JPH05119826A - 早送り制御装置 - Google Patents

早送り制御装置

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JPH05119826A
JPH05119826A JP30665691A JP30665691A JPH05119826A JP H05119826 A JPH05119826 A JP H05119826A JP 30665691 A JP30665691 A JP 30665691A JP 30665691 A JP30665691 A JP 30665691A JP H05119826 A JPH05119826 A JP H05119826A
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JP
Japan
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axis
speed
feed
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maximum
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JP30665691A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakagawa
篤 中川
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多軸早送り動作のモード指定により、合成速
度の演算を自動的に行って、その制御対象機械の最大能
力で直線移動させる。 【構成】 この早送り制御装置は、最後到達軸判定手段
7と各軸速度決定手段8とを設けたものである。最後到
達軸判定手段7は、NCプログラム3における多軸早送
り指令N1の各軸送り量指令値Lx ,Ly と、各軸の最
大速度vxm,vxmとから各軸X,Yの最短送り所要時間
x ,ty を演算し、最短送り所要時間tx ,ty が最
大となる最後到達軸Xを求める。各軸速度決定手段8
は、この最後到達軸Xを実際に駆動する速度指令値vx
をこの軸Xの最大速度vxmに決定し、かつ他の各軸Yの
速度指令値vy を、これら各軸Yの送り量指令値Ly
最後到達軸Xの最短送り所要時間tx による除算値に決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボットや、ロー
ダ、工作機械等の多軸制御を行う機械において、早送り
時の速度制御を行う早送り制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ロボットや、ローダ、工作機械等の多軸
制御を行う機械において、目標位置に到達するために複
数の軸を同時に動作させる場合に、その動作モードを指
定する方法として、基本的に2種類の方法がある。すな
わち、a.各軸を独立して、目標位置のみ目指して動作
させる方法と、b.各軸の速度を調整し、目標位置の途
中経路を管理する方法とである。例えば、旋盤を例にと
ると、前記aの各軸を独立して制御する方法は刃物台の
早送りに適用され、bの途中経路を管理する方法は、切
削送りに適用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記aの各軸を独立し
て制御する方法は、制御が簡単であるが、例えば図5に
示すように、2軸X,Y方向について、目標位置Qまで
移動させる場合に、何れかの軸(図示の例ではY軸)が
目標位置Qの座標に先に到達し、その後に他の軸が到達
することになる。そのため、移動経路が直線とならずに
折れ線状になり、しかもその経路の予測が難しい。この
ため、移動途中で障害物に干渉することを防止するため
には、広い安全範囲を見込んで障害物の設置を避ける必
要があり、付属機器等の配置範囲が大きく制限されるこ
とになる。
【0004】前記bの移動経路を管理する方法の場合、
経路パターンは直線または円弧であるのが普通である
が、直線の場合、プログラム内で指定される速度は、現
在位置から目標位置までの直線ベクトルに対する速度と
するのが通常である。2次元での直線移動の例を図6と
共に説明すると、プログラム上の指定速度Vに対して、
X軸およびY軸の速度の合成速度が指定速度Vになるよ
うに、X,Y軸の速度指令値VX およびVY が演算さ
れ、出力される。
【0005】しかし、ハンドリングロボットや、ロー
ダ、工作機械等において、移動を高速で行いたい場合
に、図7の合成速度Vによる指定方法では、その機械の
可能な限りの速度で動作させるためには、各動作指令毎
に合成速度を毎回人が計算して指定する必要がある。す
なわち、全ての軸につき、速度指令値がその軸の最大速
度内になるように、合成速度Vを計算する必要がある。
そのため、入力データの作成に時間がかかるという問題
点がある。
【0006】この発明の目的は、多軸早送り動作のモー
ド指定により、合成速度の演算を自動的に行って、その
制御対象機械の最大能力で直線移動させることのできる
早送り制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施例
に対応する図1と共に説明する。この早送り制御装置
は、最後到達軸判定手段(7)と各軸速度決定手段
(8)とを設けたものである。最後到達軸判定手段
(7)は、多軸早送り指令(N1)の各軸送り量指令値
(Lx ),(Ly )と各軸(X),(Y)の最大速度
(vxm),(vym)とから各軸(X),(Y)の最短送
り所要時間(tx ),(ty )を演算し、最短送り所要
時間(tx ),(ty )が最大となる最後到達軸(X)
を求める手段である。各軸速度決定手段(8)は、この
最後到達軸(X)を実際に駆動する速度指令値(vx
をこの軸(X)の最大速度(vxm)に決定し、かつ他の
各軸(Y)の速度指令値(vy )を、これら各軸(Y)
の送り量指令値(Ly )の最後到達軸(X)の最短送り
所要時間(tx )による除算値に決定する手段である。
なお、参照符号は、2軸制御において、X軸が最後到達
軸となる場合につき付してある。
【0008】
【作用】この発明の構成によると、多軸早送り指令(N
1)があると、その各軸送り量指令値(Lx ),
(Ly )と予め設定されている各軸の最大速度
(vxm),(vym)とから、各軸(X),(Y)の最短
送り所要時間(tx ),(ty )が演算され、最後到達
軸(X)が求められる。この最後到達軸(X)を実際に
駆動する速度指令値(vx )は、この軸(X)の最大速
度(vxm)に決定される。他の各軸(Y)の速度指令値
(vy )は、これら各軸(Y)の送り量指令値(Ly
を前記最後到達軸(X)の最短送り所要時間(tx )で
除算した値に決定される。そのため、制御対象機械は最
大能力で直線移動することになる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図1(A)は、この早送り制御装置を備
えたNC装置の概念図である。NC装置1は、NCプロ
グラム記憶部2に記憶されたNCプログラム3を演算制
御部4で実行し、X軸およびY軸のサーボコントローラ
5,6に速度指令を与える装置であり、NCプログラム
3に含まれるシーケンスコードを実行するプログラマブ
ルコントローラ部(図示せず)を備えている。
【0010】前記演算制御部4の一部の機能手段とし
て、最後到達軸判定手段7および各軸速度決定手段8か
らなる合成速度演算手段9が設けられている。これらの
手段7〜9の機能は、後に図2と共に説明する。NC装
置1のメモリ装置の一部で構成される各種パラメータ記
憶部10には、X軸最大速度vxmの記憶領域と、Y軸最
大速度vymの設定領域とが設けられる。また、速度指令
値記憶部11には、各軸速度決定手段8で決定されたX
軸速度指令値vx およびY軸速度指令値vy を記憶する
記憶領域が設定される。
【0011】図3は、図1のNC装置で制御される工作
機械の一例であり、主軸12の側方に、タレット13を
設置したタレット旋盤からなる。タレット13は、レー
ル14上をX軸方向に移動するタレットスライド15上
に、Y軸方向に進退自在に設置され、X軸サーボモータ
16およびY軸サーボモータ17により、ボールねじを
介してX,Y方向に進退駆動される。これらサーボモー
タ16,17は、各々図1のサーボコントローラ5,6
により制御される。
【0012】上記構成の制御動作を説明する。図1のN
Cプログラムは、図3の旋盤による加工に必要な各指令
をブロックで記述したものであり、タレット13を図4
に実線で示す現在位置O(原点位置)から鎖線で示す目
標位置P(加工準備位置)に早送りする多軸早送り指令
N1が記述されている。多軸早送り指令N1は、準備コ
ードを示すアドレス「G」およびこれに続く「0」の数
字と、X軸およびY軸の送り量指令値Lx ,Ly とから
なる。切削送り指令N2は、準備コードを示すアドレス
「G」およびこれに続く「1」の数字と、X軸およびY
軸の送り量指令値と、両軸の合成速度の速度指令値Fと
で記述されている。この切削送り指令N2は、前述の従
来例と同様に演算制御部4で実行され、合成速度の速度
指令値から各軸X,Yの速度指令値が演算されて出力さ
れる。
【0013】次に、多軸早送り指令N1の制御動作を図
2および図1(B)に従って説明する。NCプログラム
3の多軸早送り指令N1が演算制御部4に入力されると
(ステップS1)、各軸X,Yの最短送り所要時間
x ,ty が演算される(S2)。
【0014】これら最短送り所要時間tx ,ty は、多
軸早送り指令X,Y軸の送り量指令値Lx ,Ly を、各
種パラメータ記憶部10に登録されたX軸最大速度vxm
およびY軸最大速度vymで除算した値であり、各々 tx =Lx /vxmy =Ly /vym となる。この後、いずれの軸の最短送り所要時間tx
y が長いかを判定する(S3)。これらステップS
2,S3により、図1(A)の最後到達軸判定手段7が
構成される。
【0015】図1(B)において、破線の移動経路bは
両軸を最大速度で駆動した場合の経路を示しており、こ
の場合はY軸が先に目標座標に到達する。すなわち、X
軸が最後到達軸であり、tx >ty となる。このとき
は、ステップS4に示すように、X軸の速度指令値vx
およびY軸の速度指令値vy は、各々 vx =vxmy =Ly /tx =Ly ・vxm/Lx として演算決定され、速度指令値記憶部11に記憶され
る。
【0016】ステップS3の判断時に、tx <ty であ
った場合、すなわちY軸が最後到達軸であった場合は、
ステップS6のように各軸の速度指令値vx ,vy は、
各々 vx =Lx /ty =Lx ・vym/Ly y =vym として演算決定され、速度指令値記憶部11に記憶され
る。これらステップS4,S6により、図1の各軸速度
決定手段8が構成される。
【0017】このように速度指令値vx ,vy を決定し
て記憶しておき、適宜の条件が整ったときに、その速度
指令値vx ,vy を各軸サーボモータ5,6に出力する
(S5)。
【0018】これにより、図1(A)および図3に移動
経路aを示すように、X,Yの2軸方向にタレット13
が最大の早送り速度で直線移動する。このように直線移
動するため、タレット13の移動経路が容易に予測で
き、そのため障害物との干渉防止が行い易い。しかも、
機械の可能な限りの最大速度で早送りするため、サイク
ルタイムの短縮が図れる。また、送り量指令値Lx ,L
y を含む多軸早送り指令N1にモード指定するだけで良
く、人手による速度計算を行って入力データを作成する
必要がないため、入力データの作成が容易である。
【0019】図4は、図1の早送り制御装置を適用する
他の機械の例を示す。同図は、図3のタレット旋盤に付
設したガントリーローダ19を示し、架設レール18に
走行自在に設置した走行台20に、前後移動台21を介
して昇降ロッド22が設置されている。昇降ロッド22
の下端に、ワークを保持するローダチャック23が設け
てある。
【0020】このような構成のガントリーローダ19に
おいて、同図に実線で示す現在位置O(ワーク受取位
置)から、鎖線で示す目標位置P(待機位置)へX,Y
方向に多軸早送りを行う場合に、図1のNC装置1によ
る早送り制御装置が、前記実施例と同様に適用される。
【0021】なお、この早送り制御装置は、前記実施例
の旋盤やローダに限らず、各種のハンドリングロボット
等にも適用することができる。また、前記各実施例は2
軸の同時送りを行う場合につき説明したが、この発明は
3軸の同時送りの場合にも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】この発明の早送り制御装置は、最後到達
軸判定手段と各軸速度決定手段とを設け、各軸を最大速
度で駆動した場合の最後到達軸を求めると共に、その最
後到達軸を実際に駆動する速度指令値をこの軸の最大速
度に決定し、かつ他の各軸の速度指令値については、そ
の軸の送り量指令値の最後到達軸の最短送り所要時間に
よる除算値に決定するようにしたため、多軸早送り指令
を与えるだけで、合成速度の演算を自動的に行って、そ
の制御対象機械の最大能力で直線移動させることができ
る。このように直線移動するため、経路の予測ができ
て、障害物との干渉を防止し易く、しかも前記のように
多軸早送り指令を与えるだけで、合成速度が自動的に演
算されるため、入力データの作成が容易という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の一実施例にかかる早送り
制御装置の概念構成を示すブロック図、(B)は同早送
り制御装置による移動経路を示す説明図である。
【図2】その早送り制御装置の制御動作を示す流れ図で
ある。
【図3】同実施例の早送り制御装置による制御対象とな
る旋盤の平面図である。
【図4】他の実施例の早送り制御装置の制御対象となる
ガントリーローダの正面図である。
【図5】従来の早送り制御方法の説明図である。
【図6】従来の切削送りの制御方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…NC装置、3…NCプログラム、4…演算制御部、
7…最後到達軸判定手段、8…各軸速度決定手段、9…
合成速度演算手段、10…各種パラメータ記憶部、12
…主軸、13…タレット、19…ガントリーローダ、L
x ,Ly …送り量指令値、N1…多軸早送り指令、O…
現在位置、P…目標位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多軸早送り指令の各軸の送り量指令値と
    各軸の最大速度とから各軸の最短送り所要時間を演算
    し,最短送り所要時間が最大となる最後到達軸を求める
    手段と、この最後到達軸を駆動する速度指令値をこの軸
    の前記最大速度に決定し,かつ他の各軸の速度指令値
    を,その軸の送り量指令値の最後到達軸の最短送り所要
    時間による除算値に各々決定する手段とを備えた早送り
    制御装置。
JP30665691A 1991-10-25 1991-10-25 早送り制御装置 Pending JPH05119826A (ja)

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JP30665691A JPH05119826A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 早送り制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014061577A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Via Mechanics Ltd 加工機の制御方法及びプログラム、並びに穴明け加工装置
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