JPH0799001A - 信号灯付き懐中電灯 - Google Patents

信号灯付き懐中電灯

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JPH0799001A
JPH0799001A JP5133003A JP13300393A JPH0799001A JP H0799001 A JPH0799001 A JP H0799001A JP 5133003 A JP5133003 A JP 5133003A JP 13300393 A JP13300393 A JP 13300393A JP H0799001 A JPH0799001 A JP H0799001A
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signal light
flashlight
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sliding body
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21LLIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF, BEING PORTABLE OR SPECIALLY ADAPTED FOR TRANSPORTATION
    • F21L2/00Systems of electric lighting devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V14/00Controlling the distribution of the light emitted by adjustment of elements
    • F21V14/04Controlling the distribution of the light emitted by adjustment of elements by movement of reflectors
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V23/00Arrangement of electric circuit elements in or on lighting devices
    • F21V23/04Arrangement of electric circuit elements in or on lighting devices the elements being switches
    • F21V23/0414Arrangement of electric circuit elements in or on lighting devices the elements being switches specially adapted to be used with portable lighting devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化に適し、しかも操作性の良い信号灯付
き懐中電灯を提供する。 【構成】 電池を収容した本体10の上部外側に、円筒
状の摺動体20が嵌合している。摺動体20を、図の上
下方向にスライドさせると、全体が伸縮する。照明灯用
筒状部21内には、無色の透明板24および反射板25
が設けられており、全体を縮めると電球40がこの照明
灯用筒状部21内に位置するようになり、図の上方を照
らす照明灯として利用できる。全体を伸ばすと、赤色の
透明プラスチックからなる信号灯用筒状部22による散
乱光が得られ、信号灯として利用できる。信号灯用筒状
部22の内側には溝22Cが掘られており、ロータリス
イッチ13の係合突起13Cがこの溝22C内に嵌合し
ている。摺動体20の回転により、ロータリスイッチ1
3をON/OFF動作させることができ、電球40の点
灯/消灯ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号灯付き懐中電灯、特
に、照明灯としての使用と信号灯としての使用とを切り
替えて用いることができる信号灯付き懐中電灯に関す
る。
【0002】
【従来の技術】手軽な照明灯として、懐中電灯は広く利
用されているが、最近では、本来の照明灯としての機能
の他に、信号灯としての機能を備えた信号灯付き懐中電
灯も普及している。最も一般的な信号灯付き懐中電灯
は、本来の照明灯としての白色照明光を照射する機能
と、信号灯としての赤色散乱光を発光する機能とを備え
ている。このような信号灯付き懐中電灯は、交通手段に
対して危険を報知する用途などに広く用いられており、
特に、交通整理を担当する警察官は常時携行することが
多い。また、近頃では、コンサートホールでの演奏中
に、観客が信号灯を頭上で振り回して合図を送り、会場
全体の雰囲気を盛り上げるようなアトラクションも行わ
れており、このような用途では、赤色に限らずあらゆる
色の信号灯が利用されている。
【0003】信号灯付き懐中電灯は、照明灯と信号灯と
の両方の用途を兼ね備えつつ、携帯に便利なように全体
的に小型軽量にする必要がある。このため、単一の光源
を、あるときには照明灯に利用し、別なときには信号灯
に利用する、という使い分けを行うのが一般的である。
そこで、従来の信号灯付き懐中電灯では、電球の側方に
信号灯用の赤色透明体を被せ、この赤色透明体の内部に
おいて、円錐状の反射板を本体の長手方向にスライドさ
せる構造を採っている。すなわち、照明灯として使用す
る場合には、反射板を電球に被せた状態にし、電球の光
を側方ではなく本体長手方向に照射して照明光として利
用できるようにする。一方、信号灯として使用する場合
には、反射板を電球から離した状態にし、電球の光を側
方の赤色透明体で散乱させて外部に出すようにする。こ
のような構造にすれば、反射板の移動により、2つの機
能を選択的に使用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の信号灯
付き懐中電灯の第1の問題点は、構造上、小型化が困難
であるという点である。前述のように、信号灯としての
使用を可能にするためには、電球の側方に赤色透明体を
設ける必要がある。この赤色透明体は、信号灯として利
用した場合に、赤く光って見える部分に相当する。した
がって、この部分を小さくしてしまうと、信号灯として
の効果が低減することになり、ある程度の大きさを確保
せざるを得ない。この信号灯としての機能を果たす部分
に加えて、更に照明灯としての機能を果たす部分が必要
になるため、全体的に小型化は困難である。
【0005】従来の信号灯付き懐中電灯の第2の問題点
は、操作性が悪いという点である。照明灯と信号灯との
切り替えは、反射板を収容した先端部分をスライドさせ
ることによって行われるが、携帯に便利なように小型化
を図るという要請から、このスライドする先端部分をあ
まり大きくするわけにはゆかない。このため、操作者
は、小さな先端部分を上下にスライドして切り替えを行
わねばならず、かなり操作性は悪くなる。また、電球の
ON/OFFを行うためのスイッチ操作も必要になるの
で、操作者は、所望の使用状態で発光させるまでに、ス
イッチ操作とスライド操作との両方を行う必要がある。
【0006】そこで本発明は、小型化に適し、しかも操
作性の良い信号灯付き懐中電灯を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明に係る信号灯付き懐中電灯は、本
体と、この本体の長手方向に摺動する摺動体と、によっ
て構成されている。本体は、電池を収容するスペースを
もった筒状筐体部と、電球を取り付けるためのハウジン
グと、この両者間に設けられたロータリスイッチと、を
有する。また、摺動体は、上端面に透明板が嵌め込ま
れ、この透明板を通して外部に光を照射するための反射
板を収容した照明灯用筒状部と、この照明灯用筒状部の
下端面に接続され、着色された透明材料からなる信号灯
用筒状部と、を有する。ここで、ロータリスイッチは、
筒状筐体部に固定された固定部と、本体の長手方向軸を
回転軸として回転する回転部と、を有し、筒状筐体部内
に収容された電池からの電力を電球に供給するための電
力供給路を構成し、回転部を回転させることにより電力
供給路の開閉制御を行う機能を有する。また、摺動体
は、本体の長手方向軸に沿って摺動するとともに、この
長手方向軸を回転軸として回転可能となるように、本体
の外側に透明板がハウジング側にくるような向きに取り
付けられ、しかも、摺動体の回転をロータリスイッチの
回転部に伝達する係合手段を有している。
【0008】(2) 本願第2の発明は、上述した第1の
発明に係る信号灯付き懐中電灯において、信号灯用筒状
部の内側に摺動方向に沿って形成された溝と、ロータリ
スイッチの回転部に形成された係合突起と、を嵌合させ
ることにより係合手段を構成し、摺動体が摺動運動を行
う場合には係合突起が溝内を移動し、摺動体が回転運動
を行う場合には溝により係合突起を回転方向に移動させ
ることができるようにしたものである。
【0009】(3) 本願第3の発明は、上述した第1ま
たは第2の発明に係る信号灯付き懐中電灯において、信
号灯用筒状部の下端面に係止用筒状部を接続し、摺動体
を本体の上方へと摺動させたときに、係止用筒状部の一
部分が本体の一部分に当接し、摺動体が本体から引き抜
かれるのを抑止できるように構成したものである。
【0010】(4) 本願第4の発明は、上述した第3の
発明に係る信号灯付き懐中電灯において、照明灯用筒状
部の下部と信号灯用筒状部の上部とを螺合し、信号灯用
筒状部の下部と係止用筒状部の上部とを螺合し、信号灯
用筒状部を交換自在としたものである。
【0011】
【作 用】本発明に係る信号灯付き懐中電灯には、2つ
の大きな特徴がある。第1の特徴は、照明灯用筒状部と
ともに信号灯用筒状部をスライドさせる構造にした点で
ある。信号灯としての効果を向上させるためには、信号
灯用筒状部をある程度大きなものにする必要があるが、
この信号灯用筒状部自身をスライドさせるようにしたた
め、照明灯として用いる場合には、この信号灯用筒状部
を本体に被せた状態にすることができ、全体的に小型化
を図ることができる。
【0012】第2の特徴は、電球の点灯/消灯を行うた
めのON/OFFスイッチとして、ロータリスイッチを
設け、このロータリスイッチの回転を、摺動体の回転に
よって行うようにした点である。すなわち、摺動体をス
ライドさせることにより、照明灯/信号灯の切り替えを
行うことができ、摺動体を回転させることにより、ON
/OFFの切り替えを行うことができる。このように、
すべての操作を摺動体によって行うことができ、しか
も、摺動体は信号灯用筒状部を含んだある程度の大きさ
をもったものであるため、つかみやすく操作性も向上す
る。
【0013】なお、摺動体を本体に対してスライドさせ
るとともに回転させるような構造は、信号灯用筒状部の
内側に形成した溝と、ロータリスイッチ側に形成した係
合突起とを嵌合させることにより実現できる。また、信
号灯用筒状部の下に、係止用筒状部を設けることによ
り、摺動体が本体から引き抜かれるのを抑止できる。更
に、信号灯用筒状部をねじによって取り付けるようにす
れば、種々の色をもった別な信号灯用筒状部に交換する
こともできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る信号灯付き懐
中電灯の正面図である。この懐中電灯は、大別して本体
10と摺動体20とによって構成されている。本体10
は、全体的に円筒状をしており、その主要部分である筒
状筐体部11の中には電池が収容されている。本体10
の底面には、蓋部12がねじ込み式で取り付けられてお
り、この蓋部12を取り外すことにより、収容されてい
る電池を交換することができる。摺動体20も、全体的
に円筒状をしており、上から順に、照明灯用筒状部2
1、信号灯用筒状部22、係止用筒状部23、という3
つの円筒状部分によって構成されている。本体10の径
に比べて、摺動体20の径はやや大きくなっており、摺
動体20は本体10の上部外側に嵌められた状態となっ
ている。本体10および摺動体20は、共通の中心軸X
をもつように配置され、この中心軸Xが長手方向の軸と
なる。なお、後述するように、摺動体20は、本体10
に対して、この中心軸Xの方向に摺動するとともに、こ
の中心軸Xのまわりに回転する。
【0015】信号灯用筒状部22は、着色された透明材
料によって構成されており、この実施例では、赤色の透
明プラスチックが用いられている。また、この実施例で
は、照明灯用筒状部21および係止用筒状部23は、不
透明なプラスチックにより構成されており、筒状筐体部
11は金属により構成されている。もっとも、これらの
材料は、特に限定されるものではなく、信号灯用筒状部
22を透光性の材料で構成するようにすれば、他の構成
部分はどのような材料で構成してもかまわない。なお、
図1に破線で示されているのは、信号灯用筒状部22か
ら透けて見えた本体10の一部である。
【0016】図2は、図1に示す懐中電灯の本体10の
部分だけを示す正面図であり、一部分は断面図で示され
ている。断面部分に示されているように、筒状筐体部1
1内には2本の電池31,32が収容されている。この
筒状筐体部11の上には、円柱状のロータリスイッチ1
3が取り付けられ、更に、このロータリスイッチ13の
上には、ハウジング14が取り付けられている。また、
ハウジング14には、電球40が取り付けられている。
蓋部12には、ばね15が取り付けられており、電池3
1のプラス極は、ロータリスイッチ13内のプラス側電
極に接触し、電池32のマイナス極は、ばね15に接触
した状態になっている。ばね15は蓋部12を介して筒
状筐体部11に導通しており、筒状筐体部11はロータ
リスイッチ13内のマイナス側電極に接触している。結
局、ロータリスイッチ13内のプラス側電極とマイナス
側電極との間に、2本の電池31,32からの電力が供
給された状態になっている。後述するように、ロータリ
スイッチ13の側面には、係合突起13Cが取り付けら
れており、この係合突起13Cを中心軸Xに関して回転
させることにより、ロータリスイッチ13のON/OF
F動作が行われる。すなわち、ロータリスイッチ13
は、ONの状態では電球40に電力を供給するが、OF
Fの状態では電力の供給を遮断する。結局、係合突起1
3Cを回転させることにより、電球40が点灯したり消
灯したりすることになる。
【0017】図3は、図1に示す懐中電灯の摺動体20
の部分だけを分解して示す正面図である。なお、ここで
は、図1に示す摺動体20を寝かせた状態で示してある
ので、以下の説明において、「上」とは図3における
「左」を指し、「下」とは図3における「右」を指すも
のとする。照明灯用筒状部21の下部内面には、雌捩子
21Aが形成されており、信号灯用筒状部22の上部外
面には、雄捩子22Aが形成されている。同様に、係止
用筒状部23の上部内面には、雌捩子23Bが形成され
ており、信号灯用筒状部22の下部外面には、雄捩子2
2Bが形成されている。摺動体20は、これら3つの筒
状部21,22,23を、この順に螺合することにより
構成される。また、信号灯用筒状部22の内面には、摺
動体20の長手方向に沿って、溝22C(図3には破線
で示してある)が掘られている。
【0018】図4は、図3に示す摺動体20の断面図で
ある。照明灯用筒状部21は、この懐中電灯を照明灯と
して使用するときに用いられる部材であり、上端面には
円盤状のプラスチック製の透明板24が嵌め込まれてい
る。この透明板24の下には、円錐状の反射板25が配
置されている。反射板25の中心部には、円形窓25A
が形成されており、後述するように、この円形窓25A
を通して電球40が反射板25の上部の定位置へと導か
れる。一方、信号灯用筒状部22の内側には、前述した
ように、溝22Cが形成されているが、この溝22Cの
機能については後に説明する。係止用筒状部23は、摺
動体20が本体10から引き抜かれるのを防ぐ機能を有
する。係止用筒状部23の上部内側には、前述したよう
に、雌捩子23Bが形成されているが、下部の内径R1
は、信号灯用筒状部22の内径R2よりも小さく設計さ
れている。ここで、内径R2は、図2に示すロータリス
イッチ13の外径にほぼ等しいが、内径R1は、ロータ
リスイッチ13の外径よりも若干小さくなっている。し
たがって、摺動体20を本体10に嵌めた後に、摺動体
20を上方にスライドさせて引き抜こうとしても、係止
用筒状部23がロータリスイッチ13に当接した時点
で、それより上へスライドさせることはできなくなり、
摺動体20が本体10から引き抜かれてしまうのを防止
できる。
【0019】図5は、ロータリスイッチ13の機能を説
明する上面図である。図5(a) に示すように、ロータリ
スイッチ13は、内側に位置する固定部13Aと、外側
に位置する回転部13Bと、この回転部13Bから更に
外側へと突き出た係合突起13Cと、を有する。固定部
13Aは、筒状筐体部11に固定されているが、回転部
13Bは固定部13Aの周囲を自由に回転させることが
できる。実際には、係合突起13Cを外周方向に移動さ
せることにより、回転部13Bを回転させることができ
る。ロータリスイッチ13は、この回転角度に基づい
て、ON/OFF動作を行う。この実施例のロータリス
イッチは、90°回転させるごとにON/OFFが反転
する。すなわち、図5(a) に示す状態においてOFFで
あったとすると、同図(b) に示す状態ではONになり、
同図(c) に示す状態では再びOFFになり、同図(d) に
示す状態では再びONになる。更に回転させれば、もと
の同図(a) の状態に戻る。しかも、いずれの方向にも回
転させることが可能である。このON/OFF動作に基
づいて、電球40が点灯したり消灯したりすることは既
に述べたとおりである。なお、このような機能をもった
ロータリスイッチは、種々のものが市販されているた
め、ここでは、このスイッチの詳細な内部構造について
の説明は省略する。
【0020】さて、続いて、このロータリスイッチ13
と信号灯用筒状部22との係合関係について説明する。
図6(a) は、信号灯用筒状部22を長手方向に対して垂
直な面で切断したときの切断部分の端面図である。前述
したように、内側には、溝22Cが形成されている。摺
動体20を本体10に嵌めた状態では、図6(b) に示す
ように、ロータリスイッチ13の外側に信号灯用筒状部
22が嵌まり込む。このとき、ロータリスイッチ13の
係合突起13Cは、信号灯用筒状部22の内側に形成さ
れた溝22Cに嵌合した状態になる。このような構造で
は、信号灯用筒状部22は、中心軸X方向(図6(b) に
おいて紙面に垂直な方向)には、ロータリスイッチ13
のON/OFF動作とは無関係に自由に摺動することが
できる。溝22Cは中心軸Xの方向に沿って形成されて
いるので、係合突起13Cは溝22C内を中心軸Xの方
向に沿って自由に移動できるからである。これに対し、
信号灯用筒状部22を、中心軸Xのまわりに回転させる
と、溝22Cに係合している係合突起13Cも同時に回
転することになるので、信号灯用筒状部22の回転によ
り、ロータリスイッチ13がON/OFF動作すること
になる。結局、図1に示す懐中電灯において、摺動体2
0を中心軸Xに関して回転させることにより、点灯/消
灯動作が可能になる。
【0021】図7は、この懐中電灯を照明灯として用い
るために点灯した状態を示す正面図である。上述した構
造により、摺動体20は、図の上下方向にスライドする
が、照明灯として用いる場合には、摺動体20を最も下
にスライドさせた状態にする。摺動体20の下端は、本
体10の下端から距離L1の位置にくる。この状態で
は、図に破線で示されているように、電球40が円錐状
の反射板25の内部に位置しているため、電球40から
の光は、反射板25で反射して透明板24を通って上方
へと照射される。すなわち、照明灯として用いることが
できる。電球40が照明灯用筒状部21内に位置してい
るため、信号灯用筒状部22からは光は漏れてこない。
【0022】この懐中電灯を信号灯として用いるには、
摺動体20を図の上方へとスライドさせればよい。図8
はこのときの状態を示している。摺動体20の下端は、
本体10の下端から距離L1+L2の位置にくる。すな
わち、懐中電灯の全長は、摺動体20のスライドにより
長さL2だけ伸びたことになる。この状態では、電球4
0が信号灯用筒状部22のほぼ中央付近に位置すること
になる。したがって、電球40からの光は、信号灯用筒
状部22の全面において散乱されて外部に出される。こ
のため、信号灯用筒状部22全体が赤く光って見えるこ
とになり、信号灯として利用することができる。前述し
たように、係止用筒状部23の内径はロータリスイッチ
13の径よりも小さいため、摺動体20をこれ以上引き
伸ばすことはできない。
【0023】このような構造をもった信号灯付き懐中電
灯は、非常に小型になる。図7に示すように縮めた状態
では、信号灯用筒状部22は本体10に完全に重なって
おり、懐中電灯全体の長さとしては、信号灯としての機
能をもたない一般の懐中電灯とほぼ同じである。このよ
うに、縮めた状態では、信号灯用筒状部22の長さは、
懐中電灯の全長には無関係なのである。したがって、信
号灯として赤く光る部分の面積を大きくとるために、信
号灯用筒状部22をかなり長くしたとしても、懐中電灯
の全長はもとのままであり、小型で携帯性に優れたもの
となる。
【0024】また、このような構造をもった信号灯付き
懐中電灯は、操作性も非常に良い。すなわち、操作者は
一方の手で本体10を保持し、他方の手で摺動体20を
保持すれば、すべての操作を行うことができる。点灯/
消灯の切り替えを行うのであれば、摺動体20を回転さ
せればよく、照明灯/信号灯の切り替えを行うのであれ
ば、摺動体20を伸び縮みさせればよい。本体10と摺
動体20とは、いずれもこの懐中電灯の主たる構成部品
であり、これらの位置関係を変えるだけで、点灯/消灯
の切り替えおよび照明灯/信号灯の切り替えを行うこと
ができるので、暗い屋外での操作や、指の動きが緩慢と
なる寒い環境での操作も、容易に行うことができる。
【0025】最後に、この信号灯付き懐中電灯の付属品
として提供するのに適した部品をいくつか挙げておく。
図9は、この付属品のいくつかを示す図である。図9
(a) に示すクリップ51は、蓋部12に嵌めて用いるも
のである。このクリップ51を嵌めることにより、懐中
電灯をポケットに差して携帯することが可能になる。図
9(b) に示す交換用透明板52は、透明板24の代わり
に用いるものである。通常、照明灯としては白色光を用
いるため、透明板24としては、無色透明なプラスチッ
ク板を用いることになるが、色付照明灯としての利用を
可能にするために、付属品として、このような交換用透
明板52を提供するとよい。この交換用透明板52とし
て、赤、青、黄色などの色で着色した複数の透明プラス
チック板を用意しておけば、使用者は、好みの色の照明
灯として利用することができる。図9(c) に示す交換用
筒状部53は、信号灯用筒状部22の代わりに用いるも
のである。上述の実施例では、信号灯用筒状部22は赤
く着色された透明プラスチックで構成されていたが、こ
の他に、青、緑、黄色などで着色された交換用筒状部5
3を付属品として提供すれば、使用者は、好みの色の信
号灯として利用することができる。信号灯用筒状部22
は、照明灯用筒状部21および係止用筒状部23の間に
ねじによって取り付けられているので、交換は非常に容
易に行うことができる。
【0026】図9(d) に示すスタンド54は、この懐中
電灯を道路などに立てて置くために用いるものである。
図10に、その側断面の構造が示されているように、こ
のスタンド54には、照明灯用筒状部21に嵌合させる
ためのくり抜き構造を有する。図11は、この懐中電灯
にクリップ51を取り付け、更に、スタンド54を嵌合
させて路面上に立てて使用している状態を示す図であ
る。自動車の故障時などには、このようにスタンド54
を用いてこの懐中電灯を路面上に立て、信号灯を点灯さ
せるようにすれば便利である。
【0027】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるわけ
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。た
とえば、本体10内に収容する電池は、乾電池だけに限
らず、充電用のバッテリなどを用いてもかまわない。ま
た、上述の実施例に係る懐中電灯は、円柱状をしていた
が、このような形状はデザインの観点から自由に変更し
うるものであり、たとえば、四角柱や六角柱状のものに
してもよい。更に、ロータリスイッチと信号灯用筒状部
との係合手段としては、上述の実施例における溝および
係合突起に限定されるものではなく、要するに、摺動体
に自由な摺動運動を確保しつつ、摺動体の回転運動によ
りロータリスイッチを動作させることができる構造であ
れば、どのような係合手段を用いてもかまわない。ま
た、防水性を高めるためには、必要な部分にOリングを
嵌め込む構造にすればよい。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る信号灯付き懐
中電灯によれば、全体を小型化することが可能になり、
しかも操作性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る信号灯付き懐中電灯の
正面図である。
【図2】図1に示す懐中電灯の本体10の部分だけを示
す正面図であり、一部分は断面図で示されている。
【図3】図1に示す懐中電灯の摺動体20の部分だけを
分解して示す正面図である。
【図4】図3に示す摺動体20の断面図である。
【図5】ロータリスイッチ13の機能を説明する上面図
である。
【図6】信号灯用筒状部22とロータリスイッチ13と
の係合関係を示す図である。
【図7】図1に示す懐中電灯を照明灯として用いるため
に点灯した状態を示す正面図である。
【図8】図1に示す懐中電灯を信号灯として用いるため
に点灯した状態を示す正面図である。
【図9】図1に示す懐中電灯に用いる付属品を示す図で
ある。
【図10】図9に示されたスタンド54の側断面図であ
る。
【図11】図9に示すクリップ51およびスタンド54
を、図1に示す懐中電灯に使用した状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…本体 11…筒状筐体部 12…蓋部 13…ロータリスイッチ 13A…固定部 13B…回転部 13C…係合突起 14…ハウジング 15…ばね 20…摺動体 21…照明灯用筒状部 21A…雌捩子 22…信号灯用筒状部 22A…雄捩子 22B…雄捩子 22C…溝 23…係止用筒状部 23B…雌捩子 24…透明板 25…反射板 25A…円形窓 31,32…電池 40…電球 51…クリップ 52…交換用透明板 53…交換用筒状部 54…スタンド X…中心軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を収容するスペースをもった筒状筐
    体部と、電球を取り付けるためのハウジングと、前記筒
    状筐体部と前記ハウジングとの間に設けられたロータリ
    スイッチと、を有する本体と、 上端面に透明板が嵌め込まれ、この透明板を通して外部
    に光を照射するための反射板を収容した照明灯用筒状部
    と、この照明灯用筒状部の下端面に接続され、着色され
    た透明材料からなる信号灯用筒状部と、を有する摺動体
    と、 を備え、 前記ロータリスイッチは、前記筒状筐体部に固定された
    固定部と、前記本体の長手方向軸を回転軸として回転す
    る回転部と、を有し、前記筒状筐体部内に収容された電
    池からの電力を前記電球に供給するための電力供給路を
    構成し、前記回転部を回転させることにより前記電力供
    給路の開閉制御を行う機能を有し、 前記摺動体は、前記長手方向軸に沿って摺動可能とな
    り、かつ、前記長手方向軸を回転軸として回転可能とな
    るように、前記本体の外側に前記透明板が前記ハウジン
    グ側にくるような向きに取り付けられ、しかも、前記摺
    動体の回転を前記ロータリスイッチの回転部に伝達する
    係合手段を有することを特徴とする信号灯付き懐中電
    灯。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号灯付き懐中電灯に
    おいて、 信号灯用筒状部の内側に摺動方向に沿って形成された溝
    と、ロータリスイッチの回転部に形成された係合突起
    と、を嵌合させることにより係合手段を構成し、摺動体
    が摺動運動を行う場合には前記係合突起が前記溝内を移
    動し、摺動体が回転運動を行う場合には前記溝により前
    記係合突起を回転方向に移動させることができるように
    したことを特徴とする信号灯付き懐中電灯。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の信号灯付き懐
    中電灯において、 信号灯用筒状部の下端面に係止用筒状部を接続し、摺動
    体を本体の上方へと摺動させたときに、前記係止用筒状
    部の一部分が本体の一部分に当接し、摺動体が本体から
    引き抜かれるのを抑止できるように構成したことを特徴
    とする信号灯付き懐中電灯。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の信号灯付き懐中電灯に
    おいて、 照明灯用筒状部の下部と信号灯用筒状部の上部とを螺合
    し、信号灯用筒状部の下部と係止用筒状部の上部とを螺
    合し、信号灯用筒状部を交換自在としたことを特徴とす
    る信号灯付き懐中電灯。
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