JPH0796600A - 切換式連続運転用印刷機の制御方法 - Google Patents

切換式連続運転用印刷機の制御方法

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JPH0796600A
JPH0796600A JP24249893A JP24249893A JPH0796600A JP H0796600 A JPH0796600 A JP H0796600A JP 24249893 A JP24249893 A JP 24249893A JP 24249893 A JP24249893 A JP 24249893A JP H0796600 A JPH0796600 A JP H0796600A
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秀明 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷効率の向上および損紙の低減を図ること
ができる切換式連続運転用印刷機の制御方法の提供。 【構成】 印刷用の連続用紙を走行させたままの状態で
切換用の印刷ユニット11A,11Bを切り換えて連続
印刷を行う切換式連続運転用印刷機において、各切換用
の印刷ユニット11A,11Bの水着けローラ34、水
移しローラ33、インキ着けローラ24、インキ移しロ
ーラ23、およびゴム胴15,16を、互いに対応した
所定の入シーケンス(図中上側)および切シーケンス
(図中下側)に従って順次自動的に着脱させる制御を行
い、切り換え制御のより一層の自動化を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切換式連続運転用印刷
機の制御方法に関し、オフセット輪転印刷機により新聞
折込広告やダイレクトメール等の商業印刷を行う場合の
店名差し換えなどの切換制御動作の際に利用できる。
【0002】
【背景技術】一般に、オフセット輪転印刷機により新聞
折込広告等のチラシ、ダイレクトメール、カタログなど
の商業印刷を行う場合には、通常、写真プロセス等はそ
のままの状態とし、文字スポットの店名、日付け、価格
等の部分のみを差し換えている。従来より、このような
差し換え印刷を行う場合には、一旦オフセット輪転印刷
機を停止させて店名(スミ)版のみを版替えし、再びオ
フセット輪転印刷機を稼働させる印刷方法が採られてい
た。これに対し、本願出願人により、オフセット輪転印
刷機を停止させずに印刷用の連続用紙(ウェブ)を走行
させたままの状態で連続印刷を行うことができる切換式
連続運転用印刷機が提案されている(特願平5−112
903号参照)。
【0003】この切換式連続運転用印刷機は、複数の印
刷ユニットにより構成され、このうちの少なくとも二以
上の印刷ユニットが切り換えて選択使用される切換用の
印刷ユニットとされている。そして、各切換用の印刷ユ
ニットのうちの一部の印刷ユニットを選択使用して印刷
を行い、各切換用の印刷ユニットのうちの残りの印刷ユ
ニットを停止させておき、その後、印刷用の連続用紙を
走行させたままの状態で、停止している切換用の印刷ユ
ニットを起動して印刷状態にするとともに、選択使用し
ている切換用の印刷ユニットを停止させることにより各
切換用の印刷ユニットを切り換えて連続印刷を行うよう
になっている。このような切換式連続運転用印刷機によ
れば、停止中の切換用の印刷ユニットの版替え作業を行
っておき、使用中の切換用の印刷ユニットと切り換える
ことで、印刷機を停止させずに連続用紙を走行させたま
まの状態で差し換え印刷を行うことができるため、印刷
効率を向上することができるうえ、損紙を低減すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
切換式連続運転用印刷機では、各印刷ユニットを連結し
てこれらの一括駆動を行うためのラインシャフトと各切
換用の印刷ユニットとの間のクラッチの入切、あるいは
停止中の切換用の印刷ユニットを印刷状態に復帰させる
ための同期制御などは、自動化されていた。しかしなが
ら、インキ移しローラやインキ着けローラを含むインキ
供給装置、あるいは水移しローラや水着けローラを含む
水供給装置等の細部の装置の入切は、単独の印刷ユニッ
トとしての立ち上げ時あるいは停止時においては、自動
化が進められていたが、切換式連続運転用印刷機におい
ては、切換用の印刷ユニットの切り換え制御が複雑なこ
とから、充分な自動化が行われていなかった。このた
め、各切換用の印刷ユニットのクラッチの入切や同期制
御などに加え、これらのインキ供給装置の各ローラや水
供給装置の各ローラの入切制御の自動化を行い、より一
層の印刷効率の向上、損紙の低減を図ることが望まれて
いた。
【0005】本発明の目的は、印刷効率の向上および損
紙の低減を図ることができる切換式連続運転用印刷機の
制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、切換用の印刷
ユニットの切り換え時に、インキ供給装置の各ローラ、
水供給装置の各ローラ、および印刷胴を、互いに対応し
た所定の入シーケンスおよび切シーケンスに従って順次
自動的に着脱させて前記目的を達成しようとするもので
ある。具体的には、本発明は、複数の印刷ユニットのう
ちの少なくとも二以上の印刷ユニットが切り換えて選択
使用される切換用の印刷ユニットとされ、印刷用の連続
用紙を走行させたままの状態でこれらの切換用の印刷ユ
ニットを切り換えて連続印刷を行う切換式連続運転用印
刷機の制御方法であって、前記切換用の印刷ユニットの
切り換え時に、切状態から入状態にされる前記切換用の
印刷ユニットに装着されたインキ供給装置の各ローラ、
水供給装置の各ローラ、および前記印刷用紙に接触して
印刷を行う印刷胴を所定の入シーケンスに従って順次自
動的に着状態にし、かつ入状態から切状態にされる前記
切換用の印刷ユニットに装着されたインキ供給装置の各
ローラ、水供給装置の各ローラ、および印刷胴を所定の
切シーケンスに従って順次自動的に脱状態にするととも
に、前記入シーケンスと前記切シーケンスとを互いに対
応させたことを特徴とする。また、本発明の切換式連続
運転用印刷機の制御方法は、前記入シーケンス上の前記
印刷胴が着状態になるタイミングと、前記切シーケンス
上の前記印刷胴が脱状態になるタイミングとを略同時に
することを特徴とする。
【0007】
【作用】このような本発明においては、印刷機を停止さ
せずに連続用紙を走行させたままの状態で切換用の印刷
ユニットを切り換えることにより連続印刷を行う。この
際、切状態から入状態にされる切換用の印刷ユニットに
装着されたインキ供給装置の各ローラ、水供給装置の各
ローラ、および印刷胴は所定の入シーケンスに従って順
次自動的に着状態にされ、入状態から切状態にされる切
換用の印刷ユニットに装着されたインキ供給装置の各ロ
ーラ、水供給装置の各ローラ、および印刷胴は所定の切
シーケンスに従って順次自動的に脱状態にされ、これら
の入シーケンスと切シーケンスとは互いに対応している
ので、前記各ローラおよび印刷胴の着脱のタイミングの
最適化を図ることで、印刷効率の向上および損紙の低減
が図られるうえ、自動化によりオペレータの負担が軽減
される。
【0008】つまり、入シーケンスと切シーケンスとの
対応において、入シーケンス上の印刷胴が着状態になる
タイミングと、切シーケンス上の印刷胴が脱状態になる
タイミングとを略同時に設定しておくことで、切り換え
に要する時間が短縮され、印刷効率の向上および損紙の
低減がより一層図られる。そして、このように各タイミ
ングを略同時に設定する場合において、入シーケンス上
の印刷胴が着状態になるタイミングを、切シーケンス上
の印刷胴が脱状態になるタイミングよりも若干早めに設
定しておけば、連続用紙のテンション変動が抑制され
る。
【0009】また、入シーケンスにおいては、版胴にイ
ンキや水を供給するタイミングの最適化を図ることで、
連続用紙に安定した印刷が行われるまでの時間である転
移時定数を短縮することが可能となるため、このことに
よっても印刷効率の向上および損紙の低減が図られる。
さらに、切シーケンスにおいては、インキ供給装置の各
ローラ、水供給装置の各ローラ、および印刷胴を適切な
タイミングで脱状態とすることで、インキ供給装置の各
ローラ上の残留インキ、あるいは印刷胴上の残留インキ
を消費する、いわゆる刷り減らしを行うことが可能とな
り、インキ供給装置の各ローラや印刷胴の清掃作業の簡
便化が図られ、これらにより前記目的が達成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例に係る切換式連続運転用印
刷機であるオフセット輪転印刷機10の全体構成が示さ
れている。オフセット輪転印刷機10は、印刷機本体4
0と、この印刷機本体40の制御を行う制御装置50と
を備えている。図2には、印刷機本体40を構成する印
刷ユニット11が示されている。印刷機本体40は、こ
のような印刷ユニット11が複数設けられて構成されて
おり、各印刷ユニット11は図中略中央を横切るライン
シャフト41により連結されて図中左側のメインモータ
ー42により一括駆動されるようになっている。
【0011】印刷ユニット11は、連続用紙(ウェブ)
12の上下に、刷版を備えた版胴13,14と、これら
の版胴13,14からインキを転写されてウェブ12上
に印刷を行う印刷胴であるゴム胴15,16とを備えて
いる。ゴム胴15,16は着脱可能に構成され、着状態
では各ゴム胴15,16がウェブ12に接触して印刷が
行われ、脱状態では各ゴム胴15,16どうしの間隔が
開き、各ゴム胴15,16がウェブ12から離隔して印
刷が行われないようになっている。
【0012】各版胴13,14の周囲には、各版胴1
3,14にインキを供給するインキ供給装置20と、各
版胴13,14に水を供給する水供給装置30とが設け
られている。インキ供給装置20は、インキ供給部21
と、このインキ供給部21からインキを引き出すインキ
出しローラ22と、インキ出しローラ22から下流のロ
ーラ群にインキを移すインキ移しローラ23と、各版胴
13,14に接触してこれらにインキを着けるインキ着
けローラ24とを備えている。インキ移しローラ23
は、着状態とされた印刷運転中には図中矢印のようにイ
ンキ出しローラ22と下流のローラ群との間を揺動して
おり、脱状態とされた時には、揺動を停止して下流のロ
ーラ群へのインキの供給を停止するようになっている。
インキ着けローラ24は、図中矢印のように隣接する上
流のローラの中心を軸として回動可能に構成され、着状
態では各版胴13,14に接触して各版胴13,14に
インキを供給し、脱状態では各版胴13,14から離隔
して各版胴13,14へのインキの供給を停止するよう
になっている。
【0013】水供給装置30は、水舟31と、この水舟
31から水を引き出す水出しローラ32と、水出しロー
ラ32から下流のローラに水を移す水移しローラ33
と、各版胴13,14に接触してこれらに水を着ける水
着けローラ34とを備えている。水移しローラ33は、
着状態とされた印刷運転中には図中矢印のように水出し
ローラ32と下流のローラとの間を揺動しており、脱状
態とされた時には、揺動を停止して下流のローラへの水
の供給を停止するようになっている。水着けローラ34
は、図中矢印のように隣接する上流のローラの中心を軸
として回動可能に構成され、着状態では各版胴13,1
4に接触して各版胴13,14に水を供給し、脱状態で
は各版胴13,14から離隔して各版胴13,14への
水の供給を停止するようになっている。
【0014】印刷機本体40を構成する複数の印刷ユニ
ット11のうちの一部は切り換えて選択使用される切換
用の印刷ユニットとされている。ここでは印刷機本体4
0に二つの切換用の印刷ユニット11A,11Bが設け
られているものとして説明を述べる。切換用の印刷ユニ
ット11A,11Bは、ウェブ12を走行させたままの
状態で交互に切り換えられて使用されるようになってお
り、各印刷ユニット11A,11Bには、ラインシャフ
ト41との連結の断続を行うユニットクラッチ43A,
43B(図2中右側)がそれぞれ設けられている。ま
た、各印刷ユニット11A,11Bには、これらを個別
に駆動するサブモーター44A,44Bが設けられ、こ
れらのサブモーター44A,44Bと各印刷ユニット1
1A,11Bの駆動部との間には、それぞれサブクラッ
チ45A,45Bが設けられている。これにより、各ユ
ニットクラッチ43A,43Bを切状態として各印刷ユ
ニット11A,11Bをラインシャフト41と切り離し
た場合には、それぞれサブクラッチ45A,45Bを入
状態とすることにより各印刷ユニット11A,11Bを
サブモーター44A,44Bで個別に駆動することがで
きるようになっている。これらのサブモーター44A,
44Bによる各印刷ユニット11A,11Bの個別駆動
は、停止中の版替え作業時や印刷運転復帰時の同期制御
の際などに行われる。
【0015】図1に戻って、制御装置50は、ウェブ1
2を走行させたままの状態での各印刷ユニット11A,
11Bの切り換え制御に伴う指令信号を出力する統括制
御部51と、この統括制御部51からの指令信号に基づ
いてそれぞれ各印刷ユニット11A,11Bのインキ供
給装置20の各ローラ、水供給装置30の各ローラ、お
よびゴム胴15,16の着脱制御等を行うユニット制御
部52A,52Bと、ユニット制御部52A,52Bに
より参照されるシーケンス情報を記憶する入シーケンス
記憶部53および切シーケンス記憶部54とを有してい
る。
【0016】統括制御部51は、各ユニット制御部52
A,52Bに準備信号Rや開始信号S等の指令信号を出
力して切り換えに伴う統括制御を行うようになってい
る。ここで、準備信号Rは、各印刷ユニット11A,1
1Bを入状態にするのか切状態にするのかを各ユニット
制御部52A,52Bに知らせるとともに、停止中の印
刷ユニットの印刷運転復帰のための同期制御を開始させ
る信号であり、開始信号Sは、各ユニット制御部52
A,52Bに各印刷ユニット11A,11Bのインキ供
給装置20の各ローラ、水供給装置30の各ローラ、お
よびゴム胴15,16の着脱制御を開始させる信号であ
る。
【0017】各ユニット制御部52A,52Bには、そ
れぞれ各印刷ユニット11A,11Bの水着けローラ3
4の着脱装置用のソレノイド61A,61Bと、水移し
ローラ33の着脱装置用のソレノイド62A,62B
と、インキ着けローラ24の着脱装置用のソレノイド6
3A,63Bと、インキ移しローラ23の着脱装置用の
ソレノイド64A,64Bと、ゴム胴15,16の着脱
装置用のソレノイド65A,65Bとが接続されてい
る。これらの水着けローラ34、水移しローラ33、イ
ンキ着けローラ24、インキ移しローラ23、およびゴ
ム胴15,16の各着脱装置は、エアシリンダ装置によ
り構成され、各ソレノイド61A〜65A,61B〜6
5Bが励磁されると、エアシリンダ装置が作動して水着
けローラ34、水移しローラ33、インキ着けローラ2
4、インキ移しローラ23、およびゴム胴15,16が
着状態となり、一方、各ソレノイド61A〜65A,6
1B〜65Bの励磁が解除されると、エアシリンダ装置
が逆に作動して各ローラ34,33,24,23および
ゴム胴15,16が脱状態となるようになっている。
【0018】入シーケンス記憶部53には、切状態から
入状態にされる印刷ユニット(ここでは印刷ユニット1
1Aとする)の水着けローラ34、水移しローラ33、
インキ着けローラ24、インキ移しローラ23、および
ゴム胴15,16を着状態にする所定の手順である入シ
ーケンスが記憶保持されている。切シーケンス記憶部5
4には、入状態から切状態にされる印刷ユニット(ここ
では印刷ユニット11Bとする)の水着けローラ34、
水移しローラ33、インキ着けローラ24、インキ移し
ローラ23、およびゴム胴15,16を脱状態にする所
定の手順である切シーケンスが記憶保持されている。図
3には、入シーケンスおよび切シーケンスが示されてお
り、図中上側は入シーケンス、図中下側は切シーケンス
となっている。各印刷ユニット11A,11Bは、これ
らの所定の入シーケンスおよび切シーケンスに従って各
ローラ34,33,24,23およびゴム胴15,16
が着脱され、切り換え制御されるようになっている。
【0019】このような本実施例においては、以下のよ
うに印刷ユニット11A,11Bが切り換えられてウェ
ブ12を走行させたままの状態で連続印刷が行われる。
先ず、統括制御部51から準備信号Rがユニット制御部
52A,52Bに送られると、現在停止中の印刷ユニッ
ト11Aの各部の着脱制御を行うユニット制御部52A
は、印刷ユニット11Aを入状態にするための入シーケ
ンスを入シーケンス記憶部53から入力し、一方、現在
印刷運転中の印刷ユニット11Bの各部の着脱制御を行
うユニット制御部52Bは、印刷ユニット11Bを切状
態にするための切シーケンスを切シーケンス記憶部53
から入力する。そして、停止中の印刷ユニット11A
は、ユニット制御部52Aにより同期制御されてサブモ
ーター44Aで印刷速度まで増速され、印刷速度に同期
した時点でユニットクラッチ43Aが接続されるととも
に、サブクラッチ45Aが切られる。
【0020】次に、統括制御部51から開始信号Sがユ
ニット制御部52A,52Bに送られると、各ユニット
制御部52A,52は、入力した所定の入シーケンスお
よび切シーケンスに従ってそれぞれ印刷ユニット11
A,11Bの各部の着脱を開始する。この際、ユニット
制御部52Aは、ソレノイド62A,61A,63A,
65A,64Aをこの順に励磁し、印刷ユニット11A
の水移しローラ33、水着けローラ34、インキ着けロ
ーラ24、ゴム胴15,16,インキ移しローラ23を
この順に着状態とする。一方、ユニット制御部52B
は、ソレノイド64B,63B,61B,62B,65
Bの励磁をこの順に解除し、印刷ユニット11Bのイン
キ移しローラ23、インキ着けローラ24、水着けロー
ラ34、水移しローラ33、ゴム胴15,16をこの順
に脱状態とした後、ユニットクラッチ43Bを切ってラ
インシャフト41との連結を解除し、印刷ユニット11
Bを停止させる。また、印刷ユニット11Aのゴム胴1
5,16が着状態となるタイミングは、印刷ユニット1
1Bのゴム胴15,16が脱状態となるタイミング(図
3中一点鎖線)よりも若干早くなっている。
【0021】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、切換用の各印刷ユニット11
A,11Bの水着けローラ34、水移しローラ33、イ
ンキ着けローラ24、インキ移しローラ23、およびゴ
ム胴15,16は互いに対応した所定の入シーケンスお
よび切シーケンスに従って順次自動的に着脱されるの
で、これらの各部を着脱するタイミングの最適化を図る
ことができるため、印刷効率の向上および損紙の低減を
図ることができるうえ、これらの各部の着脱の自動化に
よりオペレータの負担を軽減することができる。
【0022】つまり、図3に示すように印刷ユニット1
1Aのゴム胴15,16が着状態となるタイミングと印
刷ユニット11Bのゴム胴15,16が脱状態となるタ
イミングとを略同時に設定することができるので、切り
換えに要する時間を短縮することができ、印刷効率の向
上および損紙の低減をより一層図ることができる。そし
て、この場合において印刷ユニット11Aのゴム胴1
5,16が着状態となるタイミングは印刷ユニット11
Bのゴム胴15,16が脱状態となるタイミングよりも
若干早くなっているので、切り換え時のウェブ12のテ
ンション変動を抑制することができる。
【0023】また、入シーケンスにおいて、印刷ユニッ
ト11Aの版胴13,14にインキや水を供給するタイ
ミングの最適化を図ることができるため、ウェブ12に
安定した印刷が行われるまでの時間である転移時定数を
短縮することができ、このことによっても印刷効率の向
上および損紙の低減を図ることができる。そして、入シ
ーケンスにおいては、水着けローラ34はインキ着けロ
ーラ24よりも先に着状態となるので、印刷ユニット1
1Aの版胴13,14にはインキよりも水が先に供給さ
れるため、印刷ユニット11Aの版胴13,14の汚れ
を防止することができる。
【0024】さらに、切シーケンスにおいては、印刷ユ
ニット11Bのインキ移しローラ23が脱状態となるタ
イミングは、インキ着けローラ24が脱状態となるタイ
ミングよりも早いので、インキ移しローラ23からイン
キ着けローラ24までのインキ供給装置20の各ローラ
に付いている残留インキを消費することができる。そし
て、インキ着けローラ24が脱状態となるタイミング
は、ゴム胴15,16が脱状態となるタイミングよりも
早いので、印刷ユニット11Bの版胴13,14やゴム
胴15,16に付いている残留インキも消費することが
できる。このため、これらの残留インキの消費(刷り減
らし)により、インキ供給装置20の各ローラあるいは
版胴13,14やゴム胴15,16の清掃作業の簡便化
を図ることができる。また、切シーケンスにおいて、印
刷ユニット11Bのインキ着けローラ24は水着けロー
ラ34よりも先に脱状態となるので、印刷ユニット11
Bの版胴13,14には水の供給よりもインキの供給が
先に停止されるため、印刷ユニット11Bの版胴13,
14の汚れを防止することができる。
【0025】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記実施例では、図3に示され
た入シーケンスおよび切シーケンスに従って各印刷ユニ
ット11A,11Bの水着けローラ34、水移しローラ
33、インキ着けローラ24、インキ移しローラ23、
およびゴム胴15,16が順次自動的に着脱されるよう
になっているが、入シーケンスおよび切シーケンスは図
3に示された順序や時間間隔に限定されるものではな
く、要するに互いに相関関係を持った所定の入シーケン
スおよび切シーケンスであればよく、実施にあたって実
験あるいは熟練者の経験等に基づいて適切に設定するこ
とが望ましい。
【0026】例えば、前記実施例では、入シーケンス上
における印刷ユニット11Aのゴム胴15,16が着状
態となるタイミングは、切シーケンス上における印刷ユ
ニット11Bのゴム胴15,16が脱状態となるタイミ
ングよりも若干早くなっているが、このようなタイミン
グに限定されるものではなく、例えば、これらの着脱の
タイミングは逆の順序であってもよく、あるいはもっと
時間間隔が離れたタイミングであってもよい。しかし、
前記実施例のようなタイミングとしておくことが好まし
く、そうすることでウェブ12のテンション変動を抑制
することができるとともに、略同時のタイミングである
ことから切り換え時間を短縮することができる。
【0027】また、前記実施例では、各ユニット制御部
52A,52Bが、それぞれ入シーケンス記憶部53、
切シーケンス記憶部54から入シーケンス、切シーケン
スを入力する構成となっていたが、各ユニット制御部5
2A,52Bに予め入シーケンスおよび切シーケンスが
記憶されていてもよい。さらに、前記実施例では、制御
装置50は、統括制御部51と各ユニット制御部52
A,52Bとを有する構成となっているが、このような
構成に限定されるものではなく、要するに、所定の入シ
ーケンスおよび切シーケンスに従って各印刷ユニット1
1A,11Bの各部の着脱制御を行うことができる構成
であればよい。
【0028】また、前記実施例では、統括制御部51か
ら各ユニット制御部52A,52Bに準備信号Rや開始
信号Sが送られるようになっていたが、オペレータが各
ユニット制御部52A,52Bに準備信号Rや開始信号
Sを入力するようにしてもよい。
【0029】そして、前記実施例では、停止中の印刷ユ
ニット11Aを同期させてユニットクラッチ43Aを接
続してから開始信号Sが出力されて各印刷ユニット11
A,11Bの水着けローラ34、水移しローラ33、イ
ンキ着けローラ24、インキ移しローラ23、およびゴ
ム胴15,16の着脱制御が開始されていたが、同期制
御中に、つまり印刷ユニット11Aが印刷速度に達して
いない時点で開始信号Sが出力されて前記着脱制御が開
始されるようにしてもよく、要するに印刷ユニット11
Aのゴム胴15,16が着状態となってウェブ12上に
印刷が開始される前に同期が完了してユニットクラッチ
43Aが接続されていればよい。
【0030】さらに、前記実施例では、オフセット輪転
印刷機10には、二台の切換用の印刷ユニット11A,
11Bが設けられていたが、切換用の印刷ユニットは三
台以上設けられていてもよく、これらを適宜選択使用で
きる制御装置を構成しておけばよい。そして、オフセッ
ト輪転印刷機10を構成する印刷ユニット11の台数も
複数であれば任意であり、これらの全てを切換用の印刷
ユニットとしてもよく、一部を切換用の印刷ユニットと
してもよい。
【0031】また、前記実施例では、切換式連続運転用
印刷機は、ウェブ12に接触して印刷を行う印刷胴がゴ
ム胴15,16であるオフセット輪転印刷機10となっ
ていたが、これに限定されるものではなく、例えば、グ
ラビア印刷機のような版胴が印刷胴となる印刷機であっ
てもよい。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、印
刷用の連続用紙を走行させたままの状態で切換用の印刷
ユニットを切り換えて連続印刷を行う切換式連続運転用
印刷機において、各切換用の印刷ユニットのインキ供給
装置の各ローラ、水供給装置の各ローラ、および印刷胴
を、互いに対応した所定の入シーケンスおよび切シーケ
ンスに従って順次自動的に着脱させる制御を行うので、
印刷効率の向上および損紙の低減を図ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図。
【図2】前記実施例の印刷ユニットの立面図。
【図3】前記実施例の入シーケンスおよび切シーケンス
の説明図。
【符号の説明】
10 切換式連続運転用印刷機であるオフセット輪転印刷
機 11 印刷ユニット 11A,11B 切換用の印刷ユニット 12 連続用紙(ウェブ) 13,14 版胴 15,16 印刷胴であるゴム胴 20 インキ供給装置 23 インキ移しローラ 24 インキ着けローラ 30 水供給装置 33 水移しローラ 34 水着けローラ 40 印刷機本体 43A,43B ユニットクラッチ 50 制御装置 51 統括制御部 52A,52B ユニット制御部 53 入シーケンス記憶部 54 切シーケンス記憶部 R 準備信号 S 開始信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印刷ユニットのうちの少なくとも
    二以上の印刷ユニットが切り換えて選択使用される切換
    用の印刷ユニットとされ、印刷用の連続用紙を走行させ
    たままの状態でこれらの切換用の印刷ユニットを切り換
    えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機の制御方法
    であって、 前記切換用の印刷ユニットの切り換え時に、切状態から
    入状態にされる前記切換用の印刷ユニットに装着された
    インキ供給装置の各ローラ、水供給装置の各ローラ、お
    よび前記印刷用紙に接触して印刷を行う印刷胴を所定の
    入シーケンスに従って順次自動的に着状態にし、かつ入
    状態から切状態にされる前記切換用の印刷ユニットに装
    着されたインキ供給装置の各ローラ、水供給装置の各ロ
    ーラ、および印刷胴を所定の切シーケンスに従って順次
    自動的に脱状態にするとともに、前記入シーケンスと前
    記切シーケンスとを互いに対応させたことを特徴とする
    切換式連続運転用印刷機の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した切換式連続運転用印
    刷機の制御方法において、前記入シーケンス上の前記印
    刷胴が着状態になるタイミングと、前記切シーケンス上
    の前記印刷胴が脱状態になるタイミングとを略同時にす
    ることを特徴とする切換式連続運転用印刷機の制御方
    法。
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