JPH11104934A - 自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法および装置 - Google Patents

自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法および装置

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JPH11104934A
JPH11104934A JP28614897A JP28614897A JPH11104934A JP H11104934 A JPH11104934 A JP H11104934A JP 28614897 A JP28614897 A JP 28614897A JP 28614897 A JP28614897 A JP 28614897A JP H11104934 A JPH11104934 A JP H11104934A
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Akira Ono
晃 大野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動工具交換装置を備えた工作機械において、
自動工具交換指令時の位置と工具交換位置との間の工具
の移動時間を短縮することができる主軸頭移動の制御方
法および装置を提供する。 【構成】自動工具交換装置を備えた工作機械における自
動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法であって、主
軸31の工具交換指令開始位置P1から工具交換アプロ
ーチ位置P2までの移動量を計算する手順と、前記工具
交換指令開始位置から前記工具交換アプローチ位置ま
で、前記主軸を早送り移動させるための第1の移動指令
を行う手順と、前記第1の移動指令による前記主軸の早
送り移動が停止する前に、前記工具交換アプローチ位置
から工具交換位置P3まで、前記主軸を早送り移動させ
るための第2の移動指令を行う手順とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC(数値制御)
装置によって制御され自動工具交換装置(ATC)を有
する工作機械において、自動工具交換指令時の位置と交
換位置との間の工具を装着した主軸の移動時間を短縮す
ることができる主軸頭移動の制御方法および装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動工具交換装置を有する工作機械(例
えば、マシニングセンタ)において、主軸に装着された
工具を自動的に交換する場合は、工具や主軸頭がカバー
や扉等の工作機械の他の構成部材に干渉しないように、
主軸を回転自在に支持している主軸頭、コラム等を加工
位置から工具交換アプローチ位置に一旦早送りにより移
動させ、さらに工具交換アプローチ位置から交換位置ま
で早送りにより移動させるタイプの工作機械がある。ま
た、主軸頭が自動工具交換装置の交換アームに対して係
合、離脱方向に軸移動可能な工作機械では、主軸頭の移
動で交換アームに対して工具の係合、離脱を行うタイプ
の工作機械もある。
【0003】ここで工具交換アプローチ位置は、工具や
主軸頭を他の構成部材に干渉させずに交換位置まで移動
できる位置である。また、主軸頭の移動により、工具を
交換アームに対して係合、離脱させる工作機械では、工
具交換アプローチ位置は工具が交換アームから離脱した
位置である。その場合、工具交換位置は工具と交換アー
ムとが係合した位置である。工具交換アプローチ位置お
よび工具交換位置は、個々の工作機械の種類に応じて適
宜の位置に定められるものであり、工作機械の機械座標
系(その工作機械固有の機械原点に基づいて定められ、
その工作機械に固定された右手直交座標系)の原点を基
準とする固定点として表されている。
【0004】図2は、工作機械が自動工具交換を行う場
合の主軸31の軌跡を示す図である。工作機械の加工を
行う領域と工具マガジン側の領域とは、壁32と扉33
によって仕切られており、工具交換を行うときには扉3
3が開放される。主軸31に装着されている工具による
加工が終了して、主軸頭の移動により主軸31を現在の
位置P1から工具交換位置P3に移動させる場合、直線
的に位置P1から工具交換位置P3に移動させると、図
2に点線で示すように主軸31と工作機械の構成部材で
ある壁32とが干渉してしまう。
【0005】図3は、主軸頭の軸移動を利用して交換ア
ーム90に工具91を係合、離脱させる工作機械を示す
例である。この場合も、主軸31を直線的に位置P1か
ら工具交換位置P3に移動させると、構成部材である交
換アーム90と工具91のフランジ部とが干渉してスム
ーズな係合、離脱動作を行うことができない。そこで図
2、図3のような工作機械では、工具交換アプローチ位
置P2を機械座標系にて設定しておき、自動工具交換を
行う場合は現在位置P1から一旦工具交換アプローチ位
置P2に早送り移動し、その後工具交換アプローチ位置
P2から工具交換位置P3に早送り移動するようにして
いた。
【0006】工具交換時のNC加工プログラムは、図4
に示すようになっていた。NC加工プログラムの工具交
換部分の最初のブロック「G91 G30 P2 X△
Y△ Z△;」の「G91」は送りをインクレメンタ
ル値によって行うことを指示するインクレメンタル指令
であり、「G30 P2」は第2レファレンス点への復
帰を指示する指令であり、「X△ Y△ Z△」は復帰
経路の中間点位置の指定である。したがって、図4の例
のように「X0 Y0 Z0」としておくと直に第2レ
ファレンス点に移動する。第2レファレンス点として
は、予め工具交換アプローチ位置P2が設定されてい
る。したがって、このブロックにより主軸31は工具交
換アプローチ位置P2まで移動される。
【0007】次の2番目のブロック「G91 G30
P3 X□ Y□ Z□;」の「G30 P3」は、第
3レファレンス点への復帰を指示する指令であり、「X
□Y□ Z□」は復帰経路の中間点位置の指定である。
第3レファレンス点としては、予め工具交換位置P3が
設定されている。したがって、このブロックにより主軸
31は工具交換位置P3まで移動される。そして、3番
目のブロック「M06;」で工具交換が行われる。
【0008】工具交換後、4番目のブロックで主軸31
は工具交換アプローチ位置P2まで再び移動される。5
番目のブロック「G90 G00 X20.0 Y3
0.0Z10.0;」の「G90」は送りをアブソリュ
ート値によって行うことを指示するアブソリュート指令
であり、「G00 X20.0 Y30.0 Z10.
0」は、アブソリュート値で(X,Y,Z)=(20.
0,30.0,10.0)[mm]の座標値の加工開始
位置に早送り移動を行う指令である。この場合のよう
に、加工に関する座標値はワーク座標系によって表され
る。ワーク座標系は、工作物の種類によって適宜定めら
れ、機械座標系から所定量のオフセット値だけオフセッ
トして設定される座標系である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】機械座標系で表される
第2レファレンス点等への復帰指令(G30等)は、レ
ファレンス点に到達したかどうかをチェックするため
に、そのレファレンス点で一旦停止する。従来のように
「G30」により工具交換アプローチ位置P2に移動す
ると、工具交換アプローチ位置P2で一旦停止するた
め、停止するまでの減速時間、さらに工具交換アプロー
チ位置P2から工具交換位置P3までの移動開始の加速
時間が必要となるため、工具交換位置に到達するまでの
時間が長くなっていた。
【0010】図5は、自動工具交換を行う場合の工作機
械の主軸を回転自在に支持している主軸頭の移動(以
下、主軸移動と記載)のタイムチャートを示す図であ
る。図5(a),(b)とも横軸は時間である。図5
(a)の縦軸は、主軸相対移動用のモータに対する単位
時間あたりの指令パルス数である。図5(b)の縦軸
は、主軸相対移動の速度である。主軸31の現在位置P
1は時間T1で示される。時間T1から時間T2まで、
主軸の移動速度は加速し、時間T2で早送り速度に達す
る。時間T3になると移動指令パルスが終了し、移動速
度は減速を始め、時間T4において工具交換アプローチ
位置P2に到達する。
【0011】工具交換アプローチ位置P2に到達したこ
とがチェックされると、工具交換位置P3への移動のた
めの移動指令パルスが出力され、主軸31の移動速度は
加速を開始する。主軸31の移動速度は時間T5で早送
り速度に達する。時間T6になると移動指令パルスが終
了し、移動速度は減速を始め、時間T7において工具交
換位置P3に到達する。以上のように主軸31が工具交
換位置P3に移動するのに、工具交換アプローチ位置P
2で一旦停止するために、時間(T4−T3)の減速時
間と時間(T5−T4)の加速時間が必要となり、工具
交換位置P3に到達するまでの時間が長くかかってい
た。主軸頭、コラムの重量が大きい場合や工具交換の回
数が多い場合には、特にこの時間のロスが大きくなる。
このため、工作機械の作業能率が低下するという問題点
があった。
【0012】そこで、本発明は、自動工具交換装置を備
えた工作機械において、自動工具交換指令時の位置と工
具交換位置との間の工具の移動時間を短縮することがで
きる主軸頭移動の制御方法および装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方
法は、自動工具交換装置を備え、主軸頭に回転自在に支
持された主軸に装着された工具を自動交換するための工
具交換位置と、前記工具交換位置まで構成部材間に干渉
が生じることなく移動可能な位置である工具交換アプロ
ーチ位置が機械座標系の原点を基準とする固定点として
予め定められている工作機械における自動工具交換動作
時の主軸頭移動の制御方法であって、主軸頭の工具交換
指令開始位置から前記工具交換アプローチ位置までの移
動量を計算する手順と、前記工具交換指令開始位置から
前記工具交換アプローチ位置まで、前記主軸頭を早送り
移動させるための第1の移動指令を行う手順と、前記第
1の移動指令による前記主軸頭の早送り移動が停止する
前に、前記工具交換アプローチ位置から前記工具交換位
置まで、前記主軸頭を早送り移動させるための第2の移
動指令を行う手順とを有するものである。
【0014】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御方法において、前記第1の移動指令と前記第
2の移動指令は、ともにインクレメンタル値による移動
指令であることが好ましい。
【0015】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御方法において、前記第1の移動指令を行う手
順は、互いに直交する座標軸X軸,Y軸,Z軸の2軸以
上の各軸方向の早送り移動が前記工具交換アプローチ位
置で同時に終了するように各軸方向の早送りの開始タイ
ミングを調整するものであることが好ましい。
【0016】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御方法において、早送り移動の制御モードを、
第1の早送り移動から中間位置を経由して第2の早送り
移動を行う場合に、中間位置に到達する前に第2の早送
り移動を開始する早送りオーバラップモードに設定する
ことが可能であり、前記第1の移動指令を行う手順の前
に、早送り移動の制御モードを前記早送りオーバラップ
モードに設定する手順と、自動工具交換後に前記早送り
オーバラップモードを解除する手順とを有することが好
ましい。
【0017】また、本発明の自動工具交換動作時の主軸
頭移動の制御装置は、自動工具交換装置を備え、主軸頭
に回転自在に支持された主軸に装着された工具を自動交
換するための工具交換位置と、前記工具交換位置まで構
成部材間に干渉が生じることなく移動可能な位置である
工具交換アプローチ位置が機械座標系の原点を基準点と
する固定点として予め定められている工作機械における
自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御装置であって、
主軸頭の工具交換指令開始位置から前記工具交換アプロ
ーチ位置までの移動量を計算する計算手段と、前記工具
交換指令開始位置から前記工具交換アプローチ位置ま
で、前記主軸頭を早送り移動させるための第1の移動指
令を行うとともに、前記第1の移動指令による前記主軸
頭の早送り移動が停止する前に、前記工具交換アプロー
チ位置から前記工具交換位置まで、前記主軸頭を早送り
移動させるための第2の移動指令を行う指令手段とを有
するものである。
【0018】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御装置において、前記第1の移動指令と前記第
2の移動指令は、ともにインクレメンタル値による移動
指令であることが好ましい。
【0019】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御装置において、前記指令手段が行う前記第1
の移動指令は、互いに直交する座標軸X軸,Y軸,Z軸
の2軸以上の各軸方向の早送り移動が前記工具交換アプ
ローチ位置で同時に終了するように各軸方向の早送りの
開始タイミングを調整して指令するものであることが好
ましい。
【0020】また、上記の自動工具交換動作時の主軸頭
移動の制御装置において、前記指令手段は、早送り移動
の制御モードを、第1の早送り移動から中間位置を経由
して第2の早送り移動を行う場合に、中間位置に到達す
る前に第2の早送り移動を開始する早送りオーバラップ
モードに設定することが可能であり、前記第1の移動指
令を行う手順の前に、早送り移動の制御モードを前記早
送りオーバラップモードに設定し、自動工具交換後に前
記早送りオーバラップモードを解除するものであること
が好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の主軸軌跡
の制御装置としてのNC装置1の構成を示す図である。
工作機械のNC装置1としては、NC専用機や、個人用
小型コンピュータ(以下、パソコンという)の拡張スロ
ットにサーボモータの制御、シーケンス制御等を行うN
Cボード、PLC(プログラマブル・ロジック・コント
ローラ)ボード等を装備して数値制御機能とパソコン機
能とを有するいわゆるパソコンNC装置が使用できる。
NC装置1には、種々のデータ処理を行う情報処理手段
としてのCPU10が設けられており、CPU10には
バス11を介して主記憶装置としてROM14およびR
AM15が接続されている。
【0022】CPU10は、ROM14に記憶されてい
るシステムプログラムおよびデータと、RAM15にロ
ード(メモリ中に読み込むこと)されたプログラムおよ
びデータに従って動作する。RAM15にロードされる
プログラムとしては、基本プログラムであるOS(オペ
レーティング・システム)やNC装置1としてのパソコ
ンにNC装置としての機能を実現させるNC指令処理プ
ログラム152、表示手段12に対して文字や図形の表
示を行う表示制御プログラム等がある。
【0023】また、CPU10にはバス11を介して補
助記憶装置として固定ディスク装置16が接続されてい
る。固定ディスク装置16からRAM15にCPU10
によって実行されるべき種々のプログラム等がロードさ
れる。それとともに固定ディスク装置16にはNC工作
機械に所望の加工を実行させるNC加工プログラムが記
憶されている。固定ディスク装置16から、加工を実行
する工作物に対応するNC加工プログラム151がRA
M15にロードされている。
【0024】CPU10にはバス11を介して入出力機
器が接続されている。入出力機器としては、文字および
図形を表示する表示手段12、作業者がデータを入力す
るための入力手段13がインターフェース回路を介して
バス11に接続されている。表示手段12としてはCR
T、EL表示パネルや液晶ディスプレイ等が使用でき、
入力手段13としてはキーボード、表示手段と一体に組
み合わせたタッチパネル等が使用できる。
【0025】NC装置1には、インターフェース21
3、アンプ212を介してNC工作機械の主軸モータ2
1が接続されている。主軸モータ21の回転数は検出器
211を介してアンプ212にフィードバックされ、所
定の回転数が維持される。さらにNC装置1には、位置
決め装置223、アンプ222を介してNC工作機械の
X軸モータ22が接続されている。検出器221の検出
信号はアンプ222、位置決め装置223にフィードバ
ックされ、X軸方向での工具と工作物との相対的な位置
決め動作が行われる。すなわち、NC装置1から送出さ
れる移動指令パルスと、検出器221により検出される
検出パルスとのパルス数の差が0(ゼロ)になるように
X軸モータ22がフィードバック制御される。Y軸モー
タ23、Z軸モータ24も同様にアンプ232,24
2、位置決め装置233,243、検出器231,24
1を介してNC装置1に接続されている。
【0026】NC装置1は、RAM15中のNC加工プ
ログラム151に従って工作機械の主軸モータ21、X
軸モータ22、Y軸モータ23、Z軸モータ24等を駆
動制御し、工作機械の各可動部の駆動および位置決め制
御を行う。また、PLC(プログラマブル・ロジック・
コントローラ)251を介して可動体制御機器25に対
して入出力を行い、自動工具交換装置(ATC)、自動
パレット交換装置(APC)等の可動体をシーケンス制
御し、工具交換等を実行する。
【0027】従来の図4のようなNC加工プログラムを
使用した工具交換においては、図5のように、工具交換
アプローチ位置P2(時間T4)近傍における主軸移動
の減速時間および加速時間が無駄になり、結果として工
具交換時間が長くなる。そこで本発明においては、工具
交換のNC指令「M06」の処理を変更し、工具交換ア
プローチ位置P2を経由した工具交換位置P3までの主
軸31の移動、工具交換後の工具交換アプローチ位置P
2までの復帰移動までの全ての処理を含ませるようにす
る。
【0028】その際、工具交換アプローチ位置P2を経
由した工具交換位置P3までの主軸31の移動において
は、中間位置である工具交換アプローチ位置P2への位
置決め精度はさほど必要としない。主軸31、工具、主
軸頭等と壁32、扉33等の構成部材との干渉が生じな
い程度の精度でよい。そのため、送りの制御モードを早
送りオーバラップモードとする。早送りオーバラップモ
ードを、図6により説明する。
【0029】図6(a),(b)とも横軸は時間であ
る。図6(a)の縦軸は、主軸相対移動用のモータに対
する単位時間あたりの指令パルス数である。図6(b)
の縦軸は、主軸相対移動の速度である。各軸のスケール
は図5と同一である。主軸31の現在位置P1は時間T
1で示される。時間T1から時間T2まで、主軸の移動
速度は加速し、時間T2で早送り速度に達する。時間T
3になると工具交換アプローチ位置P2までの移動指令
パルスが終了する。早送りオーバラップモードの場合、
中間位置に停止して中間位置に到達したかどうかのチェ
ックを行うことなく、次の早送り指令パルスの送出を開
始する。
【0030】この早送りオーバラップモードでは、中間
位置までの移動指令パルスが終了した後に、どの程度減
速した時点で次の早送り指令パルスの送出を開始するの
かを指定することができる。この値は減速率で指定し、
減速率が100%であれば中間位置までの移動指令パル
スの送出が終了したら、すぐに次の早送り指令パルスの
送出を開始する。減速率を0%にすれば早送りオーバラ
ップモードが解除され、中間位置までの移動指令パルス
の送出が終了し、移動体の停止を確認した後、次の早送
り指令パルスの送出を開始する。
【0031】図6では、早送りオーバラップモードの減
速率を100%に設定しており、工具交換アプローチ位
置P2までの移動指令パルスの送出が終了した時間T3
に、同時に工具交換位置P3までの移動指令パルスの送
出を開始する。そのため図6(a)では、時間T3で移
動指令パルスがとぎれることなく、連続して送出されて
いる。また主軸31の移動速度は、図6(b)のように
時間T3から時間T4の間もほぼ一定の速度で移動し、
減速および加速のための時間のロスが存在しない。
【0032】時間T8になると移動指令パルスが終了
し、移動速度は減速を始め、時間T9(=T6)におい
て工具交換位置P3に到達する。したがって、主軸31
が工具交換位置P3に到達するのは、図5のような従来
の主軸軌跡の制御方法に比較して時間(T7−T6)だ
け早くなる。工具交換位置P3において工具交換が終了
すると、再び工具交換アプローチ位置P2まで戻り、そ
の後加工開始位置まで移動する。本発明における工具交
換のNC指令「M06」は、現在位置P1から工具交換
アプローチ位置P2を経由した工具交換位置P3までの
主軸31の移動、工具交換、工具交換後の工具交換アプ
ローチ位置P2までの復帰移動までを行う。
【0033】図7は、第1の実施の形態における工具交
換指令「M06」の処理を表すフローチャートである。
NC指令処理プログラム152が処理を行うNC加工プ
ログラム151中に「M06」が現れると、このサブプ
ログラム「工具交換指令の処理」が呼び出される。この
サブプログラム「工具交換指令の処理」はNC指令処理
プログラム152内に含まれている。
【0034】処理301では送り制御モードを早送りオ
ーバラップモードに設定する。具体的には減速率を10
0%に設定する。また、処理301とほぼ同時に可動体
制御機器25を介して扉33を開状態にする指令を出
す。また、交換アーム90が工具マガジン側、待機位
置、主軸31側に揺動する自動工具交換装置の場合に
は、交換アーム90を含む交換装置本体を扉33が開状
態または揺動可能な状態になった後、主軸31側に揺動
動作させる。交換アームが揺動しないタイプでは揺動動
作は必要がない。さらに、主軸31は主軸オリエンテー
ション動作を行う。
【0035】次に処理302において、現在位置P1か
ら工具交換アプローチ位置P2までの移動量の計算を行
う。その際、現在位置P1はワーク座標系で表され、工
具交換アプローチ位置P2は機械座標系で表されている
ので、両座標系の間のオフセット量を考慮して移動量を
計算する。また、現在位置P1の機械座標系の座標値を
読み取り、計算してもよい。さらに、工具交換アプロー
チ位置P2から工具交換位置P3までの移動量も計算す
る。このP2−P3間の移動量は予め計算しておいて記
憶させておいてもよい。この移動量の計算はNC指令処
理プログラム152に従ってCPU10が行い、NC指
令処理プログラム152およびCPU10が計算手段と
して機能する。
【0036】次に処理303では、現在位置P1から工
具交換アプローチ位置P2まで、早送りの移動指令を行
う。すなわち、位置決め装置223,233,243に
対して移動指令パルスを送出する。早送りオーバラップ
モードに設定されているので、工具交換アプローチ位置
P2までの移動指令パルスの送出が終了すると同時に、
処理304において工具交換位置P3までの早送りの移
動指令パルスの送出を開始する。したがって、工具交換
アプローチ位置P2近傍においてはほぼ一定速度で移動
し、減速および加速のための時間のロスはない。
【0037】これらの移動指令はNC指令処理プログラ
ム152に従ってCPU10が行い、NC指令処理プロ
グラム152およびCPU10が指令手段として機能す
る。また、これらの移動指令は出発位置から目的位置ま
での増分値であるインクレメンタル値による移動指令が
用いられる。
【0038】次の処理305では、可動体制御機器25
を介して図示しない自動工具交換装置、主軸側の工具ク
ランプ・アンクランプ装置を制御して、主軸31に装着
された工具の交換を行う。すなわち、主軸31に装着さ
れている旧工具と、交換アーム90側に保持されている
新工具とを入れ替え、主軸31に新工具を装着する。次
に処理306では、工具交換位置P3から工具交換アプ
ローチ位置P2まで、早送りの移動指令を行う。次に処
理307において送り制御モードの早送りオーバラップ
モードを解除する。具体的には減速率を0%に設定す
る。
【0039】この処理とほぼ同時に、交換アーム90が
揺動するタイプの自動工具交換装置の場合には、交換装
置本体を待機位置に揺動させる。揺動しないタイプの自
動工具交換装置の場合には、この揺動動作は必要がな
い。さらに、扉33を閉状態にする。そしてサブプログ
ラム「工具交換指令の処理」を終了して呼び出し元に戻
り、次のNC指令の処理を続行する。通常、主軸31は
交換後の工具による加工開始位置に移動される。
【0040】このように工具交換指令「M06」によ
り、早送りオーバラップモードの設定、主軸31の工具
交換位置への移動の軌跡の制御、工具交換、工具交換後
の工具交換アプローチ位置への移動、早送りオーバラッ
プモードの解除という一連の動作を制御するようにした
ので、工具交換アプローチ位置近傍での減速時間、加速
時間のロスがなく、迅速に工具交換作業を完了すること
ができる。
【0041】また、工具交換指令として「M06」のみ
を記述すればよく、NC加工プログラムが簡素化され、
NC加工プログラムの作成作業を簡素化することができ
る。また、工具交換指令「M06」内で早送りオーバラ
ップモードの解除を行うようにしたので、通常使用する
ことの少ない早送りオーバラップモードが残ってしまう
ことがなく、NC加工プログラムがプログラム作成者の
意図に反した動作を実行してしまうこともない。
【0042】なお、この実施の形態においては、早送り
オーバラップモードを設定する場合に、減速率を100
%に設定したが、必ずしも100%に設定しなくとも5
0%以上程度の任意の値に設定してもよい。ただし、減
速率を100%の場合が、最も工具交換位置までの移動
時間が短縮される。
【0043】次に本発明の第2の実施の形態について図
面を参照して説明する。図8は、工具交換時の工作機械
の主軸31の移動領域を説明するための図である。加工
終了時(工具交換開始時)に主軸31が位置P11にあ
る場合と、主軸31が位置P12にある場合とでは、工
具交換アプローチ位置P2までの主軸31の移動経路が
図8の矢印で示すように異なってくる。このような移動
経路となるのは、X軸方向とY軸方向とに早送りの最高
速度の移動指令パルスが同時に送出されるため、主軸3
1は最初にX軸、Y軸と45度傾斜した直線Cの方向に
移動を開始し、いずれか一方の軸方向の移動指令パルス
が先に終了すると、それ以後他方の軸方向に移動するか
らである。
【0044】すなわち、図8の直線Cよりも上側の領域
A上の位置P11から早送り移動を開始すると、主軸3
1はまず直線C方向に移動し、その後X軸方向に移動す
る。また、図8の直線Cよりも下側の領域B上の位置P
12から早送り移動を開始すると、主軸31はまず直線
C方向に移動し、その後Y軸方向に移動する。主軸31
が位置P11と位置P12の間から移動を開始すれば、
点線ハッチングを施した領域S1内のいずれかの経路を
通って工具交換アプローチ位置P2に移動する。このよ
うな移動軌跡の制御を行うと図8のように、主軸31の
通過する領域の面積が大きく、主軸31、工具、主軸頭
等に干渉する領域が広くなっている。
【0045】図9は、第2の実施の形態における工具交
換時の工作機械の主軸の移動領域を示す図である。図8
の移動経路では直線C方向の移動の後に、各X,Y軸方
向の移動が生じるが、図9の移動経路は最初に各X,Y
軸方向の移動を行い、その後に直線C方向の移動を行う
ようにしたものである。工具交換アプローチ位置P2を
通る45度傾斜の直線を直線Cとし、直線Cの上側の領
域Aにある位置P11に主軸31が位置している場合
は、主軸31をまずX軸方向に直線Cと交わる位置P4
まで移動させ、その後直線C上を工具交換アプローチ位
置P2まで移動させる。主軸31が直線Cの下側の領域
Bにある位置P12から移動開始する場合は、主軸31
をまずY軸方向に直線Cと交わる位置P4まで移動さ
せ、その後直線C上を工具交換アプローチ位置P2まで
移動させる。
【0046】このような移動軌跡の制御を行った場合、
図9のように、主軸31が位置P11と位置P12の間
から移動を開始すれば、点線ハッチングを施した領域S
2内のいずれかの経路を通って工具交換アプローチ位置
P2に移動する。領域S2の面積は、図8の領域S1の
面積よりも小さくなり、かつ、工具交換アプローチ位置
P2近傍での主軸31の経路が一定の軌跡となるので、
主軸31、工具、主軸頭等と他の構成部材との干渉が生
じにくくなり、工作機械の構成部材間の干渉、衝突等の
危険が防止できる。また、それだけ工作機械の各構成部
材の形状や配置の設計が容易となる。
【0047】図10は、第2の実施の形態における工具
交換指令「M06」の処理を表すフローチャートであ
る。第2の実施の形態においても、NC装置1の構成は
第1の実施の形態と同様であり、図1のNC指令処理プ
ログラム152が処理を行うNC加工プログラム151
中に「M06」が現れると、このサブプログラム「工具
交換指令の処理」が呼び出される。このサブプログラム
「工具交換指令の処理」はNC指令処理プログラム15
2内に含まれている。
【0048】処理401では送り制御モードを早送りオ
ーバラップモードに設定する。具体的には減速率を10
0%に設定する。また、処理401とほぼ同時に可動体
制御機器25を介して扉33を開状態にする指令を出
す。また、交換アーム90が工具マガジン側、待機位
置、主軸31側に揺動する自動工具交換装置の場合に
は、交換アーム90を含む交換装置本体を扉33が開状
態になった後、主軸31側に揺動動作させる。交換アー
ムが揺動しないタイプでは揺動動作は必要がない。さら
に、主軸31は主軸オリエンテーション動作を行う。
【0049】次に判断402において、現在位置が領域
Aにあるか否かが判別される。領域Aにあれば処理40
3に進み、現在位置P11からX軸方向に延ばした直線
と直線Cとの交点P4の位置を計算する。次に処理40
4において、現在位置P11から交点P4までの移動量
と、交点P4から工具交換アプローチ位置P2までの移
動量の計算を行う。さらに、工具交換アプローチ位置P
2から工具交換位置P3までの移動量の計算も行う。こ
のP2−P3間の移動量は予め計算して記憶させておい
てもよい。そして、次に処理407に進む。
【0050】判断402において、現在位置が領域Bに
あれば処理405に進み、現在位置P12からY軸方向
に延ばした直線と直線Cとの交点P4の位置を計算す
る。次に処理406において、現在位置P12から交点
P4までの移動量と、交点P4から工具交換アプローチ
位置P2までの移動量と、工具交換アプローチ位置P2
から工具交換位置P3までの移動量の計算を行う。そし
て、次に処理407に進む。
【0051】処理407では、現在位置から交点P4ま
で早送りの移動指令を行い、さらに処理408で、交点
P4から工具交換アプローチ位置P2まで早送りの移動
指令を行う。すなわち、位置決め装置223,233,
243に対して移動指令パルスを送出する。早送りオー
バラップモードに設定されているので、交点P4までの
移動指令パルスの送出が終了すると同時に、工具交換ア
プローチ位置P2までの早送りの移動指令パルスの送出
を開始する。さらに、工具交換アプローチ位置P2まで
の移動指令パルスの送出が終了すると同時に、次の処理
409において工具交換位置P3までの早送りの移動指
令パルスの送出を開始する。したがって、交点P4およ
び工具交換アプローチ位置P2の近傍においてはほぼ一
定速度で移動し、減速および加速のための時間のロスは
ない。
【0052】次の処理410では、可動体制御機器25
を介して図示しない工具交換アーム等の自動工具交換装
置を制御して、主軸31に装着された工具の交換を行
う。すなわち、主軸31に装着されている旧工具と、交
換アーム90側に保持されている新工具とを入れ替え、
主軸31に新工具を装着する。次に処理411では、工
具交換位置P3から工具交換アプローチ位置P2まで、
早送りの移動指令を行う。次に処理412において送り
制御モードの早送りオーバラップモードを解除する。具
体的には減速率を0%に設定する。
【0053】この処理とほぼ同時に、交換アーム90が
揺動するタイプの自動工具交換装置の場合には、交換装
置本体を待機位置に揺動させる。揺動しないタイプの自
動工具交換装置の場合には、この揺動動作は必要がな
い。さらに、扉33を閉状態にする。そしてサブプログ
ラム「工具交換指令の処理」を終了して呼び出し元に戻
り、次のNC指令の処理を続行する。通常、主軸31は
交換後の工具による加工開始位置に移動される。
【0054】図9のような主軸31の移動軌跡の制御を
行っても、X軸方向の移動量とY軸方向の移動量とは、
それぞれ図8の場合と同じになる。それぞれの軸方向に
対する移動指令パルス数は、図8と図9で変化すること
はない。したがって、移動完了までの時間も同一とな
る。図8では各軸方向に対する移動指令パルスを同時に
出力開始するため、移動指令パルスが各軸方向でそれぞ
れ異なる時間に終了するが、図9では各軸方向に対する
移動指令パルスを同時に終了するように異なる時間に出
力開始しているのである。
【0055】なお、図8、図9では、X軸とY軸のみの
移動を考慮したが、Z軸方向の移動を考えても基本的に
は同一である。工具交換アプローチ位置P2までの各軸
方向に対する移動指令パルスを、工具交換アプローチ位
置P2において同時に終了するように異なる時間に出力
開始すればよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0057】工具交換指令により、主軸を工具交換アプ
ローチ位置で停止することなく工具交換位置へ移動させ
るように制御したので、工具交換アプローチ位置近傍で
の減速時間、加速時間の時間ロスがなく、迅速に工具交
換作業を完了することができる。
【0058】工具交換指令により、早送りオーバラップ
モードの設定、早送りオーバラップモードの解除の動作
を自動的に実行するようにしたので、通常使用すること
の少ない早送りオーバラップモードが残ってしまうこと
がなく、NC加工プログラムがプログラム作成者の意図
に反した動作を実行してしまうこともない。
【0059】また、工具交換指令として単一のNC指令
「M06」のみを記述すれば工具交換位置までの移動も
含めて必要な全ての動作を行うため、NC加工プログラ
ムが簡素化され、NC加工プログラムの作成作業を簡素
化することができる。
【0060】複数の座標軸方向の早送り移動を工具交換
アプローチ位置において同時に終了するように異なる時
間に出力開始するようにしたので、主軸の干渉領域が小
さくなり、かつ、工具交換アプローチ位置近傍での主軸
の経路が一定の軌跡となる。これにより、主軸頭、工具
等と他の構成部材との干渉が生じにくくなり、工作機械
の構成部材間の干渉、衝突等の危険が防止できる。ま
た、それだけ工作機械の各構成部材の形状や配置の設計
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の主軸軌跡の制御装置の構成を
示す図である。
【図2】図2は、工具交換時の工作機械の主軸の移動軌
跡を示す図である。
【図3】図3は、工具交換時の他のタイプの工作機械の
主軸の軌跡を示す図である。
【図4】図4は、従来の工具交換時のNC加工プログラ
ムを示す図である。
【図5】図5は、従来の工具交換時の主軸移動のタイム
チャートである。
【図6】図6は、本発明における工具交換時の主軸移動
のタイムチャートである。
【図7】図7は、第1の実施の形態における工具交換指
令の処理を表すフローチャートである。
【図8】図8は、工具交換時の工作機械の主軸の移動領
域を示す図である。
【図9】図9は、第2の実施の形態における工具交換時
の工作機械の主軸の移動領域を示す図である。
【図10】図10は、第2の実施の形態における工具交
換指令の処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…NC装置 10…CPU 11…バス 12…表示手段 13…入力手段 14…ROM 15…RAM 16…固定ディスク装置 21…主軸モータ 22…X軸モータ 23…Y軸モータ 24…Z軸モータ 25…可動体制御機器 31…主軸 32…壁 33…扉

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動工具交換装置を備え、主軸頭に回転自
    在に支持された主軸(31)に装着された工具を自動交
    換するための工具交換位置(P3)と、前記工具交換位
    置(P3)まで構成部材間に干渉が生じることなく移動
    可能な位置である工具交換アプローチ位置(P2)が機
    械座標系の原点を基準とする固定点として予め定められ
    ている工作機械における自動工具交換動作時の主軸頭移
    動の制御方法であって、 主軸頭の工具交換指令開始位置(P1)から前記工具交
    換アプローチ位置(P2)までの移動量を計算する手順
    と、 前記工具交換指令開始位置(P1)から前記工具交換ア
    プローチ位置(P2)まで、前記主軸頭を早送り移動さ
    せるための第1の移動指令を行う手順と、 前記第1の移動指令による前記主軸頭の早送り移動が停
    止する前に、前記工具交換アプローチ位置(P2)から
    前記工具交換位置(P3)まで、前記主軸頭を早送り移
    動させるための第2の移動指令を行う手順とを有する自
    動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した自動工具交換動作時の
    主軸頭移動の制御方法であって、 前記第1の移動指令と前記第2の移動指令は、ともにイ
    ンクレメンタル値による移動指令である自動工具交換動
    作時の主軸頭移動の制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれか1つに記載した自
    動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法であって、 前記第1の移動指令を行う手順は、互いに直交する座標
    軸X軸,Y軸,Z軸の2軸以上の各軸方向の早送り移動
    が前記工具交換アプローチ位置(P2)で同時に終了す
    るように各軸方向の早送りの開始タイミングを調整する
    ものである自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに記載した自
    動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法であって、 早送り移動の制御モードを、第1の早送り移動から中間
    位置を経由して第2の早送り移動を行う場合に、中間位
    置に到達する前に第2の早送り移動を開始する早送りオ
    ーバラップモードに設定することが可能であり、 前記第1の移動指令を行う手順の前に、早送り移動の制
    御モードを前記早送りオーバラップモードに設定する手
    順と、 自動工具交換後に前記早送りオーバラップモードを解除
    する手順とを有する自動工具交換動作時の主軸頭移動の
    制御方法。
  5. 【請求項5】自動工具交換装置を備え、主軸頭に回転自
    在に支持された主軸(31)に装着された工具を自動交
    換するための工具交換位置(P3)と、前記工具交換位
    置(P3)まで構成部材間に干渉が生じることなく移動
    可能な位置である工具交換アプローチ位置(P2)が機
    械座標系の原点を基準点とする固定点として予め定めら
    れている工作機械における自動工具交換動作時の主軸頭
    移動の制御装置であって、 主軸頭の工具交換指令開始位置(P1)から前記工具交
    換アプローチ位置(P2)までの移動量を計算する計算
    手段(10,152)と、 前記工具交換指令開始位置(P1)から前記工具交換ア
    プローチ位置(P2)まで、前記主軸頭を早送り移動さ
    せるための第1の移動指令を行うとともに、前記第1の
    移動指令による前記主軸頭の早送り移動が停止する前
    に、前記工具交換アプローチ位置(P2)から前記工具
    交換位置(P3)まで、前記主軸頭を早送り移動させる
    ための第2の移動指令を行う指令手段(10,152)
    とを有する自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載した自動工具交換動作時の
    主軸頭移動の制御装置であって、 前記第1の移動指令と前記第2の移動指令は、ともにイ
    ンクレメンタル値による移動指令である自動工具交換動
    作時の主軸頭移動の制御装置。
  7. 【請求項7】請求項5〜6のいずれか1つに記載した自
    動工具交換動作時の主軸頭移動の制御装置であって、 前記指令手段(10,152)が行う前記第1の移動指
    令は、互いに直交する座標軸X軸,Y軸,Z軸の2軸以
    上の各軸方向の早送り移動が前記工具交換アプローチ位
    置(P2)で同時に終了するように各軸方向の早送りの
    開始タイミングを調整して指令するものである自動工具
    交換動作時の主軸頭移動の制御装置。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれか1つに記載した自
    動工具交換動作時の主軸頭移動の制御装置であって、 前記指令手段(10,152)は、 早送り移動の制御モードを、第1の早送り移動から中間
    位置を経由して第2の早送り移動を行う場合に、中間位
    置に到達する前に第2の早送り移動を開始する早送りオ
    ーバラップモードに設定することが可能であり、 前記第1の移動指令を行う手順の前に、早送り移動の制
    御モードを前記早送りオーバラップモードに設定し、 自動工具交換後に前記早送りオーバラップモードを解除
    するものである自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御
    装置。
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