JP3658078B2 - 記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばミニディスクのように硬い外殻内に光磁気ディスクや光ディスク等を格納した記録媒体を記録再生装置に装填するための記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば、ミニディスク(以下、MDと称する)と呼ばれる硬い外殻(以下シェルと称する)内に光磁気ディスクや光ディスクを格納する形態の記録媒体があるが、このMDは、シェル内に格納されていることから取扱が簡便で、また情報を安定的に保持できることから、近年になって急速に普及している。
このMDを記録再生装置に装填する機構の一つに、いわゆるトップローディング機構と呼ばれるものがある。上記トップローディング機構は、記録再生装置のある面に所定の角度開成するように蓋体を設け、その開成部分からMDを挿入し、蓋体を閉める動作によってMDが記録再生位置に装填されるものである。
【0003】
以下、従来の記録再生装置で採用されている上記トップローディング機構とその動作を説明するが、その前に、上記トップローディング機構の動作を説明する上で必要なMD側の構成について簡単に説明しておく。
本発明の説明図でもある図14および図15に示すMD30は、再生専用のMDであり、略直方体形状のシェル31に光磁気ディスク34が格納されている。上記のシェル31には、記録再生装置においてMD30を記録再生位置に保持するために真円状のガイド穴33aと長円状のガイド穴33bとが設けられている。また、このMD30は、記録再生装置に対して、通常矢印P方向に挿入するように決められている。
【0004】
上記MD30の構成を前提として、まず、従来の記録再生装置40におけるトップローディング機構回りの構成と動作とを図16ないし図21に基づいて説明する。
図16(a)(b)に示す記録再生装置40は携帯用のものであるが、上記のようにトップローディング機構を有しており、その外観は、キャビネット42の開口部42aにホルダー44が吊持された蓋体43が回動可能に設けられている。
【0005】
なお、図16に示すように、記録再生装置40に対して、記録再生位置に装填されているときのMD30の挿入方向先端側を矢印A方向、後端側を矢印B方向とし、記録再生装置40の矢印B方向側を正面、矢印A方向側を背面と定義する。また、矢印A−B方向に直行するとともに、MD30のディスク面に直行する方向であって、蓋体43が設けられている側を矢印C方向、その逆方向を矢印D方向とし、このとき、記録再生装置40の矢印C方向側を上面、矢印D方向側を下面を定義する。さらに、矢印AB方向と矢印CD方向とに直行するとともに、上面を上にして正面側から見て左側方向を矢印E方向、右側を矢印F方向とし、このとき、記録再生装置40の矢印E方向側を左側面、矢印D方向側を右側面と定義する。また回転方向については、上記上面側から見て、矢印C−D方向を軸として、右回り方向を矢印G方向、左回り方向を矢印H方向とし、上記右側面側からみて、矢印E−F方向を軸として、右回り方向を矢印I方向、左回り方向を矢印J方向とする。
【0006】
また、図16(b)および図17に示すように、開成の状態に係わらずホルダー44を基準とした矢印A′B′C′D′G′H′方向を定義しておく。これらの方向は、MD30が記録再生位置にあるときにはそれぞれ矢印ABCDGH方向に一致する方向である。
【0007】
まず、図17に示すように蓋体43がキャビネット42に対して、矢印I方向に最大限開成状態にある、つまり、ホルダー44がMD30の挿入可能位置にあるとき、図18に示すように、MD30をホルダー44に挿入すると、MD30はホルダー44の内部を矢印A′方向に移動する。そして、蹴出レバー45の先端部45aにMD30が当接する。
この蹴出レバー45は、回動軸45bを中心として矢印G′−H′方向に回動可能とされるとともに、スプリング46によって矢印G′方向に付勢を受けているが、先端部45aにMD30が当接した後もさらに、矢印A′方向へMD30の挿入を継続すると、スプリング46の付勢力に抗して、蹴出レバー45が矢印H′方向に回動することになる。
【0008】
一方、蹴出レバー45の曲部45cは、蹴出レバー45の矢印H′方向への回動により、ロックレバー47の外形47aに当接する。このロックレバー47は、回動軸47bを中心として矢印G′−H′方向に回動可能とされるとともに、スプリング48によって矢印G′方向に付勢を受けている。したがって、曲部45cが外形47aに当接しつつ矢印H′方向に回動することにより、ロックレバー47はスプリング48の付勢力に抗して矢印H′方向に回動する。
【0009】
そして、MD30がホルダー44内に完全に挿入されたとき、図19に示すように、蹴出レバー45の曲部45cがロックレバー47の外形47aから外れることにより、ロックレバー47がスプリング48の付勢力によって矢印G′方向へ回動し、その曲部47dがホルダー44の穴端面44aに当接することにより係止されている。この結果、蹴出レバー45の曲部45cとロックレバー47の外形47cとが当接し、蹴出レバー45のスプリング46による矢印G′方向への回動が係止された状態にある。
【0010】
ところで、蓋体43が図17に示す開成状態にあるとき、蓋体43の吊上部43bによって、ホルダー44の曲部44bが矢印I方向に吊持されるとともに、蓋体43側に設けられた図示しない付勢手段によってホルダー44を矢印J方向に押圧することにより、蓋体43に対するホルダー44の遊びが排除され、また、MD30のホルダー44への挿入完了時には、ホルダー44の突起部44cが矢印C′方向にMD30と僅かな隙間をもって位置するとともに、板バネ49の突起部49aが矢印D′方向にMD30を押圧する一方、基台50上に設けられ、前記MD30のガイド穴33bに嵌入するガイドピン50aはMD30の上記挿入動作を阻止しないような位置および形状に設けられている。
【0011】
また、図19ないし図21に示すように、ホルダー44の右側面側には、ガイド44c・44cとガイドスリット52b・52bとによってホルダー44に対して、矢印A′−B′方向にスライド可能とされたスライドレバー52が設けられるとともに、このスライドレバー52に設けられた支点52aと基台50の矢印B方向側に設けられた回動軸50aとを連結する回転レバー53が設けられている。そして、ホルダー44の矢印I方向への開成状態においては、スライドレバー52が、ホルダー44に対して最も矢印B′方向側に位置するとともに、回転レバー53は基台50の回動軸50aを中心に矢印J方向に回動した位置にある。また、ホルダー44の突起部44dは矢印D′方向にMD30の外形と僅かな隙間をもって位置するとともに、板バネ54の突起部54aは矢印D′方向にMD30の外形を押圧している。
【0012】
続いて、MD30を記録再生装置40における記録再生位置に装填する時の動作について以下に説明する。
図17および図18に示すホルダー44の開成状態から、蓋体43を矢印J方向に押圧すると、図示しない付勢手段による矢印I方向の付勢力に抗して蓋体43が矢印J方向に回動し、また、この回動に伴ってホルダー44は回動軸44eを中心に矢印J方向に回動する。このとき、図20に示すスライドレバー52の支点52aはホルダー44とともに矢印J方向に回動する。これにより、回転レバー53は前記支点52aを中心に矢印I方向に回動し、スライドレバー52がホルダー44に対して矢印A′方向に移動する(図21)。
【0013】
スライドレバー52には図20に示すように、矢印D′方向にピン52cが突出して設けられ、また、図22および図23に示すように、上記ピン52cとロックレバー47の腕部47eとは当接可能に設けられているが、腕部47eの構成によって、ピン52cの矢印B′方向への移動時のみロックレバー47が矢印H′方向に回動するようになっている。すなわち、ピン52cが矢印A′方向に移動するときには、ロックレバー47の曲部47fに当接する。しかし、この曲部47fは、ピン52cの移動方向に対して斜面状に形成されているため(図23)、上記当接によって腕部47eが矢印C′方向に撓み(図23(a))、さらにピン52cが矢印A′方向に移動することになる。
【0014】
そして、ピン52cが腕部47eを通りすぎると、腕部47eの矢印C′方向への撓みが解消されて、ピン52cは図24に示す位置にくる。このとき、図25に示すように、キャビネット42に対して蓋体43が閉成状態にあるときには、蓋体43側に設けられた図示しない付勢手段によってホルダー44は矢印D方向に押され、ホルダー44の突起部44dが矢印D方向にMD30を押圧し、板バネ49の突起部49aが矢印D方向にMD30を押圧し、前記ガイドピン51にMD30のガイド穴33aが挿入され、ガイドピン51の座51aにMD30が乗り、同じく、基台50上に設けられたガイドピン55にMD30のガイド穴33bが挿入される一方、ガイドピン55の座55aにMD30が乗ることにより、MD30のディスク本体(図示せず)がターンテーブル56に駆動可能にクランプされている。
【0015】
また、このとき、図21に示すように、スライドレバー52は、ホルダー44の面に沿って矢印A′方向に移動完了し、ホルダー44の突起部44dが矢印D方向にMD30を押圧し、板バネ54の突起部54aが矢印D方向にMD30を押圧し、基台50上に設けられた受部50b・50bにMD30が乗っている。これにより、MD30は、基台50に対して所定の記録再生位置に保持されることになる。
【0016】
逆に、上記記録再生位置から、図示しないエジェクト操作が行われたときの動作について以下に説明する。
図25に示すように、ホルダー44が記録再生位置にある状態から、蓋体43はエジェクト操作によって、図示しないロック機構が解除され、図示しない復帰バネによって矢印I方向に開成し、図17に示す挿入可能位置に復帰するとともに、ホルダー44は図21から図20の状態に開成する。その過程において、図22(b)および図23(b)に示すように、スライドレバー52はホルダー44に対して矢印B′方向に移動し、ピン52cはロックレバー47の外形47gに当接する。
【0017】
このピン52cと外形47gとの当接によって、ロックレバー47は回動軸47bを中心として矢印H′方向に回動する。この回動によって、ロックレバー47の外形47cによる蹴出レバー45の曲部45cの保持状態が解除され、図18に示すように回動軸45bを中心として蹴出レバー45が前記スプリング46の付勢力によって矢印G′方向に回動し、先端部45aに当接していたMD30が矢印B′方向に突出する。
以上のようにして、記録再生装置40に対するMD30の装填・取出を行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような記録再生装置40においては、ユーザに対して、MD30がホルダー44に完全に装着されたことを知らせるために、図19におけるMD30の挿入完了位置において、スプリング48によってロックレバー47を矢印G′方向へ復帰させた時のロックレバー47の曲部47dとホルダー44の穴端面44aとの衝突音、もしくは衝突によって発生した振動を利用しているが、MD30の装填機構との兼ね合いとはいえ、蹴出レバー45やロックレバー47などの複雑な構成を有しているため、コストアップの要因となり、また、より一層の小型化への障害にもなっている。
【0019】
また、図17に示すように、MD30の挿入完了状態で、かつ、蓋体43がまだ開成状態にあるときに、記録再生装置40の姿勢が何らかの要因で変わることがある。例えば、上記のような携帯用の記録再生装置40の場合には起こり得ることであるが、上記ホルダー44において矢印B′方向が下方向となった時に、MD30の落下を防止する必要があり、ホルダー44上の板バネ49・54によって、MD30をホルダー44内に押圧し、MD30とホルダー44との間で生じる摩擦力によって、MD30をホルダー44内に保持している。
【0020】
ところが、上記摩擦力は、板バネ49、54の撓み量に依存するが、MD30の厚みにバラツキがあれば、この撓み量が変化してしまい、摩擦力が不安定になってしまう。しかし、少なくともMD30を保持するに十分な摩擦力を得ようとして、撓み量を単に増加させるのでは、平均的な摩擦力の値が増大し、スプリング46の張力を増加させなければならない。その結果、MD30の挿入抵抗が増大して挿入感を損なう恐れがあり、摩擦力にはおのずと上限が生じる。また、上記のようにホルダー44の矢印B′方向が下方向となった時には、MD30が落下しないまでも、所定の記録再生位置からずれ易いといった問題もある。
【0021】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、簡単な構成で、MDのような記録媒体の装着感を発生させるとともに、より安定的に記録媒体の保持が行える記録再生装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の記録再生装置は、上記課題を解決するために、位置決め穴が形成された外殻部材を有する記録媒体を使用するとともに、記録再生装置本体に対して所定角度開成可能とされた記録媒体保持部材が設けられる一方、上記、記録媒体保持部材の内面に臨んで突出し、記録媒体保持部材が閉成されたときに記録媒体を記録媒体の厚み方向に押圧する付勢手段が設けられており、記録媒体保持部材を所定角度開成した挿入可能位置において、上記記録媒体が挿入可能となり、また、記録媒体が記録媒体保持部材に挿入されているとき、上記記録媒体保持部材の閉成によって、記録再生装置本体側に移動不可能に設けられた位置決め部材に上記位置決め穴が嵌入し、記録媒体が所定の記録再生位置に位置決め装填される記録再生装置において、上記挿入可能位置において、位置決め部材の先端が記録媒体保持部材の内面に突出状態にあり、かつ、上記記録媒体保持部材は記録媒体の厚み方向に対して、少なくとも上記位置決め部材先端の記録媒体保持部材の内面からの突出高さよりも大きな遊びを有するとともに、上記付勢手段の記録媒体への当接部と対向する記録媒体保持部材の内面との最短距離が、挿入される記録媒体の厚みよりも大きく、かつ、記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より小さくなるように設定され、上記記録媒体保持部材への記録媒体の挿入過程にて、記録媒体が上記位置決め部材の先端に乗り上げているときには、上記付勢手段の当接部が記録媒体を押圧していることを特徴としている。
【0023】
上記の構成によれば、記録媒体保持部材が挿入可能位置にあるときに記録媒体が挿入されると、挿入時に記録媒体が位置決め部材の先端と当接して、乗り上げたのち、位置決め穴が位置決め部材に嵌入するようになる。上記において、記録媒体の厚みと位置決め部材の先端が記録媒体保持部材の内面に突出する突出高さとの和は、上記当接部と対向する記録媒体保持部材の内面との最短距離より大きいので、記録媒体が位置決め部材の先端に乗り上げたときには、通常挿入可能位置においては記録媒体と当接しない付勢手段の当接部が記録媒体に当接し、押圧する。すなわち、記録媒体が位置決め部材の先端に乗り上げているときだけ、付勢手段が作用し、挿入抵抗が大きくなるので、簡単な構成で、ユーザは記録媒体の記録媒体保持部材への挿入完了を知ることができる。
【0024】
また、記録媒体の記録媒体保持部材への挿入が完了した状態においては、記録再生装置の姿勢が何らかの要因で変わって、上記記録媒体の挿入方向と逆側が下にした方向となったときでも、既に上記位置決め部材の先端が記録媒体の位置決め穴に嵌入しており、上記位置決め穴から位置決め部材が抜けるためには、上記付勢手段の付勢力に抗して位置決め部材の先端に記録媒体を乗り上げさせる必要があるので、記録媒体が記録媒体保持部材から外れにくくなる。
【0025】
請求項2記載の発明の記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録媒体保持部材の開成を行うエジェクト手段が設けられるとともに、上記エジェクト手段の操作に連動して、上記最短距離が記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より大きくなるように、上記当接部を移動させる押圧阻止手段が設けられていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、エジェクト手段の操作によって、記録媒体が上記位置決め部材の先端に乗り上げた状態でも、付勢手段による付勢力が作用しなくなるので、記録媒体を記録媒体保持部材から取り出す際の抵抗を小さくすることができる。
また、請求項3記載の発明の記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記録媒体保持部材が連動して開成するように蓋体を設け、該蓋体には、上記記録媒体を取り出す場合に、該記録媒体を掴みやすくするための切欠部が形成されていることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明に係る記録再生装置について、以下、2つの実施の形態を説明する。
なお、上記記録再生装置は、記録再生が可能な光磁気ディスクや再生専用の光ディスクからなる記録媒体をシェル内に格納した、いわゆるミニディスク(以下MDと称する)と呼ばれる記録媒体の記録再生に用いるものであるので、まず、MDの構成について簡単に説明しておく。
【0028】
MD30は、図14に示すように、略直方体のシェル31に光磁気ディスク34(以下単にディスクと称する)が格納されている。このシェル31は、記録再生装置への挿入方向の長さが72mm、幅が68mm、厚みが5mmに設定されている。またシェル31は、アッパーシェル32とロアーシェル33とから構成されており、アッパーシェル32とロアーシェル33との間にディスク34が回転自在に格納されている。上記のロアーシェル33側には、ディスク34を駆動するターンテーブルの挿入口33aが設けられ、アッパーシェル32とディスク34との間には、ディスク34をチャッキングするためのクランピングプレート36が配設されている。
【0029】
そして、挿入口33aを通してターンテーブルがディスク34の中心穴34aに嵌入すると、ターンテーブル側に設けられた磁石とクランピングプレート36とが互いに引付け合うことによって、ディスク34が上記ターンテーブルに固定されることになる。上記構成により、記録再生装置内でシェル31を固定しておけば、ディスク34はアッパーシェル32およびロアーシェル33の内面に接触することなく回転駆動されるようになっている。
【0030】
一方、前記シェル31を挟むように略コの字状に形成されたシャッター35はシェル31に対して、矢印P−Q方向に往復動可能に設けられている。このシャッター35の摺動面として、シェル31の両面、すなわち、アッパーシェル32およびロアーシェル33の外面側にはそれぞれシャッター移動用凹部32h・33hが形成されている。また、図15に示すように、シャッター35に設けられた爪部35a、35bが嵌入するように、シェル31にはアッパーシェル32とロアーシェル33との間に溝部31bが形成されるとともに、シェル31において溝部31bと対向する側面にも良く似た形状の溝部31cが形成されており、これら溝部31b・31cはMD30を記録再生装置内にガイドするために利用される。
そして、MD30に対して相対的にシャッター35を矢印P方向にスライド移動させると、アッパーシェル32に形成された窓部32cとロアーシェル33形成された窓部33cが開口してディスク34の両面が露出し、信号の記録再生が可能となる。上記シャッター35の開閉に関しては記録再生装置側にその機構が設けられている。
【0031】
また、シェル31の下面側、つまり、ロアーシェル33側には、記録再生装置に対してMD30の位置決めを行うために、ディスク面と平行の断面が真円状のガイド穴33aと、同様に断面が長穴状のガイド穴33bとが設けられている。なお、上記では、光磁気ディスクを格納する記録再生が可能なMD30を説明しているが、光ディスクを格納する再生専用のMDの場合には、光ピックアップと対向する位置に磁気ヘッドを配置する必要がないため、ロアーシェル33のみに窓部33cが形成されている点を除いてシェル構造にはほとんど違いがなく、また、本実施の形態の説明に関係する形状については同一であるので、再生専用のMDの説明は省略する。
【0032】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態に係る記録再生装置1は、図1および図2に示すように、キャビネット3に対して、蓋体4を回動軸4aを中心に矢印I−J方向に開閉可能に保持するとともに、蓋体4と連動して開成するホルダー5を設けたトップローディング機構が採用されており、従来例の図16で示した記録再生装置40と略同様の外観を有している。なお、以下の説明図の各矢印の方向については従来例の図16で説明した方向と同様であり改めて説明することはしない。
【0033】
上記記録再生装置1において、トップローディング機構を実現するための構成として、図1および図5に示すように、MD30の前記ディスク34を回転駆動するためのターンテーブル7の他、図示していない記録ヘッド、光ピックアップ、および光ピックアップを駆動する駆動機構等が配設されている基台6に対し、回動軸5a・5aによって、矢印I−J方向に回動可能とされたホルダー5が設けられている。
上記ホルダー5は、記録再生装置1の記録再生位置にMD30を装填する際のガイドとなるべき構成であり、MD30に対し、その厚み方向および幅方向にそれぞれ僅かな隙間をもって保持可能とすべく、矢印E方向側および矢印F方向側の両端を略コの字状に曲げた曲部5b、5c、5dが形成されており、この曲部5b、5c、5dによって挿入可能位置におけるMD30の保持を行っているが、記録再生位置においては、MD30の矢印D方向への規制は後述の基台6によって行われており、曲部5b、5c、5dとは接しないものとなっている。
【0034】
また、図3および図5に示すように、ホルダー5には、MD30の挿入方向の後端側の矢印F方向側端部(図5)に、基台6に対してMD30の厚み方向の移動を規制する突起部5eが設けられ、図1に示すように、記録再生位置で基台6に対してホルダー5の矢印J方向への動きを規制する突起部5fが設けられている。さらに、前記蓋体4に設けられた吊上部4bによって吊持される曲部5gが設けられており、蓋体4の開成に連動してホルダー5が開成するようになっている。
【0035】
その他に、図示していないが、前記MD30のシャッター35を、挿入完了時から記録再生位置の間、MD30に対して開いた状態にて保持するとともに、MD30の取り出し時には上記シャッター35を閉じるシャッター開閉用バネが取り付けられ、前記MD30の溝部31bに嵌入する図示しないシャッター開閉突起が設けられている。
また、ホルダー5には記録再生位置において、MD30を基台6方向に押圧すべく、突起部8a・9aが形成された板バネ8・9が設けられている。
【0036】
一方、基台6側には、図1に示すように、ガイド穴33aに嵌入するガイドピン6cと、ガイド穴33bに嵌入するガイドピン6dとが設けられるとともに、記録再生位置において、ガイドピン6c・6dの根元部分にMD30を受ける座部6e・6eが設けられている。また、図3に示すように、記録再生位置において、MD30を受ける受部6b・6bが形成されている。
【0037】
上記ガイドピン6cは、テーパ状の先端部を有する円筒状に形成されており、ガイド穴33aにガイドピン6cが嵌入した状態では、MD30の矢印A−B方向および矢印E−F方向の移動が規制されるようになっている。
また、ガイドピン6dは、先端に平面部6fが設けられ、その傾きが蓋体4の全開成時のホルダー5の傾きと略等しくなるように形成されるとともに、平面部6fの周囲には面取りが施されている。また、この平面部6fは、MD装填位置において、ホルダー5にMD30が挿入完了されたときのMD30の矢印D′方向側の面よりも矢印C′方向に僅かに突出しているが、ガイド穴33bにガイドピン6dが嵌入した状態では、ガイド穴33bが矢印A−B方向に長穴とされているため、基台6に対してMD30の矢印E−F方向の移動のみが規制されるようになっている。
【0038】
そして、上記ガイドピン6c・6dの根元に設けられた座部6e・6eと受部6b・6bとによって、矢印D方向への移動が規制される。その結果、前記板バネ8・9による矢印D方向への押圧によって、図2および図4に示す記録再生位置における基台6に対するMD30の位置決めが行われることになる。
【0039】
上記構成に基づいて、MD30を記録再生装置1に装填するときのトップローディング機構の動作を以下に説明する。
まず、ホルダー5へのMD30の挿入開始から挿入完了までの過程において、図1に示すように、蓋体4はその回動軸4aを中心に矢印I方向に開成し、図示しない規制部材等によってその開成角度が規制される一方、ホルダー5は、曲部5gが蓋体4の吊上部4bによって吊持されるとともに、蓋体4側に設けられた図示しない付勢手段によって矢印J方向に押圧され、蓋体4に対するホルダー5の遊びがない状態で所定の開成角度に保持されている。そして、MD30がホルダー5に対して矢印A′方向に挿入され、所定位置に装填される。
【0040】
ここで、ホルダー5への挿入過程におけるMD30の動作を図7に基づいて説明する。
図7(a)に示すように、MD30の挿入方向先端側(図の矢印A′方向側)では、まず、ホルダー5がガイドピン6dに当接する。そして、図7(b)に示すようにガイドピン6dの先端に形成された面取部から、平面部6fに乗り上げてさらに、MD30が矢印A′方向に挿入されることになる。
このとき、通常はホルダー5内において、MD30に対して僅かに隙間を持って位置し、MD30を矢印D′方向に付勢しない位置関係にある板バネ8の突起部8aが、上記MD30の乗り上げ状態によって、MD30を矢印D′方向に付勢する一方、MD30はホルダー5の曲部5cから浮いている状態にある。
【0041】
そして、MD30のホルダー5への挿入が完了すると、図7(c)に示すように、ガイドピン6dの一部がMD30のガイド穴33bに嵌入するとともに、上記突起部8aとMD30とは僅かに隙間をもって押圧しない位置関係に復帰する。上記において、MD30の挿入時に、MD30先端部がガイドピン6dを乗り越えて、ガイド穴33bにガイドピン6dが嵌入するまでの間に、上記乗り越え時に作用する板バネ8の付勢力によって、MD30の挿入抵抗に落差が生じてクリック感が発生する。このクリック感によって、ユーザは、MD30の挿入が完了したことを容易に認識することができる。
【0042】
一方、上記MD30の挿入開始から挿入完了位置までの問において、図3に示すように、ホルダー5の突起部5eは矢印C′方向にディスク34の外形と僅かな隙間をもって位置し、板バネ9の突起部9aは矢印D′方向にMD30に対して僅かに隙間を持って位置するが、MD30を矢印D′方向に押圧しない位置関係となっており、基台6上の受部6bとMD30とは、MD30の上記挿入過程において当接しないように形成されている。
【0043】
また、MD30を挿入可能位置から記録再生位置に移動させる際には、図1に示すホルダー5の開成状態から矢印J方向に蓋体4を押圧すればよく、蓋体4の吊上部4bの矢印J方向への回動に伴ってホルダー5も回動軸5aを中心に矢印J方向に回動するようになっているので、蓋体4を閉じると、前記したように、MD30のガイド穴33bにはガイドピン6dの先端部が嵌入されているとともに、矢印A′−B′方向に長穴形状とされているため、基台6に対するMD30の矢印E−F方向への移動がガイドピン6dによって規制される一方、ホルダー5の矢印J方向の回動と、ガイドピン6cの先端のテーパー部によって、MD30のガイド穴33aにガイドピン6cが嵌入する。
【0044】
このとき、図2に示すように、キャビネット3に対して蓋体4が完全に閉成された状態では、蓋体4側に設けられた図示しない付勢手段によってホルダー5が矢印D方向に押圧されるとともに、ホルダー5に設けられた突起部5fが基台6に当接する一方、MD30は受部6b・6bおよび座部6e・6eにより矢印D方向への移動が規制されて、ホルダー5の曲部5b、5c、5dから僅かに浮いた状態に保持されることにより、板バネ8の突起部8aが矢印D方向にMD30を押圧する。そして、図4に示すように、ホルダー5の突起部5eが矢印C方向にMD30を押圧するとともに、板バネ9の突起部9aも矢印D方向にMD30を押圧する結果、MD30が基台6に対して拘束され、記録再生位置に保持された状態となっている。また、上記蓋体4の閉成動作によって、図示しないディスクがターンテーブル7によってクランプされ、記録再生が行えるようになる。
【0045】
次に、MD30が記録再生位置にある状態からエジェクト操作を行った時の動作について以下に説明する。
図2に示す記録再生位置の状態から、エジェクト操作によるロック解除動作を行うと、図示しない付勢手段によって蓋体4は矢印I方向に開成し、上記のエジェクト動作が完了した状態では、図1に示すMD装填位置にホルダー5が開成する。
なお、蓋体4には、ユーザがMD30を掴みやすくなるように切欠部4cが形成されているので、MD30を装置から取り出す場合には、ホルダー5の矢印B′方向側の開口部の両端に露出しているMD30の両側部を指で挟んで、矢印B′方向にMD30を取り出せばよい。
【0046】
以上のように、本実施の形態に係る記録再生装置1のトップローディング機構においては、MD30を装填する場合に、非常に簡単な構成で挿入完了をユーザに知らせることができ、また、既存の部材を利用しているため、非常に安価なコストで製作可能である。
さらに、ホルダー5の挿入可能位置で、MD30が挿入完了状態のときに、記録再生装置1の姿勢が変化しても、ガイドピン6dの先端部が上記MD30のガイド穴33aに嵌入するとともに、上記板バネ8による矢印D′方向の付勢力が作用しているためMD30は非常に落下しにくくなっている。
また、上記の付勢力はガイドピン6dがガイド穴33bに嵌入する直前のみ作用するので、MD30の挿入開始時の矢印A′方向への挿入力が小さく、挿入動作がスムーズに行え、さらに、挿入可能位置におけるMD30の位置決めがガイドピンによって行われているため記録再生位置に案内すべき位置が容易にずれるといった問題も生じない。
【0047】
一方、MD30の取り出し時の場合については、上記ホルダー5の形状を、ディスクの後端付近を露出させる等の形状にするとともに、エジェクト時における装置の蓋体4の開成角度をホルダー5の開成角度に対し大きくなるように構成することによって、エジェクト時におけるMD30の取り出しが容易に行えるようになっている。
上記のようなトップローディング機構の構成によって、全体の構造が非常に簡単になるとともに、かつ十分な機能を有しているため、記録再生装置1のコストを大幅に低減することができる。
【0048】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態を図8ないし図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
本実施の形態の記録再生装置1におけるトップローディング機構において、図8および図9に示すように、トップローディング機構の矢印F方向側にスライドレバー10が設けられている。このスライドレバー10には、矢印A−B方向に長穴とされたガイド長穴10a・10aが形成される一方、キャビネット3には、その矢印F方向の内面に突出するガイド部材3b・3bが矢印A−B方向に並んで設けられており、上記ガイド長穴10a・10aにガイド部材3b・3bがそれぞれ嵌入することにより、上記スライドレバー10はキャビネット3に対して矢印A−B方向にスライド自在に設けられている。そして、キャビネット3に設けられているバネ掛け3cと、上記スライドレバー10のバネ掛け部10bとの間に掛けられたスプリング11によって、スライドレバー10はキャビネット3に対して常時矢印A方向に付勢力を受けている。
【0050】
一方、上記スライドレバー10の矢印B方向側の先端部に設けられた曲部10cには、キャビネット3に対して矢印A−B方向に所定範囲スライド可能に取り付けられたエジェクトつまみ13に固定されており、エジェクトつまみ13の矢印A−B方向への動きに連動して、スライドレバー10もエジェクトつまみ13と一体的に矢印A−B方向に移動するようになっている。このエジェクトつまみ13は蓋体4の図示しないロック機構の解除手段ともなっている。
【0051】
また、図8に示すように、上記スライドレバー10には、後述する付勢解除レバー12のピン12aを挟み、スライドレバー10に対する該ピン12aの移動を矢印C−D方向に規制するスリット10dが設けられている。
上記付勢解除レバー12には、ホルダー5の矢印F方向側に設けられたガイドピン5h・5hに嵌入するガイド長穴12b・12bが形成されており、付勢解除レバー12はホルダー5に対して、矢印A′−B′方向にスライド自在にされている。そして、図9に示すように、付勢解除レバー12の矢印F方向側にピン12aが形成され、前記スリット10dに嵌入している。
【0052】
また、付勢解除レバー12の矢印C′方向側には、突出部12cが設けられ、その先端側に矢印A−B方向と所定の角度をもった面からなる傾斜部12dが形成されるとともに、ホルダー5上の板バネ8には、MD30に当接する突起部8aの矢印B′方向側にL字型の一端部8bが上記傾斜部12dに当接可能に設けられている。
上記において、付勢解除レバー12を矢印B′方向に移動させると、一端部8bに傾斜部12dが当接し、さらに付勢解除レバー12を矢印B′方向に移動させると、図10および図11に示すように、傾斜部12dが一端部8bを矢印C′方向に押し上げることになる。これにより、板バネ8全体が矢印C′方向に撓み、上記突起部8aも矢印C方向に移動する。
【0053】
上記構成に基づいて、トップローディング機構の動作を図8ないし図13に基づいて以下に説明する。
図8および図9に示すように、ホルダー5の開成時、エジェクトつまみ13を操作していない状態では、上記スライドレバー10がスプリング11の付勢力によって矢印A方向に移動し、スライドレバー10のガイド長穴10a・10aの矢印B方向側内面とキャビネット3のガイド部材3b・3bにそれぞれ当接した状態にある。
【0054】
このとき、上記スライドレバー10のスリット10dが、ピン12aを矢印A方向に押圧するが、付勢解除レバー12の移動方向はホルダー5のガイドピン5hとガイド長穴12bによって矢印A′−B′方向に規制されているため、矢印A′方向に移動し、傾斜部12dは、板バネ8の一端部8bと当接しない状態となる。すなわち、突起部8aはホルダー5に対して実施の形態1と同様の位置関係になっている。
その結果、MD30がホルダー5内に挿入されるときに、MD30のガイド穴33bとガイドピン6dとの関係によって生じるクリック感が損なわれることなく、前述した実施の形態1と同一の機能を実現することができる。
【0055】
また、上記の開成状態から、蓋体4を矢印J方向に付勢すると、ホルダー5は回動軸5aを中心に矢印J方向に回動し、それに伴って、付勢解除レバー12のピン12aが、上記スライドレバー10のスリット10dに対して、矢印D方向に下降する。このとき、ピン12aは多少矢印B方向に移動するが、完全に蓋体4が閉成された状態におけるその移動量に対して、上記一端部8bと傾斜部12dとは当接しないように遊びが設けられており、図12のホルダー5の閉成状態、すなわち、MD30が記録再生位置に装填された状態に移行する。
【0056】
そして、上記ホルダー5の閉成状態においては、スライドレバー10はスプリング11の付勢力によって、スライドレバー10のガイド長穴10aの矢印B方向側内面がガイド部材3bに当接しており、また、エジェクトつまみ13もキャビネット3に対して、矢印A方向側に移動した状態となっている。また、このときスライドレバー10のスリット10dがピン12aを矢印A方向に付勢するが、上記したようにエジェクトつまみ13を操作しない状態では、傾斜部12dと板バネ8の一端部8bとが当接しないため、上記板バネ8の突起部8aの位置は、やはり前述した実施の形態1と同様の位置関係になっている。
したがって、MD30がホルダー5内に挿入されている場合、板バネ8の突起部8aが矢印D方向にMD30を押圧することになる。
【0057】
一方、図13に示すように、ホルダー5の閉成状態において、エジェクトつまみ13を矢印B方向に移動させると、エジェクトつまみ13の移動と一体的にスライドレバー10も矢印B方向に移動する。スライドレバー10の移動によって、スライドレバー10のスリット10dに嵌入するピン12aが矢印B方向に付勢され、付勢解除レバー12も矢印B方向に移動する。
その結果、突出部12cの傾斜部12dが板バネ8の一端部8bに当接し、その傾斜によって、上記板バネ8の一端部8bを矢印C方向に押し上げ、さらに、ガイドピン5hとガイド用長穴12bの矢印A方向側内面とが当接して付勢解除レバー12が停止する。つまり、エジェクトつまみ13のスライド量は、上記のガイドピン5hとガイド用長穴12bの当接によって設定されていることになる。このとき付勢解除レバー12の突出部12cの矢印C方向先端側に一端部8bが乗り上げた状態となる。これにより、板バネ8がホルダー5に対して、矢印C方向に撓んだ状態になっている。
【0058】
すなわち、図13に示すように、上記エジェクトつまみ13を、矢印B方向に操作すると、MD30の記録再生位置の状態(図12)から、前記蓋体4が、図示しないロック機構の解除により、図示しない復帰手段によって矢印I方向に開成し、図10に示すホルダー5の開成状態となる。
【0059】
そして、蓋体4およびホルダー5が開成し、MD30が挿入可能位置に移行したとき、図10に示すように、エジェクトつまみ13の矢印B方向への操作状態を保持している場合においては、図13で示した上記板バネ8の一端部8bが突出部12cの先端部に乗り上げた状態が保持されている。つまり、板バネ8の突起部8aは、ホルダー5の内面から少なくとも矢印C′方向に撓んだ状態となっている。
したがって、MD30を取り出す際に、上記のエジェクトつまみ13を矢印B方向側に保持したままにしておけば、MD30のガイド穴33bからガイドピン6dが抜ける際に、MD30が平面部6f上を乗り越えるときでも、挿入時のクリック感を生じせしめるべく突起部8aによってMD30を押圧する上記板バネ8が上記のように矢印C′方向に撓んでいるため、その付勢力がMD30に作用することがなく、MD30をホルダー5から容易に取り出すことができる。
【0060】
なお、上記では、いわゆるMD30を対象としたトップローディング機構に関して説明したが、前記したMD30と同様の構成(シェル構造と二つのガイド穴)を有していれば、他の記録媒体にも適用可能である。
【0061】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の記録再生装置は、以上のように、位置決め穴が形成された外殻部材を有する記録媒体を使用するとともに、記録再生装置本体に対して所定角度開成可能とされた記録媒体保持部材が設けられる一方、上記、記録媒体保持部材の内面に臨んで突出し、記録媒体保持部材が閉成されたときに記録媒体を記録媒体の厚み方向に押圧する付勢手段が設けられており、記録媒体保持部材を所定角度開成した挿入可能位置において、上記記録媒体が挿入可能となり、また、記録媒体が記録媒体保持部材に挿入されているとき、上記記録媒体保持部材の閉成によって、記録再生装置本体側に移動不可能に設けられた位置決め部材に上記位置決め穴が嵌入し、記録媒体が所定の記録再生位置に位置決め装填される記録再生装置において、上記挿入可能位置において、位置決め部材の先端が記録媒体保持部材の内面に突出状態にあり、かつ、上記記録媒体保持部材は記録媒体の厚み方向に対して、少なくとも上記位置決め部材先端の記録媒体保持部材の内面からの突出高さよりも大きな遊びを有するとともに、上記付勢手段の記録媒体への当接部と対向する記録媒体保持部材の内面との最短距離が、挿入される記録媒体の厚みよりも大きく、かつ、記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より小さくなるように設定され、上記記録媒体保持部材への記録媒体の挿入過程にて、記録媒体が上記位置決め部材の先端に乗り上げているときには、上記付勢手段の当接部が記録媒体を押圧している構成である。
【0062】
それゆえ、これにより、記録媒体保持部材が挿入可能位置にあるときに記録媒体を挿入すると、記録媒体が位置決め部材の先端と当接して、乗り上げたのち、位置決め穴が位置決め部材に嵌入するようになる。ところが、記録媒体の厚みと位置決め部材の先端が記録媒体保持部材の内面に突出する突出高さとの和は、上記当接部と対向する記録媒体保持部材の内面との最短距離より大きいので、記録媒体が位置決め部材の先端に乗り上げたときには、通常挿入可能位置においては記録媒体と当接しない付勢手段の当接部が記録媒体に当接し、押圧するようになる。すなわち、記録媒体が位置決め部材の先端に乗り上げているときだけ、付勢手段が作用し、挿入抵抗が大きくなるので、簡単な構成で、ユーザは記録媒体の記録媒体保持部材への挿入完了を知ることができる。
【0063】
また、記録媒体の記録媒体保持部材への挿入が完了した状態においては、記録再生装置の姿勢が何らかの要因で変わって、上記記録媒体の挿入方向と逆側が下にした方向となったときでも、既に上記位置決め部材の先端が記録媒体の位置決め穴に嵌入しており、上記位置決め穴が位置決め部材から抜けるためには、上記付勢手段の付勢力に抗して位置決め部材の先端に記録媒体を乗り上げさせる必要があるので、記録媒体が記録媒体保持部材から外れにくくなるという効果を奏する。
【0064】
請求項2記載の発明の記録再生装置は、以上のように、記録媒体保持部材の開成を行うエジェクト手段が設けられるとともに、上記エジェクト手段の操作に連動して、上記最短距離が記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より大きくなるように、上記当接部を移動させる押圧阻止手段が設けられている構成である。
上記の構成によれば、エジェクト手段の操作によって、記録媒体が上記位置決め部材の先端に乗り上げた状態でも、付勢手段による付勢力が作用しなくなるので、記録媒体を記録媒体保持部材から取り出す際の抵抗が小さくなり、記録媒体の取り出しが容易に行えるようになるという効果を奏する。
請求項3記載の発明の記録再生装置は、以上のように、上記記録媒体保持部材が連動して開成するように蓋体を設け、該蓋体には、上記記録媒体を取り出す場合に、該記録媒体を掴みやすくするための切欠部が形成されている構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る記録再生装置において、ホルダーがMDの挿入可能位置にあるときの側面からみた概略図である。
【図2】図1に示す記録再生装置において、MDが記録再生位置にあるときの側面からみた概略図である。
【図3】図1に示す記録再生装置のトップローディング機構に係る主要部を図1の対向方向からの側面からみた概略図である。
【図4】図3に示すトップローディング機構に係る主要部をMDの挿入可能位置にあるときの側面からみた概略図である。
【図5】図3に示すトップローディング機構に係る主要部を矢印D′方向に見たときの概略図である。
【図6】図4に示すトップローディング機構に係る主要部を矢印D方向に見たときの概略図である。
【図7】上記トップローディング機構がホルダーの挿入可能位置にある場合に、MDをホルダーに挿入したときのMDの保持動作を説明する部分拡大図である。
【図8】本発明の実施の他の形態に係る記録再生装置において、ホルダーがMDの挿入可能位置にあるときの側面からみた概略図である。
【図9】図8に示すトップローディング機構に係る主要部を矢印D方向に見たときの概略図である。
【図10】図8に示す記録再生装置において、ホルダーがMDの挿入可能位置にあるときにエジェクトつまみを作動させたときの状態を示す概略図である。
【図11】図10に示すトップローディング機構に係る主要部を矢印D方向に見たときの概略図である。
【図12】MDが記録再生位置にあり、エジェクトつまみを作動させていない場合の各部の状態を説明する概略図である。
【図13】MDが記録再生位置にあり、エジェクトつまみを作動させた場合の各部の状態を説明する概略図である。
【図14】記録再生が可能なMDの分解斜視図である。
【図15】上記MDの概略図である。
【図16】一般的なトップローディング機構を有する携帯型の記録再生装置の概略斜視図である。
【図17】従来の記録再生装置において、ホルダーがMDの挿入可能位置にあり、MDの挿入が完了していないときの側面からみた概略図である。
【図18】図17に示す記録再生装置を矢印D′方向に見たときの主要部の概略図である。
【図19】図18に示す記録再生装置において、MDの挿入が完了したときの主要部の概略図である。
【図20】図19に示す記録再生装置において、矢印F方向にみたときのトップローディング機構の主要部を示す概略図である。
【図21】図20に示すトップローディング機構において、ホルダーがMDの記録再生位置にあるときの状態を示す概略図である。
【図22】従来例におけるMD着脱時のロックレバーの動作の説明図である。
【図23】図22に示すロックレバーを矢印F方向にみたときの状態を示す概略図である。
【図24】図21に示すトップローディング機構の主要部が、MDの記録再生位置にあるときの矢印D方向に見たときの状態を示す概略図である。
【図25】トップローディング機構が図24に示す状態にあるときに矢印F方向にみたときの記録再生装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置
3 キャビネット(筐体)
5 ホルダー(記録媒体保持部材)
6d ガイドピン(位置決め部材)
6f 平面部(先端)
8 板バネ(付勢手段)
8a 突起部(当接部)
10 スライドレバー(押圧阻止手段)
12 付勢解除レバー(押圧阻止手段)
12d 傾斜部
13 エジェクトつまみ(エジェクト手段)
30 MD(記録媒体)
31 シェル(外殻部材)
33b ガイド穴(位置決め穴)

Claims (3)

  1. 位置決め穴が形成された外殻部材を有する記録媒体を使用するとともに、記録再生装置本体に対して所定角度開成可能とされた記録媒体保持部材が設けられる一方、上記、記録媒体保持部材の内面に臨んで突出し、記録媒体保持部材が閉成されたときに記録媒体を記録媒体の厚み方向に押圧する付勢手段が設けられており、記録媒体保持部材を所定角度開成した挿入可能位置において、上記記録媒体が挿入可能となり、また、記録媒体が記録媒体保持部材に挿入されているとき、上記記録媒体保持部材の閉成によって、記録再生装置本体側に移動不可能に設けられた位置決め部材に上記位置決め穴が嵌入し、記録媒体が所定の記録再生位置に位置決め装填される記録再生装置において、
    上記挿入可能位置において、位置決め部材の先端が記録媒体保持部材の内面に突出状態にあり、かつ、上記記録媒体保持部材は記録媒体の厚み方向に対して、少なくとも上記位置決め部材先端の記録媒体保持部材の内面からの突出高さよりも大きな遊びを有するとともに、上記付勢手段の記録媒体への当接部と対向する記録媒体保持部材の内面との最短距離が、挿入される記録媒体の厚みよりも大きく、かつ、記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より小さくなるように設定され、上記記録媒体保持部材への記録媒体の挿入過程にて、記録媒体が上記位置決め部材の先端に乗り上げているときには、上記付勢手段の当接部が記録媒体を押圧していることを特徴とする記録再生装置。
  2. 記録媒体保持部材の開成を行うエジェクト手段が設けられるとともに、上記エジェクト手段の操作に連動して、上記最短距離が記録媒体の厚みと上記突出高さとの和より大きくなるように、上記当接部を移動させる押圧阻止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 上記記録媒体保持部材が連動して開成するように蓋体を設け、
    該蓋体には、上記記録媒体を取り出す場合に、該記録媒体を掴みやすくするための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の記録再生装置。
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