JPH0798608A - 2トーチ型レーザ加工機の加工経路決定装置 - Google Patents

2トーチ型レーザ加工機の加工経路決定装置

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JPH0798608A
JPH0798608A JP5265656A JP26565693A JPH0798608A JP H0798608 A JPH0798608 A JP H0798608A JP 5265656 A JP5265656 A JP 5265656A JP 26565693 A JP26565693 A JP 26565693A JP H0798608 A JPH0798608 A JP H0798608A
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point
path
torch
locus
machining
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Pending
Application number
JP5265656A
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English (en)
Inventor
Shigeo Hotta
茂雄 堀田
Shinji Nishimura
慎二 西村
Kazuya Hattori
和也 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加工サイクルタイムの短縮を図り、トーチの干
渉を防止した加工経路を自動決定すること。 【構成】第1トーチ用の動作軌跡と、第2トーチ用の動
作軌跡とを与え、両トーチで同時加工するようにしたレ
ーザ加工機における加工経路決定装置において、第1ト
ーチ及び第2トーチの軌跡上の点を各動作軌跡単位毎に
示した教示データを記憶し、第1トーチはその第1トー
チに関する第1原点に近い方の動作軌跡から順に加工し
(102-110) 、工作物の外形に関する動作軌跡を最後に加
工するように加工経路を決定し、第2トーチはその第2
トーチに関する第2原点に遠い方の動作軌跡から順に加
工し(114-116) 、工作物の外形に関する動作軌跡を最後
に加工するように加工経路を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2トーチ型のレーザ加
工機において、最適な加工経路を得るための加工経路決
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2トーチ型3次元レーザ加工機では、2
つのレーザ加工機(第1ユニット、第2ユニット)が加
工領域の中央点を中心として点対称に配置されている。
そして、このレーザ加工機は、2種類の工作物を同時に
加工するだけではなく、1つの工作物を2つのユニット
で同時に加工することで加工サイクルタイムの短縮が図
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のレーザ加工機で
は、2つのユニットを使用するために、ティーチング作
業は個別に行われる。1つの工作物を2つのユニットで
同時に加工する場合において加工サイクルタイムを短く
するためには、同時に加工開始された2つのユニットが
同時に加工終了することが必要となる。このことを達成
するために、トーチを各動作軌跡間でどの様な順序で移
動させていくかが問題となる。このような移動経路は、
熟練した作業者により教示の順番通りに決定されてい
く。従って、ティーチングに時間がかかったり、より短
い加工サイクルを実現するために、多数回、教示データ
を修正する等の必要がある。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、2トーチ型のレーザ加工
機において、加工サイクルタイムの短縮を可能とした各
トーチへの動作軌跡の最適な割り振りを自動的に行うこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、第1ユニットの備える第1トーチ用の
動作軌跡と、第2ユニットの備える第2トーチ用の動作
軌跡とを与え、それらの各動作軌跡に基づいて、第1ト
ーチ及び第2トーチで同時加工するようにしたレーザ加
工機における加工経路決定装置において、第1トーチ及
び第2トーチの軌跡上の点を各動作軌跡単位毎に示した
教示データを記憶する教示データ記憶手段と、第1トー
チはその第1トーチに関する第1原点に近い方の動作軌
跡から順に加工し、工作物の外形に関する動作軌跡を最
後に加工するように加工経路を決定する第1経路決定手
段と、第2トーチはその第2トーチに関する第2原点に
遠い方の動作軌跡から順に加工し、工作物の外形に関す
る動作軌跡を最後に加工するように加工経路を決定する
第2経路決定手段とを有することを特徴とする。
【0006】又、請求項2の発明は、上記の請求項1の
加工経路決定装置において、加工経路は、開いた動作軌
跡は一方の端点を開始点として加工を開始して他方の端
点を終了点として加工を終了させ、教示による閉じた動
作軌跡はその上の任意の教示点を開始点で且つ終了点と
して加工を開始点から終了点で終了させるという経路で
ある。又、第1経路決定手段は、第1原点に最近接な開
始点及びその開始点の存在する動作軌跡を決定し、その
動作軌跡の終了点に最近接な他の動作軌跡の開始点及び
その他の動作軌跡を決定するという方法で、順次、隣接
する動作軌跡の終了点と開始点とが最近接となるように
経路を決定する手段である。又、第2経路決定手段は、
最初に第2原点に最も遠い開始点及びその開始点の存在
する動作軌跡を決定すること以外は、第1経路決定手段
と同一の手順で加工経路を決定する手段である。
【0007】さらに、請求項3の発明は、請求項1に記
載の加工経路決定装置において、加工経路は、開いた動
作軌跡は一方の端点を開始点として加工を開始して他方
の端点を終了点として加工を終了させ、教示による閉じ
た動作軌跡はその上の任意の教示点を開始点で且つ終了
点として加工を開始点から終了点で終了させるという経
路である。そして、第1経路決定手段、第2経路決定手
段は、各動作軌跡単位において任意に開始点及び終了点
を抽出する点抽出手段と、点抽出手段により抽出された
点の順列を発生させ、各順列に対して所定の第1原点、
第2原点から出発して各点を順次通る経路の長さを演算
する経路長演算手段と、その経路長演算手段によって演
算された経路長の最小なものを最小経路として決定する
最小経路決定手段と、点抽出手段、経路長演算手段、最
小経路決定手段を制御して、点抽出手段により選択され
る前記開始点及び前記終了点を変更して前記最小経路の
演算を繰り返し実行して、最小経路の中の最小経路を最
適経路として決定する制御手段とを有する。
【0008】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の発明では、第
1トーチはその第1トーチに関する第1原点に近い方の
動作軌跡から順に加工し、工作物の外形に関する動作軌
跡を最後に加工するように加工経路が決定され、第2ト
ーチはその第2トーチに関する第2原点に遠い方の動作
軌跡から順に加工し、工作物の外形に関する動作軌跡を
最後に加工するように加工経路が決定される。このよう
に第1トーチは原点に近い方、第2トーチは原点に遠い
方から加工されることから、2つのトーチの干渉の防止
が図られた経路の決定が可能となる。又、外形は最後に
加工されるため、工作物が不安定な支持状態となること
を防止でき、精度の良い加工が行える。
【0009】又、請求項2の発明では、第1トーチに関
しては、第1原点から順にその点に最近接した開始点が
決定され、次に、その開始点の属する動作軌跡の終了点
に最近接な次の動作軌跡の開始点が決定される。このよ
うにして、開始点、終了点が抽出される。又、第2トー
チに関しては、第2原点から最も遠い開始点が先に決定
され、その後は、第1トーチの場合と同様にして、開始
点、終了点が決定される。このようにして、動作軌跡間
の移動経路が最短となる加工経路が決定される。
【0010】さらに、請求項3の発明では、各動作軌跡
から開始点、終了点を任意に抽出して、それらの点の全
ての順列を決定する。そして、各順列に関して、各点を
順次連続させた経路の長さを演算し、最小長さの順列を
決定する。又、各動作軌跡から抽出する開始点、終了点
を変更して、同様に順列を決定して、同様な処理を行
う。そして、最後に、最小経路長さの中の更に最小長さ
のものを最適経路と決定する。このように、加工に際し
て最短の経路が決定される。尚、第1トーチは上記のよ
うに決定された経路において、第1原点に近い方の点か
ら加工が開始され、第2トーチは上記のように決定され
た経路において、第2原点に遠い方の点から加工が開始
される。
【0011】
【実施例】以下本発明を具体的な実施例に基づいて説明
する。図1は2トーチ3次元レーザ加工機の機構を示し
た機構図である。図1において、地面に立設された支柱
1は、工作物3を中心とした長方形状の四隅に配置され
ている。この長方形状の長辺側の2つの支柱1には、走
行用支柱部材2が掛け渡され、図示されていない短辺側
の2つの支柱10には、図略の連結用部材によって連結
されている。このレーザ加工機は、上記した4つの支柱
1、走行用支柱部材2及び連結用部材によって構成され
た枠体に、第1ユニット10、第2ユニット20を有す
る構成となっている。この第1ユニット10と第2ユニ
ット20は対向して配置されているほかは同一の構成と
なっているため、図2においては、第1ユニット10の
みを示し、主に、第1ユニット10について説明する。
【0012】走行用支持部材2には、レール2aが設け
られている。走行体12は、レール2aに案内されて走
行体12上に設けられたサーボモータM11によって駆
動され、第1軸(X軸)方向に移動するようになってい
る。尚、レール2aには、第2ユニット20における走
行体22も案内されており、共用となっている。キャリ
ア13は、走行体12上に摺動自在に配設されており、
サーボモータM12により回転される送りネジ14によ
り、第2軸(Y軸)方向に移動するようになっている。
キャリア13には昇降台15が配設されており、この昇
降台15は図示しない送りネジ機構により、第3軸(Z
軸)方向に移動するようになっている。そして、昇降台
15の先端部には、第4軸、第5軸のそれぞれの回りに
回転する作業ヘッド16が配設されている。又、作業ヘ
ッド16の先端にはレーザ光を放射する第1トーチ17
が配設されている。尚、この第1トーチ17には工作物
3とトーチ先端との距離を一定に保つための図略の距離
センサが設けられている。
【0013】又、18はレーザ発振器であり(図1参
照)、このレーザ発振器18より発振されたレーザ光
は、図略のミラーと導光路19によってキャリア13に
導かれる。そして、レーザ光は、第1トーチ17から工
作物台3上の工作物に対して放射されるようになってい
る。
【0014】次に、図3に基づいてレーザ加工機の制御
装置の構成について説明する。第1ユニット10、第2
ユニット20は、それぞれ個別に制御装置11、21に
よって制御される。制御装置11、21は同一の構成で
あるため制御装置11について説明する。
【0015】図3において、30はマイクロコンピュー
タ等から成る中央処理装置である。この中央処理装置3
0には、メモリ35、各サーボモータM11〜M15を
駆動するためのサーボCPU22a〜22e、ジョグ運
転の指令、教示点の指示等を行う操作盤36が接続され
ている。レーザ加工機に取り付けられた各サーボモータ
M11〜M15は、それぞれサーボCPU32a〜32
eによって駆動される。
【0016】上記サーボCPU32a〜32eのそれぞ
れは、中央処理装置30から出力される出力角度データ
θ1〜θ5と、サーボモータM11〜M15に連結され
たエンコーダE11〜E15の出力α1〜α5との間の
偏差を算出し、この算出された偏差の大きさに応じた速
度で各サーボモータM11〜M15を回転させるように
なっている。
【0017】上記メモリ35には、作業ヘッド16を教
示点等の座標位置データに従って動作させるための動作
プログラムが記憶されたPA領域と、教示点とその時の
作業ヘッド16の姿勢を示す姿勢ベクトルから成る教示
点データを記憶するPDA領域が設けられている。又、
中央処理装置30からは、レーザ光出力値Piに対応す
る出力信号がレーザ発振器18に出力される。
【0018】次に、図4に基づいて加工経路決定装置に
ついて説明する。加工経路決定装置は、本体51、動作
経路等の表示を行うディスプレイ54、キーボード55
から成るパーソナルコンピュータにより構成されてい
る。又、上記したレーザ加工機の制御装置18、28
は、切替器50に接続されており、この切替器50は動
作プログラム作成装置の本体51に接続されている。そ
して、この切替器50は、第1ユニット10側の制御装
置11と、第2ユニット20側の制御装置21とがスイ
ッチにより選択可能となっている。このため、この切替
器50により制御装置11と制御装置21とを選択する
ことにより、各制御装置のメモリ35内にあるPA領域
に記憶された動作プログラムと、PDA領域に記憶され
た教示データを本体51に読み込むことができる。
【0019】本体51は、中央処理装置52と、メモリ
53とから成っている。中央処理装置52には切替器5
0、ディスプレイ54、及び、キーボード55が接続さ
れている。また、メモリ53には、制御装置11、21
から読み出されたデータに基づいて動作プログラムを自
動作成する自動生成プログラムを記憶するIPA領域
と、制御装置11から読み出した教示データを記憶する
IDAA領域と、制御装置21から読み出した教示デー
タを記憶するIDAB領域が設けられている。
【0020】教示データは図6に示すように、動作軌跡
L1〜L9に関して、第1トーチ、第2トーチ毎に決定
されている。このうち動作軌跡L6〜L9は円、長円等
の固定形状を発生させるための中心、半径を指定したマ
クロ命令で発生される。教示点は、図5に示すように、
各点の座標値で与えられている。動作軌跡L1、L2、
L4、L6、L7、L8、L9は、第1トーチ17によ
る教示点W1と第2トーチ27による教示点W2との両
者によって教示された共有点を持たない閉じた動作軌跡
である。一方、動作軌跡L3は共有点によってL31,
2,L33,L34 の4つに分けられ、それぞれが開いた
動作軌跡となっている。動作軌跡L5も同様にL51
L52 との開いた2つの動作軌跡の集合である。
【0021】次に、本装置の動作を図7のフローチャー
トに従って説明する。加工順序を決定するに当たって、
各動作軌跡L1〜L9は、それぞれ、教示されたトーチ
によって加工が行われることになる。即ち、動作軌跡L
1,L4,L6,L9は第1トーチ17単独で加工され
る。又、動作軌跡L2,L7,L8は第2トーチ27単
独で加工される。そして、動作軌跡L3は、両端点をW
1(11),W1(16) とするL31 と、両端点をW1(17),W1
(21) とするL32 とが第1トーチ17によって加工さ
れ、両端点をW2(9), W2(15) とするL33 と、両端点
をW2(16),W2(24) とするL34 とが第2トーチ27に
よって加工される。又、同様に、動作軌跡L5は、両端
点をW1(26),W1(31) とするL51 が第1トーチ17に
よって加工され、両端点をW2(25),W2(36) とするL5
4 が第2トーチ27によって加工される。以上のように
割り振られた各動作軌跡に対して加工経路が決定され
る。
【0022】先ず、ステップ100において、外周の動
作軌跡L5は最後に加工されることになるので、加工経
路の決定から除外される。これは、外周が先に加工され
ると、工作物3の安定性に影響を及ぼし、加工精度が低
下するためである。ステップ100において、開いた動
作軌跡では、両端点が開始点及び終了点とされ、教示に
よる閉じた動作軌跡では、教示点が開始点且つ終了点と
される。マクロ命令による閉じた動作軌跡は軌跡上の任
意の点であるが、実際には、ある間隔で発生された有限
個の点(教示点と同じ意味を持つ点であり、円の場合は
円周上に3つ発生される。)が開始点で且つ終了点とさ
れる。このように各動作軌跡の開始点及び終了点の候補
が選択される。尚、閉じた動作軌跡では開始点と終了点
とは等しく、開いた動作軌跡では両端点のみが開始点又
は終了点の候補となる。
【0023】次に、ステップ102において、先ず、第
1原点が注目点Iとし、変数nを1とする。次に、ステ
ップ104において、ステップ100で挙げられた点群
の中から、注目点Iに最も近い開始点が選択される。こ
の選択された開始点を選択点P(n) として記憶する。次
に、選択点P(n) を注目点Iとし、変数nを1だけ更新
する。次に、ステップ106において、選択点P(n) が
開いた動作軌跡上の点か否かが判定され、開いた動作軌
跡上の点であるならば、ステップ108において、その
動作軌跡の終了点が次の選択点P(n) として選択され、
この選択点P(n) が注目点Iに更新され、変数nが1だ
け加算更新され、次のステップ110が実行される。
又、ステップ106において、選択点P(n) が閉じた動
作軌跡上の点と判定された場合には、ステップ110が
実行される。
【0024】ステップ110では、最後の動作軌跡まで
選択点の抽出が完了したか否かが判定され、完了してい
ない場合には、ステップ104に戻り、注目点Iに最も
近い次の選択点(注目点Iとは異なる動作軌跡上にある
点)が抽出される。このようにして、ステップ110で
最後の動作軌跡と判定されるまで、演算が繰り返し実行
される。この結果、閉じた動作軌跡では1つの選択点
が、開いた動作軌跡では開始点と終了点との2つの選択
点が抽出されることになる。そして、ステップ112
で、第1原点−順次選択された選択点P(n) −外周L5
1 の動作軌跡が第1トーチの動作経路として決定され
る。又、第2トーチの経路を求めるために、変数nが1
に初期設定される。
【0025】次に、ステップ114では、第2原点に最
も遠い開始点がステップ100で選択された点群の中か
ら選択点P(n) として選択される。以下、ステップ10
4〜ステップ112と同様な処理が、第2トーチに関す
る動作軌跡についても実行される。この結果、第2トー
チの動作軌跡が、第2原点−順次選択された選択点P
(n) −外周の動作軌跡L52 として決定される。
【0026】第1トーチに関するこの経路を図5の例で
示せば、次のようになる。 第1原点−W1(1)-L1-W1(50)-L6-W1(11)-L31-W1(1
6)-W1(17)-L32-W1(21)-W1(23)-L4- W1(60)- L9-
W1(31)- L51-第1原点
【0027】同様に、第2トーチに関するこの経路を図
5の例で示せば、次のようになる。 第2原点−W2(3)-L2-W2(50)-L7-W2(9)- L33-W2(1
5)-W2(24)-L34-W2(60)- L8-W2(36)-L52- W2(25)-
第2原点 となる。さらに、ステップ118において、上記の経路
(最後の第1、第2原点復帰は除く)が加工後のマクロ
穴を通過する場合には、そのマクロ穴を迂回する経路に
補正される。これは、加工後にマクロ穴上をトーチが通
過すると、工作物3とトーチ先端との距離を一定に保つ
図略の距離センサがエラーとなるためである。即ち、こ
のマクロ命令で指定された円等は加工後に穴となること
がプログラム上で認識されており、その部分は迂回する
のである。
【0028】次に、経路決定の別の方法について説明す
る。図8において、ステップ200では、図7のステッ
プ100と同様に、外周の動作軌跡を除いて、第1トー
チに関する各動作軌跡の開始点、終了点の候補が決定さ
れる。動作軌跡を抽出し、開いた動作軌跡の両端点を決
定する。
【0029】次に、ステップ202において、開いた動
作軌跡は開始点及び終了点を選択点として抽出、閉じた
動作軌跡では各動作軌跡毎に1つの任意の開始点を選択
点として抽出する。このように先ず、選択点に関する1
つの組合せが生成される。次に、ステップ204におい
て、1つの組合せに関して選択点の全ての順列を生成す
る。そして、第1原点を先頭にして順列を加味したもの
で構成される経路の経路長を演算し、この経路長が最小
となる順列を決定する。次に、ステップ206におい
て、選択点の全ての組合せについての演算が完了したか
否かの判定が実行され、完了していない場合には、ステ
ップ208において、選択点を1つ変更して、ステップ
202に戻り次の選択点の組合せが決定される。そし
て、その組合せに関して同様に全順列が求められ、経路
長が最小となる順列が決定される。この操作が繰り返し
実行される。
【0030】ステップ206において、選択点の全組合
せについて演算が終了したと判定された場合には、ステ
ップ210において、ステップ204で演算された経路
長が最小な経路の中からさらに最小なものが選択され
る。これが求める最短経路となる。
【0031】ステップ212において、第2トーチにつ
いても第1トーチと同様に実行される。この場合には、
第2原点は選択点の順列に対して最も遠い選択点に接続
した状態で経路長が演算される。
【0032】上記のような演算により、第1トーチは第
1原点に近い点から加工が開始され、第2トーチは第2
原点から遠い点から加工が開始され、外周の動作軌跡が
最後に加工されるという条件で、加工経路長が絶対的に
最小となる経路が決定される。
【0033】又、ステップ214では、上記の加工経路
が加工後のマクロ穴を通過する場合には、そのマクロ穴
を迂回するように経路の修正が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例装置で使用されるレー
ザ加工機の全体を示した構成図。
【図2】レーザ加工機の第1ユニットを示した機構図。
【図3】レーザ加工機の制御装置の構成を示したブロッ
ク図。
【図4】本実施例の加工経路決定装置の構成を示したブ
ロック図。
【図5】動作軌跡と教示点との関係を示した説明図。
【図6】各トーチ毎の教示データを示した説明図。
【図7】本実施例の加工経路決定装置の処理手順を示し
たフローチャート。
【図8】本実施例の加工経路決定装置の処理手順を示し
たフローチャート。
【符号の説明】
10…第1ユニット 20…第2ユニット 51…加工経路決定装置の本体 52…中央処理装置(第1経路決定手段、第2経路決定
手段) 53…RAM(教示データ記憶手段) ステップ118,214…変更手段 ステップ100〜116…第1経路決定手段、第2経路
決定手段 ステップ200〜214…第1経路決定手段、第2経路
決定手段、制御手段 ステップ202…点抽出手段 ステップ204…経路長演算手段、最小経路決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ユニットの備える第1トーチ用の動
    作軌跡と、第2ユニットの備える第2トーチ用の動作軌
    跡とを与え、それらの各動作軌跡に基づいて、第1トー
    チ及び第2トーチで同時加工するようにしたレーザ加工
    機における加工経路決定装置において、 前記第1トーチ及び前記第2トーチの軌跡上の点を各動
    作軌跡単位毎に示した教示データを記憶する教示データ
    記憶手段と、 前記第1トーチはその第1トーチに関する第1原点に近
    い方の動作軌跡から順に加工し、工作物の外形に関する
    動作軌跡を最後に加工するように加工経路を決定する第
    1経路決定手段と、 前記第2トーチはその第2トーチに関する第2原点に遠
    い方の動作軌跡から順に加工し、工作物の外形に関する
    動作軌跡を最後に加工するように加工経路を決定する第
    2経路決定手段とを有することを特徴とする加工経路決
    定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加工経路決定装置にお
    いて、 加工経路は、開いた動作軌跡は一方の端点を開始点とし
    て加工を開始して他方の端点を終了点として加工を終了
    させ、教示による閉じた動作軌跡はその上の任意の教示
    点を開始点で且つ終了点として加工を開始点から終了点
    で終了させるという経路であり、 前記第1経路決定手段は、前記第1原点に最近接な前記
    開始点及びその開始点の存在する動作軌跡を決定し、そ
    の動作軌跡の終了点に最近接な他の動作軌跡の開始点及
    びその他の動作軌跡を決定するという方法で、順次、隣
    接する動作軌跡の終了点と開始点とが最近接となるよう
    に経路を決定し、 前記第2経路決定手段は、前記第2原点に最も遠い前記
    開始点及びその開始点の存在する動作軌跡を決定し、そ
    の動作軌跡の終了点に最近接な他の動作軌跡の開始点及
    びその他の動作軌跡を決定するという方法で、順次、隣
    接する動作軌跡の終了点と開始点とが最近接となるよう
    に経路を決定することを特徴とする加工経路決定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の加工経路決定装置にお
    いて、 加工経路は、開いた動作軌跡は一方の端点を開始点とし
    て加工を開始して他方の端点を終了点として加工を終了
    させ、教示による閉じた動作軌跡はその上の任意の教示
    点を開始点で且つ終了点として加工を開始点から終了点
    で終了させるという経路であり、 前記第1経路決定手段、前記第2経路決定手段は、 前記各動作軌跡単位において任意に前記開始点及び前記
    終了点を抽出する点抽出手段と、 前記点抽出手段により抽出された点の順列を発生させ、
    各順列に対して所定の第1原点、第2原点から出発して
    各点を順次通る経路の長さを演算する経路長演算手段
    と、 その経路長演算手段によって演算された経路長の最小な
    ものを最小経路として決定する最小経路決定手段と、 前記点抽出手段、前記経路長演算手段、前記最小経路決
    定手段を制御して、前記点抽出手段により選択される前
    記開始点及び前記終了点を変更して前記最小経路の演算
    を繰り返し実行して、最小経路の中の最小経路を最適経
    路として決定する制御手段とを有する。
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