JPH0794013B2 - 加水研削式精麦装置 - Google Patents
加水研削式精麦装置Info
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- JPH0794013B2 JPH0794013B2 JP30993986A JP30993986A JPH0794013B2 JP H0794013 B2 JPH0794013 B2 JP H0794013B2 JP 30993986 A JP30993986 A JP 30993986A JP 30993986 A JP30993986 A JP 30993986A JP H0794013 B2 JPH0794013 B2 JP H0794013B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、小麦の表皮を研削除去する精麦装置の改良に
関する。
関する。
小麦の精麦装置として乾式研削式精麦機を利用すること
は周知の技術であり、特公昭33-64号公報,特公昭33-65
号公報等に記載され、また研穀機の冷却装置として湿潤
した冷却空気を研穀機に送って研穀転子の冷却をなすと
共に、穀粒表面の糠層を柔軟なものとなして研削を容易
となした装置は特公昭35-1328号公報に開示されていて
る。
は周知の技術であり、特公昭33-64号公報,特公昭33-65
号公報等に記載され、また研穀機の冷却装置として湿潤
した冷却空気を研穀機に送って研穀転子の冷却をなすと
共に、穀粒表面の糠層を柔軟なものとなして研削を容易
となした装置は特公昭35-1328号公報に開示されていて
る。
また、前記特公昭33-64号公報および特公昭33-65号公報
には無水研削式搗精機と混水摩擦搗精機の併用が開示さ
れており、研摩除糠機を附設した無水研削式搗精機の次
に、研摩除糠機を附設した混水摩擦搗精機を配置し、こ
の行程を順次繰返す構成であり、麦粒の表面は研削作用
により若干粗面となるため、混水摩擦搗精による摺離作
用が良好に行われ、且つ加水効果が迅速であるため一層
剥離作用を助長する効果が記載されている。
には無水研削式搗精機と混水摩擦搗精機の併用が開示さ
れており、研摩除糠機を附設した無水研削式搗精機の次
に、研摩除糠機を附設した混水摩擦搗精機を配置し、こ
の行程を順次繰返す構成であり、麦粒の表面は研削作用
により若干粗面となるため、混水摩擦搗精による摺離作
用が良好に行われ、且つ加水効果が迅速であるため一層
剥離作用を助長する効果が記載されている。
しかしながら、特公昭35-1328号公報に記載のものは高
湿冷却空気を研削転子に送る構成としているので冷却空
気で研穀転子を冷却する効果は期待できるが小麦の表面
に液体状の水分を付着吸収し、短時間で麦粒表面のみを
湿潤軟化するほどの十分な水分量を有するものではな
い。また、特公昭33-64号公報および特公昭33-65号公報
に記載の混水摩擦搗精機による小麦の搗精においては多
孔壁除糠筒を有しないことと摩擦搗精機が圧力系搗精作
用を主作用とするものであり、搗精室の圧力を加圧調整
蓋で相当上げないと搗精能率が悪く、逆に圧力上昇とと
もに小麦の胚乳部の組織が軟弱であるために砕粒が増加
し、精麦粒の回収歩留を極度に悪くするものである。加
水した場合においても圧力を下げて1回通過の搗精割合
を少なくして循環回数を増して搗精するものであり非能
率的であった。
湿冷却空気を研削転子に送る構成としているので冷却空
気で研穀転子を冷却する効果は期待できるが小麦の表面
に液体状の水分を付着吸収し、短時間で麦粒表面のみを
湿潤軟化するほどの十分な水分量を有するものではな
い。また、特公昭33-64号公報および特公昭33-65号公報
に記載の混水摩擦搗精機による小麦の搗精においては多
孔壁除糠筒を有しないことと摩擦搗精機が圧力系搗精作
用を主作用とするものであり、搗精室の圧力を加圧調整
蓋で相当上げないと搗精能率が悪く、逆に圧力上昇とと
もに小麦の胚乳部の組織が軟弱であるために砕粒が増加
し、精麦粒の回収歩留を極度に悪くするものである。加
水した場合においても圧力を下げて1回通過の搗精割合
を少なくして循環回数を増して搗精するものであり非能
率的であった。
そこで砕粒発生を防止し、高歩留率の精麦を能率的に得
られるかということが技術的課題となる。
られるかということが技術的課題となる。
上記技術的課題を達成するために本発明は次のような構
成としている。すなわち、多孔壁を有する除糠精白筒に
研削式精白転子を回転自在に内装し、前記精白筒と研削
式精白転子を主要部とする精白室側部に原料小麦供給口
を設け、該供給口の他側部に排出口を設けた研削式精麦
機を直列行程に配設して精麦行程に形成し、前記研削式
精麦機に供給する小麦に小麦粒重量に対し0.5%〜5.0%
の量の液体状の水を小麦粒表面に付着吸収させるために
前記精麦行程の任意の少なくとも1つの研削式精麦機内
またはその前行程において添加する水分添加装置を設け
た。なお、研削式精麦機とは外面周が金剛砥からなる転
子と外周面が粗雑面を有する金属等からなる円筒転子を
意味し、そのロールの周速は毎分600m以上のものであ
る。
成としている。すなわち、多孔壁を有する除糠精白筒に
研削式精白転子を回転自在に内装し、前記精白筒と研削
式精白転子を主要部とする精白室側部に原料小麦供給口
を設け、該供給口の他側部に排出口を設けた研削式精麦
機を直列行程に配設して精麦行程に形成し、前記研削式
精麦機に供給する小麦に小麦粒重量に対し0.5%〜5.0%
の量の液体状の水を小麦粒表面に付着吸収させるために
前記精麦行程の任意の少なくとも1つの研削式精麦機内
またはその前行程において添加する水分添加装置を設け
た。なお、研削式精麦機とは外面周が金剛砥からなる転
子と外周面が粗雑面を有する金属等からなる円筒転子を
意味し、そのロールの周速は毎分600m以上のものであ
る。
上記構成により、研削式精麦機の供給口から精白室に供
給された原料小麦は精白室内を供給口側から排出口側に
向けて流動する行程において、研削式精白転子の切削作
用によって麦粒表皮とその内部の糊粉層(アリューロン
層)までが剥離され、剥離した糠粉(麸部)を直ちに多
孔壁除糠精白筒から排除し、精白室内から排出口側へ流
出する。
給された原料小麦は精白室内を供給口側から排出口側に
向けて流動する行程において、研削式精白転子の切削作
用によって麦粒表皮とその内部の糊粉層(アリューロン
層)までが剥離され、剥離した糠粉(麸部)を直ちに多
孔壁除糠精白筒から排除し、精白室内から排出口側へ流
出する。
研削作用中において、任意の研削式精麦機の精白室に供
給される小麦に水分添加装置から水分を添加すると、麦
粒表皮の薄層を湿潤軟質化してい麦粒表皮の剥離を一層
容易とし、剥離した糠粉は添加された水分と共に精白室
外に排除され、麦粒皮層を均等に剥離して所望精白度に
精白される。
給される小麦に水分添加装置から水分を添加すると、麦
粒表皮の薄層を湿潤軟質化してい麦粒表皮の剥離を一層
容易とし、剥離した糠粉は添加された水分と共に精白室
外に排除され、麦粒皮層を均等に剥離して所望精白度に
精白される。
本発明の実施例を第1図〜第4図に基づき説明する。
第1図および第2図の符号1は、研削式精麦機の全体を
示し、研削式精麦機1の機枠2の内部に多孔壁除糠用精
白筒3を横設し、回転自在に軸架した管状回転軸4に螺
旋転子5,研削式精白転子6を軸装して多孔壁除糠用精白
筒3に内装し、多孔壁除糠用精白筒3と研削式精白転子
6とを主要部とする精白室7の一側部に原料供給部8を
設け、供給部8の他側部の精白室7に設ける排出部9に
は抵抗板10と抵抗制御装置11とを装設してある。回転軸
4には多数の通孔12…を穿設し、研削式精白転子6に設
けた通風部13,及び研削式精白転子6と略同径に排風部
9側に設けた研麦部14に設けた通風溝孔15,多孔壁除糠
用精白筒3等を介して精白室7の下部に装設した集糠樋
16A,16Bに連通し、集糠樋16の端末部を糠粉輸送管を介
して排風機に連絡してある。原料供給部8にはエヤーシ
リンダー17を連結した開閉弁18と、麦粒の有無を検出す
る麦粒検出センサー19を装着し、原料供給部8に連結し
たホッパー20には原料温度センサー21を装着してある。
示し、研削式精麦機1の機枠2の内部に多孔壁除糠用精
白筒3を横設し、回転自在に軸架した管状回転軸4に螺
旋転子5,研削式精白転子6を軸装して多孔壁除糠用精白
筒3に内装し、多孔壁除糠用精白筒3と研削式精白転子
6とを主要部とする精白室7の一側部に原料供給部8を
設け、供給部8の他側部の精白室7に設ける排出部9に
は抵抗板10と抵抗制御装置11とを装設してある。回転軸
4には多数の通孔12…を穿設し、研削式精白転子6に設
けた通風部13,及び研削式精白転子6と略同径に排風部
9側に設けた研麦部14に設けた通風溝孔15,多孔壁除糠
用精白筒3等を介して精白室7の下部に装設した集糠樋
16A,16Bに連通し、集糠樋16の端末部を糠粉輸送管を介
して排風機に連絡してある。原料供給部8にはエヤーシ
リンダー17を連結した開閉弁18と、麦粒の有無を検出す
る麦粒検出センサー19を装着し、原料供給部8に連結し
たホッパー20には原料温度センサー21を装着してある。
(第2図参照)2分割にした多孔壁除糠用精白筒3A,3B
の両連結部に設けた精白筒連結杆22,22に複数個の角度
可変の抵抗爪23…を装設して操作杆24…に連結してあ
る。底部に設けた精白筒連結杆22に機枠2を鉛直方向に
区分する区画壁25を横設し、区画壁25によって鉛直方向
に区分した図上左側半部を吸風室26に、右側半部を排風
室27に形成し、左側半部の機枠2側壁に装脱自在に設け
た点検用扉28に多数の吸風用多孔壁29を穿設し、吸風室
26側の多孔壁除糠用糠用精白筒3の上半部30の多孔壁に
は多孔壁から糠粉の露出を防止する遮閉板31を接着して
吸風用精白筒34に、排風室27側の多孔壁除糠用精白筒3
を排風用精白筒3Bにそれぞれ形成し、排風用精白筒3Bの
下部を集糠樋16に連絡してある。
の両連結部に設けた精白筒連結杆22,22に複数個の角度
可変の抵抗爪23…を装設して操作杆24…に連結してあ
る。底部に設けた精白筒連結杆22に機枠2を鉛直方向に
区分する区画壁25を横設し、区画壁25によって鉛直方向
に区分した図上左側半部を吸風室26に、右側半部を排風
室27に形成し、左側半部の機枠2側壁に装脱自在に設け
た点検用扉28に多数の吸風用多孔壁29を穿設し、吸風室
26側の多孔壁除糠用糠用精白筒3の上半部30の多孔壁に
は多孔壁から糠粉の露出を防止する遮閉板31を接着して
吸風用精白筒34に、排風室27側の多孔壁除糠用精白筒3
を排風用精白筒3Bにそれぞれ形成し、排風用精白筒3Bの
下部を集糠樋16に連絡してある。
次に、第3図に基づいて多孔壁除糠筒を有する加湿式摩
擦切削式精麦機につき説明する。摩擦式精麦機41の機枠
42の内部に多孔壁除糠用精白筒43を横設し、回転自在に
軸架した管状回転軸44に螺旋転子45,摩擦精白転子46を
軸装して多孔壁除糠用精白筒43に内装し、多孔壁除糠用
精白筒43と摩擦精白転子46とを主要部とする精白室47の
一側部に原料供給部48を設け、供給部48の他側部の精白
室47に設ける排出部49には抵抗板50と抵抗制御装置51と
を装設してある。回転軸44には多数の通孔52…を穿設
し、摩擦精白転子46に設けた通風溝孔53,多孔壁除糠用
精白筒43等を介して精白室47の下部に装設した集糠樋54
に連通し、集糠樋54の端末部を糠粉輸送管を介して排風
機に連絡してある。原料供給部48にはエヤーシリンダー
56を連結した開閉弁56と、麦粒の有無を検出する麦粒検
出センサー57を装着し、原料供給部48に連結したホッパ
ー58には原料温度センサー59を装着してある。60は操作
盤である。
擦切削式精麦機につき説明する。摩擦式精麦機41の機枠
42の内部に多孔壁除糠用精白筒43を横設し、回転自在に
軸架した管状回転軸44に螺旋転子45,摩擦精白転子46を
軸装して多孔壁除糠用精白筒43に内装し、多孔壁除糠用
精白筒43と摩擦精白転子46とを主要部とする精白室47の
一側部に原料供給部48を設け、供給部48の他側部の精白
室47に設ける排出部49には抵抗板50と抵抗制御装置51と
を装設してある。回転軸44には多数の通孔52…を穿設
し、摩擦精白転子46に設けた通風溝孔53,多孔壁除糠用
精白筒43等を介して精白室47の下部に装設した集糠樋54
に連通し、集糠樋54の端末部を糠粉輸送管を介して排風
機に連絡してある。原料供給部48にはエヤーシリンダー
56を連結した開閉弁56と、麦粒の有無を検出する麦粒検
出センサー57を装着し、原料供給部48に連結したホッパ
ー58には原料温度センサー59を装着してある。60は操作
盤である。
管状の回転軸44の一側端部61に二流式超音波ノズル62を
臨設し、超音波ノズル62の吸水管63側は、水分添加量調
節機能を備えた電磁弁64を介設して水槽65に連結し、ま
た、給気管66側は空気加圧機67に連結し、これ等の吸水
管63,給気管66,超音波ノズル63を回転軸44,通孔52,通風
溝孔53等を介して精白室47に連通させて水分添加装置68
に形設し、摩擦切削式精麦機41と水分添加装置68とによ
り加湿式摩擦切削精麦機69に形成する。なお、70は回転
軸44の排出部49の側端部に装設した空気遮断弁である。
臨設し、超音波ノズル62の吸水管63側は、水分添加量調
節機能を備えた電磁弁64を介設して水槽65に連結し、ま
た、給気管66側は空気加圧機67に連結し、これ等の吸水
管63,給気管66,超音波ノズル63を回転軸44,通孔52,通風
溝孔53等を介して精白室47に連通させて水分添加装置68
に形設し、摩擦切削式精麦機41と水分添加装置68とによ
り加湿式摩擦切削精麦機69に形成する。なお、70は回転
軸44の排出部49の側端部に装設した空気遮断弁である。
また、前記研削式精白機1に水分添加装置68を附設して
加湿研削式精麦機を構成することもでき、前記研削式精
麦機1の供給部8、あるいは前記摩擦切削式精麦機の供
給部48に直接液体状の水分を添加する手段を用いるなど
任意に加湿可能である。
加湿研削式精麦機を構成することもでき、前記研削式精
麦機1の供給部8、あるいは前記摩擦切削式精麦機の供
給部48に直接液体状の水分を添加する手段を用いるなど
任意に加湿可能である。
次に上記各精麦機を直列行程に配列して一貫的な精麦行
程に形成した精麦装置を第4図によって説明する。
程に形成した精麦装置を第4図によって説明する。
研削式精麦機1…を各エレベーター71,72,73,74,75を介
して直列行程に配列して一貫的な精麦行程に形成した複
数台の各精麦機の集糠樋16…を糠粉輸送管76,77に連結
し、両糠粉輸送管76,77はそれぞれ排風機(図示してな
い)に連結されている。78は精麦の前行程に設けた加湿
加温装置であり、蒸気発生機79と調質機80とで構成され
る。調質機への原麦供給はエレベータ81で行われる。
して直列行程に配列して一貫的な精麦行程に形成した複
数台の各精麦機の集糠樋16…を糠粉輸送管76,77に連結
し、両糠粉輸送管76,77はそれぞれ排風機(図示してな
い)に連結されている。78は精麦の前行程に設けた加湿
加温装置であり、蒸気発生機79と調質機80とで構成され
る。調質機への原麦供給はエレベータ81で行われる。
以下に上記実施例における作用につき説明する。
(第1図および第2図参照)研削式精麦機1のホッパー
20に原料麦粒が供給されたことを麦粒検出センサー19が
検知し、その検知信号を制御装置(図示せず)に連絡す
ると、制御装置からの出力信号によってエヤーシリンダ
ー17を作動して開閉弁18を開成し、原料麦粒を供給部8
から螺旋転子5によって研削式精白転子6に輸送される
と共に、制御装置の出力信号によって水分添加装置が装
備されている精麦機では水分添加装置68(第4図参照)
の電磁弁64と空気加圧機67とを作動させ、精白室7内を
排出部9に向けて流動する麦粒に対して、超音波ノズル
62から回転軸4の一側端部61に霧状の水分を噴出し、噴
霧された水分は回転軸4の通孔12,精白転子6の通風部1
3から精白室7内に噴出し、麦粒表皮に水分を添加する
ことによって麦粒表皮は湿潤軟質化し、研削式精白転子
6の研削作用で麦粒表皮の剥離を容易にして剥離した糠
粉を添加した水分と共に多孔壁除糠用精白筒3から排除
し、麦粒表皮の薄層を剥離した麦粒は排出部9に流出す
る。麦粒表皮の剥離の程度は精白室7内を流動する麦粒
に水分添加される水分量と抵抗制御装置11によって精白
室7内の麦粒密度を増減制御することによって調節する
ことができ、各調節に対して電動機の負荷表示、原料麦
粒の温度表示、精白室7に水分添加する水分添加量表
示、そして抵抗制御装置11の制御値表示などがなされ
る。同時に水分添加量表示に基づいて、水分添加量は水
分添加量調節機能を備えた電磁弁64で調節する。研削式
精麦機1の精白室7から流出した麦粒は、エレベーター
を介して次行程の精麦機1に供給され、研削式精麦機1
の研削作用をくり返し受けて剥離した麦粒を次行程の研
削式精麦機1に移送する。
20に原料麦粒が供給されたことを麦粒検出センサー19が
検知し、その検知信号を制御装置(図示せず)に連絡す
ると、制御装置からの出力信号によってエヤーシリンダ
ー17を作動して開閉弁18を開成し、原料麦粒を供給部8
から螺旋転子5によって研削式精白転子6に輸送される
と共に、制御装置の出力信号によって水分添加装置が装
備されている精麦機では水分添加装置68(第4図参照)
の電磁弁64と空気加圧機67とを作動させ、精白室7内を
排出部9に向けて流動する麦粒に対して、超音波ノズル
62から回転軸4の一側端部61に霧状の水分を噴出し、噴
霧された水分は回転軸4の通孔12,精白転子6の通風部1
3から精白室7内に噴出し、麦粒表皮に水分を添加する
ことによって麦粒表皮は湿潤軟質化し、研削式精白転子
6の研削作用で麦粒表皮の剥離を容易にして剥離した糠
粉を添加した水分と共に多孔壁除糠用精白筒3から排除
し、麦粒表皮の薄層を剥離した麦粒は排出部9に流出す
る。麦粒表皮の剥離の程度は精白室7内を流動する麦粒
に水分添加される水分量と抵抗制御装置11によって精白
室7内の麦粒密度を増減制御することによって調節する
ことができ、各調節に対して電動機の負荷表示、原料麦
粒の温度表示、精白室7に水分添加する水分添加量表
示、そして抵抗制御装置11の制御値表示などがなされ
る。同時に水分添加量表示に基づいて、水分添加量は水
分添加量調節機能を備えた電磁弁64で調節する。研削式
精麦機1の精白室7から流出した麦粒は、エレベーター
を介して次行程の精麦機1に供給され、研削式精麦機1
の研削作用をくり返し受けて剥離した麦粒を次行程の研
削式精麦機1に移送する。
上記研削式精麦機1の精白作用中において、点検用扉28
の吸風用多孔壁29から吸風室26に流入した風は、多孔壁
除糠用精白筒3の周面を流動して集糠樋16に流入してい
くと共に、吸風用除糠筒3A,3Aの多孔壁通孔から精白室
7内にも流入し、流入した風によって精白室7の底部か
ら上動する麦粒の流動を助勢し、精白室7の底部に麦粒
密度を高密にしようとする麦粒の密度を粗開して精白室
7の全周に亘り均等的とし、研削式精白転子6の研削作
用を効率的に作用させると共に、麦粒全粒面に斑なく精
白作用を及ぼさせ、削除した糠粉を排風用除糠筒3Bの多
孔壁通孔から排風室27に流出させる。なお、研削式精白
転子6の研削作用の程度は、角度可変抵抗爪62…の調節
により、さらに精白室47内の麦粒の流動抵抗を増減変化
させることができる。
の吸風用多孔壁29から吸風室26に流入した風は、多孔壁
除糠用精白筒3の周面を流動して集糠樋16に流入してい
くと共に、吸風用除糠筒3A,3Aの多孔壁通孔から精白室
7内にも流入し、流入した風によって精白室7の底部か
ら上動する麦粒の流動を助勢し、精白室7の底部に麦粒
密度を高密にしようとする麦粒の密度を粗開して精白室
7の全周に亘り均等的とし、研削式精白転子6の研削作
用を効率的に作用させると共に、麦粒全粒面に斑なく精
白作用を及ぼさせ、削除した糠粉を排風用除糠筒3Bの多
孔壁通孔から排風室27に流出させる。なお、研削式精白
転子6の研削作用の程度は、角度可変抵抗爪62…の調節
により、さらに精白室47内の麦粒の流動抵抗を増減変化
させることができる。
上記した各研削式精麦機1…の一貫精麦行程に配設した
その構成の特徴は、精麦行程を流動中の麦粒に直接水分
を添加し、表皮の剥離を容易にするとともに、添加した
水分を剥離した糠粉と一緒に排出部9に至るまでの短時
間に精白室7外に排除するから、小麦の胚乳部には水分
の影響を及ぼすことがなく、麦粒表皮の剥離作用が胚乳
部に及ばないために製品歩留を向上するものであり、ま
た粗粒子とし麦粒表皮を剥離することが剥離作用として
効率的である。なお、研削式精麦機1に、区画壁25,研
麦部14を装着しない場合もある。
その構成の特徴は、精麦行程を流動中の麦粒に直接水分
を添加し、表皮の剥離を容易にするとともに、添加した
水分を剥離した糠粉と一緒に排出部9に至るまでの短時
間に精白室7外に排除するから、小麦の胚乳部には水分
の影響を及ぼすことがなく、麦粒表皮の剥離作用が胚乳
部に及ばないために製品歩留を向上するものであり、ま
た粗粒子とし麦粒表皮を剥離することが剥離作用として
効率的である。なお、研削式精麦機1に、区画壁25,研
麦部14を装着しない場合もある。
多孔壁除糠筒を有する摩擦切削精麦機又は前記摩擦切削
精麦機に水分添加装置を附設したものを研削式精麦機の
任意の行程中に挿入する効果は仕上行程に至ると研削式
精麦機で生じた表面の微細な傷及び表面に残存する糠粉
を完全に除去すると共に麦粒表面を密面化して、その粒
子の水分変化や砕粒化を防止でき、美麗な麦粒精品を生
むことができる。
精麦機に水分添加装置を附設したものを研削式精麦機の
任意の行程中に挿入する効果は仕上行程に至ると研削式
精麦機で生じた表面の微細な傷及び表面に残存する糠粉
を完全に除去すると共に麦粒表面を密面化して、その粒
子の水分変化や砕粒化を防止でき、美麗な麦粒精品を生
むことができる。
上記に説明したごとく本発明によれば、研削式精麦機を
直列行程に配設して精麦行程に形成し、供給する小麦に
小麦重量に対し0.5〜5.0%の量の液体状の水を小麦表面
に付着吸収するように添加し、麦粒表皮とその内部の糊
粉層(アリューロン層)までを湿潤軟化し、胚乳部に加
水作用が及ばない短時間のうちに精麦処理することによ
って麦粒胚乳部を砕粒化することなく、麦粒表皮を糊粉
層まで剥離し、剥離した糠粉を直ちに多孔壁除糠精白筒
から排除するものであるから良質の精麦を高歩留に得ら
れると共に精麦加工を高能率に且つ簡素化でき、整備費
を軽減できるなど従来の精麦装置では得られない顕著な
効果を有するものである。
直列行程に配設して精麦行程に形成し、供給する小麦に
小麦重量に対し0.5〜5.0%の量の液体状の水を小麦表面
に付着吸収するように添加し、麦粒表皮とその内部の糊
粉層(アリューロン層)までを湿潤軟化し、胚乳部に加
水作用が及ばない短時間のうちに精麦処理することによ
って麦粒胚乳部を砕粒化することなく、麦粒表皮を糊粉
層まで剥離し、剥離した糠粉を直ちに多孔壁除糠精白筒
から排除するものであるから良質の精麦を高歩留に得ら
れると共に精麦加工を高能率に且つ簡素化でき、整備費
を軽減できるなど従来の精麦装置では得られない顕著な
効果を有するものである。
第1図〜第4図は本発明の実例図であり、第1図は研削
式精麦機を示す側断面図、第2図は同要部を示す正断面
図、第3図は摩擦切削式精麦機に水分添加装置を併設し
たものの側断面図、第4図は精麦機を直列行程に配設し
た実施例図でである。 1……研削式精麦機、2……機枠、3……多孔壁除糠精
白筒、4……管状回転軸、5……螺旋転子、6……研削
式精白転子、7……精白室、8……供給部、9……排出
部、10……抵抗板、11……抵抗制御装置、12……通孔、
13……通風部、14……研麦部、15……通風溝孔、16A,16
B……集糠樋、17……エヤーシリンダー、18……開閉
弁、19……麦粒検出センサー、20……ホッパー、21……
原料温度センサー、22……精白筒連結桿、23……抵抗
爪、24……操作杆、25……区画壁、26……吸風部、27…
…排風室、28……点検用扉、29……多孔壁、30……上半
部、31……遮閉板、41……摩擦切削式精麦機、42……機
枠、43……多孔壁除糠精白筒、44……管状回転軸、45…
…螺旋転子、46……摩擦転子、47……精白室、48……供
給部、49……排出部、50……抵抗板、51……抵抗制御装
置、52……通孔、53……通風溝孔、54……除糠樋、55…
…開閉弁、56……エヤーシリンダー、57……麦粒検出セ
ンサー、58……ホッパー、59……原料温度センサー、60
……操作盤、61……一側端部、62……二流式超音波ノズ
ル、63……吸水管、64……電磁弁、65……水槽、66……
給気管、67……空気加圧機、68……水分添加装置、69…
…加湿式摩擦切削精麦機、70……空気遮断弁、71,72,7
3,74,75,……エレベーター、76,77……糠粉輸送管、78
……加湿加温装置、79……蒸気発生装置、80……調質
機。
式精麦機を示す側断面図、第2図は同要部を示す正断面
図、第3図は摩擦切削式精麦機に水分添加装置を併設し
たものの側断面図、第4図は精麦機を直列行程に配設し
た実施例図でである。 1……研削式精麦機、2……機枠、3……多孔壁除糠精
白筒、4……管状回転軸、5……螺旋転子、6……研削
式精白転子、7……精白室、8……供給部、9……排出
部、10……抵抗板、11……抵抗制御装置、12……通孔、
13……通風部、14……研麦部、15……通風溝孔、16A,16
B……集糠樋、17……エヤーシリンダー、18……開閉
弁、19……麦粒検出センサー、20……ホッパー、21……
原料温度センサー、22……精白筒連結桿、23……抵抗
爪、24……操作杆、25……区画壁、26……吸風部、27…
…排風室、28……点検用扉、29……多孔壁、30……上半
部、31……遮閉板、41……摩擦切削式精麦機、42……機
枠、43……多孔壁除糠精白筒、44……管状回転軸、45…
…螺旋転子、46……摩擦転子、47……精白室、48……供
給部、49……排出部、50……抵抗板、51……抵抗制御装
置、52……通孔、53……通風溝孔、54……除糠樋、55…
…開閉弁、56……エヤーシリンダー、57……麦粒検出セ
ンサー、58……ホッパー、59……原料温度センサー、60
……操作盤、61……一側端部、62……二流式超音波ノズ
ル、63……吸水管、64……電磁弁、65……水槽、66……
給気管、67……空気加圧機、68……水分添加装置、69…
…加湿式摩擦切削精麦機、70……空気遮断弁、71,72,7
3,74,75,……エレベーター、76,77……糠粉輸送管、78
……加湿加温装置、79……蒸気発生装置、80……調質
機。
Claims (4)
- 【請求項1】多孔壁を有する除糠精白筒に研削式精白転
子を回転自在に内装し、前記精白筒と研削式精白転子と
を主要部とする精白室の一側部に原料小麦供給口を設
け、該供給口の他側部の前記精白室に排出口を設けた研
削式精麦機を直列行程に配設して精麦行程に形成し、前
記研削式精麦機に供給する小麦に小麦粒重量に対し0.5
%〜5.0%の量の液体状の水を小麦粒表面に付着吸収す
るように前記精麦行程の任意の少なくとも1つの研削式
精麦機内またはその前行程において添加する水分添加装
置を設けたことを特徴とする加水研削式精麦装置。 - 【請求項2】複数の研削式精麦機の任意の連絡行程に、
多孔壁除糠筒を有する摩擦切削精麦機または多孔壁除糠
筒を有する加湿式摩擦切削精麦機を挿入した特許請求の
範囲第(1)項記載の加水研削式精麦装置。 - 【請求項3】前記水分添加装置に水を加温する加温装置
を設けた特許請求の範囲第(1)項記載の加水研削式精
麦装置。 - 【請求項4】水分添加量を表示する表示計と水分添加量
を増減する制御弁とを前記水分添加装置に設けた特許請
求の範囲第(1)項〜第(3)項記載の加水研削式精麦
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30993986A JPH0794013B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 加水研削式精麦装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30993986A JPH0794013B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 加水研削式精麦装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166440A JPS63166440A (ja) | 1988-07-09 |
JPH0794013B2 true JPH0794013B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=17999165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30993986A Expired - Fee Related JPH0794013B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 加水研削式精麦装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794013B2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP30993986A patent/JPH0794013B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63166440A (ja) | 1988-07-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |