JPH0798595B2 - ポリエステルフイルムの巻取方法 - Google Patents

ポリエステルフイルムの巻取方法

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JPH0798595B2
JPH0798595B2 JP61064845A JP6484586A JPH0798595B2 JP H0798595 B2 JPH0798595 B2 JP H0798595B2 JP 61064845 A JP61064845 A JP 61064845A JP 6484586 A JP6484586 A JP 6484586A JP H0798595 B2 JPH0798595 B2 JP H0798595B2
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JP
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polyester film
film
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width direction
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堅 太田
義尚 阿式
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二軸延伸ポリエステルフィルムをロール状に
巻き取る巻取方法に関し、とくに巻取製品の巾方向巻硬
度むらを小さくするために、巾方向にフィルムをトラバ
ースさせながら巻取るポリエステルフィルムの巻取方法
に関する。
[従来の技術] 二軸延伸ポリエステルフィルムは、通常スリットを有す
る口金からポリエステル溶融樹脂をシート状に吐出し、
該シートを長手方向と巾方向の両方向に延伸することに
よって製膜され、製膜された二軸延伸ポリエステルフィ
ルムは、ロール状の中間製品、あるいは該中間製品がス
リッタにて所定巾に切断され最終製品としてロール状に
巻き取られる。このロール状に巻取られる製品において
は、巻硬度のむらの小さいことが望まれ、巻硬度むらを
一定値以下に抑えることによって、外観および内層に巻
取りに起因する欠点のない、優れた巻姿の巻取製品を得
ることができる。
巻取製品の巻硬度むらを向上するには、基本的には厚み
むらの小さい二軸延伸ポリエステルフィルムを製膜すれ
ばよいが、現状の製膜装置では全く厚みむらのないフィ
ルムを得ることはできない。フィルムの延伸過程等で多
少の厚みむらは生じ、とくに最初に溶融樹脂をシート状
に吐出する口金の溶融樹脂吐出スリットは、通常スリッ
ト長手方向に配列された口金スリット間隙調整ボルトに
よって調整されるので、ボルトピッチ間隔でフィルム方
向の厚みむらが残る傾向にある。
従来、ロール状巻取製品の巻硬度むらを改良する方法と
して、二軸延伸ポリエステルフィルムの巾方向延伸倍率
を高くしてフィルムの巾方向厚みむらを向上する方法が
知られている。また別の方法として、フィルムの巾方向
に多少の厚みむらがあっても、巻取時にフィルムを巾方
向にトラバースさせながら巻取れば、厚みの厚い部分と
薄い部分とが積層されるので、巻取製品の硬度むらが改
善される。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、巾方向延伸倍率を高くする方法においては、
巾方向延伸倍率を高くする程フィルムが破れやすくなる
という問題があり、また巾方向延伸倍率を高くする程延
伸装置の強度が必要になり、かつスペースも必要になる
ので、現実的には高倍率化は必ずしも容易とは云えな
い。また、製膜される二軸延伸ポリエステルフィルムの
結晶性のコントロールの面からも、巾方向延伸倍率をあ
まり高くするとコントロールが困難になるので、巾方向
延伸倍率を4.0倍以下にすることが望ましい。また、二
軸延伸ポリエステルフィルムをさらに長手方向に延伸す
る強力化ポリエステルフィルムの製造においては、再延
伸時の再延性等を確保するために、巾方向延伸倍率を4.
0倍以下に抑えることが望まれる。したがつて、巾方向
延伸倍率の高倍率化のみによって、巻取製品の硬度むら
を改善することは難しい。
そこで、製膜におけるポリエステルフィルムの微小厚み
むらを許容しつつ、巻取時に巾方向にトラバースさせる
ことにより厚みむらを吸収して良好な巻硬度むらを得る
方法が有力な方法であるが、この方法には、トラバース
量を大きくとると硬度むらは改善されるがフィルム巾方
向両側の耳部でのロス量が増大し、逆にトラバース量が
小さすぎると硬度むらが良化しないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、フィルムをトラバース
させながら巻取る巻取方法において、トラバース量とフ
ィルム製膜条件とを関連づけ、トラバースによるフィル
ムロス量を最小限に抑えつつ目標とする巻硬度むらの改
良効果を確実に得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本発明のポリエステルフィルムの巻取方
法は、溶融樹脂を吐出するスリットを有し、該スリット
の長手方向に口金スリット間隙調整ボルトが配列された
口金からシート状に吐出されたポリエステル樹脂を長手
方向および巾方向に延伸して二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを製膜し、製膜された二軸延伸ポリエステルフィル
ムを巾方向にトラバースしながらロール状に巻取るポリ
エステルフィルムの巻取方法において、前記巻取時のト
ラバース量を、前記巾方向延伸倍率および前記口金スリ
ット間隙調整ボルトのボルトピッチに関連させて設定
し、前記二軸延伸ポリエステルフィルムの巾方向延伸倍
率を2.0倍ないし4.0倍に設定し、前記巻取時のトラバー
ス量(Lmm)と前記巾方向延伸倍率(T倍)および前記
口金スリット間隙調整ボルトのボルトピッチ(Pmm)と
の関係を、 L≧2(4−T)PT としたものから成っている。
上記のフィルムを巾方向にトラバースさせる方法は、巻
取装置に供給されるフィルム自体をトラバースさせる方
法や、巻取装置をトラバースさせることにより、供給さ
れるフイルムを巻取られたフィルムに対しトラバースさ
せる方法のいずれであってもよい。
巻取時のトラバース速度は、特に限定されないがフィル
ム巻取長50〜200m/周期が好ましく、フィルム巻取長300
〜1000m/周期がより好ましい。トラバース速度が上記の
範囲にあると、巻取製品中にしわ、ずれなどの欠点が発
生せず、また、巻硬度むらがより減少するので好まし
い。
なお、本発明では、シート状のポリエステル樹脂を延伸
して二軸延伸ポリエステルフィルムを製膜し、次いでそ
の製膜されたフィルムを巾方向にトラバースしながらロ
ー状に巻取ってもよく、また、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを製膜し、得られたフィルムを一旦巻取り、その
巻取ったフィルムを巾方向にトラバースしながらロール
状に巻取ってもよい。
[実施例] 本発明の効果を確認し、本発明でいう上式の妥当性を確
認するために以下のような試験を行った。
実施例1 口金スリット間隙調整ボルトのボルトピッチP=20mmの
口金を用いてポリエステル樹脂を溶融押出しし、その後
長手方向、巾方向に二軸延伸し、厚さ12μのポリエステ
ルフィルム中間製品を巻取った。中間製品巾方向の連続
厚みデータを見ながら口金スリット間隙調整ボルトのア
クションを行いフィルムの全巾厚みむらレベルが通常時
レベルに到達完了したことを確認後、中間製品を、スリ
ッタにて所定のトラバース量Lで500m/周期のトラバー
ス速度で巾方向にトラバースさせながら巾550mm、長さ6
000mのロール状最終製品に巻取った。該ロール表面硬度
を巾方向5分割の位置で5点測定し、各硬度値の最大値
と最小値の差を硬度むら値として求めた。硬度の測定
は、JIS K 6301−1975スプリング式硬さ試験A形に準じ
た。具体的には、島津ゴム硬度計200形(株式会社島津
製作所製)を用い、押圧荷重を1Kgとして測定した。
なお、巾方向延伸倍率(T)を変更する以外は上記と同
じ作業を行い表−1の結果を得た。
なお、表−1において、Lは L=2(4−T)PT(mm)により演算した値である。ま
た、製品巻姿の判定においては ○……硬度むら2.0度以下 △……2.0<硬度むら<2.5 ×……硬度むら2.5以上 とした。本結果にもとづき、縦軸をトラバース量L(m
m)、横軸を巾方向延伸倍率T(倍)としてグラフにし
たのが第1図である。図中斜線部が本発明でいうLの領
域を示す。表−1の結果から、R量を本発明のLの領域
に設定することにより巻取製品の巻硬度むらのレベルは
△〜○の範囲に収められることが判る。
実施例2 ボルトピッチP=30mmの口金を用いる以外は実施例1と
同様な操作を行い表−2の結果を得た。
このように、口金スリット間隙調整ボルトのボルトピッ
チを変更した場合にも、本発明でいう式は成立し、巻硬
度むらを目標とする範囲内に収めるトラバース量が巾方
向延伸倍率に応じて容易に求められる。
なお、本発明でいう式 L=2(4−T)PT を、ボルトピッチPが20mm、30mmの口金についてそれぞ
れ整理すれば、 P=20のとき、 L=40(4−T)T P=30のとき L=60(4−T)T となり、第2図に示すように、上に凸の2次曲線として
得られる。そして、図の斜線領域が本発明でいう領域で
あり、2次曲線は、T=2で極大点を有し、T=4で0
点を通る。したがって、本式は巾方向延伸倍率が2.0倍
ないし、4.0倍の場合に適用可能な式である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のポリエステルフィルムの
巻取方法によるときは、トラバース量を二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの巾方向延伸倍率と口金スリット間隙調
整ボルトのボルトピッチと関連づけ、トラバース量を所
定の巻硬度むら以内に抑えることのできるトラバース量
に容易に設定できるようにしたもので、巾方向延伸倍率
を望ましい範囲に抑えつつ、製膜条件、口金の仕様に応
じて、目標とする範囲内の硬度むら内に収め、かつ最も
ロス量の少ないポリエステルフィルムの巻取りを確実に
実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る方法を実施した結果を
示すトラバース量、巾方向延伸倍率および硬度むらの関
係図、 第2図は本発明でいう式をボルトピッチP=20mmとボル
トピッチP=30mmの口金に適用した場合の演算値を示す
トラバース量と巾方向延伸倍率との関係図、 である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融樹脂を吐出するスリットを有し、該ス
    リットの長手方向に口金スリット間隙調整ボルトが配列
    された口金からシート状に吐出されたポリエステル樹脂
    を長手方向および巾方向に延伸して二軸延伸ポリエステ
    ルフィルムを製膜し、製膜された二軸延伸ポリエステル
    フィルムを巾方向にトラバースしながらロール状に巻取
    るポリエステルフィルムの巻取方法において、前記巻取
    時のトラバース量を、前記巾方向延伸倍率および前記口
    金スリット間隙調整ボルトのボルトピッチに関連させて
    設定し、前記二軸延伸ポリエステルフィルムの巾方向延
    伸倍率を、2.0倍ないし4.0倍に設定し、前記巻取時のト
    ラバース量(Lmm)と前記巾方向延伸倍率(T倍)およ
    び前記口金スリット間隙調整ボルトのボルトピッチ(Pm
    m)との関係を、 L≧2(4−T)PT としたことを特徴とするポリエステルフィルムの巻取方
    法。
  2. 【請求項2】上記巻取時のトラバース速度が、フィルム
    巻取長50〜2000m/周期であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のポリエステルフィルムの巻取方法。
JP61064845A 1986-03-25 1986-03-25 ポリエステルフイルムの巻取方法 Expired - Lifetime JPH0798595B2 (ja)

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