JPH0796089A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH0796089A
JPH0796089A JP24490593A JP24490593A JPH0796089A JP H0796089 A JPH0796089 A JP H0796089A JP 24490593 A JP24490593 A JP 24490593A JP 24490593 A JP24490593 A JP 24490593A JP H0796089 A JPH0796089 A JP H0796089A
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JP
Japan
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sewing
pattern
data
area
sewing area
Prior art date
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JP24490593A
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English (en)
Inventor
Tomoo Hatsutori
朋雄 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺繍が複数の模様の配列で構成されている場
合に、それぞれの模様の配列の様子を確認することがで
き、かつ縫製エリアの確認動作が短時間で実行可能なミ
シンを提供すること。 【構成】 作業者が、操作パネル59上の繰返しキー3
6を押下して、模様Aについて、横にM回と縦にN回の
計M×N回の繰り返し回数と、横の模様間の隙間Sx、
縦の模様間の隙間Syを設定し、縫製エリアを確認する
ために操作パネル59上の確認キー38を押下すると、
自動的にエリア確認処理が行われ、配列された複数の模
様の内、外周部に位置する模様の縫製エリアがトレース
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製エリアを確認でき
るようにしたミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示すような刺繍ミシンにお
いて、模様の加工布10への縫製を開始する前に、模様
が縫製される縫製エリアが刺繍枠73内に納まっている
か否かを確認している。この縫製エリアの確認をする主
な理由は、一つは刺繍枠73に小型のものを使用した場
合に、縫製エリアが刺繍枠73の外にはみ出してしまう
ことを事前に防止するためであり、もう一つは被縫製物
上の適切な位置に縫製がされることを確認するためであ
る。
【0003】もし、縫製エリアが刺繍枠73の外にある
と、刺繍枠73の外の部分の縫製がうまくできないばか
りでなく、針46が刺繍枠73にぶつかり、折れてしま
うことになる。また、模様の刺繍位置が適切でないと、
縫い上がった後の美観が損なわれることになる。
【0004】ところで、縫製エリアの確認方法として
は、図2に示すように、縫製する模様Aを内部に接する
ように囲む長方形B上を縫製エリアとし、針46を上下
させずに、送り装置42a、42bにより刺繍枠73の
みを移動させてトレースし、その時の針46の位置から
縫製エリアを確認する方法がしばしば用いられている。
【0005】さらに、模様Aを複数個配列することによ
り、一つの刺繍を構成する場合、例えば、図3に示すよ
うに、模様Aを縦横に複数個配列した場合、従来、以下
の2通りのトレース方法が用いられている。
【0006】第一のトレース方法としては、図4に示す
ように、複数個の模様A全体を内部に含む一つ長方形上
をトレースする。
【0007】第二のトレース方法としては、図5に示す
ように、複数個の模様Aの一つ一つに対して、その模様
Aを内部に接するように囲む長方形上をそれぞれトレー
スする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一の
トレース方法では、一つ一つの模様の大きさを確認する
ことができないばかりでなく、模様の配列が斜めに配列
されている場合(図示せず)や、図6に示すように、複
数の模様が曲線上に配列されている場合等、その配列の
様子を把握することができないという問題点がある。
【0009】また、第二のトレース方法では、一つ一つ
の模様の大きさや模様の配列の様子を把握することはで
きるが、模様の個数が多くなると、トレースを開始して
から終了するまでに要する時間が長くなるという問題点
がある。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、刺繍が複数の模様の配列で構成
されている場合に、それぞれの模様の配列の様子を確認
することができ、かつ縫製エリアの確認動作が短時間で
実行可能なミシンを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1のミシンは、上下動する針を備え、
加工布に縫い目を形成する縫い目形成手段と、前記加工
布を保持する加工布保持手段と、前記針の上下動に同期
して、その針と前記加工布保持手段との相対的位置を変
化させる送り装置を備えたミシンにおいて、縫製データ
を用いて演算処理することにより、もしくは縫製データ
自身あるいは縫製データに付随するデータから、縫製エ
リアを取得する縫製エリア取得手段と、前記縫製エリア
取得手段によって得られた縫製エリアの外周に沿って、
前記送り装置を駆動するための送り駆動データを作成す
る送り駆動データ作成手段と、前記縫製エリアを複数組
み合わせて縫製する場合に、複数の縫製エリアの内、外
周部に位置する少なくとも主要な縫製エリアに対して、
前記送り駆動データを適用することにより、その縫製エ
リアの外周に沿って前記送り装置を駆動する駆動データ
を演算する演算手段と、前記演算手段によって演算され
た結果に基づいて、送り装置を確認駆動するように制御
する送り駆動制御手段とを備えている。
【0012】また、請求項2のミシンは、上下動する針
を備え、加工布に縫い目を形成する縫い目形成手段と、
前記加工布を保持する加工布保持手段と、前記針の上下
動に同期して、その針と前記加工布保持手段との相対的
位置を変化させる送り装置を備えたミシンにおいて、縫
製データを用いて演算処理することにより、もしくは縫
製データ自身あるいは縫製データに付随するデータか
ら、縫製エリアを取得する縫製エリア取得手段と、前記
縫製エリア取得手段によって得られた縫製エリアの外周
に沿って、前記送り装置を駆動するための送り駆動デー
タを作成する送り駆動データ作成手段と、前記縫製エリ
アを複数組み合わせて縫製する場合に、複数の縫製エリ
アの内、どの縫製エリアについて、送り装置を確認駆動
するかを指定する指定手段と、前記指定手段によって指
定された縫製エリアを前記複数の縫製エリアの中から選
択し、選択された縫製エリアに対して前記送り駆動デー
タを適用することにより、その縫製エリアの外周に沿っ
て前記送り装置を駆動する駆動データを演算する演算手
段と、前記演算手段によって演算された結果に基づい
て、送り装置を確認駆動するように制御する送り駆動制
御手段とを備えている。
【0013】
【作用】本発明の請求項1のミシンにおいては、加工布
保持手段に保持された加工布上に縫製する模様の縫製位
置を決定すると、縫製エリア取得手段が、縫製データを
用いて演算処理することにより、もしくは縫製データ自
身あるいは縫製データに付随するデータから縫製エリア
を取得し、送り駆動データ作成手段が、その縫製エリア
の外周に沿って、前記送り装置を駆動するための送り駆
動データを作成する。
【0014】そして、前記縫製エリアを複数組み合わせ
て縫製する場合に、複数の縫製エリアの内、外周部に位
置する少なくとも主要な縫製エリアに対して、前記送り
駆動データを適用することにより、その縫製エリアの外
周に沿って前記送り装置を駆動する駆動データが、演算
手段によって演算され、その演算結果に基づいて、送り
駆動制御手段が送り装置を確認駆動するように制御す
る。
【0015】また、請求項2のミシンにおいては、加工
布保持手段に保持された加工布上に縫製する模様の縫製
位置を決定すると、縫製エリア取得手段が、縫製データ
を用いて演算処理することにより、もしくは縫製データ
自身あるいは縫製データに付随するデータから縫製エリ
アを取得し、送り駆動データ作成手段が、その縫製エリ
アの外周に沿って、前記送り装置を駆動するための送り
駆動データを作成する。
【0016】そして、前記縫製エリアを複数組み合わせ
て縫製する場合に、指定手段により複数の縫製エリアの
内、どの縫製エリアについて、送り装置を確認駆動する
かが指定されると、その指定された縫製エリアを前記複
数の縫製エリアの中から選択し、選択された縫製エリア
に対して、前記送り駆動データを適用することにより、
その縫製エリアの外周に沿って前記送り装置を駆動する
駆動データが、演算手段によって演算され、その演算結
果に基づいて、送り駆動制御手段が送り装置を確認駆動
するように制御する。
【0017】
【実施例】以下、本発明のミシンを具体化した実施例を
図面に基づいて説明する。
【0018】例として、電子模様縫いミシンを用いて、
図2に示す模様Aを横にM個、縦にN個配列することに
より、一つの刺繍を構成する場合の縫製エリアの確認方
法について説明する。
【0019】まず、本発明の請求項1のミシンを具体化
した第一の実施例を説明する。
【0020】第一の実施例の電子模様縫いミシンの制御
システムを示すハード構成図を、図7に示す。
【0021】図7に示すように、第一の実施例の電子模
様縫いミシンは、各種制御プログラムを実行するCPU
51、制御プログラムが書き込まれたROM53、デー
タ処理等のワーキングのためのRAM55を含むマイク
ロコンピュータによって、全体の動作が制御されてい
る。このCPU51が、請求項1の発明の送り駆動デー
タ作成手段、演算手段及び送り駆動制御手段を構成して
いる。
【0022】また、CPU51には、操作パネル59、
表示装置61、FDD62及びモータドライバ65が接
続されており、操作パネル59には、各種操作キーや数
字キー等が配置され、表示装置61には作業者に対する
各種メッセージ等が表示される。FDD62は、請求項
1の発明の縫製エリア取得手段を構成しており、フロッ
ピーディスクに書き込まれた縫製データを読み込むため
のものであり、FDD62から読み込まれた縫製データ
は、CPU51を介して、前記RAM55に転送記憶さ
れる。
【0023】さらに、CPU51には、モータドライバ
65を介して主軸モータ67、X軸モータ69、Y軸モ
ータ71が接続されており、X軸モータ69は、刺繍枠
73をX方向に移動させるためのものであり、Y軸モー
タ71は、刺繍枠73をY方向に移動させるためのもの
である。そして、主軸モータ67は、この電子模様縫い
ミシンの主軸68を回転駆動させるためのものであり、
周知のように、このミシンの主軸68の回転に応じて針
棒や釜(図示せず)が駆動される。
【0024】また、第一の実施例の電子模様縫いミシン
の外観的構成は、図1に示すように、従来と同様の構成
なのでその説明を省略する。
【0025】以下に縫製エリアの確認の方法について説
明する。
【0026】まず、作業者は、フロッピーディスク(図
示せず)から模様Aの縫製データを電子模様縫いミシン
に転送する。この転送方法については、本件の発明内容
とは直接関係がないのでその説明を省略する。
【0027】模様Aの縫製データの転送後、CPU51
内において、縫製データに基づき、模様Aの縫製エリア
である長方形Bが演算され、その演算結果に基づいて、
縫製エリア上をトレースするための送り駆動データが作
成される。
【0028】そして、模様Aを横にM個、縦にN個配列
させた刺繍を縫製するために、作業者が、図8に示すよ
うな操作パネル59上の繰返しキー36を押下して、模
様Aの繰り返し条件を設定する。ここでは横にM回と縦
にN回の計M×N回の繰り返し回数と、図9に示すよう
な横の模様間の隙間Sx、縦の模様間の隙間Syを設定
する。
【0029】次に、作業者が、縫製エリアを確認するた
めに操作パネル59上の確認キー38を押下すると、図
10に示すフローチャートに基づいて、縫製エリア確認
処理が行われる。仮に、模様Aの繰り返し回数が、縦に
5回(N=5)、横に7回(M=7)に設定されたとす
る。
【0030】ここで、図11に示すように、n行m列目
の模様Aの縫製エリアである長方形の左上の座標(Xn
m,Ynm)は、1行1列目の模様Aの縫製エリアの左
上の座標を(X11,Y11)とし、図9に示すように、L
x=模様の横方向の長さ、Ly=模様の縦方向の長さ、
Sx=模様と模様の横方向の間隔、Sy=模様と模様の
縦方向の間隔とすると、 Xnm=X11+(n−1)(Lx+Sx) ・・・(1) Ynm=Y11+(m−1)(Ly+Sy) ・・・(2) で与えられる。
【0031】従って、現在の針位置の座標と上記の座標
の差の量に対応するパルス数だけX軸モータ69あるい
はY軸モータ71を駆動することにより、送り装置42
a,42bが動作して刺繍枠73が縦方向あるいは横方
向に移動し、所定の縫製エリアの左上の位置へ刺繍枠7
3が移動する。
【0032】また、模様Aの縫製エリア上をトレースす
る動作は、縫製エリアの左上に刺繍枠73がある状態か
ら針位置を右にLx移動、下にLy移動、左にLx移
動、上にLy移動するようにX軸モータ69あるいはY
軸モータ71を駆動制御することにより刺繍枠73を移
動する。
【0033】尚、座標のX軸は、右方向へ行くほど座標
値が大きくなり、Y軸は、下方向へ行くほど座標値が大
きくなるものとする。
【0034】縫製エリア確認処理においては、まず、n
及びmをそれぞれ「1」とし(ステップ1、以下S1と
略称する。他のステップも同様に略称する。)、図12
に示すSUB1の処理へ進む(S2)。
【0035】SUB1では、S101において、上記式
(1),(2)より1行1列目の模様Aの縫製エリアの
左上の座標(X11,Y11)が求められ、その座標(X1
1,Y11)に刺繍枠73を移動する(S102)。ここ
で、送り駆動データに基づいて、図13中の1行1列目
の模様Aの縫製エリア1上がトレースされ(S10
3)、S3に進む。S3において、mに「1」プラスさ
れ、n=「1」、m=「2」となり、次に、mの値がM
(=7)より大きいか否かが判断され(S4)、mの値
はMより小さいので(S4:NO)、再びS2に戻る。
ここで、SUB1により、上記式(1),(2)より1
行2列目の縫製エリアの左上の座標(X12,Y12)が求
められ、その座標(X12,Y12)に刺繍枠73を移動し
(S102)、送り駆動データに基づいて、図13の1
行2列目の模様Aの縫製エリア2上がトレースされ(S
103)、S3に進む。
【0036】同様の処理が、S3においてm=「8」と
なり、S4においてm(=8)の値がM(=7)より大
きいと判断されるまで繰り返され(S4:YES)、図
13中の1行目1列から1行目7列までの模様Aの縫製
エリア上がそれぞれトレースされる。
【0037】次に、S5に進み、n=「2」、m=M
(=7)となり、S6において、上記式(1),(2)
より2行7列目の縫製エリアの左上の座標(X27,Y2
7)が求められ、その座標(X27,Y27)に刺繍枠73
を移動し(S102)、送り駆動データに基づいて、図
13中の2行7列目の模様Aの縫製エリア3上がトレー
スされ(S103)、S7に進む。S7において、nに
「1」プラスされ、n=「3」、m=「7」となり、次
に、nの値がN(=5)より大きいか否かが判断され
(S8)、nの値はNより小さいので(S8:NO)、
再びS6に戻る。ここで、SUB1により、上記式
(1),(2)より3行7列目の縫製エリアの左上の座
標(X37,Y37)が求められ、その座標(X37,Y37)
に刺繍枠73を移動し(S102)、送り駆動データに
基づいて、図13中の3行7列目の模様Aの縫製エリア
4上がトレースされ(S103)、S6に進む。
【0038】同様の処理が、S7においてn=「6」と
なり、S8においてn(=6)の値がN(=5)より大
きいと判断されるまで繰り返され(S8:YES)、図
13中の2行目7列から5行目7列までの模様Aの縫製
エリア上がそれぞれトレースされる。
【0039】次に、S9に進み、n=「5」、m=Mー
1(=6)となり、S10において、上記式(1),
(2)より5行6列目の縫製エリアの左上の座標(X5
6,Y56)が求められ、その座標(X56,Y56)に刺繍
枠73を移動し(S102)、送り駆動データに基づい
て、図13中の5行6列目の模様Aの縫製エリア5上が
トレースされ(S103)、S11に進む。S11にお
いて、mが「1」マイナスされ、n=「5」、m=
「5」となり、次に、mの値が「0」か否かが判断され
(S12)、mの値は「0」ではないので(S12:N
O)、再びS10に戻る。ここで、SUB1により、上
記式(1),(2)より5行5列目の縫製エリアの左上
の座標(X55,Y55)が求められ、その座標(X55,Y
55)に刺繍枠73を移動し(S102)、送り駆動デー
タに基づいて、図13中の5行5列目の模様Aの縫製エ
リア6上がトレースされ(S103)、S10に進む。
【0040】同様の処理が、S12においてm=「0」
と判断されるまで繰り返され(S12:YES)、図1
3中の5行目6列から5行目1列までの模様Aの縫製エ
リア上がそれぞれトレースされる。
【0041】次に、S13に進み、n=N−1(=
4)、m=「1」となり、S14において、上記式
(1),(2)より4行1列目の縫製エリアの左上の座
標(X41,Y41)が求められ、その座標(X41,Y41)
に刺繍枠73を移動し(S102)、送り駆動データに
基づいて、図13中の4行1列目の模様Aの縫製エリア
7上がトレースされ(S103)、S14に進む。S1
4において、nが「1」マイナスされ、n=「3」、m
=「1」となり、次に、nの値が「1」か否かが判断さ
れ(S16)、nの値は「1」ではないので(S16:
NO)、再びS14に戻る。ここで、SUB1により、
上記式(1),(2)より3行1列目の縫製エリアの左
上の座標(X31,Y31)が求められ、その座標(X31,
Y31)に刺繍枠73を移動し(S102)、送り駆動デ
ータに基づいて、図13中の3行1列目の模様Aの縫製
エリア8上がトレースされ(S103)、S14に進
む。
【0042】同様の処理が、S16においてn=「1」
と判断されるまで繰り返され(S16:YES)、図1
3中の4行1列目から2行1列目までの模様Aの縫製エ
リア上がそれぞれトレースされる。
【0043】以上の処理により、縦に5列、横に7列配
列された模様Aの内、外周部に位置する模様Aがそれぞ
れ順番にトレースされる。
【0044】このように、第一の実施例のミシンにおい
ては、複数の模様の内、外周部に位置する模様が自動的
にトレースされるように制御されているので、作業者
は、模様全体の配列の様子を正確に、かつ短時間に確認
することができる。
【0045】また、図6に示すように、複数の模様Aが
円弧上に配列されている場合においても、次のような処
理により確認することができる。
【0046】図14に示すように、それぞれの模様の縫
製エリアである長方形の左上の座標は、1行目の模様が
配列されている円弧の中心座標を(XC1,YC1)、その
円弧の半径をR、1番目の円弧上の左から1番目の模様
の縫製エリアの左上の座標を(X11,Y11)とし、円弧
の中心座標(XC1,YC1)と点(X11,Y11)とを結ぶ
直線がX軸となす角の角度をφ、点(XC1,YC1)を中
心とした回転移動のステップをθとし、それぞれの円弧
の中心間の距離をSyとすると、n番目の円弧上の左か
らm番目に位置する模様の縫製エリアの左上の座標(X
nm,Ynm)は、
Xnm=Xc1+Rcos(φ−(n−1)θ) ・・・・・(3) Ynm=Yc1+(n−1)Sy−Rsin(φ−(n−1)θ)・・・(4) で与えられる。
【0047】従って、上記式(3),(4)の計算を図
12に示すSUB1のステップ101で行い、図10に
示すフローチャートと同様の処理を行うことにより、複
数の模様が円弧上に配列された場合につても、図15に
示すように、外周部の模様のみをトレースすることがで
きる。
【0048】尚、第一の実施例においては、縫製エリア
の確認方法として、複数の模様の内、外周部に位置する
全ての模様についてトレースを行ったが、請求項1の発
明はこれに限定されるものではない。
【0049】例えば、図16に示すように、四隅のみを
トレースするように制御してもよく、また、図17に示
すように、外周部に位置する模様を間隔をあけてトレー
スするように制御してもよい。
【0050】次に、本発明の請求項2のミシンを具体化
した第二の実施例を説明する。
【0051】尚、第二の実施例の電子模様縫いミシンの
ハード構成及び外観的構成は第一の実施例と同様である
のでその説明を省略する。
【0052】以下に縫製エリアの確認の方法について説
明する。
【0053】まず、作業者は、フロッピーディスク(図
示せず)から模様Aの縫製データを電子模様縫いミシン
に転送する。この転送方法については、本件の発明内容
とは直接関係がないのでその説明を省略する。
【0054】模様Aの縫製データの転送後、CPU51
内において、縫製データに基づき、模様Aの縫製エリア
である長方形Bが演算され、その演算結果に基づいて、
縫製エリア上をトレースするための送り駆動データが作
成される。
【0055】そして、模様Aを横にM個、縦にN個配列
させた刺繍を縫製するために、作業者が、図8に示すよ
うな操作パネル59上の繰返しキー36を押下して、模
様Aの繰り返し条件を設定する。ここでは横にM回と縦
にN回の計M×N回の繰り返し回数と、図9に示すよう
な横の模様間の隙間Sx、縦の模様間の隙間Syを設定
する。
【0056】次に、作業者が、縫製エリアを確認するた
めに操作パネル59上の確認キー38を押下すると、縫
製エリアの確認方法を作業者に選択させる画面がLCD
31上に表示される。そして、作業者は、操作パネル5
9上の数字キーを用いて、次に示す3つの選択肢の中か
ら1つを選択する。
【0057】「1」キー:全ての模様の縫製エリア上を
トレースする(図5)。
【0058】「2」キー:全ての模様の内、四隅に位置
する模様の縫製エリア上をトレースする(図16)。
【0059】「3」キー:全ての模様の内、外周部に位
置する模様の縫製エリア上をトレースする(図13)。
【0060】まず、「1」キーが押下された場合の処理
について説明する。
【0061】作業者により「1」キーが押下されると、
図18に示すフローチャートに基づいて、縫製エリア確
認処理が行われる。仮に、模様Aの繰り返し回数が、縦
に3回(N=3)、横に5回(M=5)に設定されたと
する。
【0062】ここで、第一の実施例と同様に、図11に
示すように、n行m列目の模様Aを囲む長方形の左上の
座標(Xnm,Ynm)は、1行1列目の模様Aを囲む
長方形の左上の座標を(X11,Y11)とし、図9に示す
ように、Lx=模様の横方向の長さ、Ly=模様の縦方
向の長さ、Sx=模様と模様の横方向の間隔、Sy=模
様と模様の縦方向の間隔とすると、 Xnm=X11+(n−1)(Lx+Sx) ・・・(1) Ynm=Y11+(m−1)(Ly+Sy) ・・・(2) で与えられる。
【0063】従って、現在の針位置の座標と上記の座標
の差の量に対応するパルス数だけX軸モータ69あるい
はY軸モータ71を駆動することにより、送り装置42
a,42bが動作して刺繍枠73が縦方向あるいは横方
向に移動し、所定の長方形の左上の位置へ刺繍枠73が
移動する。
【0064】また、模様Aを囲む長方形上をトレースす
る動作は、長方形の左上に刺繍枠73がある状態から針
位置を右にLx移動、下にLy移動、左にLx移動、上
にLy移動するようにX軸モータ69あるいはY軸モー
タ71を駆動することにより刺繍枠73を移動する。
【0065】「1」キーが押下された場合の確認処理に
おいては、まず、n及びmをそれぞれ「1」とし(S2
0)、S21において、上記式(1),(2)より1行
1列目の模様Aを囲む長方形の縫製エリアの左上の座標
(X11,Y11)が求められ、その座標(X11,Y11)に
刺繍枠73を移動する(S22)。ここで、送り駆動デ
ータに基づいて、図5中の1行1列目の模様Aの縫製エ
リア20上がトレースされ(S23)、S24に進む。
S24において、mに「1」プラスされ、m=「2」と
なり、次に、mの値がM(=5)より大きいか否かが判
断され(S25)、mの値はMより小さいので(S2
5:NO)、再びS21に戻る。ここで、S21におい
て、上記式(1),(2)より1行2列目の縫製エリア
の左上の座標(X12,Y12)が求められ、その座標(X
12,Y12)に刺繍枠73を移動し(S22)、送り駆動
データに基づいて、図5中の1行2列目の模様Aの縫製
エリア21上がトレースされ(S23)、S24に進
む。
【0066】同様の処理が、S24においてm=「6」
となり、S25においてm(=6)の値がM(=5)よ
り大きいと判断されるまで繰り返され(S25:YE
S)、図5中の1行目1列から1行目5列までの模様A
の縫製エリア上がそれぞれトレースされる。
【0067】次に、S26において、nに「1」プラス
され、n=「2」、m=「1」となり、次に、nの値が
N(=3)より大きいか否かが判断され(S27)、n
の値はNより小さいので(S27:NO)、S21に戻
り、1行目の場合と同様に、図5中の2行目についても
1列から5列までの模様Aの縫製エリア上がそれぞれト
レースされる。
【0068】同様の処理が、S26において、n=
「4」となり、n(=4)の値がN(=3)より大きい
と判断されるまで繰り返され(S27:YES)、以上
の処理により、縦に3列、横に5列配列された全ての模
様Aの縫製エリアがトレースされ、刺繍枠73を最初の
位置に移動し(S28)、縫製エリアの確認処理を終了
する。
【0069】この確認方法によれば、複数の模様全体の
配列の様子を正確に把握することができる。
【0070】次に、「2」キーが押下された場合の処理
について説明する。
【0071】作業者により「2」キーが押下されると、
図19に示すフローチャートに基づいて、縫製エリア確
認処理が行われる。仮に、模様Aの繰り返し回数が、縦
に5回(N=5)、横に7回(M=7)に設定されたと
する。
【0072】「2」キーが押下された場合の縫製エリア
確認処理においては、まず、n及びmをそれぞれ「1」
とし(S30)、図12に示すSUB1の処理へ進む
(S31)。
【0073】SUB1では、S101において、上記式
(1),(2)より1行1列目の模様Aを囲む長方形の
縫製エリアの左上の座標(X11,Y11)が求められ、そ
の座標(X11,Y11)に刺繍枠73を移動する(S10
2)。ここで、送り駆動データに基づいて、図16中の
1行1列目の模様Aの縫製エリア22上がトレースされ
(S103)、S32に進む。S32において、n=
「1」、m=M=「7」となり、SUB1の処理へ進む
(S33)。ここで、1行7列目の模様Aを囲む長方形
の縫製エリアの左上の座標(X17,Y17)が求められ
(S101)、図16中の1行7列目の模様Aの縫製エ
リア23上がトレースされ(S102,S103)、S
34に進む。
【0074】同様にして、図16中の5行7列目の模様
A及び5行1列目の模様Aがトレースされ(S34〜S
37)、最初の位置に刺繍枠を移動し(S38)、縫製
エリアの確認処理を終了する。以上の処理により、縦に
5列、横に7列配列された模様Aの内、四隅に位置する
縫製エリア上がトレースされる。
【0075】次に、「3」キーが押下された場合は、図
10に示すフローチャートに基づいて、縫製エリア確認
処理が行われる。
【0076】図10のフローチャートに基づく縫製エリ
アの確認処理は、第一の実施例と同様なので、その説明
を省略する。
【0077】このように、第二の実施例のミシンにおい
ては、複数の縫製エリア確認方法の内から一つを選択す
るように構成されているので、模様の配列状態に応じ
て、縫製エリアの確認方法を選ぶことができる。
【0078】例えば、図6に示すように円弧状に模様が
配列されている場合は、配列の様子を確実に把握するた
めに、「1」キーあるいは「3」キーを選択し、図16
に示すように同じサイズの模様が縦横に複数個配列され
ている場合は、「2」キーを選択し、短時間に確認を済
ませるといように、配列状態により確認方法を使い分け
ることができる。
【0079】尚、本実施例においては、選択肢3つとし
たが、請求項2の発明はこれに限定されるものではな
く、適切な確認方法があれば付加することができる。
【0080】例えば、図17に示すように、外周部に位
置する模様を間隔をあけてトレースする確認方法を付加
してもよい。
【0081】また、第一の実施例及び第二の実施例にお
いては、CPU51内で計算をしながら、刺繍枠73を
移動してトレースを行っているが、予め全ての駆動デー
タを計算しておき、その結果をバッファに格納し、必要
な駆動データのみを選択してトレースするように制御し
てもよい。
【0082】さらに、本実施例においては、全て同じ大
きさの模様が配列されているが、大きさの違う模様を配
列した場合についても、簡単なプログラム修正で同様の
トレースを実行できるので、本発明は大きさの同じ模様
が並んでいる場合に限定されるものではない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1の発明によれば、複数の模様が配列されている場
合の縫製エリアの確認において、その複数の模様の内、
外周部に位置する模様が自動的にトレースされるように
制御したので、作業者は、模様全体の配列の様子や個々
の模様の大きさを正確に、かつ短時間に確認することが
できる。
【0084】また、請求項2の発明によれば、複数の模
様が配列されている場合の縫製エリアの確認において、
複数の確認方法の中から択一的に選択するように構成さ
れているので、配列状態に応じた確認方法を選択するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刺繍ミシンの外観図である。
【図2】縫製エリアのトレース方法の説明図である。
【図3】複数の模様の配列例を示す図である。
【図4】従来のトレース方法の説明図である。
【図5】全ての模様をトレースした状態の説明図であ
る。
【図6】従来のトレース方法の説明図である。
【図7】本発明のミシンのハード構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明のミシンの操作パネルの図である。
【図9】複数の模様を配列する場合の設定方法の説明図
である。
【図10】外周部に位置する模様の縫製エリアをトレー
スする場合のフローチャートである。
【図11】複数の模様を配列する場合における各模様の
位置の説明図である。
【図12】一つの縫製エリアをトレース場合のフローチ
ャートである。
【図13】外周部に位置する模様の縫製エリアをトレー
スする場合の説明図である。
【図14】円弧状に複数の模様を配列する場合における
各模様の位置の説明図である。
【図15】外周部に位置する模様の縫製エリアをトレー
スする場合の説明図である。
【図16】四隅に位置する模様の縫製エリアをトレース
する場合の説明図である。
【図17】外周部に位置する模様の縫製エリアに対し
て、間隔をあけてトレースする場合の説明図である。
【図18】配列された複数の模様全てをトレースする場
合のフローチャートである。
【図19】四隅に位置する模様の縫製エリアをトレース
する場合のフローチャートである。
【符号の説明】
10 加工布 42a,42b 送り装置 46 縫い針 51 CPU 59 操作パネル 62 FDD 73 刺繍枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動する針を備え、加工布に縫い目を
    形成する縫い目形成手段と、 前記加工布を保持する加工布保持手段と、 前記針の上下動に同期して、その針と前記加工布保持手
    段との相対的位置を変化させる送り装置を備えたミシン
    において、 縫製データを用いて演算処理することにより、もしくは
    縫製データ自身あるいは縫製データに付随するデータか
    ら、縫製エリアを取得する縫製エリア取得手段と、 前記縫製エリア取得手段によって得られた縫製エリアの
    外周に沿って、前記送り装置を駆動するための送り駆動
    データを作成する送り駆動データ作成手段と、 前記縫製エリアを複数組み合わせて縫製する場合に、複
    数の縫製エリアの内、外周部に位置する少なくとも主要
    な縫製エリアに対して、前記送り駆動データを適用する
    ことにより、その縫製エリアの外周に沿って前記送り装
    置を駆動する駆動データを演算する演算手段と、 前記演算手段によって演算された結果に基づいて、送り
    装置を確認駆動するように制御する送り駆動制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 上下動する針を備え、加工布に縫い目を
    形成する縫い目形成手段と、 前記加工布を保持する加工布保持手段と、 前記針の上下動に同期して、その針と前記加工布保持手
    段との相対的位置を変化させる送り装置を備えたミシン
    において、 縫製データを用いて演算処理することにより、もしくは
    縫製データ自身あるいは縫製データに付随するデータか
    ら、縫製エリアを取得する縫製エリア取得手段と、 前記縫製エリア取得手段によって得られた縫製エリアの
    外周に沿って、前記送り装置を駆動するための送り駆動
    データを作成する送り駆動データ作成手段と、 前記縫製エリアを複数組み合わせて縫製する場合に、複
    数の縫製エリアの内、どの縫製エリアについて、送り装
    置を確認駆動するかを指定する指定手段と、 前記指定手段によって指定された縫製エリアを前記複数
    の縫製エリアの中から選択し、選択された縫製エリアに
    対して前記送り駆動データを適用することにより、その
    縫製エリアの外周に沿って前記送り装置を駆動する駆動
    データを演算する演算手段と、 前記演算手段によって演算された結果に基づいて、送り
    装置を確認駆動するように制御する送り駆動制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするミシン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314461A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Juki Corp ミシン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314461A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Juki Corp ミシン
JP4516886B2 (ja) * 2005-05-11 2010-08-04 Juki株式会社 ミシン

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