JP3114720B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3114720B2
JP3114720B2 JP11067879A JP6787999A JP3114720B2 JP 3114720 B2 JP3114720 B2 JP 3114720B2 JP 11067879 A JP11067879 A JP 11067879A JP 6787999 A JP6787999 A JP 6787999A JP 3114720 B2 JP3114720 B2 JP 3114720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば3.5インチの
フロッピーディスクを記録、再生するのに最適なシャッ
ター開閉アームを備えたディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、3.5インチのフロッピーデ
ィスクを記録、再生するディスク装置には、フロッピー
ディスクが収納されたカセットをローディング部材であ
るカセットホルダー内に挿入する際に、カセットホルダ
ー上に回転自在に取り付けられたトリガーアーム兼用の
シャッター開閉アームによってカセットのシャッターを
開蓋すると共に、そのカセットの挿入完了により駆動部
材であるスライド板の復動位置でのロックを解除して、
このスライド板を引張りコイルバネによって復動位置か
ら往動位置へ移動させることにより、このスイラド板に
よってカセットホルダーをローディング開始位置からロ
ーディング位置へ駆動して、カセット内のフロッピーデ
ィスクをスピンドル及びディスクテーブルにローディン
グするように構成したものが考えられている。
【0003】そして、従来は、トリガーアーム兼用のシ
ャッター開閉アームをカセットホルダー上に回転自在に
組立てる際、支点軸を構成するフランジ付加締軸をシャ
ッター開閉アーム及びカセットホルダーに挿通し、その
フランジ付加締軸の下端をカセットホルダーに加締めて
固着していた。しかし、従来のように、フランジ付加締
軸の加締方法によって、トリガーアーム兼用のシャッタ
ー開閉アームをカセットホルダー上に組立てるもので
は、部品点数、加工工数及び組立工数が多く、加締用治
具も必要であり、組立て作業に時間がかかり、コスタ高
につくと言う問題があった。また従来のように、フラン
ジ付加締軸をカセットホルダーに加締める方式では、シ
ャッター開閉アームをカセットホルダーから分解して修
理することができないと言う問題があった。
【0004】そこで、従来、特開昭63−39169号
公報や実開平3−98744号公報(マイクロフィルム
で公開された公報)に見られるようなカセットホルダー
上へのシャッター開閉アームの組立構造が開発されてい
る。 この際、特公昭63−39169号公報は、カセッ
トホルダー上に設けたボスの上端の外周に一対のリブを
形成し、シャッター開閉アームに形成した透孔の外周に
一対の切欠き部を形成して、シャッター開閉アームを透
孔によってカセットホルダー上のボスの外周に挿入する
際に、一対の切欠き部の角度をボスの上端の一対のリブ
の角度に合せるようにして、そのリブの下方位置まで挿
入した後に、シャッター開閉アームを一方向へ回転させ
ることによって切欠き部の角度をリブの角度に対してず
らせるようにして、リブでシャッター開閉アームがボス
から上方へ脱落することを防止したものである。 また、
実開平3−98744号公報は、カセットホルダー上に
設けた突部の外周にシャッター開閉アームを挿通孔によ
って上方から挿通し、シャッター開閉アームをカセット
ホルダーの突部から離れた位置に切り起されて、そのシ
ャッター開閉アームの長さ方向に対してほぼ直交する方
向に向けられたストッパーの下へ挿入し、シャッター開
閉アームの先端部をカセットホルダー上に切り起された
ガイド部の前部で回動規制することによって、そのシャ
ッター開閉アームがストッパーの下から外れないように
して、シャッター開閉アームが突部から上方へ脱落する
ことを防止したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】但し、特開昭63−3
9169号公報では、シャッター開閉アームの切欠き部
の角度がボスのリブの角度と一致する位置までシャッタ
ー開閉アーム他方向へ戻って、シャッター開閉アームが
ボスから上方へ脱落してしまうことを防止するストッパ
ーをカセットホルダー上にプレス加工によって切り起し
ておき、シャッター開閉アームの透孔をカセットホルダ
ーの外周に上方から挿入する際に、そのシャッター開閉
アームでストッパーを弾性に抗して下方へ撓ませる。そ
して、ボスの外周に挿入したシャッター開閉アームを一
方向へ回転することにより、ストッパーを上方へ弾性復
帰させるようにして、シャッター開閉アームの切欠き部
の角度がボスのリブの角度と一致する位置まで、シャッ
ター開閉アームが他方向に回転して戻ることをそのスト
ッパーで防止するように構成している。 従って、この特
開昭63−39169号公報では、シャッター開閉アー
ムを透孔によってカセットホルダー上のボスに上方から
挿入して取り付ける際に、カセットホルダー上に切り起
されているストッパーが邪魔になり、このストッパーを
弾性に抗して下方へ無理に撓ませなければならず、カセ
ットホルダー上へのシャッター開閉アームの組立てが非
常に面倒でありる。特に、シャッター開閉アームの交換
時等において、シャッター開閉アーム取り外す際には、
ストッパーを弾性に抗して下方へ無理に撓ませた状態
で、シャッター開閉アームをそのストッパー上まで他方
向へ回転して透孔の切欠き部の角度をボスのリブの角度
と一致させた後に、シャッター開閉アームをボスから上
方に抜き取らなければならず、そのシャッター開閉アー
ムの分解作業は組立て作業よりも更に面倒である。そし
て、シャッター開閉アームの組立て及び分解の度に、ス
トッパーを繰り返し弾性に抗して撓ませたり、弾性復帰
させる構造では、ストッパーが塑性変形を起して破損さ
れ易く、耐久性及び信頼性にも欠けると言う問題があっ
た。 また、実開平3−98744号公報では、シャッタ
ー開閉アームの先端部をガイド部の前部で回動規制した
状態で、シャッター開閉アームの挿入孔を突部の外周に
上方から挿入させながら、そのシャッター開閉アームを
ストッパーの下へ滑り込ませるためには、カセットホル
ダー上に切り起しているストッパーを弾性に抗して上方
へ撓ませるようにして開き、シャッター開閉アームを突
部の外周に挿入した後に、ストッパーを元の位置まで弾
性復帰させるように閉じる以外に方法がない。 従って、
この実開平3−98744号公報では、特開昭63−3
9169号公報と同様に、シャッター開閉アームを挿通
孔によってカセットホルダー上の突部に上方から挿入し
て取り付ける際に、カセットホルダー上のストッパーが
邪魔になり、このストッパーを弾性に抗して上方へ無理
に撓ませて開かなければならず、カセットホルダー上へ
のシャッター開閉アームの組立てが非常に面倒である。
また、シャッター開閉アームの交換時において、シャッ
ター開閉アームを取り外す際にも、ストッパーを弾性に
抗して上方へ無理に撓ませて開かなければならず、その
シャッター開閉アームの分解作業も面倒であり、シャッ
ター開閉アームの組立て及び分解の度に、ストッパーを
繰り返し弾性に抗して撓ませたり、弾性復帰させる構造
では、ストッパーが塑性変形を起して破損され易く、耐
久性及び信頼性に欠けると言う問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、フランジ付加締軸を使用すること
なく、トリガーアーム兼用のシャッター開閉アームをロ
ーディング部材上へ組立てるものにおいて、その組立て
及び分解の作業を非常に簡単に行えるようにしたディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク装置は、ディスクが収納されたカ
セットをローディング開始位置からローディング位置へ
ローディングするローディング部材と、そのローディン
グ部材の上部に脱着可能に取り付けられて復動位置から
往動位置へ移動されることによりローディング部材をロ
ーディング開始位置からローディング位置へ駆動する駆
動部材と、ローディング部材上に回転自在に取り付けら
れ、ローディング開始位置にてこのローディング部材内
に挿入されるカセットのシャッターを開蓋すると共に、
そのカセットの挿入完了により駆動部材の復動位置での
ロックを解除して、この駆動部材を復動位置から往動位
置へ移動させるトリガーアーム兼用のシャッター開閉ア
ームとを備え、シャッター開閉アームをローディング部
材上へ組立てるようにしたディスク装置において、ロー
ディング部材上又はシャッター開閉アーム下に支点軸を
形成し、その支点軸に嵌合される支点穴をシャッター開
閉アーム又はローディング部材に形成し、その支点軸又
は支点穴の近傍位置でローディング部材上に突設したア
ーム押え片の先端を支点軸又は支点穴側に向け、そのア
ーム押え片の先端の下部でローディング部材との間に隙
間を形成し、シャッター開閉アームの支点穴又は支点軸
の周辺部分にアーム押片に対する逃げ部を形成し、駆
動部材にシャッター開閉アーム回転位置規制用のストッ
パー部を形成し、ローディング部材上脱着可能に取り付
けられるシャッター開閉アーム回転付勢用の回転付勢手
段を備え、支点穴と支点軸を上方から嵌合させるように
してシャッター開閉アームをローディング部材上に取り
付ける際に、そのシャッター開閉アームの上記周辺部分
を逃げ部によってアーム押え片に対して逃がすようにし
てそのアーム押え片の先端の下部の隙間と同じ高位置へ
上方から挿入させ、そのローディング部材上に取り付け
られたシャッター開閉アームを支点軸を中心にシャッタ
ー開蓋方向へ回転させて上記周辺部分の一部をアーム押
え片の下部の間内に回転自在に水平に挿通した後に、そ
のローディング部材の上部に駆動部材を脱着可能に取り
付けると共に、そのローディング部材上に脱着可能に取
り付けた回転付勢手段によってシャッター開閉アームを
支点軸を中心にシャッター閉蓋方向へ回転付勢して、そ
のシャッター開閉アームの上記周辺部分の一部がアーム
押え片の先端の下部の隙間内に挿通されている開蓋開始
位置でそのシャッター開閉アームを駆動部材のストッパ
ー部に当接させて停止させるように構成したものであ
る。
【0008】
【作用】上記のように構成された本発明のディスク装置
は、カセットのローディング部材を駆動する駆動部材の
複動位置でのロックを解除して、その駆動部材を複動位
置から往動位置へ移動させることにより、ローディング
部材によってカセットをローディング開始位置からロー
ディング位置へローディングするためのトリガーアーム
兼用のシャッター開閉アームをローディング部材上に組
立てる際、まず最初に、ローディング部材とシャッター
開閉アームとに形成せれている支点穴と支点軸を上方か
ら嵌合させるようにしてシャッター開閉アームをローデ
ィング部材上に取り付ける。但しその際、そのシャッタ
ー開閉アームの支点穴又は支点軸の周辺部分を逃げ部に
よってアーム押え片に対して逃がすようにしてそのアー
ム押え片の先端の下部の隙間と同じ高位置へ上方から挿
入する。そして、そのローディング部材上に取り付けら
れたシャッター開閉アームを支点軸を中心にシャッター
開蓋方向へ回転させて周辺部分の一部をアーム押え片の
先端の下部の隙間内に回転自在に水平に挿通する。そし
て、最後に、そのローディング部材の上部に駆動部材を
脱着可能に取り付けると共に、そのローディング部材上
に脱着可能に取り付けた回転付勢手段によってシャッタ
ー開閉アームを支点軸を中心にシャッター閉蓋方向へ回
転付勢して、そのシャッター開閉アームの上記周辺部分
の一部が上記隙間内に挿通されている開蓋開始位置でそ
のシャッター開閉アームを駆動部材のストッパー部に当
接させて停止させるようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を3.5インチのフロッピーデ
ィスクを記録、再生するディスク装置に適用した一実施
例を図を参照して説明する。
【0010】「ディスク装置の概要説明」 図8〜図12によってディスク装置の概要を説明する。
【0011】まず、記録、再生用のディスクである3.
5インチのフロッピーディスク1はカセット2内に収納
されていて、カセット1の上下ハーフには上下一対のヘ
ッド挿入穴3a、3bが形成され、下ハーフにはフロッ
ピーディスク1のセンターコア1aが遊嵌されるディス
クテーブル挿入穴4が形成されている。なお、カセット
1には上下一対のヘッド挿入穴3a、3bを開閉するシ
ャッター(図示せず)が取り付けられている。
【0012】次に、シャーシ6は、水平な底板6aとそ
の上部に垂直に形成された左右一対の側板6bによって
断面形状が上向きのコ字状に形成されている。ローディ
ング部材であるカセットホルダー8は、天板8aとその
下部に垂直及び水平に形成されたL字状の左右一対のカ
セット挿入ガイド8bとによって断面形状が下向きのほ
ぼコ字状に形成されている。そして、これら左右一対の
カセット挿入ガイド8b内にカセット2が矢印a方向か
ら挿入され、矢印a′方向にエジェクトされるように構
成されている。駆動部材であるスライド板10は、天板
10aとその下部に垂直に形成された左右一対の側板1
0bとによって断面形状が下向きのコ字状に形成されて
いる。
【0013】そして、シャーシ6の底板6a上で矢印
a′方向側にはスピンドルモータ12が取り付けられ、
その垂直なスピンドル13には水平なディスクテーブル
14が取り付けられている。また、シャーシ6の底板6
aで矢印a方向側にはヘッド移動機構16が取り付けら
れている。このヘッド移動機構16は、ヘッドキャリッ
ジ17と、それに板バネ18を介して取り付けられたヘ
ッドアーム19と、これらの先端の上下対向面に取り付
けられた記録、再生用のヘッドである上下一対の磁気ヘ
ッド20a、20bとからなるヘッドブロックと、この
ヘッドブロックを移送するステッピングモータ21及び
リードスクリュー22と、ガイド軸23等によって構成
されている。
【0014】また、カセットホルダー8の左右一対の側
板8bの左右両側面の矢印a、a′方向の中央及び両端
に水平なガイドピン25a、25bが形成されており、
天板8aの矢印a方向側の一側部にはトリガーアーム兼
用のシャッター開閉アーム26が取り付けられている。
そして、カセットホルダー8がシャーシ6の左右一対の
側板6b間に脱着可能に挿入されて水平に配置され、中
央の左右一対のガイドピン25aが左右一対の側板6b
に形成された垂直ガイド溝27内に脱着可能に遊嵌され
ている。
【0015】また、スライド板10の左右一対の側板1
0bには矢印a、a′方向の両端側に一対の傾斜ガイド
溝29と水平な前後一対のガイドピン30とが形成され
ている。そして、スライド板10がカセットホルダー8
の上面及び左右両側面に上方から脱着可能に被せられる
ようにしてシャーシ6の左右一対の側板6b間に脱着可
能に挿入されて水平に配置され、左右合計4つのガイド
ピン30が左右一対の側板6bに形成された合計4つの
水平ガイド溝31内に脱着可能に遊嵌されて、このスラ
イド板10がシャーシ6内で矢印a、a′方向に水平に
移動自在に架設されている。
【0016】そして、カセットホルダー8の合計4つの
ガイドピン25bがスライド板10の合計4つの傾斜ガ
イド溝29内に遊嵌されている。また、スライド板10
とカセットホルダー8の天板10a、8a間に架設され
た左右一対の引張りコイルバネ32によってスライド板
10がシャーシ6及びカセットホルダー8に対して矢印
a′方向に移動付勢されている。なお、スライド板10
の天板10aの矢印a方向側の一側部にはトリガーアー
ム26によってロック及びロック解除される被ロック部
33が形成されており、トリガーアーム26はバネ34
によって矢印b′方向に復動付勢されている。
【0017】次に、ディスク装置の動作の概要を説明す
る。
【0018】まず、ローディング開始前の状態では、図
9及び図12の(A)に示すように、スライド板10が
引張りコイルバネ32に抗して矢印a方向に復動され
て、捩りコイルバネ34によって矢印b′方向に復動さ
れたシャッター開閉アーム26によって被ロック部33
がロックされている。そして、カセットホルダー8のガ
イドピン25bがスライド板10の傾斜ガイド溝29の
上端の水平な段部29a上に押上げられて、カセットホ
ルダー8のガイドピン25aがシャーシ6の垂直ガイド
溝27内を垂直に案内されて、このカセットホルダー8
が図12の(A)に示す上昇位置であるローディング開
始位置まで矢印c′方向に垂直に上昇されている。
【0019】また、図11の(A)に示すように、後述
するヘッドダンピング機構によって、ヘッドアーム19
が板バネ18に抗して上方である矢印d′方向に押し上
げられて、上側磁気ヘッド20bがカセット2の上方の
待避位置へ待避されている。
【0020】次に、ローディング時には、図9及び図1
2の(A)に示すように、カセット2をカセットホルダ
ー8の左右一対のカセット挿入ガイド8b内に矢印a方
向から水平に挿入する。、このカセット2の挿入によ
り、シャッター開閉アーム26が図10で矢印b方向に
捩りコイルバネバネ34に抗して回転されてカセット2
のシャッター(図示せず)が開蓋される。
【0021】そして、図11の(A)に示すように、矢
印a方向から挿入されたカセット2のフロッピーディス
ク1がスピンドル13の真上位置に達して、カセット2
が挿入完了状態となった瞬間に、図10に示すように、
シャッター開閉アーム26の被ロック部33のロックが
解除される。
【0022】すると、その瞬間に、図10及び図12の
(B)に示すように、スライド板10が引張りコイルバ
ネ32によって矢印a′方向に往動される。この時、ス
ライド板10の傾斜ガイド溝29によってカセットホル
ダー8のガイドピン25bが下方である矢印c方向に押
し下げられて、カセットホルダー8のガイドピン25a
がシャーシ6の垂直ガイド溝27内を垂直に案内され
て、このカセットホルダー8が図12の(B)に示す下
降位置であるローディング位置まで矢印c方向に垂直に
下降される。
【0023】そして、図11の(B)に示すように、カ
セットホルダー8の下側ヘッド挿入穴3a及びディスク
テーブル挿入穴4内に下側磁気ヘッド20a及びディス
クテーブル14が下方から相対的に挿入されて、フロッ
ピーディスク1のセンターコア1aがスピンドル13及
びディスクテーブル14上に矢印c方向からマグネット
チャッキングされると共に、フロッピーディスク1の下
面が下側磁気ヘッド20a上に接触される。
【0024】また、この時、後述するヘッドダンピング
機構により、図11の(B)に示すように、ヘッドアー
ム19が矢印d方向に低速度で回転され、上側磁気ヘッ
ド20bがカセット2の上側ヘッド挿入穴3b内の動作
位置まで低速度で矢印d方向に下降して、この上側磁気
ヘッド20bがフロッピーディスク1の上面にソフトラ
ンディング動作によって接触されて、一連のローディン
グ動作が終了する。
【0025】そして、このローディング完了後に、スピ
ンドルモータ12のスピンドル13及びディスクテーブ
ル14と一体にフロッピーディスク1がカセット2内で
回転駆動され、ヘッド移動機構16によって上下一対の
磁気ヘッド20a、20bがフロッピーディスク1の半
径方向である図11の(B)で矢印a、a′方向に走査
されて、フロッピーディスク1の記録、再生が行われ
る。
【0026】なお、エジェクト動作は、上述したローデ
ィング動作の逆動作であり、スライド板10の矢印a′
方向側の一側部に形成されたエジェクト釦35を図10
及び図11の(B)で矢印a方向に押して、スライド板
10を引張りコイルバネ32に抗して矢印a方向に復動
する。すると、ヘッドアーム19が図11の(A)の待
避位置まで矢印d′方向に押し上げられながら、カセッ
トホルダー8が図12の(A)のローディング開始位置
まで矢印c′方向に上昇された後、スライド板10の被
ロック部33がトリガーアーム26によってロックさ
れ、カセット2がシャッター開閉アーム26によってカ
セットホルダー8内から図9で矢印a′方向にエジェク
トされる。
【0027】「ヘッドダンピング機構の説明」 図8〜図10、図13及び図14によって、ヘッドダン
ピング機構37を説明する。
【0028】まず、カセットホルダー8の天板8a上で
ヘッドアーム19の一側部に板状のロードアーム38が
矢印a、a′方向と平行な一対の支点ピン39を介して
上下方向である矢印f、f′方向に回転自在に取り付け
られている。そして、このヘッドアーム19の一端縁に
矢印a、a′と平行に形成されたヘッド支持部38a上
に、ヘッドアーム19の一側面から水平に突設された突
起40が当接されている。
【0029】次に、カセットホルダー8の天板8a上で
ロードアーム38の一側部に水平なロードスライダー4
1が複数のガイド溝42及びガイド突起43によって案
内されて矢印a、a′方向に水平に摺動自在に取り付け
られている。そして、このロードスライダー41の一側
部に垂直なカム板44が一体に形成され、このカム板4
4の先端の下面に形成されて上下方向に傾斜するカム面
44aが、ロードアーム38の他端側に突設されたカム
従動片38b上に当接されている。そして、これらカム
44aとカム従動片38bとによってロードアーム38
の回転制御部45が形成されている。
【0030】そして、ロードスライダー41が天板8a
との間に架設された引張りコイルバネ46によって矢印
a′方向に摺動付勢されていて、このロードスライダー
41の一側部に垂直に形成された突起47がスライド板
10の一部に形成された水平なストッパー48に矢印
a′方向から直角状に当接されている。また、ロードア
ーム38は天板8a上に取り付けられた板バネ49によ
って矢印f方向に回転付勢されている。
【0031】次に、シャーシ6の一方の側板6bの矢印
a方向側の端部にロータリーダンパー51が水平に取り
付けられている。そして、ロータリーダンパー51の水
平で偏平なハウジング52上に回転軸53が垂直に突出
され、その回転軸53の外周に偏平なピニオン54が固
着されている。
【0032】次に、ロードスライダー41の矢印a方向
側の端部に板バネからなるラック板56が取り付けられ
ていて、そのラック板56の先端側の一側面に形成され
たラック57がロータリーダンパー51のピニオン54
の側面に水平に噛合されている。
【0033】次に、ヘッドダンピング機構37の動作を
説明する。
【0034】まず、ローディング開始前の状態では、図
13に示すように、スライド板10のストッパー48に
よって突起47を介してロードスライダー41が引張り
コイルバネ46に抗して矢印a方向に復動されている。
そして、カム板44のカム面44aがロードアーム38
のカム従動片38b上に完全に乗上げていて、ロードア
ーム38が板バネ49に抗して矢印f′方向に回転され
ている。
【0035】そして、ロードアーム38とロードスライ
ダー41がカセットホルダー8によって図12の(A)
に示すローディング開始位置まで矢印c′方向に上昇さ
れていて、ロードアーム38のヘッド支持部38aによ
って突起40を介してヘッドアーム19が図11の
(A)に示す位置まで矢印d′方向に板バネ18に抗し
て上昇されて、上側磁気ヘッド20bが待避位置へ上昇
されている。
【0036】次に、ローディング動作が開始され、前述
したように、カセットホルダー8内へのカセット2の矢
印a方向への挿入完了により、スライド板10が矢印
a′方向に往動されて、カセットホルダー8が図12の
(A)のローディング開始位置から図12の(B)のロ
ーディング位置まで矢印c方向に下降されると、ロード
アーム38とロードスライダー41が一緒にローディン
グ開始位置からローディング位置まで矢印c方向に下降
される。
【0037】この時、カセットホルダー8はローディン
グ開始位置からローディング位置まで矢印c方向に素早
く下降されるので、フロッピーディスク1のスピンドル
13及びディスクテーブル14へのローディング動作を
素早く行える。一方、カセットホルダー8がローディン
グ開始位置からローディング位置へ下降されたことによ
って、ロータリーダンパー51のピニオン54とロード
スライダー41との間に段差ができるが、この時、板バ
ネからなるロック板56が下方に撓んで、上記段差に対
応することができる。
【0038】そして、スライド板10が矢印a′方向に
往動されると、ストッパー48がロードスライダー41
の突起47から図13で矢印a′方向に離れる。
【0039】すると、図14に示すように、ロードスラ
イダー41が引張りコイルバネ46によって矢印a′方
向に摺動されて、ラック板56のラック57がロータリ
ーダンパー51のピニオン54を矢印g方向に回転駆動
する。この時、ピニオン54はロータリーダンパー51
の回転抵抗によって矢印g方向に低速度で回転して、ロ
ードスライダー41を矢印a′方向に低速度で摺動させ
る。
【0040】従って、図14に示すように、ロードスラ
イダー41のカム面44aがロードアーム38のカム従
動片38b上から矢印a′方向に低速度で逃げることに
なり、これに伴って、図11の(B)に示すように、ロ
ードアーム38が板バネ49及びヘッドアーム19の荷
重によって矢印f方向に低速度で回転される。
【0041】従って、ロードスライダー41の矢印a′
方向への水平運動が、回転制御部45によってロードア
ーム38の矢印f方向の回転運動に変換されて、ヘッド
アーム19が矢印f方向に低速度で回転制御される。
【0042】すると、ロードアーム38のヘッド支持部
38a上に突起40を介して支持されているヘッドアー
ム19が図11の(B)に示すように、矢印d方向に低
速度で下降され、上側磁気ヘッド20bが図11の
(A)に示す待避位置から図11の(B)に示す動作位
置まで矢印d方向に低速度で下降されて、その上側磁気
ヘッド20aがフロッピーディスク1の上面にソフトラ
ンディングされる。
【0043】つまり、上側磁気ヘッド20aの矢印d方
向への移動速度をロータリーダンパー51がダンピング
することになる。そして、ローディング完了状態では、
図14に示すように、ロードスライダー41が突起47
を介してスライド板10のストッパー48に矢印a′方
向から当接されて停止される。
【0044】なお、エジェクト動作時には、上述したロ
ーディング動作の逆動作が行われ、スライド板10の矢
印a方向側への復動により、ストッパー48が突起47
を介してロードスライダー41を引張りコイルバネ46
に抗して図13に示すように矢印a方向に復動する。
【0045】この時、ラック板56のラック57がロー
タリーダンパー51のピニオン54を図13で矢印g′
方向に回転駆動するが、この矢印g′方向の回転に対し
てロータリーダンパー51の回転がフリーとなるため、
ロードスライダー41はスライド板10によって矢印a
方向にスムーズに復動する。
【0046】そして、図1及び図12の(A)に示すよ
うに、ロードスライダー41のカム面44aがロードア
ーム38のカム従動片38b上に矢印a方向から再び乗
り上げるため、ロードアーム38が板バネ49に抗して
矢印f′方向にスムーズに回転される。
【0047】一方、スライド板10の矢印a方向への復
動により図12の(B)のローディング位置から図12
の(A)のローディング開始位置まで矢印c′方向に上
昇されるカセットホルダー8によって、ロードアーム3
8とロードスライダー41が一緒に矢印c′方向に上昇
される。
【0048】従って、ロードアーム38はローディング
位置からローディング開始位置まで矢印c′方向に上昇
されながら矢印f′方向にスムーズに回転する。そし
て、ヘッド支持部38aによって突起40を介してヘッ
ドアーム19を図11の(B)に示す動作位置から図1
1に示す待避位置まで板バネ18に抗して矢印d′方向
に押上げて、上側磁気ヘッド20aを待避位置までスム
ーズに上昇させる。
【0049】「シャッター開閉アームの組立構造の説
明」 図1〜図5によって、トリガーアーム兼用のシャッター
開閉アーム26の組立装置59を説明する。
【0050】まず、トリガーアーム兼用のシャッター開
閉アーム26は板金によってプレス加工されたものであ
り、支点穴63が形成されていて、本発明で言う支点穴
又は支点軸の周辺部分に相当する支点穴周辺部分60の
両側に一体に形成された直線アーム61と扇形アーム6
2とによって全体としてほぼL型に形成されている。そ
して、支点穴周辺部分60の外周の一部63aに支点穴
63の中心に向って切り込まれたスリット64であっ
て、後述するアーム押え片72の先端に対する逃げ部に
構成されているスリット64が形成されている。そし
て、直線アーム61の先端側の一側面から下方に被ガイ
ド片兼用のシャッター係合片65が垂直に切り下げら
れ、そのシャッター係合片65の先端にカールされたシ
ャッター係合部66が形成されている。また、直線アー
ム61の中間部の他側面から上方にストッパー片67が
垂直に切り起され、そのストッパー片67の先端にほぼ
V字型に屈曲されたバネ係止部68が形成されている。
なお、直線アーム61の先端の下面には小凸部69が膨
出加工されている。
【0051】次に、ローディング部材であるカセットホ
ルダー8は板金によってプレス加工されたものであり、
その天板8aの矢印a方向側の一側部の上部にはバーリ
ング加工された支点軸71が一体に形成され、その支点
軸71の近傍位置で天板8a上にはアーム押え片72が
垂直に切り起されている。なお、このアーム押え片72
の先端は支点軸71の中心に向う放射状に形成されてい
て、このアーム押え片72の先端の下面と天板8aの上
面との間にはシャッター開閉アーム26の板厚に見合う
隙間73が形成されている。また、天板8aにはシャッ
ター開閉アーム26のシャツター係合片65の小巾の付
根部65aを案内する円弧状長孔74が形成されてい
る。また、天板8aの円弧状長孔74を挟んで支点軸7
1とは反対側の上部にはバネ係止片75a、75bが切
り起されている。
【0052】次に、駆動部材であるスライド板10は板
金によってプレス加工されたものであり、その天板10
aの矢印a方向側の一側部にはシャッター開閉アーム2
6の回転範囲の一側部の上部に重ねられる水平なストッ
パー部77が一体に形成されている。そして、このスト
ッパー部77の一側面がシャッター開閉アーム26のス
トッパー片67を受け止めるストッパー面78に形成さ
れている。また、このストッパー部77の矢印a方向側
の端部から下方に被ロック部33が垂直に切り下げられ
ていて、その近傍位置でストッパー部77の下面には小
凸部79が膨出加工されている。
【0053】次に、シャッター開閉アーム26の組立順
序を説明する。
【0054】まず、図2及び図5の(A)において、シ
ャッター開閉アーム26のシャッター係合片65をカセ
ットホルダー8の天板8aの円弧状長孔74に上方から
斜めに挿入して下方に貫通させた後、図2及び図5の
(A)(B)に示すように、シャッター開閉アーム26
の支点穴63をカセットホルダー8の支点軸71に上方
から嵌合して、シャッター開閉アーム26を天板8a上
に水平に載置する。
【0055】この際、シャッター開閉アーム26の支点
穴周辺部分60を逃げ部であるスリット64によってア
ーム押え片72の先端に対して逃がすようにして、その
支点穴周辺部分60をアーム押え片の先端の下側の隙間
73の高さ位置まで上方から挿入する。すると、図5の
(A)に示すように、直線アーム61の小凸部69が天
板8a上に当接され、シャッター係合片65が天板8a
を下方から挟み込むようになって、その付根部65が円
弧状長孔74内に遊嵌される。
【0056】次に、図3及び図5の(B)に示すよう
に、シャッター開閉アーム26を支点軸71を中心に
ャッター開蓋方向である矢印b方向に回転して、スリッ
ト64をアーム押え片72の一側方である矢印b方向に
偏位させることにより、支点穴周辺部分60の一部60
aをアーム押え片72の先端とカセットホルダー8との
間の隙間73内に回転自在に挿通(入り込ませること)
させて、そのシャッター開閉アーム26がカセットホル
ダー8の上方に浮き上がって、シャッター開閉アーム2
6が支点軸71から上方に脱落することをアーム押え片
72で防止する。そして、この時点では、シャッター開
閉アーム26の矢印b′方向の回転を規制するためのス
トッパー部77が未だカセットホルダー8上に取り付け
られていないので、そのストッパー部77に何等邪魔さ
れることなく、シャッター開閉アーム26をカセットホ
ルダー8上に簡単に組立て及び分解することができる。
【0057】次に、図9、図10及び図12に示すよう
に、カセットホルダー8及びスライド板10をシャーシ
6に前述したように組立てて、図3及び図5の(A)
(B)に示すように、スライド板10のストッパー部7
7をカセットホルダー8の天板8aの上部に脱着可能に
水平に重ねて取り付ける。この時、ストッパー部77の
小凸部79で支点穴周辺部分60の支点軸71を挟んで
アーム押え片72とは反対側を上方から押え込む。
【0058】次に、図3に示すように、シャッター開閉
アーム26の回転付勢手段である捩りコイルバネ34の
コイル部34aをカセットホルダー8のバネ係止片75
aに係止し、その両端34b、34cをシャッター開閉
アーム26のバネ係止部68及びカセットホルダー8の
バネ係止片75bに係止して、シャッター開閉アーム2
6を捩りコイルバネ34によってシャッター閉蓋方向
ある矢印b′方向に支点軸71を中心に回転付勢して、
そのシャッター開閉アーム26のストッパー片67をス
ライド板10のストッパー部77のストッパー面78に
矢印b′方向から当接して、そのシャッター開閉アーム
26をその支点穴周辺部分26がアーム押え片72の先
端の下部の隙間73内に挿通されている開蓋開始位置で
停止することにより、カセットホルダー8上へのシャッ
ター開閉アーム26の組立てが完了する。
【0059】そして、このシャッター開閉アーム26の
組立て完了状態では、図3に示すように、ストッパー部
77によってシャッター開閉アーム26の矢印b′方向
の復動位置が規制されて、スリット64がアーム押え片
72と重なる位置(図2に示す位置)まで矢印b′方向
に戻ることができなくなるので、そのシャッター開閉ア
ーム26の支点穴周辺部分60の一部60aをアーム押
え片72の上方へは外すことができなくなり、シャッタ
ー開閉アーム26がカセットホルダー8から不用意に脱
落することを未然に防止することができる。この際、ア
ーム押え部72の先端がシャッター開閉アーム26の可
動ストロークが大きい直線アーム61部分ではなく、可
動ストロークが最も小さい支点穴周辺部分60を上方か
ら押えているので、このアーム押え片72の長さを十分
に小さくすることができて、カセットホルダー8上のス
ペースファクターを著しく向上できる。
【0060】なお、シャッター開閉アーム26をカセッ
トホルダー8上から分解する時には、上述した組立て操
作の逆操作を行えば良い。
【0061】次に、上記のように組立てられたシャッタ
ー開閉アーム26の動作を説明する。
【0062】まず、ローディング開始前の状態では、カ
セットホルダー8が図12の(A)に示すローディング
位置まで矢印c′方向に上昇されて、その天板8aがス
ライド板10の天板10aの下面に近接されている。そ
して、シャッター開閉アーム26が図3に示す復動位置
まで捩りコイルバネ34によって矢印b′方向に復動さ
れて、そのストッパー片67がスライド板10のストッ
パー面78に当接して停止している。
【0063】この時、図9に示す復動位置まで矢印a方
向に復動されて、一対の引張りコイルバネ32によって
矢印a′方向に移動付勢されているスライド板15の被
ロック部33が、図3に示すように、シャッター開閉ア
ーム26の扇形アーム62の支点軸71を中心とする円
弧状の外周面62aに矢印a′方向から当接されてロッ
クされている。
【0064】そこで、ローディング時に、図9に示すよ
うに、カセットホルダー8内にカセット2を矢印a方向
から水平に挿入すると、図6に示すように、シャッター
開閉アーム26のシャッター係合部66がカセット2の
前端面2aと、その前端面2aに沿って矢印k、k′方
向に摺動自在に取り付けられているシャッター81の一
側面81aとのコーナー部分に当接される。
【0065】そして、カセット2を引き続き矢印a方向
に押し込むと、図7に示すように、シャッター開閉アー
ム26がカセット2の前端面2aで矢印a方向に押され
て捩りコイルバネ34に抗して矢印b方向に回転される
と共に、そのシャッター開閉アーム26のシャッター係
合部65がシャッター81を内蔵バネ(図示せず)に抗
して矢印k方向に押し開き、シャッター81の上下一対
の開口82がカセット2の上下一対のヘッド挿入穴3
a、3bと重なるように、シャッター81が開蓋され
る。そして、カセット2はカセットホルダー8の天板8
aの矢印a方向側の端部から下方に切り下げられたカセ
ットストッパー83に当接されて停止される。
【0066】そして、シャッター81が開蓋されて、図
4に示すように、シャッター開閉アーム26が往動位置
まで矢印b方向に往動された瞬間に、シャッター開閉ア
ーム26の扇形アーム62がスライド板10の被ロック
部33から矢印b方向に外れて、スライド板10の復動
位置でのロックが解除される。(このロック解除動作が
スライド板10への機械的トリガー動作である)。
【0067】すると、その瞬間に、前述したように、ス
ライド板10が図12の(A)に示す復動位置から図1
2の(B)に示す往動位置まで矢印a′方向に往動さ
れ、カセットホルダー8が図12の(A)に示すローデ
ィング開始位置から図12の(B)に示すローディング
位置まで矢印c方向に下降されて、フロッピーディスク
1のローディング動作が行われる。
【0068】この際、シャッター開閉アーム26の扇形
アーム62の一側面62bにスライド板10の被ロック
部33が矢印a′方向に入り込む。そして、シャッター
開閉アーム26がカセットホルダー8と一体に図12の
(B)に示すローディング位置まで矢印c方向に下降さ
れる際、その扇形アーム62の一側面62bが被ロック
部33の一側面33aに当接したまま下降される。従っ
て、シャッター開閉アーム26は図4に示す往動位置で
被ロック部33によってロックされた状態でカセットホ
ルダー8と一体に矢印c方向に下降されることになり、
シャッター81が開蓋状態にロックされて、フロッピー
ディスク1のローディング動作が行われる。
【0069】なお、エジェクト動作は、上述したローデ
ィング動作の逆動作であり、エジェクト釦35が押され
て、スライド板10が図4の往動位置から図3の復動位
置まで矢印a方向に復動されると、被ロック部33の一
側面33aがシャッター開閉アーム26の扇形アーム6
2の一側面62bから矢印a方向に外れて、シャッター
開閉アーム26の往動位置でのロックが解除される。
【0070】すると、シャッター開閉アーム26が捩り
コイルバネ34によって図3に示す復動位置まで矢印
b′方向に復動され、図6に示すように、シャッター8
1が内蔵バネによって矢印k′方向に閉蓋されると共
に、シャッター開閉アーム26のシャッター係合部66
がカセット2の前端面2aを矢印a′方向に押し出すた
めに、図9に示すように、カセット2がカセットホルダ
ー8内から矢印a′方向にエジェクトされる。
【0071】そして、エジェクト釦35を押した指を離
すと、図3に示すように、スライド板10が一対の引張
りコイルバネ32によって矢印a′方向に移動付勢され
て、被ロック部33がシャッター開閉アーム26の扇形
アーム62の外周面62aに矢印a′方向から当接され
て、スライド板10が矢印a方向の復動位置にそのまま
ロックされる。
【0072】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例え
ば、上記の実施例では、シャッター開閉アームの組立装
置において、支点軸71をカセットホルダー8の天板8
a上にバーリング加工し、支点穴63をシャッター開閉
アーム26に形成したが、その逆に、支点軸71をシャ
ッター開閉アーム26の下面にバーリング加工し、支点
穴63をカセットホルダー8の天板8aに形成しても良
い。また本発明は、フロッピーディスク用のディスク装
置に限定されることなく、各種のディスクを記録、再生
する各種のディスク装置に適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
ク装置は次のような効果を奏する。
【0074】カセットのローディング部材を駆動する駆
動部材の複動位置でのロックを解除して、その駆動部材
を複動位置から往動位置へ移動させることにより、ロー
ディング部材によってカセットをローディング開始位置
からローディング位置へローディングするためのトリガ
ーアーム兼用のシャッター開閉アームを備え、シャッタ
ー開閉アームをローディング部材上へ組立てるようにし
たディスク装置において、ローディング部材とシャッタ
ー開閉アームとに形成せれている支点穴と支点軸を上方
から嵌合させるようにしてシャッター開閉アームをロー
ディング部材上に取り付ける際には、まず最初に、その
シャッター開閉アームの支点穴又は支点軸の周辺部分を
逃げ部によってアーム押え片に対して逃がすようにして
そのアーム押え片の先端の下部の隙間と同じ高位置へ上
方から挿入した後、そのローディング部材上に取り付け
られたシャッター開閉アームを支点軸を中心にシャッタ
ー開蓋方向へ回転させて上記周辺部分の一部をアーム押
え片の先端の下部の隙間内に回転自在に水平に挿通す
る。そして、このようにしてシャッター開閉アームをロ
ーディング部材上へ取り付けた後、即ち、最後に、ロー
ディング部材の上部に駆動部材を脱着可能に取り付ける
と共に、そのローディング部材上に脱着可能に取り付け
た回転付勢手段によってシャッター開閉アームを支点軸
を中心にシャッター閉蓋方向へ回転付勢して、そのシャ
ッター開閉アームの上記周辺部分の一部がアーム押え片
の先端の下部の隙間内に挿通されている開蓋開始位置で
そのシャッター開閉アームを駆動部材のストッパー部に
当接させて停止させるようにしたものであり、シャッタ
ー開閉アームがローディング部材上に回転自在に取り付
けられた後に、そのローディング部材上に取り付けられ
た駆動部材のストッパー部でシャッター開閉アームを開
蓋開始位置で規制することによって、そのシャッター開
閉アームの上記周辺部分の一部がアーム押え片の先端の
下部の隙間内からシャッター閉蓋方向へ抜け出さないよ
うにしたものである。そして、シャッター開閉アームを
シャッター開蓋位置に規制する規制部材をその駆動部材
で兼用させたものである。従って、シャッター開閉アー
ムをローディング部材上に組立てる際には、駆動部材が
未だローディング部材上には組み立てられていないの
で、その駆動部材のストッパー部でシャッター開閉アー
ムの組立て作業が阻害されることが全くなく、シャッタ
ー開閉アームをローディング部材上に簡単に、かつ、迅
速に組立てることができ、シャッター開閉アームの交換
時には駆動部材をローディング部材に対して脱着しなが
らシャッター開閉アームを交換することができるので、
そのシャッター開閉アームの交換時等において、ストッ
パー部を繰り返し弾性に抗して無理に撓ませたために、
そのストッパー部が塑性変形を起して破損されてしまう
ような不都合が全く発生せず、そのシャッター開閉アー
ムの交換を組立て時と同様に簡単に、かつ、安全に行え
て、ディスク装置の耐久性及び信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク装置のシャッ
ター開閉アーム組立装置を説明する分解斜視図である。
【図2】同上のシャッター開閉アーム組立装置の組立操
作を説明する平面図である。
【図3】同上のシャッター開閉アーム組立装置の組立完
了を示す平面図である。
【図4】シャッター開閉アームの機械的トリガー動作を
説明する平面図である。
【図5】図5の(A)は図3のA−A矢視での断面側面
図であり、図5の(B)は図3のB−B矢視での断面側
面図である。
【図6】カセットのシャッター開閉動作の閉蓋状態を説
明する平面図である。
【図7】カセットのシャッター開閉動作の開蓋状態を説
明する平面図である。
【図8】ディスク装置全体の分解斜視図である。
【図9】ディスク装置全体のディスクローディング開始
前の平面図である。
【図10】ディスク装置全体のディスクローディング後
の平面図である。
【図11】図11の(A)は図9のC−C矢視での断面
側面図であり、図11の(B)は図10のD−D矢視で
の断面側面図である。
【図12】図12の(A)は図9のE−E矢視での側面
図であり、図12の(B)は図10のF−F矢視での側
面図である。
【図13】ディスク装置のヘッドダンピング機構のダン
ピング開始前を示した斜視図である。
【図14】ディスク装置のヘッドダンピング機構のダン
ピング終了時の斜視図である。
【符号の説明】
1はフロッピーディスク(ディスク)、2はカセット、
8はカセットホルダー(ローディング部材)、10はス
ライド板(駆動部材)、26はトリガーアーム兼用のシ
ャッター開閉アーム、34は捩りコイルバネ(回転付勢
手段)、59はシャッター開閉アーム組立装置、60は
支点穴周辺部分(周辺部分)、60aは支点周辺部分の
一部、63は支点穴、64はスリット(アーム押え片に
対する逃げ部)、 71は支点軸、72はアーム押え
片、73は隙間、77はストッパー部、 81はカセッ
トのシャッターである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクが収納されたカセットをローディ
    ング開始位置からローディング位置へローディングする
    ローディング部材と、 上記ローディング部材の上部に脱着可能に取り付けられ
    て復動位置から往動位置へ移動されることにより上記ロ
    ーディング部材をローディング開始位置からローディン
    グ位置へ駆動する駆動部材と、 上記ローディング部材上に回転自在に取り付けられ、ロ
    ーディング開始位置にてこのローディング部材内に挿入
    される上記カセットのシャッターを開蓋すると共に、そ
    のカセットの挿入完了により上記駆動部材の復動位置で
    のロックを解除して、この駆動部材を復動位置から往動
    位置へ移動させるトリガーアーム兼用のシャッター開閉
    アームとを備え、 記シャッター開閉アームを上記ローディング部材上へ
    組立てるようにしたディスク装置において、 上記ローディング部材上又は上記シャッター開閉アーム
    下に形成された支点軸と、 上記シャッター開閉アーム又は上記ローディング部材に
    形成されて、上記支点軸に嵌合される支点穴と、 上記支点軸又は上記支点穴の近傍位置で上記ローディン
    グ部材上に突設されて、先端が上記支点軸又は支点穴側
    に向けられたアーム押え片と、 上記アーム押え片の先端の下部で上記ローディング部材
    との間に形成された隙間と、 上記シャッター開閉アームの上記支点穴又は上記支点軸
    の周辺部分に形成された上記アーム押片に対する逃げ
    部と、 上記駆動部材に形成されたシャッター開閉アーム回転位
    置規制用のストッパー部と、 上記ローディング部材上に脱着可能に取り付けられるシ
    ャッター開閉アーム回転付勢用の回転付勢手段とを備
    え、 上記支点穴と上記支点軸を上方から嵌合させるようにし
    て上記シャッター開閉アームを上記ローディング部材上
    に取り付ける際に、そのシャッター開閉アームの上記周
    辺部分を上記逃げ部によって上記アーム押え片に対して
    逃がすようにしてそのアーム押え片の先端の下部の上記
    隙間と同じ高位置へ上方から挿入させ、 そのローディング部材上に取り付けられた上記シャッタ
    ー開閉アームを上記支点軸を中心にシャッター開蓋方向
    へ回転させて上記周辺部分の一部を上記アーム押え片の
    先端の下部の上記隙間内に回転自在に水平に挿通した後
    に、そのローディング部材の上部に上記駆動部材を脱着
    可能に取り付けると共に、そのローディング部材上に脱
    着可能に取り付けた上記回転付勢手段によって上記シャ
    ッター開閉アームを上記支点軸を中心にシャッター閉蓋
    方向へ回転付勢して、そのシャッター開閉アームの上記
    周辺部分の一部が上記隙間内に挿通されている開蓋開始
    位置でそのシャッター開閉アームを上記駆動部材の上記
    ストッパー部に当接させて停止させるように構成したこ
    とを特徴とするディスク装置。
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