JPH0797508A - 鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物 - Google Patents
鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物Info
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- JPH0797508A JPH0797508A JP24115593A JP24115593A JPH0797508A JP H0797508 A JPH0797508 A JP H0797508A JP 24115593 A JP24115593 A JP 24115593A JP 24115593 A JP24115593 A JP 24115593A JP H0797508 A JPH0797508 A JP H0797508A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート)系ポリエステル20〜50重量部に、ポ
リ(フェニレンスルフィド)0〜25重量部、ガラス繊
維0〜1重量部、ガラス繊維以外の繊維状強化材10〜
35重量部、粒状強化材30〜74重量部、を含有して
なるランプリフレクター用樹脂組成物。ここで、ポリ)
フェニレンスルフィド)の配合量は、ポリ(1,4−シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート)のそれを越
えない。 【効果】改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械的特性
に優れ、低比重のランプリフレクター成形品を与える。
レフタレート)系ポリエステル20〜50重量部に、ポ
リ(フェニレンスルフィド)0〜25重量部、ガラス繊
維0〜1重量部、ガラス繊維以外の繊維状強化材10〜
35重量部、粒状強化材30〜74重量部、を含有して
なるランプリフレクター用樹脂組成物。ここで、ポリ)
フェニレンスルフィド)の配合量は、ポリ(1,4−シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート)のそれを越
えない。 【効果】改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械的特性
に優れ、低比重のランプリフレクター成形品を与える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された鮮映性を有
し、耐熱性、機械的特性に優れ、かつ低比重のランプリ
フレクター用成形品を与える樹脂組成物に成形品に関す
るものである。
し、耐熱性、機械的特性に優れ、かつ低比重のランプリ
フレクター用成形品を与える樹脂組成物に成形品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用ランプリフレクター用素
材としてガラス繊維等で強化した熱硬化性樹脂(以下F
RPと略記する)の採用が急増している。FRPは耐熱
性、剛性、寸法安定性を初めとして優れた特性を有して
いるが、成形加工時に発生するバリの除去が必要であ
り、成形加工性が劣っている。また、FRPの比重が
2.0前後と大きいことは、自動車の軽量化の流れの中
で問題点として挙げられる。
材としてガラス繊維等で強化した熱硬化性樹脂(以下F
RPと略記する)の採用が急増している。FRPは耐熱
性、剛性、寸法安定性を初めとして優れた特性を有して
いるが、成形加工時に発生するバリの除去が必要であ
り、成形加工性が劣っている。また、FRPの比重が
2.0前後と大きいことは、自動車の軽量化の流れの中
で問題点として挙げられる。
【0003】このような問題点を有するFRPに対し
て、熱可塑性樹脂に種々の無機強化材をを配合すること
によって、剛性、寸法精度などの特性を発現させつつ、
鮮映性に優れ、低比重の組成物が提案されている。
て、熱可塑性樹脂に種々の無機強化材をを配合すること
によって、剛性、寸法精度などの特性を発現させつつ、
鮮映性に優れ、低比重の組成物が提案されている。
【0004】例えば、微粉末強化材(特開昭61−13
3234号公報)、酸化チタン(実公昭61−1656
1号公報)、酸化マグネシウム(特開昭2−31155
3号公報)を強化材として用いたポリエステル系樹脂組
成物が提案されているが、いずれもポリ(ブチレンテレ
フタレート)(以下PBTと略記する)やポリ(エチレ
ンテレフタレート)(以下PETと略記する)の樹脂組
成物である。しかしながら、これら組成物を強い光源の
近傍で用いられるランプリフレクターに適用すると、高
熱に晒され、バルブホルダー近傍が変形してしまうとい
う問題があった。
3234号公報)、酸化チタン(実公昭61−1656
1号公報)、酸化マグネシウム(特開昭2−31155
3号公報)を強化材として用いたポリエステル系樹脂組
成物が提案されているが、いずれもポリ(ブチレンテレ
フタレート)(以下PBTと略記する)やポリ(エチレ
ンテレフタレート)(以下PETと略記する)の樹脂組
成物である。しかしながら、これら組成物を強い光源の
近傍で用いられるランプリフレクターに適用すると、高
熱に晒され、バルブホルダー近傍が変形してしまうとい
う問題があった。
【0005】また、ポリアセタール、PBT、PET、
ポリアミド等の熱可塑性樹脂に繊維状強化材と板状強化
材を配合して加熱変形量の小さい樹脂組成物が特開昭5
3−121843号公報に記載されている。しかしなが
ら、ポリ(シクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト)について何等記載されておらず、同公報に記載され
た組成物をランプリフレクターとして用いても、鮮映性
や耐熱性の点において実用的なものではなかった。
ポリアミド等の熱可塑性樹脂に繊維状強化材と板状強化
材を配合して加熱変形量の小さい樹脂組成物が特開昭5
3−121843号公報に記載されている。しかしなが
ら、ポリ(シクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト)について何等記載されておらず、同公報に記載され
た組成物をランプリフレクターとして用いても、鮮映性
や耐熱性の点において実用的なものではなかった。
【0006】特開平2−8247号公報には、ポリアリ
ーレンサルファイド(以下PPSと略記する)に特定の
無機強化材を配合してなる組成物が開示されている。ポ
リアリーレンサルファイドはPCTと同レベルの耐熱性
を有する樹脂であるが、その比重がPCTに比べて大き
く、軽量のランプリフレクター用素材としては不十分で
あった。
ーレンサルファイド(以下PPSと略記する)に特定の
無機強化材を配合してなる組成物が開示されている。ポ
リアリーレンサルファイドはPCTと同レベルの耐熱性
を有する樹脂であるが、その比重がPCTに比べて大き
く、軽量のランプリフレクター用素材としては不十分で
あった。
【0007】一方、英国特許第2017127A号明細
書、特開昭4−142362号公報には、ベースポリマ
ーとしてポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート)(以下PCTと略記する)を用い、特定
の無機強化材を配合してなる組成物が開示されている。
しかしながら、これとても衝撃強度が低く、自動車に装
着することを想定した振動テストで割れたり、剛性の不
足による高耐熱下の変形が生じるなど機械的特性、耐熱
性が不十分であった。
書、特開昭4−142362号公報には、ベースポリマ
ーとしてポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート)(以下PCTと略記する)を用い、特定
の無機強化材を配合してなる組成物が開示されている。
しかしながら、これとても衝撃強度が低く、自動車に装
着することを想定した振動テストで割れたり、剛性の不
足による高耐熱下の変形が生じるなど機械的特性、耐熱
性が不十分であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、改良さ
れた鮮映性を有すると同時に、ランプリフレクター用素
材として用いるに十分な耐熱性、機械的特性を示し、低
比重の成形品を与える樹脂組成物について、種々の熱可
塑性樹脂および無機強化材を鋭意検討した結果、PCT
樹脂に特定の形状を有する無機強化材を配合することに
より所期の目的を達する樹脂組成物が得られることを見
出し、本発明に到達した。
れた鮮映性を有すると同時に、ランプリフレクター用素
材として用いるに十分な耐熱性、機械的特性を示し、低
比重の成形品を与える樹脂組成物について、種々の熱可
塑性樹脂および無機強化材を鋭意検討した結果、PCT
樹脂に特定の形状を有する無機強化材を配合することに
より所期の目的を達する樹脂組成物が得られることを見
出し、本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、全組
成物を100重量部として、ポリ(シクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート)系ポリエステル20〜50重
量部、ポリ(フェニレンスルフィド)0〜25重量部
(ただし、ポリ(フェニレンスルフィド)の添加量はポ
リ(シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)のそ
れを越えないものとする)、ガラス繊維0〜1重量部、
ガラス繊維以外の繊維状強化材10〜35重量部、粒状
強化材25〜69重量部、を含有してなるランプリフレ
クター用樹脂組成物を提供するものである。
成物を100重量部として、ポリ(シクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート)系ポリエステル20〜50重
量部、ポリ(フェニレンスルフィド)0〜25重量部
(ただし、ポリ(フェニレンスルフィド)の添加量はポ
リ(シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)のそ
れを越えないものとする)、ガラス繊維0〜1重量部、
ガラス繊維以外の繊維状強化材10〜35重量部、粒状
強化材25〜69重量部、を含有してなるランプリフレ
クター用樹脂組成物を提供するものである。
【0010】本発明で用いるポリ(シクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート)系ポリエステルとは主として
テレフタル酸残基とシクロヘキサンジメタノール残基が
結合した繰返し単位からなるものである。
メチレンテレフタレート)系ポリエステルとは主として
テレフタル酸残基とシクロヘキサンジメタノール残基が
結合した繰返し単位からなるものである。
【0011】本発明におけるPCT系ポリエステルの製
造方法は特に限定されるものではないが、例えば有機チ
タン化合物などの触媒の存在下もしくは非存在下におい
て、テレフタル酸またはその低級アルキルエステルと
1,4−シクロヘキサンジメタノールを重縮合して得る
方法が挙げられる。重合条件としては例えば米国特許第
2,901,466号公報に記載された条件などが適用
され得る。
造方法は特に限定されるものではないが、例えば有機チ
タン化合物などの触媒の存在下もしくは非存在下におい
て、テレフタル酸またはその低級アルキルエステルと
1,4−シクロヘキサンジメタノールを重縮合して得る
方法が挙げられる。重合条件としては例えば米国特許第
2,901,466号公報に記載された条件などが適用
され得る。
【0012】PCT系ポリエステルの酸成分またはジオ
ール成分を、本発明の効果を損なわない範囲、通常20
モル%以下、好ましくは10モル%以下の範囲で、イソ
フタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナ
フタレンジカルボン酸、メチルテレフタル酸、4,4´
−ビフェニルジカルボン酸、2,2´−ビフェニルジカ
ルボン酸、1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)
エタン、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オクタデカンジ
カルボン酸、ダイマー酸および1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸などの他のジカルボン酸またはエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,10−デカンジオール、1,3−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタ
ノールおよび2,2−ビス(2´−ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパンなどの他のジオールで置換したもの
も用いることができる。
ール成分を、本発明の効果を損なわない範囲、通常20
モル%以下、好ましくは10モル%以下の範囲で、イソ
フタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナ
フタレンジカルボン酸、メチルテレフタル酸、4,4´
−ビフェニルジカルボン酸、2,2´−ビフェニルジカ
ルボン酸、1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)
エタン、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オクタデカンジ
カルボン酸、ダイマー酸および1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸などの他のジカルボン酸またはエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,10−デカンジオール、1,3−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタ
ノールおよび2,2−ビス(2´−ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパンなどの他のジオールで置換したもの
も用いることができる。
【0013】本発明で使用するPCT系ポリエステルの
1,4−シクロヘキサンジメタノール残基の一部である
シクロヘキサン環は、シス構造とトランス構造の比率で
あるシス/トランス比(モル比)が60/40〜10/
90の範囲にあることが好ましく、より好ましくは50
/50〜15/85であり、さらに好ましくは40/6
0〜25/75である。
1,4−シクロヘキサンジメタノール残基の一部である
シクロヘキサン環は、シス構造とトランス構造の比率で
あるシス/トランス比(モル比)が60/40〜10/
90の範囲にあることが好ましく、より好ましくは50
/50〜15/85であり、さらに好ましくは40/6
0〜25/75である。
【0014】本発明で使用するPCT系ポリエステルは
o−クロルフェノール溶液を25℃で測定したときの固
有粘度が好ましくは0.5〜2.0dl/g、より好ま
しくは0.5〜1.0dl/gのものが望ましい。
o−クロルフェノール溶液を25℃で測定したときの固
有粘度が好ましくは0.5〜2.0dl/g、より好ま
しくは0.5〜1.0dl/gのものが望ましい。
【0015】また、PCT系ポリエステルの末端カルボ
キシル基量は、100当量/106g−ポリマ以下、望
ましくは30当量/106 g−ポリマ以下、さらに望ま
しくは15当量/106 g−ポリマ以下であることが望
ましい。
キシル基量は、100当量/106g−ポリマ以下、望
ましくは30当量/106 g−ポリマ以下、さらに望ま
しくは15当量/106 g−ポリマ以下であることが望
ましい。
【0016】PCT系ポリエステルの末端カルボキシル
基量は、例えばAnal. Chem.,26.1614−1616
(1954)に記載されているH. A. Pohlの方法を用い
て測定することができる。
基量は、例えばAnal. Chem.,26.1614−1616
(1954)に記載されているH. A. Pohlの方法を用い
て測定することができる。
【0017】本発明で用いるポリ(フェニレンスルフィ
ド)は、一般に化学式(1)
ド)は、一般に化学式(1)
【化1】 の構造を有する重合体であり、分子量10000〜40
000、融点270〜290℃のものが好ましく使用さ
れる。
000、融点270〜290℃のものが好ましく使用さ
れる。
【0018】ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレート)の配合量は、全組成物100重量部
に対して20〜50重量部、ポリ(フェニレンスルフィ
ド)のそれは0〜25重量部であり、ポリ(フェニレン
スルフィド)の配合量は、ポリ(1,4−シクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート)の配合量を越えないこ
とが必要である。ポリ(フェニレンスルフィド)の配合
量が、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート)の配合量を越えると、樹脂組成物全体の比
重が増し、ランプリフレクター成形品の重量が増加する
ため好ましくない。
ンテレフタレート)の配合量は、全組成物100重量部
に対して20〜50重量部、ポリ(フェニレンスルフィ
ド)のそれは0〜25重量部であり、ポリ(フェニレン
スルフィド)の配合量は、ポリ(1,4−シクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート)の配合量を越えないこ
とが必要である。ポリ(フェニレンスルフィド)の配合
量が、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート)の配合量を越えると、樹脂組成物全体の比
重が増し、ランプリフレクター成形品の重量が増加する
ため好ましくない。
【0019】本発明で用いるガラス繊維としては、通常
の強化樹脂用のチョップドストランドタイプのガラス繊
維が好ましく用いられる。ガラス繊維の直径は、成形品
の機械的特性及び表面光沢から13μm以下が好まし
く、より好ましくは9μm以下、さらに好ましくは7μ
m以下である。取扱性、成形品の表面光沢性付与などの
点からチョップドストランドの長さは1〜6mmが好ま
しく、さらに好ましくは3mmであり、ガラス長はポリ
マ−に分散した状態で平均長が0.05〜1mm、特に
0.1〜0.5mmの範囲にあることが好ましい。ガラ
ス繊維の添加量は全組成に対して0〜1重量部である。
ガラス繊維0〜1重量部に、後述する無機強化材を併用
することにより初めて耐熱性、機械的特性、表面平滑性
に優れた樹脂組成物を得ることができる。
の強化樹脂用のチョップドストランドタイプのガラス繊
維が好ましく用いられる。ガラス繊維の直径は、成形品
の機械的特性及び表面光沢から13μm以下が好まし
く、より好ましくは9μm以下、さらに好ましくは7μ
m以下である。取扱性、成形品の表面光沢性付与などの
点からチョップドストランドの長さは1〜6mmが好ま
しく、さらに好ましくは3mmであり、ガラス長はポリ
マ−に分散した状態で平均長が0.05〜1mm、特に
0.1〜0.5mmの範囲にあることが好ましい。ガラ
ス繊維の添加量は全組成に対して0〜1重量部である。
ガラス繊維0〜1重量部に、後述する無機強化材を併用
することにより初めて耐熱性、機械的特性、表面平滑性
に優れた樹脂組成物を得ることができる。
【0020】また、ガラス繊維はシラン系、チタン系等
の通常のカップリング剤処理を施してあるものが好まし
く用いられ、エポキシ樹脂、酢酸ビニル等の通常の収束
剤により処理されていることが好ましい。カップリング
剤の好ましい具体例としては、、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメチルシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、γ
−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイド
プロピルトリエトキシシラン、ビニルアセトキシシラン
などのシランカップリング剤、また、イソプロピル ト
リス(イソステアロイル)チタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
イソプロピル トリス(N−アミノエチル−アミノエチ
ル)チタネート、テトラオクチルビス(トリデシルホス
ファイト)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)エチレンチタネート、イソプロピル トリデシ
ルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピル トリ
ス(ジオクチルホスフェート)チタネートなどのチタネ
ート系カップリング剤、また、アセトアルコキシアルミ
ニウムジイソプロピレートなどのアルミニウム系カップ
リング剤およびジルコアルミネート系カップリング剤な
どが挙げられる。
の通常のカップリング剤処理を施してあるものが好まし
く用いられ、エポキシ樹脂、酢酸ビニル等の通常の収束
剤により処理されていることが好ましい。カップリング
剤の好ましい具体例としては、、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメチルシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、γ
−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイド
プロピルトリエトキシシラン、ビニルアセトキシシラン
などのシランカップリング剤、また、イソプロピル ト
リス(イソステアロイル)チタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
イソプロピル トリス(N−アミノエチル−アミノエチ
ル)チタネート、テトラオクチルビス(トリデシルホス
ファイト)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)エチレンチタネート、イソプロピル トリデシ
ルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピル トリ
ス(ジオクチルホスフェート)チタネートなどのチタネ
ート系カップリング剤、また、アセトアルコキシアルミ
ニウムジイソプロピレートなどのアルミニウム系カップ
リング剤およびジルコアルミネート系カップリング剤な
どが挙げられる。
【0021】本発明におけるガラス繊維以外の繊維状強
化材としては、繊維径10μm以下、好ましくは0.1
〜10μm、アスペクト比4以上の強化材であることが
好ましい。ガラス繊維以外の繊維状強化材の添加量は、
10〜35重量部である。
化材としては、繊維径10μm以下、好ましくは0.1
〜10μm、アスペクト比4以上の強化材であることが
好ましい。ガラス繊維以外の繊維状強化材の添加量は、
10〜35重量部である。
【0022】ここでいうガラス繊維は、通常の強化樹脂
用のチョップドストランドタイプのガラス繊維であって
その繊維長が1〜6mmのものを指す。繊維状強化材の
添加量が10重量部よりも少なくなると機械特性や耐熱
性が不十分となり、35重量部を越えると成形品の鮮映
性が低下するためランプリフレクター用途に用いるには
不適である。繊維状強化材の具体例としては、珪酸カル
シウム(ワラステナイト)、硫酸カルシウム、炭酸カル
シウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ガラス粉末、
チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、ロックウ−ル、
ほう酸アルミニウム、マグネシウムオキシサルフェー
ト、等が挙げられる。ここでいうガラス粉末はガラス繊
維長100μm以下のガラス繊維を指す。これら繊維状
強化材は、2種以上を併用することもできる。また、こ
れら繊維状強化材中でも特に、珪酸カルシウム(ワラス
テナイト)、チタン酸カリウム、ガラス粉末が好ましく
用いられる。
用のチョップドストランドタイプのガラス繊維であって
その繊維長が1〜6mmのものを指す。繊維状強化材の
添加量が10重量部よりも少なくなると機械特性や耐熱
性が不十分となり、35重量部を越えると成形品の鮮映
性が低下するためランプリフレクター用途に用いるには
不適である。繊維状強化材の具体例としては、珪酸カル
シウム(ワラステナイト)、硫酸カルシウム、炭酸カル
シウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ガラス粉末、
チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、ロックウ−ル、
ほう酸アルミニウム、マグネシウムオキシサルフェー
ト、等が挙げられる。ここでいうガラス粉末はガラス繊
維長100μm以下のガラス繊維を指す。これら繊維状
強化材は、2種以上を併用することもできる。また、こ
れら繊維状強化材中でも特に、珪酸カルシウム(ワラス
テナイト)、チタン酸カリウム、ガラス粉末が好ましく
用いられる。
【0023】粒状強化材は、アスペクト比が4未満の無
機強化材を指す。ここでいうアスペクト比は長径の短径
に対する比の値であって、繊維状や平板状の強化材であ
ってアスペクト比が4以上の強化材はここでいう粒状強
化材には属さない。したがって、本発明においては、繊
維状強化材と粒状強化材の併用が必須であるのに対し
て、ガラス繊維の添加は任意で、1重量部以下の少量で
あればガラス繊維を添加してもよい。粒状強化材は、粒
子の50%以上が粒子径10μm以下であることが好ま
しく、粒子の50%以上が粒子径3μm以下であること
がさらに好ましい。粒状強化材の具体例としては、珪酸
カルシウム(ワラステナイト)、りん酸カルシウム、硫
酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化鉄、酸化ジルコ
ニウム、二酸化モリブデン、二硫化モリブデン、マイ
カ、セリサイト、タルク、カオリン、クレー、長石粉、
シリカ、ガラス粉末、カーボンブラック、グラファイ
ト、珪酸アルミニウムバルーン、ガラスバルーン、ガラ
スビーズ、ガラスフレーク、ゼオライト、ベントナイ
ト、ドロマイト、シラスバルーン、酸化カルシウム、ノ
バキュライト、ドーソナイト、白土、等が挙げられ、こ
れらは2種以上併用することもできる。また、これら粒
状強化材の中でも特に好ましいものとして、珪酸アルミ
ニウムバルーン、カオリン、炭酸カルシウム等が挙げら
れる。
機強化材を指す。ここでいうアスペクト比は長径の短径
に対する比の値であって、繊維状や平板状の強化材であ
ってアスペクト比が4以上の強化材はここでいう粒状強
化材には属さない。したがって、本発明においては、繊
維状強化材と粒状強化材の併用が必須であるのに対し
て、ガラス繊維の添加は任意で、1重量部以下の少量で
あればガラス繊維を添加してもよい。粒状強化材は、粒
子の50%以上が粒子径10μm以下であることが好ま
しく、粒子の50%以上が粒子径3μm以下であること
がさらに好ましい。粒状強化材の具体例としては、珪酸
カルシウム(ワラステナイト)、りん酸カルシウム、硫
酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化鉄、酸化ジルコ
ニウム、二酸化モリブデン、二硫化モリブデン、マイ
カ、セリサイト、タルク、カオリン、クレー、長石粉、
シリカ、ガラス粉末、カーボンブラック、グラファイ
ト、珪酸アルミニウムバルーン、ガラスバルーン、ガラ
スビーズ、ガラスフレーク、ゼオライト、ベントナイ
ト、ドロマイト、シラスバルーン、酸化カルシウム、ノ
バキュライト、ドーソナイト、白土、等が挙げられ、こ
れらは2種以上併用することもできる。また、これら粒
状強化材の中でも特に好ましいものとして、珪酸アルミ
ニウムバルーン、カオリン、炭酸カルシウム等が挙げら
れる。
【0024】珪酸アルミニウムバルーンは、SiO2 2
0〜80重量%とAl2 O3 20〜80重量%を主成分
とし、高温で処理し発泡させて製造される。組成比はS
iO2 が40〜60重量%、Al2 O3 が25〜40重
量%が好ましい。珪酸アルミニウムバルーンは低比重で
あるため、ランプリフレクターに適した強化材である。
ここで、粒子径が小さくとも中空部分の体積が不十分で
あると比重が大きくなる一方で、中空部分の体積が大き
すぎるとバルーンの強度が低下し組成物の比重が大きく
なる。したがって、ランプリフレクター用途に用いる珪
酸アルミニウムバルーンの比重は0.5〜2.5が好ま
しく、1.8〜2.4が特に好ましい。
0〜80重量%とAl2 O3 20〜80重量%を主成分
とし、高温で処理し発泡させて製造される。組成比はS
iO2 が40〜60重量%、Al2 O3 が25〜40重
量%が好ましい。珪酸アルミニウムバルーンは低比重で
あるため、ランプリフレクターに適した強化材である。
ここで、粒子径が小さくとも中空部分の体積が不十分で
あると比重が大きくなる一方で、中空部分の体積が大き
すぎるとバルーンの強度が低下し組成物の比重が大きく
なる。したがって、ランプリフレクター用途に用いる珪
酸アルミニウムバルーンの比重は0.5〜2.5が好ま
しく、1.8〜2.4が特に好ましい。
【0025】また、無機強化材はその表面をカップリン
グ剤、例えばγ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
チルシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピル
トリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキ
シシラン、ビニルアセトキシシランなどのシランカップ
リング剤、また、イソプロピルトリスイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホ
スフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミ
ノエチル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチル
ビス(トリデシルホスファイト)チタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イ
ソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、
イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネー
トなどのチタネート系カップリング剤、また、アセトア
ルコキシアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミ
ニウム系カップリング剤およびジルコアルミネート系カ
ップリング剤などでカップリング処理して用いることが
好ましい。
グ剤、例えばγ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
チルシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピル
トリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキ
シシラン、ビニルアセトキシシランなどのシランカップ
リング剤、また、イソプロピルトリスイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホ
スフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミ
ノエチル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチル
ビス(トリデシルホスファイト)チタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イ
ソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、
イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネー
トなどのチタネート系カップリング剤、また、アセトア
ルコキシアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミ
ニウム系カップリング剤およびジルコアルミネート系カ
ップリング剤などでカップリング処理して用いることが
好ましい。
【0026】また、本発明の樹脂組成物に溶融時の滞留
安定性を高める目的で特定の有機ホスファイトまたはホ
スフォナイトを加えることが好ましい。このような化合
物は化学式(2)、(3)で表わされる。
安定性を高める目的で特定の有機ホスファイトまたはホ
スフォナイトを加えることが好ましい。このような化合
物は化学式(2)、(3)で表わされる。
【0027】
【化2】 ここで、R1 、R2 、R3 のうちの少なくとも1つは炭
素数6から30の芳香族基であり、その他のR1 、
R2 、R3 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族
基である。
素数6から30の芳香族基であり、その他のR1 、
R2 、R3 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族
基である。
【0028】
【化3】 ここで、R4 、R5 、R6 のうちの少なくとも1つは炭
素数6から30の芳香族基であり、その他のR4 、
R5 、R6 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族
基である。
素数6から30の芳香族基であり、その他のR4 、
R5 、R6 は水素、もしくは炭素数1から30の脂肪族
基である。
【0029】このような化合物の具体例としては次のも
のを挙げることができる。
のを挙げることができる。
【0030】トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスフォナイ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、4,4’−
ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
−ジ−トリデシル)ホスファイト、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−ジ−t
−ブチルフェニル)ブタン、トリス(ミックスドモノお
よびジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニル
フェニル)ホスファイト、4,4’−イソプロピリデン
ビス(フェニルジアルキルホスファイト)などが挙げら
れ、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト
などが好ましく使用できる。
ル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスフォナイ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、4,4’−
ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
−ジ−トリデシル)ホスファイト、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−ジ−t
−ブチルフェニル)ブタン、トリス(ミックスドモノお
よびジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニル
フェニル)ホスファイト、4,4’−イソプロピリデン
ビス(フェニルジアルキルホスファイト)などが挙げら
れ、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト
などが好ましく使用できる。
【0031】本発明において、これらの特定の有機ホス
ファイト、またはホスホナイト化合物を1種または2種
以上併用して使用する事が好ましく、ポリエステル樹脂
組成物全量に対してその含有量は0.05〜2重量%、
好ましくは0.1〜1重量%、さらに好ましくは0.1
〜0.5重量%である。
ファイト、またはホスホナイト化合物を1種または2種
以上併用して使用する事が好ましく、ポリエステル樹脂
組成物全量に対してその含有量は0.05〜2重量%、
好ましくは0.1〜1重量%、さらに好ましくは0.1
〜0.5重量%である。
【0032】本発明の組成物は、本発明の目的を損なわ
ない範囲で、通常の添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤、滑剤、離形剤、染料および顔料を含
む着色剤、核剤および難燃剤などの少なくとも1種をさ
らに含有することができる。特に、結晶化速度を高める
目的でタルクを添加することが好ましい。また、加工時
における熱分解を抑制するために熱安定剤やエポキシな
どの鎖連結剤を添加することが好ましい。
ない範囲で、通常の添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤、滑剤、離形剤、染料および顔料を含
む着色剤、核剤および難燃剤などの少なくとも1種をさ
らに含有することができる。特に、結晶化速度を高める
目的でタルクを添加することが好ましい。また、加工時
における熱分解を抑制するために熱安定剤やエポキシな
どの鎖連結剤を添加することが好ましい。
【0033】本発明の樹脂組成物で射出成形により1
2.7mm×127mm×3.2mmtの試験片を作製
しその中央部の線膨張係数が30〜150℃の範囲にお
いて、流動方向で5×10-5(℃)以下、直角方向で7
×10-5(℃)以下であることが好ましい。線膨張係数
がこの範囲にある場合には、電球点灯時にランプリフレ
クターにゆがみが生じ光軸がずれる、いわゆるミスエイ
ミングという現象が起きないため好ましい。
2.7mm×127mm×3.2mmtの試験片を作製
しその中央部の線膨張係数が30〜150℃の範囲にお
いて、流動方向で5×10-5(℃)以下、直角方向で7
×10-5(℃)以下であることが好ましい。線膨張係数
がこの範囲にある場合には、電球点灯時にランプリフレ
クターにゆがみが生じ光軸がずれる、いわゆるミスエイ
ミングという現象が起きないため好ましい。
【0034】本発明の樹脂組成物の荷重たわみ温度(高
荷重)は、ASTM D−648の方法で測定して15
0℃以上であることが好ましい。この範囲であれば、電
球点灯時にランプリフレクターが変形する危険性が極め
て少なく好ましい。
荷重)は、ASTM D−648の方法で測定して15
0℃以上であることが好ましい。この範囲であれば、電
球点灯時にランプリフレクターが変形する危険性が極め
て少なく好ましい。
【0035】また、少量の他の熱可塑性樹脂(例えばポ
リエチレン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、液晶
ポリエステル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイドなど)、
熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂な
ど)および軟質熱可塑性樹脂(例えばエチレン/グリシ
ジルメタクリレート共重合体、ポリエステルエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー、エチレン/プロピレンタ
ーポリマー、エチレン/ブテン−1共重合体など)など
を含有することもできる。
リエチレン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、液晶
ポリエステル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイドなど)、
熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂な
ど)および軟質熱可塑性樹脂(例えばエチレン/グリシ
ジルメタクリレート共重合体、ポリエステルエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー、エチレン/プロピレンタ
ーポリマー、エチレン/ブテン−1共重合体など)など
を含有することもできる。
【0036】本発明組成物の製造方法は特に限定される
ものではないが好ましくは、PCT系ポリエステルの融
点以上においてPCT系ポリエステル、ポリ(フェニレ
ンスルフィド)、無機強化材および必要に応じて種々の
添加剤を押出機を用いて均一に溶融混練する方法が挙げ
られる。
ものではないが好ましくは、PCT系ポリエステルの融
点以上においてPCT系ポリエステル、ポリ(フェニレ
ンスルフィド)、無機強化材および必要に応じて種々の
添加剤を押出機を用いて均一に溶融混練する方法が挙げ
られる。
【0037】得られた組成物は、通常公知の射出成形、
押出成形などの任意の方法で成形できる。特に、ランプ
リフレクターの成形品の製造方法として適している射出
成形が好ましい。
押出成形などの任意の方法で成形できる。特に、ランプ
リフレクターの成形品の製造方法として適している射出
成形が好ましい。
【0038】本発明の組成物から得られた成形品は、改
良された鮮映性を有し、優れた耐熱性、機械的性質を備
えており、かつ低比重であるのでランプリフレクター用
組成物として好適である。
良された鮮映性を有し、優れた耐熱性、機械的性質を備
えており、かつ低比重であるのでランプリフレクター用
組成物として好適である。
【0039】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳述する。
なお実施例中の部数は全て重量基準である。
なお実施例中の部数は全て重量基準である。
【0040】実施例1〜5、比較例1〜10 シクロヘキサンジメタノール残基のシス/トランス比=
35/75、固有粘度0.82、末端カルボキシル基量
21当量/106 g−ポリマーであるポリシクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート(PCT)に対して、チ
ョップドストランドタイプのガラス繊維(6μmφ、長
さ3mm)、無機強化材(A)〜(E)および(A’)
〜(C’)、その他を表1に記載のようにVブレンダー
を用いてドライブレンドした後、300℃に設定した2
軸スクリュー押出機を使用して溶融混練、ペレタイズし
樹脂組成物を得た。また、組成物を5オンスの射出容量
を有する射出成形機に供し、加工温度300℃、金型温
度150℃、成形サイクル(射出時間/冷却時間/中間
時間)、10/15/10秒で成形を行い、12.7m
m×127mm×3.2mmtの曲げ試験片、12.7
mm×63.5mm×3.2mmtのアイゾッド衝撃試
験片および80mm×80mm×3mmtの角板を得
た。なお、押出し温度、成形加工温度は、比較例1、比
較例10では250℃、比較例2では270℃で行っ
た。
35/75、固有粘度0.82、末端カルボキシル基量
21当量/106 g−ポリマーであるポリシクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート(PCT)に対して、チ
ョップドストランドタイプのガラス繊維(6μmφ、長
さ3mm)、無機強化材(A)〜(E)および(A’)
〜(C’)、その他を表1に記載のようにVブレンダー
を用いてドライブレンドした後、300℃に設定した2
軸スクリュー押出機を使用して溶融混練、ペレタイズし
樹脂組成物を得た。また、組成物を5オンスの射出容量
を有する射出成形機に供し、加工温度300℃、金型温
度150℃、成形サイクル(射出時間/冷却時間/中間
時間)、10/15/10秒で成形を行い、12.7m
m×127mm×3.2mmtの曲げ試験片、12.7
mm×63.5mm×3.2mmtのアイゾッド衝撃試
験片および80mm×80mm×3mmtの角板を得
た。なお、押出し温度、成形加工温度は、比較例1、比
較例10では250℃、比較例2では270℃で行っ
た。
【0041】上記曲げ試験片を用いて、ASTM D−
790に従い、曲げ強度を評価した。
790に従い、曲げ強度を評価した。
【0042】また、寸法安定性を調べるため、上記曲げ
試験片の中央部から幅3mm、長さ10mmの角柱を切
り出し、流動方向および直角方向の線膨張係数を測定し
た。サンプルは加熱炉内で25℃〜180℃まで加熱
し、30℃〜150℃間のサンプル長の変化から線膨張
係数を求めた。
試験片の中央部から幅3mm、長さ10mmの角柱を切
り出し、流動方向および直角方向の線膨張係数を測定し
た。サンプルは加熱炉内で25℃〜180℃まで加熱
し、30℃〜150℃間のサンプル長の変化から線膨張
係数を求めた。
【0043】また、耐熱性を調べるため、上記曲げ試験
片を用いて、ASTM D−648に従い荷重たわみ温
度を測定した。
片を用いて、ASTM D−648に従い荷重たわみ温
度を測定した。
【0044】さらに、比重を調べるために、上記曲げ試
験片を用い、ASTM D−792に従い比重を求め
た。
験片を用い、ASTM D−792に従い比重を求め
た。
【0045】角板表面の鮮映性は、PGD(鮮映度光沢
度計)で測定を行なった。鮮映性の評価は0.1〜1.
5まで0.1刻みの数値で行なった(より大きな数値が
高鮮映性であることを示す)。
度計)で測定を行なった。鮮映性の評価は0.1〜1.
5まで0.1刻みの数値で行なった(より大きな数値が
高鮮映性であることを示す)。
【0046】ランプリフレクターの連続点灯試験を行な
う目的で、直径10cm、厚さ2mmの半球型のランプ
リフレクター基体を成形し、成形品の内面にプライマー
を塗布してプライマーコート層を形成した後アルミニウ
ムを真空蒸着法で蒸着させ金属メッキ層を形成し、ラン
プリフレクターを作製した。このランプリフレクターの
中央部を切削加工して電球を取り付け、図1に示すラン
プを作製した。図1はランプリフレクター1にハロゲン
電球2およびレンズ3を取付けたランプの断面図であ
る。この装置で電球を連続200時間点灯状態で放置し
た後、電球周辺の樹脂の溶融状態を観察した。また、電
球部に30gの重りをつるし同様に点灯テストを行いラ
ンプリフレクターの変形を観察した。荷重下の変形の判
断基準は○:変形なし、×:変形あり、××:著しい変
形ありとした。さらに、ランプリフレクター基体成形時
の成形下限圧を求めた。
う目的で、直径10cm、厚さ2mmの半球型のランプ
リフレクター基体を成形し、成形品の内面にプライマー
を塗布してプライマーコート層を形成した後アルミニウ
ムを真空蒸着法で蒸着させ金属メッキ層を形成し、ラン
プリフレクターを作製した。このランプリフレクターの
中央部を切削加工して電球を取り付け、図1に示すラン
プを作製した。図1はランプリフレクター1にハロゲン
電球2およびレンズ3を取付けたランプの断面図であ
る。この装置で電球を連続200時間点灯状態で放置し
た後、電球周辺の樹脂の溶融状態を観察した。また、電
球部に30gの重りをつるし同様に点灯テストを行いラ
ンプリフレクターの変形を観察した。荷重下の変形の判
断基準は○:変形なし、×:変形あり、××:著しい変
形ありとした。さらに、ランプリフレクター基体成形時
の成形下限圧を求めた。
【0047】なお、比較例9の共重合PBTは、PBT
50重量部に、7.5モル%の2,2−ビス(4−(β
−ヒドロキシエトキシ)フェニル)プロパンとのコ−ポ
リ(1,4−ブチレンテレフタレート)を30重量部ド
ライブレンドしたものを用いた。
50重量部に、7.5モル%の2,2−ビス(4−(β
−ヒドロキシエトキシ)フェニル)プロパンとのコ−ポ
リ(1,4−ブチレンテレフタレート)を30重量部ド
ライブレンドしたものを用いた。
【0048】これらの評価結果を表2に示す。
【0049】
【表1】
【表2】 本発明のPCTに繊維状および粒状の無機強化材を配合
した組成物は、改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械
特性に優れ、また低比重であることが分かる。また、従
来からよく知られているPBTやPETをベ−スとした
物に比較して耐熱性が高く、PPSをベ−スとしたもの
に比較して低比重であり、優れたランプリフレクター用
成形品が得られることが分かる。
した組成物は、改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械
特性に優れ、また低比重であることが分かる。また、従
来からよく知られているPBTやPETをベ−スとした
物に比較して耐熱性が高く、PPSをベ−スとしたもの
に比較して低比重であり、優れたランプリフレクター用
成形品が得られることが分かる。
【0050】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物から得られる成形品
は改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械特性に優れ、
しかも低比重であり、ランプリフレクター用途に好適で
ある。
は改良された鮮映性を有し、耐熱性、機械特性に優れ、
しかも低比重であり、ランプリフレクター用途に好適で
ある。
【図1】実施例1で作製したランプの断面図である。
1.ランプリフレクター 2.ハロゲン電球 3.前面レンズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 7/14 KKF C08L 81/02 LRG
Claims (5)
- 【請求項1】全組成物を100重量部として、ポリ(シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート)系ポリエス
テル20〜50重量部、ポリ(フェニレンスルフィド)
0〜25重量部(ただし、ポリ(フェニレンスルフィ
ド)の添加量はポリ(シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート)のそれを越えないものとする)、ガラス繊
維0〜1重量部、ガラス繊維以外の繊維状強化材10〜
35重量部、粒状強化材25〜69重量部、を含有して
なるランプリフレクター用樹脂組成物。 - 【請求項2】繊維状強化材がアスペクト比4以上、直径
が0.1〜10μmであり、かつ粒状強化材が、粒子の
50%以上が粒子径3μm以下である、請求項1に記載
のランプリフレクター用樹脂組成物。 - 【請求項3】少なくとも1つのP−O結合が炭素数6か
ら30の芳香族基と結合している有機ホスファイトまた
はホスホナイト化合物を全組成に対して0.05〜2重
量部含有してなる請求項1に記載のランプリフレクター
用樹脂組成物。 - 【請求項4】12.7mm×127mm×3.2mmt
の試験片中央部の線膨張係数が30〜150℃の範囲に
おいて流動方向で5×10-5(℃-1)以下、直角方向で
7×10-5(℃-1)以下であることを特徴とする請求項
1に記載のランプリフレクター用樹脂組成物。 - 【請求項5】ASTM D−648の方法で測定した荷
重たわみ温度(高荷重)が150℃以上であることを特
徴とする請求項1に記載のランプリフレクター用樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24115593A JPH0797508A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24115593A JPH0797508A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0797508A true JPH0797508A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17070085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24115593A Pending JPH0797508A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0797508A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09176377A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-08 | Polyplastics Co | 液晶性ポリマー組成物および成形体 |
JPH09251806A (ja) * | 1996-03-14 | 1997-09-22 | Koito Mfg Co Ltd | ランプ反射鏡及びその製造方法 |
WO2001096478A1 (fr) * | 2000-06-12 | 2001-12-20 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de resine de sulfide de polyarylene et objet moule correspondant |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP24115593A patent/JPH0797508A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09176377A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-08 | Polyplastics Co | 液晶性ポリマー組成物および成形体 |
JPH09251806A (ja) * | 1996-03-14 | 1997-09-22 | Koito Mfg Co Ltd | ランプ反射鏡及びその製造方法 |
WO2001096478A1 (fr) * | 2000-06-12 | 2001-12-20 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de resine de sulfide de polyarylene et objet moule correspondant |
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