JP3606726B2 - カートリッジホルダー回転保持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯用ディスク装置などに使用されるカートリッジホルダーの回転保持の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク媒体を光ピックアップで読み取って再生する携帯用ディスク装置としては、カートリッジに64mmの光ディスク媒体を内蔵したミニディスク(大きさは72mm×68mm×5mm)に記録された音楽を手軽にアウトドアに持ち出して聴けるように、軽量小型化された携帯用MDプレーヤーが一般に普及している。
【0003】
携帯用MDプレーヤーでは、外装ケースの上蓋を開くとカートリッジホルダーのカートリッジ挿入口が現れ、カートリッジホルダーにカートリッジを挿入すると、この挿入の操作に連動してカートリッジのシャッタが開放される。
【0004】
このようにカートリッジをカートリッジホルダーにセットして前記の上蓋を閉じると、カートリッジに収容されている光ディスクが、ドライブ装置に結合され、シャッタが開放されたカートリッジの開口から光ヘッドが光ディスクにアクセスできる状態になる。
【0005】
カートリッジの交換の際には、上蓋を開くことによって、それまでカートリッジホルダーにセットされていたカートリッジがイジェクト可能な状態に飛び出すようにカートリッジイジェクト装置が設けられている。
【0006】
シャーシにカートリッジホルダーを回動自在に取り付ける従来の構成は、図12に示すように、カートリッジホルダー2に穿設した孔90に、シャーシ6に設けた支軸91を差し込んで、カートリッジホルダー2の内側に突出した支軸91の先端に抜け止めワッシャー92を取り付けて構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す従来の構成では、抜け止めワッシャー92が必要で部品点数の増加になるだけでなく、この抜け止めワッシャー92をカートリッジホルダー2の内側という狭い空間で迅速に取り付ける組み立て作業には熟練を要する。
【0008】
本発明は、部品点数の削減と組み立て工数の低減を達成できる構造のカートリッジホルダー回転保持装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のカートリッジホルダー回転保持装置は、カートリッジ保持部を有するカートリッジホルダーには両サイドに回動保持片を設け、シャーシには、カートリッジホルダーの回動保持片と対向する位置に回動保持部を設け、前記回動保持片と回動保持部の何れか一方に折り曲げ形成した軸片を形成し、他方には前記の軸片を挿入する軸孔を形成し、前記の軸孔と軸片の形状と寸法を適切にして、別部品を使用しなくてもシャーシからカートリッジホルダーが抜け落ちることがないように構成したことを特徴とする。
【0010】
この本発明によると、部品点数の削減と組み立て工数の低減を達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1記載のカートリッジホルダー回転保持装置は、記録再生装置の外装ケースの蓋体の開閉動作に連動して回動され、カートリッジが挿入保持されるカートリッジホルダーをシャーシに回動自在に保持する回動保持装置であって、前記カートリッジホルダーには、カートリッジを収納保持するカートリッジ保持部と、両サイドに形成され回動中心となる回動保持片と、このカートリッジホルダーの回動を規制する第1の回動規制部とを一体的に形成し、前記シャーシには、前記カートリッジホルダーの回動保持片と対向する位置に設けられた回動保持部と、前記カートリッジホルダーの第1の回動規制部と対向する位置に設けられた第2の回動規制部とを一体に形成し、前記回動保持片と回動保持部の何れか一方に折り曲げ形成した軸片を形成し、他方には前記の軸片を挿入する軸孔を形成し、前記の軸孔は、前記の軸片の幅寸法を許容し回動自在となす内径の対向する円弧部と、前記対向する円弧部の間の内径が前記軸片の幅寸法より小さくなるよう形成された凸部とを有し、前記カートリッジホルダーは、前記の軸片を軸孔に挿入してカートリッジホルダーをシャーシに対して回動自在に保持することにより、軸片が軸孔の円弧部で許容され凸部により規制される範囲内で回動可能に構成し、かつカートリッジホルダーは実質的には第2の回動規制部に対する第1の回動規制部の回動規制の範囲内で回動可能に構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載のカートリッジホルダー回転保持装置は、請求項1において、カートリッジホルダーは、回動保持片の相互間の間隔が小さくなる方向に弾性変形が可能に形成され、第1,第2の回動規制部のどちらか一方は規制突片とし、他方は規制突片が挿入される規制孔とし、カートリッジホルダーをシャーシに保持した状態では、カートリッジホルダーは規制突片の規制孔で規制される移動範囲において回動可能に構成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載のカートリッジホルダー回転保持装置は、請求項2において、シャーシの奥端の左右に回動保持部としてそれぞれ軸片を設け、カートリッジホルダーの奥端の左右に形成された回動保持片にはそれぞれ前記の軸片を挿入する軸孔を設け、一対の軸孔のうちの一方の軸孔には、カートリッジホルダーの通常の回動範囲の外に、前記の軸片の端部に軸幅の一方に突出して形成された抜け止め突部の通過を許す切り欠きを形成したことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載のカートリッジホルダー回転保持装置は、請求項1において、カートリッジホルダーは、回動保持片の相互間の間隔が小さくなる方向に弾性変形が可能に形成され、第1,第2の回動規制部のどちらか一方は規制突片とし、他方は規制突片が挿入される規制孔とし、カートリッジホルダーの回動保持片を内側に弾性変形させて軸片を軸孔に挿入し、同じくカートリッジホルダーを弾性変形させた状態で前記軸片及び軸孔を回動中心として回動することにより規制突片を規制孔に挿入し、カートリッジホルダーの前記弾性変形を復元させることによりカートリッジホルダーをシャーシに回動可能に取り付けたことを特徴とする。
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明のカートリッジホルダー回転保持装置を備えた携帯用ディスク装置を示す。
【0016】
携帯用MDプレーヤーの外装ケースの上蓋1を開くとカートリッジホルダー2のカートリッジ挿入口3が現れ、カートリッジホルダー2にカートリッジ4を挿入すると、この挿入の操作に連動してカートリッジ4のシャッタ5が開放される。6はシャーシである。
【0017】
カートリッジホルダー2には、カートリッジ挿入口3から挿入されたカートリッジ4を支持するカートリッジ支持辺2a,2bが図2に示すように形成されてカートリッジを収納するカートリッジ保持部2cを構成している。また、カートリッジホルダー2の後端の両側にはカートリッジホルダー2の回転中心となる回動保持片7a,7bが形成されている。シャーシ6の後端には、カートリッジホルダー2の回動保持片7a,7bに対向する回動保持部としての軸片8a,8bが形成されている。カートリッジホルダー2の回動保持片7a,7bには特殊な形状の軸孔9a,9bが形成されている。
【0018】
軸片8a,8bは、シャーシ6に折り曲げ加工で一体に形成されており、組み上がり状態では、軸片8a,8bを軸孔9a,9bに挿入してシャーシ6に対してカートリッジホルダー2が回動自在に支持されている。
【0019】
カートリッジホルダー2には、その他にも支持板部10と係止部材11とシャッター開放部材12aとシャッター閉塞部材12bと一対の切り起こし片13a,13bなどが一体に板金加工で形成されている。シャーシ6にはロック解除部材14a(図1を参照)の取付部14bが一体に板金加工で形成されている。
【0020】
カートリッジホルダー2に組み付けられるイジェクトスライダ15は、カートリッジ保持部2cに挿入されたカートリッジ4の先端に当接する係合片16と、カートリッジホルダー2の前記の支持板部10に沿うベース部17と、ロック手段18とが板金加工で一体に形成されている。
【0021】
イジェクトスライダ15は、カートリッジホルダー2の切り起こし片13a,13bをイジェクトスライダ15のガイド長孔22a,22bに係合させてスライド自在に組み付けられ、イジェクトスライダ15に一体に形成されているバネ係止片24とカートリッジホルダー2に一体に形成されているバネ係止片25の間に引っ張りコイルバネ26が介装されている。
【0022】
上蓋1を開いてカートリッジ挿入口3からカートリッジ4をイジェクトスライダ15の係合片16に当接するまで挿入し、引っ張りコイルバネ26の付勢に抗してカートリッジ4をさらに押し込むと、カートリッジ4の溝4aにシャッター開放部材12aが係合して、またシャッタ5の孔5aにシャッター閉塞部材12bが係合した状態でシャッタ5が溝4bに沿って解放され、カートリッジホルダー2に対してイジェクトスライダ15はガイド長孔22a,22bに沿って摺動し、カートリッジ4が記録再生位置まで挿入された時点は、ロック手段18の作用でイジェクトスライダ15がカートリッジホルダー2に係合して、カートリッジ4の押し込む操作力を解除しても前記の引っ張りコイルバネ26の付勢にかかわらずカートリッジ4はカートリッジ保持部2cにある。
【0023】
上蓋1を閉じる方向に回動させると、カートリッジホルダー2も上蓋1と同方向に回動し、カートリッジ4に収容された光ディスクの記録再生が実施される。カートリッジ4の交換の際には、上蓋1を開くことによって、カートリッジホルダー2が上蓋1と同方向に回動し、この回動の際には、前記ロック手段18のカートリッジホルダー2との係合が解除されて、イジェクトスライダ15が引っ張りコイルバネ26の付勢力で摺動する。この際に、イジェクトスライダ15の係合片16によってカートリッジ4がカートリッジホルダー2から押し出されてイジェクトが実行される。
【0024】
以下に、シャーシ6に形成された前記の軸片8a,8bと、カートリッジホルダー2に形成された軸孔9a,9bとの形状と、シャーシ6へのカートリッジホルダー2への具体的な組み付けの手順を説明する。
【0025】
図4(a)は図3においてカートリッジホルダー2を閉じた状態を背面から見たA−A矢視図を示しており、図4(b)(c)は軸片8a,8bの拡大図である。軸片8aは、軸幅H4の先端に上方に突出した抜け止め突起30aが形成されており、突起幅H3は H4 < H3 で軸幅H4より大きい。軸片8bは、軸幅H4の先端に上方に突出した抜け止め突起30bが形成されており、突起幅H5は H4 < H5 で軸幅H4より大きい。
【0026】
また、軸片8aの抜け止め突起30aと反対側には、切り欠き傾斜部36aを形成し、この切り欠き傾斜部36aと抜け止め突起30aとによって形成される斜め方向の幅寸法H6を挿通寸法としており、この挿通寸法H6は H6 < H4 としている。
【0027】
図5(a)(b)は図4(a)におけるB−B矢視図とC−C矢視図を示し、図5(c)(d)は図5(a)(b)における軸孔9a,9bの拡大図を示している。
【0028】
図5(c)に示す軸孔9aは、円弧部の内径H1が軸幅H4より僅かに大きく、突起幅H3よりも小さい。また、円弧部の内側には凸部31が形成されている。
【0029】
図5(d)に示す軸孔9bは、軸孔9aと同じく円弧部の内径H1が軸幅H4より僅かに大きく、突起幅H5よりも小さく、円弧部の内側には凸部31が形成されている。さらに、軸孔9bには、軸片8bの抜け止め突起30bが通過できる通過寸法H2を形成するのに必要な切り欠き部32が後述の所定角度に形成されている。通過寸法H2は H2 > H5 である。
【0030】
また、軸片8bの抜け止め突起30bと切り欠き傾斜部36bとによって斜め方向に形成されている。
さらに、図5(b)と図2に示すようにカートリッジホルダー2とシャーシ6には、シャーシ6に対するカートリッジホルダー2の回動を規制する手段が設けられている。具体的には、カートリッジホルダー2の左側面の後方には、第1の回動規制部として切り起こし加工で外側に突出した規制突片33が形成されており、シャーシ6の左後方に折り曲げ加工された側板34には第2の回動規制部として規制孔35が穿設されており、図5(b)に示すように組み立てた状態では規制孔35の内側に規制突片33が位置している。
【0031】
したがって、組み立てた状態ではカートリッジホルダー2は規制突片33が規制孔35の端部に当接しない角度範囲で回動自在であって、前記の切り欠き部32が形成されている所定角度は前記の角度範囲の外側であって、カートリッジホルダー2が通常の回動の範囲内では、軸孔9bの切り欠き部32が軸片8bの通過を許す位置には到達しないように構成されている。
【0032】
カートリッジホルダー2をシャーシ6に取り付けるには、最初に、図6(a)に示すように、軸孔9aに軸片8aを挿入する。
このときには、図6(b)に示す拡大図のように軸孔9aの円弧部の内径H1の部分が、軸片8aの抜け止め突起30aと切り欠き傾斜部36aとによって斜め方向に形成される図4に示す挿通寸法H6の方向にほぼ一致するようにカートリッジホルダー2を作業者が手に持って、軸片8aの抜け止め突起30aを最初に軸孔9aに潜らせて、軸片8aを図6(c)に示すように軸孔9aに挿通する。
【0033】
その際、挿通寸法H6は軸幅H4より小さく形成しているので、軸孔9aの内径H1部分がよりスムーズに挿通される。
次に軸片8bを軸孔9bに挿通する場合には、図7(a)に示すように図6(a)の場合よりもカートリッジホルダー2をシャーシ6に対して大きく開く。
【0034】
なお、この回動の際には、軸孔9aと軸片8aとの挿通部分では、図6(c)に示す状態から図8(b)に示す状態に変化するが、この回動中には軸片8aの抜け止め突起30aが軸孔9aの周囲に係合しているため、軸片8aが軸孔9aから脱落しない。
【0035】
図7(a)に示すようにカートリッジホルダー2を大きく開くことによって、軸孔9bの切り欠き部32が図8(c)に示すように軸片8bの軸幅方向にほぼ一致する。
【0036】
この状態で、カートリッジホルダー2を図7(b)に示すように作業者が指で摘んで矢印E方向の力を作用させて回動保持片7a,7bの相互間の間隔が小さくなる方向(矢印F方向)に弾性変形させて、軸孔9bの切り欠き部32を軸片8bの軸幅方向に一致させて前記の弾性変形させていた操作力を解除すると、図8(a)に示すように軸孔9bに軸片8bが挿通される。
【0037】
この際に、軸片8bには切り欠き傾斜部36bが形成されているため、軸孔9bがよりスムーズに挿通される。
このようにカートリッジホルダー2の両サイドに形成された軸孔9a,9bに軸片8a,8bを係合させて回動自在に支持しただけの状態では、カートリッジホルダー2の回動は、軸孔9a,9bの内側に設けた凸部31の基端が軸片8a,8bに当接して回動規制の役目を果たしており、回動規制が無い場合に比べて以下の組み立て作業の効率化に有効である。
【0038】
次に、シャーシ6に対してカートリッジホルダー2を図9(a)と図10(a)に示すように開き角度が小さくなる方向に、カートリッジホルダー2の規制突片33がシャーシ6の側板34に当接するまで回動させる。このときの回動角度は、上記のように軸孔9a,9bの内側に設けた凸部31の基端と軸片8a,8bとの当接によって回動規制されているため、作業者が僅かの角度だけカートリッジホルダー2とシャーシ6を相対移動させるだけで済む。
【0039】
この状態では、軸孔9a,9bには軸片8a,8bの抜け止め突起30a,30bが図10(b)(c)に示すように係合してカートリッジホルダー2が脱落しにくい状態になっており、この状態で作業者が指でカートリッジホルダー2を摘んで、図9(b)に示すようにカートリッジホルダー2を弾性変形させるとともに、シャーシ6に対してカートリッジホルダー2の開き角度が小さくなる方向にさらに回動させ、前記の弾性変形させていた操作力を解除してカートリッジホルダー2の弾性変形を復元させると、図9(c)と図11(a)に示すようにシャーシ6の規制孔35にカートリッジホルダー2の規制突起33が係合して組み立てが完了する。
【0040】
なお、この組み立て完了の状態においても軸孔9a,9bと軸片8a,8bの抜け止め突起30a,30bとは図11(b)(c)に示すように係合しているとともに、カートリッジホルダー2の開閉の際に、軸孔9bの切り欠き部32が軸片8bの軸幅方向に一致する図8(c)に示した状態まで回動しないように、組み立てが完了した通常の使用状態ではカートリッジホルダー2の規制突片33とシャーシ6の規制孔35とが係合してカートリッジホルダー2の回動範囲が規制されているため、上蓋1の開閉に伴って規制孔35の範囲内でカートリッジホルダー2が回動しても、カートリッジホルダー2がシャーシ6から脱落するようなことがない。
【0041】
さらに、シャーシ6の一部を折り曲げ加工して形成された板状の軸片8a,8bと、薄板を折り曲げ加工して形成されたカートリッジホルダー2の回動保持片9a,9bとの回転保持構造は、板体の端面と板体の端面とが当接して回動するだけではなく、この実施の形態では軸孔9a,9bの内側に形成された凸部31の先端が軸片8a,8bに当接して回動するので、長期間にわたってカートリッジホルダー2のスムーズな回動を期待できる。
【0042】
このように、カートリッジホルダー2に一体に形成されている部分とシャーシ6に形成されている部分とを、軽量化のために薄板で形成されているカートリッジホルダー2の弾性を積極的に利用して係合させて、部品点数の削減と組み立て時の作業性を改善し、さらに、カートリッジホルダー2に一体に形成されている規制突片33とシャーシ6に一体に形成されている規制孔35との係合によって、カートリッジホルダー2に一体に形成されている部分とシャーシ6に形成されている部分との前記の係合が外れないように規制することができ、組み立て完了後には安定した回動動作を期待できる。
【0043】
上記の実施の形態では、カートリッジホルダー2の回動保持片7a,7bに軸孔9a,9bを形成し、シャーシ6に回動保持部として軸片8a,8bを形成したが、カートリッジホルダー2の側に軸片を形成し、シャーシ6の側に軸孔を形成して同様に構成することもできる。
【0044】
上記の各実施の形態では、カートリッジホルダー2の第1の回動規制部として規制突片33を設け、シャーシ6の側板34に第2の回動規制部として規制孔35を形成したが、カートリッジホルダー2の第1の回動規制部として規制孔を設け、シャーシ6の側板34に第2の回動規制部として規制突片を形成して同様に構成することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明のカートリッジホルダー回転保持装置によると、カートリッジホルダーに一体に形成されている回動保持片とシャーシに一体に形成されている回動保持部とを係合させるために、前記回動保持片と回動保持部の何れか一方に折り曲げ形成した軸片を形成し、他方には前記の軸片を挿入する軸孔を形成し、前記軸孔は、前記の軸片の幅寸法を許容し回動自在となす内径の対向する円弧部と、その円弧部の間において実質的に前記の軸片の幅寸法より小さい内径となる凸部を有し、軸片が軸孔の円弧部で許容され凸部により規制される範囲内で回動可能に構成したため、部品点数の削減と組み立て時の作業性を改善することができる。
【0046】
さらに、カートリッジホルダーは実質的にはシャーシに一体に形成された第2の回動規制部に対するカートリッジホルダーに形成された第1の回動規制部の回動規制の範囲内で回動可能に構成したため、カートリッジホルダーとシャーシとの係合によって回動自在であるにもかかわらず、前記の係合が外れないように規制することができ、組み立て完了後には安定した回動動作を期待できるものである。
【0047】
また、カートリッジホルダーは、回動保持片の相互間の間隔が小さくなる方向に弾性変形が可能に形成され、第1,第2の回動規制部のどちらか一方は規制突片とし、他方は規制突片が挿入される規制孔とし、カートリッジホルダーの回動保持片を内側に弾性変形させて軸片を軸孔に挿入し、同じくカートリッジホルダーを弾性変形させた状態で前記軸片及び軸孔を回動中心として回動することにより規制突片を規制孔に挿入し、カートリッジホルダーの前記弾性変形を復元させることによりカートリッジホルダーをシャーシに回動可能に取り付けたので、組み立て作業性が非常に良好であり、組み立て作業に熟練を要しない良好なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジホルダー回転保持装置を備えた携帯用ディスク装置の外観斜視図
【図2】同実施の形態のカートリッジホルダーとシャーシの分解斜視図
【図3】同実施の形態の組み立て完了状態の外観斜視図
【図4】図3のA−A矢視図とシャーシに形成された回動保持部の拡大図
【図5】同実施の形態の上蓋を閉じた状態の左右の側面の要部とその拡大図
【図6】同実施の形態の組み立ての第1段階を示す斜視図と要部の拡大図
【図7】同実施の形態の組み立ての第2段階の過程を示す斜視図
【図8】同実施の形態の組み立ての第2段階の完了時の背面図と要部の拡大図
【図9】同実施の形態の組み立ての第3段階の過程を示す左側面図と作業中の斜視図
【図10】同実施の形態の第3段階の終了時の背面図と要部の拡大図
【図11】同実施の形態の組み立て完了時の背面図と要部の拡大図
【図12】従来のカートリッジホルダー回転保持の分解斜視図
【符号の説明】
1 上蓋
2 カートリッジホルダー
2a,2b カートリッジ支持辺
2c カートリッジ保持部
4 カートリッジ
6 シャーシ
7a,7b 回動保持片
8a,8b 軸片(回動保持部)
9a,9b 軸孔
30a 抜け止め突起
30b 抜け止め突起
31 凸部
32 切り欠き部
33 規制突片(第1の回動規制部)
34 側板
35 規制孔(第2の回動規制部)
H1 円弧部の内径
H2 通過寸法
H3 突起幅
H4 軸幅
H5 突起幅
H6 挿通寸法

Claims (4)

  1. 記録再生装置の外装ケースの蓋体の開閉動作に連動して回動され、カートリッジが挿入保持されるカートリッジホルダーをシャーシに回動自在に保持する回動保持装置であって、
    前記カートリッジホルダーには、
    カートリッジを収納保持するカートリッジ保持部と、
    両サイドに形成され回動中心となる回動保持片と、
    このカートリッジホルダーの回動を規制する第1の回動規制部と
    を一体的に形成し、
    前記シャーシには、前記カートリッジホルダーの回動保持片と対向する位置に設けられた回動保持部と、
    前記カートリッジホルダーの第1の回動規制部と対向する位置に設けられた第2の回動規制部とを一体に形成し、
    前記回動保持片と回動保持部の何れか一方に折り曲げ形成した軸片を形成し、他方には前記の軸片を挿入する軸孔を形成し、
    前記の軸孔は、
    前記の軸片の幅寸法を許容し回動自在となす内径の対向する円弧部と、前記対向する円弧部の間の内径が前記軸片の幅寸法より小さくなるよう形成された凸部とを有し、
    前記カートリッジホルダーは、前記の軸片を軸孔に挿入してカートリッジホルダーをシャーシに対して回動自在に保持することにより、軸片が軸孔の円弧部で許容され凸部により規制される範囲内で回動可能に構成し、かつカートリッジホルダーは実質的には第2の回動規制部に対する第1の回動規制部の回動規制の範囲内で回動可能に構成した
    カートリッジホルダー回転保持装置。
  2. カートリッジホルダーは、回動保持片の相互間の間隔が小さくなる方向に弾性変形が可能に形成され、
    第1,第2の回動規制部のどちらか一方は規制突片とし、他方は規制突片が挿入される規制孔とし、
    カートリッジホルダーをシャーシに保持した状態では、カートリッジホルダーは規制突片の規制孔で規制される移動範囲において回動可能に構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のカートリッジホルダー回転保持装置。
  3. シャーシの奥端の左右に回動保持部としてそれぞれ軸片を設け、カートリッジホルダーの奥端の左右に形成された回動保持片にはそれぞれ前記の軸片を挿入する軸孔を設け、一対の軸孔のうちの一方の軸孔には、カートリッジホルダーの通常の回動範囲の外に、前記の軸片の端部に軸幅の一方に突出して形成された抜け止め突部の通過を許す切り欠きを形成した
    請求項2記載のカートリッジホルダー回転保持装置。
  4. カートリッジホルダーは、回動保持片の相互間の間隔が小さくなる方向に弾性変形が可能に形成され、第1,第2の回動規制部のどちらか一方は規制突片とし、他方は規制突片が挿入される規制孔とし、カートリッジホルダーの回動保持片を内側に弾性変形させて軸片を軸孔に挿入し、同じくカートリッジホルダーを弾性変形させた状態で前記軸片及び軸孔を回動中心として回動することにより規制突片を規制孔に挿入し、カートリッジホルダーの前記弾性変形を復元させることによりカートリッジホルダーをシャーシに回動可能に取り付けた
    請求項1記載のカートリッジホルダー回転保持装置。
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