JPH079860B2 - 変成器 - Google Patents

変成器

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JPH079860B2
JPH079860B2 JP61119726A JP11972686A JPH079860B2 JP H079860 B2 JPH079860 B2 JP H079860B2 JP 61119726 A JP61119726 A JP 61119726A JP 11972686 A JP11972686 A JP 11972686A JP H079860 B2 JPH079860 B2 JP H079860B2
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JP
Japan
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flange
magnetic material
primary coil
case
transformer
Prior art date
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JP61119726A
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JPS62276809A (ja
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正義 松田
裕 広岡
敏宏 山根
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種の音響機器,映像機器、産業機器などに使
用する変成器に関するものである。
従来の技術 従来のこの変成器は第5図の組立図、第6図A〜Cの断
面図に示すような構造となっていた。第5図を用いて説
明すると、すなわちボビンの筒状部1には両端に左鍔部
3、右鍔部2、その中央に中鍔部4が設けられ、左鍔部
3と中鍔部4の間には2次コイル13、右鍔部2と中鍔部
4の間には1次コイル12が巻回され、それ等のリード線
6は案内溝7を通してピン端子5に巻付けられ半田接続
される。その後磁性材10を挿入して変成器本体を完成す
る。ボビン16の中鍔部4及び右鍔部2にはそれぞれ段差
8a,9aが設けられており、その部分にはめ込むような形
の2対よりなる絶縁壁15を有したケース14の中に変成器
本体を収納して完成品とする。
発明が解決しようとする問題点 一般に変成器は用途,種類,容量,その他の理由によっ
て安全規格をクリヤーしなければならない。このような
変成器においては構造面,材料面,電気性能面、その
他、種々な規定を満足させることが必要である。特に構
造面においては1次−2次コイル間、1次コイル−磁性
材間の絶縁厚み、絶縁距離が規制されており、例えばCE
E規格ではAC220Vで絶縁厚み0.4tMIN絶縁距離6.0mmMINが
必要である。
従来の変成器の断面図第7図及び第8図を用いて説明す
る。第7図は磁性材10に対し垂直に切断した断面図であ
る。問題となる1次コイル12と2次コイル13の絶縁距離
は中鍔部4の厚みそのものでaの寸法となる。
次に第8図は磁性材10に対し水平に切断した断面図であ
る。2次コイル13は磁性材10と絶縁していないため同電
位と考えられる。従って問題となる2次コイル13と1次
コイル12の絶縁距離は磁性材10と1次コイル12の絶縁距
離に置換されその距離はb+cの値となる。
仮にCEE規格適合でAC220V印加しかつ上記のような構造
では1次コイル12と2次コイル13との絶縁距離を確保す
るため中鍔部4には6.0mmMINの厚みが必要であり、又磁
性材10と1次コイル12との距離を確保するためには絶縁
壁15の厚みと中鍔部4の段差部8aの絶縁壁15に重なる寸
法及び右鍔部2の段差9aの絶縁壁15に重なる寸法との和
が6.0mmMIN必要である。以上のように絶縁距離を確保す
るためには中鍔部4と右鍔部2の肉厚を多く取らねばな
らず結果として1次コイル12、2次コイル13の巻線面積
が大幅に減少することになり、使用銅線経の減少による
電圧変動率の悪化、容量の減少等電気的性能の悪化に加
え断線品質も悪化するという欠点を有していた。
そこで本発明は安全規格を適合させ、かつ巻線スペース
を向上し電気性能の向上を図るようにしたものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本発明の技術的手段は、上記ボビ
ンの中鍔部及び右鍔部の外周に切欠きを設け、その中に
2対よりなるコの字型のプラスチック成型品の絶縁壁を
設けた構造のケースを互いにはめ込むことによって絶縁
距離を確保した構成とするものである。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち1次コイルと2次コイルの絶縁距離は、中鍔中
央の外周部に設けたコの字状の切欠きの中にプラスチッ
クスケースの絶縁壁がはまり込むような構造とするため
大幅に向上させることが可能で、中鍔部の中に絶縁壁を
くさび状に入り込ますことによって中鍔を介しての1次
コイル2次コイルの沿面距離(絶縁距離)を大幅に増大
させることが可能となり、又磁性材と1次コイルとの絶
縁距離は上記と全く同じ構造によって確保でき、中鍔部
肉厚の減少、右鍔部肉厚の減少が可能なり、結果として
1次コイル,2次コイルの巻線面積の何上につながり、太
線使用により電圧変動率の向上、容量の増大、断線品質
の向上を図ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例の組立前の変成器本体とケー
スの構造を示す図である。第2図A〜Cは本発明の組立
後の断面を示す図である。更に第3図、第4図は第2図
の部分拡大を示す図である。
第1図において変成器本体はボビン16に1次コイル12と
2次コイル13が中鍔部4を隔てて巻回され、そのリード
線6bは案内溝7bを通してそれぞれのピン端子5bに半田接
続される。更にEE型又はEI型よりなる磁性材10を磁性材
10が挿入される孔11に挿入して変成器本体を完成する。
そしてそのように完成した変成器本体を1対の絶縁カバ
ー15a,15bを設けたケース14の中に収納して完成品とす
る構造の変成器である。
このボビン16は中央に磁性材10が挿入される孔11を有
し、その外周にコイルを巻回する筒状部1を有する。そ
してその筒状部1の中央外周に中鍔部4を設け、左端外
周部に左鍔部3を設け、右端外周部には右鍔部2を設け
る。この左鍔部3には左鍔部3と中鍔部4の間に巻回さ
れた2次コイル13のリード線6aが通される案内溝7aを有
し金属よりなるピン端子5aを植設する。
右鍔部2は左鍔部3と同様に右鍔部2と中鍔部4の間に
巻回された1次コイル12のリード線6bが通される案内溝
7bを有し金属よりなるピン端子5bを植設する。その上ケ
ース14に設けられた1対の絶縁カバー15a,15bの絶縁壁1
5dがはめ込まれる切欠き9を設ける。
又筒状部1の中央外周に設けられた中鍔部4にはケース
14に設けられた1対の絶縁カバー15a,15bの絶縁壁15d及
び絶縁壁15eがはめ込まれる中鍔部切欠き8を設ける。
次にプラスチック成型品よりなるケース14について説明
する。このケース14は一端を開放した箱型の形状で底部
17より垂直に開放口に向って1対のコの字型よりなる薄
肉厚の絶縁壁15cと15dからなる絶縁カバー15a,15bが設
けられており、1対の絶縁壁15dはボビン16の中鍔部4
から右鍔部2の間の1次コイル12の両側面にあたる所に
位置する。又絶縁壁15eは中鍔部4の中央外周の下面に
設けた中鍔部切欠き8の中にはめ込む構造とする。
このようにして完成されたボビン16の左鍔部3と中鍔部
4の筒状部1に2次コイル13を巻回しそのリード線6aは
左鍔部3に設けた案内溝7aを通して左鍔部3に垂直に植
設されたピン端子5aに巻付けられる。又中鍔部4と右鍔
部3の間の筒状部1には1次コイル12が巻回されリード
線6bは右鍔部3に設けた案内溝7bを通して右鍔部2に垂
直に植設されたピン端子5bに巻付けられる。その後ピン
端子5a及び5bに巻付けられたリード線6a及び6bは半田付
け接続される。更にEE型,EI型よりなる磁性材10を磁性
材10が挿入される孔11の中に挿入する。そうして完成さ
れた変成器本体をケース14の開放口より挿入嵌合しケー
ス14に収納する。その時ボビン16の中鍔部4に設けた切
欠き8及び右鍔部2に設けた右鍔部切欠き9の中の両側
面にケース14の底部17より開放口に向って垂直に立上が
ったコの字状の1対の絶縁カバー15a,15bをはめ込んで
最後まで挿入嵌合する。
以上のようにして組立てた変成器の断面図を第2図A〜
Cに示す。1次コイル12と2次コイル13の絶縁距離を第
3図の拡大図を用いて説明する。中鍔部4の中央に設け
た中鍔部切欠き8の中にケース14の底部17より立上がっ
たプラスチックス絶縁壁15eをはめ込む構造であり、そ
の中鍔部4によって1次コイル12と2次コイル13を分離
している。従ってその間の絶縁距離は中鍔部4の沿面距
離に置換でき絶縁距離(沿面距離)=a+b+c+d+
dの寸法になる。結果として絶縁壁15eの肉厚bを可能
な限り薄くし高さdを大きくすることによって中鍔部4
の肉厚Aの寸法を小さくすることが可能となる。
次に1次コイル12と磁性材10との絶縁距離について第4
図を用いて説明する。基本的には1次コイル12と2次コ
イル13の絶縁距離が必要である。しかし2次コイル13と
磁性材10の間においては絶縁しないため同電位と考え
る。従って1次コイル12と磁性材10の間の絶縁距離を確
保する方法について説明する中鍔部4においては第3図
と同様に中鍔部切欠き8を設けその中にケース14の底部
17より立上がった絶縁壁15dをはめ込む構造とする。そ
の結果中鍔部4を介しての1次コイル12と磁性材10との
絶縁距離(沿面距離)=b+c+e+fの寸法となり、
絶縁壁15dの肉厚bを可能な限り薄くし高さfを大きく
することにより絶縁距離を満足しかつ中鍔部4の厚みA
を小さくすることが可能である。
次に右鍔部2の1次コイル12と磁性材10との絶縁距離を
説明する。右鍔部2に設けた右鍔部切欠き9を設け、そ
の中にケース14の底部より立上がった絶縁壁15dをはめ
込む構造とする。結果として絶縁距離(沿面距離)=g
+h+iの寸法になる。従って絶縁壁15dの厚みhを可
能な限り薄くしその高さiを大きくすることによって絶
縁距離を満足しかつ右鍔部3の肉厚Bを小さくすること
ができる。
いわゆるボビン鍔に切り欠きを設けその中に異種プラス
チックス成形品をはめ込んで沿面寸法を大きくすること
によって絶縁距離を確保する構造としたものである。
発明の効果 以上のように本発明は、1次コイルと2次コイルおよび
磁性材との絶縁距離を中鍔部の切欠きと片方の端鍔部の
切欠きの中に異種プラスチックスよりなるコの字状の絶
縁カバーをはめ込むことによって確保する構造としたも
のであるため、結果として中鍔部の肉厚寸法および片方
の端鍔部の肉厚寸法を小さくすることができ、磁性材の
窓面積内におけるコイル巻線面積の向上を図ることがで
き、そのため太い線径の銅線の使用が可能となり効率,
電圧変動率,容量等電気性能の向上、さらには絶縁カバ
ーによって変成器本体の位置決めが確実に行えてケース
に対するピン端子の位置が一定となってプリント基板へ
の実装時に著しく有利で、衝撃や振動が加えられても絶
縁カバーで吸収できるため耐衝撃性,耐振動性の向上が
図れ断線不良等の品質面での保証も確実に行える等産業
的価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の組立前の変成器本体とそれ
を収納するプラスチックケースの斜視図、第2図A〜C
は本発明の組立後の変成器の断面図、第3図は本発明の
組立後の1次コイルと2次コイルの絶縁構造を示す部分
拡大図、第4図は1次コイルと磁性材(2次コイル)の
絶縁構造を示す部分拡大図、第5図は従来の一実施例の
組立前の変成器本体とそれを収納するプラスチックスケ
ースの斜視図、第6図A〜Cは従来の組立後の変成器の
断面図、第7図は1次コイルと2次コイルの絶縁構造を
示す部分拡大図、第8図は1次コイルと磁性材(2次コ
イル)の絶縁構造を示す部分拡大図である。 1……筒状部、2……右鍔部、3……左鍔部、4……中
鍔部、5a……左鍔部に設けたピン端子、5b……右鍔部に
設けたピン端子、6a……2次コイルリード線、6b……1
次コイルリード線、7a……左鍔部案内溝、7b……右鍔部
案内溝、8……中鍔部切欠き、9……右鍔部切欠き、10
……磁性材、11……磁性材が挿入される孔、12……1次
コイル、13……2次コイル、14……ケース、15a,15b…
…絶縁カバー、15c,15d,15e……絶縁壁、16……ボビ
ン、17……底部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 敏宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特公 昭52−28210(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に磁性材を貫通させると共に外周に1
    次コイル2次コイルを巻回するプラスチックス成形品よ
    りなるボビン筒状部を有し、この筒状部の両端面外周部
    に左鍔,右鍔を設け、又その中央部に中鍔部を設け、更
    にその両端鍔の片方の鍔と中鍔部の外周に切欠きを設
    け、その片方鍔から中鍔部にわたってコの字状でかつ上
    記両鍔の切欠きにはまり込む構造のプラスチックス成形
    品よりなる1対の絶縁カバーをケースに一体に設け、そ
    のケースの絶縁カバーをボビンの片方鍔,中鍔部にはめ
    込んで変成器本体をケースに収納してなる変成器。
JP61119726A 1986-05-23 1986-05-23 変成器 Expired - Lifetime JPH079860B2 (ja)

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JPH1131629A (ja) * 1997-07-14 1999-02-02 Tec Corp 電磁機器
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