6
6)、TW装置1はコネクション確立を行なう(ステッ
プS67)。これに対し、ステップS63においてUI
レスポンスを受信したときに、このUIレスポンスに接
続要求不可の情報が含まれているときには、TW装置1
は、着呼側であると判断する。すなわち、相手装置に対
して接続要求が不可能であると判断する(ステップS6
4)。この場合には、TW装置1は、以後、電源がOF
Fになるまで接続要求が不可能となる。すなわち、接続
要求不可の時にはオペレータからの接続要求操作ができ
ないようにする(ステップS68)。なお、この接続要
求可否の情報は、アプリケーションが管理する。なお、
図23のシーケンスには、テレビ会議装置2が発呼側、
テレビ会議装置12が着呼側の場合が示されている。
【0101】このように、第8の実施例では、TW装置
1,11間のコネクション確立に先立って、テレビ会議
装置(本体装置)2,12によって接続要求側を指示さ
せることで、コネクション確立の衝突を生じさせること
なくコネクション確立がなされる。また、TW装置1,
11が接続要求する権利を有するか否かを本体装置2,
12から指示するため、TW装置1,11間で接続要求
側を決める動作が不要となり、装置の利便性を向上させ
ることができる。
【0102】また、本発明の第9の実施例の通信方式
は、CCITT勧告H.221を用いた通信を実行する
マルチメディア端末装置(テレビ会議装置2,12)に
接続された付属装置(TW装置1,11)間で通信を行
なう場合、TW装置1,11の電源ON等で自動的にコ
ネクション確立を行なう際に、コネクション確立の衝突
を回避するため、コネクションの確立に先立って、各々
のTW装置1,11で乱数を発生させ、その乱数をデー
タリンク層でUIコマンドを用いて互いに交換し、自装
置で発生させた乱数の大きさが相手装置から受信した乱
数の大きさよりも値が小さければ接続要求を出し、これ
と反対に、自装置の乱数の方が大きければ相手からの接
続待ちとなるようになっている。すなわち、この第9の
実施例の通信方式は、第4の実施例の通信方式におい
て、乱数の比較方法の大小を逆にしたものとなってい
る。
【0103】また、本発明の第10の実施例の通信方式
は、第4の実施例と同様に、CCITT勧告H.221
を用いた通信を実行するマルチメディア端末装置(テレ
ビ会議装置2,12)に接続された付属装置(TW装置
1,11)間で通信を行なう場合、オペレータの操作で
コネクション確立を行なう際に、コネクション確立の衝
突を回避するため、コネクションの確立に先立って、各
々のTW装置1,11で乱数を発生させ、その乱数を互
いに交換し、自装置で発生させた乱数の大きさが相手装
置から受信した乱数の大きさよりも大きいか否かを比較
処理するが、この第10の実施例では、各々のTW装置
1,11がその操作メニューを表示するディスプレイを
備えており、自装置で発生させた乱数の大きさが相手装
置から受信した乱数の大きさよりも大きいときには、デ
ィスプレイに接続開始ボタンを表示し、オペレータがタ
ッチパネル上でこのボタンをオンにすると接続要求を出
し、これと反対に、自装置の乱数の方が小さいときに
は、ディスプレイに接続開始ボタンを表示せず、相手装
置からの接続待ちとなるようになっている。
【0104】このような構成の第10の実施例の通信方
式のコネクション確立の処理動作を図25,図26のフ
ローチャートを用いて説明する。TW装置1またはTW
装置11の電源スイッチがONになると(ステップS7
1)、アプリケーションはデータリンクプロトコル実行
部へ通信開始要求を出す(ステップS72)。データリ
ンクプロトコル実行部は、これを受け取ると、同期パタ
ーン(同期信号)を相手装置に送信開始するとともに、
相手装置から同期信号が来たか否かをチェックする(ス
テップS73)。この結果、相手装置から同期信号が来
なければ相手装置の電源がまだオンとなっていないと判
断し、相手装置の電源がオンとなるのを待つ。すなわち
相手装置から同期信号が来るのを待つ。相手装置から同
期信号が送られ、これを受信すると、TW装置1とTW
装置11とは、コネクション確立に先立って乱数を発生
する。そして両装置1,11とも、この乱数をUIコマ
ンドを用いて相手装置に送信する(ステップS74)。
次いで、両装置1,11は、相手装置で発生した乱数Y
をUIコマンドにより受信したときには、受信確認の情
報をUIレスポンスに含めて相手装置に返す(ステップ
S75)。このようにして、相手装置で発生した乱数Y
を受信すると、この乱数Yの大きさと自装置で発生した
乱数Xの大きさとを比較する(ステップS76,S7
7)。この結果、乱数の大きさが同じ場合は、ステップ
S74に戻って、再度、乱数を発生させ同様の手順で相
手と乱数の交換を行なう。これに対し、自装置で発生し
た乱数Xの大きさが相手装置で発生した乱数Yの大きさ
よりも大きければ接続要求可の情報をアプリケーション
に渡し(ステップS78)、これと反対に、相手装置で
発生した乱数Yの大きさよりも小さければ接続要求不可
の情報をアプリケーションへ渡す(ステップS82)。
アプリケーションは、接続要求可の情報を受け取った場
合のみ、LCDに接続開始ボタンを表示する(ステップ
S79)。そして、LCDに表示された接続開始ボタン
の領域(エリア)をオペレータが専用のペンでタッチ
し、ポイントすると(ステップS80)、アプリケーシ
ョンは下位レイヤへ接続要求を出し(ステップS8
1)、コネクションが確立される。アプリケーションが
接続要求不可の情報を受け取った場合には、LCDに接
続開始ボタンを表示せず、代わりに相手からの接続待ち
の表示を行なう(ステップS83)。
【0105】また、本発明の第11の実施例の通信方式
は、第9の実施例と同様に、CCITT勧告H.221
を用いた通信を実行するマルチメディア端末装置(テレ
ビ会議装置2,12)に接続された付属装置(TW装置
1,11)間で通信を行なう場合、オペレータの操作で
コネクション確立を行なう際に、コネクション確立の衝
突を回避するため、コネクションの確立に先立って、各
々のTW装置1,11で乱数を発生させ、その乱数を互
いに交換し、自装置で発生させた乱数の大きさが相手装
置から受信した乱数の大きさよりも大きいか否かを比較
処理するが、この第11の実施例では、各々のTW装置
1,11がその操作メニューを表示するディスプレイを
備えており、自装置で発生させた乱数の大きさが相手装
置から受信した乱数の大きさよりも小さいときには、デ
ィスプレイに接続開始ボタンを表示し、オペレータがこ
のボタンをオンにすると接続要求を出し、これと反対
に、自装置の乱数の方が大きいときには、ディスプレイ
に接続開始ボタンを表示せず、相手装置からの接続待ち
となるようになっている。
【0106】この第11の実施例の通信方式は、第10
の実施例の通信方式において、乱数の比較方法の大小を
逆にしたものとなっており、基本的には、第10の実施
例と同様の処理動作によってコネクション確立を行なう
ことができる。
【0107】なお、第10,第11の実施例では、接続
開始ボタンをタッチパネル上でオンにすることができる
ものとして説明したが、接続開始ボタンが例えば機械的
なキー(ハードキー)であって、接続開始ボタンをタッ
チパネル上でオンにすることができない場合には、上記
ディスプレイに操作メニューのかわりに操作ガイダンス
を表示し、また、自装置の乱数の方が大きい場合に、デ
ィスプレイに接続開始ボタンを表示するかわりに、接続
開始ボタン(例えばハードキー)をオンにすることを促
す表示を行ない、また、自装置の乱数の方が小さい場合
に、ディスプレイに接続開始ボタンを表示しないかわり
に、接続開始ボタンをオンとすることを禁止する表示を
行なうようにすることもできる。
【0108】以上、第4乃至第11の実施例を説明した
が、第4乃至第7の実施例,および第9乃至第11の実
施例を任意に(全てをも含む)組合せた通信方式も可能
であり、各機能を用途等に応じて柔軟に選択し、組合せ
ることができる。
【0109】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項2記載の発明によれば、データ伝送用のコネクション
確立手順を起動する一方の装置が自動的に決定されるの
で、送信信号の衝突による通信エラーの発生を防止する
ことができる。また、この場合、通信チャネルを形成し
た後、自動的にデータ伝送用のコネクション確立手順を
実行することができるので、オペレータの起動操作が不
要になり、操作の手間が軽減する。
【0110】また、請求項3,請求項4記載の発明によ
れば、通信チャネルを形成した後、予め設定した一方の
装置が通信手順を起動して全二重データ伝送用の第1の
コネクションを確立する一方、第2のコネクションを確
立する場合、各装置は、第1のコネクションを介して事
前に相手先にその旨を通知し、その通知が両者から同時
に出された場合には、各装置はそれぞれ乱数を発生して
互いに交換し、発生した乱数の大小関係に基づいて決定
した一方の装置が、第2のコネクション確立手順を起動
するようにしている。このように、第1のコネクション
確立は、予め設定した一方の装置が起動する一方、第2
のコネクション確立は、2つの装置が同時に起動しよう
とした場合、どちらか一方の装置が自動選択されて、そ
の装置が起動することになるので、送信信号の衝突によ
る通信エラーの発生を防止することができる。
【0111】また、請求項5,請求項6記載の発明によ
れば、一方の装置で、コネクション確立の要求がある場
合には、その一方の装置からデータ伝送用のコネクショ
ン確立手順を起動し、他方の装置で、データ伝送用のコ
ネクション確立の要求がある場合には、その要求を一方
の装置に通知し、常に一方の装置からデータ伝送用のコ
ネクション確立手順を起動するようにしている。請求項
5,請求項6記載の発明では、どちらの装置で起動操作
されても、常に一方の装置からコネクションの確立手順
を起動するので、送信信号の衝突による通信エラーの発
生を防止することができる。
【0112】また、請求項7乃至9記載の発明によれ
ば、2つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続され
ている付属装置間でデータ伝送用のコネクション確立を
行なうときに、自付属装置で発生した乱数と相手付属装
置で発生した乱数との大小比較を行ない、その結果に基
づき、いずれか一方の付属装置だけから接続要求を出す
ようにしている。これにより、両方の付属装置の電源O
N等で自動的にデータ伝送用のコネクション確立を行な
う場合、両方の付属装置の電源が同時にONとなるとき
にも、コネクション確立の衝突を回避することができ
る。また、オペレータの操作によりデータ伝送用のコネ
クション確立を行なう場合、自システムおよび相手シス
テムの両方でほぼ同時に接続要求が出されるときにも、
コネクション確立の衝突を回避することができる。
【0113】また、請求項10記載の発明によれば、デ
ータ伝送用のコネクション確立を自動的に行なうモード
とオペレータの操作により行なうモードとを切替え可能
となっている。これにより、データ伝送用のコネクショ
ン確立を電源ON等で自動的に行なうこともできるし、
あるいはオペレータの操作により行なうこともできる。
【0114】また、請求項11記載の発明によれば、付
属装置の電源ON等により自動的にデータ伝送用のコネ
クション確立を行なうときに、所定の時間内にデータ通
信に必要な同期信号または通信開始信号が相手装置から
送られて来ない場合には、オペレータの操作によりデー
タ伝送用のコネクションの確立を行なうモードに切替わ
るようになっている。これにより、オペレータに相手が
準備できていないことを知らせることができ、オペレー
タは次の動作に迅速に移ることができて、操作性を向上
させることができる。
【0115】また、請求項12記載の発明によれば、2
つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続された付属
装置間でオペレ−タの操作でデータ伝送用のコネクショ
ン確立を行なう際、各々の付属装置が操作メニュ−また
は操作ガイダンスを表示する表示手段を備えており、デ
ータ伝送用のコネクション確立の衝突を回避するため、
データ伝送用のコネクションの確立に先立って、各々の
付属装置で乱数を発生させ、その乱数を互いに交換し、
自付属装置で発生させた乱数と相手付属装置から受信し
た乱数との比較の結果、自付属装置で接続要求を出すと
判断されたときには、前記表示手段に接続開始ボタンを
表示するか、あるいは接続開始ボタンをオンにすること
を促す表示を行ない、オペレ−タが該接続開始ボタンを
オンにすると接続要求を出す一方で、自付属装置が相手
付属装置からの接続待ちであると判断された場合には、
前記表示手段に接続開始ボタンを表示しないか、あるい
は接続開始ボタンをオンにすることを禁止する表示を行
ない、相手からの接続待ちとなっている。このように、
データ伝送用のコネクションを確立するための操作を一
方の装置から行なうため、データ伝送用のコネクション
確立の衝突を回避することができる。
【0116】また、請求項13記載の発明によれば、2
つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続されている
付属装置間で、データ伝送用のコネクションの確立を行
なう際、付属装置間で接続要求側を決めるのではなく、
マルチメディア通信装置において、いずれの付属装置を
接続要求側にするかを指定するようになっている。これ
により、データ伝送用のコネクション確立の衝突を生じ
させることなくコネクション確立がなされるとともに、
付属装置間で接続要求側を決める動作が不要となり、シ
ステムの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信方式が適用される通信システ
ムの一構成例を示す図である。
【図2】通信会議装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る通信方式が適用される通信システ
ムの他の構成例を示す図である。
【図4】TW装置のシステム構成例を示す図である。
【図5】テレビ会議装置のシステム構成例を示す図であ
る。
【図6】TW装置のプロトコル構成例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】発呼側と着呼側との間の通信手順の説明図であ
る。
【図9】発呼側と着呼側との間で実行する競合制御の動
作フローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】本発明の第2の実施例における発呼側と着呼
側との間の通信手順の説明図である。
【図12】本発明の第3の実施例における発呼側の動作
を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例における着呼側の動作
を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施例における発呼側と着呼
側との間の通信手順の説明図である。
【図15】本発明の第4の実施例におけるコネクション
確立のシーケンスを示す図である。
【図16】第4の実施例におけるコネクション確立の処
理動作を示すフローチャートである。
【図17】第4の実施例におけるコネクション確立の処
理動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第5の実施例におけるコネクション
確立のシーケンスを示す図である。
【図19】第5の実施例におけるコネクション確立の処
理動作を示すフローチャートである。
【図20】第5の実施例におけるコネクション確立の処
理動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第7の実施例におけるコネクション
確立の処理動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第7の実施例におけるコネクション
確立の処理動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第8の実施例におけるコネクション
確立のシ−ケンスを示す図である。
【図24】第8の実施例におけるコネクション確立の処
理動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第10の実施例におけるコネクショ
ン確立の処理動作を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第10の実施例におけるコネクショ
ン確立の処理動作を示すフローチャートである。
【図27】マルチメディア通信装置のプロトコル仕様の
従来例を示す説明図である。
【図28】発呼側と着呼側との間の通信手順の従来例を
示す説明図である。
【図29】送信信号の衝突が発生する従来の通信手順を
示す説明図である。
【符号の説明】
1,11 TW装置(付属装置) 2,12 テレビ会議装置(本体装置) 3,13 RS−232Cケーブル 10 ISDN回線 20 システム制御部 21 ROM 22 RAM 23 画像メモリ 24 通信インタフェース 25 描画入力ユニット 26 VRAM 27 LCDユニット 28 システムバス 30 システム制御部 31 ROM 32 RAM 33 操作部 34 通信制御部 35 送受話器 36 マイク 37 スピーカ 38 テレビカメラ 39 動画像コーデック 40 CRT 41 表示制御部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのマルチメディア通信装置のうちい
    ずれか一方の装置が所定のデータ伝送用のコネクション
    確立手順を起動し、データ伝送用のコネクションを確立
    する通信方式において、前記2つのマルチメディア通信
    装置は、データ伝送用のコネクションの確立を行なうに
    際し、それぞれ乱数を発生して互いに交換し、発生した
    乱数の大小関係に基づいて決定した一方の装置が前記デ
    ータ伝送用のコネクション確立手順を起動することを特
    徴とする通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信方式において、前記
    データ伝送用のコネクションが確立されたときに、確立
    したデータ伝送用のコネクションを介してデータ伝送が
    行なわれるようになっており、該データ伝送は、CCI
    TTの勧告H.221のMLPまたはLSDを使用して
    行なわれることを特徴とする通信方式。
  3. 【請求項3】 2つのマルチメディア通信装置間の通信
    チャネルを形成した後、全二重データ伝送用の第1のコ
    ネクションと半二重データ伝送用の第2のコネクション
    とを順次確立し、確立した第2のコネクションを介して
    データ伝送を行なう通信方式において、前記通信チャネ
    ルを形成した後、前記2つのマルチメディア通信装置の
    内の予め設定した一方の装置が通信手順を起動して前記
    第1のコネクションを確立する一方、前記各装置は、第
    2のコネクション確立手順を起動する場合、前記第1の
    コネクションを介して相手先にその旨を通知し、その通
    知が両者から同時に出された場合には、各装置はそれぞ
    れ乱数を発生して互いに交換し、発生した乱数の大小関
    係に基づいて決定した一方の装置が前記第2のコネクシ
    ョン確立手順を起動することを特徴とする通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の通信方式において、前記
    データ伝送は、CCITTの勧告H.221のMLPま
    たはLSDを使用して実行する一方、前記第1のコネク
    ションはテレライティング通信制御用のC&Iコネクシ
    ョンであり、前記第2のコネクションはテレライティン
    グ通信のコネクションであることを特徴とする通信方
    式。
  5. 【請求項5】 2つのマルチメディア通信装置のうちの
    いずれか一方の装置が所定のデータ伝送用のコネクショ
    ン確立手順を起動し、データ伝送用のコネクションを確
    立する通信方式において、前記2つのマルチメディア通
    信装置の内の一方の装置で前記データ伝送用のコネクシ
    ョン確立の要求がある場合にはその一方の装置からその
    データ伝送用のコネクションの確立手順を起動し、他方
    の装置で前記データ伝送用のコネクション確立の要求が
    ある場合にはその要求を一方の装置に通知し、常に一方
    の装置から前記データ伝送用のコネクションの確立手順
    を起動することを特徴とする通信方式。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の通信方式において、前記
    データ伝送はCCITTの勧告H.221のMLPまた
    はLSDにより実行する一方、前記コネクションは、第
    1のコネクションを確立した後、その第1のコネクショ
    ンを介して形成する第2のコネクションであり、前記第
    1のコネクションは、テレライティング通信制御用のC
    &Iコネクションであると共に、前記第2のコネクショ
    ンはテレライティング通信のコネクションであることを
    特徴とする通信方式。
  7. 【請求項7】 2つのマルチメディア通信装置にそれぞ
    れ接続されている付属装置間でデータ伝送用のコネクシ
    ョン確立を行なうときに、データ伝送用のコネクション
    の確立に先立って、各々の付属装置で乱数を発生させ、
    その乱数を互いに交換し、自付属装置で発生させた乱数
    と相手付属装置から受信した乱数との大小比較を行な
    い、その結果に基づき、いずれか一方の付属装置だけか
    ら接続要求を出すことを特徴とする通信方式。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の通信方式において、前記
    データ伝送用のコネクション確立を付属装置の電源ON
    等で自動的に行なうことを特徴とする通信方式。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の通信方式において、前記
    データ伝送用のコネクション確立をオペレータの操作に
    より行なうことを特徴とする通信方式。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の通信方式において、前
    記データ伝送用のコネクション確立を自動的に行なうモ
    ードとオペレータの操作により行なうモードとを有し、
    いずれかのモ−ドを所定の切替手段によって切替え可能
    となっていることを特徴とする通信方式。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の通信方式において、2
    つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続されている
    付属装置間で、付属装置の電源ON等により自動的にコ
    ネクション確立を行なう場合に、所定の時間内にデータ
    通信に必要な同期信号または通信開始信号が相手付属装
    置から送られて来ない場合には、オペレータの操作によ
    りデータ伝送用のコネクションの確立を行なうモードに
    切替わることを特徴とする通信方式。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の通信方式において、2
    つのマルチメディア通信装置にそれぞれ接続された付属
    装置間でオペレ−タの操作でデータ伝送用のコネクショ
    ン確立を行なう際、各々の付属装置が操作メニュ−また
    は操作ガイダンスを表示する表示手段を備えており、デ
    ータ伝送用のコネクション確立の衝突を回避するため、
    データ伝送用のコネクションの確立に先立って、各々の
    付属装置で乱数を発生させ、その乱数を互いに交換し、
    自付属装置で発生させた乱数と相手付属装置から受信し
    た乱数との比較の結果、自付属装置で接続要求を出すと
    判断されたときには、前記表示手段に接続開始ボタンを
    表示するか、あるいは接続開始ボタンをオンにすること
    を促す表示を行ない、オペレ−タが該接続開始ボタンを
    オンにすると接続要求を出す一方で、自付属装置が相手
    付属装置からの接続待ちであると判断された場合には、
    前記表示手段に接続開始ボタンを表示しないか、あるい
    は接続開始ボタンをオンにすることを禁止する表示を行
    ない、相手からの接続待ちとなることを特徴とする通信
    方式。
  13. 【請求項13】 2つのマルチメディア通信装置にそれ
    ぞれ接続されている付属装置間で、データ伝送用のコネ
    クションの確立を行なう際、付属装置間で接続要求側を
    決めるのではなく、マルチメディア通信装置において、
    いずれの付属装置を接続要求側にするかを指定すること
    を特徴とする通信方式。
JP10182894A 1993-05-27 1994-04-14 通信方式および通信システムおよび通信装置 Expired - Fee Related JP3410209B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10182894A JP3410209B2 (ja) 1993-05-27 1994-04-14 通信方式および通信システムおよび通信装置
US08/250,520 US5495285A (en) 1993-05-27 1994-05-26 Communication system for starting teleconference between two multimedia stations over network

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-151138 1993-05-27
JP15113893 1993-05-27
JP17761293 1993-06-25
JP5-177612 1993-06-25
JP10182894A JP3410209B2 (ja) 1993-05-27 1994-04-14 通信方式および通信システムおよび通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0799529A true JPH0799529A (ja) 1995-04-11
JP3410209B2 JP3410209B2 (ja) 2003-05-26

Family

ID=27309556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10182894A Expired - Fee Related JP3410209B2 (ja) 1993-05-27 1994-04-14 通信方式および通信システムおよび通信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5495285A (ja)
JP (1) JP3410209B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270835A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Zyxel Communication Corp インターネットキーエクスチェンジプロセス衝突発生防止の方法と装置
JP2007201739A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Tdk Corp 監視装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07336462A (ja) * 1994-06-03 1995-12-22 Canon Inc 通信端末および通信システム
JPH08163522A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Canon Inc テレビ会議システムおよび端末装置
US5701295A (en) * 1995-05-26 1997-12-23 Lucent Technologies Inc. Variable communication bandwidth for providing automatic call back and call hold
US5729532A (en) * 1995-05-26 1998-03-17 Lucent Technologies Inc. Selective participation in a multimedia communication conference call
US6259704B1 (en) * 1996-04-23 2001-07-10 Hitachi Denshi Kabushiki Kaisha Digital transmission network
US6124880A (en) * 1996-05-24 2000-09-26 Nynex Science & Technology Inc. Multi-user video switchable translator
WO1998006221A1 (en) * 1996-08-05 1998-02-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Data transmitter, data receiver, processor, equipment managing device, equipment managing system, data transmitting-receiving system, and medium
KR100455117B1 (ko) * 1997-12-16 2004-12-17 엘지전자 주식회사 반이중 방식의 사운드 카드의 음성 인터페이스 방법
US6731650B1 (en) * 1998-04-27 2004-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Data transfer apparatus and its control method
US7421401B2 (en) * 2002-10-18 2008-09-02 International Business Machines Corporation Method of arranging supplemental meeting services
US8126017B1 (en) * 2004-05-21 2012-02-28 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Method for address translation in telecommunication features

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149937A (ja) * 1986-12-12 1988-06-22 Mitsubishi Electric Corp デ−タ通信制御方式
JPH0323733A (ja) * 1989-06-21 1991-01-31 Hitachi Ltd Isdnの発着呼方式
JPH03274846A (ja) * 1990-03-23 1991-12-05 Mitsubishi Electric Corp データ通信方式
JPH04154331A (ja) * 1990-10-18 1992-05-27 Fujitsu Ltd Isdn網発着信時の呼衝突防止方式
JPH06188939A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Ricoh Co Ltd データ端末装置の制御方法
JPH06244898A (ja) * 1993-02-17 1994-09-02 Hitachi Ltd コネクション設定衝突回避方式

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3308562B2 (ja) * 1991-07-15 2002-07-29 株式会社日立製作所 テレビ会議端末
JP3176738B2 (ja) * 1992-10-23 2001-06-18 株式会社日立製作所 テレビ電話システム
JPH06253308A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Fujitsu Ltd 映像通信制御方式
US5373503A (en) * 1993-04-30 1994-12-13 Information Technology, Inc. Group randomly addressed polling method

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149937A (ja) * 1986-12-12 1988-06-22 Mitsubishi Electric Corp デ−タ通信制御方式
JPH0323733A (ja) * 1989-06-21 1991-01-31 Hitachi Ltd Isdnの発着呼方式
JPH03274846A (ja) * 1990-03-23 1991-12-05 Mitsubishi Electric Corp データ通信方式
JPH04154331A (ja) * 1990-10-18 1992-05-27 Fujitsu Ltd Isdn網発着信時の呼衝突防止方式
JPH06188939A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Ricoh Co Ltd データ端末装置の制御方法
JPH06244898A (ja) * 1993-02-17 1994-09-02 Hitachi Ltd コネクション設定衝突回避方式

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270835A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Zyxel Communication Corp インターネットキーエクスチェンジプロセス衝突発生防止の方法と装置
JP2007201739A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Tdk Corp 監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5495285A (en) 1996-02-27
JP3410209B2 (ja) 2003-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3429789B2 (ja) 画面表示装置の制御方法
JP3410209B2 (ja) 通信方式および通信システムおよび通信装置
JPH07312647A (ja) テレビ会議通信装置
JPH02194763A (ja) 通信方法及び通信装置
JPH0260290A (ja) テレビ電話装置
JP2007243811A (ja) セットトップボックス、それを含んだテレビ電話システムおよびモニタ電源制御方法
JP2004080289A (ja) 通信装置
WO2013175717A1 (ja) テレビ会議システム
JP2912844B2 (ja) 発呼モード切換え可能な通信システム及びそのシステムに用いられる端末装置
JPH09154116A (ja) テレビ会議システムのカーソル表示制御方法
JP2007281600A (ja) コンテンツ提供システムおよびコンテンツ切替方法
JP3727953B2 (ja) 端末装置及びその制御方法
JP2001016357A (ja) ドアホン機能付きターミナルアダプタ
JP2002152364A (ja) 電話情報表示装置及びそれに接続される電話機並びに電話情報表示方法
JPH0865649A (ja) マルチメディア端末装置
JPH10234024A (ja) 電子機器
JPH07154764A (ja) テレビ会議通信装置の制御方法
KR100247319B1 (ko) 복합기능의 인터넷 셋 탑 박스와 이의 복합기능 수행방법
JPH09224099A (ja) 画像通信端末装置および画像通信システム
JP2004135355A (ja) 端末装置及びウインドウ表示制御方法
JPH06284222A (ja) 通信端末装置
JPH0227870A (ja) ボタン電話システム
JPH0799528A (ja) マルチメディア通信端末装置
JPH07111548A (ja) 音声とデータとの伝送モードの切替えによる簡易な通信方法
JPH02166985A (ja) 静止画テレビ電話装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130320

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140320

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees