JPH06328386A - 干渉チェック装置 - Google Patents

干渉チェック装置

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JPH06328386A
JPH06328386A JP11872893A JP11872893A JPH06328386A JP H06328386 A JPH06328386 A JP H06328386A JP 11872893 A JP11872893 A JP 11872893A JP 11872893 A JP11872893 A JP 11872893A JP H06328386 A JPH06328386 A JP H06328386A
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JP
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interference
distance
check
set value
unit
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JP11872893A
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English (en)
Inventor
Shinji Nishimura
慎二 西村
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]ロボットと障害物との干渉チェックを高速に行
うとともに、特にロボット同士の干渉チェックに有効な
ロボットの干渉チェック装置を提供することを目的とす
る。 [構成]本発明の干渉チェックは、ユニット同士のX軸
方向の距離から干渉チェックを行った後、Y軸方向の距
離から干渉チェックを行い、干渉の可能性が高い時のみ
各ユニットを構成する要素同士の直線距離から干渉チェ
ックを行うようにしたたために干渉する可能性がない時
でも複雑な干渉チェックのための演算処理を行う必要が
なく、高速な干渉チェックを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は教示したロボットの動作
軌跡の確認作業において、ロボットと他のロボット等と
の干渉をチェックする干渉チェック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットを正しく作動させるため
には、教示した動作軌跡上をロボットが実際に動作した
時、このロボットが、工作物や他の障害物と干渉しない
かをチェックする必要がある。特にロボットが複数台隣
接して設置されており、ロボット同士の動作領域が重な
り合っている場合には、各ロボットが動作した時に他の
ロボットの動作と干渉しないかチェックする必要があ
る。
【0003】このようなロボットの干渉チェック装置に
は、特開昭60−99591号、特開昭64−4810
6号等に記載された技術がある。これらの技術は、ロボ
ットや障害物をモデル化し、このモデルを用いて教示デ
ータに基づいた動作シミュレーションをディスプレイ上
で行うことによって干渉のチェックを行うものである。
【0004】このようなオフラインでの干渉チェック方
式では、モデル化したロボットを構成する線分や平面
と、他のロボット等の障害物のモデルを構成する線分や
平面との距離を求めることにより干渉の有無を判断して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような干渉チ
ェック装置においては、ロボットや障害物は、複数の部
材によって構成されているため、これらのモデルも、そ
れぞれの構成要素をモデル化したモデル要素の組み合わ
せとして表現される。従って、ロボットと障害物との干
渉を判別する際には、ロボットの各モデル要素のそれぞ
れが、障害物の各モデル要素のそれぞれに干渉しないか
どうかを確認しなければならない。このため、動作経路
の開始端から終了端までの干渉をチェックするのに非常
に長い時間を要するという問題があった。
【0006】このため、上記した特開昭64−4810
6号等に記載された技術では、干渉が予想されるロボッ
トのモデル要素を指定して、この指定されたモデル要素
が障害物のモデル要素と干渉するか否かを確認すること
よって、干渉チェックに要する時間を短縮している。こ
のような方法は、ロボットのどの構成要素が障害物と干
渉するかが明確な場合には有効であるが、干渉する構成
要素がわからない場合は結局、全てのモデル要素を順次
指定する必要がある。特に上記したようなロボット同士
の干渉を確認したい場合は、ロボットの動作のタイミン
グによって干渉する場合と、干渉しない場合があり、ロ
ボットの干渉する構成要素のみを選択しておくことは困
難であった。
【0007】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、ロボットと障害物との干渉チ
ェックを高速に行うとともに、特にロボット同士の干渉
チェックに有効なロボットの干渉チェック装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成する手段として、少なくとも3軸方向に移動可能な
移動体と障害物の干渉チェックを行う干渉チェック装置
であり、前記移動体が移動可能な方向のうち少なくとも
1方向についての前記移動体と前記障害物の距離をあら
かじめ設定された第1の設定値と比較することにより干
渉のチェックを行う第1干渉チェック手段と、この第1
干渉チェック手段によって干渉が発生すると判断された
時、前記移動体と前記障害物との直線距離をあらかじめ
設定された第2の設定値と比較することにより干渉のチ
ェックを行う第2干渉チェック手段とを備えたものであ
る。
【0009】
【作用】第1干渉チェック手段は、ロボット等の移動体
が、例えばX,Y,Z方向に移動可能な時、X軸方向に
ついての移動体と障害物との距離と、第1の設定値とを
比較して干渉の有無を判断する。そして、この第1干渉
チェック手段によって干渉が発生すると判断された時に
は、第2干渉チェック手段が、移動体と障害物との直線
距離と、第2の設定値とを比較して干渉の有無を判断す
る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。本実施例の干渉チェック装置は、レーザ加工機に
用いられるものであり、本実施例の場合は、このレーザ
加工機と、このレーザ加工機を制御する制御装置と、干
渉チェックを行うシミュレーション装置に分類される。
まずこのレーザ加工機に関して説明する。図1におい
て、地面に立設された支柱1は、工作物台3を中心とし
た長方形状の四隅に配置されている。この長方形状の長
辺側の2つの支柱1には、走行用支持部材2が掛け渡さ
れ、図示されていない短辺側の2つの支柱10には、図
略の連結用部材によって連結されている。このレーザ加
工機は、上記した4つの支柱1、走行用支持部材2およ
び連結用部材によって構成された枠体に、2つのユニッ
ト10,20を有する構成となっている。この2つのユ
ニット10,20は対向して設置されているほかは同一
の構成となっているため、図2においては、ユニット1
0のみを示し、主にユニット10について説明する。そ
して、以下の説明において、ユニット10の構成は、添
付の符号の十の桁を1または3とし、ユニット20の構
成は、添付の符号の十の桁を2または4とする。そし
て、ユニット10,20の間で添付の符号の一の桁が同
一の場合は、同一の構成を示すものとする。
【0011】走行用支持部材2には、レール2aが設け
られている。走行体12は、レール2aに案内されて走
行体12上に設けられたサーボモータM11によって駆
動され、第1軸(X軸)方向に移動するようになってい
る。なお、レール2aには、ユニット20における走行
体22も案内されており、共用となっている。キャリア
13は、走行体12上に摺動自在に配設されており、サ
ーボモータM12により回転される送りネジ14によ
り、第2軸(Y軸)方向に移動するようになっている。
キャリア13には昇降台15が配設されており、この昇
降台15は図示しない送りネジ機構により、第3軸(Z
軸)方向に移動するようになっている。そして、昇降台
15の先端部には、第4軸、第5軸のそれぞれの回りに
回転する作業ヘッド16が配設されている。また、作業
ヘッド16の先端にはレーザ光を放射するトーチ17が
配設されている。
【0012】また、18はレーザ発振器であり(図1参
照)、このレーザ発振器18より発振されたレーザ光
は、図略のミラーと、導光路19によってキャリア13
に導かれる。そして、レーザ光は、トーチ17から工作
物台3上の工作物に対して放射されるようになってい
る。次に図3に基づいてレーザ加工機の制御装置の構成
について説明する。ユニット10,20は、それぞれ別
個に制御装置11,21によって制御される。制御装置
11,21は同一の構成であるため制御装置11につい
て説明する。
【0013】30は中央処理装置である。この中央処理
装置30には、メモリ35、各サーボモータM11〜M
15を駆動するためのサーボCPU32a〜32e、お
よびジョグ運転の指令、教示点の指示等を行う操作盤3
6が接続されている。レーザ加工機に取り付けられた各
サーボモータM11〜M15は、それぞれサーボCPU
32a〜32eによって駆動される。
【0014】上記サーボCPU32a〜32eのそれぞ
れには、中央処理装置30から出力される出力角度デー
タθ1〜θ5と、サーボモータM11〜M15に連結さ
れたエンコーダE11〜E15の出力α1〜α5との間
の偏差を算出し、この算出された偏差の大きさに応じた
速度で各サーボモータM11〜M15を回転させるよう
になっている。
【0015】上記メモリ35には、作業ヘッド16を教
示点等の座標位置データに従って動作させるための動作
プログラムが記憶されたPA領域と、教示点とその時の
作業ヘッド16の姿勢を示す姿勢ベクトルからなる教示
点データを記憶するPDA領域が設けられている。ま
た、中央処理装置30からは、レーザ光出力値Piに対
応する出力信号がレーザ発振器18に出力される。
【0016】次に図4に基づいて干渉チェックを行うシ
ミュレーション装置について説明する。シミュレーショ
ン装置は、本体51、シミュレーション画像等の表示を
行うディスプレイ54、および干渉チェック開始指令等
を与えるキーボード55からなるパーソナルコンピュー
タにより構成されている。また、上記したレーザ加工機
の制御装置18,28は、切替器50に接続されてお
り、この切替器50はシミュレーション装置の本体51
に接続されている。そして、この切替器50は、ユニッ
ト10側の制御装置11と、ユニット20側の制御装置
21とがスイッチにより選択可能となっている。このた
め、この切替器50により制御装置11と制御装置21
とを選択することより、各制御装置のメモリ35,45
内にあるPA領域に記憶された動作プログラムと、PD
A領域に記憶された教示点データを、本体51に読み込
むことができる。
【0017】本体51は、中央処理装置52と、メモリ
53とからなっている。中央処理装置52には切替器5
0、ディスプレイ54、およびキーボード55が接続さ
れている。また、メモリ53には、制御装置11,21
より読み出したデータに基づいて干渉チェックを行う干
渉チェックプログラムを記憶するIPA領域と、制御装
置11から読み出したデータを記憶するIDAA領域
と、制御装置21から読み出したデータを記憶するID
AB領域とが設けられている。
【0018】以上の構成に基づいて本実施例の干渉チェ
ック装置の作用を図8,9のフローチャートに基づいて
説明する。まず、干渉チェックを行う前に制御装置11
および制御装置21から干渉チェックに必要な教示デー
タと動作プログラムをシミュレーション装置側に入力す
る。この作業は、切替器50を制御装置11側と制御装
置21側とに順次切り替えることにより入力される。こ
こにおける教示データとは、動作軌跡上の教示点の位置
(x,y,z)と、この位置における各トーチ17,2
7の姿勢ベクトルであるアプローチベクトルA(X,
Y,Z)およびオリエントベクトルO(X,Y,Z)で
ある。なお、図5に示すように通常ロボットの姿勢ベク
トルは、工作物への接近方向を示すアプローチベクトル
A、接近方向に対するロボットハンド(トーチ17,2
7)の向きを示すオリエントベクトルO、および、この
2つベクトルが右手系をなすための法線ベクトルである
ノーマルベクトルNの3つが必要である。しかし、ノー
マルベクトルNは、他の2つのベクトルの外積によって
求めることができるため、実際に記憶されているのはア
プローチベクトルAとオリエントベクトルOのみであ
る。
【0019】また、動作プログラムとは、教示点間をど
のように補間して作業ヘッド16,26を移動させる
か、また、このように形成された動作軌跡上でどのよう
な動作を行うかを示したプログラムであり、工作物の加
工に合わせて作業者が作製したものである。例えば、 MOVES P(1) と制御装置11の動作プログラム上に記載されていれ
ば、教示点P(1)まで直線補間によって、トーチ17
を移動することを示す。また、制御装置11の動作プロ
グラム上に PAUSE 1 と記載されていれば、トーチ17を1秒間停止させるこ
とを示す。さらに、制御装置11の動作プログラム上に POWER ON と記載されていれば、トーチ17からレーザ光を発射す
ることを示す。
【0020】次に図8に示すフローチャートに基づいて
説明する。ステップ100では、制御装置11から得た
データに基づいてユニット10の移動位置を示す補間点
が補間周期毎に算出される。この補間点は、作業者によ
って教示された教示点間をさらに細かく分割した点であ
り、動作プログラムによって指示された円弧補間や直線
補間等の補間命令に従って算出されるものである。ま
た、ステップ102では、ステップ100と同様に制御
装置21から得たデータに基づいてユニット20の移動
位置を示す補間点が補間周期毎に算出される。
【0021】ステップ104では、ステップ100,1
02によって得られた補間点に基づいて干渉のチェック
が行われる。これは図9に示すフローチャートに基づい
て行われる。干渉チェックにおいては、ユニット10,
20の各構成要素をモデル化し、ステップ100,10
2よって得られた補間点の座標からモデル化した各構成
要素の重心位置を算出し、この重心位置同士の距離を設
定値と比較することによって行われる。このユニット1
0,20のモデル化は、図5に示すように作業ヘッド1
6,26の昇降台15,25への取り付け部分である4
軸部16a,26aを長方形状に、4軸部16a,26
aに取り付けられ、トーチ17,27の設置部分である
5軸部16b,26bを正方形状に、トーチ17,27
を円錐形状にモデル化したものである。以下、詳細に説
明する。
【0022】ステップ200では、動作開始から補間周
期分だけ時間が経過した時の各ユニット10,20の存
在位置を示す補間点をステップ100,102よって得
られた補間点の中から抽出する。このように補間周期毎
の時間経過に基づいてユニット10とユニット20との
対応する補間点を抽出することにより、ユニット10と
ユニット20の動作タイミングを考慮した干渉チェック
が行える。
【0023】ステップ202では、ステップ200によ
って抽出された補間点の位置座標と、姿勢ベクトルから
位置モデル化した各構成要素の重心位置を算出する。こ
れは、補間点の位置座標からトーチ17,27の先端座
標がわかり、アプローチベクトルA、およびオリエント
ベクトルOから各構成要素の向きを知ることができる。
即ち、モデル化した各構成要素の重心座標を算出するこ
とができる。
【0024】ステップ204では、ステップ202にお
いて得られた重心座標の内、長方形状にモデル化された
4軸部16a,26aのそれぞれの重心座標G1(xa
1,ya1,za1),g1(xa2,ya2,za
2)からX軸方向の距離X1(=xa1−xa2)を求
め、これを設定値Aと比較することにより、干渉チェッ
クを行う。この距離X1が設定値A内にあるならば(Y
ES)、ユニット10,20の各走行体12,22は、
キャリア13,23の位置によっては、干渉が発生する
可能性がある範囲まで接近していることを示しているの
で、さらに干渉の有無を判別するためにステップ206
に移行する。また、距離X1が設定値A内にないならば
(NO)、各走行体12,22の位置は、干渉が発生し
ない位置まで十分離れていることを示しているため、次
の補間周期における干渉チェックを行うべく、ステップ
216に移行する。
【0025】ステップ206では、4軸部16a,26
aの重心座標G1,g1からY軸方向の距離Y1(=y
a1−ya2)を求め、これを設定値Bと比較すること
により、干渉チェックを行う。この距離Y1が設定値B
内にあるならば(YES)、ユニット10,20の各走
行体12,22およびキャリア13,23の位置は、干
渉が発生する可能性が高い位置にあることを示してい
る。このため、さらに詳しく干渉の有無を判別するため
にステップ208に移行する。また、距離Y1が設定値
B内にないならば(NO)、キャリア13,23の位置
は、干渉を発生しない位置にあるが、走行体12,22
の位置は、干渉が発生する可能性があるまで十分接近し
ているので、作業者に軽レベルの警告をすべく、ステッ
プ210に移行する。ステップ210では、ステップ2
00で抽出した補間点位置でのユニット10,20は、
軽レベルの干渉可能性があるとして、これらの補間点と
対応させて軽レベルの警告フラグ1を記憶する。そし
て、次の補間周期における干渉チェックを行うべく、ス
テップ216に移行する。
【0026】ステップ208では、干渉が発生している
可能性が非常に高いため、図6に示すように4軸部16
a,26aの重心G1,g1、5軸部16b,26bの
重心G2(xb1,yb1,zb1),g2(xb2,
yb2,zb2)およびトーチ17,27の重心G3
(xc1,yc1,zc1),g3(xc2,yc2,
zc2)のそれぞれの直線距離L1〜L9を求め、1つ
の直線距離を計算する毎にそれぞれの設定値C1〜C9
と比較することによって干渉の発生の有無を順次判別す
る。もし、これらの距離L1〜L9の内、1つでも設定
値内にあるならば(YES)、干渉が発生していること
を示しているため、残りの直線距離を計算することな
く、ステップ214に移行して干渉が発生していること
を示す重度の警告フラグ3を補間点と対応させて記憶す
る。また、上記した構成要素同士の直線距離L1〜L9
の全て、即ち9通りの直線距離が設定値内にないならば
(NO)、今後の動作次第では干渉が発生する可能性が
非常に高いものとして、ステップ212に移行して中度
の警告フラグ2を補間点と対応させて記憶する。
【0027】なお、ここにおける直線距離L1〜L9
は、例えば4軸部16aの重心G1と、4軸部26aの
重心g1との直線距離L1を例にとると、下式のように
表される。
【0028】
【数1】
【0029】上記ステップ204で干渉が発生していな
いと判断されるか、または、ステップ210,212,
214で干渉発生の警告フラグが設定された後は、ステ
ップ216に移行する。ステップ216では、ステップ
200で抽出した補間点が動作の終了を示す点であるか
を判断する。この補間点でユニット10,20の両者が
動作を終了するならば(YES)、干渉チェック過程を
終了し、図8に示すステップ106に移行する。また、
ユニット10,20の少なくとも一方が動作を終了して
いないならば(NO)、次の補間周期における干渉チェ
ックを行うべく、ステップ200に戻る。
【0030】干渉チェックが終了すると、ステップ10
6からは、ディスプレイ54へのシミュレーション表示
が開始する。なお、このシミュレーション表示に先立っ
て、この干渉チェックプログラムが開始される時、即ち
ステップ100が開始される時には、ディスプレイ54
には、シミュレーション表示用の初期画面が表示されて
いるものとする。
【0031】ステップ106では、各ユニット10,2
0の補間点と、その時の姿勢ベクトルを補間周期毎の時
間の経過と対応させて読み出す。また、この補間点と対
応してステップ210,212,214にて記憶された
警告フラグを読み出す。そして、これらのデータから、
上述したようなユニット10,20姿勢を示すモデルを
表示する。また、トーチ17,27の先端には、動作軌
跡を表示していく。この時、レーザが発射されている時
の動作軌跡ならば白色で表示し、レーザが発射されてい
ない時の動作軌跡ならば青色で表示することによって、
作業者に動作の状態がわかるように表示する。
【0032】ステップ108では、ステップ106で読
み出した補間点が、警告フラグを有しているかを判断す
る。もし、警告フラグを有しているならば(YES)、
ステップ110に移行して、この警告フラグに対応した
警告メッセージと、干渉が発生する原因となった動作プ
ログラムにおけるプログラムステップナンバー、および
そのプログラムステップにおけるコマンドを表示する。
図7に示す画面は、警告1の場合を示したものである。
一方、読み出した補間点が、警告フラグを有していない
ならば(NO)、ステップ112に移行する。
【0033】ステップ108においてNOと判断される
か、ステップ110の警告表示を終えると、ステップ1
12において、ステップ106で選択された補間点が動
作の終了を示す点であるかを判断する。この補間点でユ
ニット10,20の両者の動作が終了するならば(YE
S)、全ての動作を終了する。また、ユニット10,2
0の少なくとも一方が動作を終了していないならば(N
O)、再び表示作業を行うべく、ステップ106に戻
る。
【0034】以上述べたように本実施例の干渉チェック
装置は、ユニット10,20をモデル化し、干渉の発生
する可能性の高い4軸部16a,26aのX軸方向の距
離を最初に判別し、続いてY軸方向の距離を判別し、最
後に干渉発生の可能性が非常に高い時のみ、それぞれの
構成要素の直線距離を判断するようにしたために、干渉
発生チェックを使用される時間を短縮することができ
る。また、4軸部16a,26aのX軸方向、4軸部1
6a,26aのY軸方向、それぞれの構成要素の直線距
離というように判断レベルが上がる毎に警告レベルを用
意して表示するようにしたために、作業者は、干渉が発
生する危険性をはやく知ることができ、これをプログラ
ムの修正に利用することができる。例えば、動作が進む
につれて警告1、警告2、警告3というように警告レベ
ルが上昇し、干渉が発生するならば、警告1の段階から
プログラムを修正、検討することが望ましい。また、警
告1、警告2、警告なし、というように警告レベルが変
化する場合は、ユニット10,20はかなり接近するが
干渉は発生していないことを示しているため、作業者は
レーザ加工機の試運転で実際に干渉が生じないことを確
認すれば、プログラムを修正することなく実際の加工を
行うことができる。
【0035】以上述べた実施例においては、ユニット1
0,20を制御する制御装置11,21からデータを別
個に取り出し、それぞれのデータから別個に補間点を演
算した後、対応する補間点を抽出することによって干渉
のチェックを行っている。しかし、制御装置11,21
の両方に接続され、両者からのデータ通信を可能とする
上位制御装置を設けることにより、ユニット10の補間
点を1つ算出した後、これに対応するユニット20の補
間点を演算し、この対応する2つの補間点の干渉を逐次
演算していく構成とすることもできる。
【0036】本実施例の干渉チェック装置では、4軸部
16a,26aに対するX軸方向とY軸方向の2つの方
向の干渉チェックを行った後、直線距離の干渉チェック
を行っているが、必要に応じてZ軸方向の干渉チェック
を行うことや、X軸方向または、Y軸方向の1方向のみ
をチェックした後、直線距離の干渉チェックを行う構成
としても良い。
【0037】さらに本実施例の干渉チェック装置では、
特許請求の範囲における移動体をユニット10、障害物
をユニット20として構成し、移動するユニット同士の
干渉チェックを行う構成となっている。しかし、本実施
例の干渉チェック装置は、移動するユニットと工作物等
の固定された障害物との干渉チェックにも用いることが
できる。この場合は、ユニット20の教示データを入力
する代わりにキーボード55から障害物の位置座標を入
力し、この位置座標から重心座標を演算し、ユニット2
0の重心座標と障害物の重心座標との距離を演算し、設
定値と比較することによって干渉のチェックを行うこと
ができる。
【0038】また、本実施例の干渉チェック装置では、
ユニットの距離を求める手段としてモデル化されたユニ
ット10,20の各構成要素の重心座標から距離を求め
る構成となっているが、ユニットの距離を求める手段
は、このような手段にかぎられるものではない。例え
ば、モデル化されたユニット10,20を形成する平面
同士の最短距離を用いても良い。
【0039】なお、本実施例では、レーザ加工機を例に
説明されているが、本発明は、6軸の多関節ロボットに
も用いることができる。この場合は、ローテータ(1
軸)、第1アーム(2軸)、第2アーム(3軸)、手首
部(4,5,6軸)の4つの部分をモデル化することに
より干渉チェックを行うことが望ましい。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明の干渉チェック
は、移動体の移動可能な方向の少なくとも1つの方向に
おける障害物との距離から、おおまかな干渉チェックを
行った後、干渉の可能性がある時のみ直線距離による干
渉チェックを行うようにしたために、干渉する可能性が
ない時でも複雑な干渉チェックのための演算処理を行う
必要がないために、高速な干渉チェックを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるレーザ加工機を示した
図である。
【図2】本実施例のレーザ加工機のユニット10を示し
た図である。
【図3】本実施例の制御装置を示した図である。
【図4】本実施例のシミュレーション装置を示した図で
ある。
【図5】本実施例のユニットのモデルを説明するための
図である。
【図6】本実施例の作用を説明するための図である。
【図7】本実施例の作用を説明するための図である。
【図8】本実施例の作用を示したフローチャートであ
る。
【図9】本実施例の作用を示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 ユニット 20 ユニット 30 中央処理装置 11 制御装置 21 制御装置 51 シミュレーション装置の本体 54 ディスプレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも3軸方向に移動可能な移動体と
    障害物の干渉チェックを行う干渉チェック装置であり、
    前記移動体が移動可能な方向のうち少なくとも1方向に
    ついての前記移動体と前記障害物の距離をあらかじめ設
    定された第1の設定値と比較することにより干渉のチェ
    ックを行う第1干渉チェック手段と、この第1干渉チェ
    ック手段によって干渉が発生すると判断された時、前記
    移動体と前記障害物との直線距離をあらかじめ設定され
    た第2の設定値と比較することにより干渉のチェックを
    行う第2干渉チェック手段とを備えたことを特徴とする
    干渉チェック装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された干渉チェック装置に
    おいて、前記第1干渉チェック手段によって干渉が発生
    したと判断された場合、第1の警告信号を発生する第1
    警告手段と、前記第2干渉チェック手段によって干渉が
    発生したと判断された場合、第2の警告信号を発生する
    第2警告手段とを備えたことを特徴とする干渉チェック
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009190113A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Fanuc Ltd ロボットシミュレーション装置
US7689300B2 (en) * 2004-08-20 2010-03-30 Okuma Corporation Numerical control unit

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