JP2007281600A - コンテンツ提供システムおよびコンテンツ切替方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加するときに、モニタに表示されているコンテンツを相手からの映像に切替えることが可能なコンテンツ提供システムを提供すること。
【解決手段】ホームサーバ1は、無線VoIP端末3がIP電話として使用されている時に、無線VoIP端末3からコマンドを受信してSTB(A)2−1またはSTB(B)2−2に送信する。STB(A)2−1がコマンドを受信した場合、コマンドが映像セッションの開始要求を示していれば、モニタ6−1に表示されているコンテンツをホームサーバ1から受信した映像パケットに含まれる映像に切替える。したがって、音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加することが可能となる。
【選択図】図1

Description

ホームサーバとセットトップボックス(以下、STBと呼ぶ。)とを含んだコンテンツ提供システムおよびコンテンツ切替方法に関し、特に、IP(Internet Protocol)電話を用いた通話中に、STBをテレビ電話(以下、TV電話と呼ぶ。)として動作させる場合に、表示しているコンテンツを相手からの映像に切替えるコンテンツ提供システムおよびコンテンツ切替方法に関する。
近年、インターネット網を介して音声情報を送受信するIP電話が普及してきており、IP電話を利用したテレビ電話システムの開発も進んでいる。このようなTV電話システムにおいては、TV受像機などのモニタに相手の顔などの映像を表示しながら通話を行なうのが一般的である。これに関連する技術として、特許文献1に開示された発明がある。
特許文献1に開示されたテレビ電話機能を内蔵したセットトップボックス装置においては、テレビ電話信号をその他の信号と識別、抽出する信号識別部を組込み、テレビ、ビデオカメラを制御してテレビ電話を行なうプログラムを内蔵する。そして、情報処理部がビデオカメラからの映像および音声情報を、ビデオカメラ入力部を経由して受取り、テレビ電話信号に変換して外部回線接続部から相手側テレビ電話に出力するものである。
特開2003−37825号公報
上述した従来のTV電話システムにおいては、セッション開始時点で最初からTV電話通信を行なうことを前提としているため、音声端末で音声通話をしている状態から映像セッションを新たに追加することはできないといった問題点があった。
また、このような問題点は上述した特許文献1に開示された発明を用いたとしても解決することはできない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加するときに、モニタに表示されているコンテンツを相手からの映像に切替えることが可能なコンテンツ提供システムおよびコンテンツ切替方法を提供することである。
第2の目的は、セットトップボックスが設置されている任意の場所で、TV電話を利用することが可能なコンテンツ提供システムを提供することである。
本発明のある局面に従えば、ホームサーバとセットトップボックスとを有するコンテンツ提供システムであって、ホームサーバは、無線電話端末がインターネットプロトコル電話として使用されている時に、無線電話端末から受信したコマンドを検出するコマンド検出手段と、上位ネットワークから映像パケットを受信する第1の受信手段と、コマンド検出手段によって検出されたコマンドおよび第1の受信手段によって受信された映像パケットをセットトップボックスに送信する第1の送信手段とを含み、セットトップボックスは、ホームサーバからコマンドおよび映像パケットを受信する第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたコマンドが第1の所定コマンドであれば、モニタに表示されているコンテンツを第2の受信手段によって受信された映像パケットに含まれる映像に切替える切替手段とを含む。
好ましくは、コンテンツ提供システムは、複数のセットトップボックスを含み、第1の送信手段は、コマンド検出手段によって検出されたコマンドに応じて、複数のセットトップボックスのいずれかにコマンド検出手段によって検出されたコマンドおよび第1の受信手段によって受信された映像パケットを送信する。
好ましくは、ホームサーバはさらに、コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第2の所定コマンドであれば、上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの開始要求を拒否するパケットを送信する第2の送信手段を含む。
好ましくは、ホームサーバはさらに、コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第3の所定コマンドであれば、上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの切断を要求するパケットを送信する第2の送信手段を含む。
本発明の別の局面に従えば、ホームサーバとセットトップボックスとを有するコンテンツ提供システムにおけるコンテンツ切替方法であって、無線電話端末がインターネットプロトコル電話として使用されている時に、無線電話端末から受信したコマンドを検出するステップと、上位ネットワークから映像パケットを受信するステップと、検出されたコマンドが所定コマンドの場合に、モニタに表示されているコンテンツを受信された映像パケットに含まれる映像に切替えるステップとを含む。
本発明のある局面によれば、第2の受信手段によって受信されたコマンドが第1の所定コマンドであれば、切替手段が、モニタに表示されているコンテンツを第2の受信手段によって受信された映像パケットに含まれる映像に切替えるので、音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加することが可能となる。
また、第1の送信手段が、コマンド検出手段によって検出されたコマンドに応じて、複数のセットトップボックスのいずれかにコマンド検出手段によって検出されたコマンドおよび第1の受信手段によって受信された映像パケットを送信するので、利用者はセットトップボックスが設置されている任意の場所で、TV電話を利用することが可能となる。
また、コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第2の所定コマンドであれば、第2の送信手段が、上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの開始要求を拒否するパケットを送信するので、利用者の映像が漏洩することを防止することが可能となる。
また、コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第3の所定コマンドであれば、第2の送信手段が、上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの切断を要求するパケットを送信するので、音声のみによる通話を続けることが可能となる。
本発明の別の局面によれば、検出されたコマンドが所定コマンドの場合に、モニタに表示されているコンテンツを受信された映像パケットに含まれる映像に切替えるので、音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加することが可能となる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの構成例を示すブロック図である。このコンテンツ提供システムは、IP網7に接続されるホームサーバ1と、ホームサーバ1と有線で接続される複数のSTB2−1〜2−2と、ホームサーバ1と無線で接続される無線VoIP(Voice over Internet Protocol)端末3と、STB2−1〜2−2のそれぞれと有線で接続される電話機5−1〜5−2と、STB2−1〜2−2のそれぞれと接続されるTV受像機などのモニタ6−1〜6−2とを含む。
ホームサーバ1は、IP網7を介して受信した音声パケット、映像パケット、コンテンツパケットなどのSTB宛てのパケットをSTB2−1〜2−2に送信すると共に、無線VoIP端末3宛ての音声パケットを無線VoIP端末3に送信する。
また、ホームサーバ1は、STB2−1〜2−2から受信した音声パケットおよび映像パケットをIP網7を介して相手のTV電話に送信すると共に、無線VoIP端末3から受信した音声パケットをIP網7を介して相手の電話に送信する。
また、ホームサーバ1は、利用者が無線VoIP端末3を用いた音声通話中に、利用者が入力した特番を受けて映像セッションの追加などを行なう。ここで、特番とは、ユーザによって押下された無線VoIP端末3の“*”キーおよびそれに続くテンキーを指しており、ホームサーバ1は後述のように無線VoIP端末3から受けた特番に応じた処理を実行する。
STB(A)2−1にはカメラ4−1が備えられており、カメラ4−1によって撮影された話者の顔などの映像を格納した映像パケットを生成し、ホームサーバ1に送信する。また、STB(A)2−1には電話機5−1およびモニタ6−1が接続されており、電話機5−1から受けた音声を格納した音声パケットを生成してホームサーバ1に送信すると共に、ホームサーバ1から受けた映像パケットに含まれる映像データをデコードしてモニタ6−1にその映像を表示する。
同様に、STB(B)2−2にはカメラ4−2が備えられており、カメラ4−2によって撮影された話者の顔などの映像を格納した映像パケットを生成し、ホームサーバ1に送信する。また、STB(B)2−2には電話機5−2およびモニタ6−2が接続されており、電話機5−2から受けた音声を格納した音声パケットを生成してホームサーバ1に送信すると共に、ホームサーバ1から受けた映像パケットに含まれる映像データをデコードしてモニタ6−2にその映像を表示する。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるホームサーバ1およびSTB(A)2−1の概略構成を示すブロック図である。図2においては、ホームサーバ1およびSTB(A)2−1のみが記載されているが、ホームサーバ1に複数のSTBが接続されているものとする。また、他のSTBの内部構成は、図2に示すSTB(A)2−1の内部構成と同様である。
ホームサーバ1は、IP網7(WAN(Wide Area Network)側)を介してパケットを受信するイーサネット(登録商標)受信部11と、IP網7を介してパケットを送信するイーサネット(登録商標)送信部12と、STB(A)2−1にパケットを送信するイーサネット(登録商標)送信部(A)13と、STB(A)2−1からのパケットを受信するイーサネット(登録商標)受信部(A)14と、イーサネット(登録商標)受信部11によって受信された音声パケットを無線VoIP端末3に送信する無線送信部15と、無線VoIP端末3から音声パケットや特番を受信する無線受信部16と、無線受信部16によって受信された情報の中から特番(コマンド)を検出し、その情報を指定のSTBに送出するコマンド検出・送出部17とを含む。
なお、STBと接続されるイーサネット(登録商標)送信部およびイーサネット(登録商標)受信部は、接続されるSTBの数だけ設けられているものとして説明する。
イーサネット(登録商標)受信部11は、WAN側から受信した音声パケット、映像パケット、コンテンツパケットなどのSTB(A)2−1宛てのパケットをイーサネット(登録商標)送信部(A)13に出力すると共に、WAN側から受信した無線VoIP端末3宛ての音声パケットを無線送信部15に出力する。
無線送信部15は、イーサネット(登録商標)受信部11から音声パケットを受けると、無線で音声パケットを無線VoIP端末3に送信する。
無線受信部16は、無線VoIP端末3から音声パケットおよび特番に関する情報(コマンド)を受信してコマンド検出・送出部17に出力する。
コマンド検出・送出部17は、無線受信部17から音声パケットを受けると、その音声パケットをイーサネット(登録商標)送信部12に出力する。また、コマンド検出・送出部17は、無線受信部17からコマンドを受けると、そのコマンドをイーサネット(登録商標)送信部(A)13に出力する。
イーサネット(登録商標)送信部(A)13は、イーサネット(登録商標)受信部11から受けたパケットおよびコマンド検出・送出部17から受けたコマンドをSTB(A)2−1に送信する。
イーサネット(登録商標)受信部(A)14は、STB(A)2−1から音声パケット、映像パケットなどのパケットを受信してイーサネット(登録商標)送信部12に出力する。
イーサネット(登録商標)送信部12は、イーサネット(登録商標)受信部(A)14から受けたパケットおよびコマンド検出・送出部17から受けた音声パケットをWAN側に送信する。
また、STB(A)2−1は、ホームサーバ1から音声パケット、映像パケット、コンテンツパケット、コマンドパケットなどを受信して振り分けるイーサネット(登録商標)受信部21と、ホームサーバ1に音声パケット、映像パケットなどを送信するイーサネット(登録商標)送信部22と、イーサネット(登録商標)受信部21から受けた音声パケットに含まれる音声データをデコードして電話機5−1に出力する音声パケットデコード部23と、イーサネット(登録商標)受信部21から受けた映像パケットに含まれる映像データをデコードしてモニタ6−1に出力する映像パケットデコード部24と、電話機5−1から受けた音声信号をエンコードして音声パケットを生成する音声パケットエンコード部25、カメラ4−1から受けた映像信号をエンコードして映像パケットを生成する映像パケットエンコード部26と、イーサネット(登録商標)受信部21から受けたコマンドに応じて処理を実行するコマンド処理部27とを含む。
イーサネット(登録商標)受信部21は、ホームサーバ1から受信したパケットが音声パケットであれば、その音声パケットを音声パケットデコード部23に出力する。また、ホームサーバ1から受けたパケットが映像パケットまたはコンテンツパケットであれば、そのパケットを映像パケットデコード部24に出力する。ここで、映像パケットとはTV電話のための映像データを含んだパケットを指し、コンテンツパケットとは文字情報、静止画、映画等の動画などを含んだパケットを指すものとする。したがって、コンテンツパケットに含まれる情報は、TV電話に用いられる音声データおよび映像データ以外の情報である。
また、イーサネット(登録商標)受信部21は、ホームサーバ1からコマンドを受信すると、そのコマンドをコマンド処理部27に出力する。
音声パケットデコード部23は、イーサネット(登録商標)受信部21から受けた音声パケットに含まれる音声データをデコードし、音声信号として電話機5−1に出力する。
映像パケットデコード部24は、イーサネット(登録商標)受信部21から受けた映像パケットに含まれる映像データをデコードし、その映像信号をモニタ6−1に出力する。また、映像パケットデコード部24は、イーサネット(登録商標)受信部21から受けたコンテンツパケットに含まれるコンテンツをデコードし、その映像信号をモニタ6−1に出力する。
コマンド処理部27は、イーサネット(登録商標)受信部21から受けたコマンドが映像セッションの開始コマンドであれば、後述のように相手のTV電話に対して映像セッション要求の呼制御信号をイーサネット(登録商標)送信部22を介して送出する。また、イーサネット(登録商標)受信部21から受けたコマンドが映像セッションの切断コマンドであれば、映像セッションに対する切断信号をイーサネット(登録商標)送信部22を介して送出する。
音声パケットエンコード部25は、電話機5−1から受けた音声信号をエンコードして音声パケットを生成し、その音声パケットをイーサネット(登録商標)送信部22に出力する。
映像パケットエンコード部26は、カメラ4−1から受けた映像信号をエンコードして映像パケットを生成し、その映像パケットをイーサネット(登録商標)送信部22に出力する。
イーサネット(登録商標)送信部22は、音声パケットエンコード部25から受けた音声パケット、映像パケットエンコード部26から受けた映像パケット、およびコマンド処理部27から受けた映像セッション要求の呼制御信号、映像セッション切断信号などの信号をホームサーバ1に送信する。
図3は、無線VoIP端末3から送信される特番に対応する処理の一例を示す図である。特番は、映像セッション被要求側の無線VoIP端末3が後述する映像着信通知音を出力中に、利用者が無線VoIP端末3の特殊キー“*”を押下した後、テンキーを押下することによってホームサーバ1に送信される。
特番“*1”は、映像セッションを開始するSTBとしてSTB(A)2−1を選択することを示しており、STB(A)2−1に接続されるモニタ6−1に映像が表示される。また、STB(A)2−1に接続されるカメラ4−1によって撮影された映像が相手のTV電話に送信される。
特番“*2”は、映像セッションを開始するSTBとしてSTB(B)2−2を選択することを示しており、STB(B)2−2に接続されるモニタ6−2に映像が表示される。また、STB(B)2−2に接続されるカメラ4−2によって撮影された映像が相手のTV電話に送信される。
特番“*3”は、映像セッションを開始するSTBとして図示しないSTB(C)を選択することを示しており、STB(C)に接続されるモニタに映像が表示される。また、STB(C)に接続されるカメラによって撮影された映像が相手のTV電話に送信される。
特番“*0”は、映像セッション被要求側では相手からの映像セッション要求に対して拒否することを示している。また、映像セッション要求側では映像セッションのみを切断することを示している。なお、無線VoIP端末3の切断ボタンが押下された場合には、音声セッションおよび映像セッションの両方が切断される。
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるホームサーバ1の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、無線受信部16が無線VoIP端末3からパケットを受信すると(S11)、コマンド検出・送出部17はそのパケットに特殊キーが含まれるか否かを判定する(S12)。
パケットに特殊キーが含まれていれば(S12,Yes)、無線受信部16が特殊キーに続くコマンドを受信する(S13)。そして、コマンド検出・送出部17は、映像セッションの着信中であるか否かを判定する(S14)。
映像セッションの着信中、すなわち相手のTV電話から映像セッション要求があった場合であり(S14,Yes)、コマンドが“1”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(A)2−1に接続するイーサネット(登録商標)送信部(A)13に映像セッション開始要求を送信させる(S15)。
映像セッションの着信中であり(S14,Yes)、コマンドが“2”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(B)2−2に接続する図示しないイーサネット(登録商標)送信部(B)に映像セッション開始要求を送信させる(S16)。
映像セッションの着信中であり(S14,Yes)、コマンドが“3”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(C)に接続する図示しないイーサネット(登録商標)送信部(C)に映像セッション開始要求を送信させる(S17)。
映像セッションの着信中であり(S14,Yes)、コマンドが“0”であれば、コマンド検出・送出部17は、イーサネット(登録商標)送信部12を介して相手のTV電話に映像セッション要求を拒否するパケットを送信させる(S18)。この場合、無線VoIP端末3による音声通話のみが行なわれる。
また、映像セッションの着信中でない場合、すなわち無線VoIP端末3の利用者が映像セッションを開始しようとしている場合であり(S14,No)、コマンドが“1”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(A)2−1に接続するイーサネット(登録商標)送信部(A)13に映像セッション開始要求命令を送信させる(S19)。この映像セッション開始要求命令とは、映像セッション開始要求を相手のTV電話に送信するようSTBに指示する命令である。
映像セッションの着信中でない場合であり(S14,No)、コマンドが“2”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(B)2−2に接続する図示しないイーサネット(登録商標)送信部(B)に映像セッション開始要求命令を送信させる(S20)。
映像セッションの着信中でない場合であり(S14,No)、コマンドが“3”であれば、コマンド検出・送出部17は、STB(C)に接続する図示しないイーサネット(登録商標)送信部(C)に映像セッション開始要求命令を送信させる(S21)。
映像セッションの着信中でない場合であり(S14,No)、コマンドが“0”であれば、コマンド検出・送出部17は、映像通信中のSTBに接続するイーサネット(登録商標)送信部に映像セッション切断要求命令を送信させる(S22)。この映像セッション切断要求命令とは、映像セッション切断要求を相手のTV電話に送信するようSTBに指示する命令である。
また、ステップS12において、パケットに特殊キーが含まれていなければ(S12,No)、そのパケットが音声パケットであるか否かを判定する(S23)。そのパケットが音声パケットであれば(S23,Yes)、イーサネット(登録商標)送信部12を介してWAN側に音声パケットを中継し(S25)、ステップS11に戻って以降の処理を繰返す。
また、そのパケットが音声パケットでなければ(S23,No)、音声セッション開始要求パケットであるか否かを判定する(S24)。音声セッション開始要求パケットでなければ(S24,No)、不要なパケットであるとしてそのパケットを廃棄する(S26)。
また、音声セッション開始要求パケットであれば(S24,Yes)、イーサネット(登録商標)送信部12を介してWAN側に音声セッション開始要求パケットを中継し(S25)、ステップS11に戻って以降の処理を繰返す。
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるSTB(A)2−1の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、イーサネット(登録商標)受信部21がホームサーバ1からパケットを受信すると(S31)、そのパケットの種類を判定する(S31)。
受信したパケットが音声パケットであれば、イーサネット(登録商標)受信部21は、その音声パケットを音声パケットデコード部23へ出力する(S32)。音声パケットデコード部23は、音声パケットに含まれる音声データをデコードし、音声信号として電話機5−1に出力する。
受信したパケットが映像パケットであれば、イーサネット(登録商標)受信部21は、モニタ6−1の画面状態を判定する(S33)。画面状態が映像通信表示であれば(S33,映像通信表示)、その映像パケットを映像パケットデコード部24へ出力する(S34)。映像パケットデコード部24は、映像パケットに含まれる映像データをデコードし、その映像信号をモニタ6−1に出力する。また、画面状態がコンテンツ映像表示であれば(S33,コンテンツ映像表示)、その映像パケットを廃棄する(S35)。
なお、イーサネット(登録商標)受信部21は、映像セッションを監視しており、映像セッションが確立している状態では画面状態が映像通信表示であると判断し、映像セッションが確立していない状態では画面状態がコンテンツ映像表示であると判断する。
受信したパケットがコンテンツパケットであれば、イーサネット(登録商標)受信部21は、モニタ6−1の画面状態を判定する(S36)。画面状態がコンテンツ映像表示であれば(S36,コンテンツ映像表示)、そのコンテンツパケットを映像パケットデコード部24へ出力する(S37)。映像パケットデコード部24は、コンテンツパケットに含まれるコンテンツデータをデコードし、その映像信号をモニタ6−1に出力する。また、画面状態が映像通信表示であれば(S36,映像通信表示)、そのコンテンツパケットを廃棄する(S38)。
受信したパケットがコマンドパケットであれば、コマンド処理部27は、そのコマンドが映像セッションの開始であるか、停止であるかを判定する(S39)。映像セッション開始コマンドであれば(S39,開始)、コマンド処理部27は、映像セッション開始要求パケットを作成してイーサネット(登録商標)送信部22に送信させる(S40)。
また、コマンドが映像セッション停止要求コマンドであれば(S39,停止)、コマンド処理部27は、映像セッション停止要求パケットを作成してイーサネット(登録商標)送信部22に送信させる(S41)。
受信したパケットが映像セッション要求パケットであれば、コマンド処理部27は、映像パケットデコード部24に対してモニタ6−1に「TV電話着信中」と表示させる。そして、モニタ6−1の画面切替えがあったか否かを判定する(S43)。
モニタ6−1の画面が切替わっていなければ(S43,No)、所定時間だけ待機する(S44)。所定時間待機した後、モニタ6−1の画面が切替われば(S43,Yes)、コマンド処理部27は、映像セッション開始要求に対する応答パケットを作成してイーサネット(登録商標)送信部22に送信させる。そして、カメラ4−1、映像パケットエンコード部26などの機能を動作させ、映像パケットの送信を開始する。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの映像セッション要求受信時の各機器の処理手順を説明するための図である。まず、発信者が音声通話中に、VoIP端末などから映像セッションの開始要求を入力すると、ホームサーバ1にINVITEリクエストが送信される(T11)。
ホームサーバ1がINVITEリクエストを受信すると、発信者に対して180 Ringingレスポンスを送信して呼出し中であることを通知する(T12)。そして、図6の(1)に示すタイミングで、ホームサーバ1は無線VoIP端末3に対して映像セッションの開始要求があったことを示す通知音を送出すると共に、無線VoIP端末3からの特番入力によるSTB選択を示すコマンドを受信する。
ホームサーバ1は、無線VoIP端末3からのコマンドに応じてSTBを選択し、そのSTBに対してINVITEリクエストを送信する(T13)。ここでは、STB2−1が選択されたものとして説明する。STB2−1は、ホームサーバ1に対して180 Ringingレスポンスを送信し(T14)、200 OKレスポンスを送信する(T15)。
ホームサーバ1は、STB2−1から200 OKレスポンスを受信すると、発信者に対して200 OKレスポンスを送信する(T16)。そして、ホームサーバ1は、発信者からACKリクエストを受信すると(T17)、STB2−1に対してACKリクエストを送信する(T18)。これによって、映像セッションが確立される。
以上説明したように、本実施の形態におけるコンテンツ提供システムによれば、無線VoIP端末3を用いた音声による通話中に、利用者が無線VoIP端末3から特番を入力することによって映像セッションの確立が行なわれるようになるので、無線VoIP端末3で音声通話を行なっている状態から映像セッションを新たに追加することが可能となった。
また、利用者が無線VoIP端末3から特番を入力することによって、任意のSTBを選択することができるので、利用者はどこからでもTV電話を利用することが可能となった。
また、STBはモニタにコンテンツを表示しているときに、相手のTV電話から映像セッションの開始要求があれば、モニタに「TV電話着信中」と表示した後にTV電話の画面に切替えるようにしたので、利用者の利便性を向上させることが可能となった。
また、利用者が無線VoIP端末3から特番を入力することによって、映像セッションのみを切断することができ、利用者の利便性をさらに向上させることが可能となった。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの構成例を示すブロック図である。このコンテンツ提供システムは、図1に示す第1の実施の形態におけるコンテンツ提供システムと比較して、ホームサーバ1の機能とSTB(A)2−1の機能とが1つの装置100に組込まれたものである。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
ホームサーバ兼STB(A)100にはカメラ4−1が備えられ、電話機5−1およびモニタ6−1が接続される。また、ホームサーバ兼STB(A)100には、有線でSTB(B)2−2およびSTB(C)2−3が接続される。
以上説明したように、本実施の形態におけるコンテンツ提供システムによれば、ホームサーバ兼STB(A)100がホームサーバ1の機能とSTB(A)2−1の機能とを有しているので、ホームサーバ1とSTB(A)2−1との間の有線による接続などをなくすことができ、システムの構成を簡略化することができると共に、システム全体のコストを削減することが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるホームサーバ1およびSTB(A)2−1の概略構成を示すブロック図である。 無線VoIP端末3から送信される特番に対応する処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるホームサーバ1の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるSTB(A)2−1の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの映像セッション要求受信時の各機器の処理手順を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 ホームサーバ、2−1〜2−3 STB、3 無線VoIP端末、4−1〜4−3 カメラ、5−1〜5−3 電話機、6−1〜6−3 モニタ、7 IP網、11,21 イーサネット(登録商標)受信部、12,22 イーサネット(登録商標)送信部、13 イーサネット(登録商標)送信部(A)、14 イーサネット(登録商標)受信部(A)、15 無線送信部、16 無線受信部、17 コマンド検出・送出部、23 音声パケットデコード部、24 映像パケットデコード部、25 音声パケットエンコード部、26 映像パケットエンコード部、27 コマンド処理部、100 ホームサーバ兼STB(A)。

Claims (5)

  1. ホームサーバとセットトップボックスとを有するコンテンツ提供システムであって、
    前記ホームサーバは、無線電話端末がインターネットプロトコル電話として使用されている時に、前記無線電話端末から受信したコマンドを検出するコマンド検出手段と、
    上位ネットワークから映像パケットを受信する第1の受信手段と、
    前記コマンド検出手段によって検出されたコマンドおよび前記第1の受信手段によって受信された映像パケットを前記セットトップボックスに送信する第1の送信手段とを含み、
    前記セットトップボックスは、前記ホームサーバからコマンドおよび映像パケットを受信する第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段によって受信されたコマンドが第1の所定コマンドであれば、モニタに表示されているコンテンツを前記第2の受信手段によって受信された映像パケットに含まれる映像に切替える切替手段とを含む、コンテンツ提供システム。
  2. 前記コンテンツ提供システムは、複数のセットトップボックスを含み、
    前記第1の送信手段は、前記コマンド検出手段によって検出されたコマンドに応じて、前記複数のセットトップボックスのいずれかに前記コマンド検出手段によって検出されたコマンドおよび前記第1の受信手段によって受信された映像パケットを送信する、請求項1記載のコンテンツ提供システム。
  3. 前記ホームサーバはさらに、前記コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第2の所定コマンドであれば、前記上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの開始要求を拒否するパケットを送信する第2の送信手段を含む、請求項1記載のコンテンツ提供システム。
  4. 前記ホームサーバはさらに、前記コマンド検出手段によって検出されたコマンドが第3の所定コマンドであれば、前記上位ネットワークを介して発信者に映像セッションの切断を要求するパケットを送信する第2の送信手段を含む、請求項1記載のコンテンツ提供システム。
  5. ホームサーバとセットトップボックスとを有するコンテンツ提供システムにおけるコンテンツ切替方法であって、
    無線電話端末がインターネットプロトコル電話として使用されている時に、前記無線電話端末から受信したコマンドを検出するステップと、
    上位ネットワークから映像パケットを受信するステップと、
    前記検出されたコマンドが所定コマンドの場合に、モニタに表示されているコンテンツを前記受信された映像パケットに含まれる映像に切替えるステップとを含む、コンテンツ切替方法。
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