JPH0796307A - ロールシフト式圧延機用ロールとこれを用いた圧延機 - Google Patents

ロールシフト式圧延機用ロールとこれを用いた圧延機

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JPH0796307A
JPH0796307A JP5237023A JP23702393A JPH0796307A JP H0796307 A JPH0796307 A JP H0796307A JP 5237023 A JP5237023 A JP 5237023A JP 23702393 A JP23702393 A JP 23702393A JP H0796307 A JPH0796307 A JP H0796307A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過大ロールクラウンによるロール疵の発生を
防止する。 【構成】 ロールバレル4を、一端から他端へ向けてロ
ール疵発生から定まる最大許容変位量内で漸次小径とな
るように変曲させる。ロールバレルの中央部に、特定板
幅を対象とする主クラウン制御領域5を設定し、端部側
を制御量の小さい副クラウン制御領域6、7とする。副
クラウン制御領域6、7のプロフィルを緩やかな変曲線
とする。主クラウン制御領域5のプロフィルを、全体で
は急な変曲線とし、中央領域部8だけは緩やかにして、
中央領域部8の一端に凸カーブを付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上下のワークロールを軸
方向へ互い違いにシフトさせて板材を圧延するようにし
たロールシフト式圧延機において上記ワークロールとし
て用いるロールとこれを用いた圧延機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】圧延板の幅方向の断面を形状制御して平
坦な形状の板製品を得るための圧延機の一つとして、図
8に概略を示す如く、上下のワークロール1をロール軸
方向へ互い違いに適宜シフトさせた状態で板材2を圧延
するようにしたロールシフト式圧延機が知られている
(特公昭63−62283号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ロールシフト式圧延機の場合、広幅から狭幅の生産板幅
のすべてに対してクラウン制御効果を出すように、ワー
クロール1にイニシャルクラウンを付けているので、ロ
ールクラウンが過大ぎみであってロール疵の発生原因と
なり、また、板幅に応じてワークロール1をシフトさせ
ることから、板幅によってはワークロール1のシフト量
が大きくなり、振動の発生原因となる、等の問題があ
る。
【0004】そこで、本発明は、ある特定の生産板幅の
みに絞ってクラウン制御効果を出すことを目的として、
ロール疵及び振動の発生を防止することができるような
ロールシフト式圧延機用ロールとこれを用いた圧延機を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ロールバレルの中央部所要範囲を主クラ
ウン制御領域に、また、該主クラウン制御領域から外れ
た両端側の範囲を主クラウン制御領域よりも制御量の小
さい副クラウン制御領域にそれぞれ設定して、該ロール
バレルを、上記一方の副クラウン制御領域から他方の副
クラウン制御領域へ向けてロールの疵発生から定まる最
大許容変位量内で漸次小径となるように形成し、かつ上
記副クラウン制御領域のプロフィルを緩やかな変曲線と
すると共に、上記主クラウン制御領域のプロフィルを全
体的には急激な変曲線として中央領域のみは緩やかな変
曲線とした構成とする。
【0006】また、各領域のプロフィルを形成する変曲
線中に、ロールヒートクラウンとロール曲げ撓みを補正
するための放物曲線を加算した構成とするとよい。
【0007】更に、本発明によれば、軸方向にシフト可
能なシフトロールを備えた圧延機であって、該シフトロ
ールのロールバレルは、その中央部に設けられたストレ
ート領域と、両端部に設けられた副クラウン制御領域
と、ストレート領域と副クラウン制御領域の間に設けら
れた主クラウン制御領域とを有し、前記ロールバレルの
外表面は、ストレート領域ではバレルの軸心に平行な直
線であり、主クラウン制御領域には小径側端部に急激な
凸カーブ及び凹カーブが形成され、副クラウン制御領域
には緩い凸カーブ及び凹カーブが形成されている、こと
を特徴とする圧延機が提供される。
【0008】また、複数の前記シフトロールを備え、該
シフトロールにより被圧延材を順次圧延する圧延機であ
って、前記シフトロールのロールバレルの主クラウン制
御領域は、上流側から下流側に順次広幅位置に設定され
ている、ことが好ましい。
【0009】更に、本発明によれば、被圧延材を圧延し
かつロールベンド可能な一対のワークロールと、該ワー
クロールに接触しかつ軸方向にシフト可能な一対のシフ
トロールと、圧延後の被圧延材の形状を検出する形状セ
ンサーと、該形状センサーの検出データによりワークロ
ールのロールベンドとシフトロールのシフト量を調節す
る制御装置とを備え、前記制御装置は、前記検出データ
を成分分析してバレル端部修正量とバレル中央部修正量
を算出し、バレル端部修正量によりワークロールのロー
ルベンド量を設定し、バレル中央部修正量によりシフト
ロールのシフト量を設定する、ことを特徴とする圧延機
が提供される。
【0010】
【作用】ロールバレル全体の表面変位量がロール疵用の
最大許容変位量内に抑えられていることから、ロールク
ラウンの過大によるロール疵の発生が抑えられる。しか
も、特定板幅を対象として主クラウン制御領域が設定し
てあることから、ロールシフト量が小さくて済み、振動
を発生させることがなくなる。また、全体のプロフィル
をロールヒートクラウンとロール曲げ撓みに応じた量で
補正すると、形状精度の優れた板製品を得ることができ
る。
【0011】更に、本発明の圧延機によれば、主クラウ
ン制御領域の外側にも副クラウン制御領域を備えてお
り、被圧延材の板幅が大きくなっても、板幅の端部まで
クラウン制御効果を発揮することができる。また、ロー
ルバレルの主クラウン制御領域が、上流側から下流側に
順次幅方向中央部から両端部に変位して設けられている
本発明の圧延機により、中央部が厚い被圧延材を、幅が
狭い主クラウン制御領域のシフトロールにより凹クラウ
ン制御を上流側で行い、順次幅の広い主クラウン制御領
域のシフトロールによる凹クラウン制御に変えることが
でき、形状精度を一層高めることができる。
【0012】又、本発明の別の圧延機によれば、主クラ
ウン制御領域を備えたシフトロールによりバレル中央部
の凹クラウン制御を行い、ロールベンドではバレル端部
の修正を行うことにより、被圧延材の形状を幅全体にわ
たり制御することができ、均一な板厚分布の被圧延材を
圧延することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示すもので、ロールバ
レル4の中央部所要範囲を板材に対する主クラウン制御
領域5に設定すると共に、該主クラウン制御領域5から
外れた両端側の範囲を制御量の小さい副クラウン制御領
域6,7とし、該ロールバレル4を、上記一方の副クラ
ウン制御領域6から他方の副クラウン制御領域7へ向け
て、すなわち、ロール芯O方向の一端から他端へ向けて
ロール疵発生から定まる最大許容変位量の範囲内で漸次
小径となるように形成し、かつ上記副クラウン制御領域
6,7のプロフィルを主クラウン制御領域5に付随する
緩やかな変曲線とし、上記主クラウン制御領域5のプロ
フィルを全体的には急激な変曲線とすると共に、板クラ
ウン制御量が小さくてもよい中央領域8のみを緩やかな
変曲線として、該中央領域8の小径側端部に主たるクラ
ウン制御部9を形成したロール3とする。
【0014】上記ロール3の具体的なプロフィル設定手
順は図2の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)に示す如くであ
る。すなわち、先ず、図2の(イ)に示す如く、板クラ
ウン制御の対象とする生産板幅のレンジを決定する。こ
の際、ワークロールベンデイングの効きの悪い比較的狭
幅領域を対象幅領域として主クラウン制御領域5を決
め、それ以外を、主クラウン制御領域5に対して付随的
に制御を行うための幅領域として制御量の小さい副クラ
ウン制御領域6,7に設定する。
【0015】次に、図2の(ロ)に示す如く、ロール疵
発生から定まる最大許容変位量Y0の範囲内で、副クラ
ウン制御領域6から7へ向けてロールバレル4の直径が
小径となるように、折線プロフィルを描く。この際、副
クラウン制御領域6,7の直線の勾配を緩やかにし、主
クラウン制御領域5の直線の勾配を急激にする。なお、
上記ロールの疵発生から定まる最大許容変位量Y0
は、一般に、直径700mmのロールで1mm位とされ
ている。
【0016】上記図2の(ロ)において、各領域6,
5,7の幅をW1 ,W2 ,W3 とし、直線勾配比率をβ
1 、β2 、β3 とし、全領域基準勾配をαとした場合、 α( β1 ・W1 +β2 ・W2 +β3 ・W3 )=Y0 ∴α=Y0 /( β1 ・W1 +β2 ・W2 +β3 ・W3 ) となり、αが決まると、各領域6,5,7の直線勾配の
絶対値αβ1 ,αβ2 ,αβ3 が決まり、折線プロフィ
ルが定まる。
【0017】次いで、図2の(ハ)に示す如く、上記定
まった折線プロフィルを基に、折線の折点部に丸みを付
けて、基本の曲線プロフィルを作成する。更に、この曲
線プロフィルを実際にシフトさせるシミュレーションを
行って板幅による板クラウン効果を算出し、主クラウン
制御領域5で板クラウン効果が最大に得なるように、図
2の(ニ)に示す如く、主クラウン制御領域5内の中央
領域8のプロフィルを緩やかにして中央部の板クラウン
制御量は小さくなるようにすると共に、小径側端部に急
激な凸カーブ及び凹カーブを形成して主たるクラウン制
御部9とする。なお、上記主クラウン制御領域5の中央
領域8は、板クラウン制御を狙う最小幅であり、生産板
幅の最小幅ではない。
【0018】以上の如くして決定した曲線プロフィルを
基にロール3を作ると、主クラウン制御領域5には急激
な変曲点をもちかつロールバレル4全体では3段カーブ
を有することになる。
【0019】したがって、上記構成とした本発明のロー
ル3を、図8に示す如きロールシフト式圧延機において
上下ワークロールとして採用すると、良好な板クラウン
効果が得られることになる。すなわち、図3に示す如
く、ロール3の主クラウン制御領域5にて板材2を圧延
する場合、たとえば、ロール3を実線の位置から二点鎖
線の位置へシフトさせると、主たるクラウン制御部9の
凸カーブと相手側の凹カーブの作用によってクロスハッ
チで示す部分のクラウン効果を増大させることができ
る。
【0020】上記において、主たるクラウン制御部9を
設けた主クラウン制御領域5は副クラウン制御領域6,
7に比して急激な変曲線プロフィルとしてあるが、ロー
ルバレル4全体の表面変位量が最大許容変位量以内に抑
えられているため、ロールクラウンが過大となることは
なく、したがって、ロール疵が発生することはない。ま
た、本発明においては、生産板幅のすべてに対して制御
効果を出すのではなく、ある特定の生産板幅のみに絞っ
てクラウン効果を出すことを狙いとして主クラウン制御
領域5を設定したので、最大ロール径変位は小さくても
板クラウン制御範囲は大きく、そのため、振動等を起こ
すおそれもない。
【0021】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
るものではなく、各領域6,5,7のプロフィルを形成
する変曲線中に、ロールヒートクラウンとロール曲げ撓
みを補正するための放物曲線を加算するようにしてもよ
く、この場合、製品精度を更に高めることができるよう
になること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0022】図4は、本発明によるシフトロールを用い
た圧延機を模式的に示す示す図である。この図におい
て、本発明による圧延機10は、軸方向(図に矢印で示
す)にシフト可能なシフトロール12a、12bを備え
た圧延機である。シフトロール12a、12bのロール
バレルは、その中央部に設けられたストレート領域と、
両端部に設けられた副クラウン制御領域と、ストレート
領域と副クラウン制御領域の間に設けられた主クラウン
制御領域とを有している。また、ロールバレルの外表面
は、ストレート領域ではバレルの軸心に平行な直線であ
り、主クラウン制御領域では凸クラウンの急な変曲線で
あり、副クラウン制御領域では凸クラウンの緩やかな変
曲線である。
【0023】図5は、図4のロールバレルによるクラウ
ン制御効果を示す図である。この図において(A)に示
すように、上側のシフトロール12aを右方にシフト
し、下側のシフトロール12bを左方にシフトすると、
被圧延材の中央部が凹む凹クラウン制御を行うことがで
きる。逆に(C)に示すように、上側のシフトロール1
2aを左方にシフトし、下側のシフトロール12bを右
方にシフトすると、被圧延材の中央部が凸になる凸クラ
ウン制御を行うことができる。また、ロールシフトを行
わない場合には、(B)に示すように、フラットクラウ
ンとなる。
【0024】更に、上述したように、図4の圧延機のロ
ールバレルは、主クラウン制御領域の外側に凸クラウン
の緩やかな副クラウン制御領域を備えているので、被圧
延材の板幅が大きくなっても、板幅の端部までクラウン
制御効果を発揮することができる。
【0025】図6は、本発明による圧延機の第2の実施
例を示す図である。一般に幅方向の板厚分布制御を行う
時は、塑性流動を幅方向に円滑に行わしめることが必要
で、このためには板幅方向中央領域より端部領域へ少し
ずつ塑性流動で肉を移動させることが効果的である。こ
の図において、本発明による圧延機は、(A)に示すよ
うに、タンデムに並べられた複数のシフトロール14、
15、16、17、18を備え、このシフトロールによ
り被圧延材1を順次圧延する圧延機である。シフトロー
ル14〜18のロールバレルの主クラウン制御領域の位
置は、上流側から下流側に順次幅方向中央部から両端部
に変位して設けられている。すなわち、下流側のシフト
ロール(C)のロールバレルの主クラウン制御領域は、
上流側のシフトロール(B)のロールバレルの主クラウ
ン制御領域よりも全体の幅が大きくなっている。なお、
この構成は、すべてのシフトロール14、15、16、
17、18に適用してもよく、或いは2〜3本のシフト
ロール(例えばシフトロール14、15、16)にのみ
適用してもよい。
【0026】かかる構成により、本例は複数パスでの幅
方向板厚制御のために、上流側にて板幅中央寄りの板ク
ラウン制御を行い、圧延材の中央寄りの肉厚制御を行い
圧延板内の幅方向塑性流動をまず中央領域より端部領域
に向けて行わしめ、次に下流パスにて塑性流動を端部領
域から最端部領域に行わしめることにより、全体パスと
しての幅方向塑性流動を円滑に行わしめ幅方向板厚分布
制御を板平坦度不良を起こさずに行うことができる。
【0027】図7は、本発明による別の圧延機を模式的
に示す示す図である。この図において、本発明による圧
延機20は、被圧延材1を圧延しかつロールベンド可能
な一対のワークロール22a、22bと、該ワークロー
ル22a、22bに接触しかつ軸方向にシフト可能な一
対のシフトロール24a、24bと、圧延後の被圧延材
1の形状を検出する形状センサー26と、該形状センサ
ー26の検出データによりワークロールのロールベンド
とシフトロールのシフト量を調節する制御装置28とを
備えている。ワークロール22a、22bの端部にはロ
ールベンド用の液圧シリンダ23が設けられており、こ
の液圧シリンダ23に供給する液圧を制御することによ
りロールベンドを調節することができる。また、シフト
ロール24a、24bの端部にはそれぞれシフトロール
を軸方向にシフトさせる液圧シリンダ25が設けられて
おり、このシリンダの位置制御によりシフトロールのシ
フト量を調節することができる。
【0028】形状センサー26は、例えばシェープセン
サーロール又は板クラウンセンサーロールであり、圧延
後の被圧延材1に接触してその幅方向の形状を検出でき
るようになっている。制御装置28は、形状センサー2
6の検出データS1を成分分析S2してバレル端部修正
量S3とバレル中央部修正量S4を算出する。次いで制
御装置28は、バレル端部修正量S3によりワークロー
ルベンド(WRB)用の圧力設定S5を行い、液圧シリ
ンダ23に供給する液圧を制御してワークロール22
a、22bのロールベンド量を設定し、かつ、バレル中
央部修正量S4により液圧シリンダ25の位置制御を行
いシフトロール24a、24bのシフト量を設定するよ
うになっている。
【0029】上述したように、本発明による主クラウン
制御領域を備えたシフトロールにより凹クラウン制御を
行うことができ、バレル中央部の修正が容易にできる。
また、従来のロールベンドではバレル端部の修正が容易
である。従って、この両方を適用できる上述した圧延機
により、被圧延材の形状を幅全体にわたり制御すること
ができ、均一な板厚分布の被圧延材を圧延することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のロールシフト
式圧延機用ロールによれば、ロールバレル全体の表面変
位量をロール疵の最大許容変位量内に抑えたので、ロー
ルバレルが過大とはならずロール疵の発生を防止するこ
とができ、疵発生をおさえる最大ロール変位の中で効率
的に板クラウン制御ができ、かつ特定の生産板幅のみを
対象としてロールバレルに主クラウン制御領域を設定し
たので、大きくシフトさせる必要がなくて振動等の発生
を防止することができ、また、ロールバレルのプロフィ
ルを形成する変曲線中に、ロールヒートクラウンとロー
ル曲げ撓みを補正するための放物曲線を加算することに
より、製品精度を更に高めることができる、等の優れた
効果を発揮する。
【0031】更に、本発明の圧延機によれば、主クラウ
ン制御領域の外側にも副クラウン制御領域を備えてお
り、被圧延材の板幅が大きくなっても、板幅の端部まで
クラウン制御効果を発揮することができる。また、ロー
ルバレルの主クラウン制御領域が、上流側から下流側に
順次幅方向中央部から両端部に変位して設けられている
本発明の圧延機により、中央部が厚い被圧延材を、幅が
狭い主クラウン制御領域のシフトロールにより凹クラウ
ン制御を上流側で行い、順次幅の広い主クラウン制御領
域のシフトロールによる凹クラウン制御に変えることが
でき、形状精度を一層高めることができる。
【0032】又、本発明の別の圧延機によれば、主クラ
ウン制御領域を備えたシフトロールによりバレル中央部
の凹クラウン制御を行い、ロールベンドではバレル端部
の修正を行うことにより、被圧延材の形状を幅全体にわ
たり制御することができ、均一な板厚分布の被圧延材を
圧延することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールシフト式圧延機用ロールの一実
施例を示す概要図である。
【図2】ロールプロフィル設定手順を示すもので、
(イ)は板クラウン制御の対象となる生産板幅レンジを
決定するためのグラフ、(ロ)は基準となる折線プロフ
ィルを示す図、(ハ)は折線プロフィルから求めた基本
の曲線プロフィルを示す図、(ニ)は基本の曲線プロフ
ィルから最終的に決定した曲線プロフィルを示す図であ
る。
【図3】図1に示すロールを用いた場合の板クラウン効
果の増大量を示す概略図である。
【図4】本発明によるシフトロールを用いた圧延機を模
式的に示す示す図である。
【図5】図4のロールバレルによるクラウン制御効果を
示す図である。
【図6】本発明による圧延機の第2の実施例を示す図で
ある。
【図7】本発明による別の圧延機を模式的に示す示す図
である。
【図8】ロールシフト式圧延機の一例を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
1 被圧延材 3 ロール 4 ロールバレル 5 主クラウン制御領域 6,7 副クラウン制御領域 8 中央領域 9 クラウン制御部 10 圧延機 12a、12b シフトロール 14、15、16、17、18 シフトロール 20 圧延機 22a、22b ワークロール 23、25 液圧シリンダ 24a、24b シフトロール 26 形状センサー 28 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 29/00 Z // B21B 37/00 BBH 37/28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールバレルの中央部所要範囲を主クラ
    ウン制御領域に、また、該主クラウン制御領域から外れ
    た両端側の範囲を主クラウン制御領域よりも制御量の小
    さい副クラウン制御領域にそれぞれ設定して、該ロール
    バレルを、上記一方の副クラウン制御領域から他方の副
    クラウン制御領域へ向けてロールの疵発生から定まる最
    大許容変位量内で漸次小径となるように形成し、かつ上
    記副クラウン制御領域のプロフィルを緩やかな変曲線と
    すると共に、上記主クラウン制御領域のプロフィルを全
    体的には急激な変曲線として中央領域のみは緩やかな変
    曲線とした構成を有することを特徴とするロールシフト
    式圧延機用ロール。
  2. 【請求項2】 各領域のプロフィルを形成する変曲線中
    に、ロールヒートクラウンとロール曲げ撓みを補正する
    ための放物曲線を加算した請求項1記載のロールシフト
    式圧延機用ロール。
  3. 【請求項3】 軸方向にシフト可能なシフトロールを備
    えた圧延機であって、該シフトロールのロールバレル
    は、その中央部に設けられたストレート領域と、両端部
    に設けられた副クラウン制御領域と、ストレート領域と
    副クラウン制御領域の間に設けられた主クラウン制御領
    域とを有し、 前記ロールバレルの外表面は、ストレート領域ではバレ
    ルの軸心に平行な直線であり、主クラウン制御領域には
    小径側端部に急激な凸カーブ及び凹カーブが形成され、
    副クラウン制御領域には緩い凸カーブ及び凹カーブが形
    成されている、ことを特徴とする圧延機。
  4. 【請求項4】 複数の前記シフトロールを備え、該シフ
    トロールにより被圧延材を順次圧延する圧延機であっ
    て、 前記シフトロールのロールバレルの主クラウン制御領域
    は、上流側から下流側に順次広幅位置に設定されてい
    る、ことを特徴とする請求項3に記載の圧延機。
  5. 【請求項5】 被圧延材を圧延しかつロールベンド可能
    な一対のワークロールと、該ワークロールに接触しかつ
    軸方向にシフト可能な一対のシフトロールと、圧延後の
    被圧延材の形状を検出する形状センサーと、該形状セン
    サーの検出データによりワークロールのロールベンドと
    シフトロールのシフト量を調節する制御装置とを備え、 前記制御装置は、前記検出データを成分分析してバレル
    端部修正量とバレル中央部修正量を算出し、バレル端部
    修正量によりワークロールのロールベンド量を設定し、
    バレル中央部修正量によりシフトロールのシフト量を設
    定する、ことを特徴とする圧延機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0839120A (ja) * 1994-03-18 1996-02-13 Sms Schloeman Siemag Ag ストリップを圧延するための方法および装置
US7350388B2 (en) 2003-06-27 2008-04-01 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Method for determining shape of shift roll for rolling mill

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JPH0839120A (ja) * 1994-03-18 1996-02-13 Sms Schloeman Siemag Ag ストリップを圧延するための方法および装置
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