JPH0798921A - オートチェンジャー装置におけるディスク誤挿入防止およびディスク位置規制機構 - Google Patents

オートチェンジャー装置におけるディスク誤挿入防止およびディスク位置規制機構

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JPH0798921A
JPH0798921A JP24493693A JP24493693A JPH0798921A JP H0798921 A JPH0798921 A JP H0798921A JP 24493693 A JP24493693 A JP 24493693A JP 24493693 A JP24493693 A JP 24493693A JP H0798921 A JPH0798921 A JP H0798921A
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一明 海
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートチェンジャー装置において、ディスク
の誤挿入を確実に防止し、また、マガジン内のディスク
位置を規制すること。 【構成】 図(a)において、ディスク4をマガジン2
の開口部2bから挿入した際、ディスク4の向きが正し
い場合は、ディスク保持部材6の突起部6aがディスク
4の前縁の斜辺部上を移動しディスクが挿入される。デ
ィスク4が挿入されると、ディスク4の凹部と突起部6
aが係合しディスク4は保持される。ディスク4を逆向
きにマガジン2に挿入した場合には、ディスク4の前縁
の凸部が突起部6aの前縁とぶつかり、ディスク4の挿
入が阻止される。また、図1(b)に示すように、回動
する軸7を取り付けることによりディスク4の誤挿入を
防止することもできる。さらに、図1(c)に示すよう
に、カバー9に連動するセットレバー8を設けることに
より、ディスク位置を規制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年、光磁気ディスク等の大容量
の記憶媒体が実用化され、これに伴い、光磁気ディスク
等の複数の記憶媒体をマガジン等に収納しておき、所望
の記憶媒体を自動的に取り出してデッキにセットしリー
ド/ライトするオートチェンジャー装置が開発されるよ
うになってきている。
【0002】本発明は上記したオートチェンジャー装置
において、ディスクの誤挿入防止およびディスク位置規
制機構に関する。
【0003】
【従来の技術】図7は本発明の前提となるオートチェン
ジャー装置の構成の一例を示す図であり、同図(a)は
オートチェンジャー装置を上から見た図、(b)は横か
ら見た図である。同図において、100はオートチェン
ジャー装置、101はディスクをリード/ライトするド
ライブ、102は複数のディスクを収納したマガジンで
あり、マガジン102には複数のスロットが形成され、
複数のスロット内にディスク110が収納されている。
そして、オートチェンジャー装置を使用する際、ユーザ
はマガジンに必要なディスクを収納し、オートチェンジ
ャー装置のマガジン格納部を引き出したり、上部蓋を開
けて、マガジンをセットする。
【0004】103はマガジン102からディスク11
0を取り出してドライブ101にセットし、リード/ラ
イト終了後ドライブ101よりディスクを取り出してマ
ガジンに戻すチェンジャー、104はチェンジャー10
3を移動させるためのウオーム軸であり、チェンジャー
103の下部には上記ウオーム軸104に噛み合うギヤ
が設けられ、ウオーム軸104が回転するとディスクチ
ェンジャー103は同図矢印方向に移動する。
【0005】チェンジャー103にはマガジン102よ
りディスクを取り出すアーム105と、取り出したディ
スクをチェンジャー103の反対側に送るローラが設け
られ、チェンジャー103は前後に移動するアーム10
5によりマガジン102からディスク110を取り出し
たのち、同図の矢印方向に移動して、取り出したディス
クをドライブ101にセットする。また、ドライブ10
1より取り出したディスクを、上記と同様に移動して、
マガジン102に戻す。
【0006】図8は上記マガジンおよびその内部の構造
を示す図であり、同図(a)はマガジンの外観、(b)
は(a)のマガジンのA−A断面を示している。マガジ
ン102には一方の側面とその裏面に開口部102a,
102b(開口部102bは同図では見えない)が設け
られており、ディスクはマガジン102の一方の側面の
開口部102bから挿入され、他方の側面の開口部10
2aからチェンジャー103のアーム105により取り
出され、ドライブ101にセットされる。
【0007】マガジン102内部の各ディスク通路部に
は同図(b)に示すように、樹脂等の弾性を持ち変形可
能な材料で形成され、一方の端部Bがマガジン102の
壁面に固定された片持ハリ120が取り付けられてお
り、片持ハリ120の先端部には突起部120aが形成
されている。そして、マガジン102にディスク110
を挿入すると、同図(b)に示すように、上記突起部1
20aがディスク110の凹部110aに係合し、ディ
スク110が保持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したオ
ートチェンジャー装置においては、ディスクのドライブ
への挿入方向が反対であるとドライブはディスクをリー
ド/ライトすることができない。このため、マガジン1
02にディスクを挿入する際には、正しい方向に挿入す
る必要がある。
【0009】また、マガジン102の前を図7に示すよ
うにチェンジャー103が移動するので、マガジン10
2からディスク110が突出しているとディスク110
にチェンジャー103が当たり、ディスク110が破損
することがある。なお、上記した片持ハリ120を設け
ることにより、マガジンに収納されたディスクを所定の
位置に保持することはできるが、その構造上、ディスク
の誤挿入を防止したり、その位置を確実に規制すること
はできない。
【0010】このため、従来、マガジンにディスクを挿
入する際には、ユーザがその向きと位置を充分確認する
必要があり、ディスクの向きあるいは位置が正常でない
と、オートチェンジャー装置が正常に動作しなかった
り、ディスクが破損することがあった。本発明は上記し
た従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、ディスクの誤挿入を確実に防止することができ、
また、マガジン内のディスク位置を規制することができ
るディスクの誤挿入防止およびディスク位置規制機構を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。同図において、1はオートチェンジャー装
置、2は複数のディスクを収納するマガジン、3はマガ
ジン2からディスクを取り出してドライブにセットし、
ドライブにセットされたディスクをマガジン2に戻すチ
ェンジャー、4はディスク、5はディスクをリード/ラ
イトするドライブ、6はディスク保持部材、6aはディ
スク保持部材6の先端部に設けられた突起部、7はマガ
ジン2の斜辺部に当接したとき同図矢印方向に移動する
軸、8はディスク位置を規制するセットレバー、9はオ
ートチェンジャー装置のカバーである。
【0012】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、図1(a)に示すように、対向する側面に
開口部2a,2bを備え、一方の側面に設けられた第1
の開口部(2b)からディスク4をセットするように構成さ
れた、複数枚のディスクを収納可能なマガジン2と、マ
ガジン2の他方の側面に設けられた第2の開口部2aか
らディスク4を取り出してドライブ5にセットし、ドラ
イブ5から取り出したディスクを上記第2の開口部から
マガジン内に戻すチェンジャー3と、ディスク4をリー
ド/ライトするドライブ5とを備えたオートチェンジャ
ー装置において、マガジン2内のディスク4の通路部
に、弾性を持ち変形可能な材料で形成され、一端に正規
位置に挿入されたディスク4の凹部と係合する突起部6
aを備え、他端がマガジン2の内壁に固定されたディス
ク保持部材6を設け、上記ディスク保持部材6の突起部
6aを、正しい方向で挿入されたディスク4の通過を許
容し、誤った方向で挿入されたディスク4の通過を阻止
する形状としたものである。
【0013】本発明の請求項2の発明は請求項1の発明
において、突起部6aの形状を、ディスク4の移動方向
に対してほぼ直角に直線状に形成された先端部と、上記
先端部の直線と円弧により接続された底部と、底部と円
弧により接続され、先端部の直線に対して所定の角度を
持って形成された斜辺部を備えた形状としたものであ
る。
【0014】本発明の請求項3の発明は、開口部2aを
備え、該開口部からディスク4をセットするように構成
された複数枚のディスク4を収納可能なマガジン2と、
上記開口部2aからディスク4を取り出してドライブ5
にセットし、ドライブ5から取り出したディスク4を上
記開口部2aからマガジン2内に戻すチェンジャー3
と、ディスク4をリード/ライトするドライブ5とを備
えたオートチェンジャー装置において、図1(b)に示
すように、マガジン2の開口部を設けた面の一辺にディ
スク4の前端部分の形状に合わせた斜辺部を形成すると
ともに、オートチェンジャー装置1のマガジン装着部
に、マガジン2が装着されたとき上記斜辺部もしくはデ
ィスク4の斜辺部と当接して斜辺部上を移動する軸7を
設け、マガジン2にディスク4が逆向きに挿入されてい
るとき、上記軸7がディスク4の凸部と係合してマガジ
ン2のオートチェンジャー装置1への装着を阻止するよ
うに構成したものである。
【0015】本発明の請求項4の発明は、複数枚のディ
スク4を収納したマガジン2と、マガジン2からディス
ク4を取り出してドライブ5にセットし、ドライブ5か
ら取り出したディスク4をマガジン2内に戻すチェンジ
ャー3と、ディスク4をリード/ライトするドライブ5
とを備えたオートチェンジャー装置において、図1
(c)に示すように、オートチェンジャー装置のマガジ
ン装着部のカバー9にカバーの回動と共に動くセットレ
バー8を取り付け、上記カバー9が開いているとき、セ
ットレバー8の先端が、マガジン2に正しく挿入された
ディスク4の前端部に位置し、上記カバー9が閉じてい
るとき、セットレバー8の先端がチェンジャー3および
ディスク4の移動に影響を与えない位置に退避するよう
に構成し、オートチェンジャー装置1へのマガジン2へ
の装着時、マガジン2に挿入されたディスク位置を上記
セットレバー8により規制するようにしたものである。
【0016】本発明の請求項5の発明は請求項4の発明
において、カバー9の回動を制限するアームをカバーに
取り付けるとともに、アームの動きに対向力を生じさせ
るストッパーを設け、セットレバーの先端がディスク4
の前端部に位置しているとき、上記ストッパーによりカ
バー9の回動に対向力を生じさせることにより、ディス
ク4の前端をセットレバー8の先端位置に規制させるよ
うにしたものである。
【0017】
【作用】図1(a)において、ディスク4をマガジン2
の開口部2bから挿入した際、ディスク4の向きが正し
い場合には、ディスク保持部材6が撓んでその突起部6
aがディスク4の前縁の斜辺部上を移動し、ディスク4
をマガジン2内に挿入することができる。ディスク4が
マガジン2の正規位置まで挿入されると、ディスク4の
凹部とディスク保持部材6の突起部6aが係合し、ディ
スク4はその位置に保持される。また、ディスク4を逆
向きにマガジン2に挿入した場合には、ディスク4の前
縁の凸部がディスク保持部材6の突起部6aの前縁の直
線部分とぶつかり、ディスク4の挿入が阻止される。
【0018】図1(b)において、マガジン2内のディ
スク4の向きが正しい場合には、オートチェンジャー装
置1の軸7が回動してマガジン2もしくはディスク4の
前縁の斜辺部上を移動し、マガジン2をオートチェンジ
ャー装置1内に装着することができる。また、ディスク
4の向きが逆向きの場合には、ディスク4の前縁の凸部
に軸7が食い込み、マガジン2をオートチェンジャー装
置1内に装着することができない。
【0019】図1(c)において、オートチェンジャー
装置1のカバー9に連動してセットレバー8は回動し、
カバー9がオープン状態のとき、セットレバー8は同図
の位置にある。したがって、マガジン2をオートチェン
ジャー装置1に装着したとき、マガジン2のディスク4
が正規位置より突出していると、突出したディスクはセ
ットレバー8により正しい位置に矯正される。マガジン
2の装着後、カバー9を閉じると、セットレバー8はデ
ィスクおよびチェンジャーの移動に影響を与えない位置
に退避する。
【0020】本発明の請求項1,2の発明においては、
図1(a)に示すように、マガジン2内のディスク4の
通路部に、弾性を持ち変形可能な材料で形成され、一端
に突起部6aを備えたディスク保持部材6を設け、上記
ディスク保持部材6の突起部6aを、正しい方向で挿入
されたディスク4の通過を許容し、誤った方向で挿入さ
れたディスク4の通過を阻止する形状としたので、一つ
のディスク保持部材6に、ディスクの誤挿入の防止機能
と、ディスクの保持機能を持たせることができ、マガジ
ンの小型化、低廉化を図ることが可能となる。
【0021】本発明の請求項3においては、図1(b)
に示すように、マガジン2の開口部を設けた面の一辺に
ディスク4の前端部分の形状に合わせた斜辺部を形成す
るとともに、オートチェンジャー装置1のマガジン装着
部に、マガジン2が装着されたとき上記斜辺部もしくは
ディスク4の斜辺部と当接して斜辺部上を移動する軸7
を設けたので、簡単な機構によりディスク4の誤挿入を
確実に防止することができ、また、ディスクの挿入口を
各ディスクについて一つ設けたマガジンを用いることが
できるので、マガジンの強度を向上することができる。
【0022】本発明の請求項4においては、図1(c)
に示すように、オートチェンジャー装置のマガジン装着
部のカバー9にカバーの回動と共に動くセットレバー8
を取り付け、上記カバー9が開いているとき、セットレ
バー8の先端が、マガジン2に正しく挿入されたディス
ク4の前端部に位置し、上記カバー9が閉じていると
き、セットレバー8の先端がチェンジャー3およびディ
スク4の移動に影響を与えない位置に退避するように構
成したので、ユーザの手を煩わすことなく確実にディス
ク位置の補正を行うことができる。
【0023】また、請求項5の発明のように、カバー9
の回動を制限するアームをカバーに取り付けるととも
に、アームの動きに対向力を生じさせるストッパーを設
けることにより、マガジン2のオートチェンジャー装置
1への装着時、突出したディスク4によりセットレバー
8が押されても、カバー9はオープン状態を保持するこ
とができる。
【0024】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、同図において、110はディスク、12は図8
(b)に示した位置に設けられた本実施例の片持ハリで
あり、片持ハリ12は従来例と同様、樹脂等の弾性を持
ち変形可能な材料で形成されている。
【0025】本実施例の片持ハリ12の先端に設けられ
た突起部12aは、同図に示すように、片持ハリの長手
方向に対してほぼ直角に直線状に形成された先端部12
1aと、上記先端部の直線と円弧により接続された底部
121bと、底部121bと円弧により接続され、先端
部121aの直線に対して所定の角度を持って形成され
た斜辺部121cを備えている。
【0026】図2(a)はディスク110がマガジン1
02に正しい方向に挿入された際のディスク110と片
持ハリ12の接触状態を示している。同図に示すよう
に、ディスク110の向きが正しい場合には、デスク1
10の斜辺部110bが片持ハリ12の突起部12aに
接触する。このため、デスク110を更にマガジンに挿
入すると片持ハリ12は同図の上側に撓み、ディスク1
10をマガジンに挿入することができる。
【0027】図2(b)はディスク110をマガジンに
反対向きに挿入した際のディスク110と片持ハリ12
の接触状態を示している。同図に示すように、ディスク
110の向きが反対の場合には、デスク110の凸部1
10cが片持ハリ12の突起部12aの先端部121a
とぶつかり、ディスクをこれ以上挿入することができな
い。
【0028】図2(c)は図2(a)の状態からディス
ク110をさらにマガジンに押し込み、ディスク110
がマガジンにセットされた状態を示している。同図に示
すように、ディスク110がマガジンに正しくセットさ
れると、片持ハリ12は同図に示すように撓み、ディス
ク110の凹部110aと片持ハリ12の突起部12a
が係合して、ディスクが保持される。
【0029】以上のように、本実施例においては、マガ
ジンの内部の各ディスク通路に設けた片持ハリの先端部
12aを図2に示す形状としたので、一つの片持ハリ
に、ディスクの誤挿入の防止機能と、ディスクの保持機
能を持たせることができる。このため、ディスクの誤挿
入防止機構と保持機構をそれぞれ設ける必要がなく、マ
ガジンの小型化、低廉化を図ることが可能となる。
【0030】ところで、図8に示したマガジンは、ユー
ザがディスクを挿入する開口部と、チェンジャーがディ
スクを出し入れする開口部が別々に設けられ、マガジン
が突き抜け形状となっている。このため、マガジンの強
度が弱くなるという構造上の問題があるとともに、ユー
ザがディスク挿入用の開口部の反対側の開口部(チェン
ジャーがディスクを出し入れする開口部)から誤ってデ
ィスクを挿入した場合には、図2の示した片持ハリが設
けられていてもディスクを挿入することが可能であり、
完全に誤挿入を防止することはできない。
【0031】次に示す第2の実施例は上記した問題を解
決することができるディスク誤挿入防止機構に関するも
のであり、本実施例は、各ディスクを出し入れする開口
部を各ディスクについて一つづつ設けたマガジンにおけ
る誤挿入防止機構を示している。図3は本実施例の構成
を示す図であり、同図(a)はマガジンの外観、(b)
はマガジンのオートチェンジャー装置への装着方法を示
している。
【0032】同図(a)において、112は本実施例の
マガジンであり、マガジン112の開口部112aは各
ディスクについて一つづつ設けられており、同図の裏面
側には開口部は設けられていない。このため、ユーザは
開口部112aからマガジンにディスクを挿入するとと
もに、チェンジャーによるディスクの出し入れも開口部
112aから行われる。また、同図に示すように、マガ
ジン112の開口部112aを設けた面の上部の角部は
ディスク110の挿入方向の角の形状に合わせて斜めに
形成されている。
【0033】したがって、同図Aに示すようにディスク
110を逆向きにマガジン112に挿入した場合には、
ディスク110の突起部がマガジンから突出し、また、
Bに示すようにディスク110を正しい向きに挿入した
場合には、ディスク110はマガジンの外部に突出しな
い。また、同図(b)において、112はマガジン、1
00はオートチェンジャー装置であり、オートチェンジ
ャー装置100には同図に示すように引出し部100a
が設けられており、マガジン112をオートチェンジャ
ー装置100にセットするには、同図に示すように引出
し部100aを引き出してマガジン112を載置し、引
出し部100aをオートチェンジャー装置100に押し
込んでセットする。
【0034】図4はマガジンとオートチェンジャー装置
側に設けた誤挿入防止機構の関係を示す図であり、同図
において、100はオートチェンジャー装置、112は
マガジン、110c,110bはそれぞれディスクの突
起部と斜辺部である。また、13はオートチェンジャー
装置100のマガジンの挿入部の上部に設けられた軸で
あり、軸13には支持棒13aが取り付けられている。
【0035】支持棒13aの他端は支点13bによりオ
ートチェンジャー装置100の上部に固定され、軸13
は支点13bを中心として同図の矢印方向に回動可能で
あり、軸13はマガジン112が接触していないときに
は、ストッパ(図示せず)等により同図の位置に保持さ
れている。図4において、同図(a)に示すようにマガ
ジン112にディスクが逆方向に挿入されている場合に
は、軸13がディスクの凸部110cに食い込み、マガ
ジンをオートチェンジャー装置100に挿入することが
できない。
【0036】一方、同図(b)に示すようにマガジン1
12にディスクに正しく挿入されている場合には、軸1
3がディスクの斜辺部110b上を移動してマガジン1
12をオートチェンジャー装置にセットすることができ
る。本実施例においては、上記のようにディスクの誤挿
入を確実に防止することができ、また、ディスクの挿入
口を各ディスクについて一つ設けたマガジンを用いるこ
とができるので、マガジンの強度を向上することができ
る。
【0037】図5、図6は本発明の第3の実施例を示す
図であり、本実施例はマガジンに挿入されたディスクの
位置を規制する実施例を示している。図5(a)におい
て、100はオートチェンジャー装置、100bはオー
トチェンジャー装置のマガジン挿入部のカバー、101
はドライブ、102はマガジン、103はチェンジャ
ー、14はマガジン内のディスクの位置を規制するセッ
トレバーであり、セットレバー14はその一端がカバー
100bに固定されてカバーと共に回転し、その他端は
カバー100bが閉じているときには、同図の実線に示
すように、チェンジャー103の上部Bに位置し、カバ
ー100bが開いているときには、同図の点線に示すよ
うに、正しい位置にあるディスクの前端部に接する位置
Aにある。
【0038】20a,20bはカバー100bのオープ
ン量を制限するアームである。アーム20aと20bは
回動可能に軸20cにより接続され、アーム20aはカ
バー100bに取り付けられた板22に回動可能の取り
付けられ、また、アーム20bはオートチェンジャー装
置100の壁面に回動可能に取り付けられている。さら
に、板22にはストッパー21が取り付けられている。
【0039】同図(b)はストッパー21の構成を示す
図であり、同図において、22はアーム20aを回動可
能に支持する板、21aはストッパー部、21bは圧縮
バネであり、ストッパー部21aの上をC方向にアーム
が通過するときには、アームは比較的スムースに通過で
きるが、同図D方向にアームが通過するときには、ある
程度の力を加えなければアームは通過できない。これに
より、カバー100bがオープン状態のときアーム20
a,20bを同図の位置に保持する。
【0040】図6は図5の斜視図であり、図5に示した
ものと同一のものには同一の符号が付されており、同図
の点線で示したセットレバー14はカバー100bが開
いている状態の位置を示している。図5、図6におい
て、マガジン交換時にカバー100bをフルオープンす
ると、アーム20aがストッパー21aにより同図の位
置に保持され、この保持力により、カバー100bはオ
ープン位置に停止し、セットレバー14の先端は同図A
の位置にある。
【0041】この状態において、マガジン102を同図
左方向からセットしてくると、正規の位置よりチェンジ
ャー側にずれているディスク(例えば同図の点線位置に
あるディスク)があると、そのディスクにセットレバー
14が当たり、ディスク位置は正規の位置に矯正され
る。その際、アーム20aはストッパー21により保持
されているので、ディスクによりセットレバー14に力
が加わっても、カバー100bはオープン状態に保持さ
れる。
【0042】マガジン102のセットが完了後、ストッ
パー21を解除すると、カバー100bは閉じ、セット
レバー14は図5の点線に示すようにチェンジャーの移
動範囲から退避して動作可能となる。以上のように本実
施例においては、カバー100bの開閉と連動するセッ
トレバー14を設け、マガジンのセットが完了するとと
もにディスクの位置補正が終了するようにしたので、ユ
ーザの手を煩わすことなくディスク位置の補正を行うこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項
1,2の発明においては、マガジン内に、弾性を持ち変
形可能な材料で形成され、一端に突起部を備えたディス
ク保持部材6を設け、上記ディスク保持部材の突起部
を、正しい方向で挿入されたディスク4の通過を許容
し、誤った方向で挿入されたディスクの通過を阻止する
形状としたので、ディスクの誤挿入を確実に防止するこ
とができ、また、一つのディスク保持部材に、ディスク
の誤挿入の防止機能と、ディスクの保持機能を持たせる
ことができるので、マガジンの小型化、低廉化を図るこ
とが可能となる。
【0044】本発明の請求項3においては、マガジンに
ディスクの前端部分の形状に合わせた斜辺部を形成する
とともに、オートチェンジャー装置のマガジン装着部
に、マガジンが装着されたとき上記斜辺部もしくはディ
スクの斜辺部と当接して斜辺部上を移動する軸を設けた
ので、簡単な機構によりディスクの誤挿入を確実に防止
することができ、また、ディスクの挿入口を各ディスク
について一つ設けたマガジンを用いることができるの
で、マガジンの強度を向上することができる。
【0045】本発明の請求項4においては、オートチェ
ンジャー装置のマガジン装着部のカバーにカバーの回動
と共に動くセットレバーを取り付け、上記カバーが開い
ているとき、セットレバーの先端が正しく挿入されたデ
ィスクの前端部に位置し、上記カバーが閉じていると
き、セットレバーの先端がチェンジャーおよびディスク
の移動に影響を与えない位置に退避するようにしたの
で、ユーザの手を煩わすことなく確実にディスク位置の
補正を行うことができる。
【0046】また、請求項5の発明のように、カバーの
回動を制限するアームを取り付けるとともに、アームの
動きに対向力を生じさせるストッパーを設けることによ
り、マガジンのオートチェンジャー装置への装着時、突
出したディスクによりセットレバーが押されても、カバ
ーはオープン状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例のマガジンの構成とその
装着方法を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例の斜視図である。
【図7】本発明の前提となるオートチェンジャー装置の
構成を示す図である。
【図8】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,100 オートチェンジャ
ー装置 2,102,112 マガジン 3,103 チェンジャー 4 ディスク 5,101 ドライブ 6 ディスク保持部材 6a 突起部 7 軸 8,14 セットレバー 9,100b カバー 12 片持ハリ 12a 突起部 13 軸 20a,20b アーム 21 ストッパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する側面に開口部(2a,2b) を備え、
    一方の側面に設けられた第1の開口部(2a)からディスク
    (4) をセットするように構成された、複数枚のディスク
    を収納可能なマガジン(2) と、 マガジン(2) の他方の側面に設けられた第2の開口部(2
    b)からディスク(4) を取り出してドライブ(5) にセット
    し、ドライブ(5) から取り出したディスクを上記第2の
    開口部からマガジン内に戻すチェンジャー(3) と、 ディスク(4) をリード/ライトするドライブ(5) とを備
    えたオートチェンジャー装置において、 マガジン(2) 内のディスク(4) の通路部に、弾性を持ち
    変形可能な材料で形成され、一端に正規位置に挿入され
    たディスク(4) の凹部と係合する突起部(6a)を備え、他
    端がマガジン(2) の内壁に固定されたディスク保持部材
    (6) を設け、 上記ディスク保持部材(6) の突起部(6a)を、正しい方向
    で挿入されたディスク(4) の通過を許容し、誤った方向
    で挿入されたディスク(4) の通過を阻止する形状とした
    ことを特徴とするオートチェンジャー装置におけるディ
    スク誤挿入防止機構。
  2. 【請求項2】 突起部(6a)の形状を、ディスク(4) の移
    動方向に対してほぼ直角に直線状に形成された先端部
    と、上記先端部の直線と円弧により接続された底部と、
    底部と円弧により接続され、先端部の直線に対して所定
    の角度を持って形成された斜辺部を備えた形状としたこ
    とを特徴とする請求項1のオートチェンジャー装置にお
    けるマガジンへのディスク誤挿入防止機構。
  3. 【請求項3】 開口部(2a)を備え、該開口部からディス
    ク(4) をセットするように構成された複数枚のディスク
    (4) を収納可能なマガジン(2) と、 上記開口部(2a)からディスク(4) を取り出してドライブ
    (5) にセットし、ドライブ(5) から取り出したディスク
    (4) を上記開口部(2a)からマガジン(2) 内に戻すチェン
    ジャー(3) と、 ディスク(4) をリード/ライトするドライブ(5) とを備
    えたオートチェンジャー装置において、 マガジン(2) の開口部を設けた面の一辺にディスク(4)
    の前端部分の形状に合わせた斜辺部を形成するととも
    に、 オートチェンジャー装置(1) のマガジン装着部に、マガ
    ジン(2) が装着されたとき上記斜辺部もしくはディスク
    (4) の斜辺部と当接して斜辺部上を移動する軸(7) を設
    け、 マガジン(2) にディスク(4) が逆向きに挿入されている
    とき、上記軸(7) がディスク(4) の凸部と係合してマガ
    ジン(2) のオートチェンジャー装置(1) への装着を阻止
    するように構成したことを特徴とするオートチェンジャ
    ー装置におけるディスク誤挿入防止機構。
  4. 【請求項4】 複数枚のディスク(4) を収納したマガジ
    ン(2) と、 マガジン(2) からディスク(4) を取り出してドライブ
    (5) にセットし、ドライブ(5) から取り出したディスク
    (4) をマガジン(2) 内に戻すチェンジャー(3) と、 ディスク(4) をリード/ライトするドライブ(5) とを備
    えたオートチェンジャー装置において、 オートチェンジャー装置のマガジン装着部のカバー(9)
    にカバーの回動と共に動くセットレバー(8) を取り付
    け、 上記カバー(9) が開いているとき、セットレバー(8) の
    先端が、マガジン(2)に正しく挿入されたディスク(4)
    の前端部に位置し、 上記カバー(9) が閉じているとき、セットレバー(8) の
    先端がチェンジャー(3) およびディスク(4) の移動に影
    響を与えない位置に退避するように構成し、 オートチェンジャー装置へのマガジン(2) への装着時、
    マガジン(2) に挿入されたディスク位置を上記セットレ
    バー(8) により規制するようにしたことを特徴とするオ
    ートチェンジャー装置におけるディスク位置規制機構。
  5. 【請求項5】 カバー(9) の回動を制限するアームをカ
    バーに取り付けるとともに、アームの動きに対向力を生
    じさせるストッパーを設け、 セットレバーの先端がディスク(4) の前端部に位置して
    いるとき、上記ストッパーによりカバー(9) の回動に対
    向力を生じさせることにより、ディスク(4) の前端をセ
    ットレバー(8) の先端位置に規制させることを特徴とす
    る請求項4のオートチェンジャー装置におけるディスク
    位置規制機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6813144B2 (en) 2002-05-28 2004-11-02 Fujitsu Limited Apparatus where media having different configurations are installed

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